説明

HRT製剤

低量のエストラジオールおよびNETAを含有するHRT製剤が製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、驚くほどに低濃度のエストラジオールおよびノルエチンドロンアセテート(以後、NETAと記す)を含有する新規医薬製剤に関する。これらの製剤は、ホルモン配置療法の治療(the treatment of hormone placement therapy (以後、HRTと記す))のために使用されるべきである。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
クリオゲスト(クリオゲスト(登録商標))と称されるHRT製剤は、80年代の始めに市場に出された。活性成分として、各クリオゲスト錠剤は、2mgのエストラジオールと1mgのNETAを含む。また、当時、少なくとも多少の患者に対して、半分の投与量、即ち、1mgのエストラジオールと0.5mgのNETAを含有する錠剤が最適な投与量であることが示唆されていた。最後に言及された製品は、アクティビル(アクティビル(登録商標))の名称で市場に出された。1日の投与は、1錠のクリオゲスト錠である。投与は、長い期間、通常月単位または年単位でさえ行われる。
【0003】
当該分野における一般的な状況を明確にしている文章の例は、以下の特許および特許出願である:US 4,826,831 A;WO 02/055086 A2;およびUS 2002/193358 A。
【0004】
本発明の目的は、患者にとって非常に満足のいくようなHRT製剤を見つけることである。
【0005】
本発明の目的は、満足で且つ都合のよい出血プロフィールを与えるHRT製剤を見つけることである。
【発明の開示】
【0006】
発明の概要
今回、驚くべきことに、0.5mgのエストラジオールと0.25または0.1mgのNETAが毎日投与されるとき、当該目的が達成されることが明らかにされた。
【0007】
本発明の製剤において、エストラジオールは、その水和物の対応する量として、例えば、半水化物(エストラジオール半水化物)の対応する量として存在させても、またはそのように存在するようにしてもよい。
【0008】
更に、本発明の製剤では、NETAもノルエチンドロン(以後、NETと記す)の対応する量またはNETの塩またはエステルの対応する量として存在するように存在しても、またはそのように存在するようにしてもよい。
【0009】
好ましい態様において、単位剤形は、(カプセルまたはコーティングを除いた)総重量として約25〜125mgを有するペレット、錠剤またはカプセルである。
【0010】
幾つかの態様において、当該製剤は以下を具備する。
【表1】

【0011】
もう1つの側面において、当該発明は、黄体ホルモン反応性症候群を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に対して本発明の製剤の当該症候群を治療するために有効な量を投与することにより実施される方法を提供する。
【0012】
発明の詳細な説明
本発明は、エストラジオール含有およびNETA含有の薬物の製剤に関する。そのような製剤は、例えば、経口、経膣または経皮的に投与され得る。
【0013】
本発明の剤形は、類似的な製品、例えばクリオゲストおよびアクティビルなどの使用に類似して使用されてもよい。
【0014】
薬学的に許容される塩の例は、これに限定されるものではないが、薬学的に許容される陰イオンを形成する酸と形成される有機酸付加塩、例えば、トシレート、メタンスルホネート、アセテート、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α-ケトグルタル酸塩、およびα-グリセロリン酸塩などを含む。適切な無機塩もまた形成されてよく、これに限定されるものではないが、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素塩および炭酸塩などが含まれる。
【0015】
本発明が実施されるにおいて、エストラジオール含有およびNETA含有製剤は、エストラジオールおよびNETAとセルロース結合剤とを接触することにより製造される。当該結合剤は、これに限定されるものではないが、1以上のメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(タイロース(Tylose(登録商標)))、エチルセルロース(エトセル(Ethocel(登録商標)))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)、およびヒドロキシプロピルセルロース (クルセル(Klucel(登録商標)))などを含んでよい。錠剤製剤には、結合剤が、十分な粘着を散剤に与え、通常の加工、例えば、サイジング、滑沢、加圧、フィルムコーティングおよびパッケージングなどを可能にさせるが、しかしながら、更に当該錠剤の崩壊も可能にさせ、並びに当該製剤が摂取された場合の溶解も可能にさせる。本発明において、当該セルロース結合剤は、また、高い安定性および/または黄体ホルモン活性成分の高い回収率を与える。典型的には、本発明の当該製剤は、1以上のセルロース結合剤を、当該単位剤形の総重量の約0.5%〜約25%、例えば、約0.75%〜約15%または約1.5%〜約10%の範囲で含む。
【0016】
本発明の1つの態様において、当該結合剤は、クルセル(Klucel(登録商標))であり、当該単位剤形は、0.1または0.25mgのNETAおよび3.2mgのクルセルを含む錠剤である(総錠剤重量=80〜85mg)。
【0017】
本発明の製剤は、任意に、1以上の希釈剤を含んでもよい。適切な希釈剤は、これに限定するものではないが、個々にまたは組み合わせ中の何れかで、乳糖USP;乳糖USP,無水;乳糖 USP, スプレードライ;デンプンUSP;直接圧縮性デンプン;マンニトール USP;ソルビトール;デキストロース 一水和物; 微結晶性セルロース NF; 二塩基性リン酸カルシウム二水和物 NF; 蔗糖ベースの希釈剤; 菓子用の糖; 一塩基性硫酸カルシウム一水和物; 硫酸カルシウム二水和物 NF; 乳酸カルシウム三水和物顆粒 NF; デキストレート NF (例えば、エムデックス(Emdex(登録商標)));セルタブ(Celutab(登録商標)); デキストロース(dextrose(例えば、セレロース(Cerelose(登録商標)))); イノシトール; 加水分解穀類固形物、例えば、マルトロンズ(Maltrons(登録商標))およびモルレックス(Mor-Rex(登録商標)); アミロース; レクセル(Rexcel(登録商標)); 炭酸カルシウム; グリシン; ベントナイトなどを含む。本製剤は、典型的には、1以上の希釈剤が、当該製剤の総重量の約5%〜約99%、好ましくは約25%〜約90%、およびより好ましくは約40%〜約80%の範囲で含む。
【0018】
本発明の製剤は、任意に1以上の崩壊剤を、特に錠剤の製剤の場合に、含んでよい。適切な崩壊剤は、これに限定するものではないが、個々にまたは組み合わせ中の何れかで、デンプン; ナトリウムデンプングリコレート; 粘土(例えば、ビーガム(Veegum(登録商標))HV); アルギネート; ペグ化(pregelatinized)トウモロコシデンプン(例えば、ナショナル(National(登録商標))1551およびナショナル1550); およびゴム質(gums)(例えば、寒天、グアール(guar)、イナゴマメ、カラヤ(Karaya(登録商標))、ペクチンおよびトラガカントなど)を含む。崩壊剤は、当該医薬製剤を製造する間の何れの適切な工程において添加してもよく、特に、顆粒化の前、または加圧の前の滑沢工程(the lubrication step)の間がよい。好ましくは、本医薬製剤は、1以上の崩壊剤を、当該製剤の総重量の約5%〜約99%、好ましくは約25%〜約90%、より好ましくは約40%〜約80%の範囲で含む。
【0019】
本発明の製剤は、任意に、1以上の滑沢剤および/またはグリダント(glidants)、例えば担体物質を含む。適切な滑沢剤および/またはグリダントは、これに限定するものではないが、個々にまたは組み合わせ中の何れかで、例えば、グリセリルベヘネート(コンプリトール(Compritol(登録商標))888); ステアリン酸の金属塩(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸ナトリウム); ステアリン酸; 水素付加植物油(例えば、ステロテックス(Sterotex(登録商標))); タルク; 蝋; ステアロワット(Stearowet(登録商標)); ホウ酸; 安息香酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウム; 塩化ナトリウム; DL-ロイシン; ポリエチレングリコール(例えば、カルボワックス(Carbowax(登録商標) 4000 およびカルボワックス 6000); オレイン酸ナトリウム; 安息香酸ナトリウム; 酢酸ナトリウム; ラウリル硫酸ナトリウム; ソディウムステアリルフマレート(sodium stearyl fumarate)、プルヴ(Pruv.(登録商標))); およびラウリル硫酸マグネシウムなどの滑沢剤および/またはグリダントを含む。本医薬製剤は、1以上の滑沢剤を、当該製剤の総重量の約0.1%〜約10%、好ましくは約0.2%〜約8%、より好ましくは約0.25%〜約5%で含む。ステアリン酸マグネシウムは、好ましい滑沢剤であり、使用により加圧中の装置と顆粒間の摩擦が減少する。
【0020】
タルクは、好ましい抗粘着性またはグリダント剤であり、使用されて、装置表面への粘着を減少し、また、混合物における静止(static)をも減少する。当該製剤は、好ましくは、タルクを当該製剤の総重量の約0.1%〜約10%、より好ましくは約0.25%〜約5%、さらにより好ましくは約0.5%〜約2%で含む。
【0021】
本発明の当該製剤は、任意に1以上の湿潤剤を、特に、錠剤の製剤において含む。適切な湿潤剤は、個々にまたは組み合わせ中の何れかにおいて、例えば、オレイン酸; グリセリルモノステアレート; ソルビタンモノオレエート; ソルビタンモノラウリレート; トリエタノールアミンオレエート; ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート; ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリエート; ソディウムオレエート;およびラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤を含む。湿潤剤は、陰イオン性界面活性剤が好ましい。本発明の製剤は典型的に、1以上の湿潤剤を、当該製剤の総重量の約0.1%〜約15%、好ましくは約0.25%〜約10%、より好ましくは約0.5%〜約5%で含む。
【0022】
他の担体物質(例えば、着色料、香味料および甘味料など)および投与様式は、製薬分野において公知であり、それらを本発明の当該製剤の製造において使用してもよい。
【0023】
剤形およびコーティング
ここで使用される剤形(dosage form)とは、対象に投与するための準備の整った製剤をいう。本発明の実施において、当該製剤は、錠剤、丸剤、硬または軟カプセル、菱形剤、カシュ剤、分配し得る散剤、顆粒剤、ビードレット、ペレット、懸濁剤、エリキシル剤などのように製剤化されてもよい。本発明は、また、多層化された錠剤をも含み、ここで、問題の層は、カプセルに被包された異なる薬物並びに散剤、ペレットおよび顆粒などを意味する。当該散剤、ペレットおよび顆粒は、適切なポリマーまたは従来のコーティング材でコーティングされて、例えば、胃腸管におけるより高い安定性を達成してもよく、所望の放出速度を達成してもよく、改善された安定性を有する製品を達成してもよい。更に、当該散剤、ペレットまたは顆粒を含む当該カプセルが更にコーティングされてもよい。当該錠剤またはカプセルはまた、投薬の分配を促進するように計算されてもよい。或いは、当該本発明の剤形を単位剤形としてもよく、ここで当該剤形は、1回の投与当り1治療用量が届けられることを意図している。
【0024】
好ましくは、当該製剤は、分散した投与単位で、予め決められた量の当該活性成分を、例えば、錠剤またはカプセルなどに含むように製剤化されてもよい。単位投与量の錠剤またはカプセルは好ましい。
【0025】
コーティングは、典型的には、フィルムを形成する1以上の化合物、並びに1以上の可塑剤を含む。
【0026】
フィルム形成化合物は、これに限定するものではないが、セルロース化合物、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、メタクリレート、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、蝋、およびシリコーンエラストマーなどを含む。
【0027】
可塑剤は、これに限定するものではないが、グリセリン、グリセロールトリアセテート、プロピレングリコール、ポリエチレングリコシル、トリアセチン、トリエチルシトレート、アセチル化モノグリセリド、マクロゴール 6,000などを含む。
【0028】
1側面において、本発明は、黄体ホルモン含有錠剤であって、当該錠剤の総重量に相対して1.5〜5%w/w、例えば、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%および5%w/wなどのセルロースでできたフィルム形成化合物でコーティングされた錠剤を提供する。
【0029】
1態様において、当該製剤は、0.1または0.25mgのNETAおよび3.2 mgのクルセルを含む錠剤であり(総錠剤重量=80〜85mg)、3%のメチルヒドロキシプロピルセルロースE3でコーティングされている(1錠当り総重量約2.3mg)。
【0030】
本発明の製剤は、従来の手段の顆粒化および錠剤化、これに限定するものではないが、湿式顆粒化および錠剤化とそれに続くフィルムコーティングまたは直接加圧とそれに続くフィルムコーティングを含む手段を使用して製造されてもよい。
【0031】
典型的に、当該錠剤プロセスは、以下の工程を具備する;錠剤化に適した顆粒を、当該薬物、結合剤および任意の崩壊剤および賦形剤を含む混合物を混合することにより準備すること;予め決めた量の水または顆粒化流体を添加して湿潤塊混合物を形成すること;当該湿潤塊混合物を粒体にサイジングして乾燥を助けること:当該湿潤粒体を乾燥して過剰な湿気を除去すること;当該乾燥された粒体を錠剤化に適した顆粒にサイジングすること、および滑沢剤、1以上の賦形剤、1以上の乾燥結合剤、任意の崩壊剤、および当該顆粒の錠剤化に必要な他の賦形剤を添加すること;およびフィルムコーティング工程。
【0032】
本発明の製剤を製造する方法は、当該分野において周知であり、例えば、第19版レミングトン(Remington, 19th Edition, Vol. II, Chapter 92, (Mack Publishing Company, Easton PA, 1995))で見つけることも可能である。
【0033】
他の活性成分
黄体ホルモンに加えて、本発明の製剤は、1以上の更なる活性成分、これに限定するものではないが、第2次黄体ホルモン産物(a second progestogen product)、アンドロゲン剤、アンドロゲンアゴニスト、黄体ホルモンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニストまたは更なるホルモン製剤を含む活性成分を含んでもよい。
【0034】
1態様において、当該製剤は、0.5mgのエストラジオールを0.1または0.25 mgのNETAに加えて含有する錠剤である。
【0035】
本発明の当該製剤は、特に、乾燥製剤、例えば、錠剤などは、エストラジオールおよびNETAとセルロース結合剤が接触して、例えば、当該セルロース結合剤が当該製剤の総重量の約0.5%〜約25%、例えば約0.75%〜約15%または約1%〜約10%の間で含まれるように製造されてよい。適切なセルロース結合剤の非限定的な例は、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(タイロース(Tylose(登録商標)))、エチルセルロース(エトセル(Ethocel(登録商標)))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)およびヒドロキシプロピルセルロース(クルセル(Klucel(登録商標)))を含む。しかしながら、何れのセルロース結合剤も、高い安定性および/または回収率を当該製剤に付与するために使用されてよいことは理解されるであろう。
【0036】
更なる側面において、本発明の当該製剤は、特に乾燥製剤、例えば錠剤、は、当該エストロゲン含有およびNETA含有剤形を、0.5〜5%w/wのセルロースでできたフィルム形成化合物の当該錠剤の総重量に相対する、例えば、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5および5%w/wでコーティングすることにより製造されてよい。
【0037】
治療方法
本発明はまた、黄体ホルモン反応性症候群の治療方法、例えば、ホルモン置換療法などの治療方法も包含する。また更に包含するものは、黄体ホルモン投与の他の様式、例えば、避妊および骨粗鬆症の治療などのための投与方法などである。当該方法は、黄体ホルモン(または黄体ホルモンと他の活性成分、例えばエストロゲンなどとの組み合わせ)を必要とする対象に対して上述の当該製剤を投与することにより実施される。黄体ホルモン反応性症候群は、これに限定するものではないが、非受容性の子宮に関連する不妊、月経前緊張、排卵、一次的月経困難症、および子宮内膜症、習慣性流産、ピックウィック症候群における呼吸抑制、二次的無月経、機能障害性子宮出血、妊娠中の子癇前症および妊娠中毒症、性的発育不全、および閉経後症状などを含む。
【0038】
以下の例は、本発明を非限定的に説明することを意図する。
【0039】
例1:低用量製剤におけるNETAの高い安定性
本試験の目的は、低用量製剤におけるNETAの安定性に対する(i)異なる結合剤および(ii)異なるコーティング剤の効果を比較することであった。
【0040】
以下の表は、当該試験製剤を説明するものである。
【表2】

【0041】
2つの異なる結合剤を試験した:ポリビドン(Polyvidon(登録商標))VA 64 (ポリビニルピロリドン、BASF、ドイツ);およびクルセル(登録商標)EF (ヒドロキシプロピルセルロース、Aqualon、USA)。
錠剤化およびコーティング:各々3のセルロース結合剤を含む錠剤を、流動床顆粒化、ロータリープレスでの加圧、コーティングパンにおいてエアアトマイジングスプレーシステムを使用したフィルムコーティングにより形成した。フィルムコーティングのために、1%または3%のメトセル(Methocel)E3またはE5の何れかを使用した。最終的な錠剤は、以下のコーティング成分を含んでいた:
【表3】

【表4】

【0042】
パッキング:コーティングに続き、各錠剤のバッチはカレンダーダイヤルパック(「ディスペンサー」)に包装された。
【0043】
ここで言及された全特許、特許出願および参照文献は、参照することによってここにそれらの全体が組み込まれる。ここで言及する参照文献は、それが従来技術を構成することを承認するものではない。
【0044】
上述の詳細な記述の見地において、本発明の多くの変形例が当業者には示唆されるだろう。そのような明らかな変形例は、本出願の特許請求の範囲が完全に意図する範囲内のものである。
【0045】
ここで使用される用語「含む(comprise)」は、広い意味の「含む(include)」「含む(contain)」または「包含する(comprehend)」と解釈されるべきである(vide, for example, Guidelines for Examination in the European Patent Office, Part C, Chapter III, 4.13)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約0.5mgのエストラジオール、任意でその水和物として、約0.1または約0.25mgのNETAまたは対応する量のNETまたは対応する量のNETのエステルまたは塩を含む医薬製剤。
【請求項2】
請求項1に記載の製剤であって、当該NETAの含有量または対応するNETの量またはNETのエステルまたは塩の対応する量が約0.1mgである製剤。
【請求項3】
請求項1または2に記載の製剤であって、当該NETAの含有量が約0.1mgである製剤。
【請求項4】
請求項1に記載の製剤であって、当該NETAの含有量または対応するNETの量またはNETのエステル若しくは塩の対応する量が約0.25mgである製剤。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載の製剤であって、当該NETAの含有量が約0.25mgである製剤。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の製剤であって、錠剤、丸剤、硬または軟カプセル、菱形剤、カシェ剤、分配し得る散剤、顆粒剤、ビードレット、ペレット、懸濁剤、またはエリキシル剤、好ましくは錠剤、丸剤、硬または軟カプセルである製剤。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載の製剤であって、ヨーロッパ薬局方第4版2002年、項目2.2.32、試験Cに従って試験された場合、質量の損失が15%未満、好ましくは10%未満である製剤。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか1項に記載の製剤であって、ヨーロッパ薬局方第4版2002年、項目2.9.1、試験Aに記載の方法によると、2時間、好ましくは1時間、より好ましくは30分、最も好ましくは15分以内で崩壊する製剤。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか1項に記載の製剤であって、以下からなる群より選択されるセルロース結合剤を含む製剤;メチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム(好ましくはタイロース(登録商標))、エチルセルロース(好ましくはエトセル(登録商標)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(以後、HPMCと記す)、およびヒドロキシプロピルセルロース(好ましくはクルセル(登録商標))。
【請求項10】
請求項1〜9の何れか1項に記載の製剤であって、前記セルロース結合剤の含有量が、総製剤に相対して約2〜約10%(w/w)の範囲にある製剤。
【請求項11】
請求項1〜10の何れか1項に記載の製剤であって、前記セルロース結合剤がヒドロキシプロピルセルロース(好ましくはクルーセル(登録商標))である製剤。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の製剤であって、エストラジオールが、水和物、好ましくは半水化物である製剤。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1項に記載の製剤であって、乳糖を約30〜約45mgの範囲の量で、任意に乳糖一水和物として含む製剤。
【請求項14】
請求項1〜13の何れか1項に記載の製剤であって、トウモロコシデンプンを約30〜約45mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項15】
請求項1〜14の何れか1項に記載の製剤であって、ヒドロキシプロピルセルロースを、約2〜約10mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項16】
請求項1〜15の何れか1項に記載の製剤であって、タルクを約0.5〜約2mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項17】
請求項1〜16の何れか1項に記載の製剤であって、ステアリン酸マグネシウムを約0.1〜約1mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項18】
請求項1〜17の何れか1項に記載の製剤であって、ヒドロキシプロピルメチルセルロースをフィルムコートとして、約0.5〜約3mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項19】
請求項1〜18の何れか1項に記載の製剤であって、グリセロールトリアセテートを約0.05〜約0.2mgの範囲の量で含む製剤。
【請求項20】
請求項1〜19の何れか1項に記載の製剤であって、約2.5〜約4mgの範囲の量でセルロース結合剤を含み、前記セルロース結合剤が、以下からなる群より選択される製剤;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロース。
【請求項21】
請求項1〜20の何れか1項に記載の製剤であって、約40mgの乳糖一水和物、約40mgのトウモロコシデンプン、約3mgのヒドロキシプロピルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース、約0.8mgのタルクおよび約0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む製剤。
【請求項22】
請求項1〜21の何れか1項に記載の製剤であって、更にセルロースコーティングを具備する製剤。
【請求項23】
請求項1〜22の何れか1項に記載の製剤であって、前記セルロースコーティングがヒドロプロピルメチルセルロースである製剤。
【請求項24】
請求項1〜23の何れか1項に記載の製剤であって、前記コーティングが総製剤に相対して約0.5〜約5%(w/w)の範囲の量で存在する製剤。
【請求項25】
請求項1〜24の何れか1項に記載の製剤であって、前記コーティングが総製剤に相対して約2〜約4%(w/w)の範囲の量で存在する製剤。
【請求項26】
請求項1〜25の何れか1項に記載の製剤であって、前記コーティングが総製剤に相対して約2.5〜約3.5%(w/w)の範囲の量で存在する製剤。
【請求項27】
請求項1〜26の何れか1項に記載の製剤であって、前記コーティングの総量が1単位投与量当りで約2〜約3mgの範囲である製剤。
【請求項28】
黄体ホルモン反応性症候群を治療するための方法であって、前記方法が、そのような治療を必要とする患者に対して、請求項1〜27の何れか1項に記載の製剤の前記症候群の治療のための有効量を投与することを具備する方法。
【請求項29】
そのような提供が必要な対象に対して黄体ホルモンを提供する方法であって、請求項1〜27の何れか1項に記載の製剤を前記対象に投与することを具備する方法。
【請求項30】
ここに記載される何れかの新しい特徴または特徴の組み合わせ。

【公表番号】特表2007−506796(P2007−506796A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529642(P2006−529642)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【国際出願番号】PCT/DK2004/000638
【国際公開番号】WO2005/030175
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(505457215)ノボ・ノルディスク・フェムケア・アーゲー (4)
【氏名又は名称原語表記】Novo Nordisk FemCare AG
【住所又は居所原語表記】Andreasstrasse 15, CH−8050 Zurich,Switzerland
【Fターム(参考)】