3−β−D−リボフラノシルチアゾロ[4,5−d]ピリミジンヌクレオシドおよびその使用
本発明は、免疫調節活性を有する3−β−D−リボフラノシルチアゾロ[4,5−d]ピリミジンヌクレオシドおよび該化合物を含有する医薬組成物を対象とする。本発明はまた、該化合物および組成物の治療的使用または予防的使用、ならびに有効量の該化合物を投与することによって本明細書に記載の疾病および疾患を処置する方法を対象とする。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
[式中、R1a、R1b、およびR1cは独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH2NHR4、−C(O)CH(C1−6アルキル)NHR4であるか、またはR1bおよびR1cは共同で−C(O)−であり、これは酸素原子と一緒になって5員のカーボネート環を形成し;
R2はHまたはOR5であり;
R3はC1−18アルキルであり;
R4はH、−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2、または−C(O)CH(CH2−アリール)NH2であり;
R5は独立にH、C1−6アルキル、C3−7アルケニル、C3−7アルキニル、−(CR7R8)t(C6−C10アリール)、−(CR7R8)t(C3−C10シクロアルキル)、−(CR7R8)t(C4−C10複素環式)、−(CR7R8)t>1OH、−(CR7R8)t>0CO2C1−18アルキル、および−(CR7R8)t>0N(R9)CO2C1−18アルキル、およびSO2(アリール)であり、ここでtは特に断りのない限り0〜6の整数であり、前記の基のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、および複素環式部分は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、−NH2、−NH−アルキル、−N(アルキル)2、−NH−アリール、−N(アルキル)(アリール)、−N(アリール)2、−NHCHO、−NHC(O)アルキル、−NHC(O)アリール、−N(アルキル)C(O)H、−N(アルキル)C(O)アルキル、−N(アリール)C(O)H、−N(アリール)C(O)アルキル、−NHCO2アルキル、−N(アルキル)CO2アルキル、−NHC(O)NH2、−N(アルキル)C(O)NH2、−NHC(O)NH−アルキル、−NHC(O)N(アルキル)2、−N(アルキル)C(O)NH−アルキル、N(アルキル)C(O)N(アルキル)2、−NHSO2−アルキル、−N(アルキル)SO2−アルキル、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、−OC(O)アルキル、−OC(O)アリール、−CO2−アルキル、−CO2−アリール、−CO2H、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)N(アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−C(O)N(アリール)2、−C(O)N(アルキル)(アリール)、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、−SO2アルキル、−SO2アリール、−SO2NH2、−SO2NH−アルキル、および−SO2N(アルキル)2から独立に選択される置換基で任意に置換されていてもよく;
R7およびR8は独立にH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニルであり;そして
R9はH、C1−6アルキル、または−CH2−アリールであり;
ただし、R5は−CH3ではなく、さらに、R2がHである場合には、R1a、R1bおよびR1cのうち少なくとも1つがHでない]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項2】
R2がOR5である、請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項3】
R1a、R1bおよびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2であり;
R2がOR5であり;
R3がC1−18アルキルであり;
R5が独立にC1−6アルキル、C3−7アルケニル、C3−7アルキニル、−(CR7R8)t(C6−C10アリール)、−(CR7R8)t(C4−C10複素環式)、および−(CR7R8)t>0N(R9)CO2C1−18アルキルであり、ここでtが特に断りのない限り0〜4の整数であり、前記の基のアルキル、アルケニル、アリール、および複素環式部分が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、−CO2−アルキル、−CO2−アリール、−OC(O)アルキル、および−OC(O)アリールから独立に選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよく;
R7およびR8が独立にH、C1−6アルキル、またはC2−6アルケニルであり;そして
R9がH、−CH3、または−CH2CH3である、
請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項4】
【化2】
で示される、請求項2に記載の化合物または医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項5】
R2がHである、請求項1に記載の化合物または医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項6】
R1a、R1b、およびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2であり、そして
R3がC1−18アルキルである、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項7】
R1a、R1b、およびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(CH(CH3)2)NH2であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項8】
R1a、R1b、およびR1cが独立にHまたは−C(O)R3であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項9】
R1aがHであって、R1bおよびR1cが−C(O)R3であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項10】
【化3】
から選択される、化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項11】
【化4】
を含む、化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項12】
医薬上許容される担体と請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【請求項13】
化合物が
【化5】
から選択される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
化合物が
【化6】
である、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
患者において免疫サイトカイン活性を調節する方法であって、患者に治療上または予防上有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
【請求項16】
化合物が
【化7】
から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
化合物が
【化8】
である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
患者においてC型肝炎ウイルス感染症を処置する方法であって、患者に治療上または予防上有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
【請求項19】
化合物が
【化9】
から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
化合物が
【化10】
である、請求項18に記載の方法。
【請求項1】
式I
【化1】
[式中、R1a、R1b、およびR1cは独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH2NHR4、−C(O)CH(C1−6アルキル)NHR4であるか、またはR1bおよびR1cは共同で−C(O)−であり、これは酸素原子と一緒になって5員のカーボネート環を形成し;
R2はHまたはOR5であり;
R3はC1−18アルキルであり;
R4はH、−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2、または−C(O)CH(CH2−アリール)NH2であり;
R5は独立にH、C1−6アルキル、C3−7アルケニル、C3−7アルキニル、−(CR7R8)t(C6−C10アリール)、−(CR7R8)t(C3−C10シクロアルキル)、−(CR7R8)t(C4−C10複素環式)、−(CR7R8)t>1OH、−(CR7R8)t>0CO2C1−18アルキル、および−(CR7R8)t>0N(R9)CO2C1−18アルキル、およびSO2(アリール)であり、ここでtは特に断りのない限り0〜6の整数であり、前記の基のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、および複素環式部分は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、−NH2、−NH−アルキル、−N(アルキル)2、−NH−アリール、−N(アルキル)(アリール)、−N(アリール)2、−NHCHO、−NHC(O)アルキル、−NHC(O)アリール、−N(アルキル)C(O)H、−N(アルキル)C(O)アルキル、−N(アリール)C(O)H、−N(アリール)C(O)アルキル、−NHCO2アルキル、−N(アルキル)CO2アルキル、−NHC(O)NH2、−N(アルキル)C(O)NH2、−NHC(O)NH−アルキル、−NHC(O)N(アルキル)2、−N(アルキル)C(O)NH−アルキル、N(アルキル)C(O)N(アルキル)2、−NHSO2−アルキル、−N(アルキル)SO2−アルキル、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、−OC(O)アルキル、−OC(O)アリール、−CO2−アルキル、−CO2−アリール、−CO2H、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)N(アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−C(O)N(アリール)2、−C(O)N(アルキル)(アリール)、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、−SO2アルキル、−SO2アリール、−SO2NH2、−SO2NH−アルキル、および−SO2N(アルキル)2から独立に選択される置換基で任意に置換されていてもよく;
R7およびR8は独立にH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニルであり;そして
R9はH、C1−6アルキル、または−CH2−アリールであり;
ただし、R5は−CH3ではなく、さらに、R2がHである場合には、R1a、R1bおよびR1cのうち少なくとも1つがHでない]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項2】
R2がOR5である、請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項3】
R1a、R1bおよびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2であり;
R2がOR5であり;
R3がC1−18アルキルであり;
R5が独立にC1−6アルキル、C3−7アルケニル、C3−7アルキニル、−(CR7R8)t(C6−C10アリール)、−(CR7R8)t(C4−C10複素環式)、および−(CR7R8)t>0N(R9)CO2C1−18アルキルであり、ここでtが特に断りのない限り0〜4の整数であり、前記の基のアルキル、アルケニル、アリール、および複素環式部分が、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、−CO2−アルキル、−CO2−アリール、−OC(O)アルキル、および−OC(O)アリールから独立に選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよく;
R7およびR8が独立にH、C1−6アルキル、またはC2−6アルケニルであり;そして
R9がH、−CH3、または−CH2CH3である、
請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項4】
【化2】
で示される、請求項2に記載の化合物または医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項5】
R2がHである、請求項1に記載の化合物または医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項6】
R1a、R1b、およびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(C1−6アルキル)NH2であり、そして
R3がC1−18アルキルである、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項7】
R1a、R1b、およびR1cが独立にH、−C(O)R3、ラセミ、L−もしくはD−アミノ酸基−C(O)CH(CH(CH3)2)NH2であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項8】
R1a、R1b、およびR1cが独立にHまたは−C(O)R3であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項9】
R1aがHであって、R1bおよびR1cが−C(O)R3であり、そして
R3がCH3である、
請求項5に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項10】
【化3】
から選択される、化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項11】
【化4】
を含む、化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項12】
医薬上許容される担体と請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【請求項13】
化合物が
【化5】
から選択される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
化合物が
【化6】
である、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
患者において免疫サイトカイン活性を調節する方法であって、患者に治療上または予防上有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
【請求項16】
化合物が
【化7】
から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
化合物が
【化8】
である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
患者においてC型肝炎ウイルス感染症を処置する方法であって、患者に治療上または予防上有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
【請求項19】
化合物が
【化9】
から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
化合物が
【化10】
である、請求項18に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図2】
【公表番号】特表2008−501792(P2008−501792A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527161(P2007−527161)
【出願日】平成16年6月7日(2004.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/018011
【国際公開番号】WO2005/121162
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506405622)アナディス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ANADYS PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月7日(2004.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/018011
【国際公開番号】WO2005/121162
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506405622)アナディス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ANADYS PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]