説明

ICカード

【課題】カードの表面に曲げ癖(しわ)が発生することがなく、内蔵されたモジュールの機能を安定に維持することができるドーム型スイッチを備えたICカードを提供する。
【解決手段】本発明のICカード10は、接着層13を介してモジュール11およびドーム型スイッチ12を挟む第一基材14および第二基材15を備え、ドーム型スイッチ12は、ベース基材16と、その一方の面16aに設けられた第一固定接点17および第二固定接点18と、これら接点の上に配されたドーム型可動部材19と、その周縁に、ドーム型可動部材19と離隔して設けられた粘着層20と、粘着層20によりベース基材16に対向して接着され、ドーム型可動部材19を覆う被覆材を備え、粘着層20には、ドーム型可動部材19の内部と連通するともに、その周縁側から第一基材14および第二基材15の長辺方向にメアンダ形状をなして延びる溝22が設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドーム型スイッチを有するICカードに関し、特に、スイッチを押したときに、ドーム内から押し出される空気を逃がす空気逃げ構造を備えたドーム型スイッチを有するICカードに関する。
【背景技術】
【0002】
図2は、ドーム型スイッチの基本構造を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図2に示すドーム型スイッチ100は、基材101と、その一方の面101aに設けられた第一固定接点102および第二固定接点103と、これらの接点の上に配されたドーム型可動部材104と、第一固定接点102、第二固定接点103およびドーム型可動部材104を覆うシート状の被覆材105とから構成されている。
【0003】
第一固定接点102は基材101の一方の面101aの中央部に設けられている。また、第二固定接点103は、第一固定接点102の外周に、これと離隔して設けられている。
ドーム型可動部材104の中央部には、第一固定接点102に対向するように、弾性変形可能な可動接点104aが設けられている。ただし、通常の状態では、ドーム型可動部材104の可動接点104aは第一固定接点102に接触せずに、ドーム型可動部材104の縁部104bが第二固定接点103に接触している。
【0004】
このようなドーム型スイッチ100では、被覆材105の頂部105aを手指の先で押し下げると、ドーム型可動部材104の可動接点104aおよびその近傍が弾性変形し、ドーム型可動部材104が凸形状から凹形状に反転する。これにより、可動接点104aの内側が第一固定接点102に接触する。したがって、ドーム型可動部材104を介して、第一固定接点102と第二固定接点103が電気的に接続する。
【0005】
上記のような構造のドーム型スイッチ100では、ドーム型可動部材104を押すことにより、このドーム型可動部材104内の空気が押し出される。そこで、スイッチを押した感触を明瞭にするためには、ドーム型可動部材104内から押し出された空気を逃がす構造が必要とされている。
【0006】
ドーム型可動部材内から押し出された空気を逃がす構造を有するドーム型スイッチの一例としては、図3に示すドーム型スイッチ110が開示されている。
このドーム型スイッチ110では、ドーム型可動部材114と基材111との間に空気の逃げ道となる空隙116が設けられているとともに、基材111にドーム型可動部材114の一端側から延出し、空気の逃げ道となる帯状の空間117および被覆材115を貫通する空気逃げ穴118が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−035305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図3に示すようなドーム型スイッチは、空気の逃げ道となる帯状の空間117が設けられているため、この部分においては、被覆材115が粘着材や接着剤を介して基材111に接着されていない。したがって、この部分は、他の部分と比較すると曲げ強度が著しく低く、このようなドーム型スイッチを備えたICカードでは、カードの表面に曲げ癖(しわ)が発生することがあり、外観を損なうだけでなく、カード内部のモジュールの機能が損なわれるおそれがあった。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、カードの表面に曲げ癖(しわ)が発生することがなく、内蔵されたモジュールの機能を安定に維持することができるドーム型スイッチを備えたICカードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のICカードは、モジュールと、ドーム型スイッチと、前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを被覆する接着層と、該接着層を介して前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを挟む第一基材および第二基材とを備えたICカードであって、前記ドーム型スイッチは、ベース基材と、該ベース基材の一方の面に設けられた接点と、該接点の上に配されたドーム型可動部材と、該ドーム型可動部材の周縁に、該ドーム型可動部材と離隔して設けられた粘着層と、該粘着層により前記ベース基材に対向して接着され、前記ドーム型可動部材を覆う被覆材を備え、前記粘着層には、前記ドーム型可動部材の内部と連通するともに、前記ドーム型可動部材の周縁側から前記第一基材および前記第二基材の長辺方向または短辺方向に不規則な形状をなして延びる少なくとも1つの溝が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のICカードは、モジュールと、ドーム型スイッチと、前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを被覆する接着層と、該接着層を介して前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを挟む第一基材および第二基材とを備えたICカードであって、前記ドーム型スイッチは、ベース基材と、該ベース基材の一方の面に設けられた接点と、該接点の上に配されたドーム型可動部材と、該ドーム型可動部材の周縁に、該ドーム型可動部材と離隔して設けられた粘着層と、該粘着層により前記ベース基材に対向して接着され、前記ドーム型可動部材を覆う被覆材を備え、前記粘着層には、前記ドーム型可動部材の内部と連通するともに、前記ドーム型可動部材の周縁側から前記第一基材および前記第二基材の長辺方向または短辺方向に不規則な形状をなして延びる少なくとも1つの溝が設けられているので、粘着層の溝が形成されている部分と、第二基材との接着力を十分に確保することができ、他の部分と比較しても著しい曲げ強度の低下がないので、ICカードを曲げても、外観を損なうことなく、カード内部のモジュールの機能が損なわれることもない。また、粘着層と第二基材の界面における剥離が生じて、スイッチが機能しなくなるなどの不具合が生じ難い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のICカードの最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
【0012】
図1は、本発明のICカードの一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態のICカード10は、モジュール11と、ドーム型スイッチ12と、モジュール11およびドーム型スイッチ12を被覆する接着層13と、この接着層13を介してモジュール11およびドーム型スイッチ12を挟む第一基材14および第二基材15とから概略構成されている。このICカード10では、モジュール11が、その全ての外面が接着層13で覆われており、ドーム型スイッチ12が、そのベース基材16の他方の面16bおよび外側面が接着層13で覆われている。
【0013】
ドーム型スイッチ12は、ベース基材16と、第一固定接点17と、第二固定接点18と、ドーム型可動部材19と、粘着層20と、被覆材とから概略構成されている。なお、この実施形態では、第二基材15が、ドーム型スイッチ12の被覆材を兼ねている。
第一固定接点17および第二固定接点18は、ベース基材16の一方の面16aに互いに離隔して設けられている。また、第一固定接点17は、ベース基材16の一方の面16aの中央部に設けられ、第二固定接点18は、第一固定接点17の周縁に設けられている。さらに、第一固定接点17および第二固定接点18は、ベース基材16の一方の面16aに設けられた回路(図示略)に接続されている。
【0014】
ドーム型可動部材19は、第一固定接点17および第二固定接点18の上に配されており、その中央部には、第一固定接点17に対向するように、弾性変形可能な可動接点19aが設けられている。ただし、通常の状態では、この可動接点19aは第一固定接点17に接触せずに、ドーム型可動部材19の縁部19bが第二固定接点18に接触している。
【0015】
粘着層20は、ドーム型可動部材19の周縁に、これと離隔して設けられている。粘着層20とドーム型可動部材19との間には、間隙21が設けられている。また、粘着層20の厚みは、ドーム型可動部材19の高さと等しくなっている。
また、粘着層20には、ドーム型可動部材19の内部と連通するともに、ドーム型可動部材19の周縁側から第一基材14および第二基材15の長辺方向に不規則な形状をなして、すなわち、長手方向に蛇行したメアンダ形状(蛇行形状)をなして延びる溝22が設けられている。そして、蛇行した溝22の間の粘着層20は、第二基材15に接着している。
また、第二基材15は、粘着層20によりベース基材16に対向するように接着され、可動接点19aに接するようにドーム型可動部材19を覆っている。
【0016】
モジュール11としては、例えば、複数の部位に区分される絶縁基材を備え、これらの部位のそれぞれに、インレット;電池、ダイオード、表示装置、スイッチなどの電子部品;これらを接続する導線などからなる導電材などの部品か設けられたものが用いられる。
インレットは、ベース基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたコイル状のアンテナおよびICチップとから概略構成されている。
【0017】
接着層13をなす接着剤としては、使用前は液状であり、加熱、紫外線照射、電子線照射などの外的条件を加えることにより硬化する接着剤が用いられる。このような接着剤としては、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂が挙げられる。また、外的条件を加えなくても主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液硬化型接着剤も用いられる。
熱硬化型樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アクリル系反応樹脂などが挙げられる。
【0018】
紫外線硬化性樹脂としては、紫外線硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化性ウレタンアクリレート樹脂、紫外線硬化性ポリエステルアクリレート樹脂、紫外線硬化性ポリウレタン樹脂、紫外線硬化性エポキシアクリレート樹脂、紫外線硬化性イミドアクリレート樹脂などが挙げられる。
電子線硬化性樹脂としては、電子線硬化性アクリル樹脂、電子線硬化性ウレタンアクリレート樹脂、電子線硬化性ポリエステルアクリレート樹脂、電子線硬化性ポリウレタン樹脂、電子線硬化性エポキシアクリレート樹脂、カチオン硬化型樹脂などが挙げられる。
2液硬化型接着剤としては、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの混合物、ウレタンとポリイソシアネートとの混合物などが挙げられる。
このような接着剤の具体例としては、主剤(商品名:アロンマイティAP−317A、東亞合成社製)と硬化剤(商品名:アロンマイティAP−317B、東亞合成社製)からなる2液混合型エポキシ系接着剤、主剤(商品名:MLT2900、イーテック社製)と硬化剤(商品名:G3021−B174、イーテック社製)からなる2液混合型ウレタン系接着剤などが挙げられる。
【0019】
また、接着層13には、公知の無機顔料、有機顔料、染料などからなる着色剤が含まれていてもよい。この着色剤により、接着層13を任意の色に着色するこができる。
【0020】
第一基材14、第二基材15としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;;ポリカーボネート(PC)からなる基材;;ポリアリレートからなる基材;;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。これらの基材の中でも、機械的強度、寸法安定性、耐溶剤性の点からポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などからなる基材が好ましく、透明性、加工適性、コストの点からポリエチレンテレフタレート(PET)またはグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)からなる基材がより好ましい。
また、第一基材14、第二基材15としては、上記の基材をなす樹脂に着色剤を添加して、任意の色になるように成形した着色基材を用いてもよい。
【0021】
ベース基材16としては、少なくとも表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合基材や、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドからなる電気絶縁性のフィルムまたはシートが好適に用いられる。
【0022】
第一固定接点17および第二固定接点18は、ベース基材16の一方の面16aにポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物としては、熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂、浸透乾燥型樹脂、溶剤揮発型樹脂などの公知のものが用いられる。
【0023】
ドーム型可動部材19は、弾性変形可能な金属からなる部材である。
粘着層20をなす粘着材としては、液体と固体の両方の性質を有し、常に濡れた状態にあり、流動性が低く、それ自体の形状を保持する粘着材が用いられる。このような粘着材としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム系粘着材、合成ゴム系粘着材などが挙げられる。
粘着材の具体例としては、ウレタン樹脂系両面テープ(商品名:T3810、ニトムズ社製)、両面テープ(商品名:TL−85F−12、リンテック社製)などが挙げられる。
【0024】
この実施形態のICカード10は、ドーム型スイッチ12の粘着層20に、ドーム型可動部材19の内部と連通するともに、ドーム型可動部材19の周縁側から第一基材14および第二基材15の長辺方向に蛇行したメアンダ形状(蛇行形状)をなして延びる溝22が設けられており、蛇行した溝22の間の粘着層20は、第二基材15に接着しているので、粘着層20の溝22が形成されている部分と、第二基材15との接着力を十分に確保することができ、他の部分と比較しても著しい曲げ強度の低下がないので、ICカード10を曲げても、外観を損なうことなく、カード内部のモジュール11の機能が損なわれることもない。また、粘着層20と第二基材15の界面における剥離が生じて、スイッチが機能しなくなるなどの不具合が生じ難い。また、ドーム型スイッチ12によれば、スイッチを押した感触を明瞭にすることができるとともに、スイッチ内部に水分や湿気が浸透することなく、狭い領域にも取り付けることができる。
【0025】
なお、この実施形態では、ドーム型スイッチ12の粘着層20に、ドーム型可動部材19の周縁側から第一基材14および第二基材15の長辺方向に蛇行したメアンダ形状(蛇行形状)をなして延びる1つの溝22が設けられたICカード10を例示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、粘着層に、ドーム型可動部材の周縁側から第一基材および第二基材の長辺方向または短辺方向に不規則な形状をなして延びる2つ以上の溝が設けられていてもよい。また、本発明のICカードにおいて、ドーム型スイッチの粘着層に設けられた溝の「不規則な形状」とは、メアンダ形状の他に、曲率半径の異なる複数の円弧が連続してなる形状などが挙げられる。
【0026】
この実施形態では、第二基材15が、ドーム型スイッチ12の被覆材を兼ねるICカード10を例示したが、本発明のICカードはこれに限定されない。本発明のICカードにあっては、第二基材と、ドーム型スイッチの被覆材が別体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のドーム型スイッチの一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図2】ドーム型スイッチの基本構造を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図3】従来のドーム型スイッチの空気逃げ部の構造の一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0028】
10・・・ICカード、11・・・モジュール、12・・・ドーム型スイッチ、13・・・接着層、14・・・第一基材、15・・・第二基材、16・・・ベース基材、17・・・第一固定接点、18・・・第二固定接点、19・・・ドーム型可動部材、20・・・粘着層、21・・・間隙、22・・・溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールと、ドーム型スイッチと、前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを被覆する接着層と、該接着層を介して前記モジュールおよび前記ドーム型スイッチを挟む第一基材および第二基材とを備えたICカードであって、
前記ドーム型スイッチは、ベース基材と、該ベース基材の一方の面に設けられた接点と、該接点の上に配されたドーム型可動部材と、該ドーム型可動部材の周縁に、該ドーム型可動部材と離隔して設けられた粘着層と、該粘着層により前記ベース基材に対向して接着され、前記ドーム型可動部材を覆う被覆材を備え、
前記粘着層には、前記ドーム型可動部材の内部と連通するともに、前記ドーム型可動部材の周縁側から前記第一基材および前記第二基材の長辺方向または短辺方向に不規則な形状をなして延びる少なくとも1つの溝が設けられていることを特徴とするICカード。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−54448(P2009−54448A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220862(P2007−220862)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】