説明

黒白熱現像感光材料

【課題】 画像色調に優れ、さらに保存安定性に優れた黒白熱現像感光材料を提供する。
【解決手段】 支持体の一方の面上に、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層、および画像形成層の支持体とは反対側に1層の非感光性層を有する黒白熱現像感光材料であって、下記一般式(I)で表される化合物、および化合物の酸化生成物と反応して色素を形成し得るカプラーを含有し、1層の非感光性層が水分およびガスの少なくとも一方に対するバリア層である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層、および該画像形成層の支持体とは反対側に少なくとも1層の非感光性層を有する黒白熱現像感光材料であって、下記一般式(I)で表される化合物、および該化合物の酸化生成物と反応して色素を形成し得るカプラーを含有し、前記少なくとも1層の非感光性層が水分およびガスの少なくとも一方に対するバリア層であることを特徴とする黒白熱現像感光材料:
【化1】

(式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R5及びR6はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、又はスルホニル基を表し、R1とR2、R3とR4、R5とR6、R2とR5、又は/及びR4とR6とが互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。R7はR11−O−CO−、R12−CO−CO−、R13−NH−CO−、R14−SO2−、R15−W−C(R16)(R17)(R18)−、R19−SO2NHCO−、R20−CONHCO−、R21−SO2NHSO2−、R22−CONHSO2−又は(M)1/nOSO2−を表し、R11、R12、R13、R14、R19、R20、R21及びR22はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、R15は水素原子又はブロック基を表し、Wは酸素原子、イオウ原子又は>N−R18を表し、R16、R17、及びR18は水素原子又はアルキル基を表し、Mはn価のカチオンを表す。)。
【請求項2】
前記バリア層のバインダーの60質量%以上が前記画像形成層のバインダーの透湿係数以下の透湿係数を有するポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項3】
前記バリア層ポリマーの透湿係数が100×10-12g・cm/(cm2・s・cmHg)以下であることを特徴とする請求項2に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項4】
前記バリア層のバインダーの60質量%以上が前記画像形成層のバインダーのガス透過係数以下のガス透過係数を有するポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項5】
前記バリア層ポリマーのガス透過率が酸素について5×10-113・m/(m2・s・MPa)以下であることを特徴とする請求項4に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項6】
前記一般式(I)で表される還元剤のR7がR11−O−CO−またはR19−SO2NHCO−で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項7】
前記還元剤が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化2】

(式中、R101及びR102はそれぞれ独立に、置換又は無置換のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を表し、R103、R104、R105、R106及びR107はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。R101とR102、R103とR104、R105とR106、及びR107とXの少なくとも一組は互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。Xはハロゲン原子、又はヘテロ原子を有する置換基(前記ヘテロ原子を介してベンゼン環に結合する)を表す。nは0〜4の整数を表す。nが2以の場合、R107は同じであっても異なっていても良く、また互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。)。
【請求項8】
前記還元剤が、下記一般式(III)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化3】

(式中、R201、R202、及びR203はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R204はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、R201とR202、又は/及びR202とR204は互いに結合して5員、6員又は7員の環を形成してもよい。Zは窒素原子及びベンゼン環中の2個の炭素原子とともに5員、6員又は7員の環を形成する非金属原子群を表す。R205はアルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。ただし、R201〜R204の各にヒドロキシル基、カルボキシル基、又はスルホ基のいずれをも含まない。)。
【請求項9】
前記一般式(III)におけるR205が下記一般式(IV)で表される基であることを特徴とする請求項8に記載の黒白熱現像感光材料:
【化4】

(式中、Xは、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を介してベンゼン環に置換する基を表し、R206は置換基を表し、nは0〜4の整数を表す。nが2以上の場合、2個以上のR206は同じでも、異なっていてもよく、隣り合った位置に結合した基が互いに結合して5員〜7員の、炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。)。
【請求項10】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)および(Y−3)よりなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化5】

(式中、X1は水素原子または離脱基を表し、Y1およびY2は電子求引性の置換基を表し、R1はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化6】

(式中、X2は水素原子または離脱基を表し、R2はアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、R3は水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、R4は水素原子、または置換基を表す。R3とR4が互いに連結して環を形成してもよい。);
【化7】

(式中、X3は水素原子または離脱基を表し、R5はカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、R6は水素原子または置換基を表す。);
【化8】

(式中、X4は水素原子または離脱基を表し、R7はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R8は置換基を表す。);
【化9】

(式中、X5は水素原子または離脱基を表し、R9はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化10】

(式中、X6は水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R10はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化11】

(式中、X7は水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、インドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化12】

(式中、X8は水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化13】

(式中、X9は水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項11】
前記カプラーとして一般式(C−1)、(C−2)、及び(C−3)から選ばれる1種、(M−1)、(M−2)、及び(M−3)から選ばれる1種、(Y−1)、(Y−2)、及び(Y−3)から選ばれる1種を含む3種のうち2種以上含有することを特徴とする請求項10に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項12】
前記画像形成層のバインダーの50質量%以上が、ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項13】
前記ポリマーラテックスが、下記一般式(M)で表されるモノマー成分を10質量%以上70質量%以下有するポリマーラテックスであることを特徴とする請求項12に記載の黒白熱現像感光材料:
【化14】

(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、およびシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項14】
前記一般式(M)のR01およびR02が共に水素原子、または一方が水素原子であり、他方がメチル基であることを特徴とする請求項13に記載の黒白熱現像感光材料。

【公開番号】特開2006−267449(P2006−267449A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−84536(P2005−84536)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】