Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性の改善
本発明は、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼポリペプチドを含む組換え宿主細胞、特に酵母細胞に関する。また本発明は、ポリペプチドの発現の増大、細胞のFe−Sクラスター生合成の調節、またはこれらの組み合わせの結果として、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼポリペプチドの比活性が増大された組換え宿主細胞にも関する。また本発明は、宿主細胞の使用方法と、宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるポリペプチドの同定方法とを含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチド;ならびに
(b)(i)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする内因性遺伝子における少なくとも1つの欠失、突然変異および/もしくは置換;および/または
(ii)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチド;
を含む組換え宿主細胞。
【請求項2】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、
(a)高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含むか;または
(b)組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている;
請求項1に記載の組換え宿主細胞。
【請求項3】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、該少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、上記組換え宿主細胞。
【請求項4】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、該少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、組換え宿主細胞。
【請求項5】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、表8および表9中の遺伝子からなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項6】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、表7中の遺伝子からなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項7】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項5または6に記載の組換え宿主細胞。
【請求項8】
前記ポリペプチドが、構成的突然変異株であるポリヌクレオチドによってコードされる、請求項7に記載の組換え宿主細胞。
【請求項9】
前記構成的突然変異株が、AFT1 L99A、AFT1 L102A、AFT1 C291F、AFT1 C293F、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の組換え宿主細胞。
【請求項10】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、またはCCC1である、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項11】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、またはCCC1である、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項12】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする内因性遺伝子における少なくとも1つの欠失、突然変異、および/または置換が、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項13】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、AFT1、AFT2、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項14】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが多コピーで発現される、請求項1に記載の組換え宿主細胞。
【請求項15】
前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、請求項14に記載の組換え宿主細胞。
【請求項16】
前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、請求項14に記載の組換え宿主細胞。
【請求項17】
前記Fe−Sクラスター生合成が、内因性Fe−Sクラスター生合成を有する組換え宿主細胞と比較して増大された、請求項1、2、または5〜16のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項18】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項19】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項18に記載の組換え宿主細胞。
【請求項20】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、前記宿主細胞のサイトゾルにおいて発現される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項21】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項22】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、配列番号168または配列番号232に対して少なくとも約90%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項23】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約5倍よりも大きい比活性、
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約8倍よりも大きい比活性、および
(c)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約10倍よりも大きい比活性からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項24】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)約0.25U/mgよりも大きい比活性、
(b)約0.3U/mgよりも大きい比活性、
(c)約0.5U/mgよりも大きい比活性、
(d)約1.0U/mgよりも大きい比活性、
(e)約1.5U/mgよりも大きい比活性、
(f)約2.0U/mgよりも大きい比活性、
(g)約3.0U/mgよりも大きい比活性、
(h)約4.0U/mgよりも大きい比活性、
(i)約5.0U/mgよりも大きい比活性、
(j)約6.0U/mgよりも大きい比活性、
(k)約7.0U/mgよりも大きい比活性、
(l)約8.0U/mgよりも大きい比活性、
(m)約9.0U/mgよりも大きい比活性、
(n)約10.0U/mgよりも大きい比活性、
(o)約20.0U/mgよりも大きい比活性、および
(p)約50.0U/mgよりも大きい比活性
からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項25】
前記組換え宿主細胞がイソブタノールを産生する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項26】
前記組換え宿主細胞がイソブタノール生合成経路を含む、請求項25に記載の組換え宿主細胞。
【請求項27】
生産物を製造する方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)上記生産物が産生される条件下、発酵培地中で(a)の組換え宿主細胞を発酵性炭素基質と接触させるステップと
を含み、該生産物が、分枝鎖アミノ酸、パントテン酸、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、イソブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、上記方法。
【請求項28】
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)イソブタノールが産生される条件下、発酵培地中で(a)の組換え宿主細胞を発酵性炭素基質と接触させるステップと
を含む、イソブタノールの製造方法。
【請求項29】
2,3−ジヒドロキシイソバレレートからα−ケトイソバレレートへの変換方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主を備えるステップと、
(b)2,3−ジヒドロキシイソバレレートがα−ケトイソバレレートに変換される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含み、2,3−ジヒドロキシイソバレレートがα−ケトイソバレレートへ変換される、上記方法。
【請求項30】
組換え宿主細胞においてジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する異種ポリペプチドの比活性を増大させるための方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)上記ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する異種ポリペプチドが、該異種ポリペプチドを持たない同一の宿主細胞よりも大きい比活性を有する機能性形態で発現される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含む、上記方法。
【請求項31】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるための方法であって、
(a)請求項3〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)該宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスが増大される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含む、上記方法。
【請求項32】
組換え宿主細胞におけるFe−Sクラスター要求タンパク質の活性を増大させる方法であって、
(a)Fe−Sクラスター要求タンパク質を含む組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)該宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(c)上記Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性が増大される条件下で(b)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと、
を含む、上記方法。
【請求項33】
前記活性の増大が、
(a)約10%よりも多い量、
(b)約20%よりも多い量、
(c)約30%よりも多い量、
(d)約40%よりも多い量、
(e)約50%よりも多い量、
(f)約60%よりも多い量、
(g)約70%よりも多い量、
(h)約80%よりも多い量、
(i)約90%よりも多い量、および
(j)約95%よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記活性の増大が、
(a)約5倍よりも多い量、
(b)約8倍よりも多い量、および
(c)約10倍よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるポリペプチドを同定するための方法であって、
(a)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(b)異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性を測定するステップと、
(c)ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在する場合に測定される異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性と、ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在しない場合に測定される異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性とを比較するステップと
を含み、異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性の増大が、上記Fe−Sクラスター生合成経路のフラックスの増大を示す、上記方法。
【請求項36】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるポリペプチドを同定するための方法であって、
(a)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性を測定するステップと、
(c)ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在する場合に測定されるジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性と、ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在しない場合に測定されるジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性とを比較するステップと
を含み、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性の増大が、上記Fe−Sクラスター生合成経路のフラックスの増大を示す、上記方法。
【請求項37】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性の前記変化が、欠失、突然変異、置換、発現、上方制御、下方制御、細胞位置の変更、タンパク質の状態の変更、および/または補因子添加を含む、請求項30〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
Fe−Sクラスター要求タンパク質がジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有し、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する該Fe−Sクラスター要求タンパク質が、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項32〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項32〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
請求項35〜37のいずれか一項に記載の方法によって同定されたポリペプチドをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞。
【請求項41】
前記宿主細胞がさらに、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む、請求項40に記載の組換え宿主細胞。
【請求項42】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記異種ポリヌクレオチドが多コピーで発現される、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項43】
前記異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項44】
前記異種ポリヌクレオチドが、組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項45】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項35または36に記載の方法。
【請求項46】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項28〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記組換え宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項40〜44のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項50】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項49に記載の組換え宿主細胞。
【請求項51】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、宿主細胞のサイトゾルにおいて発現される、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項52】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項53】
前記組換え宿主細胞が、分枝鎖アミノ酸、パントテン酸、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、イソブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される生産物を産生する、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項54】
前記組換え宿主細胞がイソブタノールを産生する、請求項53に記載の組換え宿主細胞。
【請求項55】
前記組換え宿主細胞がイソブタノール生合成経路を含む、請求項54に記載の組換え宿主細胞。
【請求項56】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約3倍よりも大きい比活性、および
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約6倍よりも大きい比活性
からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項57】
前記活性の増大が、
(a)約3倍よりも多い量、および
(b)約6倍よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項58】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドのモノマーが、
(a)少なくとも約10%、
(b)少なくとも約15%、
(c)少なくとも約20%、
(d)少なくとも約25%、
(e)少なくとも約30%、
(f)少なくとも約35%、
(g)少なくとも約40%、
(h)少なくとも約45%、
(i)少なくとも約50%、
(j)少なくとも約60%、
(k)少なくとも約70%、
(l)少なくとも約80%、
(m)少なくとも約90%、および
(n)少なくとも約95%
からなる群から選択されるFe−Sクラスター負荷を有する、請求項1〜22、40〜44、または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項59】
2,3−ジヒドロキシイソバレレートからα−ケトイソバレレートへの前記変換が、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含有する対照宿主細胞と比較して、
(a)少なくとも約5%、
(b)少なくとも約10%、
(c)少なくとも約15%、
(d)少なくとも約20%、
(e)少なくとも約25%、
(f)少なくとも約30%、
(g)少なくとも約35%、
(h)少なくとも約40%、
(i)少なくとも約45%、
(j)少なくとも約50%、
(k)少なくとも約60%、
(l)少なくとも約70%、
(m)少なくとも約80%、
(n)少なくとも約90%、および
(o)少なくとも約95%
からなる群から選択される量で増大される、請求項29に記載の方法。
【請求項60】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、ARN1、ARN2、ATX1、CCC2、COT1、ENB1、FET3、FET5、FIT1、FIT2、FIT3、FRE1、FRE2、FRE3、FRE4、FRE5、FRE6、FTH1、FTR1、HMX1、SIT1、SMF3、TIS11、VHT1、AFT1、AFT2、AIM1、ARH1、ATM1、BUD32、CAD1、CCC1、CFD1、CIA1、CMK1、CTH1、CTI6、CYC8、DAP1、DRE2、ERV1、ESA1、FET4、FRA1、FRA2、GEF1、GGC1、GRX1、GRX2、GRX4、GRX5、HDA1、IBA57、ISA1、ISA2、ISU1、ISU2、JAC1、MGE1、MRS3、MRS4、MSN5、NAR1、NFS1、NFU1、NHP6a、NHP6b、PSE1、SMF1、SNF1、SNF2、SNF3、SNF4、SSQ1、TIM12、TUP1、NP_011911.1、VPS41、YAP5、YFH1、YRA1、ZPR1、iscAnif、nifU、nifS、cysE1、cysE2、iscS、iscU、iscA、hscB、hscA、Fdx、sufS、sufE、cysE3、sufS2、iscA2、Nfu、nfuA、nfuV、nfu、sufA、sufB、sufC、sufD、sufE1、sufS2、またはsufE2によってコードされる、請求項1、2または5〜26のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項61】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの形態の濃度を測定する方法であって、
(a)第1のクロマトグラフィ手順を用いて、該ポリペプチドを含有する画分を粗抽出物から分離するステップと、
(b)第2のクロマトグラフィ手順を用いて、該ポリペプチドの形態を含有する画分を(a)から分離するステップと、
(c)(b)で得られた該ポリペプチドの該形態の濃度を測定するステップと
を含む、上記方法。
【請求項1】
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチド;ならびに
(b)(i)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする内因性遺伝子における少なくとも1つの欠失、突然変異および/もしくは置換;および/または
(ii)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチド;
を含む組換え宿主細胞。
【請求項2】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、
(a)高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含むか;または
(b)組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている;
請求項1に記載の組換え宿主細胞。
【請求項3】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、該少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、上記組換え宿主細胞。
【請求項4】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、該少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、組換え宿主細胞。
【請求項5】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、表8および表9中の遺伝子からなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項6】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、表7中の遺伝子からなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項7】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項5または6に記載の組換え宿主細胞。
【請求項8】
前記ポリペプチドが、構成的突然変異株であるポリヌクレオチドによってコードされる、請求項7に記載の組換え宿主細胞。
【請求項9】
前記構成的突然変異株が、AFT1 L99A、AFT1 L102A、AFT1 C291F、AFT1 C293F、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の組換え宿主細胞。
【請求項10】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、またはCCC1である、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項11】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、またはCCC1である、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項12】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする内因性遺伝子における少なくとも1つの欠失、突然変異、および/または置換が、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項13】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、AFT1、AFT2、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または2に記載の組換え宿主細胞。
【請求項14】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが多コピーで発現される、請求項1に記載の組換え宿主細胞。
【請求項15】
前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、請求項14に記載の組換え宿主細胞。
【請求項16】
前記少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドが、組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、請求項14に記載の組換え宿主細胞。
【請求項17】
前記Fe−Sクラスター生合成が、内因性Fe−Sクラスター生合成を有する組換え宿主細胞と比較して増大された、請求項1、2、または5〜16のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項18】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項19】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項18に記載の組換え宿主細胞。
【請求項20】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、前記宿主細胞のサイトゾルにおいて発現される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項21】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項22】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、配列番号168または配列番号232に対して少なくとも約90%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項23】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約5倍よりも大きい比活性、
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約8倍よりも大きい比活性、および
(c)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約10倍よりも大きい比活性からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項24】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)約0.25U/mgよりも大きい比活性、
(b)約0.3U/mgよりも大きい比活性、
(c)約0.5U/mgよりも大きい比活性、
(d)約1.0U/mgよりも大きい比活性、
(e)約1.5U/mgよりも大きい比活性、
(f)約2.0U/mgよりも大きい比活性、
(g)約3.0U/mgよりも大きい比活性、
(h)約4.0U/mgよりも大きい比活性、
(i)約5.0U/mgよりも大きい比活性、
(j)約6.0U/mgよりも大きい比活性、
(k)約7.0U/mgよりも大きい比活性、
(l)約8.0U/mgよりも大きい比活性、
(m)約9.0U/mgよりも大きい比活性、
(n)約10.0U/mgよりも大きい比活性、
(o)約20.0U/mgよりも大きい比活性、および
(p)約50.0U/mgよりも大きい比活性
からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項25】
前記組換え宿主細胞がイソブタノールを産生する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項26】
前記組換え宿主細胞がイソブタノール生合成経路を含む、請求項25に記載の組換え宿主細胞。
【請求項27】
生産物を製造する方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)上記生産物が産生される条件下、発酵培地中で(a)の組換え宿主細胞を発酵性炭素基質と接触させるステップと
を含み、該生産物が、分枝鎖アミノ酸、パントテン酸、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、イソブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、上記方法。
【請求項28】
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)イソブタノールが産生される条件下、発酵培地中で(a)の組換え宿主細胞を発酵性炭素基質と接触させるステップと
を含む、イソブタノールの製造方法。
【請求項29】
2,3−ジヒドロキシイソバレレートからα−ケトイソバレレートへの変換方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主を備えるステップと、
(b)2,3−ジヒドロキシイソバレレートがα−ケトイソバレレートに変換される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含み、2,3−ジヒドロキシイソバレレートがα−ケトイソバレレートへ変換される、上記方法。
【請求項30】
組換え宿主細胞においてジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する異種ポリペプチドの比活性を増大させるための方法であって、
(a)請求項1〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)上記ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する異種ポリペプチドが、該異種ポリペプチドを持たない同一の宿主細胞よりも大きい比活性を有する機能性形態で発現される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含む、上記方法。
【請求項31】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるための方法であって、
(a)請求項3〜24のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)該宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスが増大される条件下で(a)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと
を含む、上記方法。
【請求項32】
組換え宿主細胞におけるFe−Sクラスター要求タンパク質の活性を増大させる方法であって、
(a)Fe−Sクラスター要求タンパク質を含む組換え宿主細胞を備えるステップと、
(b)該宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(c)上記Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性が増大される条件下で(b)の組換え宿主細胞を増殖させるステップと、
を含む、上記方法。
【請求項33】
前記活性の増大が、
(a)約10%よりも多い量、
(b)約20%よりも多い量、
(c)約30%よりも多い量、
(d)約40%よりも多い量、
(e)約50%よりも多い量、
(f)約60%よりも多い量、
(g)約70%よりも多い量、
(h)約80%よりも多い量、
(i)約90%よりも多い量、および
(j)約95%よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記活性の増大が、
(a)約5倍よりも多い量、
(b)約8倍よりも多い量、および
(c)約10倍よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるポリペプチドを同定するための方法であって、
(a)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(b)異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性を測定するステップと、
(c)ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在する場合に測定される異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性と、ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在しない場合に測定される異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性とを比較するステップと
を含み、異種Fe−Sクラスター要求タンパク質の活性の増大が、上記Fe−Sクラスター生合成経路のフラックスの増大を示す、上記方法。
【請求項36】
宿主細胞におけるFe−Sクラスター生合成経路のフラックスを増大させるポリペプチドを同定するための方法であって、
(a)Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性を変化させるステップと、
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性を測定するステップと、
(c)ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在する場合に測定されるジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性と、ステップ(a)のポリペプチドの発現または活性の変化が存在しない場合に測定されるジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性とを比較するステップと
を含み、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの活性の増大が、上記Fe−Sクラスター生合成経路のフラックスの増大を示す、上記方法。
【請求項37】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与えるポリペプチドの発現または活性の前記変化が、欠失、突然変異、置換、発現、上方制御、下方制御、細胞位置の変更、タンパク質の状態の変更、および/または補因子添加を含む、請求項30〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
Fe−Sクラスター要求タンパク質がジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有し、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する該Fe−Sクラスター要求タンパク質が、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項32〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、AFT1、AFT2、FRA2、GRX3、CCC1、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される遺伝子によってコードされる、請求項32〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
請求項35〜37のいずれか一項に記載の方法によって同定されたポリペプチドをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞。
【請求項41】
前記宿主細胞がさらに、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む、請求項40に記載の組換え宿主細胞。
【請求項42】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする前記異種ポリヌクレオチドが多コピーで発現される、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項43】
前記異種ポリヌクレオチドが、高コピー数プラスミドまたは制御可能なコピー数を有するプラスミドを含む、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項44】
前記異種ポリヌクレオチドが、組換え宿主細胞DNA中に少なくとも1回組み込まれている、請求項41に記載の組換え宿主細胞。
【請求項45】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項35または36に記載の方法。
【請求項46】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項28〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記組換え宿主細胞が酵母宿主細胞である、請求項40〜44のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項50】
前記酵母宿主細胞が、サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、カンジダ属(Candida)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、ヤロウイア属(Yarrowia)、イサタケンキア属(Issatchenkia)、およびピキア属(Pichia)からなる群から選択される、請求項49に記載の組換え宿主細胞。
【請求項51】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、宿主細胞のサイトゾルにおいて発現される、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項52】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記異種ポリペプチドが、10−5よりも小さいE値で表12のプロファイルHMMとマッチするアミノ酸配列を有し、ポリペプチドがさらに、配列番号168に相当するストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)DHAD酵素のアミノ酸配列における位置56、129、および201に相当する3つの保存システイン全てを含む、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項53】
前記組換え宿主細胞が、分枝鎖アミノ酸、パントテン酸、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、イソブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される生産物を産生する、請求項40〜44または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項54】
前記組換え宿主細胞がイソブタノールを産生する、請求項53に記載の組換え宿主細胞。
【請求項55】
前記組換え宿主細胞がイソブタノール生合成経路を含む、請求項54に記載の組換え宿主細胞。
【請求項56】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドが、
(a)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約3倍よりも大きい比活性、および
(b)ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に対して約6倍よりも大きい比活性
からなる群から選択される比活性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項57】
前記活性の増大が、
(a)約3倍よりも多い量、および
(b)約6倍よりも多い量
からなる群から選択される量である、請求項32に記載の方法。
【請求項58】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有する前記ポリペプチドのモノマーが、
(a)少なくとも約10%、
(b)少なくとも約15%、
(c)少なくとも約20%、
(d)少なくとも約25%、
(e)少なくとも約30%、
(f)少なくとも約35%、
(g)少なくとも約40%、
(h)少なくとも約45%、
(i)少なくとも約50%、
(j)少なくとも約60%、
(k)少なくとも約70%、
(l)少なくとも約80%、
(m)少なくとも約90%、および
(n)少なくとも約95%
からなる群から選択されるFe−Sクラスター負荷を有する、請求項1〜22、40〜44、または49〜50のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項59】
2,3−ジヒドロキシイソバレレートからα−ケトイソバレレートへの前記変換が、ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを含有する対照宿主細胞と比較して、
(a)少なくとも約5%、
(b)少なくとも約10%、
(c)少なくとも約15%、
(d)少なくとも約20%、
(e)少なくとも約25%、
(f)少なくとも約30%、
(g)少なくとも約35%、
(h)少なくとも約40%、
(i)少なくとも約45%、
(j)少なくとも約50%、
(k)少なくとも約60%、
(l)少なくとも約70%、
(m)少なくとも約80%、
(n)少なくとも約90%、および
(o)少なくとも約95%
からなる群から選択される量で増大される、請求項29に記載の方法。
【請求項60】
Fe−Sクラスター生合成に影響を与える前記ポリペプチドが、ARN1、ARN2、ATX1、CCC2、COT1、ENB1、FET3、FET5、FIT1、FIT2、FIT3、FRE1、FRE2、FRE3、FRE4、FRE5、FRE6、FTH1、FTR1、HMX1、SIT1、SMF3、TIS11、VHT1、AFT1、AFT2、AIM1、ARH1、ATM1、BUD32、CAD1、CCC1、CFD1、CIA1、CMK1、CTH1、CTI6、CYC8、DAP1、DRE2、ERV1、ESA1、FET4、FRA1、FRA2、GEF1、GGC1、GRX1、GRX2、GRX4、GRX5、HDA1、IBA57、ISA1、ISA2、ISU1、ISU2、JAC1、MGE1、MRS3、MRS4、MSN5、NAR1、NFS1、NFU1、NHP6a、NHP6b、PSE1、SMF1、SNF1、SNF2、SNF3、SNF4、SSQ1、TIM12、TUP1、NP_011911.1、VPS41、YAP5、YFH1、YRA1、ZPR1、iscAnif、nifU、nifS、cysE1、cysE2、iscS、iscU、iscA、hscB、hscA、Fdx、sufS、sufE、cysE3、sufS2、iscA2、Nfu、nfuA、nfuV、nfu、sufA、sufB、sufC、sufD、sufE1、sufS2、またはsufE2によってコードされる、請求項1、2または5〜26のいずれか一項に記載の組換え宿主細胞。
【請求項61】
ジヒドロキシ酸デヒドラターゼ活性を有するポリペプチドの形態の濃度を測定する方法であって、
(a)第1のクロマトグラフィ手順を用いて、該ポリペプチドを含有する画分を粗抽出物から分離するステップと、
(b)第2のクロマトグラフィ手順を用いて、該ポリペプチドの形態を含有する画分を(a)から分離するステップと、
(c)(b)で得られた該ポリペプチドの該形態の濃度を測定するステップと
を含む、上記方法。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2013−519397(P2013−519397A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554026(P2012−554026)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2011/025258
【国際公開番号】WO2011/103300
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(310011310)ビュータマックス・アドバンスド・バイオフューエルズ・エルエルシー (24)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2011/025258
【国際公開番号】WO2011/103300
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(310011310)ビュータマックス・アドバンスド・バイオフューエルズ・エルエルシー (24)
【Fターム(参考)】
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