説明

CMC連結部材によって金属ケーシング内に支持されるCMC製ガスタービン燃焼室

【課題】金属ケーシング内にCMC壁を有する燃焼室を提供する。
【解決手段】
セラミック基質複合材料製の壁12、13を有する環状の燃焼室10が、燃焼室にろう付けによって固定される連結部材50、60によって、金属ケーシング内側に取り付けられる。連結部材は、燃焼室10を、ケーシングの内側および外側の金属シュラウド30、40に接合する、複数の内側連結タブ50および複数の外側連結タブ60を備え、各連結タブは、ろう付けによって燃焼室の壁12、13の外面に固定される第1の部分52、62を有し、連結タブの第1の部分は、燃焼室と連結部材との間のろう付けされた接合部が、互いに離間された1組の限られた領域53、63を占めるように、周囲方向に互いに離間される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンにおける金属ケーシングの内側にセラミック基質複合(Ceramic Matrix Compsite、CMC)材料製の壁を有する燃焼室を取り付けることに関する。本発明の適用分野は、より詳細には、産業用ガスタービン、および航空機用のターボジェットエンジンまたはターボプロップエンジンである。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンの燃焼室は、金属で作られており、金属製の連結部材、フェルール、またはタブによって、金属ケーシングの内側に取り付けられる、または固定されるのが一般的である。前記壁を有効に冷却できることが確実である限り、燃焼室の壁に金属を使用することは適切である。しかしながら、ガスタービンの効率を向上し、かつ汚染物質の放出を減らすためには、燃焼室内の温度を上げる必要がある。したがって、最大限有効に冷却を行ったとしても、燃焼室の壁に金属を使用することは不適切になることがある。それゆえ、炭化ケイ素(SiC)基質を有し、かつ高温で良好な強度を示す複合材料などのセラミック基質複合材料から、燃焼室の壁を作ることが提案されている。
【0003】
熱膨張係数が異なるために、CMC製燃焼室の金属ケーシングへの接合の問題が生じる。
【0004】
弾性変形が可能な金属連結タングを使用して、ガスタービンのCMC製燃焼室の環状の内壁および外壁を、金属ケーシングの内側および外側金属シュラウドに接合することが、仏国特許第2825783号に提案されている。それらの金属タングの一端は、内側または外側の金属シュラウドに固定された金属フェルールに固定され、他端は、燃焼室の内壁または外壁の外面にろう付けされているCMCフェルールに固定される。
【0005】
したがって、燃焼室端部ではCMCとCMCとの接合、ケーシング端部では金属と金属との接合を有する可撓性の連結タングによって、燃焼室と金属ケーシングとの間の寸法が異なる変化に適応することが可能となる。しかしながら、CMCフェルールと燃焼室の環状壁との間のろう付け接合は、現実には困難である。有効なろう付け接合は、ろう付け材料が均一な厚みとなることを保証し、かつろう付けにおける有害な不連続部分を避けるために、よく制御されてともにろう付けされるべき表面間に間隔が必要となる。CMC部品が製造される工程を仮定すると、残念ながらそれらの寸法公差は、金属部品の場合よりも大きい。したがって、ろう付けによってともに接合されるべき完全に環状の2つの表面の間で、均一な間隔を保証することは非常に難しい。
【特許文献1】仏国特許第2825783号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題を避けながら、金属ケーシング内にCMC壁を有する燃焼室を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、セラミック基質複合材料で作られている壁を備えた環状の燃焼室を有するガスタービンであって、燃焼室が、連結部材によって金属ケーシングの内側に取り付けられ、連結部材が、ろう付けによって燃焼室に固定され、燃焼室をケーシングの内側および外側の金属シュラウドに接合する、ガスタービンによって達成される。本発明によるガスタービンにおいて、連結部材は、燃焼室を内側および外側の金属シュラウドに接合する、複数の内側連結タブおよび複数の外側連結タブを備え、各連結タブは、燃焼室の壁の外面にろう付けによって固定される第1の部分を有し、前記連結タブの第1の部分は、燃焼室と連結部材との間のろう付けされた接合部が、互いに離間された1組の限られた領域を介して提供されるように、周囲方向に互いに離間される。
【0008】
ろう付けの領域の寸法を制限することによって、ともにろう付けされるべき表面部分の間の間隔を、より簡単に制御することが可能となり、その結果、ろう付けの厚さの不規則性を避けることができる。その結果、ろう付けによって有効に結合することが可能となる。
【0009】
有利には、内側連結タブおよび外側連結タブの第1の部分は、それぞれ連続した内側および外側端部フェルールによって一体化され、燃焼室と燃焼室の直ぐ下流側にある高圧タービンノズルとの間の環状のシーリングガスケットの支持面(bearing surface)を画定する。
【0010】
また有利には、内側および外側の端部フェルールは、それぞれセラミック基質複合材料で作られており、かつ内側または外側連結タブとともに単一部品として作られる。
【0011】
内側および外側の端部フェルールが、燃焼室の内壁および外壁のそれぞれ外面にろう付けによって接合されることができ、ろう付けは、内側および外側フェルールと燃焼室の内壁と外壁との間のシーリングを提供するために、連続する周囲領域に沿って行われる。
【0012】
機械的な接合が、連結タブと燃焼室の壁との間のろう付けによって行われるので、燃焼室の壁への端部フェルールのろう付けは、周囲方向のシーリングを提供するだけに作用する。したがって、より制御しやすいように、機械的な接合の場合に可能であるよりも狭い幅でろう付けを行う。
【0013】
知られている方法で、燃焼室の内壁と外壁は、複数の穿孔部を呈し、燃焼室と金属ケーシングとの間の空間内にある燃焼室の周りに、冷却流が流れることを可能にし、燃焼室壁の内面に保護膜を維持する。連結タブと燃焼室の壁との間のろう付け領域は、互いに離間されるので、それらのろう付け領域の間には、燃焼室壁を貫通する多くの穿孔部が影響を受けないでいる領域が残されている。
【0014】
それにもかかわらず、有利には、穿孔部は、穿孔部によって供給されない領域を呈する燃焼室壁の内面を避けるように、連結部材(CMC連結タブおよび/またはCMC端部フェルール)と燃焼室の壁とのろう付けされた領域を貫通して作られることができる。
【0015】
一実施形態では、セラミック基質複合材料の各連結タブは、金属ケーシングに固定された第2の端部を有する。
【0016】
別の実施形態では、セラミック基質複合材料製の内側および外側連結タブは、それぞれ内側および外側の可撓性のある金属連結部品によって、金属ケーシングに接合される。そのような情況の下に、有利には、内側および外側連結部品は、内側および外側の金属連結タブを備え、各内側および外側の金属連結タブは、セラミック基質複合材料製の連結タブの第2の端部に接合される第1の端部を有する。内側および外側の金属連結タブは、第2の端部を有することができ、第2の端部は、内側および外側の金属シュラウドに自身固定されている内側および外側の金属フェルールとそれぞれ一体化される、内側および外側の金属フェルールに固定される。
【0017】
本発明は、添付の図面を参照し、制限しない指示によって与えられる以下の記述を読むと、よりよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、環状の燃焼室10と、燃焼室10の直ぐ下流側に配置された高圧タービンノズル20と、内側の金属シュラウド30および外側の金属シュラウド40を備える金属ケーシングと、金属ケーシングの内側に燃焼室10を保持する内側の連結タブ50および外側の連結タブ60とを備える、ガスタービンの一部分の軸方向の片側断面図である。以降、用語「上流側」と「下流側」は、燃焼室10からのガスの流れの流れ方向(矢印F)に関連して使用される。
【0019】
燃焼室10は、共通軸11を共有する内側の環状壁12と外側の環状壁13、および壁12と13に固定された端部壁14とによって画定される。知られている方法で、端部壁14は、軸11の周りに分布された開口14aを呈し、燃焼室10に燃料と酸化剤を噴射するインジェクタを収納する。燃焼室10の壁12と13は、CMC、例えば、SiC基質を有する複合材料で作られており、また、任意に壁14も同じ材料で作られる。
【0020】
タービンの入口段を構成する高圧タービンノズル20は、軸11の周りに角度分布される複数の固定ベーンを有する。それらの固定ベーンは、エアフォイル21を備え、エアフォイル21の両端が、並置されたリングセクタの形態で内側プラットフォーム22および外側プラットフォーム23に固定される。対応する各プラットフォーム22、23の対は、1つ以上のエアフォイル21に結合されることができる。プラットフォーム22および23の内面は、燃焼室から流入するガス流用のノズル内の流路の境界を画定する。
【0021】
内側の金属シュラウド30は、それぞれ内向きフランジ31aと32aをともにボルト締めすることによって連結した、2つの部分31および32からなる。同様に、外側の金属シュラウド40は、それぞれ外向きフランジ41aと42aをともにボルト締めすることによって連結した、2つの部分41と42を備える。燃焼室10の内壁12と内側シュラウド30との間の空間33と、燃焼室10の外壁13と外側のシュラウド40との間の空間43は、燃焼室10の周りを流れる冷却空気(矢印f)の二次流れを搬送する。
【0022】
ノズル20は、セクタに細分されかつ内側プラットフォーム22に固定される径方向フランジ24と、内側シュラウド30の下流側端にある径方向フランジ34との間で、ボルト締め25による機械的接合によって取り付けられる。例えば、「オメガ」タイプの環状のシーリングガスケット36が、空間33の下流側端部を漏れのないよう閉じる。ガスケット36は、フランジ34の上流側の面に形成されたハウジング内に収納され、フランジ24の下流側の面に対し押圧される。空間43は、例えば、ストリップタイプのシーリングガスケット46によって、下流側端部において漏れのないよう閉じられる。ガスケット46は、セクタに細分されかつ外側プラットフォーム23と一体化される環状フランジ26で、環状ハウジング26aにピン46aによって保持される。ガスケット46は、ケーシング40と一体化される径方向フランジ44の上流側の面に形成されたリブ44aに押圧される。
【0023】
図1から図3の実施形態では、連結タブ50と60は、CMCで作られ、好ましくは、燃焼室10の壁12と13の材料と同じ材料である。
【0024】
各連結タブ50は、ボルトで内側金属シュラウド30に接合されている端部51を有する。その内面には、シュラウドは、ねじが切ってあるロッド37を担持し、ロッド37は、連結タブ50の端部51内に形成された孔51aを通り、かつロッド37に係合するナット38を有する。同様に、各連結タブ60は、外側金属シュラウド40にボルト止めされている端部61を有する。その内面では、このシュラウドが、ねじが切ってあるロッド47を担持し、ロッド47は、連結タブ60の端部61内に形成された孔61aを通り、ロッド47に係合するナット48を有する。
【0025】
連結タブ50は、燃焼室の下流側端部近辺において、ろう付けによって燃焼室10の内壁の外面に接合されている端部52を呈する。連結タブ50の端部52は、内側フェルール54と一体化される。フェルール54は、燃焼室の壁12の外面にろう付けされている上流側環状部分54aと、上流側環状部分54aに対して鈍角をなして接合されている下流側部分54bとを有する。その下流側端部で、フェルール54は、例えばストリップタイプの環状シーリングガスケット38に当接する。ガスケット38は、フランジ28の環状ハウジング28a内でピン38aによって保持され、フランジ28は、セクタに細分され、かつ上流側端部近辺のプラットフォーム22と一体化される。
【0026】
同様に、連結タブ60は、上流側部分62を呈し、上流側部分62は、燃焼室の下流側端部近辺において、燃焼室10の外壁13の外面にろう付けすることによって接合される。連結タブの端部62は、外側フェルール64と一体化される。フェルール64は、ろう付けによって燃焼室10の壁13の外面に接合される上流側環状部分64aと、上流側部分64aに対して鈍角をなして接合される下流側部分64bとを有する。その下流側端部で、フェルール64は、例えばストリップタイプの環状シーリングガスケット48に当接する。ガスケット48は、フランジ29の環状ハウジング49a内でピン48aによって保持され、フランジ29は、セクタに細分され、かつ上流側端部近辺のプラットフォーム23と一体化される。
【0027】
有利には、連結タブ50とフェルール54は、連結タブ60とフェルール64同様に単一部品として作られる。連結タブ50と60は、CMCで作られている燃焼室の壁と、金属で作られているシュラウド30と40との間の異なる寸法差に適応するのに必要な可撓性を呈するように、形状が空間33と43を通って延びる部分に沿って曲げられるか、または折り曲げられる。
【0028】
燃焼室は、本質的には、連結タブ50と60の端部52と62におけるろう付けによって保持される。連続する円周方向のろう付けに比較して、極端な困難を伴わずにともにろう付けされる表面の間の間隔を制御可能なように、ろう付け領域53と63を限定する。
【0029】
フェルール54、64の部分54a、64aと、燃焼室10の壁12、13とのろう付け接合部それぞれは、周囲方向に連続して延びる。これらのろう付け接合部は、燃焼室10とタービンノズル20との界面を通る冷却流が制御されることなく噴射されることを避けるように、空間33、43と燃焼室10の下流側端部との間のシーリングを提供する作用をする。そのような接合部は、燃焼室を機械的に保持する必要はない。その理由は、この機能を、連結タブ50、60の部分52、62におけるろう付けによって提供するからである。したがって、フェルール54、64と、燃焼室10の壁12、13との間の結合領域55と65の幅を制限することができる。またその結果、ともにろう付けされるべき表面の間の間隔を制御することが非常に容易になる。フェルール54、64と燃焼室10との間のろう付け接合部は、角変位の場合、連結タブ50と60の安定性に寄与する。
【0030】
CMC製の部品をろう付けすることは、知られている技術である。特に、ろう付けされる部品が炭化ケイ素基質複合材料製であるとき、連結タブ50、60と燃焼室10との間の接合、およびフェルール54、64と燃焼室10との間の接合の両方に関して、フランスの公共団体によって「Commissariat a l’Energie Atomique」(原子力庁)が開発した「BraSiC」、またはWesgo Metals社の「TiCusil」といった材料を使用して、ろう付けを行うことが可能である。
【0031】
燃焼室10の壁12と13には、複数の穿孔部があってもよく、壁12、13の内面に沿う冷却フィルムを維持するために、冷却空気が、空間33、43から壁12、13の内面まで流れることが可能にする。図2と図3にのみに、穿孔部12a、13aが一部示されている。ろう付けされた領域53と63との間の間隙には、複数の穿孔部を設けることのできる燃焼室壁の部分が残っており、したがって、壁の熱保護が高められる。また、必要に応じて、複数の穿孔部が、連結タブ50、60のろう付けされた端部52、62および燃焼室10の壁を通って、およびフェルール54、64と燃焼室10の壁との間のろう付け部分を通って設けられることができる。例えば、レーザ加工による従来の方法によるろう付けの後、これらの複数の穿孔部を作ることができる。図2と図3にのみに、このような穿孔部12b、12c、および13b、13cが一部示されている。
【0032】
図4から図6は、本質的には、CMC連結タブ50、60の端部51、61が、直接にではなく、可撓性または弾性的に変形可能な金属タブを介して、金属シュラウド30、40に接合されている点で、図1から図3の実施形態とは異なる一実施形態を示す。図1から図3の実施形態と図4から図6の実施形態に共通する要素には、同じ参照符号が与えられ、記述を繰り返すことはしない。
【0033】
各金属タブ55は、対応するタブ50の一方の端51にボルト締め(57)によって接合された端部56を有し、他方の端は、環状の金属フェルール58と一体化されている。このフェルールは、フランジの31aと32aの間に締め付けられることによってシュラウド30に接合されている環状のフランジ59を構成する。
【0034】
各金属タブ65は、対応するタブ60の一方の端61にボルト締め(67)によって接合された端部66を有し、他方の端は、環状の金属フェルール68と一体化されている。このフェルールは、孔68aを有し、ねじが切ってあるロッド45が孔68aを通し、ロッド45は、シュラウド40に固定され、かつロッド45に係合するナット46を有する。
【0035】
フェルール58をシュラウド30に接合するときと同じ方法で、すなわち、フランジ41aと42aとの間に締め付けられているフランジによって、シュラウド40にフェルール68を接合することができることは言うまでもない。逆に、フェルール68をシュラウド40に接合するのと同じ方法で、シュラウド30にフェルール58をボルト締めによって接合することができる。
【0036】
有利には、金属タブ55は、フェルール58とともに単一部品として作られる。同様のことが、金属タブ65とフェルール68にも当てはまる。
【0037】
金属タブ55、65は、CMC製のタブ50と60の不十分と考えられる能力を増強して、弾性的に変形させるのに役立つ。必要な程度の弾性変形または可撓性を呈するためには、ほぼS形(タブ55)、またはV形(タブ65)の輪郭が得られるように、タブ55、65を、曲げるまたは折り曲げる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態を示すガスタービンの軸方向の片側部分断面図である。
【図2】燃焼室とケーシングとの間の連結部材を示し、それらの連結部材が図1の実施形態による燃焼室の壁にろう付けによって接合される状況を示す部分斜視図である。
【図3】燃焼室とケーシングとの間の連結部材を示し、それらの連結部材が図1の実施形態による燃焼室の壁にろう付けによって接合される状況を示す部分斜視図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示すガスタービンの軸方向の片側部分断面図である。
【図5】燃焼室とケーシングとの間の連結部材を示し、それらの連結部材が図4の実施形態による燃焼室の壁とろう付け接合される状況を示す部分斜視図である。
【図6】燃焼室とケーシングとの間の連結部材を示し、それらの連結部材が図4の実施形態による燃焼室の壁とろう付け接合される状況を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
10 燃焼室
12、13 燃焼室壁
20 高圧タービンノズル
30、40 金属シュラウド
38、48 シーリングガスケット
50、60 連結部材
51、61 第2の端部
52、62 第1の部分
53、63 領域
54、64 端部フェルール
55、65 金属連結タブ
56、66 第1の端部
58、68 フェルール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック基質複合材料で作られている壁(12、13)を備えた環状の燃焼室(10)を有するガスタービンであって、該燃焼室(10)が、連結部材(50、60)によって金属ケーシング内側に取り付けられ、該連結部材(50、60)が、ろう付けによって燃焼室に固定され、燃焼室を金属ケーシングの内側および外側の金属シュラウド(30、40)に接合し、
連結部材が、燃焼室(10)を内側および外側の金属シュラウド(30、40)それぞれに接合する、複数の内側連結タブ(50)および複数の外側連結タブ(60)を備え、各連結タブが、燃焼室の壁(12、13)の外面にろう付けによって固定された第1の部分(52、62)を有し、前記連結タブの第1の部分は、燃焼室と連結部材との間のろう付けされた接合部が、互いに離間された1組の限られた領域(53、63)を介して提供されるように、周囲方向に互いに離間されることを特徴とする、ガスタービン。
【請求項2】
内側連結タブおよび外側連結タブの第1の部分(52、62)が、それぞれ連続した内側および外側の端部フェルール(54、64)と一体化され、燃焼室(10)と燃焼室の直ぐ下流側にある高圧タービンノズル(20)との間の環状のシーリングガスケット(38、48)の支持面を画定することを特徴とする、請求項1に記載のガスタービン。
【請求項3】
内側および外側の端部フェルール(54、64)が、それぞれセラミック基質複合材料で作られ、かつ内側または外側連結タブ(50、60)とともに単一部品として作られることを特徴とする、請求項2に記載のガスタービン。
【請求項4】
内側および外側の端部フェルール(54、64)が、燃焼室の内側および外側壁(12、13)それぞれの外面にろう付けによって接合され、ろう付けが、連続した周囲領域(55、65)に沿って行われることを特徴とする、請求項2または3に記載のガスタービン。
【請求項5】
燃焼室の壁の内面に沿って冷却空気を流す穿孔部が、連結部材と燃焼室の壁がともにろう付けされた領域を通って形成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項6】
セラミック基質複合材料製の各連結タブ(50、60)が、金属ケーシングに固定された第2の端部(51、61)を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項7】
セラミック基質複合材料製の内側および外側連結タブ(50、60)が、それぞれ内側および外側の可撓性の金属連結部品を介して金属ケーシングに接合されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービン。
【請求項8】
内側および外側の金属連結部品が、内側および外側の金属連結タブ(55、65)を備え、該内側および外側の金属連結タブ(55、65)それぞれが、セラミック基質複合材料で作られた連結タブの第2の端部(51、61)に接合された第1の端部(56、66)を有することを特徴とする、請求項7に記載のガスタービン。
【請求項9】
内側および外側の金属連結タブ(55、65)が、内側および外側の金属シュラウド(30、40)に固定されるそれぞれ内側および外側の金属フェルール(58、68)と一体化された第2の端部を有することを特徴とする、請求項8に記載のガスタービン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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