説明

DVRスケジューリングコンフリクトを回避する代替的プログラムソース

放送用にリストされた複数のコンテンツ番組を自動記録するのを可能にする方法が提案される。本方法は、コンテンツ番組の特定の1つを供給するための代替ソースを特定し、記録間のスケジューリングコンフリクトを回避するため、特定のコンテンツ番組を供給するための代替ソースの適切な1つを条件付選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にデジタルビデオレコーダ(DVR)及びDVRにインストールするための制御ソフトウェアに関する。本発明はまた、電子番組ガイド(EPG)に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルビデオレコーダ(PVR)とも呼ばれるDVRは、以降における再生またはライブ放送中のタイムシフトなどのため、エンドユーザがテレビ放送を記録することを可能にするハードディスクドライブ(HDD)を備えた家電(CE)機器である。DVRのプログラミングは、例えば以下のようなものである。ユーザはEPGにおいて、記録を所望する以降の放送を指示する。このとき、サポートされているEPGソフトウェアにより、DVR記録機能を制御するため、これらの指示をスケジューリングされた開始時間及びチャンネルに変換する。
【0003】
TV−Anytimeフォーラムは、放送局、他のサービスプロバイダ、CEメーカー、コンテンツ制作者及び通信企業がユーザ装置における大容量デジタルストレージの効果的利用を最大化するため、相互互換性を備えた統合的システムのオープンな仕様を開発している。TV−Anytime仕様により規定されるメタデータタイプには、番組タイトルや概要などのコンテンツを記述したコンテンツ記述メタデータが含まれる。この種のメタデータは、例えば、コンテンツを説明するためEPGやウェブページなどに利用される。当該仕様により規定される他のタイプのメタデータには、コンテンツメタデータとコンテンツをリンクさせるのに用いられるインスタンス記述メタデータが含まれる。相互互換性のため、TV−Anytimeフォーラムは、XMLをメタデータのための共通表現フォーマットとして採用している。「メタデータ」という表現は、番組タイトルや概要などのコンテンツに関する記述データを表すものである。このメタデータは、消費者による各種ソースからの利用可能なコンテンツの検出、ナビゲート及び管理を可能にする。メタデータは、ソフトウェアエージェントによる消費者のためのコンテンツの選択を可能にする。
【0004】
TV−Anytime仕様の1つの特徴は、コンテンツ参照である。コンテンツ参照は、テレビ番組などのコンテンツが取得可能な時間及び/場所(テレビチャンネルなど)に対し、一意的ポインタを当該コンテンツにマップする機能を提供する。当該ポインタは、CRID(Content Reference ID)と呼ばれる。TV−Anytimeの用語では、CRIDを作成する機関は「オーソリティ」と呼ばれている。任意数のオーソリティがCRIDを生成可能であるが、各オーソリティは名称により一意的に識別される。TV−Anytime規格は、DNS名登録システムを用いて、これらの名称が一意的なものとなることを保証する。各CRIDは、それを発行したオーソリティの名称を埋め込んでおり、このため、CRIDからオーソリティ名を取得し、当該CRIDがある場所に変換可能なインターネット上のサーバを検出する手段が必要とされる。
【0005】
ポインタは、それらが直接的または間接的に参照する番組を管理するため、ポインタ階層を構成することを可能にするシンタックスに準拠する。TV−Anytimeモデルは、当該ポインタ(すなわち、CRID)に対する特定のグルーピング処理を可能にする。これらの処理の1つとして、ポインタ階層の次の上位レベルのさらなるポインタの下にポインタ群をクラスタリングするCOLLECTION処理がある。他の処理として、ポインタ階層のポインタを次の下位レベルの複数のポインタに分割するALTERNATIVE処理があげられる。例えば、「IST−1999−11702“myTV,deliverable #4,Progress in Standardization”,version 0.4,30−Sept.−2000,page61」を参照せれたい。
【0006】
より詳細には、TV−Anytimeモデルは、例えば、コンテンツプロバイダ、ネットワーク運営者あるいは他の第三者がグループ化した一組の放送をエンドユーザが自動的に記録することを可能にするため、オペランドとしてのメタデータに対する「record all」処理を可能にする。このグループ化は、例えば、あるシリーズの何回かの放映分(episode)など共通のテーマを有する番組、あるいは一貫した編集内容を構成する番組などに基づくものである。他の処理として、大きな集合から選ばれた1つの番組または番組群を記録するためのメタデータに対する「select」処理がある。これらの処理は、他のフィールドと共に適切な場所(特定のテレビチャンネルのスケジューリングされた放送時刻など)の決定に寄与するTV−Anytimeメタデータフィールド「groupInformation」により制御されている。当該フィールドは、COLLECTION、すなわちすべてを記録、またはALTERNATIVE、すなわち多数の中から記録すべき1つを選択するよう設定される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者は、コンテンツプロバイダ、放送局及びネットワーク運営者は、他の記録リクエストがスケジューリングされることによりコンフリクトが生ずるとき、当該記録リクエストのスケジューリングを実際に阻止する大きなグループを形成する傾向にあるということを理解していた。
【0008】
例えば、第1チャンネルを介し番組シリーズを放送する第1の放送局は、COLLECTIONに設定されたメタタグにより、第1グループCRIDを用いてこれらの番組をグループ化する。第2チャンネルを介し同一シリーズを放送する第2放送局は、同様にCOLLECTIONに設定されたメタタグと第2グループCRIDを用いて番組をグループ化する。もちろん、何れかにより用いられるCRID構成は、他方の放送を参照するものではない。このため、放送局により提供されるようなメタデータの制御の下、シリーズを記録するエンドユーザレコーダは、レコーダの制御レベルでは2つのシリーズ間の相関関係はないため、第1または第2チャンネルから完全なシリーズを記録するよう導く。以降において、レコーダは、特定チャンネルを介し放送されるようなシリーズにより占有されるタイムスロットとコンフリクトしないとう制約の下、追加的な番組を良好に記録するようプログラミング可能である。従って、ある期間に特定チャンネルを介し放送される番組グループの良好な記録をスケジューリングすることは、いくつかの問題を招く。第1の問題は、スケジューリングコンフリクトの可能性がすでにスケジューリングされた記録数を増加させるということである。第2の問題は、大部分の番組に対し正確な放送時間(日付すら)予めわかっていないということである。従って、ユーザがさらなる記録をスケジューリングする際にシリーズの記録に対処したとしても、正確な時間についての不確実性は、この作業を実際的に価値のないものとする可能性が高い。第3の問題は、コンフリクトの場合、警告を維持し、手動による向こう処理を用いる以外に典型的なエンドユーザに利用可能な容易な手段が存在しないということである。
【0009】
EPGサービスプロバイダが、上述のようにEPGにおいてシリーズをリストすると仮定する。CRIDアプローチを利用して、プロバイダはALTERNATIVEに設定されたメタタグを有し、両方の放送局のグループCRIDを参照するスーパーグループCRIDを割当てる。このオプションは単に、前述された問題を引き起こす。理論的には、サービスプロバイダに対する他のオプションは、2つのチャンネルをカバーするためALTERNATIVEに設定されたメタタグにより、エピソードなどの番組ごとの新たなCRIDを生成し、COLLECTIONに設定されるグループCRIDを介しすべての番組を接続するためのものである。明らかにこれは、単に1つのスーパーグループCRIDを生成するより実質的に大きな労力を必要とする。さらに、この第2のオプションは、ALTERNATIVEに設定された新たなCRIDが新しいエピソードごとに生成されるため、メンテナンスを必要とする。ここで、第1のオプションでは、放送局が自分のCRIDを最新の状態に保っているため、サービスプロバイダは放送局に相乗りしていることに留意されたい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
これに関して、本発明者は、放送用にリストされる複数のコンテンツ番組を自動記録することを可能にする方法を提案する。当該複数のコンテンツ番組は、例えば、あるシリーズの複数のエピソードからなる。本方法は、コンテンツ番組の特定の1つを供給するための代替ソースを特定することを可能にすることからなる。本方法はさらに、所定の条件に従うように、特定のコンテンツ番組を供給するための代替ソースの適切な1つを選択することを可能にすることを有する。例えば、この条件付きの選択は、記録のためスケジューリングされた1以上の他のコンテンツ番組とのコンフリクトを最小化することを可能にする。特定番組と他の番組が重複した時間に放送予定であって、レコーダが同時に2つの番組を記録できない場合、スケジューリングコンフリクトが発生する。このとき、異なるタイムスロットにおいてこれらの番組を供給する代替ソースを検索することが有益である。他の例として、条件付選択は、言語、サブタイトル、コマーシャルによる中断の有無、デジタルテレビと同様の画像解像度、視聴料または無料であるかなど、関連する所定のユーザ選好に従って選択を最適化することが可能である。さらに他の例として、条件付選択は、レコーダの記録に利用可能な格納容量が不十分である場合、またはハードウェアリソースが他の用途に占有されるなど利用可能でない場合、他のソースに回避することにより1以上の番組の記録を延期することを可能にする。上記例は、問題を解決するため、記録対象となるコンテンツ番組の1以上の特定の番組の代替ソースを検索することを正当化する問題が生じる可能性があることを示す。
【0011】
簡単化のため、異なるソースにより供給される番組は、それらがサブタイトル、言語、画像解像度、実体のない編集などとは独立して意味的に実質同一である場合、本発明の目的と同じである。「代替ソース」という表現は、同一の特定コンテンツ番組を供給し、これにより選択すべき等価な代替を形成するソースを示す。代替ソースは、1以上の放送チャンネルなどから構成される。この場合、代替ソースを特定するのに1以上のEPGが利用されるのが好ましい。さらに、代替ソースは、P2Pネットワークなどのデータネットワーク上の1以上のレコーダから構成されてもよい。
【0012】
好ましくは、ソースの選択は、状況の変化に応じて動的に更新される。例えば、第1チャンネルから記録のためにスケジューリングされた人気番組は、他の記録とのコンフリクトのため第2チャンネルからの記録に変更され、さらに以降において、さらなる他のコンフリクトのためP2Pネットワークからの抽出に切り替えられる。ユーザプロファイルや番組の人気度などが、記録すべきソースの記録のためマークされた番組への割当を最適化するため考慮されてもよい。
【0013】
本発明の上記実施例は、特にインターネットやエンドユーザの何れかの主体の上流ストリームなどを介し提供されるサービスに関し、具体例により与えられる以下のシナリオを可能にする。ユーザのデジタルレコーダやホームネットワークは、記録対象の番組に当該サービスを通知する。当該サービスはこのとき、放送ガイドや他の情報を用いて、当該ユーザが記録することを所望する番組の適切なソースをローカルコンフリクトを最小化するよう特定する。再スケジューリングにより解決不可能なスケジューリングコンフリクトの場合、当該サービスは、当該ユーザのため特定の番組を記録し、インターネットなどを介しユーザに送信するようにしてもよい。これに関して、後述される国際出願WO2003032599(代理人整理番号US018166)を参照されたい。他のシナリオでは、スケジューリングされた記録間のコンフリクトを最小化するため、ソースの適切な1つをユーザにより手動で、またはソフトウェア制御により自動的に選択するため、代替ソースにおける等価な番組へのポインタを、特定ソースからの特定番組のため有するEPGが設けられる。例えば、ユーザは、EPGとやりとりすることにより、ユーザのレコーダをプログラムした。レコーダのソフトウェアがスケジューリングコンフリクトを検出した場合、代替ソースへのポインタが、当初のもの以外の1以上のソースを用いて、記録を再スケジューリングすることによりコンフリクトを解消するのに利用可能である。好ましくは、ユーザにはこの再スケジューリングが通知される。
【0014】
さらなる実施例は、放送用にリストされた複数のコンテンツ番組の記録を制御する電子装置に関する。本装置は、コンテンツ番組の特定の1つを供給するための代替ソースを特定する。本装置は、上述されるような所定の条件に従うように、特定のコンテンツ番組を供給するための代替ソースの適切な1つを選択する。本装置は、デジタルレコーダなどを有する。あるいは、本装置は、分散化機能を備えたホームネットワーク上のコンポーネントであり、レコーダから物理的に独立したものである。例えば、本装置は、インターネット対応であり、特定番組を供給するソースに関する情報のためウェブを走査したり、サービスプロバイダからEPGを受信することができる。
【0015】
他の実施例は、放送用にリストされた複数のコンテンツ番組を自動記録するレコーダの制御のため、レコーダまたはホームネットワーク上にインストールされる制御ソフトウェアに関する。本ソフトウェアは、コンテンツ番組の特定の1つを供給するための代替番組を特定することを可能にし、上述されたような所定の条件に従うように、特定のコンテンツ番組を供給するための代替ソースの適切な1つを選択することを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、それぞれが独立にシリーズを放送するテレビチャンネルIやテレビチャンネルIIなどの複数のソースから、テレビ放送シリーズなどの複数のコンテンツ番組を自動的に記録することを可能にするための処理構成100を示す。本例では、当該シリーズはエピソード1、2及び3を有する。各チャンネルは、テレビ局などの各自の提供者と関連付けされている。EPGなどを介し取得されるメタデータは、各エピソードと、各エピソードに係るチャンネル及び放送時間とを特定することを可能にする。(上述の)TV−Anytimeシナリオでは、コンテンツとそのソースは、(上述の)「CRID」と呼ばれるメタデータを介し識別され、そのシンタックスは規定されているが、それの各種構成要素はコンテンツプロバイダなどにより決定される。
【0017】
スケジューリングされた放送を記述するメタデータは、エンドユーザのDVRにおいて特定の処理を実行可能にする。TV−Anytimeモデルは、例えば、あるシリーズのすべての放映分の場合のように、共通のテーマによりコンテンツプロバイダ(放送局など)がリンクさせたテレビ番組などの一組の放送を記録可能にするため、オペランドとしてのメタデータに対する「record all」処理を可能にする。他の適切なTV−Anytime処理として、複数の選択肢から選択された1つの番組を記録するためのメタデータに対する「select」処理がある。これらの処理は、他のフィールドと共に適切な場所(スケジューリングされたテレビ番組など)の決定に寄与するメタデータフィールド「groupInformation」により制御される。当該フィールドは、COLLECTION、すなわちすべてを記録する、またはALTERNATIVE、すなわち多数の中から記録する1つを選択するよう設定される。
【0018】
構成100では、コンテンツプロバイダは、以下のように、特定のテレビシリーズの制御情報とチャンネルIIの同一のテレビシリーズ制御情報とを合成している。ユーザには、例えば、EPGや第三者サービスまたはウェブサイトを介し当該特定のテレビシリーズに関する情報が提供される。また、ユーザのDVRの制御用メタデータには、ブロック102において、ブロック104でチャンネルIからシリーズを記録するため、あるいはブロック106でチャンネルIIからシリーズを記録するため、適切なユーザインタフェースを介しプログラムされたユーザのDVRを有する選択肢が設けられる。当該メタデータは、例えば、DVBストリームを介し、あるいは、サーバ(BBCのサーバなど)に送信されるEPGリクエストやインターネット上の他のデータサービスを介し受信される。メタデータはローカルに格納される。DVRがある番組を記録するようプログラムされると、該当するメタデータがローカルストレージから抽出される。あるいは、または加えて、さらなるメタデータがサービスプロバイダから要求可能である。ユーザがチャンネルIなどからの記録を選択した場合、DVRはブロック104において、チャンネルIからエピソード1、2及び3、そして終わりが確定していないシリーズではおそらくさらなるエピソードを、それぞれブロック108、110及び112に示されるように、記録するようメタデータの制御下において自らを自動設定する。ここで、ユーザがブロック112におけるチャンネルIのエピソード3の放送、または終わりが確定していないシリーズの他のエピソードとコンフリクトする他の番組の記録をすでにスケジューリングしていると想定する。このとき、該当するエピソードの記録要求は、ユーザが記録スケジュールを手動訂正しなければエラーとなり、これにより、当該シリーズに係るメタデータの処理は無効とされ、この結果、メタデータを介したプログラミング手続を有用性の低いものとなってしまうであろう。
【0019】
図2は、上述のタイプのコンフリクトの可能性を低減するため、COLLECTION及びALTERNATIVEオプションをより効率的に利用する構成200を示す。このアプローチは、ALTERNATIVEオプションをより精細な粒度レベルまで決定木のさらなる下位方向に移行することに基づき、これにより、よりロウバストなプログラミングが可能となる。構成200では、DVRがブロック210、212、214、216、218及び220に示されるように、チャンネルIまたはチャンネルIIからエピソード1、2及び3のそれぞれを記録することを決定するように、ブロック204、206及び208に示されるように、すべてのエピソードを記録するためDVRをプログラムするオプション202がユーザに与えられる。特定チャンネルから特定のエピソードを記録する選択は、1以上の所定の条件に応じて行われる。例えば、ブロック210のように、DVRはデフォルトによりチャンネルIからエピソード1を記録するようプログラムされる。しかしながら記録される他の番組とのスケジューリングコンフリクトがある場合、DVRはブロック212のように、チャンネルIIからエピソード1を記録することを選択する。記録対象となる他の番組がチャンネルIによるエピソード1の放送時に放送され、DVRが記録用に利用可能なチューナを1つしか備えていない場合、コンフリクトが発生する。
【0020】
本発明の実施例では、ユーザのDVRまたはユーザのホームネットワークの他のコンポーネントは、上述の構成100の形式により番組情報を受信する。DVRまたは他のコンポーネントは、構成100に用いられるような番組のオリジナルの識別子に基づき、コンテンツ番組のローカル識別子を新たに生成する。おそらく、タイトル、エピソード番号、概要などの当該識別子以外のメタデータもまた考慮される。この新たに生成されたローカル識別子は、構成100のオリジナルの識別子とリンクされるが、構成200をDVRに課す。より詳細には、DVRは、ブロック104のどのポインタが、ブロック106のどのポインタに対応するか認識する必要がある。すなわち、DVRは、ブロック108のコンテンツ(チャンネルIのエピソード1)がブロック114のコンテンツ(チャンネルIIのエピソード1)と等しいものであると決定する必要がある。最も利便性が高いのは、これがタイトルやエピソード番号などのさらなるメタデータを考慮することによりソフトウェア制御の下で実現されるということである。
【0021】
図3は、本発明のDVR300のソフトウェア機能を示すブロック図である。DVR300は、記録対象となる番組のスケジュールを表すリスト302を有する。DVR300はさらに、コンフリクトを検出するためリスト302を解析するコンフリクト解析装置304を有する。例えば、重複した時間に放送される相異なる2つの番組が、記録のスケジューリングがされている。DVR300は、記録用に利用可能なチューナを1つしか備えておらず、このためスケジューリングコンフリクトが発生する。このとき、解析装置304は、番組の何れかが他のチャンネルから取得可能であるか求めるためEPG306に照会する。EPG306は従来のEPGであるか、あるいは、特定ソースからの特定番組に対し、代替ソースにおける同様の番組へのポインタを有するEPGである。これにより、スケジューリングされた記録間のコンフリクトを最小化するソースの中の適切な1つを選択することが容易になる。さらに他のオプションでは、EPG306は、以下で説明されるWO0186948に開示されるような電子コンテンツガイド(ECG)から構成される。放送間に時間重複が生じないように、2つの番組が他のチャンネルから取得可能である場合には、解析装置304は、これら2つの番組の1つに対して他のチャンネルを選択することが他のコンフリクトをもたらすことがないかチェックする。コンフリクトがない場合、当該番組の記録がリスケジューラ308を介し他のチャンネルから記録されるように再スケジューリングされる。コンフリクトがある場合、解析装置304は、他の番組の再スケジューリングがコンフリクトを招くかチェックする。コンフリクトがない場合、当該他の番組は再スケジューリングされる。すでにコンフリクトしている番組の再スケジューリングによりコンフリクトが生ずる場合、おそらくユーザ選好により課される制約の下、最適なスケジュールのより拡張的な検索が必要となるかもしれない。
【0022】
以下のものが参照することによりここに含まれる。
・国際出願WO0154406としてPCTにより公開された、Erik Ekkelらにより2000年3月6日に出願された米国特許出願第09/519,546号(代理人整理番号US000014)「PERSONALIZING CE EQUIPMENT CONFIGURATION AT SERVER VIA WEB−ENABLED DEVICE」
当該文献は、インターネット上のアプリケーションサーバに設定を委任することによって、ユーザによる家電(CE)機器の設定を容易にすることに関する。ユーザは、PC、セットトップボックス、デジタル携帯電話などのインターネット対応装置の適切なユーザインタフェースを介し特定のインタラクティブウェブページに自分の選好を入力する。アプリケーションサーバは、入力された選好に基づき制御データを生成し、CE装置自体またはインターネット対応装置に制御データをダウンロードする。
・国際出願WO0186948としてPCTにより公開された、Eugene ShteynとRuud Rothにより2000年5月11日に出願された米国特許出願第09/568,932号(代理人整理番号US000106)「ELECTRONIC CONTENT GUIDE RENDERS CONTENT RESOURCES TRANSPARENT」
当該文献は、ネットワーク上の各種ソースで利用可能なコンテンツ情報を記述したデータを収集する(ホーム)ネットワーク上のデータ管理システムに関する。当該データは、ソースに関係なくユーザがコンテンツから選択することを可能にする単一のメニューに合成される。
・国際出願WO2003032599としてPCTにより公開された、Eugene ShteynとJean Moonenにより2001年10月4日に出願された米国特許出願第09/971,474号(代理人整理番号US018166)「DIGITAL CONTENT CATERING」
当該文献は、ネットワークを介した電子コンテンツ情報の提供に関する。ユーザは、ユーザにより選択可能なデッドラインまで、特定コンテンツのネットワークを介した送信を要求することが可能である。このとき、提供サービスは、ネットワークの少なくとも一部を介したデータトラフィックの帯域幅プロフィールの制御の下、デッドライン前に送信を完了する。送信デッドラインのスケジューリングは、サービスの質を維持しながら、ネットワークの帯域幅の使用を最適化するサービスを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、プログラミング処理及びオペランドを示す図である。
【図2】図2は、プログラミング処理及びオペランドを示す図である。
【図3】図3は、DVRのソフトウェア特徴を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送用にリストされた複数のコンテンツ番組を自動記録することを可能にする方法であって、
前記コンテンツ番組の特定の1つを提供する代替ソースを特定することを可能にするステップと、
所定の条件に従うように前記特定のコンテンツ番組を提供する代替ソースの適切な1つを選択することを可能にするステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、
前記条件は、記録のためスケジューリングされた前記コンテンツ番組の他の1つとのコンフリクトを最小化することに関することを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、
前記条件は、所定のユーザ選好に従って前記選択を最適化することに関することを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、
前記代替ソースの少なくとも1つは、放送チャンネルを有することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法であって、さらに、
前記代替ソースの識別のためEPGを利用することを可能にするステップを有することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、
前記代替ソースの少なくとも1つは、データネットワーク上のレコーダを有することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、
前記複数のコンテンツ番組は、シリーズの複数のエピソードを有することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法であって、さらに、
前記適切なソースの選択を動的に更新するステップを有することを特徴とする方法。
【請求項9】
放送用にリストされた複数のコンテンツ番組の記録を制御するよう動作する電子装置であって、
当該装置は、前記コンテンツ番組の特定の1つを提供する代替ソースを特定し、所定の条件に従うように前記特定のコンテンツ番組を提供する代替ソースの適切な1つを選択するよう動作することを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項9記載の装置であって、
前記条件は、記録のためスケジューリングされた前記コンテンツ番組の他の1つとのコンフリクトを最小化することに関することを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項9記載の装置であって、
前記条件は、所定のユーザ選好に従って前記選択を最適化することに関することを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項9記載の装置であって、
前記代替ソースの少なくとも1つは、放送チャンネルを有し、
当該装置は、前記代替ソースの少なくとも一部を特定するEPGにアクセス可能であることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項9記載の装置であって、さらに、
デジタルレコーダを有することを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項9記載の装置であって、
データネットワークと接続するための接続を有することを特徴とする装置。
【請求項15】
放送用にリストされた複数のコンテンツ番組を記録するレコーダの制御のためのコントローラにインストールされるソフトウェアであって、
当該ソフトウェアは、前記コンテンツ番組の特定の1つを提供する代替ソースを特定し、所定の条件に従うように前記特定のコンテンツ番組を提供する代替ソースの適切な1つを選択するよう動作することを特徴とするソフトウェア。
【請求項16】
請求項15記載のソフトウェアであって、
前記条件は、記録のためスケジューリングされた前記コンテンツ番組の他の1つとのコンフリクトを最小化することに関することを特徴とするソフトウェア。
【請求項17】
請求項15記載のソフトウェアであって、
前記条件は、所定のユーザ選好に従って前記選択を行うよう動作することを特徴とするソフトウェア。
【請求項18】
特定ソースからの特定番組に対し、スケジューリングされた記録間のコンフリクトを最小化する前記ソースの適切な1つを選択することを可能にするため、代替ソースにおける同一の番組へのポインタを有することを特徴とするEPG。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−521731(P2007−521731A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516760(P2006−516760)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050992
【国際公開番号】WO2005/002214
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】