説明

3種の溶媒を含む農薬製剤

本発明は、農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物を提供する。本発明はさらに、農薬製剤を製造するための溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を含む溶媒系の使用に関する。本発明はまた、農薬と、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸とを混合することを含む、本発明の組成物の調製方法に関する。さらに、植物病原菌および/または不要な植物の成長および/または望ましくない昆虫もしくはダニの感染を抑制するための、および/または植物の成長を調整するための、本発明の組成物の使用も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物に関する。さらに、本発明は、農薬製剤を製造するための溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を含む溶媒系の使用に関する。本発明はまた、農薬と、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸とを混合することを含む、本発明の組成物の調製方法に関する。さらに、植物病原菌および/または不要な植物の成長および/または昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物の成長を調整するための、本発明の組成物の使用も提供する。さらに、有用植物の種子材料を本発明の組成物で処理することを含む、植物への昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物病原菌を防除するための、および/または不要な植物の成長を抑制するための、本発明の組成物の使用も提供する。最後に、本発明はまた、本発明の組成物で処理した種子材料に関する。
【0002】
好ましい特徴と他の好ましい特徴の組み合わせは本発明に包含される。
【背景技術】
【0003】
農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物は一般に知られている:
特許文献1は、農薬、有機溶媒および界面活性剤混合物を含む液体の非水性製剤を開示しており、そこでは、有機溶媒として、シクロヘキサノンやアセトフェノンのようなケトン類、またはベンジルアルコールや2-エチルヘキサノールのようなアルコール類が明記されている。
【0004】
特許文献2は、殺虫剤、溶媒、界面活性剤混合物、増粘剤および水を含む水中油型エマルションを開示しており、そこでは、適当な溶媒として、シクロヘキサノンやアセトフェノンのようなケトン類、またはベンジルアルコールのようなアルコール類が明記されている。
【0005】
特許文献3は、農薬活性成分、アルコール性および非アルコール性溶媒、ならびに界面活性剤を含むマイクロエマルション濃縮製剤を開示しており、そこでは、溶媒として、炭素原子数5〜25の1価アルコール、炭素原子数1〜18のカルボン酸、またはアセトフェノンが明記されている。
【0006】
特許文献4は、農薬と非イオン性乳化剤を含むエマルションを開示しており、そこでは、非極性溶媒としてオレイン酸が明記されている。
【0007】
特許文献5は、トリアゾール系の活性成分および直鎖または分岐鎖の脂肪族カルボン酸を含む組成物を開示しており、そこでは、トリアゾールとカルボン酸のモル比が1より大である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】WO 2007/110355
【特許文献2】WO 2002/43488
【特許文献3】WO 2008/017378
【特許文献4】DE 199 08 559
【特許文献5】WO 2004/023875
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物であって、農薬の高負荷を可能にし、同時に、安定している前記組成物を提供することを目的とする。本明細書中で「安定している」とは、前記組成物、特に水で希釈した前記組成物が結晶化傾向をまったく示さないか、またはほとんど示さない、ことを意味する。さらに、本発明は、前記組成物が溶解性農薬と懸濁性農薬の両方について低い結晶化傾向を有することを目的とする。さらに、本発明は、ほとんど結晶化傾向のないエマルション濃縮製剤の形態をした、農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物であって、その溶媒系が溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を含む、前記組成物によって達成された。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の組成物は、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を含む溶媒系を含有する。前記組成物は、組成物に基づいて40重量%以上、好ましくは50重量%以上、特に好ましくは60重量%以上の溶媒系を含有する。好ましくは、前記組成物は、組成物に基づいて40〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、特に好ましくは60〜90重量%の溶媒系を含有する。
【0012】
前記溶媒系は一般に、溶媒系に基づいて最大で35重量%、好ましくは最大で25重量%の、特に好ましくは3〜35重量%、とりわけ7〜25重量%の、溶媒A)を含有する。さらなる実施形態において、前記溶媒系は、溶媒系に基づいて最大で35重量%、好ましくは最大で25重量%の、特に好ましくは3〜35重量%、とりわけ7〜25重量%の、溶媒B)を含有する。さらなる実施形態において、前記溶媒系は、溶媒系に基づいて30重量%以上、好ましくは40重量%以上の、特に好ましくは30〜94重量%、とりわけ40〜86重量%の溶媒C)を含有する。
【0013】
好ましくは、前記溶媒系は、3〜35重量%の溶媒A)、3〜35重量%の溶媒B)、および30〜94重量%の溶媒C);とりわけ、7〜25重量%の溶媒A)、7〜25重量%の溶媒B)、および40〜86重量%の溶媒C)を含む。前記溶媒系は特に好ましくは、3〜35重量%のシクロヘキサノン、3〜35重量%の2-エチルヘキサノール、および30〜94重量%の脂肪酸;とりわけ、7〜25重量%の溶媒A、7〜25重量%の溶媒B、および40〜86重量%の脂肪酸を含む。
【0014】
溶媒A)はシクロヘキサノンまたはアセトフェノンであり、好ましくはシクロヘキサノンである。アセトフェノンは1-フェニルエタノンとしても知られる。
【0015】
溶媒B)はベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノールであり、好ましくは2-エチルヘキサノールである。
【0016】
溶媒C)は脂肪酸である。一般に、脂肪酸は直鎖状の、飽和または1価もしくは多価不飽和の、無置換のC10〜C34カルボン酸を意味すると解される。ある実施形態において、脂肪酸は直鎖状の、飽和または1価もしくは多価不飽和の、無置換のC10〜C34カルボン酸、あるいはこれらのカルボン酸類の混合物を意味すると解される。脂肪酸は純粋な形態で存在してもよいし、いろいろな脂肪酸の混合物の形態で存在してもよい。当業者は脂肪酸と脂肪酸の塩との間に区別をつけている。通常、脂肪酸には、ナトリウム塩やカリウム塩といった、脂肪酸の塩がほとんど存在しない。脂肪酸は脂肪酸の塩を多くても3重量%、好ましくは多くても1重量%しか含まないことが好ましい。脂肪酸の塩は界面活性剤として作用するため、そのような塩を溶媒として使用することはできない。好ましい脂肪酸は、用いられるそれぞれの量において、好ましくは溶媒系に基づいて10重量%で、溶媒系中に溶解した状態で存在するものである。ある実施形態において、脂肪酸は、20℃にて液体の形態で存在する1種の脂肪酸または脂肪酸の混合物であり、例えば、オレイン酸(融点13℃)、リノール酸(融点−5℃)またはリノレン酸(融点−11℃)である。さらなる実施形態において、脂肪酸は50〜95重量%、好ましくは60〜85重量%のオレイン酸((Z)-9-オクタデセン酸)を含む脂肪酸の混合物である。そうした混合物は工業的量で入手可能であり、例えば、Cognis社からEdenor(登録商標)TI 05またはEdenor(登録商標)PK1805として市販されている。
【0017】
ある実施形態において、本発明の組成物は無水である。本組成物は一般に、最大で5重量%、好ましくは最大で2重量%、特に好ましくは最大で0.5重量%、とりわけ最大で0.1重量%の水しか含まない。この実施形態において、本組成物は、組成物に基づいて40重量%以上、好ましくは50重量%以上、特に好ましくは60重量%以上の溶媒系を含有する。好ましくは、本組成物は、組成物に基づいて40〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、特に好ましくは60〜90重量%の溶媒系を含有する。
【0018】
さらなる実施形態において、本組成物は水相を含む。ここで、本組成物は、組成物に基づいて5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に好ましくは20重量%以上の水を含有する。この実施形態において、本組成物は、組成物に基づいて20重量%以上、好ましくは30重量%以上、特に好ましくは40重量%以上の溶媒系を含有する。
【0019】
農薬という用語は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、薬害軽減剤(safeners)および/または植物成長調整剤の群から選択される少なくとも1種の活性成分をさす。好ましい農薬は殺菌剤、殺虫剤および除草剤であり、特に殺菌剤が好ましい。上記クラスの2種以上の農薬の混合物を用いてもよい。当業者であれば、そのような農薬に精通しており、例えば、農薬はPesticide Manual(農薬マニュアル), 第14版(2006年), The British Crop Protection Council(英国作物保護協議会), ロンドンに掲載されている。適当な殺虫剤は以下のクラスの殺虫剤である:カルバメート系、有機リン系、有機塩素系殺虫剤、フェニルピラゾール系、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系、スピノシン系、アベルメクチン系、ミルベマイシン系、幼若ホルモン類似物質、アルキルハロゲン化物、有機スズ化合物、ネライストキシン(nereistoxin)類似物質、ベンゾイル尿素系、ジアシルヒドラジン系、METIダニ駆除剤、さらにまた、クロルピクリン(chloropicrin)、ピメトロジン(pymetrozine)、フロニカミド(flonicamid)、クロフェンテジン(clofentezine)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、プロパルギット(propargite)、テトラジホン(tetradifon)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、DNOC、ブプロフェジン(buprofezin)、シロマジン(cyromazine)、アミトラズ(amitraz)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、アセキノシル(acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ロテノン(rotenone)、またはこれらの誘導体などの殺虫剤。適当な殺菌剤は以下のクラスの殺菌剤である:ジニトロアニリン系、アリルアミン系、アニリノピリミジン系、抗生物質、芳香族炭化水素系、ベンゼンスルホンアミド系、ベンゾイミダゾール系、ベンゾイソチアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾチアジアゾール系、ベンゾトリアジン系、ベンジルカルバメート系、カルバメート系、カルボキサミド系、カルボン酸アミド系、クロロニトリル系、シアノアセトアミドオキシム系、シアノイミダゾール系、シクロプロパンカルボキサミド系、ジカルボキシイミド系、ジヒドロジオキサジン系、ジニトロフェニルクロトナート系、ジチオカルバメート系、ジチオラン系、エチルホスホン酸系、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系、グアニジン系、ヒドロキシル(2-アミノ)ピリミジン系、ヒドロキシアニリド系、イミダゾール系、イミダゾリノン系、無機物、イソベンゾフラノン系、メトキシアクリレート系、メトキシカルバメート系、モルホリン系、N-フェニルカルバメート系、オキサゾリジンジオン系、オキシイミノ酢酸系、オキシイミノアセトアミド系、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系、フェニルアセトアミド系、フェニルアミド系、フェニルピロール系、フェニル尿素系、ホスホナート系、ホスホロチオラート系、フタルアミド酸系、フタルイミド系、ピペラジン系、ピペリジン系、プロピオンアミド系、ピリダジノン系、ピリジン系、ピリジニルメチルベンズアミド系、ピリミジンアミン系、ピリミジン系、ピリミジノンヒドラゾン系、ピロロキノリノン系、キナゾリノン系、キノリン系、キノン系、スルファミド系、スルファモイルトリアゾール系、チアゾールカルボキサミド系、チオカルバメート系、チオファネート系、チオフェンカルボキサミド系、トルアミド系、トリフェニルスズ化合物、トリアジン系、トリアゾール系。適当な除草剤は以下のクラスの除草剤である:アセトアミド系、アミド系、アリールオキシフェノキシプロピオネート系、ベンズアミド系、ベンゾフラン系、安息香酸系、ベンゾチアジアジノン系、ビピリジリウム系、カルバメート系、クロロアセトアミド系、クロルカルボン酸系、シクロヘキサンジオン系、ジニトロアニリン系、ジニトロフェノール系、ジフェニルエーテル系、グリシン系、イミダゾリノン系、イソオキサゾール系、イソオキサゾリジノン系、ニトリル系、N-フェニルフタルイミド系、オキサジアゾール系、オキサゾリジンジオン系、オキシアセトアミド系、フェノキシカルボン酸系、フェニルカルバメート系、フェニルピラゾール系、フェニルピラゾリン系、フェニルピリダジン系、ホスフィン酸系、ホスホロアミダート系、ホスホロジチオアート系、フタルアマート系、ピラゾール系、ピリダジノン系、ピリジン系、ピリジンカルボン酸系、ピリジンカルボキシアミド系、ピリミジンジオン系、ピリミジニル(チオ)ベンゾアート系、キノリンカルボン酸系、セミカルバゾン系、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系、スルホニル尿素系、テトラゾリノン系、チアジアゾール系、チオカルバメート系、トリアジン系、トリアジノン系、トリアゾール系、トリアゾリノン系、トリアゾロカルボキシアミド系、トリアゾロピリミジン系、トリケトン系、ウラシル系、尿素系。
【0020】
適当な殺菌剤は例えば以下のものである:
A) ストロビルリン系:
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチルフェノキシ)-5-フルオロピリミジン-4-イルオキシ)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、2-(オルト(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシアクリル酸メチルエステル、3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシフェニル)-シクロプロパンカルボキシイミドイルスルファニルメチル)フェニル)アクリル酸メチルエステル、2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチルアリリデンアミノオキシメチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド;
【0021】
B) カルボキサミド系:
- カルボキサニリド系:ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M、ベノダニル(benodanil)、ビキサフェン(bixafen)、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、イソチアニル(isotianil)、キララキシル(kiralaxyl)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(メフェノキサム(mefenoxam))、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンフルフェン(penflufen)(N-(2-(1,3-ジメチルブチル)フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、、セダキサン(sedaxane)、テクロフタラム(tecloftalam)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、2-アミノ-4-メチルチアゾール-5-カルボキサニリド、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ニコチンアミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3,3-トリメチルブチル)フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;
- カルボン酸モルホリド系:ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph);
- ベンズアミド系:フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピラム(fluopyram)、ゾキサミド(zoxamide)、N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシベンズアミド;
- 他のカルボキサミド系:カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、マンジプロパミド(mandipropamid)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、シルチオファム(silthiofam)、N-(6-メトキシピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド;
【0022】
C) アゾール系:
- トリアゾール系:アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、オキシポコナゾール(oxpoconazole)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール(uniconazole)、1-(4-クロロフェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)シクロヘプタノール;
- イミダゾール系:シアゾファミド(cyazofamid)、イマザリル(imazalil)、イマザリル硫酸塩、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizole);
- ベンゾイミダゾール系:ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole);
- その他:エタボキサム(ethaboxam)、エトリジアゾール(etridiazole)、ヒメキサゾール(hymexazole)、2-(4-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシフェニル)イソキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシアセトアミド;
【0023】
D) 窒素含有複素環式化合物
- ピリジン系:フルアジナム(fluazinam)、ピリフェノックス(pyrifenox)、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニルピリジン、3,4,5-トリクロロピリジン-2,6-ジカルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)エチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)メチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド;
- ピリミジン系:ブピリメート(bupirimate)、シプロジニル(cyprodinil)、ジフルメトリム(diflumetorim)、フェナリモル(fenarimol)、フェリムゾン(ferimzone)、メパニピリム(mepanipyrim)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ヌアリモル(nuarimol)、ピリメタニル(pyrimethanil);
- ピペラジン系:トリホリン(triforine);
- ピロール系:フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil);
- モルホリン系:アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph);
- ピペリジン系:フェンプロピジン(fenpropidin);
- ジカルボキシイミド系:フルオリミド(fluorimide)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin);
- 非芳香族5員複素環系:ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、フルチアニル(flutianil)、オクチリノン(octhilinone)、プロベナゾール(probenazole)、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロピラゾール-1-チオカルボン酸S-アリル;
- その他:アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アミスルブロム(amisulbrom)、アニラジン(anilazine)、ブラスチシジン-S(blasticidin-S)、カプタホル(captafol)、カプタン(captan)、キノメチオネート(quinomethionate)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、ジクロメジン(diclomezine)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフェンゾコートメチル硫酸、フェノキサニル(fenoxanil)、ホルペット(folpet)、オキソリン酸(oxolinic acid)、ピペラリン(piperalin)、プロキナジド(proquinazid)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-エチル-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン;
【0024】
E) カルバメート系およびジチオカルバメート系
- チオ-およびジチオカルバメート系:フェルバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メタム(metam)、メタスルホカルブ(methasulphocarb)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram);
- カルバメート系:ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロパモカルブ塩酸塩、バリフェナル(valiphenal)、N-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カルバミン酸4-フルオロフェニルエステル;
【0025】
F) 他の殺菌剤
- グアニジン系:ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基、グアザチン(guazatine)、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン(iminoctadine)、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシル酸塩);
- 抗生物質:カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩水和物、ポリオキシン(polyoxins)、ストレプトマイシン(streptomycin)、バリダマイシンA (validamycin A);
- ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル(binapacryl)、ジクロラン(dicloran)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ニトロサルイソプロピル(nitrothalisopropyl)、テクナゼン(tecnazene);
- 有機金属化合物:フェンチン塩(fentin salts)、例えば、フェンチン酢酸塩、塩化フェンチン、水酸化フェンチン;
- 硫黄含有複素環式化合物:ジチアノン(dithianon)、イソプロチオラン(isoprothiolane);
- 有機リン化合物:エディフェンホス(edifenphos)、ホセチル(fosetyl)、ホセチル-アルミニウム(fosetyl-aluminum)、イプロベンホス(iprobenfos)、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス(pyrazophos)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl);
- 有機塩素化合物:クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロロフェン(dichlorophen)、フルスルファミド(flusulfamide)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ペンシクロン(pencycuron)、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド(phthalide)、キントゼン(quintozene)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、N-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)-N-エチル-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
- 無機活性化合物:亜リン酸およびその塩、ボルドー混合物、銅塩、例えば、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
- その他:ビフェニル、ブロノポール(bronopol)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ジフェニルアミン、メトラフェノン(metrafenone)、ミルジオマイシン(mildiomycin)、オキシン銅、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-calcium)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、N-(シクロプロピルメトキシイミノ(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミド、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}チアゾール-4-カルボン酸メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルアミド、酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチルキノリン-4-イルエステル、メトキシ酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチルキノリン-4-イルエステル、N-メチル-2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)アセチル]ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミド。
【0026】
適当な植物成長調整剤は例えば以下のものである:
アブシジン酸(abscisic acid)、アミドクロル(amidochlor)、アンシミドール(ancymidol)、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド(brassinolide)、ブトラリン(butralin)、クロルメコート(chlormequat)(塩化クロルメコート)、塩化コリン、シクラニリド(cyclanilide)、ダミノジッド(daminozide)、ジケグラック(dikegulac)、ジメチピン(dimethipin)、2,6-ジメチルピリジン、エテホン(ethephon)、フルメトラリン(flumetralin)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルチアセット(fluthiacet)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、ジベレリン酸、イナベンフィド(inabenfid)、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド(mefluidid)、メピコート(mepiquat)(塩化メピコート(mepiquat chloride))、メトコナゾール、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール(paclobutrazole)、プロヘキサジオン(prohexadione)(プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmone)、チジアズロン(thidiazuron)、トリアペンテノール(triapenthenol)、トリブチルホスホロチオエート、2,3,5-トリヨード安息香酸、トリネキサパックエチル(trinexapac-ethyl)、およびウニコナゾール(uniconazole)。
【0027】
適当な除草剤は例えば以下のものである:
- アセトアミド系:アセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、フルフェナセット(flufenacet)、メフェナセット(mefenacet)、メトラクロール(metolachlor)、メタザクロール(metazachlor)、ナプロパミド(napropamid)、ナプロアニリド(naproanilid)、ペトキサミド(pethoxamid)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、テニルクロール(thenylchlor);
- アミノ酸類似物質:ビラナフォス(bilanafos)、グリフォセート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、スルホセート(sulfosate);
- アリールオキシフェノキシプロピオン酸系:クロジナホップ(clodinafop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フルアジホップ(fluazifop)、ハロキシホップ(haloxyfop)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ-P-テフリル(quizalofop-P-tefuryl);
- ビピリジル系:ジクワット(diquat)、パラクワット(paraquat);
- カルバメート系およびチオカルバメート系:アシュラム(asulam)、ブチレート(butylate)、カルベタミド(carbetamide)、デスメディファム(desmedipham)、ジメピペレート(dimepiperate)、エプタム(eptam)(EPTC)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、オルベンカルブ(orbencarb)、フェンメディファム(phenmedipham)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、チオベンカルブ(thiobencarb)、トリアレート(tri-allate);
- シクロヘキサンジオン系:ブトロキシジム(butroxydim)、クレトジム(clethodim)、シクロキシジム(cycloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim);
- ジニトロアニリン系:ベンフルラリン(benfluralin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンディメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、トリフルラリン(trifluralin);
【0028】
- ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン(acifluorfen)、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、ジクロホップ(diclofop)、エトキシフェン(ethoxyfen)、フォメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen);
- ヒドロキシベンゾニトリル系:ブロモキシニル(bromoxynil)、ジクロベニル(dichlobenil)、イオキシニル(ioxynil);
- イミダゾリノン系:イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr);
- フェノキシ酢酸系:クロメプロップ(clomeprop)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ(dichlorprop)、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ(mecoprop);
- ピラジン系:クロリダゾン(chloridazon)、フルフェンピル-エチル(flufenpyr-ethyl)、フルチアセット(fluthiacet)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ピリデート(pyridate);
- ピリジン系:アミノピラリド(aminopyralid)、クロピラリド(clopyralid)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジチオピル(dithiopyr)、フルリドン(fluridone)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、チアゾピル(thiazopyr);
- スルホニル尿素系:アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン(bensulfuron)、クロリムロン-エチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ハロスルフロン(halosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メトスルフロン-メチル(metsulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロン(tribenuron)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、1-((2-クロロ-6-プロピルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)尿素;
【0029】
- トリアジン系:アメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、ジメタメトリン(dimethametryn)、エチオジン(ethiozine)、ヘキサジノン(hexazinon)、メタミトロン(metamitron)、メトリブジン(metribuzin)、プロメトリン(prometryn)、シマジン(simazine)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、トリアジフラム(triaziflam);
- 尿素系:クロルトルロン(chlortoluron)、ダイムロン(daimuron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、リヌロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、テブチウロン(tebuthiuron);
- 他のアセト乳酸合成酵素阻害剤:ビスピリバック-ナトリウム(bispyribac-sodium)、クロランスラム-メチル(cloransulam-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、オルト-スルファムロン(ortho-sulfamuron)、ペノクスラム(penoxsulam)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、ピリバムベンズ-プロピル(pyribambenz-propyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalide)、ピリミノバック-メチル(pyriminobac-methyl)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロキシスラム(pyroxsulam);
【0030】
- その他:アミカルバゾン(amicarbazone)、アミノトリアゾール、アニロホス(anilofos)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベナゾリン(benazolin)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフレセート(benfuresate)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンタゾン(bentazone)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ブロマシル(bromacil)、ブロモブチド(bromobutide)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、シニドン-エチル(cinidon-ethyl)、クロルタール(chlorthal)、シンメチリン(cinmethylin)、クロマゾン(clomazone)、クミルロン(cumyluron)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジカンバ(dicamba)、ジフェンゾクアット(difenzoquat)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras)、エンドタール(endothal)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、フェントラザミド(fentrazamide)、フルミクロラック-ペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルポキサム(flupoxam)、フルオロクロリドン(fluorochloridone)、フルルタモン(flurtamone)、インダノファン(indanofan)、イソキサベン(isoxaben)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、レナシル(lenacil)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、メソトリオン(mesotrione)、メチルアルソン酸(methylarsonic acid)、ナプタラム(naptalam)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラフルフェン-エチル(pyraflufen-ethyl)、ピラスルホトール(pyrasulfotol)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、キノクラミン(quinoclamine)、サフルフェナシル(saflufenacil)、スルコトリオン(sulcotrion)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、ターバシル(terbacil)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)、トプラメゾン(topramezon)、4-ヒドロキシ-3-[2-(2-メトキシエトキシメチル)-6-トリフルオロメチルピリジン-3-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン、(3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)フェノキシ]ピリジン-2-イルオキシ)酢酸エチルエステル、6-アミノ-5-クロロ-2-シクロプロピルピリミジン-4-カルボン酸メチルエステル、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロフェニル)-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル、および4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル。
【0031】
適当な殺虫剤は例えば以下のものである:
- 有機(チオ)リン酸系:アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンフォス-メチル(azinphos-methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンフォス(chlorfenvinphos)、ジアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトフォス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、エチオン(ethion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メチル-パラチオン(methyl-parathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、オキシデメトン-メチル(oxydemeton-methyl)、パラオキソン(paraoxon)、パラチオン(parathion)、フェントエート(phenthoate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホレート(phorate)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprophos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、テルブホス(terbufos)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon);
- カルバメート系:アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メトミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポクスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、トリアザメート(triazamate);
【0032】
- ピレスロイド系:アレスリン(allethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ζ-シペルメトリン、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、イミプロトリン(imiprothrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリンIおよびII、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinat)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin);
- 昆虫成長阻害剤:a) キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、シロマジン(cyromazine)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron); ブプロフェジン(buprofezin)、ジオフェノラン(diofenolan)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)、クロフェンテジン(clofentezine); b) エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)、アザジラクチン(azadirachtin); c) ジュベノイド(juvenoids):ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、メトプレン(methoprene)、フェノキシカルブ(fenoxycarb); d) 脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラメート(spirotetramate);
【0033】
- ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト:クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアクロプリド(thiacloprid)、1-(2-クロロチアゾール-5-イルメチル)-2-ニトリミノ-3,5-ジメチル[1,3,5]トリアジナン;
- GABAアンタゴニスト:エンドスルファン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、バニリプロール(vaniliprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチルフェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-チオカルボキサミド;
- 大環状ラクトン系:アバメクチン(abamectin)、エマメクチン(emamectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)、スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram);
- ミトコンドリア電子伝達系阻害剤(METI)I殺ダニ剤:フェナザキン(fenazaquin)、ピリダベン(pyridaben)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、フルフェネリム(flufenerim);
- METI IIおよびIII物質:アセキノシル(acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon);
- デカップラー(decouplers):クロルフェナピル(chlorfenapyr);
- 酸化的リン酸化阻害剤:シヘキサチン(cyhexatin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、プロパルギット(propargite);
- 昆虫脱皮阻害剤:シロマジン(cyromazine);
- 混合機能オキシダーゼ阻害剤:ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide);
- ナトリウムチャネル遮断剤:インドキサカルブ(indoxacarb)、メタフルミゾン(metaflumizone);
- その他:ベンクロチアズ(benclothiaz)、ビフェナゼート(bifenazate)、カルタップ(cartap)、フロニカミド(flonicamid)、ピリダリル(pyridalyl)、ピメトロジン(pymetrozin)、硫黄、チオシクラム(thiocyclam)、フルベンジアミド(flubendiamid)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアジピル(cyazypyr) (HGW86);シエノピラフェン(cyenopyrafen)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、アミドフルメット(amidoflumet)、イミシアホス(imicyafos)、ビストリフルロン(bistrifluron)、およびピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)。
【0034】
ある実施形態において、農薬は殺虫剤を含み、好ましくは農薬が少なくとも1種の殺虫剤からなる。さらなる実施形態において、農薬は殺菌剤を含み、好ましくは農薬が少なくとも1種の殺菌剤からなる。好ましい殺菌剤はピラクロストロビン、メトコナゾールおよびエポキシコナゾールである。さらなる実施形態において、農薬は除草剤を含み、好ましくは農薬が少なくとも1種の除草剤からなる。さらなる実施形態において、農薬は植物成長調整剤を含み、好ましくは農薬が少なくとも1種の植物成長調整剤からなる。
【0035】
ある実施形態では、少なくとも1種の農薬(好ましくは、全部の農薬)が20℃の溶媒系中で10g/l以上、好ましくは30g/l以上、特に好ましくは50g/l以上に可溶性である。ここで用いる溶媒系はそれぞれの場合に用いる溶媒系であり、好ましくはシクロヘキサノン、2-エチルヘキサノールおよびオレイン酸からなる溶媒系、特に20重量%のシクロヘキサノン、20重量%の2-エチルヘキサノールおよび60重量%のオレイン酸からなる溶媒系である。
【0036】
さらなる実施形態においては、少なくとも1種の農薬が溶媒系中に固体粒子の形態で、農薬に基づいて90重量%以上、好ましくは99重量%以上に懸濁される。「農薬に基づいて」という表現は、本組成物に含まれる全部の農薬をさす。本組成物が2種以上の農薬を含む場合は、少なくとも1種の農薬が溶媒系中で90重量%以上に溶解される。好ましくは、農薬は溶媒系中で95重量%以上、特に好ましくは98重量%以上に懸濁される。
【0037】
さらなる実施形態においては、少なくとも1種の農薬が溶媒系中で、農薬に基づいて90重量%以上、好ましくは99重量%以上に溶解される。「農薬に基づいて」という表現は、本組成物に含まれる全部の農薬をさす。
【0038】
さらなる実施形態において、少なくとも1種の農薬は融点が5℃以上、好ましくは25℃以上、特に好ましくは50℃以上である。さらに、その農薬はまた、20℃の溶媒系中で10g/l以上、好ましくは30g/l以上、特に好ましくは50g/l以上に可溶性であることが望ましい。
【0039】
本発明の組成物は通常、組成物に基づいて0.1〜50重量%の農薬、好ましくは1〜40重量%、特に3〜30重量%の農薬を含有する。
【0040】
本発明の組成物は少なくとも1種の界面活性剤を含有する。界面活性剤は水の表面張力を下げる化合物である。界面活性剤の例にはイオン性(アニオン性またはカチオン性)および非イオン性の界面活性剤がある。好ましくは、本組成物は少なくとも2種の界面活性剤を含み、特に好ましくは1種の非イオン性界面活性剤と1種のアニオン性界面活性剤を含む。非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤の量比はだいたい1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1である。
【0041】
適当なイオン性界面活性剤は以下のものである:芳香族スルホン酸、例えばリグニンスルホン酸(Borresperse(登録商標)グレード, Borregaard社, ノルウェー)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet(登録商標)グレード, Akzo Nobel社, 米国)およびジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal(登録商標)グレード, BASF社, ドイツ) ならびに脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルスルホネートおよびアルキルアリールスルホネート、アルキルサルフェート、ラウリルエーテルサルフェートおよび脂肪アルコールサルフェート、また、硫酸化ヘキサ、ヘプタ、およびオクタデカノールの塩ならびに脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレンまたはその誘導体とホルムアルデヒドとの縮合生成物の塩、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合生成物の塩、ポリカルボキシレート(Sokalan(登録商標)グレード, BASF社, ドイツ)、またはアルコキシル化アルコールのリン酸エステル。
【0042】
好ましいイオン性界面活性剤はアニオン性界面活性剤である。適当なアニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート(アルキル基:C8〜C12)の、エトキシル化アルカノール(エトキシル化度4〜30、アルキル基:C12〜C18)およびエトキシル化アルキルフェノール(エトキシル化度3〜50、アルキル基:C4〜C12)の硫酸ハーフエステルの、アルキルスルホン酸(アルキル基:C12〜C18)の、およびアルキルアリールスルホン酸(アルキル基:C9〜C18)のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、またはアルコキシル化アルコールのリン酸エステル、特にエトキシル化C10〜C16脂肪アルコール(エトキシル化度3〜15)のリン酸エステルである。適当な他のアニオン性界面活性剤は一般式(I)の化合物:
【化1】

【0043】
[式中、R1およびR2はH原子またはC4〜C24アルキルであり、同時にH原子であることはなく、M1およびM2はアルカリ金属イオンおよび/またはアンモニウムイオンである]
であることがわかった。一般式(I)において、R1およびR2は好ましくは炭素原子数6〜18、特に炭素原子数6、12および16の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、または水素であるが、ここでR1およびR2が同時に両方ともH原子であることはない。M1およびM2は好ましくはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムであり、ナトリウムが特に好ましい。M1およびM2がナトリウムであり、R1が炭素原子数12の分岐鎖アルキル基で、R2がH原子またはR1である化合物(I)が特に有利である。多くの場合、モノアルキル化生成物を50〜90重量%の割合で含む工業用混合物、例えばDowfax(登録商標)2A1 (Dow Chemical社の製品)が用いられる。好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルアリールスルホン酸(アルキル基:C9〜C18)、好ましくは直鎖もしくは分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、ならびにエトキシル化C10〜C16脂肪アルコール(エトキシル化度3〜15)のリン酸エステルである。
【0044】
適当な非イオン性界面活性剤は以下のものである:ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、アルコキシル化アルコール、例えばエトキシル化イソオクチル-、オクチル-またはノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコールエチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセテート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、ならびにタンパク質、変性タンパク質、多糖類(例:メチルセルロース)、疎水性に改質されたデンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)グレード, Clariant社)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupamin(登録商標)グレード, BASF SE社)、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)グレード, BASF SE社)、ポリビニルピロリドンおよびそれらのコポリマーまたはブロックポリマー。適当なアルコキシル化アルコールはエチレンオキシド(EO)またはプロピレンオキシド(PO)でアルコキシル化された脂肪アルコール(特に、脂肪アルコール基の炭素原子数8〜32、とりわけ9〜18)であることが好ましい。アルコキシル化脂肪アルコールは多くの場合、1〜30、好ましくは2〜10、特に4〜8のエチレンオキシド基のエトキシル化度、および/または1〜30、好ましくは2〜15、特に3〜10のプロピレンオキシド基のプロポキシル化度を有する。通常、ブロックポリマーはジ-もしくはトリブロックポリマーまたはそれらの誘導体であり、そのポリマー部分はエチレンオキシドとプロピレンオキシドから構成される。平均モル質量は一般に少なくとも1000g/mol、好ましくは少なくとも2000g/molである。モル質量が少なくとも2000g/molでありかつC1-10アルキルエーテル単位を有するポリ(エチレンオキシド-ブロック-プロピレンオキシド)アルキルエーテルが特に適している。好ましい非イオン性界面活性剤はアルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリスチリルフェノールエトキシレート、エトキシル化ヒマシ油であり、それぞれの場合に分子あたり10〜40のエチレンオキシド単位をもつことが好ましい。
【0045】
ある実施形態において、本発明の組成物は3〜47重量%の農薬、50〜94重量%の溶媒系、および3〜47重量%の界面活性剤を含有し、好ましくは4〜33重量%の農薬、60〜89重量%の溶媒系、および7〜36重量%の界面活性剤を含有する。ある実施形態において、本発明の組成物は3〜47重量%の農薬、50〜94重量%の溶媒系(2-エチルヘキサノール、シクロヘキサノンおよび脂肪酸を含む)、および3〜47重量%の界面活性剤を含有し、好ましくは4〜33重量%の農薬、60〜89重量%の溶媒系(2-エチルヘキサノール、シクロヘキサノンおよび脂肪酸を含む)、および7〜36重量%の界面活性剤を含有する。
【0046】
本発明の組成物は農薬製剤によく使われる他の助剤を含んでもよく、助剤の選択は特定の施用剤形および/または活性成分に左右される。適当な助剤の例としては、追加の溶媒、表面活性物質(例えば、可溶化剤、保護コロイド、湿潤剤、粘着剤)、アジュバント、有機および無機増粘剤、バクテリサイド、不凍剤、消泡剤、染料および固着剤(例えば、種子材料の取り扱いのため)などがある。
【0047】
溶媒系中に助剤として存在しうる追加の溶媒として適するものは、以下の溶媒である:有機溶媒、例えば中〜高沸点の鉱物油留分(例:ケロシンおよびディーゼル油)、さらにコールタール油、および植物または動物由来のオイル、脂肪族、環状または芳香族炭化水素(例:パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンおよびその誘導体、アルキル化ベンゼンおよびその誘導体)、アルコール(例:メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールおよびシクロヘキサノール)、グリコール、ケトン(例:シクロヘキサノン、γ-ブチロラクトン)、ジメチル脂肪酸アミド、脂肪酸および脂肪酸エステル、ならびに強極性溶媒(例:N-メチルピロリドンのようなアミン)。基本的に、混合溶媒を用いることも可能である。好ましくは、それぞれの場合に溶媒系に基づいて、最大で30重量%、好ましくは最大で10重量%の追加の溶媒を本発明の組成物に添加しうるが、本発明の組成物には追加の溶媒を一切加えないことが特に好ましい。
【0048】
上述した界面活性剤に加えて、適当な表面活性物質(アジュバント、湿潤剤、粘着剤、分散剤、または乳化剤)は以下の通りである:芳香族スルホン酸、例えばリグニンスルホン酸(Borresperse(登録商標)グレード, Borregaard社, ノルウェー)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet(登録商標)グレード, Akzo Nobel社, 米国)およびジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal(登録商標)グレード, BASF社)ならびに脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルスルホネートおよびアルキルアリールスルホネート、アルキルサルフェート、ラウリルエーテルサルフェートおよび脂肪アルコールサルフェート、また、硫酸化ヘキサ、ヘプタ、およびオクタデカノールの塩ならびに脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレンおよびその誘導体とホルムアルデヒドとの縮合生成物の塩、ナフタレンおよび/またはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合生成物の塩、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチル-、オクチル-またはノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコールエチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセテート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、ならびにタンパク質、変性タンパク質、多糖類(例:メチルセルロース)、疎水性に改質されたデンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)グレード, Clariant社)、ポリカルボキシレート(Sokalan(登録商標)グレード, BASF社)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupamin(登録商標)グレード, BASF社)、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)グレード, BASF社)、ポリビニルピロリドンおよびそれらのコポリマー。
【0049】
本発明のエマルションは大量の表面活性物質と界面活性剤を含むことができる。本組成物は、組成物の全量に基づいて、0.1〜40重量%、好ましくは1〜30、特に2〜20重量%の表面活性物質と界面活性剤の合計量を含んでいてもよい。
【0050】
アジュバントの例としては、有機的に改質されたポリシロキサン、例えばBreakThruS 240(登録商標); アルコールアルコキシレート、例えばAtplus(登録商標)245、Atplus(登録商標)MBA 1303、Plurafac(登録商標)LFおよびLutensol(登録商標)ON; EO-POブロックポリマー、例えばPluronic(登録商標)RPE 2035およびGenapol(登録商標)B; アルコールエトキシレート、例えばLutensol(登録商標)XP 80; およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、例えばLeophen(登録商標)RAなどがある。
【0051】
増粘剤(すなわち、組成物に改変された流動挙動を与える、つまり静止状態で高粘度を、撹拌状態で低粘度を与える化合物)の例は多糖類、さらに有機および無機層状鉱物であり、例えば、キサンタンガム(Kelzan(登録商標), CP Kelco社)、Rhodopol(登録商標)23 (Rhodia社)またはVeegum(登録商標)(R.T. Vanderbilt社)またはAttaclay(登録商標)(Engelhard社)である。
【0052】
バクテリサイドは本組成物を安定化するために加えることができる。バクテリサイドの例は、ジクロロフェン系およびベンジルアルコールヘミホルマール系のもの(ICI社のProxel(登録商標)またはThor Chemie社のActicide(登録商標)RSおよびRohm & Haas社のKathon(登録商標)MK)、ならびにイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイソチアゾリノンおよびベンゾイソチアゾリノン(Thor Chemie社のActicide(登録商標)MBS)である。
【0053】
適当な不凍剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素およびグリセロールである。
【0054】
消泡剤の例は、シリコーン乳剤(例えば、Silikon(登録商標)SRE, Wacker社, ドイツまたはRhodorsil(登録商標), Rhodia社, フランス)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物およびこれらの混合物である。
【0055】
着色剤の例は、水に難溶性の顔料および水溶性の染料の両方である。染料および顔料の例を挙げると、以下の名称で知られているものである:ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112およびC.I.ソルベントレッド1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108。
【0056】
固着剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、およびセルロースエーテル(Tylose(登録商標), 信越化学, 日本)。
【0057】
通常、本発明の組成物は農薬製剤の形で存在する。適当な農薬製剤は水溶性液剤(SL, LS)、水和性液剤(DC)、乳剤(EC)、エマルション製剤(EW, EO, ES, ME)、懸濁製剤(SC, OD, FS)、またはサスポエマルション製剤(SE)である。本組成物は乳剤(EC)の形で存在することが好ましい。
【0058】
本発明の組成物は、たいていの場合、いわゆるタンクミックスを調製するために使用前に希釈される。希釈用の適当な溶媒は以下のものである:中〜高沸点の鉱物油留分(例:ケロシンまたはディーゼル油)、さらにコールタール油、植物または動物由来のオイル、脂肪族、環状および芳香族炭化水素(例:トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンまたはそれらの誘導体)、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒(例:ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンまたは水)。水を使用することが好ましい。希釈した組成物は通常スプレーまたはネブライザーにより施用される。施用に先立って、各種のオイル、湿潤剤、アジュバント、除草剤、バクテリサイド、殺菌剤をタンクミックスに直接加えることができる(タンクミックス)。これらの剤は本発明の組成物に重量比1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1で混合される。タンクミックス中の農薬の濃度は比較的大きな範囲内で変化しうる。一般的には、それは0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%の範囲である。作物の保護に施用する場合の施用量は、希望する効果の性質に応じて、1ヘクタールあたり0.01〜2.0kgの活性成分である。
【0059】
本発明はまた、植物病原菌および/または不要な植物の成長および/または昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物の成長を調整するための、本発明の組成物の使用に関し、その使用は、特定の害虫、それらの生息地もしくは特定の害虫から保護すべき植物、土壌に、および/または不要な植物および/または有用な植物および/またはそれらの繁殖地に、本発明の組成物を作用させることを含む。さらに、本発明は、有用植物の種子材料を本発明の組成物で処理することを含む、植物への昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物病原菌を防除するための、および/または不要な植物の成長を抑制するための、本発明の組成物の使用に関する。
【0060】
さらに、本発明は本発明の組成物で処理した種子材料に関する。当業者には理解されるように、この処理は種子材料の粉衣処理(dressing)である。通常は、本発明の組成物を含む粉衣が種子材料の上に残存する。好ましい実施形態では、本発明は本発明の組成物で粉衣処理した種子材料に関する。特に好ましくは、本発明は、本発明の組成物を含む種子材料に関する。本組成物は未希釈の形態で、または好ましくは希釈した形態で、種子材料に施用される。その際、粉衣用の組成物中に0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の農薬が存在するように、対応する組成物を2〜10倍に希釈する。施用は播種前に行うことができる。植物繁殖材料の処理、特に種子材料の処理は当業者に知られており、植物繁殖材料のダスティング、コーティング、ペレッティング、浸漬または飽和によって行うことができる。好ましくは、その処理を、例えば種子材料の早期発芽を防ぐようなやり方で、ペレッティング、コーティングおよびダスティングにより実施する。種子材料の処理のために、繁殖材料または種子材料100kgあたり1〜1000g、好ましくは5〜100gの農薬量が一般に用いられる。
【0061】
本発明はまた、農薬製剤を製造するための、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を含む溶媒系の使用に関する。好ましい溶媒および農薬製剤は先に記載したとおりである。
【0062】
本発明はまた、農薬と、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を混合することを含む、本発明の組成物の調製方法に関する。好ましい溶媒は先に記載したとおりである。前記方法は好ましくは、農薬と、界面活性剤と、溶媒A)シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、B)ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、およびC)脂肪酸を混合することを含む。好ましい界面活性剤は先に記載したとおりである。混合は通常の混合法、例えば撹拌、振とう、または他のエネルギー投入によって行われる。農薬製剤を製造するために用いられる他の助剤を慣用方法で添加してもよい。適当な助剤の例は先に記載したとおりである。
【0063】
本発明の利点は、とりわけ、組成物への農薬の高負荷が可能であると同時に、組成物が安定していることである。本組成物および水で希釈した組成物は結晶化傾向をまったく示さないか、ほとんど示さない。本組成物は溶解性農薬と懸濁性農薬のいずれにも適しており、どちらの場合にも低い結晶化傾向を有する。特に乳剤(EC)の形をした組成物は安定していて、結晶化傾向がない。
【0064】
以下の実施例は、本発明を限定するものではなく、本発明を説明するものである。
【実施例】
【0065】
界面活性剤1: 1モルあたり16molのエチレンオキシドを有するトリスチリルフェノールエトキシレート(Rhodia S.A.社からSoprophor(登録商標)BSUとして販売)
界面活性剤2: 6molのエチレンオキシドでエトキシル化されたイソトリデシルアルコールのリン酸エステル(Clariant社からDispersogen(登録商標)XP-060として販売)
オレイン酸: 工業用の液状脂肪酸混合物(ISO 5508に従う鎖分布:67重量%の1価不飽和C18脂肪酸、13重量%の2価不飽和C18脂肪酸、5重量%の1価不飽和C16脂肪酸、5重量%の2価不飽和脂肪酸;ISO660に従う酸価200、Wijsに従うヨウ素価95、曇り点5℃、ISO 760に従う水分量0〜0.2重量%)(Cognis社からEdenor(登録商標)TI 05として販売)
エポキシコナゾール: 純度95.5重量%
メトコナゾール: 純度98.8重量%
ピラクロストロビン: 純度99.4重量%
【0066】
[実施例1]エポキシコナゾールの製剤
所定の処方Aまたは処方Bの諸成分を計量し、透明な均質溶液が得られるまで撹拌により混合した。それぞれの場合に、エポキシコナゾールの透明な単相溶液が得られた。
【0067】
A)
5.2g エポキシコナゾール
5.0g 界面活性剤1
5.0g 界面活性剤2
10.0g ベンジルアルコール
10.0g シクロヘキサノン
ad 100ml オレイン酸
B)
10.4g エポキシコナゾール
5.0g 界面活性剤1
5.0g 界面活性剤2
10.0g ベンジルアルコール
10.0g シクロヘキサノン
ad 100ml オレイン酸
処方Aおよび処方BのサンプルをそれぞれCIPAC水D (342ppmのCa/Mgイオンを含む)で希釈して1強度重量%濃度のエマルションとし、そのエマルションを20℃で6時間放置した。その間に、エポキシコナゾールの結晶は形成されなかった。
【0068】
[実施例2]ピラクロストロビンの製剤
エマルションAおよびBを実施例1に記載したように調製した。次に、サンプルを希釈して1強度重量%濃度のエマルションとし、そのエマルションを20℃で6時間放置した。その間に、ピラクロストロビンの結晶は形成されなかった。
【0069】
A)
25.2g ピラクロストロビン
5.0g 界面活性剤1
5.0g 界面活性剤2
10.0g 2-エチルヘキサノール
10.0g シクロヘキサノン
ad 100ml オレイン酸
B)
25.2g ピラクロストロビン
5.0g 界面活性剤1
5.0g 界面活性剤2
10.0g 2-エチルヘキサノール
20.0g シクロヘキサノン
ad 100ml オレイン酸
[実施例3]メトコナゾールの製剤
エマルションを実施例1に記載したように調製した。次に、サンプルを希釈して1強度重量%濃度のエマルションとし、そのエマルションを20℃で6時間放置した。その間に、ピラクロストロビンの結晶は形成されなかった。
【0070】
15.2g メトコナゾール
5.0g 界面活性剤1
5.0g 界面活性剤2
20.0g 2-エチルヘキサノール
10.0g シクロヘキサノン
ad 100ml オレイン酸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農薬、溶媒系および界面活性剤を含む組成物であって、溶媒系が次の溶媒:
A) シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、
B) ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、および
C) 脂肪酸、
を含む、上記組成物。
【請求項2】
溶媒系に基づいて、30重量%以上の溶媒C)を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
溶媒系に基づいて、最大で35重量%の溶媒A)を含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
溶媒系に基づいて、最大で35重量%の溶媒B)を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
溶媒B)が2-エチルヘキサノールである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
溶媒A)がシクロヘキサノンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が1種の非イオン性界面活性剤と1種のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
農薬が、溶媒系中で、農薬に基づいて90重量%以上に溶解している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
農薬が溶媒系中に固体粒子の形態で、農薬に基づいて、90重量%以上に懸濁している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、組成物の質量に基づいて、20重量%以上の水を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
農薬製剤を製造するための、次の溶媒:
A) シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、
B) ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、および
C) 脂肪酸、
を含む溶媒系の使用。
【請求項12】
農薬と、次の溶媒:
A) シクロヘキサノンまたはアセトフェノン、
B) ベンジルアルコールまたは2-エチルヘキサノール、および
C) 脂肪酸、
とを混合することを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物の調製方法。
【請求項13】
植物病原菌および/または不要な植物の成長および/または昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物の成長を調整するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物の使用であって、特定の害虫、それらの生息地または特定の害虫から保護すべき植物、土壌、および/または不要な植物および/または有用な植物および/またはそれらの繁殖地に、前記組成物を作用させる、上記使用。
【請求項14】
植物への昆虫もしくはダニによる望ましくない攻撃を抑制するための、および/または植物病原菌を防除するための、および/または不要な植物の成長を抑制するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物の使用であって、有用植物の種子材料を前記組成物で処理する、上記使用。
【請求項15】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物で粉衣処理した種子材料。

【公表番号】特表2012−508210(P2012−508210A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535081(P2011−535081)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/064420
【国際公開番号】WO2010/052178
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】