説明

DL半永続スケジューリングHARQプロセス割り当てのための方法及びその装置

本発明によると、基地局とUEとの間のDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法及びそのシステムが提案される。方法は、基地局側において、SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定し、設定されたHARQプロセス、及びその関連する制御情報をUEへ送信するステップ、SPS−CRNTIに基づくPDCCHを送って、SPSコンフィグレーションを起動し、第1のSPS送信の前に第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示すステップ、現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、SPS送信がアイドル状態である場合、SPS送信のために保持されたHARQプロセスを可能なDS送信に割り当てるステップ、及びプリセット基準に基づき現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定し、次に、判定された送信又は再送信の型を実行し、対応してPDCCHを送るステップ、UE側において、基地局からのRRC又は他の制御命令を受信するステップ、基地局からのPDCCHを受信して、SPSコンフィグレーションを起動し、第1のSPS送信及び使用されるHARQプロセスのための時間を取得するステップ、基地局からのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するステップ、及びそれぞれのデータ合成を実行するために、プリセット基準に基づき、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するステップを備える。本出願による方法及びシステムは、DS送信チャンスを向上する一方で、異なるSPS送信の間、及びSPS送信とDS送信との間の曖昧さを削減する、DL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てを達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線移動体通信の分野に関し、更に詳細には、無線通信システムにおける基地局とユーザ端末(UE)との間のダウンリンク(DL)半永続スケジューリング(SPS)のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス割り当てのための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTEにおいて、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)のための半永続スケジューリング(SPS)概念はUuインターフェースにおける制御シグナリング送信を減少するために採用される。
【0003】
DLのために、1つだけの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)制御シグナリングが、RRCによって設定されるSPSコンフィグレーションを起動するために必要である。その後、ユーザ端末(UE)は、その先行するRRCコンフィグレーションからTFを知るため、PDCCHは各SPS初期送信のために必要ではない。一方で、SPS再送信のために、非同期DL HARQのため、DL PDCCHが、HARQプロセスIDを示すために必要であり、それによって、UEはHARQ合成を正確に実行できる。1つのHARQプロセスが、再送信の間のHARQ合成のために再送信される予定のデータが格納される1つのHARQバッファに付随する。通常は、1つのHARQバッファが1つのデータブロック、即ち、HARQプロセスの過程で送信されるデータだけを格納できる。多重入出力(MIMO)の場合のような、いくつかの状況において、HARQバッファは2つのデータブロックを格納できる。このような場合において、受信機は1つのHARQプロセス内で同時に2つのデータブロックを受信する。2つのデータブロックはそれぞれのHARQバッファに格納され、それによってHARQ合成が実行できる。
【0004】
SPS初期送信のためにPDCCHが必要ではないので、UEは、どのHARQプロセスに正確なSPS送信がマッピングされ、そして、曖昧さが発生するか知らない。例えば、SPSデータ1はHARQプロセスID1によって送信され、HARQ再送信が必要である。SPSデータ1の再送信の前に、HARQ再送信をまた必要とする他の一SPSデータ2の初期送信がHARQプロセスID2で生じる。次に、続く送信時間間隔(TTI)において、基地局は、HARQプロセスID1を示す再送信のためのDL PDCCHを送る。しかし、UE側において、UEは、HARQプロセスID1がSPSデータ1又はSPSデータ2を運ぶために使用されているか否かを知らず、それがHARQ合成を正確に実行することは不可能である。
【0005】
この課題に対して提案される2つの解決策が存在する。
1.第1の解決策は、SPS送信のためのいくつかの専用HARQプロセスを維持することである。例えば、3つのHARQプロセスが、RRCによって設定されるSPSのために維持されると仮定する。第1のSPS送信のために、HARQプロセスID1が使用され、HARQプロセスID2が次のSPS送信のために使用され、HARQプロセスID3が第3のSPS送信のために使用され、次に、第4番目のためのHARQプロセスID1とそのように続く。例として、2つのHARQプロセスIDが維持される概念が図1に表される。第1のSPS送信の際に、HARQプロセスID1が使用され、第2番目のためにHARQプロセスID2が使用される。そのようにして、UEは、DL PDCCHでHARQプロセスIDから各再送信を識別でき、正確なHARQ合成を実行できる。この視点からすると曖昧さが生じない。しかし、連続するSPSデータ送信のためにだけHARQプロセスの曖昧さが存在しない。しかし、SPSのための2つ以上の専用HARQプロセスの維持は、図2に表されるSPS HARQ再送信が必要ではない場合であっても、HARQプロセスが動的スケジューリング(DS)のために使用されないので、DSのためのスループットを減少するだろう。図2に表されるように、SPS専用HARQプロセス保持により約20%の送信チャンスが無駄にされる最悪の状態が発生する恐れがある。これは、VOIPサービスのためには更により悪い。VOIPサービスの沈黙時間の間、2つのSPSデータブロックの間の時間間隔は約160msである。160msの間維持されるHARQプロセスがDS送信のために発信されないならば、DSのためのスループットは大きく影響されるだろう。
2.第2の解決策は、SPS送信のための1つの専用HARQプロセスだけを維持することである。2つの連続するSPSデータブロックは、UE側において、同じHARQバッファに格納される。HARQ再送信のために、UEは、どのデータブロックが再送信されるかを、図3に表されるDL PDCCH内の新規データ識別子(NDI)から知ることができる。例えば、SPSデータ1及びSPSデータ2は連続して送られ、両方がHARQ再送信を必要とする。UEは同じHARQプロセス(例えばID1)内にこれら2つのTBを保持する。SPSデータ2が送られる前に、UEはNDI=0を示すPDCCHによる再送信を受信する。次に、UEは、このNDI=0がSPSデータ1を示し、NDI=1が他の一SPSデータを示すことを知る。従って、この視点からすると曖昧さが存在しない。しかし、第2の解決策はいくつかの状況には機能しない。例えば、UEによって、NDI=0を伴うSPSデータ1再送信のためのPDCCHが損なわれ、SPSデータ2送信の前にSPSデータ1再送信が生じないならば、UEはNDI=0がSPSデータ1のためのものであることを知らない。UEがNDI=1を伴うSPSデータ2再送信を受信する場合、UEはこのNDI=1がSPSデータ1又はSPSデータ2のためのものであるか否か知らない。即ち、2つのSPSデータの再送信の間の曖昧さは解決できない。これは図4に表される。更なる障害は、1つの専用HARQプロセスが維持され、それが空き状態であっても、DSはそれを使用できず、それは第1の提案のようにDSスループットを減少することである。
【0006】
従って、SPS送信の曖昧さを解決する一方で、ULのSPS送信のためのHARQプロセスに対するDSスループットを向上する解決策が必要である。
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、従来技術に存在する問題に対するものである。本発明の実施形態によると、HARQプロセスの利用を改良し、一方、SPS送信の間に発生する可能性のある曖昧さを削減する、基地局とUEとの間のDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法、及びその装置が提案される。
【0008】
本発明の第1の態様によると、基地局側において、SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定し、設定されたHARQプロセス、及びその関連する制御情報をUEへ送信するステップ、現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、SPS送信がアイドル状態である場合、SPS送信のために保持されたHARQプロセスを可能なDS送信に割り当てるステップ、及びプリセット基準に基づき現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定し、次に、判定された送信又は再送信の型を実行し、対応してPDCCHを送るステップを備える、基地局とUEとの間のDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法が提案される。
【0009】
好ましくは、方法は、UE側において、基地局からのRRC、又は他の制御命令を受信するステップ、基地局からのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するステップ、及びそれぞれのデータ合成を実行するために、プリセット基準に基づき、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するステップを更に備える。
【0010】
好ましくは、方法は、基地局側において、SPS−C−RNTIに基づくPDCCHを送り、PDCCH、又はRRC若しくは上位層からの他の制御命令を使用する第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示し、第1のSPS送信を起動するステップを更に備える。
【0011】
好ましくは、第1のSPS送信に続く各SPS送信のためのPDCCHを送る必要がない。
【0012】
好ましくは、基地局は、SPS送信のために循環的に、SPS送信のために保持されるHARQプロセスを要する。
【0013】
好ましくは、基地局側において、プリセット基準に基づき、現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定するステップは、基地局側において、SPS送信のために現時点で保持されるHARQプロセスにおいて実行されるデータ送信は、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCH、又はSPS−C−RNTIに基づくPDCCHを使用するSPS送信又はDS送信であるか否かを示し、HARQプロセスに対応するHARQバッファ内のデータを合成することによって現在のHARQプロセスにおいて実行されるデータ再送信のための型を判定するステップを備える。
【0014】
好ましくは、方法は、UE側において、基地局からのPDCCHを受信して、SPS送信を起動し、PDCCH、RRC、又は他の制御命令からの第1のSPS送信のためのHARQプロセスを判定するステップを更に備える。
【0015】
好ましくは、方法は、UE側において、受信されたRRC、又は他の制御命令に基づき後続のSPS送信のための設定されたHARQプロセスをどのように使用するか評価するステップを更に備える。
【0016】
本発明の他の一態様によると、基地局側デバイスを備えるDL SPS送信のためのHARQプロセスを割り当てるためのシステムであって、基地局側デバイスは、SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定するための事前設定手段、事前設定手段の設定結果に基づき、現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、SPS送信がアイドル状態である場合、可能なDS送信にSPS送信のために保持されたHARQプロセスを割り当てるためのHARQプロセス判定手段、プリセット基準に基づき現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定するための送信型判定手段、及び判定された送信又は再送信を実行し、対応してPDCCHを送るためのデータ送信手段を備えるシステムが提案される。
【0017】
好ましくは、基地局側デバイスはSPS−C−RNTIに基づくPDCCHを送り、第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示し、第1のSPS送信を起動するためのSPS送信起動手段を更に備える。代替的に、RRC又は他の制御情報は第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示すために使用できる。
【0018】
好ましくは、第1のSPS送信に続く各SPS送信のためのPDCCHを送る必要がない。
【0019】
好ましくは、基地局側デバイスは、SPS送信のために循環的に、SPS送信のために保持されるHARQプロセスを要する。
【0020】
好ましくは、基地局側デバイスの送信型判定手段は、現在のHARQプロセスに対応するHARQバッファ内のデータバッファリング状態を検出するための基地局側HARQバッファ検出手段、及び基地局側HARQバッファ検出手段の検出結果に基づき、現在のHARQプロセスにおいて実行されるデータ送信又は再送信のための型を判定するための基地局側判定手段を備える。
【0021】
好ましくは、システムはUE側デバイスを更に備え、UE側デバイスは基地局からのRRC又は他の制御命令を受信し、基地局側デバイスからのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するためのデータ受信手段、プリセット基準に基づき、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するためのデータ型判定手段、及びデータ型判定手段の結果に基づき、それぞれのデータ合成を実行するためのデータ合成手段を備える。
【0022】
好ましくは、UE側デバイスのデータ判定手段は、例えば、最初にPDCCHはスタンダードC−RNTIに基づきデコードでき、失敗した場合、次に、それはSPS C−RNTIに基づきデコードされる、スタンダードC−RNTI又はSPS C−RNTIに基づきPDCCHを処理するためのPDCCH検出手段、対応するHARQバッファ内のデータバッファリング状態を検出するUE側HARQバッファ検出手段、及びPDCCH検出手段及びUE側HARQバッファ検出手段の検出結果を合成することによって、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するためのUE側判定手段を備える。
【0023】
少なくとも1つの本出願の態様によると、多くの利点は、HARQプロセスの利用が改良されること、SPS送信の間に発生する可能性のある曖昧さが削減されること、及びDSデータ損失率が減少されること等を含むことに到達できる。
【0024】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と共に本発明の好ましい実施形態についての下記の詳細な説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】DL SPS送信にHARQプロセスを割り当てるための1つの典型的な提案を説明するための概略図である。
【図2】図1に表される提案の障害を例示する図である。
【図3】DL SPS送信にHARQプロセスを割り当てるための他の一典型的な提案を説明するための概略図である。
【図4】図2に表される提案の障害を例示する図である。
【図5a】基地局の視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図5b】基地局の視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図5c】基地局の視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図6a】UEの視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図6b】UEの視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図6c】UEの視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の流れ図である。
【図7】本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当ての一例を例示する図である。
【図8】本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当ての他の一例を例示する図である。
【図9】本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセスを割り当てるためのシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、その好ましい実施形態によって、例示的及び非限定的に、特に添付の図面を参照にして以下説明される。
【0027】
下記に説明されるように、本出願は、基地局側において、SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定し、設定されたHARQプロセス、及びその関連する制御情報をUEへ送信するステップ、現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、SPS送信がアイドル状態である場合、SPS送信のために保持されたHARQプロセスを可能なDS送信に割り当てるステップ、プリセット基準に基づき現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定し、次に、判定された送信又は再送信を実行し、対応してPDCCHを送るステップを備え、UE側において、基地局からのRRC、又は他の制御命令を受信するステップ、基地局からのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するステップ、及びそれぞれのデータ合成を実行するために、プリセット基準に基づき、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するステップを備える、基地局とUEとの間のDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法を提供する。
【0028】
図5及び図6は、本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の詳細な流れ図を表す。
【0029】
図5a−5cは、基地局の視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の詳細な流れ図を表す。
【0030】
図5aに表されるように、方法は基地局側においてステップS501で開始する。SPS送信が始まる前に、SPS送信のためのHARQプロセスID及び関連する制御情報が、RRC又は他の制御命令(ステップS503)を使用することによって設定され、設定されたHARQプロセスIDはSPS TTI中に基地局によって循環的に使用されるだろう。その後、基地局は、第1のSPS送信が発生するHARQプロセスを示すSPC−C−RNTIに基づくPDCCHを送る(ステップS505)。代替的に、ステップS503において、基地局はRRC命令を使用することによって第1のSPS送信のために保持されるHARQプロセスを設定する。それに続いて、第1のSPS送信はPDCCHに従ってそれぞれのTTI中に起動される(ステップS507)。ステップS509において、次のTTIがSPS TTIであるか否かが判定される。YESならば、方法はSPS TTI処理が実行されるステップS511へ進み、それぞれのSPS TTI処理が終了した後、ステップS509へ戻って、次のTTIでの処理を実行する。NOならば、方法はDS TTI処理が実行されるステップS513へ進み、それぞれのDS TTI処理が終了した後、ステップS509へ戻る。
【0031】
図5bはSPS TTI処理のプロセスを詳細に例示する(即ち、ステップS511)。図5aのステップS509の判定がYESという結果になると、図5bは開始する。ステップS5101において、基地局はSPS送信が実行されることとなっているか否かを判定する。YESならば、方法はステップS5103へ進む。ステップS5103において、現在のHARQプロセスIDが判定される。次に、それぞれのHARQバッファ内にデータが存在するか否かが検出される(ステップS5105)。NOならば、即ち、HARQバッファ内にデータが存在しないならば、SPS送信が実行される(S5107)。その後、現在のSPS TTI処理が終わり、方法は図5aのステップS509へ戻る。YESならば、即ち、HARQバッファ内にデータが存在するならば、データがDSデータであるか否かが判定される(ステップS5109)。NOならば、即ち、HARQバッファにバッファリングされたものが1つのSPSデータならば、再送信のためのSPSデータがHARQバッファからクリアされ、SPS送信が実行される(ステップS5111)。その後、現在のSPS TTI処理は終わり、方法は図5aのステップS509へ戻る。ステップS5109の判定がYESという結果になるならば、即ち、HARQバッファにバッファリングされたデータがDSデータであるならば、HARQバッファは、2つのTBをバッファリングすることが可能であるか否かが判定される(ステップS5113)。バッファは、2つのTBが1つのDSデータ及び1つのSPSデータである場合にのみ、2つのTBをバッファリングすることが可能である。このような場合、基地局はHARQバッファ内にSPSデータ及びDSデータを一緒に格納し、SPS送信を実行する(ステップS5115)。方法は、次に、図5aのステップS509へ戻る。IfHARQバッファにバッファリングされた1つのTBが存在するならば、DSTBはSPSTBと置換され、SPS送信が実行される(StepS5117)。同様に、方法は、次に、図5aのステップS509へ戻る。更には、ステップS5101の判定がNOとなる場合、つまり、基地局は、現在のSPS TTI中にSPS送信を実行しないことを決定する場合、方法は、DS送信が実行されることとなっているか否かが基地局によって判定されるステップS5119へ進む。YESならば、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCHが送られ、DS送信が実行される(ステップS5121)。方法は、次に、図5aのステップS509へ戻る。NOならば、即ち、現在のTTI処理が終わるならば、方法は、同様に、図5aのステップS509へ戻る。
【0032】
図5cはDS TTI処理のプロセスを詳細に例示する(即ち、ステップS513)。図5aのステップS509の判定がNOという結果になると、図5cは開始する。ステップS5201において、現在のHARQプロセスIDが判定される。その後、現在のHARQバッファ内にデータが存在するか否かが判定される(ステップS5203)。データが存在しないならば、現在のHARQプロセスにおいてDS送信が実行され(ステップS5205)、次に、方法は図5aのステップS509へ戻る。YESならば、HARQバッファにバッファリングされた2つのTBが存在するか否かが判定される(ステップS5207)。NOならば、HARQバッファにバッファリングされたDSデータが存在するか否かが判定される(ステップS5209)。NOならば、即ち、HARQバッファにバッファリングされたものがSPSデータであるならば、スタンダードC−RNTに基づくPDCCH、又はSPS−CRNTIに基づくPDCCHが送られ、SPS再送信が実行される(ステップS5211)。方法は、次に、図5aのステップS509へ戻る。YESならば、即ち、HARQバッファにバッファリングされたものがDSデータであるならば、DS TB再送信が実行され、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCHが送られる(S5213)。方法は、次に、図5aのステップS509へ戻る。ステップS5207の判定がYESとなるならば、即ち、HARQバッファ内に2つのTBが存在するならば、基地局はSPS送信を実行することを決定するか否かが判定される(ステップS5215)。基地局がSPS送信を実行しないことを決定するならば、方法はステップS5213へ進む。基地局がSPS送信を実行することを決定するならば、SPS送信が実行され、SPS−C−RNTIに基づくPDCCHが送られる(ステップS5217)。方法は、次に図5aのステップS509へ戻る。
【0033】
図6a−6cは、UEの視点からの本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てための方法を詳細な流れ図で表す。
【0034】
方法は、UE側においてステップS601で開始する。UEは基地局からのRRC又は他の制御命令を受信し(ステップS603)、そこからSPS送信のために設定されるHARQプロセスID、送信フォーマット及び他の情報を取得する。設定されたHARQプロセスIDはUE内で循環的に使用される。その後、UEはSPS−C−RNTIに基づくPDCCHを受信し(ステップS605)、どのHARQプロセスにおいて第1のSPSが発生するかを知るためにSPSコンフィグレーションを起動する。代替的に、UEは、RRC又は他の制御情報からの第1のSPS送信のためのHARQプロセスを知る。ここで、UEは、どのように設定されたHARQプロセスが後続のSPS TTI送信において循環的に使用されるかを評価する。ステップS607において、UEは第1のSPS送信を受信する。ステップS609において、次のTTIがSPS TTIであるか否かが判定される。YESならば、方法はSPS TTI処理が実行されるステップS611へ進む。方法はそれぞれのSPS TTI処理が終了した後、ステップS609へ戻って、次のTTIでの処理を実行する。NOならば、方法はDS TTI処理が実行されるステップS613へ進み、それぞれのDS TTI処理が終了した後、ステップ609へ戻る。
【0035】
図6bはSPS TTI処理のプロセスを詳細に例示する(即ち、ステップS611)。図6aのステップS609の判定がYESという結果になると、図6bは開始する。ステップS6101において、PDCCHがUEによって受信されたか否かが判定される。YESならば、受信されたPDCCHに従って、データ受信が実行される(ステップS6103)。NOならば、現在のSPS TTIのためのHARQプロセスIDが判定され(ステップS6105)、SPSコンフィグレーション情報に従って、データ受信が実行される(ステップS6107)。それに続いて、ステップS6107におけるデータ受信プロセスが正しいか否かが判定される(ステップS6109)。それが正しいならば、UEは上位層へデータを送る(ステップS6111)。次に、現在のSPS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。データ受信プロセスが正しくなければ、HARQバッファ内にデータが存在するか否かが判定される。(ステップS6113)。データが存在しないならば、受信された情報はHARQバッファにバッファリングされる(ステップS6115)。データがHARQバッファ内に存在するならば、HARQバッファ内のデータがDSデータであるか否かが判定される(ステップS6117)。NOならば、HARQバッファ内に存在するデータは受信されたSPSデータと置換され(ステップS6119)、現在のSPS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。YESならば、HARQバッファが2つのTBをバッファリングすることが可能であるか否かが判定される(ステップS6121)。HARQバッファが、2つのTBをバッファリングするために充分大きければ、SPSデータ及びDSデータがHARQバッファに一緒にバッファリングされ(ステップS6123)、現在のSPS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。HARQバッファが1つのTBだけをバッファリングできるならば、HARQバッファ内に存在するDSデータはSPSデータと置換され(ステップS6125)、現在のSPS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。
【0036】
図6cは、DS TTI処理のプロセスを詳細に例示する(即ち、ステップS613)。図6aのステップS609の判定がNOという結果になると、図6cは開始する。ステップS6201において、PDCCHがUEによって受信されたか否かが判定される。NOならば、現在のDS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。YESならば、現在のHARQバッファ内にデータが存在するか否か判定される(ステップS6203)。YESならば、方法は、HARQバッファ内に1つのデータだけが存在するか否かが判定されるステップS6205へ進む。YESならば、HARQ合成が実行され(ステップS6207)、次に、方法はステップS6213へ進む。NOならば、PDCCHがSPS C−RNTIに基づき受信されたか否かが判定される(ステップS6209)。YESならば、SPSデータのためのHARQ合成が実行され(ステップS6211)、次に、方法はステップS6213へ進む。NOならば、DSデータのためのHARQ合成が実行され(ステップS6215)、次に、方法はステップS6213へ進む。ステップS6213において、HARQ合成が成功であるか否かが判定される。それが成功であるならば、データが上位層へ送信される(ステップS6217)。現在のDS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。それが成功でなければ、データはもう一度バッファリングされ(ステップS6219)、次に、現在のDS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。ステップS6203の判定がNOとなるならば、即ち、現在のHARQバッファ内にデータが存在しないならば、方法は、新規データ受信が実行されるステップS6221へ進む。それに続いて、受信が成功であるか否かが再度判定される(ステップS6223)。それが成功ならば、新規データが上位層へ送信され(ステップS6225)、次に、現在のDS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。それが成功でなければ、新規データが現在のHARQバッファにバッファリングされ(ステップS6227)、次に、現在のDS TTI処理が終わり、方法は図6aのステップS609へ戻る。
【0037】
上記の説明は、特に、本出願の実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法の実施を表す。
【0038】
図7は、本出願の実施形態による方法の一例を例示する。
【0039】
図7に表されるように、SPSコンフィグレーションを起動するための第1のPDCCHにHARQプロセスID1(ID1)が示されると仮定し、ID1及びID2がSPSのために循環的に使用されるだろうと仮定する。
【0040】
SPSデータ1がTTI1−TTI20においてID1を介して送信及び再送信されるが、失敗である。
【0041】
DSデータがID2を介して送信されるが、また失敗である。
【0042】
TTI20において、DSデータ及びSPSデータ2がID2と一緒にHARQバッファにバッファリングされ、次に、SPSデータ2が送信されるが、失敗である。
【0043】
TTI25において、基地局はスタンダードC−RNTIに基づきHARQプロセスID1を示すPDCCHと共にSPSデータ1の再送信を実行し、
UEは、次に、HARQプロセスID1バッファに格納されるものと再送信されたSPSデータ1を正確に合成する。
【0044】
TTI27において、基地局はSPS−CRNTIに基づきID2を示すPDCCHを伴うSPSデータ2の再送信を実行し、
UEは、次に、HARQプロセスID2バッファに格納されるものと再送信されたSPSデータ2を正確に合成する。
【0045】
TTI30において、基地局はスタンダードC−RNTIに基づきID2を示すPDCCHとDSの再送信を実行し、
次に、UEはID2バッファに格納されるものと再送信されたDSデータを正確に合成する。
【0046】
以上より、本出願の実施形態による方法は以下の利点を有することがわかる。
【0047】
HARQプロセスはSPS及びDS送信の両方のために使用でき、従って、SPS送信のために1つ以上のHARQプロセスを維持する必要がない。PDCCH又はRRC命令は、第1及び後続のSPS送信のための基地局とUEとの間の同期化を確保する、第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示すために使用される。そのため、他社が提案するようなSFNによる維持された専用のHARTプロセスをマッピングする必要がない。代わりに、UEは、ノーマルC−RNTIに基づくDLアサイメントのためのPDCCHを検出する必要があるだけである。更には、HARQバッファがDS TB及びSPS TBを同時にバッファリングできるため、DSデータ損失の可能性が削減される。
【0048】
更には、HARQプロセスに対応するHARQバッファのサイズを考慮せずに、本出願の実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法が実施できる。そのような場合の実施(図示せず)は、HARQバッファのサイズを考慮する必要がない例外を伴う上記の実施形態と概ね同様である。つまり、HARQバッファが2つのTBを格納することが可能であるか否かを判定するステップが削除でき、1つのTBだけがバッファリングされる場合がデフォルトとされる。基地局が強制的にSPS送信を実行しない場合を除いては、必要に応じてSPS送信が常に優先される。
【0049】
図8はこのような場合の例を例示する。
【0050】
図8に表されるように、HARQプロセスID1(ID1)が、SPSコンフィグレーションを起動するための第1のPDCCHに示されると仮定し、ID1及びID2がSPSのために循環的に使用されるだろうと仮定する。
【0051】
TTI1において、SPSデータ1が、HARQプロセスID1に基地局によってDLで送られ、UEはHARQプロセスID1に対するACKをフィードバックする。
【0052】
TTI2−TTI18において、DSデータがHARQプロセスID2−ID8に送られる。
【0053】
TTI9−19において、HARQプロセスID1−ID8がDSデータ送信のために使用できる。
【0054】
UEは、TTI13において、DSデータに対するNACKをHARQプロセスID2にフィードバックすると仮定する。
【0055】
第2のSPS TTIであるTTI20において、HARQプロセスID2は、以下のような事前決定されたルールに従ってSPSのために使用されるべきである。
基地局はHARQプロセスID2に対応するHARQバッファ内のSPSデータとDSデータを置換し、UEへSPSデータ2を送る。
UE側において、HARQプロセスID2に対応するHARQバッファ内のDSデータがSPSデータ2と置換され、NACKがフィードバックされる。
PDCCHが必要ではない。
【0056】
基地局はSPSデータ2の再送信を実行し、TTI27においてノーマルC−RNTI上でID2を示すPDCCHを送ると仮定する。
【0057】
UE側において、正確な合成が、新しく受信されたSPSデータ2とID2 HARQバッファにすでに格納されたSPSデータ2との間で実行される。
【0058】
全プロシージャの間に曖昧さは生じない。
【0059】
この解決策は第1の実施形態よりも容易に実施され、また、DS送信チャンスを向上し、異なるSPS送信の間、及びSPS送信とDS送信との間の曖昧さを削減する利点をもたらすことがわかる。これに反して、HARQバッファが考慮されないので、DSデータ損失の可能性は第1の実施形態よりもより高い。
【0060】
上記の実施形態において、SPS送信のために維持されるHARQプロセスは2つであってよく、適応によって1つ以上であり得る。更に、基地局は、必要に応じて、SPS送信のためのHARQプロセスを再設定できる。
【0061】
図9は、本出願の一実施形態によるDL SPS送信のためのHARQプロセスを割り当てるためのシステムのブロック図である。
【0062】
本出願の実施形態によるHARQプロセス割り当てのためのシステム900は基地局側デバイス901及びUE側デバイス903を含む。
【0063】
基地局側デバイス901は、SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定するための事前設定手段905、代替的に、RRC命令が事前設定手段905で使用されて、第1のSPS送信のためのプロセスを示す、SPS−C−RNTIに基づくPDCCHを送って、第1のSPS送信が発生するHARQプロセスを示し、第1のSPS送信を起動するためのSPS送信起動手段907、事前設定手段905の設定結果に基づき、現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、SPS送信がアイドル状態である場合、可能なDS送信にSPS送信のために保持されたHARQプロセスを割り当てるためのHARQプロセス判定手段909、プリセット基準に基づき現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定するための送信型判定手段911、及び判定された送信又は再送信の型を実行し、対応してPDCCHを送るためのデータ送信手段913を含む。送信型判定手段909は、現在のHARQプロセスに対応するHARQバッファ内のデータバッファリング状態を検出する基地局側HARQバッファ検出手段921、及び、基地局側HARQバッファ検出手段検出結果に基づき、現在のHARQプロセスにおいて実行されるデータ送信又は再送信のための型を判定するための基地局側判定手段923を備える。
【0064】
UE側デバイス903は基地局側デバイスからのRRC又は他の制御命令を受信し、基地局側デバイスからのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するためのデータ受信手段915、プリセット基準に基づき、受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するデータ型判定手段917、及びデータ型判定手段の結果に基づき、それぞれのデータ合成を実行するためのデータ合成手段919を備える。データ型判定手段917は、例えば、PDCCHが、最初に、スタンダードC−RNTIに基づきをデコードされ、失敗ならば、それはSPS C−RNTIに基づきデコードされる、スタンダードC−RNTI又はSPS C−RNTIに基づきPDCCHを処理するためのPDCCH検出手段925、対応するHARQバッファ内のデータ(及びデータ型)・バッファリング状態を検出するためのUE側HARQバッファ検出手段927、及びPDCCH検出手段及びUE側HARQバッファ検出手段の検出結果と併せて受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するためのUE側判定手段を備える。
【0065】
例示的実施形態は、添付の図面を参照にここに説明されるが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく当業者には、様々な修正、代用及び変更が、そこに達成されることが理解されるだろう。特に実施形態の様々な要素は、そのソフトウェア、ハードウェア又はそれらの組合せで実施できる。従って、本発明は、好ましい実施形態に限定されるものではなく、その保護範囲は特許請求項によって規定されるだけである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局とUEとの間のDL SPS送信のためのHARQプロセス割り当てのための方法であって、
前記基地局側において、前記SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定し、前記設定されたHARQプロセス、及びその関連する制御情報を前記UEへ送信するステップ、
前記現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、前記SPS送信がアイドル状態である場合、前記SPS送信のために保持された前記HARQプロセスを可能なDS送信に割り当てるステップ、及び
プリセット基準に基づき前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定し、次に、前記判定された送信又は再送信の型を実行し、対応してPDCCHを送るステップ
を備える方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記基地局は、前記SPS送信のために循環的に、前記SPS送信のために保持される前記HARQプロセスを要する、方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法であって、さらに、
前記基地局側において、SPS−C−RNTIに基づくPDCCHを送り、前記PDCCH、又は前記RRC若しくは前記上位層からの他の制御命令を使用する第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示し、前記第1のSPS送信を起動するステップ
を備える方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法であって、前記第1のSPS送信に続く各SPS送信のためのPDCCHを送る必要がない、方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記基地局側において、前記SPS送信のために現時点で保持される前記HARQプロセスにおいて実行される前記データ送信は、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCH、又はSPS−C−RNTIに基づくPDCCHを使用するSPS送信又はDS送信であるか否かを示し、HARQプロセスに対応するHARQバッファ内のデータを合成することによって前記現在のHARQプロセスにおいて実行される前記データ再送信のための型を判定するステップ
を備える、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップは、
前記SPS送信の間、前記基地局が前記SPS送信を実行することとなっており、前記対応するHARQバッファに格納されるDSデータが存在する場合に、前記HARQバッファの前記サイズが考慮されると、
2つの転送ブロック、TBを充分に格納するHARQバッファについて、前記HARQバッファ内に前記DSデータと共に前記SPSデータを格納し、PDCCHを同時に送ることなく、前記SPSデータを送るステップ、及び
1つのTBを専ら格納することが可能であるHARQバッファについて、前記オリジナルのDSデータを前記SPSデータに置換し、PDCCHを同時に送ることなく前記SPSデータを送るステップ
を備える方法。
【請求項7】
請求項5記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記SPS送信の間、前記基地局が前記SPS送信を実行することとなっており、前記対応するHARQバッファ内に格納されるDSデータが存在する場合に、前記HARQバッファの前記サイズが考慮されないと、前記オリジナルのDSデータを前記SPSデータに置換し、PDCCHを同時に送ることなく前記SPSデータを送るステップ
を備える、方法。
【請求項8】
請求項5記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記SPS送信の間、前記基地局が強制的に前記SPS送信を実行されない場合に、前記SPS送信のために保持される前記HARQプロセスを使用する他の一送信を実行し、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCHを送るステップ
を備える、方法。
【請求項9】
請求項5記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記DS送信の間、前記SPS送信のために保持される前記HARQバッファに格納されるSPSデータが存在しない場合、前記DSデータ送信を実行し、スタンダードC−RNTIに基づくPDCCHを送るステップ
を備える、方法。
【請求項10】
請求項5記載の方法であって、前記基地局側において、プリセット基準に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記DS送信の間、前記HARQバッファに格納されるSPSデータが存在する場合、前記SPSデータ再送信を実行し、SPS−C−RNTIに基づくPDCCH、又はスタンダードC−RNTIに基づくPDCCHを送るステップ
を備える、方法。
【請求項11】
請求項1記載の方法であって、さらに、
前記UE側において、前記基地局からの前記RRC、又は他の制御命令を受信するステップ、
前記基地局からのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するステップ、及び
それぞれのデータ合成を実行するために、プリセット基準に基づき、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するステップ
を備える方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法であって、さらに、
前記UE側において、前記基地局からのPDCCHを受信して、SPS送信を起動し、前記PDCCH、RRC、又は他の制御命令からの第1のSPS送信のためのHARQプロセスを判定するステップ
を備える方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法であって、さらに、
前記UE側において、前記受信されたRRC、又は前記他の制御命令に基づき後続のSPS送信のための前記設定されたHARQプロセスをどのように使用するか評価するステップ
を備える方法。
【請求項14】
請求項11記載の方法であって、前記UE側において、プリセット基準に基づき、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記受信されたデータの送信又は再送信のための前記型を得るために、前記SPS送信の間、前記スタンダードC−RNTI又は前記SPS C−RNTIに基づき、PDCCHを検出するステップ
を備える、方法。
【請求項15】
請求項11記載の方法であって、前記UE側において、プリセット基準に基づき、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記SPS送信の間、前記UEがどのPDCCHも検出しないならば、前記現在の送信は前記SPS送信であると判定するステップ
を備える、方法。
【請求項16】
請求項11記載の方法であって、前記UE側において、プリセット基準に基づき、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定する前記ステップが、
前記DS送信の間、前記スタンダードC−RNTIに基づくPDCCH、又は前記SPS−C−RNTIに基づくPDCCHをデコードし、前記デコード結果に基づき、それぞれのHARQバッファ内の前記データバッファリング状態を合成することによって、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するステップ
を備える、方法。
【請求項17】
請求項11記載の方法であって、
前記UE側において、
前記DS送信の間、
PDCCHが前記スタンダードC−RNTI又は前記SPS C−RNTIに基づき検出され、それぞれのHARQバッファ内に格納される1つだけのTBが存在するならば、それぞれのHARQバッファ内に格納されるDSTBが存在する場合に、前記受信された送信は前記DS再送信であると判定され、それぞれのHARQバッファ内に格納されるSPSTBが存在する場合に、前記受信された送信は前記SPS再送信であると判定され、
PDCCHが前記スタンダードC−RNTI又は前記SPS C−RNTIに基づき検出され、それぞれのHARQバッファがアイドル状態であるならば、前記受信された送信は前記DS送信であると判定され、
PDCCHが前記SPS C−RNTIに基づき検出され、それぞれのHARQバッファ内に格納される2つのTBが存在するならば、前記受信された送信は前記SPS送信であると判定され、
PDCCHが、前記スタンダードC−RNTIに基づき検出され、それぞれのHARQバッファ内に格納される2つのTBが存在するならば、前記受信された送信は前記DS再送信であると判定される、方法。
【請求項18】
請求項11記載の方法であって、さらに、
前記UE側において、
前記SPS送信の間、前記受信されたデータの送信又は再送信ための前記型を判定した後、前記HARQバッファ内の前記データバッファリング状態を合成することによって対応するデータ合成を実行し、前記データ合成が正確に実行される場合、前記上位層へ前記データを送り、そうでなければ前記データを格納し続けるステップ
を備える方法。
【請求項19】
請求項1記載の方法であって、必要に応じて、前記SPS送信及び他の制御情報のためのHARQプロセスが再設定される方法。
【請求項20】
基地局側デバイスを備える、DL SPS送信のためのHARQプロセスを割り当てるためのシステムであって、前記基地局側デバイスが、
前記SPS送信、及び上位層からのRRC又は他の制御命令に基づくその関連する制御情報のために保持されるHARQプロセスを設定するための事前設定手段、
前記事前設定手段の設定結果に基づき前記現在の送信に割り当てられるHARQプロセスを判定し、前記SPS送信がアイドル状態である場合、可能なDS送信に前記SPS送信のために保持された前記HARQプロセスを割り当てるためのHARQプロセス判定手段、
プリセット基準に基づき前記現在のHARQプロセスにおいて実行される送信又は再送信のための型を判定するための送信型判定手段、及び
前記判定された送信又は再送信の型を実行し、対応してPDCCHを送るためのデータ送信手段
を備えたシステム。
【請求項21】
請求項20記載のシステムであって、前記基地局側デバイスが、前記SPS送信のために循環的に、前記SPS送信のために保持される前記HARQプロセスを要する、システム。
【請求項22】
請求項21記載のシステムであって、前記基地局側デバイスが、さらに、
SPS−C−RNTIに基づくPDCCHを送って、第1のSPS送信のためのHARQプロセスを示し、前記第1のSPS送信を起動するためのSPS送信起動手段
を備える、システム。
【請求項23】
請求項20記載のシステムであって、前記第1のSPS送信に続く各SPS送信のためのPDCCHを送る必要がない、システム。
【請求項24】
請求項20記載のシステムであって、前記基地局側デバイスの前記送信型判定手段が、
前記現在のHARQプロセスに対応するHARQバッファ内の前記データバッファリング状態を検出するための基地局側HARQバッファ検出手段、及び前記基地局側HARQバッファ検出手段の前記検出結果に基づき、前記現在のHARQプロセスにおいて実行される前記データ送信又は再送信のための型を判定するための基地局側判定手段
を備える、システム。
【請求項25】
請求項20記載のシステムであって、UE側デバイスを更に備え、前記UE側デバイスが、
前記基地局からの前記RRC又は他の制御命令を受信し、前記基地局からのそれぞれのデータ送信又は再送信、及び可能なPDCCHを受信するデータ受信手段、
プリセット基準に基づき、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するためのデータ型判定手段、及び
前記データ型判定手段の前記結果に基づき、それぞれのデータ合成を実行するデータ合成手段
を備える、システム。
【請求項26】
請求項25記載のシステムであって、前記UE側デバイスの前記データ型判定手段が、
前記スタンダードC−RNTIに基づくPDCCH、又は前記SPS−C−RNTIに基づくPDCCHをデコードするためのPDCCH検出手段、
前記対応するHARQバッファ内の前記データバッファリング状態を検出するUE側HARQバッファ検出手段、及び
前記PDCCH検出手段及び前記UE側HARQバッファ検出手段の検出結果を合成することによって、前記受信されたデータの送信又は再送信のための型を判定するためのUE側判定手段
を備える、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−524701(P2011−524701A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513839(P2011−513839)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【国際出願番号】PCT/CN2008/001166
【国際公開番号】WO2009/152637
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】