C型レクチンドメインをベースとするコンビナトリアルライブラリー
本発明は、ランダム化ループ領域を有するC型レクチンドメイン(CTLD)を有するポリペプチドを含むポリペプチドライブラリー及びそのようなポリペプチドをコードする核酸分子を含む核酸ライブラリーに関する。本発明はまた、ランダム化ポリペプチド及びポリペプチドライブラリーを生成するための方法に関する。本発明は、対象の標的分子に対する修飾CTLDの特異的な結合に基づいて、ポリペプチド及び核酸のライブラリーをスクリーニングするための方法にさらに関する。本発明はまた、対象の標的分子に結合するようなライブラリーに由来するポリペプチドにも関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダム化ループ領域を有するC型レクチンドメイン(CTLD)を含むポリペプチドメンバーを含むコンビナトリアルポリペプチドライブラリーであって、CTLDループ領域は、ループ1〜4を含有するループセグメントA(LSA)及びループ5を含有するループセグメントB(LSB)を含み、且つ以下のスキーム:
(a)ループ1における少なくとも1つのアミノ酸の挿入及びループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(b)ループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換及びループ2内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(c)ループ1内の少なくとも7つのアミノ酸のランダム置換及びループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(d)ループ3における少なくとも1つのアミノ酸挿入及びループ3内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(e)2つのループを組み合わせて単一のループにする修飾を含み、2つの組み合わせられたループがループ3及びループ4である、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(f)ループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入及びループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(g)ループ3における少なくとも5つのアミノ酸残基のランダム置換及びループ5内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおける及びループセグメントB(LSB)におけるアミノ酸修飾;
(h)ループ3における少なくとも1つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも6つのアミノ酸の挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(i)(1)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換並びに(2)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも1つのアミノ酸挿入の混合物を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;並びに
(j)ループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおける少なくとも4つ以上のアミノ酸挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つ又はCTLDのループセグメントB(LSB)におけるループ5におけるアミノ酸修飾
の1つによってランダム化される、上記コンビナトリアルポリペプチドライブラリー。
【請求項2】
CTLDは、以下の二次構造:
(a)β1、α1、α2、β2、β3、β4、及びβ5の順で連続して現われる、一方はβ1及びβ5から構成され、他方はβ2、β3、及びβ4から構成される2つの逆平行β−シートで配置する5つのβ−ストランド及び2つのα−ヘリックス;
(b)少なくとも2つのジスルフィド架橋、α1とβ5をつなぐジスルフィド架橋及びβ3と、β4とβ5をつなぐポリペプチドセグメントをつなぐジスルフィド架橋;並びに
(c)β2とβ3をつなぐループセグメントA(LSA)及びβ3とβ4をつなぐループセグメントB(LSB)
を含む、請求項1に記載のライブラリー。
【請求項3】
C末端方向に、ループ2のC末端に隣接して位置するアミノ酸のランダム置換をさらに含む、請求項1に記載のライブラリー。
【請求項4】
CTLDは、ヒトテトラネクチン由来のものであり、アルギニン−130のランダム置換をさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項5】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、リシン−148のアラニンへの置換をさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項6】
アミノ酸修飾は、ループ1における2つのアミノ酸挿入、ループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換、及びリシン−148のアラニンへの置換を含む、スキーム(a)のランダム化CTLDを有する、請求項4に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項7】
アミノ酸修飾は、ループ4内の少なくとも2つのアミノ酸のランダム置換をさらに含む、スキーム(c)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項8】
アミノ酸修飾は、ループ1内の少なくとも7つのアミノ酸のランダム置換、ループ4における少なくとも3つのアミノ酸挿入、及びループ4内の少なくとも2つのアミノ酸のランダム置換を含む、請求項7に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項9】
アミノ酸修飾は、ループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入をさらに含む、スキーム(d)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項10】
アミノ酸修飾は、ループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換をさらに含む、請求項9に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項11】
アミノ酸修飾は、ループ3における3つのアミノ酸挿入を含む、請求項10に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項12】
アミノ酸修飾は、ループ4における3つのアミノ酸挿入を含む、請求項11に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項13】
アミノ酸修飾は、ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及びループ4における少なくとも4つのアミノ酸のランダム置換を含む、スキーム(e)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項14】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチンであり、アミノ酸修飾は、プロリン−144のランダム置換をさらに含む、請求項13に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項15】
組み合わせられたループ3及びループ4のアミノ酸配列は、NWEXXXXXXX XGGXXXN(配列番号578)を含み、Xは、任意のアミノ酸であり、配列番号578のアミノ酸配列は、単一のループ領域を形成する、請求項14に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項16】
アミノ酸修飾は、ループ4における4つのアミノ酸挿入及びループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、スキーム(f)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項17】
CTLDのプラスミノーゲン結合親和性を調整するループ4領域の1つ又は複数のアミノ酸修飾をさらに含む、スキーム(g)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項18】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、ループ4に対する修飾は、リシン148のアラニンへの置換を含む、請求項17に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項19】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、アミノ酸修飾は、イソロイシン140のランダム置換を含む、スキーム(h)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項20】
CTLDのプラスミノーゲン結合親和性を調整する、ループ4領域における1つ又は複数のアミノ酸修飾をさらに含む、請求項19に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項21】
ループ4に対する修飾は、リシン148のアラニンへの置換を含む、請求項20に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項22】
アミノ酸修飾は、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾を含み、アミノ酸修飾は、(1)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換;(2)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも1つのアミノ酸挿入;並びに(3)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも2つのアミノ酸挿入の混合物を含む、スキーム(i)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項23】
CTLDは、ループセグメントA(LSA)及びループセグメントB(LSB)におけるループの2つ、3つ、4つ、又は5つの任意の組み合わせにおける1つ又は複数のアミノ酸修飾を含む、請求項2に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリー。
【請求項24】
アミノ酸修飾は、LSA及びLSB以外のCTLDアミノ酸に対する修飾を含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項25】
CTLDは、ヒトテトラネクチンのCTLDである、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項26】
CTLDは、マウステトラネクチンのCTLDである、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項27】
ポリペプチドメンバーは、CTLDのN末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項28】
N末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つは、エフェクター機能、酵素機能、さらなる結合機能、又は多量体形成機能を提供するポリペプチドを含む、請求項27に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項29】
N末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つは、天然C型レクチン様タンパク質又はC型レクチン又は機能的膜貫通ドメインを欠くC型レクチンの非CTLD部分を含む、請求項27に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項30】
タンパク質は、CTLDを含む成分の多量体である、請求項29に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項31】
請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーのポリペプチドをコードする核酸分子のライブラリー。
【請求項32】
ライブラリーの核酸分子は、ディスプレイ系において発現され、ディスプレイ系は、ディスプレイされた発現産物の少なくとも1つの特性を表す観察可能な表現型及び対応する遺伝子型を含む、請求項31に記載の核酸分子のライブラリー。
【請求項33】
ディスプレイ系は、ファージディスプレイ系;酵母ディスプレイ系;ウイルスディスプレイ系;細胞ベースのディスプレイ系;リボソーム連結ディスプレイ系;及びプラスミド連結ディスプレイ系から選択される、請求項31に記載の核酸分子のライブラリーを含むディスプレイ系。
【請求項34】
CTLDのLSA領域における4つのループの少なくとも1つにおいて少なくとも1つのランダム突然変異を生成することによって、スキーム(a)〜(j)のいずれかを引き起こすことを含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリーを生成するための方法。
【請求項35】
少なくとも1つのランダム突然変異は、オリゴヌクレオチド特異的ランダム化;ランダムな断片化によるDNAシャフリング;ループシャフリング;ループウォーキング;又はエラープローンPCR突然変異誘発によって引き起こされる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
標的分子に対して特異的な結合活性を有するポリペプチドを同定する及び単離するための方法であって、
(a)請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを提供するステップ、
(b)ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下でコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを標的分子と接触させるステップ、並びに
(c)標的分子に結合するポリペプチドを単離するステップを含む、上記方法。
【請求項37】
方法は、コンビナトリアルポリペプチドライブラリーのポリペプチドをコードする核酸分子のライブラリーをさらに含み、核酸のライブラリーは、ディスプレイ系において発現され、ディスプレイ系は、ディスプレイされた発現産物の少なくとも1つの特性を表す観察可能な表現型及び対応する遺伝子型を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
標的分子に特異的に結合することができるポリペプチドの同定及び単離のための方法であって、
(a)請求項1に記載のポリペプチドライブラリーをコードする核酸分子のライブラリーを提供するステップ、
(b)ディスプレイ系において核酸分子のライブラリーを発現させて、1つ又は複数の配列位置のアミノ酸残基が、その異なるメンバーの間で異なるポリペプチド集合体を得るステップ、
(c)ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下でポリペプチド集合体を前記標的分子と接触させるステップ、並びに
(d)前記標的分子に結合することができるポリペプチドを単離するステップを含む、上記方法。
【請求項39】
C型レクチン様ドメイン(CTLD)の骨格構造を有するポリペプチドであって、ポリペプチドは、そのCTLDの自然の標的以外の標的に結合し、CTLDのCTLD骨格構造は、請求項1に記載のスキームのいずれかに従って修飾されている、上記ポリペプチド。
【請求項40】
ヒトテトラネクチンのC型レクチン様ドメイン(CTLD)の骨格構造を有し、ヒトテトラネクチンの自然の標的以外の標的に結合する、請求項39に記載のポリペプチド。
【請求項41】
ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下で請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを標的分子と接触させるステップ並びに標的分子に結合するポリペプチドを単離するステップを含み、標的分子は、CTLDの自然の標的ではない、請求項39に記載のポリペプチドを生成するための方法。
【請求項1】
ランダム化ループ領域を有するC型レクチンドメイン(CTLD)を含むポリペプチドメンバーを含むコンビナトリアルポリペプチドライブラリーであって、CTLDループ領域は、ループ1〜4を含有するループセグメントA(LSA)及びループ5を含有するループセグメントB(LSB)を含み、且つ以下のスキーム:
(a)ループ1における少なくとも1つのアミノ酸の挿入及びループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(b)ループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換及びループ2内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(c)ループ1内の少なくとも7つのアミノ酸のランダム置換及びループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(d)ループ3における少なくとも1つのアミノ酸挿入及びループ3内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(e)2つのループを組み合わせて単一のループにする修飾を含み、2つの組み合わせられたループがループ3及びループ4である、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(f)ループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入及びループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(g)ループ3における少なくとも5つのアミノ酸残基のランダム置換及びループ5内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおける及びループセグメントB(LSB)におけるアミノ酸修飾;
(h)ループ3における少なくとも1つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも6つのアミノ酸の挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;
(i)(1)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換並びに(2)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも1つのアミノ酸挿入の混合物を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾;並びに
(j)ループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおける少なくとも4つ以上のアミノ酸挿入を含む、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つ又はCTLDのループセグメントB(LSB)におけるループ5におけるアミノ酸修飾
の1つによってランダム化される、上記コンビナトリアルポリペプチドライブラリー。
【請求項2】
CTLDは、以下の二次構造:
(a)β1、α1、α2、β2、β3、β4、及びβ5の順で連続して現われる、一方はβ1及びβ5から構成され、他方はβ2、β3、及びβ4から構成される2つの逆平行β−シートで配置する5つのβ−ストランド及び2つのα−ヘリックス;
(b)少なくとも2つのジスルフィド架橋、α1とβ5をつなぐジスルフィド架橋及びβ3と、β4とβ5をつなぐポリペプチドセグメントをつなぐジスルフィド架橋;並びに
(c)β2とβ3をつなぐループセグメントA(LSA)及びβ3とβ4をつなぐループセグメントB(LSB)
を含む、請求項1に記載のライブラリー。
【請求項3】
C末端方向に、ループ2のC末端に隣接して位置するアミノ酸のランダム置換をさらに含む、請求項1に記載のライブラリー。
【請求項4】
CTLDは、ヒトテトラネクチン由来のものであり、アルギニン−130のランダム置換をさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項5】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、リシン−148のアラニンへの置換をさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項6】
アミノ酸修飾は、ループ1における2つのアミノ酸挿入、ループ1内の少なくとも5つのアミノ酸のランダム置換、及びリシン−148のアラニンへの置換を含む、スキーム(a)のランダム化CTLDを有する、請求項4に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項7】
アミノ酸修飾は、ループ4内の少なくとも2つのアミノ酸のランダム置換をさらに含む、スキーム(c)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項8】
アミノ酸修飾は、ループ1内の少なくとも7つのアミノ酸のランダム置換、ループ4における少なくとも3つのアミノ酸挿入、及びループ4内の少なくとも2つのアミノ酸のランダム置換を含む、請求項7に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項9】
アミノ酸修飾は、ループ4における少なくとも1つのアミノ酸挿入をさらに含む、スキーム(d)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項10】
アミノ酸修飾は、ループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換をさらに含む、請求項9に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項11】
アミノ酸修飾は、ループ3における3つのアミノ酸挿入を含む、請求項10に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項12】
アミノ酸修飾は、ループ4における3つのアミノ酸挿入を含む、請求項11に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項13】
アミノ酸修飾は、ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及びループ4における少なくとも4つのアミノ酸のランダム置換を含む、スキーム(e)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項14】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチンであり、アミノ酸修飾は、プロリン−144のランダム置換をさらに含む、請求項13に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項15】
組み合わせられたループ3及びループ4のアミノ酸配列は、NWEXXXXXXX XGGXXXN(配列番号578)を含み、Xは、任意のアミノ酸であり、配列番号578のアミノ酸配列は、単一のループ領域を形成する、請求項14に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項16】
アミノ酸修飾は、ループ4における4つのアミノ酸挿入及びループ4内の少なくとも3つのアミノ酸のランダム置換を含む、スキーム(f)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項17】
CTLDのプラスミノーゲン結合親和性を調整するループ4領域の1つ又は複数のアミノ酸修飾をさらに含む、スキーム(g)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項18】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、ループ4に対する修飾は、リシン148のアラニンへの置換を含む、請求項17に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項19】
CTLDは、ヒト又はマウステトラネクチン由来のものであり、アミノ酸修飾は、イソロイシン140のランダム置換を含む、スキーム(h)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項20】
CTLDのプラスミノーゲン結合親和性を調整する、ループ4領域における1つ又は複数のアミノ酸修飾をさらに含む、請求項19に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項21】
ループ4に対する修飾は、リシン148のアラニンへの置換を含む、請求項20に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項22】
アミノ酸修飾は、CTLDのループセグメントA(LSA)における4つのループの少なくとも1つにおけるアミノ酸修飾を含み、アミノ酸修飾は、(1)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換;(2)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも1つのアミノ酸挿入;並びに(3)ループ3における少なくとも6つのアミノ酸のランダム置換及び少なくとも2つのアミノ酸挿入の混合物を含む、スキーム(i)のランダム化CTLDを有する、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項23】
CTLDは、ループセグメントA(LSA)及びループセグメントB(LSB)におけるループの2つ、3つ、4つ、又は5つの任意の組み合わせにおける1つ又は複数のアミノ酸修飾を含む、請求項2に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリー。
【請求項24】
アミノ酸修飾は、LSA及びLSB以外のCTLDアミノ酸に対する修飾を含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項25】
CTLDは、ヒトテトラネクチンのCTLDである、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項26】
CTLDは、マウステトラネクチンのCTLDである、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項27】
ポリペプチドメンバーは、CTLDのN末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項28】
N末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つは、エフェクター機能、酵素機能、さらなる結合機能、又は多量体形成機能を提供するポリペプチドを含む、請求項27に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項29】
N末端伸長部分及びC末端伸長部分の少なくとも1つは、天然C型レクチン様タンパク質又はC型レクチン又は機能的膜貫通ドメインを欠くC型レクチンの非CTLD部分を含む、請求項27に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項30】
タンパク質は、CTLDを含む成分の多量体である、請求項29に記載のコンビナトリアルライブラリー。
【請求項31】
請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーのポリペプチドをコードする核酸分子のライブラリー。
【請求項32】
ライブラリーの核酸分子は、ディスプレイ系において発現され、ディスプレイ系は、ディスプレイされた発現産物の少なくとも1つの特性を表す観察可能な表現型及び対応する遺伝子型を含む、請求項31に記載の核酸分子のライブラリー。
【請求項33】
ディスプレイ系は、ファージディスプレイ系;酵母ディスプレイ系;ウイルスディスプレイ系;細胞ベースのディスプレイ系;リボソーム連結ディスプレイ系;及びプラスミド連結ディスプレイ系から選択される、請求項31に記載の核酸分子のライブラリーを含むディスプレイ系。
【請求項34】
CTLDのLSA領域における4つのループの少なくとも1つにおいて少なくとも1つのランダム突然変異を生成することによって、スキーム(a)〜(j)のいずれかを引き起こすことを含む、請求項1に記載のコンビナトリアルライブラリーを生成するための方法。
【請求項35】
少なくとも1つのランダム突然変異は、オリゴヌクレオチド特異的ランダム化;ランダムな断片化によるDNAシャフリング;ループシャフリング;ループウォーキング;又はエラープローンPCR突然変異誘発によって引き起こされる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
標的分子に対して特異的な結合活性を有するポリペプチドを同定する及び単離するための方法であって、
(a)請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを提供するステップ、
(b)ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下でコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを標的分子と接触させるステップ、並びに
(c)標的分子に結合するポリペプチドを単離するステップを含む、上記方法。
【請求項37】
方法は、コンビナトリアルポリペプチドライブラリーのポリペプチドをコードする核酸分子のライブラリーをさらに含み、核酸のライブラリーは、ディスプレイ系において発現され、ディスプレイ系は、ディスプレイされた発現産物の少なくとも1つの特性を表す観察可能な表現型及び対応する遺伝子型を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
標的分子に特異的に結合することができるポリペプチドの同定及び単離のための方法であって、
(a)請求項1に記載のポリペプチドライブラリーをコードする核酸分子のライブラリーを提供するステップ、
(b)ディスプレイ系において核酸分子のライブラリーを発現させて、1つ又は複数の配列位置のアミノ酸残基が、その異なるメンバーの間で異なるポリペプチド集合体を得るステップ、
(c)ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下でポリペプチド集合体を前記標的分子と接触させるステップ、並びに
(d)前記標的分子に結合することができるポリペプチドを単離するステップを含む、上記方法。
【請求項39】
C型レクチン様ドメイン(CTLD)の骨格構造を有するポリペプチドであって、ポリペプチドは、そのCTLDの自然の標的以外の標的に結合し、CTLDのCTLD骨格構造は、請求項1に記載のスキームのいずれかに従って修飾されている、上記ポリペプチド。
【請求項40】
ヒトテトラネクチンのC型レクチン様ドメイン(CTLD)の骨格構造を有し、ヒトテトラネクチンの自然の標的以外の標的に結合する、請求項39に記載のポリペプチド。
【請求項41】
ポリペプチドと標的分子の間の結合を可能にする条件下で請求項1に記載のコンビナトリアルポリペプチドライブラリーを標的分子と接触させるステップ並びに標的分子に結合するポリペプチドを単離するステップを含み、標的分子は、CTLDの自然の標的ではない、請求項39に記載のポリペプチドを生成するための方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【公表番号】特表2013−507123(P2013−507123A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533143(P2012−533143)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/023803
【国際公開番号】WO2011/043834
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(508253627)アナフォア インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】Anaphore,Inc.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/023803
【国際公開番号】WO2011/043834
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(508253627)アナフォア インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】Anaphore,Inc.
【Fターム(参考)】
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