説明

Dickkopf−1もしくはDickkopf−4または両方に対する結合分子の組成物および使用方法

タンパク質標的Dickkopf−1(DKK1)、Dickkopf−4(DKK4)または両方と結合する結合分子およびその断片を使用する方法(本明細書においてDKK1もしくはDKK4または両方に対する特異性を「DKK1/4」として表す)が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DKK1および/またはDKK4の存在に関連する障害または状態を治療する方法であって、薬剤として使用する有効量の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、前記組成物が、DKK1ポリペプチド(配列番号1)および/またはDKK4ポリペプチド(配列番号131)中のエピトープと特異的に結合する抗原結合領域を含み、抗体またはその機能的断片がDKK1もしくはDKK4または両方の中の少なくとも1つのエピトープと結合し、薬剤が、DKK1および/またはDKK4の存在に関連する障害または状態を治療する際に使用する薬剤である方法。
【請求項2】
DKK1および/またはDKK4の存在に関連する障害または状態を治療する方法であって、障害または状態が、
i.悪性線維性組織球増殖症(MFH);
ii.ベータサラセミア;
iii.神経芽細胞腫;
iv.炎症性腸疾患および過敏性腸症候群;
v.2型真性糖尿病;
vi.グルココルチコイドまたは他の薬物関連の糖尿病;
vii.非インスリン依存性真性糖尿病;
viii.低インスリン血症;
ix.色素沈着に関連する障害;
x.心血管障害;
xi.コレステロール関連の障害;
xii.MGUS;
xiii.プラトー型骨髄腫;ならびに
xiv.くすぶり型骨髄腫
から選択され、表5、6、7および8から選択されるCDR1、CDR2およびCDR3領域を含む薬学的有効量のDKK1/4抗体を、それを必要とする対象に投与するステップを含む方法。
【請求項3】
第2の治療作用物質を投与するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第2の治療作用物質が、抗癌剤;抗骨粗鬆症剤;抗生物質;代謝拮抗剤;抗糖尿病剤;抗炎症剤;抗血管新生剤;成長因子;骨同化、体重減少療法、脂質低下剤(hypylipidemic agent)、および抗肥満剤、降圧剤、ならびに/またはペルオキシソーム増殖因子活性化因子受容体(PPAR)のアゴニストおよびサイトカインから選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第2の治療作用物質が、中和性抗DKK1/4組成物またはその誘導体以外の薬学的活性作用物質であり、前記作用物質が、
i.アロマターゼ阻害因子;
ii.抗エストロゲン、抗アンドロゲンまたはゴナドレリンアゴニスト;
iii.トポイソメラーゼI阻害因子またはトポイソメラーゼII阻害因子;
iv.微小管活性作用物質、アルキル化剤、抗新生物抗代謝産物またはプラチン化合物;
v.タンパク質キナーゼ活性もしくは脂質キナーゼ活性またはタンパク質ホスファターゼ活性もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とする/低下させる化合物、さらなる抗血管新生化合物あるいは細胞分化の過程を誘導する化合物;
vi.モノクローナル抗体;
vii.シクロオキシゲナーゼ阻害因子、ビスホスホネート、ヘパラナーゼ阻害因子、生物学的応答修飾因子;
viii.Ras発癌性アイソフォームの阻害因子;
ix.テロメアーゼ阻害因子;
x.プロテアーゼ阻害因子、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害因子、メチオニンアミノペプチダーゼ阻害因子、またはプロテアソーム阻害因子;
xi.血液悪性腫瘍の治療で使用される作用物質、またはFlt−3の活性を標的とし、低下させもしくは阻害する化合物;
xii.HSP90阻害因子;
xiii.抗増殖性抗体;
xiv.ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害因子;
xv.セリン/スレオニンmTORキナーゼの活性/機能を標的とし、低下させまたは阻害する化合物;
xvi.ソマトスタチン受容体アンタゴニスト;
xvii.抗白血病化合物;
xviii.腫瘍細胞を損傷させる手法;
xix.EDG結合剤;
xx.リボヌクレオチドレダクターゼ阻害因子;
xxi.S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害因子;
xxii.VEGFまたはVEGFRのモノクローナル抗体;
xxiii.光力学的療法;
xxiv.血管新生抑制ステロイド;
xxv.コルチコステロイドを含有するインプラント;
xxvi.AT1受容体アンタゴニスト;
xxvii.ACE阻害因子;
xxviii.抗糖尿病剤;
xxix.脂質低下剤;
xxx.抗肥満剤;
xxxi.降圧剤;および
xxxii.ペルオキシソーム増殖因子活性化因子受容体(PPAR)のアゴニスト、
ならびに任意選択で薬学的に許容される担体
から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
悪性線維性組織球増殖症(MFH)を治療する方法であって、表5、6、7および8から選択されるCDR1、CDR2およびCDR3領域を含む薬学的有効量のDKK1/4抗体を、それを必要とする対象に投与するステップを含む方法。
【請求項7】
骨障害が、骨折治癒、溶骨性病変および転移、骨減少症、骨粗鬆症、骨密度異常、骨肉腫、ならびに骨溶解からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
癌が、骨髄腫、多発性骨髄腫、MGUS、くすぶり型もしくはプラトー型骨髄腫;骨、乳房、結腸、メラニン形成細胞、肝細胞、肝細胞癌(HCC)、上皮、食道、脳、肺、前立腺もしくは膵臓の癌;またはその転移からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
筋肉疾患が、筋肉損傷、萎縮、衰弱、変性、修復、再生からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
代謝疾患が、インスリン耐性、非インスリン依存性真性糖尿病(NIDDM)、低インスリン血症、糖尿病(特に2型真性糖尿病、またはグルココルチコイドもしくは他の薬物関連の糖尿病)、肥満、体重減少、体重減少の維持、神経性食欲不振症、過食症、悪液質、X症候群、代謝症候群、食後高血糖症、食後高脂血症および/または高トリグリセリド血症、低血糖症、高血糖症、高尿酸血症、高インスリン血症、高コレステロール血症、高脂血症、異脂肪血症、混合型異脂肪血症、高トリグリセリド血症、膵炎、ならびに非アルコール性脂肪肝疾患からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
心血管疾患が、冠動脈疾患、血管石灰化、跛行、アテローム性動脈硬化、動脈硬化、急性心不全、うっ血性心不全、冠動脈疾患、心筋症、心筋梗塞、狭心症、高血圧、低血圧、卒中、虚血、虚血性再灌流障害、動脈瘤、再狭窄、および血管狭窄からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
コレステロール関連の障害が、コレステロール上昇、コレステロール上昇に関連する状態、脂質障害、高脂血症、I型、II型、III型、IV型、およびV型高脂血症、二次性高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、黄色腫症、ならびにコレステロールアセチルトランスフェラーゼ欠乏からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
MHFを治療する方法であって、表5、6、7および8から選択されるCDR1、CDR2およびCDR3領域を含む薬学的有効量のDKK1/4抗体を、それを必要とする対象に投与するステップを含む方法。
【請求項14】
表5、6、7および8から選択されるCDR1、CDR2およびCDR3領域が、VCDR1については配列番号49〜52、VCDR2については配列番号53〜63、VCDR3については配列番号64〜69、およびVCDR1については配列番号70〜74、VCDR2については配列番号75〜79、VCDR3については配列番号80〜98から選択される、請求項2から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
表5、6、7および8から選択されるCDR1、CDR2およびCDR3領域が、VCDR1については配列番号40〜43、VCDR2については配列番号44〜47、VCDR3については配列番号48、ならびにVCDR1については配列番号113および116、VCDR2については配列番号114および117、VCDR3については配列番号115および118から選択される、請求項2から13のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−526139(P2012−526139A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509967(P2012−509967)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/033845
【国際公開番号】WO2010/129752
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】