6−ホスホグルコノラクトナーゼ(PGL)によりイソプレン及び他の産物の生産を増加させるためのPGLに関する組成物及び方法
本明細書には、イソプレンの生産を増加させるよう改良された組成物及び方法が提供される。同様に、本明細書は、生物活性を有する非相同ポリペプチドの生産を増加させるよう改良された組成物及び方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
イソプレンを生産することのできるエシェリキア・コリ(Escherichia coli)(E.coli)株の組み換え細胞又はそれらの子孫細胞であって、前記細胞は:(a)PGLポリペプチドをコードしている非相同性の核酸(1つ以上)の1つ以上のコピー(ここで、前記核酸はエシェリキア・コリ染色体に組み込まれる);並びに(b)イソプレン合成酵素をコードしている1つ以上の非相同性の核酸(1つ以上);を含み、
前記エシェリキア・コリ細胞はPGLポリペプチドをコードしている核酸(1つ以上)を組み込み前に含有せず、
得られる前記組み換え細胞は、(a)及び(b)を含まない同様の細胞よりも大きい力価でイソプレンを生産する、組み換え細胞又はそれらの子孫細胞。
【請求項2】
前記エシェリキア・コリ染色体に、モリブデン取り込みポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項3】
前記モリブデン取り込みポリペプチドが、modF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択される、請求項2に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項4】
前記エシェリキア・コリ染色体に、ガラクトース代謝ポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項5】
前記ガラクトース代謝ポリペプチドがgalM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項4に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項6】
前記エシェリキア・コリ染色体に、ガラクトース代謝ポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピー及びモリブデン取り込みポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項7】
(a)前記PGLポリペプチドがエシェリキア・コリPGLポリペプチドであり;(b)前記モリブデン取り込みポリペプチドが、modF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択され;並びに(c)前記ガラクトース代謝ポリペプチドが、galM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項6に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項8】
前記PGLポリペプチド、ガラクトース代謝ポリペプチド、及びモリブデン取り込みポリペプチドをコードしている核酸が、図20に示すような17,257塩基対片の一部である、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項9】
前記細胞が、(a)及び(b)を含有しない同様の細胞よりもより高い比生産性でイソプレンを生産する、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項10】
比生産性が少なくとも15mg/OD/時間である、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項11】
前記PGLポリペプチド、モリブデン取り込みポリペプチド、及び/又はガラクトース代謝ポリペプチドをコードしている核酸が、エシェリキア・コリ株K12 MG1655又はエシェリキア・コリ株K12 MG1655の誘導体である、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項12】
前記細胞がエシェリキア・コリ株Bのものである、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項13】
前記細胞が、エシェリキア・コリ株BL21のものである、請求項12に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項14】
前記細胞が、エシェリキア・コリ株BL21(DE3)のものである、請求項12に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項15】
更に(c)メバロン酸(MVA)経路上流のポリペプチド及び/又はMVA経路下流のポリペプチドをコードする非相同性の核酸を含む、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項16】
更に(d)メバロン酸(MVA)経路上流のポリペプチド及び/又はMVA経路下流のポリペプチドをコードする非相同性の核酸を含む、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項17】
前記MVA経路上流のポリペプチドが:(i)アセトアセチル−補酵素Aシンターゼ(チオラーゼ)ポリペプチド;(ii)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aシンターゼポリペプチド;及び(iii)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aレダクターゼポリペプチド;からなる群から選択される、請求項15又は16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項18】
前記MVA経路下流のポリペプチドが:(i)メバロン酸キナーゼ(MVK);(ii)ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK);(iii)ジホスホメバロン酸デカルボキシラーゼ(MVD);及び(iv)イソペンテニル二リン酸イソメラーゼ(IDI);からなる群から選択される、請求項15又は16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項19】
(a)前記PGLポリペプチドがエシェリキア・コリPGLポリペプチドであり;(b)前記モリブデン取り込みポリペプチドがmodF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択され;並びに(c)前記ガラクトース代謝ポリペプチドが、galM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項20】
イソプレン合成酵素がウラジロハコヤナギ(Populus alba)由来である、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項21】
イソプレン生産法であって:
(a)イソプレンを生産させるために、請求項1又は7に記載の組み換え細胞を含む組成物を、好適な培養条件下で培養すること、並びに
(b)イソプレンを生産させること、を含む、方法。
【請求項22】
更に、前記イソプレンを回収することを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記組み換え細胞が、約15mg/OD/時間超のイソプレン比生産性を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
メバロン酸生産法であって、
(a)メバロン酸生産に好適な培養条件下で、請求項15に記載の組み換え細胞を含む組成物を培養すること、並びに
(b)メバロン酸を生産させること、を含む、方法。
【請求項25】
請求項1に記載の組み換え細胞の製造方法であって:
(a)PGLポリペプチドをコードしている非相同性の核酸をエシェリキア・コリ細胞に形質導入すること(ここで、前記エシェリキア・コリ細胞は組み換え前にPGLポリペプチドをコードしている核酸(1つ以上)を含有しない);
(b)前記PGLポリペプチドをコードしている核酸を、エシェリキア・コリ染色体に組み込むこと;及び
(c)イソプレン合成酵素をコードしている非相同性の核酸(1つ以上)をエシェリキア・コリ細胞に1つ以上導入すること;を含む、製造方法。
【請求項26】
請求項1又は7に記載の組み換え細胞を含む組成物。
【請求項1】
イソプレンを生産することのできるエシェリキア・コリ(Escherichia coli)(E.coli)株の組み換え細胞又はそれらの子孫細胞であって、前記細胞は:(a)PGLポリペプチドをコードしている非相同性の核酸(1つ以上)の1つ以上のコピー(ここで、前記核酸はエシェリキア・コリ染色体に組み込まれる);並びに(b)イソプレン合成酵素をコードしている1つ以上の非相同性の核酸(1つ以上);を含み、
前記エシェリキア・コリ細胞はPGLポリペプチドをコードしている核酸(1つ以上)を組み込み前に含有せず、
得られる前記組み換え細胞は、(a)及び(b)を含まない同様の細胞よりも大きい力価でイソプレンを生産する、組み換え細胞又はそれらの子孫細胞。
【請求項2】
前記エシェリキア・コリ染色体に、モリブデン取り込みポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項3】
前記モリブデン取り込みポリペプチドが、modF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択される、請求項2に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項4】
前記エシェリキア・コリ染色体に、ガラクトース代謝ポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項5】
前記ガラクトース代謝ポリペプチドがgalM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項4に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項6】
前記エシェリキア・コリ染色体に、ガラクトース代謝ポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピー及びモリブデン取り込みポリペプチドをコードする非相同性の核酸の1つ以上のコピーが更に組み込まれる、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項7】
(a)前記PGLポリペプチドがエシェリキア・コリPGLポリペプチドであり;(b)前記モリブデン取り込みポリペプチドが、modF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択され;並びに(c)前記ガラクトース代謝ポリペプチドが、galM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項6に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項8】
前記PGLポリペプチド、ガラクトース代謝ポリペプチド、及びモリブデン取り込みポリペプチドをコードしている核酸が、図20に示すような17,257塩基対片の一部である、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項9】
前記細胞が、(a)及び(b)を含有しない同様の細胞よりもより高い比生産性でイソプレンを生産する、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項10】
比生産性が少なくとも15mg/OD/時間である、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項11】
前記PGLポリペプチド、モリブデン取り込みポリペプチド、及び/又はガラクトース代謝ポリペプチドをコードしている核酸が、エシェリキア・コリ株K12 MG1655又はエシェリキア・コリ株K12 MG1655の誘導体である、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項12】
前記細胞がエシェリキア・コリ株Bのものである、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項13】
前記細胞が、エシェリキア・コリ株BL21のものである、請求項12に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項14】
前記細胞が、エシェリキア・コリ株BL21(DE3)のものである、請求項12に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項15】
更に(c)メバロン酸(MVA)経路上流のポリペプチド及び/又はMVA経路下流のポリペプチドをコードする非相同性の核酸を含む、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項16】
更に(d)メバロン酸(MVA)経路上流のポリペプチド及び/又はMVA経路下流のポリペプチドをコードする非相同性の核酸を含む、請求項7に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項17】
前記MVA経路上流のポリペプチドが:(i)アセトアセチル−補酵素Aシンターゼ(チオラーゼ)ポリペプチド;(ii)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aシンターゼポリペプチド;及び(iii)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aレダクターゼポリペプチド;からなる群から選択される、請求項15又は16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項18】
前記MVA経路下流のポリペプチドが:(i)メバロン酸キナーゼ(MVK);(ii)ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK);(iii)ジホスホメバロン酸デカルボキシラーゼ(MVD);及び(iv)イソペンテニル二リン酸イソメラーゼ(IDI);からなる群から選択される、請求項15又は16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項19】
(a)前記PGLポリペプチドがエシェリキア・コリPGLポリペプチドであり;(b)前記モリブデン取り込みポリペプチドがmodF、modE、modA、modB及びmodCからなる群から選択され;並びに(c)前記ガラクトース代謝ポリペプチドが、galM、galK、galT及びgalEからなる群から選択される、請求項16に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項20】
イソプレン合成酵素がウラジロハコヤナギ(Populus alba)由来である、請求項1に記載の組み換えエシェリキア・コリ細胞。
【請求項21】
イソプレン生産法であって:
(a)イソプレンを生産させるために、請求項1又は7に記載の組み換え細胞を含む組成物を、好適な培養条件下で培養すること、並びに
(b)イソプレンを生産させること、を含む、方法。
【請求項22】
更に、前記イソプレンを回収することを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記組み換え細胞が、約15mg/OD/時間超のイソプレン比生産性を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
メバロン酸生産法であって、
(a)メバロン酸生産に好適な培養条件下で、請求項15に記載の組み換え細胞を含む組成物を培養すること、並びに
(b)メバロン酸を生産させること、を含む、方法。
【請求項25】
請求項1に記載の組み換え細胞の製造方法であって:
(a)PGLポリペプチドをコードしている非相同性の核酸をエシェリキア・コリ細胞に形質導入すること(ここで、前記エシェリキア・コリ細胞は組み換え前にPGLポリペプチドをコードしている核酸(1つ以上)を含有しない);
(b)前記PGLポリペプチドをコードしている核酸を、エシェリキア・コリ染色体に組み込むこと;及び
(c)イソプレン合成酵素をコードしている非相同性の核酸(1つ以上)をエシェリキア・コリ細胞に1つ以上導入すること;を含む、製造方法。
【請求項26】
請求項1又は7に記載の組み換え細胞を含む組成物。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図14E】
【図14F】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【図40D】
【図41A】
【図41B】
【図42A】
【図42B】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図14E】
【図14F】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【図40D】
【図41A】
【図41B】
【図42A】
【図42B】
【公表番号】特表2013−515491(P2013−515491A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546248(P2012−546248)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/062099
【国際公開番号】WO2011/079314
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(509240479)ダニスコ・ユーエス・インク (81)
【出願人】(590002976)ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー (256)
【氏名又は名称原語表記】THE GOODYEAR TIRE & RUBBER COMPANY
【住所又は居所原語表記】1144 East Market Street,Akron,Ohio 44316−0001,U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/062099
【国際公開番号】WO2011/079314
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(509240479)ダニスコ・ユーエス・インク (81)
【出願人】(590002976)ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー (256)
【氏名又は名称原語表記】THE GOODYEAR TIRE & RUBBER COMPANY
【住所又は居所原語表記】1144 East Market Street,Akron,Ohio 44316−0001,U.S.A.
【Fターム(参考)】
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