説明

A3アデノシン受容体作動薬として有用な化合物

N6窒素原子が一般に−CH−CYCLE[ここで、CYCLEは、指定複素芳香基、特にピリジルまたは二環状基、例えばベンゾキサゾールなどである]である基で置換されているアデノシン類似型A3受容体作動薬。好適なCYCLE部分は、指定位置が特にハロまたはメチルで置換されておりかつ別の位置がジアルキル−アミンで置換されているCYCLE部分である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

{式中、
Dは、NまたはCHであり、
Eは、O、SまたはCHであり、
は、式−CR2021−CYCLEで表される基であり、ここで、
20およびR21は、同一もしくは異なり、H、FまたはCHであり、
CYCLEは、
(I)場合により4位がCH、I、Br、Cl、CF、OHまたはNHで置換されていてもよくかつ/または6位がOR11、CO11、COR11またはCONR11[ここで、R11はC−Cアルキルである]で置換されていてもよい2−ピリジルまたはC3および/またはC5炭素原子が窒素に置き換わっているそれの類似物、または
(II)式
【化2】

[式中、
環Aは、下記の特徴(環の位置に−CR2021−との結合部を基準にして番号を付ける):
i. 1位に炭素原子、
ii. 2位にCHとして炭素原子または窒素原子、
iii. 3、4が環Bと縮合、
iv. 5位の環原子がR部分(これはH、CH、I、Br、Cl、CFまたはあまり好適ではないがOHまたはNHである)で置換、
v. 6員環の場合には6位に窒素または−CM−(ここで、MはH、CHまたはFである)を有する、
で特徴づけられる5員もしくは6員環であり、
環Bは、下記の特徴:
(a)環内ヘテロ原子(O、NまたはSを包含)が環Aの4位と結合、
(b)前記環内ヘテロ原子が環内で二次的に炭素と結合していて前記炭素が部分R(これはHまたは別の部分である)で置換されており、ここで、水素でもハロゲンでもない原子の数が10以内、
(c)N、Oまたはあまり好適ではないがSまたはC(このCはCHまたはCO基の形態である)である環内原子が環Aの3位と結合、
(d)6員環の場合には残りの環員が窒素またはCHの形態の炭素、
で特徴づけられる5員もしくは6員環である]
で表される二環状(縮合)複素芳香環、
であり、
は、ヒドロキシメチル、(C−C)アルコキシメチル、(C−C)シクロアルコキシメチル、カルボキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)シクロアルコキシカルボニル、1,1−アミノイミノメチル、1,1−(モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ)イミノメチル、1,1−(モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)シクロアルキルアミノ)イミノメチル、カルバモイル、モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノカルボニル、モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)シクロアルキルアミノカルボニルまたはN−(C−C)アルキル−N−(C−C)シクロアルキルアミノカルボニルであり、
およびXは、各々独立して、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ORまたはNRであり、ここで、RおよびRは、独立して、水素、アルキル、アラルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アシル、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルであるか、或はXとXの両方がORの時には2つのR基が一緒になって
【化3】

[ここで、Rは、水素またはアルキルである]
【化4】

[ここで、RおよびRは、独立して、水素、アルキルであるか、またはこれらが結合している炭素原子と一緒になって1,1−シクロアルキル基を形成していてもよい]
を形成していてもよく、
は、H、ハロゲン、(C−C10)アルキル、フッ素置換(C−C10)アルキル(例えばトリフルオロメチル)、(C−C10)アルコキシアルキル、(C−C10)アルコキシ、(C−C10)アルキルエーテル、(C−C10)チオアルコキシ、(C−C10)アルキルチオ、アミノ、(C−C10)アルキルアミノ、−COX25[ここで、XはOまたはNHであり、そしてR25は、場合により末端がアリールまたはヘテロアリール基で置換されていてもよくかつ追加的または別法として末端がヒドロキシで置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニルであるか、またはいずれもが末端がアリールまたはヘテロアリール基で置換されておりかつ末端のメチル炭素原子を有する時には場合により更に末端がヒドロキシで置換されていてもよい(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニルである]である}
で表される化合物またはこれの薬学的に受け入れられる塩もしくはプロドラグまたは前記プロドラグの薬学的に受け入れられる塩である製品。
【請求項2】
DがNであり、
EがOであり、
がモノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノカルボニル、モノ−N−もしくはジ−N,N−(C−C)シクロアルキルアミノカルボニルまたはN−(C−C)アルキル−N−(C−C)シクロアルキルアミノカルボニルであり、
がOHまたはNHであり、
がOHであり、
がH、ハロゲン、(C−C10)アルキル、トリフルオロメチル、(C−C10)アルケニル、(C−C10)アルキニル、または末端が請求項1で定義した如く置換されている後者の2つの基のいずれかである、
請求項1記載の製品。
【請求項3】
CYCLEが前記二環状環であり請求項1または請求項2記載の製品。
【請求項4】
20とR21の両方が同じで両方ともHまたはFであり、
環Aが6員環で環Bが5員環であり、
が−CH、−I、−Br、−Clまたは−CFであり、
が−H、−R、−OR、−SR、−COR、−NO、−NR10、−CHR10、−N=CR10であり、ここで、RとR10が同じでC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルコキシアルキルである、
請求項3記載の製品。
【請求項5】
CYCLEが式(V):
【化5】

[式中、
GはN、CH、CF、CCHまたはCCFであり、
MはHであり、
Yは−O−または−N=であり、そして
Zは、YがOの時には−N=であるか、或はYが−N=の時にはOであり、そして
は、−NR10、−CHR10または−N=CR10であり、ここで、RとR10は同じでC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルコキシアルキルである]
で表される二環状環である請求項4記載の製品。
【請求項6】
前記化合物が式IV:
【化6】

[式中、
CYCLEは、請求項1から5のいずれかで定義した通りであり、
はC−Cアルキルであり、そして
は水素、ハロ、メチルまたはトリフルオロメチルであるか、或は式
【化7】

で表されるアルキニル基であるか、或は式
【化8】

で表されるアルケニル基であり、
ここで、nは0または1から4の整数であり、Rは水素またはヒドロキシであり、そしてRはメチル、置換もしくは未置換のフェニル、置換もしくは未置換のナフチルまたはHetから選択され、ここで、Hetは、炭素原子を通してか或は窒素原子を通して結合している酸素、硫黄および窒素から選択されるヘテロ原子を1から3個含有していて場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もしくは6員の複素環状芳香もしくは非芳香環である]
で表される請求項1から5のいずれか記載の製品。
【請求項7】
前記化合物が式IまたはII:
【化9】

[式中、
はC−Cアルキルであり、
は、水素、ハロ(例えばクロロ、ブロモまたはヨード)、メチル、トリフルオロメチル、式
【化10】

で表されるアルキニル基、または式
【化11】

で表されるアルケニル基から選択され、
ここで、nは0または1から4の整数であり、Rは水素またはヒドロキシであり、そしてRはメチル、置換もしくは未置換のフェニル、置換もしくは未置換のナフチルまたはHetから選択され、ここで、Hetは、炭素原子を通してか或は窒素原子を通して結合している酸素、硫黄および窒素から選択されるヘテロ原子を1から3個含有していて場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もしくは6員の複素環状芳香もしくは非芳香環であり、
は、水素、ハロ、メチルおよびトリフルオロメチルから選択され、そして
は、水素またはアミノから選択され、
は、水素、−OR11、−CO11、−COR11および−CONR11(ここで、R11はC1−4アルキルである)から選択されるか、
或は、RとRがこれらが結合している炭素原子と一緒になっている場合、これらはオキサゾール環を形成しており、ここで、前記オキサゾール環の酸素と窒素の間の炭素は場合により式−NR10(式中、RおよびR10は、各々同一もしくは異なってもよく、水素、C−Cアルキル基またはC−Cアルケニルである)で表されるアミン基で置換されていてもよく、
は、Hまたは−NR10(ここで、RおよびR10は、同一もしくは異なってもよく、水素、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基またはC−Cアルコキシアルキル基から選択される)であるか、或はRは、−CHR10または−N=CR10(ここで、RおよびR10は既に定義した通りである)、−OR11またはSR11(ここで、R11は既に定義した通りである)であり、
YおよびZの中の一方が窒素でありそしてYおよびZの中のもう一方が酸素であり、そして
【化12】

(ここで、Zは窒素であり、そしてYは酸素である)、および
【化13】

(ここで、Yは窒素であり、そしてZは酸素である)
を表す]
で表される請求項6記載の製品。
【請求項8】
が水素、ハロ(例えばクロロ、ブロモまたはヨード)、式
【化14】

で表されるアルキニル基、または式
【化15】

で表されるアルケニル基から選択され、
ここで、nが0または1から4の整数であり、Rが水素またはヒドロキシであり、そしてRがメチル、置換もしくは未置換のフェニル、置換もしくは未置換のナフチルまたはHetから選択され、ここで、Hetが、炭素原子を通してか或は窒素原子を通して結合している酸素、硫黄および窒素から選択されるヘテロ原子を1から3個含有していて場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もしくは6員の複素環状芳香もしくは非芳香環であり、
が水素、ハロおよびメチルから選択され、そして
がHまたは−NR10(ここで、RおよびR10は、同一もしくは異なってもよく、水素、C−Cアルキル基またはC−Cアルケニルから選択される)である、
請求項7記載の製品。
【請求項9】
式:
【化16】

[式中、
、RおよびRは請求項7で定義した通りであり、そしてRおよびRは請求項8で定義した通りである]
で表される化合物またはこれの薬学的に受け入れられる塩もしくはプロドラグまたは前記プロドラグの薬学的に受け入れられる塩である製品。
【請求項10】
がメチルまたはエチルである請求項9記載の製品。
【請求項11】
がメチルである請求項10記載の製品。
【請求項12】
が水素、クロロまたは式
【化17】

[式中、n、RおよびRは請求項8で示した通りである]
で表されるアルキニル基から選択される請求項9、10または11記載の製品。
【請求項13】
がブロモ、ヨードおよびメチルから選択される請求項7から12のいずれか記載の製品。
【請求項14】
がヨードおよびメチルから選択される請求項13記載の製品。
【請求項15】
がブロモである請求項13記載の製品。
【請求項16】
とRがこれらが結合している炭素原子と一緒になっている場合、これらが場合により−NR10(ここで、RおよびR10は請求項8で定義した通りである)で置換されていてもよいオキサゾール環を形成している請求項7から15のいずれか記載の製品。
【請求項17】
とR10の両方が同じでメチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される請求項17記載の製品。
【請求項18】
前記化合物が式:
【化18】

[式中、
、RおよびRは、請求項7で定義した通りであるか或は請求項8または10から15の中の適用可能な1項で定義した通りであり、Rは水素またはアミノであり、そしてRは、水素、−OR11、−CO11、−COR11および−CONR11(ここで、R11はC1−4アルキルである)から選択される]
で表される請求項7記載の製品。
【請求項19】
−(4−ヨード−2−ピコリル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
−(4−メチル−2−ピコリル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
−(2−ピコリル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
−(6−アセチル−2−ピコリル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、または
−(4−ヨード−2−ピコリル)−2−(2−フェニル−1−エチニル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
またはこれの薬学的に受け入れられる塩もしくはプロドラグまたは前記プロドラグの薬学的に受け入れられる塩である請求項18記載の製品。
【請求項20】
前記化合物が式:
【化19】

[式中、
、R、R、Rは請求項7または請求項8で定義した通りであり、YおよびZの中の一方が窒素でありそしてもう一方が酸素であり、そして
【化20】

(ここで、Zは窒素であり、そしてYは酸素である)、および
【化21】

(ここで、Yは窒素であり、そしてZは酸素である)
を表す]
で表される請求項9記載の製品。
【請求項21】
がメチルまたはエチルである請求項20記載の製品。
【請求項22】
がメチルである請求項21記載の製品。
【請求項23】
が水素、クロロまたは式
【化22】

[式中、n、RおよびRは請求項8で示した通りである]
で表されるアルキニル基から選択される請求項20、21または22記載の製品。
【請求項24】
が水素である請求項23記載の製品。
【請求項25】
がメチル、置換されていないフェニル、またはピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルから選択される複素環部分から選択される請求項23または24記載の製品。
【請求項26】
が水素、クロロ、ブロモ、ヨード、メチルまたはトリフルオロメチルである請求項20、21または22記載の製品。
【請求項27】
がブロモ、ヨードおよびメチルから選択される請求項20から26のいずれか1項記載の製品。
【請求項28】
がヨードおよびメチルから選択される請求項27記載の製品。
【請求項29】
Yが酸素でありそしてZが窒素である請求項20から28のいずれか1項記載の製品。
【請求項30】
Yが窒素でありそしてZが酸素である請求項20から28のいずれか1項記載の製品。
【請求項31】
とR10の両方が同じでメチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される請求項20から30のいずれか1項記載の製品。
【請求項32】
がメチルまたはエチル、好適にはメチルであり、
が式
【化23】

[式中、n、Rは請求項8で定義した通りであり、そしてRはメチル、置換されていないフェニル、またはピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルから選択される複素環部分から選択される]
で表されるアルキニル基であり、
がヨードまたはメチルであり、
が−NR10(ここで、RおよびR10は各々同じでメチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される)であり、そして
YがOでありそしてZがNである、
請求項20記載の製品。
【請求項33】
が−≡−R(ここで、Rは置換されていないフェニルまたはチエニルである)、−≡−(CH−CHR(ここで、nは2であり、Rは水素であり、そしてRはメチルまたは置換されていないフェニルである)、または−≡−(CH−CHR(ここで、nは0であり、Rはヒドロキシであり、そしてRはフェニルである)である請求項32記載の製品。
【請求項34】
請求項7記載の化合物を製造する方法であって、場合により保護を受けさせておいてもよい式:
【化24】

で表される化合物と下記の式:
【化25】

で表される化合物を反応させる段階を含んで成る方法。
【請求項35】
式II:
【化26】

[式中、R、R、RおよびRは請求項7または請求項8で定義した通りである]
で表される化合物または前記化合物のプロドラグもしくは薬学的に受け入れられる塩または前記プロドラグの薬学的に受け入れられる塩である製品。
【請求項36】
がメチルまたはエチルである請求項35記載の製品。
【請求項37】
がメチルである請求項36記載の製品。
【請求項38】
が水素、クロロまたは式
【化27】

[式中、n、RおよびRは請求項8で示した通りである]
で表されるアルキニル基から選択される請求項35、36または37記載の製品。
【請求項39】
がアルキニル基でありそしてRが水素である請求項38記載の製品。
【請求項40】
が水素、クロロ、ブロモ、ヨード、メチルまたはトリフルオロメチルである請求項35、36または37記載の製品。
【請求項41】
がアルキニル基でありそしてRがメチル、置換されていないフェニル、またはピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルから選択される複素環部分から選択される請求項38または39記載の製品。
【請求項42】
がブロモ、ヨードおよびメチルから選択される請求項35から41のいずれか記載の製品。
【請求項43】
がヨードおよびメチルから選択される請求項42記載の製品。
【請求項44】
Yが酸素でありそしてZが窒素である請求項35から43のいずれか1項記載の製品。
【請求項45】
Yが窒素でありそしてZが酸素である請求項35から43のいずれか1項記載の製品。
【請求項46】
とR10の両方が同じで水素、メチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される請求項35から45のいずれか1項記載の製品。
【請求項47】
とR10の各々がメチルである請求項46記載の製品。
【請求項48】
がメチルまたはエチルであり、
が式
【化28】

[式中、n、Rは請求項46で定義した通りであり、そしてRはメチル、置換されていないフェニル、またはピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルから選択される複素環部分から選択される]
で表されるアルキニル基であり、
がヨードまたはメチルであり、そして
が−NR10(ここで、RおよびR10は各々同じで水素、メチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される)である、
請求項35記載の製品。
【請求項49】
がメチルまたはエチルであり、
が水素であり、
がヨードまたはメチルであり、そして
が−NR10(ここで、RおよびR10は各々同じで水素、メチル、エチルまたは−CH−CH=CHから選択される)である、
請求項35記載の製品。
【請求項50】
YがOでありそしてZがNである請求項48または請求項49記載の製品。
【請求項51】
とR10の各々がメチルである請求項48から50のいずれか記載の製品。
【請求項52】
がメチルである請求項48から51のいずれか記載の製品。
【請求項53】
前記化合物が
−[(2−ジメチルアミノ−7−ヨード−1,3−ベンゾキサゾール−5−イル)−メチル]−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
−[(2−ジメチルアミノ−1,3−ベンゾキサゾール−5−イル)−メチル]−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、または
−[(2−ジメチルアミノ−7−ヨード−1,3−ベンゾキサゾール−5−イル)−メチル]−2−(2−フェニル−1−エチニル)−アデノシン−5’−N−メチルウロナミド、
である請求項52記載の製品。
【請求項54】
が式
【化29】

[式中、n、Rはこの上で定義した通りであり、そしてRはメチル、置換されていないフェニル、またはピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルから選択される複素環部分から選択される]
で表されるアルキニル基である、
請求項48から52記載の製品。
【請求項55】
が−≡−R(ここで、Rは置換されていないフェニルまたはチエニルである)、−≡−(CH−CHR(ここで、nは2であり、Rは水素であり、そしてRはメチルまたは置換されていないフェニルである)、または−≡−(CH−CHR(ここで、nは0であり、Rはヒドロキシであり、そしてRはフェニルである)である請求項54記載の製品。
【請求項56】
請求項35記載の化合物を製造する方法であって、式:
【化30】

[式中、RおよびRは請求項46で定義した通りであり、Lは脱離基であり、そして各Pは保護基であるか、或は一緒になって、橋状保護基を表す]
で表される化合物と下記の式:
【化31】

[式中、R、R、YおよびZは請求項1で定義した通りである]
で表される化合物を反応させることで下記の式:
【化32】

で表される化合物を生じさせ、その結果として生じた化合物に脱保護を受けさせ、そして場合により、それの薬学的に受け入れられる塩を生じさせてもよいことを含んで成る方法。
【請求項57】
アデノシン類似型A受容体作動薬(活性剤の形態であるか、プロドラグの形態であるか、塩の形態であるか、或は他の形態であるかに拘らず)であって、一置換されているN6窒素を有していて、前記置換基が式−CR2021−CYCLEで表される基であり、ここで、
20およびR21が同一もしくは異なり、各々、H、FまたはCHであり、そして
CYCLEが、
(I)場合により4位がCH、I、Br、Cl、CF、OHまたはNHで置換されていてもよくかつ/または6位がOR11、CO11、COR11またはCONR11[ここで、R11はC−Cアルキルである]で置換されていてもよい2−ピリジルまたはC3および/またはC5炭素原子が窒素に置き換わっているそれの類似物、または
(II)式
【化33】

[式中、
環Aは、下記の特徴(環の位置に−CR2021−との結合部を基準にして番号を付ける):
i. 1位に炭素原子、
ii. 2位にCHとして炭素原子または窒素原子、
iii. 3、4が環Bと縮合、
iv. 5位の環原子がR部分(これはH、CH、I、Br、Cl、CFまたはあまり好適ではないがOHまたはNHである)で置換、
v. 6員環の場合には6位に窒素または−CM−(ここで、MはH、CHまたはFである)を有する、
で特徴づけられる5員もしくは6員環であり、
環Bは、下記の特徴:
(a)環内ヘテロ原子が環Aの4位と結合、
(b)前記環内ヘテロ原子が環内で二次的に炭素と結合していて前記炭素が部分R(これはHまたは別の部分である)で置換されており、ここで、水素でもハロゲンでもない原子の数が10以内、
(c)N、O、SまたはC(このCはCHまたはCO基の形態である)である環内原子が環Aの5位と結合、
(d)6員環の場合には残りの環員が窒素またはCHの形態の炭素、
で特徴づけられる5員もしくは6員環である]
で表される二環状(縮合)複素芳香環、
である、
作動薬。
【請求項58】
式:
【化34】

[式中、TおよびTは、各々同一もしくは異なり、水素またはC−Cアルキルである]
で表される4’置換基を有する請求項57記載の作動薬。
【請求項59】
がメチルでありそしてTが水素である請求項58記載の作動薬。
【請求項60】
水素またはハロ(例えばフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード)、CHまたはCFである2位置換基を有する請求項57から60のいずれか記載の作動薬。
【請求項61】
CYCLEが二環状環である請求項57から60のいずれか記載の作動薬。
【請求項62】
20とR21の両方が同じで両方ともHまたはFであり、
環Aが6員環で環Bが5員環であり、
が−CH、−I、−Br、−Clまたは−CFであり、
が−H、−R、−OR、−SR、−COR、−NO、−NR10、−CHR10、−N=CR10であり、ここで、RとR10が同じでC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルコキシアルキルである、
請求項61記載の作動薬。
【請求項63】
CYCLEが式(V):
【化35】

[式中、
GはN、CH、CF、CCHまたはCCFであり、
MはHであり、
Yは−O−または−N=であり、そして
Zは、YがOの時には−N=であるか、或はYが−N=の時にはOであり、そして
は、−NR10、−CHR10、−N=CR10であり、ここで、RとR10は同じでC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルコキシアルキルである]
で表される二環状環である請求項62記載の作動薬。
【請求項64】
薬剤として用いるための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬。
【請求項65】
哺乳動物におけるAアデノシン受容体を選択的に活性にする方法で用いるための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬。
【請求項66】
哺乳動物におけるAアデノシン受容体を選択的に活性にする方法で用いる薬剤を製造するための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬の使用。
【請求項67】
虚血または低酸素症の結果としてもたらされる組織損傷を軽減する目的で用いられる薬剤を製造するための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬の使用。
【請求項68】
器官または組織を虚血損傷から保護する目的で用いられる薬剤を製造するための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬の使用。
【請求項69】
心臓が虚血損傷から保護されるようにプレコンディショニングする目的で用いられる薬剤を製造するための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬の使用。
【請求項70】
心臓保護薬として用いられる薬剤を製造するための請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬の使用。
【請求項71】
前記薬剤が手術中に用いられる薬剤である請求項69または請求項70記載の使用。
【請求項72】
前記薬剤が静脈内投与用薬剤である請求項67から71のいずれか記載の使用。
【請求項73】
前記薬剤が別の心臓血管用薬剤との組み合わせ治療で用いられる薬剤である請求項67から72のいずれか記載の使用。
【請求項74】
前記別の心臓血管用薬剤が血栓崩壊もしくは抗血栓用薬剤を含んで成る請求項73記載の使用。
【請求項75】
薬剤組成物であって、請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬と薬学的に受け入れられる担体もしくは希釈剤を含んで成る薬剤組成物。
【請求項76】
静脈内用調剤である請求項75記載の薬剤組成物。
【請求項77】
請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬である1番目の作用剤と血栓崩壊もしくは抗血栓用である2番目の作用剤を虚血損傷に対する保護剤および/または予防剤として同時、逐次的または個別に用いるに適した組み合わせ調剤として含んで成る製品。
【請求項78】
アデノシン類似物が示すA受容体特異性を向上させる目的で請求項57または61から63のいずれか記載のN6置換基(残りの部分は作動薬使用に関してアデノシンA受容体と適合し得る)を薬剤中で用いる使用。
【請求項79】
アデノシンA受容体を刺激する方法であって、そのような治療を必要としている哺乳動物に請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品または請求項57から63のいずれか記載の作動薬を治療有効量で投与することを含んで成る方法。
【請求項80】
虚血または低酸素症の結果としてもたらされる組織もしくは器官の損傷を軽減する方法(例えば、組織もしくは器官の損傷を実質的に予防する方法、組織もしくは器官の保護を誘発する方法など)であって、そのような治療を必要としている哺乳動物に請求項1から33または35から55のいずれか1項記載の製品および請求項57から63のいずれか記載の作動薬から選択される作用剤を治療有効量で投与することを含んで成る方法。
【請求項81】
前記作用剤を手術中に投与する請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記作用剤を静脈内投与する請求項80または請求項81記載の方法。
【請求項83】
心臓の損傷を軽減するための請求項80から82のいずれか記載の方法。
【請求項84】
更に、血栓崩壊薬および抗血栓用薬から選択される2番目の作用剤を投与することも含んで成る請求項83記載の方法。
【請求項85】
請求項1−33または35−55のいずれか1項記載の化合物または請求項57−63のいずれか記載の作動薬を製造する方法であって、
A)式L−CR2021−CYCLE[式中、Lは脱離基である]で表される化合物と化合物HN−ARA[ここで、HN−の窒素は、アデノシンA3受容体作動薬のN6窒素であり、そしてARAは、N6の窒素を除くアデノシンA3受容体作動薬の残りを表す]を反応させるか、或は
B)式HN−CR2021−CYCLEで表される化合物と式C6−L−ARA[ここで、ARAは、この上で定義した通りであり、そしてC6−Lは、ARAのC6炭素上の置換された脱離基を表す]で表される化合物を反応させる[ここで、これらの反応体に適切な保護を受けさせておいてもよい]、
ことを含んで成る方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2006−502088(P2006−502088A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−561614(P2003−561614)
【出願日】平成15年1月27日(2003.1.27)
【国際出願番号】PCT/GB2003/000304
【国際公開番号】WO2003/061670
【国際公開日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願人】(504265776)マスカジエン・リミテツド (1)
【Fターム(参考)】