説明

C8芳香族化合物からのメタキシレン収率の改善方法

オルソキシレンを含むその他のC芳香族炭化水素との混合物からメタキシレンを液相吸着分離によって回収する。性能は供給原料を吸着分離向けに調製する分留前処理装置に側留油を加えてオルソキシレン濃度を下げることで改善する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は芳香族化合物の混合物からのキシレン異性体の生産に関する。より具体的には、本発明は他のキシレンおよびエチルベンゼンを含むC芳香族化合物の混合物からのメタキシレンの吸着分離に関する。
【背景技術】
【0002】
キシレン異性体は化学合成において広範かつ種々の用途がある重要な中間体である。パラキシレンは合成織物繊維および合成樹脂の製造に使用されるテレフタル酸の原料である。メタキシレンは可塑剤、アゾ染料、木材防腐剤等の製造に使用される。オルソキシレンは無水フタル酸生産の原料である。
【0003】
すべてのキシレン異性体とエチルベンゼンを含有する典型的なC芳香族化合物の流れはそれらの沸点が近いため個々の成分への分離は容易でない。オルソキシレンは多くの場合は分留によって分離されるが、通常は100〜150の棚段を有し還流比の高い塔を必要とする。エチルベンゼンはさらなる困難を伴う超精留によって分別することができるが、これは一般に実用的でない。パラキシレン/メタキシレンの蒸留による分離は工業的には不可能である。パラキシレンは結晶化により分離された時期もあったが、米国特許第2,985,589号に開示されるような吸着分離が進歩して工業生産の中心となった。
【0004】
メタキシレンの吸着分離もまた、米国特許第3,773,846号、第4,306,107号、第4,326,092号、および第5,900,523号に開示されるように、工業的に利用されてきた。工業化における一つの問題はメタキシレンの吸着分離に使用される供給原料中に高濃度のオルソキシレンが存在していることが、装置サイズと光熱費の大幅な増大を招くことである。このことはオルソキシレンが分別によって回収される場合には問題にならないが、メタキシレンを回収するための供給原料中に通常の濃度のオルソキシレンが存在する場合には重要である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は吸着によりメタキシレンを回収する工程の供給原料混合物中に高濃度のオルソキシレンが存在する場合に発生する高い投資コストと光熱費を軽減することである。
【0006】
本発明の広義の態様は、Cおよびそれより重質の芳香族炭化水素を含む供給原料から高純度のメタキシレンを回収する方法であって、この方法は、(a)供給原料を蒸留してオルソキシレン濃縮物を得るために側留油を含むキシレンカラム中で重質炭化水素からC芳香族炭化水素を分離する工程と、(b)液相吸着条件の選択吸着工程でC芳香族炭化水素をゼオライト含有吸着材と接触させてメタキシレンを吸着し、抽残液流(raffinate stream)の前記吸着材との接触により前記混合物の非吸着部を除去し、脱着条件で脱着材を用いて脱着して高純度メタキシレンを回収する工程を含む。
【0007】
より具体的な態様は、Cおよびそれより重質の芳香族炭化水素を含む未抽出供給原料から高純度のメタキシレンを回収する方法であって、この方法は、(a)供給原料を蒸留してオルソキシレン濃縮物を得るために側留油を含むキシレンカラム中で重質炭化水素からC芳香族炭化水素を分離する工程と、(b)液相吸着条件の選択吸着工程でC芳香族炭化水素をゼオライト含有吸着材と接触させてメタキシレンを吸着し、抽残液流の前記吸着材との接触により前記混合物の非吸着部を除去し、脱着条件で脱着材を用いて脱着して高純度メタキシレンを回収する工程を含む。
【0008】
もっと具体的な態様は、Cおよびより重質の芳香族炭化水素を含む供給原料から高純度のメタキシレンを回収する方法であって、この方法は、(a)供給原料を蒸留してオルソキシレン濃縮物を得るために側留油を含むキシレンカラム中で重質炭化水素からC芳香族炭化水素を分離する工程と、(b)液相吸着条件の選択吸着工程でC芳香族炭化水素をゼオライト含有吸着材と接触させてメタキシレンを吸着し、抽残液流の前記吸着材との接触により前記混合物の非吸着部を除去し、脱着条件で脱着材を用いて脱着して高純度メタキシレンを回収する工程と、(c)異性化条件で異性化触媒を用いて抽残液流を異性化して異性化流を得て、供給原料とともに異性化流を蒸留してC芳香族炭化水素を重質炭化水素およびオルソキシレン濃縮物から分離する工程を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明のメタキシレンを回収する工程を示す。
【図2】図2は、メタキシレンの収率を増加させるC芳香族化合物の異性化が追加されたメタキシレンの回収工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の供給原料はCおよびそれより重質の芳香族炭化水素を含み、C芳香族化合物を処理する前に前記重質芳香族化合物を実質的に除去してからメタキシレンを回収しなければならない。C芳香族化合物は一般に1〜50重量%の広範囲のエチルベンゼン含有量、0〜30重量%の範囲のパラキシレン含有量、20〜95重量%の広範囲のメタキシレン含有量、および1〜35重量%の範囲のオルソキシレン含有量を有する。石油ナフサの改質から生成される場合には、より通常の範囲は5〜20重量%のエチルベンゼン、10〜25重量%のパラキシレン、35〜55重量%のメタキシレン、および15〜30重量%のオルソキシレンである。
【0011】
前記供給原料は種々の原供給源、例えば石油精製、炭化水素の熱または接触分解、石炭のコークス化、または石油化学的転化等のいずれからも生成することができる。好ましくは本発明での供給原料は、例えば個々の成分として、または選択的分別および接触分解もしくは改質炭化水素の蒸留によって得られる留分として、種々の石油精製流からの適切な留分に見出される。前記供給原料は高濃度の芳香族化合物を含む必要はなく、本発明の方法は、次工程の既抽出供給原料を得るための芳香族化合物の抽出の有無に関係なく、触媒改質油等の流れからメタキシレンを回収することができる。本方法の未抽出供給原料は非芳香族の炭化水素、すなわちナフテンおよびパラフィンを30重量%までの量を含んでもよいが、好ましくは少なくとも95重量%の芳香族化合物を含む。
【0012】
本方法は、供給原料中の化合物の中の一つが所望の生成物の回収を妨げる回収方法のいずれにも利用することができる。本方法は例えば、当業者に共に周知の分別晶出方法または吸着分離方法のいずれかに基づくパラキシレンまたはメタキシレンの回収に利用することができる。パラキシレンとメタキシレンの両方をC芳香族化合物の混合物から回収することは本発明の範囲に含まれる。本発明は、メタキシレンの吸着分離への本発明の好ましい適用に関して明細書中で詳述されている。
【0013】
供給原料を図1に示すように分別して、C芳香族化合物より高い沸点を有するC以上の重質化合物を除去する。カラム10は供給原料11を処理して流れ12中で塔頂留出するC芳香族化合物を回収する。好ましくは吸着へ向かう流れ12の供給原料は、わずかの量(5モル%未満、好ましくは2モル%未満)のC芳香族化合物等のその他の化合物を含み、より好ましくは本質的に100%のC芳香族化合物である。重質の物質は流れ13中でカラムの底部から除去する。
【0014】
流れ14はカラム10から側留油として取り出されるオルソキシレン濃縮物を表す。側留油は少なくとも40重量%、より普通には少なくとも50重量%、特には少なくとも60重量%のオルソキシレンを含む。C芳香族化合物からメタキシレンを抽出する前にオルソキシレンを側留油として除去することにより、抽出を行う間、メタキシレンの吸着分離における主要構成成分の供給濃度は減少する。必要に応じ、オルソキシレンをこの流れから分別によって回収してもよい。
【0015】
流れ12中のC芳香族化合物は選択吸着工程でメタキシレン抽出20の処理を受ける。好ましくは少なくとも99重量%の純度を有する高純度のメタキシレンは、メタキシレンを選択的に吸着する吸着材で流れ21内で回収され、流れ22は残りの吸着されなかったC芳香族化合物を抽残液として含有する。
【0016】
固定床式の液・固接触で従来から用いられている装置はいずれも選択吸着に使用することができる。本発明の方法の使用に適する移動床流動システムは米国特許第4,402,832号および第4,478,721号に開示されている並流式高効率擬似移動床工程である(該米国特許は本明細書に参照により組み込まれる)。向流式移動床または擬似移動床向流システムは工業的設備として極めて好ましい。擬似移動床工程では吸着および脱着操作が連続的に起こり、抽出物と抽残液の流れの連続生産並びに供給原料と脱着材の流れの継続使用の両方が可能になる。移動床流動システムの操作原理と工程順序は米国特許第2,985,589号、第3,310,486号、および第4,385,993号に記載されていて、これに関するそれらの教示については本明細書に参照により組み込まれる。そのようなシステムでは、一つ以上の室に入れた吸着材の上方への動きを擬制するのは一つの吸着材室の下方の複数の液体接続点の漸進的な動きである。固体吸着材のこの擬制された上方への動きと同期して吸着材の充填床の空隙容量を占有する液体の動きがある。擬制した動きを維持するには、吸着材室の下方での液体流はポンプで供給することができる。動作中の液体接続点が1周期内で室の頂上から底部へ移動すると、室の循環ポンプは異なる流量を供給する。プログラム式流量コントローラによりこれらの流量を設定し制御することができる。
【0017】
本明細書で使用される用語は下記のように定義される。「抽出物」は吸着材によってより選択的に吸着されるメタキシレン(流れ21)である。「抽残液」は選択的に吸着されにくい化合物または種類の化合物である(流れ22、その他のキシレンおよびエチルベンゼン)。用語「脱着材」は吸着材から抽出成分を脱着することができる材料である。
【0018】
液相操作は材料の性質が分けられるので、選択吸着に好ましい。吸着条件としては20℃〜200℃の温度範囲を挙げることができ、より好ましくは100℃〜150℃の範囲、極めて好ましくは120℃〜130℃の温度である。吸着条件としてはまた液相操作を確実にするために必要に応じて大気圧〜3.5MPaの圧力範囲が挙げられ、より好ましくは大気圧〜1.8MPaの圧力である。脱着条件としては好ましくは吸着に用いられるのと同じ温度と圧力が挙げられる。
【0019】
選択吸着に使用される脱着材は、第一には、それ自身が吸着の1周期内で移動を過度に阻害されないように強く吸着されずに抽出成分を吸着剤から適度な流量で移動させねばならない。第二には、脱着材は特定の吸着材および特定の供給原料混合物と相溶性がなければならない。さらには、脱着材は抽出成分または抽残液成分のいずれとも化学的に反応したり化学反応を生じさせたりしてはならない。
【0020】
吸着由来の抽残液および抽出物の両方とも通常は脱着材物質を含有するので、さらに脱着材物質は処理工程に送られる供給原料混合物から容易に分離される物質でなければならない。脱着材物質の少なくとも一部は、通常は、吸着分離工程の抽出物および抽残液の流れから、蒸留または蒸発によって回収され選択吸着に戻される。
【0021】
選択吸着に使用される吸着材はゼオライト、好適にはX型またはY型ゼオライトを含む。吸着材は好ましくはナトリウムY型ゼオライト(米国特許第3,130,007号に概説されている)を含む。ナトリウムイオンのわずかな部分がリチウムイオンで置換されていることが好ましい。典型的には、分離工程で使用の吸着材粒子は、アルミナや粘土のような無定形無機基質に分散されている小さなゼオライト結晶を含有する。シリカとアルミナの両方を含む粘土質結合剤が好ましい。ゼオライトは通常75〜98重量%の範囲の量で吸着材粒子に存在する。
【0022】
図2には、上記で図1の工程図で説明したようにしてメタキシレンを回収したC芳香族化合物をさらに異性化する工程が加えられている。図1に従ってメタキシレンを回収した後、抽残液の流れ22は、好ましくはオルソキシレン濃縮物14とともに、また必要なら流れ31中の水素とともに異性化装置30に移行する。異性化はC芳香族化合物の準平衡分配を確立するので、流れ32中のメタキシレンの濃度を高める。抽残液中のエチルベンゼンはいずれも、使用する異性化触媒に依存して、付加的なキシレン類に転化されるか脱アルキルによってベンゼンに転化される。軽質な残存物、特にトルエンおよびそれより軽質な化合物は、流れ33中で除去され、そのような除去は芳香族化合物の複合体に対するその他の操作と組み合わせることができる。異性化生成物を図示のようにキシレンカラム10へ送り重質な物質とオルソキシレン濃縮物を除去するか、あるいはメタキシレン抽出装置20へ直接送ってもよい。
【0023】
抽残液の流れは、異性化装置30中で、異性化条件で異性化触媒と接触する。異性化触媒は典型的には分子ふるい成分、金属成分、および無機酸化物成分を含む。分子ふるい成分を選択することにより、エチルベンゼンの異性化とエチルベンゼンの脱アルキル化の両者の触媒性能をベンゼンに対する総需要に応じて制御することができる。したがって、分子ふるいはゼオライト系アルミノケイ酸塩また非ゼオライト分子ふるいのいずれであってもよい。ゼオライト系アルミノケイ酸塩(またはゼオライト)成分は典型的にはMFI、MEL、MTW、MTTおよびFER構造(IUPACゼオライト命名法委員会)、を含むペンタシル型ゼオライト、ベータゼオライト、またはモルデン沸石のいずれかである。非ゼオライト分子ふるいは典型的には”Atlas of Zeolite Structure Types”(「ゼオライト構造型の図解書」)(Butterworth-Heineman, Boston, Mass., 3rd ed. 1992)によれば1種以上のAEL骨格型、特にSAPO−11、または1種以上のATO骨格型、特にMAPSO−31である。金属成分は典型的には貴金属成分であり、貴金属の他に、または貴金属に代えて、卑金属の修飾剤成分を必要に応じて含むことができる。前記貴金属は白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム、およびイリジウムから選ばれる1種以上の白金族の金属である。前記卑金属はレニウム、錫、ゲルマニウム、鉛、コバルト、ニッケル、インジウム、ガリウム、亜鉛、ウラニウム、ジスプロシウム、タリウム、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。前記卑金属は他の卑金属または貴金属と組み合わせることができる。異性化触媒における適切な総金属量は0.01〜10重量%の範囲であり、好ましくは0.1〜3重量%の範囲である。前記触媒中の適切なゼオライト量は1〜99重量%の範囲であり、好ましくは10〜90重量%の範囲、より好ましくは25〜75重量%の範囲である。前記触媒の残部は無機酸化物結合材、典型的にはアルミナを含む。本発明に使用する異性化触媒の1種は米国特許第4,899,012号に開示されていて、該米国特許は本明細書に参照により含まれる。
【0024】
典型的な異性化条件としては0℃〜600℃の範囲の温度と大気圧〜5MPaの圧力が挙げられる。触媒の体積に対する供給原料の液体の時間当たりの炭化水素の空間速度(liquid hourly hydrocarbon space velocity)は0.1〜30hr−1である。炭化水素は混合物中の触媒とガス状の水素を含む列の流れで接触し、この際の炭化水素に対する水素のモル比は0.5:1から15:1またはそれ以上であり、好ましくは0.5〜10の比である。液相条件が異性化に使用される場合には、装置に水素は添加されない。
【0025】
下記の実施例は本発明の方法をさらに説明することを意図するもので前記方法の範囲と精神を制限するものと解釈してはならない。実施例は実際の工業的結果に適合するように裏付けられ調整された以前に記述された動的パルスおよび逆パルス試験法を用いて測定された種々の吸着剤並びに条件についての試験結果を提示する。
【実施例】
【0026】
およびそれよりも重質の芳香族化合物供給原料を公知の方法および本発明の方法に従ってメタキシレンの回収について評価した。供給原料は下記の重量%組成を有した。
非芳香族化合物 0.059
トルエン 0.095
非芳香族化合物 0.819
エチルベンゼン 14.838
パラキシレン 10.144
メタキシレン 26.837
オルソキシレン 14.957
非芳香族化合物 0.541
以上の芳香族化合物 31.710
収率と操作因子を従来型のメタキシレン抽出と異性化について、並びにオルソキシレン濃縮物を含むキシレンカラム側留油を用いる本発明の方法について計算した。数値は従来法を100とした基準に対して規格化した。
【0027】
従来型 本発明
芳香族化合物供給原料 100 100
メタキシレン生成物 100 100
吸着材分離供給速度 100 94
吸着材分離脱離材循環 100 94
異性化装置供給速度 100 107
キシレンカラム供給速度 100 104
本発明を従来技術と比較するため、典型例に基づき相対的光熱費を計算してメタキシレン1トンあたりで下記の結果を得た。本発明の方法により実質的な節約になった。
【0028】
相対的光熱費/メタキシレンのトン数 従来型 本発明
吸着材分離 0.828 0.778
異性化装置 0.066 0.071
キシレンカラム 0.106 0.110
総計 1.000 0.959

【特許請求の範囲】
【請求項1】
およびそれより重質の芳香族炭化水素を含む供給原料から高純度のメタキシレンを回収する方法であって、
(a)供給原料を蒸留して、オルソキシレン濃縮物を得るために側留油を含むキシレンカラム中で、重質炭化水素からC芳香族炭化水素を分離する工程と、
(b)液相吸着条件の選択吸着工程でC芳香族炭化水素をゼオライト含有吸着材と接触させてメタキシレンを吸着し、抽残液流の前記吸着材との接触により前記混合物の非吸着部を除去し、脱着条件で脱着材を用いて脱着して高純度メタキシレンを回収する工程と、
を含む方法。
【請求項2】
前記オルソキシレン濃縮物が少なくとも40重量%のオルソキシレンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記オルソキシレン濃縮物をさらに分別して高純度のオルソキシレンを回収することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記吸着材がY型ゼオライトを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記脱着剤が本質的にトルエンからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記脱着剤が本質的にインダンからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記吸着条件が100℃〜150℃の温度を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記供給原料からパラキシレンを回収することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記供給原料は炭化水素混合物から芳香族化合物を抽出して調製した、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
異性化条件で異性化触媒を用いて抽残液流を異性化して異性化流を得て、供給原料とともに異性化流を蒸留してC芳香族炭化水素を重質炭化水素およびオルソキシレン濃縮物から分離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2012−528157(P2012−528157A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513088(P2012−513088)
【出願日】平成22年5月5日(2010.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/033693
【国際公開番号】WO2010/138283
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(598055242)ユーオーピー エルエルシー (182)
【Fターム(参考)】