ICタグリーダ
【課題】作業者の負担を軽減した、無線IDタグおよび同タグを用いた物品管理システム用のリーダを提供する。
【解決手段】ICタグリーダ2は、ユーザの読取り操作に基づいて、リーダ部を介して作業表に付された作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報(作業コード)を読み取る作業特定情報読取り処理、入力受付部を介したユーザの読取り操作に基づいて、リーダ部を介して物品に付された物品特定用の無線ICタグ1に記憶されている物品特定情報を読み取る物品特定情報読取り処理、読み取った作業特定情報に対応する指示内容を記憶部から取得する表示内容取得処理、取得した指示内容を表示部に表示してユーザに画面表示により前記作業特定情報に対応した作業内容の指示を与える画面表示処理、ならびに、リーダ部を介して読み取った作業特定情報および物品特定情報を、通信部を介してサーバに送信する送信処理を実行する処理部、を備える。
【解決手段】ICタグリーダ2は、ユーザの読取り操作に基づいて、リーダ部を介して作業表に付された作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報(作業コード)を読み取る作業特定情報読取り処理、入力受付部を介したユーザの読取り操作に基づいて、リーダ部を介して物品に付された物品特定用の無線ICタグ1に記憶されている物品特定情報を読み取る物品特定情報読取り処理、読み取った作業特定情報に対応する指示内容を記憶部から取得する表示内容取得処理、取得した指示内容を表示部に表示してユーザに画面表示により前記作業特定情報に対応した作業内容の指示を与える画面表示処理、ならびに、リーダ部を介して読み取った作業特定情報および物品特定情報を、通信部を介してサーバに送信する送信処理を実行する処理部、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流や製造管理の分野で頻繁に用いられるようになったRFID(Radio Frequency Identification)等、無線ICタグおよび同タグを用いた物品管理システムにおけるICタグリーダ関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDは、電波を用い、非接触でデータキャリアを認識する個体認識技術を用いた無線ICタグであり、バーコードに代わる次世代の個体認識素子として期待されている。
特徴としては、情報の追加や更新が可能であること、複数個体の一括認識が可能であること、システム化した場合の融通性が高い点等が挙げられる。
【0003】
ところで、製造現場等において、ハンマーやニッパー等の工具を管理するシーン、例えば、工具の貸し出し時、工具管理に必要な工具名等の貸し出し情報の登録作業は、作業者が自ら現場に備え付けの作業者用端末のキーボードやマウス等を操作することにより行なわれていた。
特に、発電所や、重機、機械系の現場作業者は仕事の性格上手袋をはめる機会が多く、操作に不慣れで比較的機械入力が困難な環境にある。このため、操作ミス等による誤入力が発生しやすく、非常に煩わしいものであった。
【0004】
なお、次の特許文献1は、「ICカードのアプリケーション起動システム」であり、RFIDよりも大きなICカードを用い、処理を外部から与えられたコマンドによりICカードの内部で行う。特許文献2の「非接触IDタグ付き書籍及び書籍物流管理方法」は、後記する操作コードを含まないが、対象物の書籍の状態情報コードをRFID内部に保管し、管理の効率化を図っている。特許文献3の「図書館蔵書管理方法及び装置」は、RFIDを用いることで、図書館の蔵書管理の自動化並びに不正持出し防止を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−279371号公報(段落0007,00011、図11)
【特許文献2】特開2003−63655号公報(段落0001、図3、図10)
【特許文献3】特開2001−199511号公報(段落0019,0022,0023,0032)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記した事情に基づいてなされたものであり、無線ICタグに操作の意味を持たせ、タグリーダをその無線ICタグに近づけるだけで作業手続きを簡素化でき、作業者の負担を軽減した、無線ICタグおよび同タグを用いた物品管理システムに好適に適用されるICタグリーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した課題を解決するために本発明は、無線ICタグに書き込まれた操作コードに対応する操作指示情報を、RFIDタグリーダが持つデータベースを索引することによって取り込み、例えば、工具名、工具ID、貸し出し情報、次回校正日等の工具情報を登録し、工具等の物品をリアルタイムに管理する構成とした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業者は、タグリーダを無線ICタグに近づけるだけで工具等の物品の情報を登録することができるため、工具等物品管理のための登録や操作にかかる作業者の負担が大幅に軽減される。特に、現場作業者等、端末の操作が難しい環境においても作業手続が容易になり、操作ミスを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に適用される無線ICタグに書き込まれた情報と、RFIDタグリーダが持つデータベースとの関係を説明するために引用した図である。
【図2】本発明実施形態に係わる操作コードテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図3】本発明実施形態に係わる工具の貸出し操作のシステム事例を示す概念図である。
【図4】本発明実施形態に係わる工具管理システムの工具貸出し時の手続きを示すフローチャートである。
【図5】工具貸出し時における操作を概念的に示した図である。
【図6】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図7】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図8】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図9】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図10】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図11】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図12】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図13】本発明実施形態に係わるRFIDタグとRFIDタグリーダの内部構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明に適用される無線ICタグに書き込まれる情報と、タグリーダが持つデータベースとの関係を説明するために引用した図である。
ここでは無線ICタグとしてRFIDタグ1が、タグリーダとしてRFIDタグリーダ2が例示されている。
【0011】
図1に示されるように、RFIDタグ1には、「UID(User ID)」と、「操作コード」と、「ユーザデータ」が書き込まれている。
ここで、「UID」とは、利用者識別情報(ID)や工具等の管理対象となる物品の識別情報(ID)の双方をいい、また、「操作コード」とは、工具等の管理対象となる物品に対する操作情報をいう。更に、「ユーザデータ」とは、利用者(工具等を利用する作業者)の氏名や工具等の管理対象となる物品の種類をいう。なお、「UID」と「ユーザデータ」は、RFIDタグリーダ2が持つUID・ユーザデータテーブル21に関連付けられ、また、「操作コード」は、RFIDタグリーダ2が持つ操作コードテーブル22に関連付けられている。また、UID・ユーザデータテーブル21と、操作コードテーブル22のそれぞれは、RFIDタグリーダ2が内蔵するデータベースの所定の領域に割当てられ、格納されている。
なお、操作コードの他に書き込まれる作業者ID(即ちUID)、管理対象となる物品のID(即ちUID)は、RFIDタグリーダ2を介して認証のために利用される。
【0012】
図2に、本発明の実施形態に係わる操作コードテーブル22のデータ構造の一例が示されている。
図2に示されるように、操作コードテーブル22は、操作コードと操作指示情報(意味)のそれぞれのデータフィールドで1個のエントリが構成され、各操作コード(AA、AB、AC…)に対してそれぞれ意味付けがなされている。ここでは、操作コードをキーに操作コードテーブル22を索引することにより意味付けされた操作指示情報(AAは作業開始、ABは作業終了、ACは貸出し、…)がRFIDタグリーダ2に出力されるデータ構造になっている。
【0013】
図3は、本発明の実施形態に係わる無線ICタグ(RFIDタグ)を用いた物品管理システムの具体的な操作事例を示した概念図であり、ここでは、工具(工具等)の貸出し操作が例示されている。
図3に示されるように、作業エリアの壁には、紙媒体からなる作業表10に複数のRFIDタグが貼付もしくは実装されているものとする。ここで、各RFIDタグ(図3中、ハッチング表示部分)には、上から順に、「作業開始」、「貸出し」、「返却」、「搬出」、「搬入」、「校正」、「作業終了」の作業指示情報を示すそれぞれの操作コードが書き込まれているものとする。
また、工具30にもRFIDタグ(ハッチング表示部分)が貼付もしくは実装されており、このRFIDタグ1には、工具30のID(即ちUID)および工具名が書き込まれているものとする。更に、作業者が所持するIDカード20にもUIDとユーザデータが書き込まれたRFIDタグ(ハッチング表示部分)が貼付もしくは実装されているものとする。
【0014】
図4は、工具貸出し時の手続きを示すフローチャート、図5は、工具貸出し時における操作を概念的に示した図、図6〜図12は、RFIDタグリーダに都度表示される画面構成の一例を示す。
以下、図4に示すフローチャートならびに図5、そして、図6〜図11に示す画面を参照しながら、図3に示す工具貸出し時の操作の流れについて説明する。
【0015】
作業者はIDカード20を首にかけ、RFIDタグリーダ2を携行しながら貸出しを希望する工具30に近づく。ここでは、作業者は、ハンマー2個とニッパー1個の工具の貸出しを要求するものとする。図5にその様子が示されている。
まず、作業者は、作業表10の「作業開始」を示すRFIDタグにRFIDタグリーダ2を近づけ、操作コードを読み出す(S41)。RFIDタグリーダ2は、内蔵のデータベース中、操作コードテーブル22を索引し、ここで作業開始指示であることを認識して図6に示すトップページ画面(工具管理システム)を表示する(S42)。
【0016】
次に、作業者は、工具を借りるために、RFIDタグリーダ2を作業表10の「搬出」に対応するRFIDタグに近づける(S43:貸出タグREAD)。このことにより、RFIDタグリーダ2の画面は図7に示す画面表示に遷移し、ここで、システム(RFIDタグリーダ2)から「搬出したい工具のRFIDタグを読み込んでください」というメッセージが表示される(S44)。
作業者は前記したメッセージに従い、貸出しを希望するハンマー2個とニッパー1個を選択し、RFIDタグリーダ2を近づけ、それぞれに貼付もしくは実装されたRFIDタグを読み出す(S45)。ここで、RFIDタグリーダ2は図8に示す表示画面に遷移し、画面中に、作業者が選択した工具名および工具IDが表示される。ここに表示される内容は、RFIDタグリーダ2が、工具30に貼付あるいは実装されたRFIDタグに書き込まれているUIDおよびユーザデータを読み込み、これら情報をキーに、UID・ユーザデータテーブル21を索引することによって取り込まれ表示される。
【0017】
なお、画面を確認して借りる工具を間違え、あるいは、誤ってRFIDタグリーダ2を別のRFIDタグに近づけた場合は、図9に示されるように「一つ前に戻る」ボタンを押下することにより、図7に示す画面に遷移する。このことにより、操作をやり直すことができる。
【0018】
そして、貸出し工具30の登録、搬出手続きを行ない(S46)、RFIDタグリーダ2を「作業終了」を示す作業表10のRFIDタグに近づけ、読み込む(S47)。このことにより、図10に示す画面に遷移して、搬出する工具の登録、および諸手続きを行うと共に、作業を終了するメッセージが表示される。ここで、工具を借りる作業者のUIDが登録されていなければ図11に示す画面に遷移し、作業者のIDカード20に貼付もしくは実装されたRFIDタグの読み取りを促すメッセージ(搬出者のIDコードが登録されていません。IDカードで登録してください)が表示される。
【0019】
作業者はこのメッセージを確認して、RFIDタグリーダ2を携帯するIDカードのRFIDタグに近づけ、UIDを読み込む。そして、図12に示す画面に遷移し、読み込んだUIDのタグリーダ2への登録を実行する(S48)ことにより、RFIDタグリーダ2はUID・ユーザデータテーブル21を索引して得られる搬出者名を画面上に表示して搬出処理を正常に終える。このことにより、工具の貸出し状況、工具の残量状況、貸出し返却遅延の返却フォローが可能になる。
【0020】
下の表1は、貸し出し状況を参照可能にしたり、期限管理を可能にしたりするための貸出し情報管理テーブルの一例を示す表である。
【表1】
このような表1のテーブルをサーバに登録しておくことで、管理者側の管理が確実に行えるようになるとともに、作業者も返却期限日や工具の貸出し状況の参照が可能になる。また、返却期限日が過ぎた場合に搬出者の連絡先に返却を促す等が可能になる。また、返却日の遅延が他の作業者に把握されることになるので、搬出を希望する作業者から直接搬出した作業者に問い合わせを行うことも可能になる。
【0021】
前記した本発明実施形態によれば、ハンマーやニッパー等、工具の貸し出しを管理する場合についてのみ例示したが、計器類の校正履歴を入力する場合も同様の手順を実行することにより管理が可能である。
ここでは、「校正」を示すRFIDタグを読み出し(S43相当)、校正した計器のRFIDタグを読み出し(S45相当)、校正した作業者の氏名を登録する(S48相当)点において操作が異なるが手順は同様である。このことにより、校正日履歴、次回校正日の参照が可能になる。
【0022】
図13は、本発明実施形態に係わるRFIDタグとRFIDタグリーダの内部構成の一例を示すブロック図である。
ここではいずれも最小構成を示している。RFIDタグ1は、操作コードの他、UID、ユーザデータが書き込まれるメモリ11と、RFコントローラ12からなる。RFIDタグ1にはRFタグリーダ2に登録された操作指示情報に対応する操作コードが書き込まれ、当該操作コードにより、RFIDタグリーダ2を介して操作指示を行う通信手段として機能する。
【0023】
一方、RFIDタグリーダ2は、CPU20を核に、テーブルメモリ21、22、メモリ23、RFコントローラ24、タグリードライト(R/W)制御部25、画面制御部26、上位装置インタフェース部27、そして、入出力手段としての液晶タッチパネル28からなる。
【0024】
テーブルメモリ21、22は、図1に示すそれと同じであり、ここに、RFIDタグ1に書き込まれたUIDおよびユーザデータに対応する詳細データ、および操作コードに対応する操作指示情報がそれぞれ格納されている。
RFIDタグリーダ2は、無線送受信を行うRFコントローラ24を介して複数のRFIDタグ1と通信を行ない、読み込まれたタグ情報は、タグR/W制御部25によりメモリ23に書き込まれる。また、CPU20によってそのタグ情報が読み込まれ、例えば、読み込まれた操作コードに対応する操作指示情報をテーブルメモリ22から索引により取り込み、その操作指示情報を画面制御部26を介して液晶タッチパネル28に表示する。
【0025】
なお、管理情報は、サーバ等、図示せぬ上位装置から上位装置インタフェース部27を介して取り込み活用することも可能である。また、タグ情報の種類によっては上位装置インタフェース27を介して上位装置へ転送して管理することも可能である。
【0026】
以上説明のように本発明は、無線ICタグ(RFIDタグ1)に書き込まれた操作コードに対応する操作指示情報を、RFIDタグリーダ2が持つデータベース(操作コードテーブル22)を索引することによって取り込み、例えば、工具名、工具ID、貸し出し情報、次回校正日等の工具情報を登録し、リアルタイムに管理する構成としたものである。
【0027】
このことにより、作業者は、RFIDタグリーダ2を無線ICタグ(RFIDタグ1)に近づけるだけで工具情報を登録することができるため、工具管理のための登録や操作にかかる作業者の負担を大幅に軽減することができる。特に、現場作業者等、端末の操作が難しい環境において一層作業手続が容易になり、操作ミスを減らすことができる。
また、従来、前記した操作指示を変更する場合、サーバ等上位装置も含めたシステム変更が余儀なくされたが、本発明実施形態によれば、RFIDタグ1の操作コードのみの書き替えることで対応が可能になり、柔軟で拡張性の高いシステム構築が可能になる。
なお、本発明実施形態によれば、工具管理を中心に説明したが、他に、計器、部品、製品等の物品全般に同様に応用が可能である。
なお、作業表10は、衣服・装備等、身に付けるものに貼着、添付、縫い付け等してもよい。
【符号の説明】
【0028】
10 作業表
1 RFIDタグ(通信手段:無線ICタグ)
11 メモリ
12 RFコントローラ
2 RFIDタグリーダ(タグリーダ)
20 CPU(処理部)
21 UID・ユーザデータテーブル(記憶部)
22 操作コードテーブル(記憶部)
23 メモリ(記憶部)
24 RFコントローラ(リーダ部)
25 タグR/W制御部
26 画面制御部
28 液晶タッチパネル(入力受付部、表示部)
30 工具(物品)
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流や製造管理の分野で頻繁に用いられるようになったRFID(Radio Frequency Identification)等、無線ICタグおよび同タグを用いた物品管理システムにおけるICタグリーダ関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDは、電波を用い、非接触でデータキャリアを認識する個体認識技術を用いた無線ICタグであり、バーコードに代わる次世代の個体認識素子として期待されている。
特徴としては、情報の追加や更新が可能であること、複数個体の一括認識が可能であること、システム化した場合の融通性が高い点等が挙げられる。
【0003】
ところで、製造現場等において、ハンマーやニッパー等の工具を管理するシーン、例えば、工具の貸し出し時、工具管理に必要な工具名等の貸し出し情報の登録作業は、作業者が自ら現場に備え付けの作業者用端末のキーボードやマウス等を操作することにより行なわれていた。
特に、発電所や、重機、機械系の現場作業者は仕事の性格上手袋をはめる機会が多く、操作に不慣れで比較的機械入力が困難な環境にある。このため、操作ミス等による誤入力が発生しやすく、非常に煩わしいものであった。
【0004】
なお、次の特許文献1は、「ICカードのアプリケーション起動システム」であり、RFIDよりも大きなICカードを用い、処理を外部から与えられたコマンドによりICカードの内部で行う。特許文献2の「非接触IDタグ付き書籍及び書籍物流管理方法」は、後記する操作コードを含まないが、対象物の書籍の状態情報コードをRFID内部に保管し、管理の効率化を図っている。特許文献3の「図書館蔵書管理方法及び装置」は、RFIDを用いることで、図書館の蔵書管理の自動化並びに不正持出し防止を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−279371号公報(段落0007,00011、図11)
【特許文献2】特開2003−63655号公報(段落0001、図3、図10)
【特許文献3】特開2001−199511号公報(段落0019,0022,0023,0032)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記した事情に基づいてなされたものであり、無線ICタグに操作の意味を持たせ、タグリーダをその無線ICタグに近づけるだけで作業手続きを簡素化でき、作業者の負担を軽減した、無線ICタグおよび同タグを用いた物品管理システムに好適に適用されるICタグリーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した課題を解決するために本発明は、無線ICタグに書き込まれた操作コードに対応する操作指示情報を、RFIDタグリーダが持つデータベースを索引することによって取り込み、例えば、工具名、工具ID、貸し出し情報、次回校正日等の工具情報を登録し、工具等の物品をリアルタイムに管理する構成とした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業者は、タグリーダを無線ICタグに近づけるだけで工具等の物品の情報を登録することができるため、工具等物品管理のための登録や操作にかかる作業者の負担が大幅に軽減される。特に、現場作業者等、端末の操作が難しい環境においても作業手続が容易になり、操作ミスを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に適用される無線ICタグに書き込まれた情報と、RFIDタグリーダが持つデータベースとの関係を説明するために引用した図である。
【図2】本発明実施形態に係わる操作コードテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図3】本発明実施形態に係わる工具の貸出し操作のシステム事例を示す概念図である。
【図4】本発明実施形態に係わる工具管理システムの工具貸出し時の手続きを示すフローチャートである。
【図5】工具貸出し時における操作を概念的に示した図である。
【図6】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図7】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図8】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図9】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図10】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図11】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図12】本発明実施形態におけるRFIDタグリーダの画面構成の一例を示す図である。
【図13】本発明実施形態に係わるRFIDタグとRFIDタグリーダの内部構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明に適用される無線ICタグに書き込まれる情報と、タグリーダが持つデータベースとの関係を説明するために引用した図である。
ここでは無線ICタグとしてRFIDタグ1が、タグリーダとしてRFIDタグリーダ2が例示されている。
【0011】
図1に示されるように、RFIDタグ1には、「UID(User ID)」と、「操作コード」と、「ユーザデータ」が書き込まれている。
ここで、「UID」とは、利用者識別情報(ID)や工具等の管理対象となる物品の識別情報(ID)の双方をいい、また、「操作コード」とは、工具等の管理対象となる物品に対する操作情報をいう。更に、「ユーザデータ」とは、利用者(工具等を利用する作業者)の氏名や工具等の管理対象となる物品の種類をいう。なお、「UID」と「ユーザデータ」は、RFIDタグリーダ2が持つUID・ユーザデータテーブル21に関連付けられ、また、「操作コード」は、RFIDタグリーダ2が持つ操作コードテーブル22に関連付けられている。また、UID・ユーザデータテーブル21と、操作コードテーブル22のそれぞれは、RFIDタグリーダ2が内蔵するデータベースの所定の領域に割当てられ、格納されている。
なお、操作コードの他に書き込まれる作業者ID(即ちUID)、管理対象となる物品のID(即ちUID)は、RFIDタグリーダ2を介して認証のために利用される。
【0012】
図2に、本発明の実施形態に係わる操作コードテーブル22のデータ構造の一例が示されている。
図2に示されるように、操作コードテーブル22は、操作コードと操作指示情報(意味)のそれぞれのデータフィールドで1個のエントリが構成され、各操作コード(AA、AB、AC…)に対してそれぞれ意味付けがなされている。ここでは、操作コードをキーに操作コードテーブル22を索引することにより意味付けされた操作指示情報(AAは作業開始、ABは作業終了、ACは貸出し、…)がRFIDタグリーダ2に出力されるデータ構造になっている。
【0013】
図3は、本発明の実施形態に係わる無線ICタグ(RFIDタグ)を用いた物品管理システムの具体的な操作事例を示した概念図であり、ここでは、工具(工具等)の貸出し操作が例示されている。
図3に示されるように、作業エリアの壁には、紙媒体からなる作業表10に複数のRFIDタグが貼付もしくは実装されているものとする。ここで、各RFIDタグ(図3中、ハッチング表示部分)には、上から順に、「作業開始」、「貸出し」、「返却」、「搬出」、「搬入」、「校正」、「作業終了」の作業指示情報を示すそれぞれの操作コードが書き込まれているものとする。
また、工具30にもRFIDタグ(ハッチング表示部分)が貼付もしくは実装されており、このRFIDタグ1には、工具30のID(即ちUID)および工具名が書き込まれているものとする。更に、作業者が所持するIDカード20にもUIDとユーザデータが書き込まれたRFIDタグ(ハッチング表示部分)が貼付もしくは実装されているものとする。
【0014】
図4は、工具貸出し時の手続きを示すフローチャート、図5は、工具貸出し時における操作を概念的に示した図、図6〜図12は、RFIDタグリーダに都度表示される画面構成の一例を示す。
以下、図4に示すフローチャートならびに図5、そして、図6〜図11に示す画面を参照しながら、図3に示す工具貸出し時の操作の流れについて説明する。
【0015】
作業者はIDカード20を首にかけ、RFIDタグリーダ2を携行しながら貸出しを希望する工具30に近づく。ここでは、作業者は、ハンマー2個とニッパー1個の工具の貸出しを要求するものとする。図5にその様子が示されている。
まず、作業者は、作業表10の「作業開始」を示すRFIDタグにRFIDタグリーダ2を近づけ、操作コードを読み出す(S41)。RFIDタグリーダ2は、内蔵のデータベース中、操作コードテーブル22を索引し、ここで作業開始指示であることを認識して図6に示すトップページ画面(工具管理システム)を表示する(S42)。
【0016】
次に、作業者は、工具を借りるために、RFIDタグリーダ2を作業表10の「搬出」に対応するRFIDタグに近づける(S43:貸出タグREAD)。このことにより、RFIDタグリーダ2の画面は図7に示す画面表示に遷移し、ここで、システム(RFIDタグリーダ2)から「搬出したい工具のRFIDタグを読み込んでください」というメッセージが表示される(S44)。
作業者は前記したメッセージに従い、貸出しを希望するハンマー2個とニッパー1個を選択し、RFIDタグリーダ2を近づけ、それぞれに貼付もしくは実装されたRFIDタグを読み出す(S45)。ここで、RFIDタグリーダ2は図8に示す表示画面に遷移し、画面中に、作業者が選択した工具名および工具IDが表示される。ここに表示される内容は、RFIDタグリーダ2が、工具30に貼付あるいは実装されたRFIDタグに書き込まれているUIDおよびユーザデータを読み込み、これら情報をキーに、UID・ユーザデータテーブル21を索引することによって取り込まれ表示される。
【0017】
なお、画面を確認して借りる工具を間違え、あるいは、誤ってRFIDタグリーダ2を別のRFIDタグに近づけた場合は、図9に示されるように「一つ前に戻る」ボタンを押下することにより、図7に示す画面に遷移する。このことにより、操作をやり直すことができる。
【0018】
そして、貸出し工具30の登録、搬出手続きを行ない(S46)、RFIDタグリーダ2を「作業終了」を示す作業表10のRFIDタグに近づけ、読み込む(S47)。このことにより、図10に示す画面に遷移して、搬出する工具の登録、および諸手続きを行うと共に、作業を終了するメッセージが表示される。ここで、工具を借りる作業者のUIDが登録されていなければ図11に示す画面に遷移し、作業者のIDカード20に貼付もしくは実装されたRFIDタグの読み取りを促すメッセージ(搬出者のIDコードが登録されていません。IDカードで登録してください)が表示される。
【0019】
作業者はこのメッセージを確認して、RFIDタグリーダ2を携帯するIDカードのRFIDタグに近づけ、UIDを読み込む。そして、図12に示す画面に遷移し、読み込んだUIDのタグリーダ2への登録を実行する(S48)ことにより、RFIDタグリーダ2はUID・ユーザデータテーブル21を索引して得られる搬出者名を画面上に表示して搬出処理を正常に終える。このことにより、工具の貸出し状況、工具の残量状況、貸出し返却遅延の返却フォローが可能になる。
【0020】
下の表1は、貸し出し状況を参照可能にしたり、期限管理を可能にしたりするための貸出し情報管理テーブルの一例を示す表である。
【表1】
このような表1のテーブルをサーバに登録しておくことで、管理者側の管理が確実に行えるようになるとともに、作業者も返却期限日や工具の貸出し状況の参照が可能になる。また、返却期限日が過ぎた場合に搬出者の連絡先に返却を促す等が可能になる。また、返却日の遅延が他の作業者に把握されることになるので、搬出を希望する作業者から直接搬出した作業者に問い合わせを行うことも可能になる。
【0021】
前記した本発明実施形態によれば、ハンマーやニッパー等、工具の貸し出しを管理する場合についてのみ例示したが、計器類の校正履歴を入力する場合も同様の手順を実行することにより管理が可能である。
ここでは、「校正」を示すRFIDタグを読み出し(S43相当)、校正した計器のRFIDタグを読み出し(S45相当)、校正した作業者の氏名を登録する(S48相当)点において操作が異なるが手順は同様である。このことにより、校正日履歴、次回校正日の参照が可能になる。
【0022】
図13は、本発明実施形態に係わるRFIDタグとRFIDタグリーダの内部構成の一例を示すブロック図である。
ここではいずれも最小構成を示している。RFIDタグ1は、操作コードの他、UID、ユーザデータが書き込まれるメモリ11と、RFコントローラ12からなる。RFIDタグ1にはRFタグリーダ2に登録された操作指示情報に対応する操作コードが書き込まれ、当該操作コードにより、RFIDタグリーダ2を介して操作指示を行う通信手段として機能する。
【0023】
一方、RFIDタグリーダ2は、CPU20を核に、テーブルメモリ21、22、メモリ23、RFコントローラ24、タグリードライト(R/W)制御部25、画面制御部26、上位装置インタフェース部27、そして、入出力手段としての液晶タッチパネル28からなる。
【0024】
テーブルメモリ21、22は、図1に示すそれと同じであり、ここに、RFIDタグ1に書き込まれたUIDおよびユーザデータに対応する詳細データ、および操作コードに対応する操作指示情報がそれぞれ格納されている。
RFIDタグリーダ2は、無線送受信を行うRFコントローラ24を介して複数のRFIDタグ1と通信を行ない、読み込まれたタグ情報は、タグR/W制御部25によりメモリ23に書き込まれる。また、CPU20によってそのタグ情報が読み込まれ、例えば、読み込まれた操作コードに対応する操作指示情報をテーブルメモリ22から索引により取り込み、その操作指示情報を画面制御部26を介して液晶タッチパネル28に表示する。
【0025】
なお、管理情報は、サーバ等、図示せぬ上位装置から上位装置インタフェース部27を介して取り込み活用することも可能である。また、タグ情報の種類によっては上位装置インタフェース27を介して上位装置へ転送して管理することも可能である。
【0026】
以上説明のように本発明は、無線ICタグ(RFIDタグ1)に書き込まれた操作コードに対応する操作指示情報を、RFIDタグリーダ2が持つデータベース(操作コードテーブル22)を索引することによって取り込み、例えば、工具名、工具ID、貸し出し情報、次回校正日等の工具情報を登録し、リアルタイムに管理する構成としたものである。
【0027】
このことにより、作業者は、RFIDタグリーダ2を無線ICタグ(RFIDタグ1)に近づけるだけで工具情報を登録することができるため、工具管理のための登録や操作にかかる作業者の負担を大幅に軽減することができる。特に、現場作業者等、端末の操作が難しい環境において一層作業手続が容易になり、操作ミスを減らすことができる。
また、従来、前記した操作指示を変更する場合、サーバ等上位装置も含めたシステム変更が余儀なくされたが、本発明実施形態によれば、RFIDタグ1の操作コードのみの書き替えることで対応が可能になり、柔軟で拡張性の高いシステム構築が可能になる。
なお、本発明実施形態によれば、工具管理を中心に説明したが、他に、計器、部品、製品等の物品全般に同様に応用が可能である。
なお、作業表10は、衣服・装備等、身に付けるものに貼着、添付、縫い付け等してもよい。
【符号の説明】
【0028】
10 作業表
1 RFIDタグ(通信手段:無線ICタグ)
11 メモリ
12 RFコントローラ
2 RFIDタグリーダ(タグリーダ)
20 CPU(処理部)
21 UID・ユーザデータテーブル(記憶部)
22 操作コードテーブル(記憶部)
23 メモリ(記憶部)
24 RFコントローラ(リーダ部)
25 タグR/W制御部
26 画面制御部
28 液晶タッチパネル(入力受付部、表示部)
30 工具(物品)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業項目の名称が目視可能に表示されるとともに、作業特定用の無線ICタグが前記表示された作業項目の名称に対応付けて付された作業表を用いて、物品特定用の無線ICタグが付された物品の貸出しなどの管理を行う物品管理業務に用いられるICタグリーダであって、
前記無線ICタグの情報を読み取るリーダ部と、
ユーザからの前記ICタグの読取り操作の入力を受け付ける入力受付部と、
貸出し情報管理テーブルを備えるサーバと通信する通信部と、
ユーザに指示する情報を画面表示する表示部と、
前記作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報に対応付けて、前記表示部に画面表示する作業の指示内容を記憶した記憶部と、
前記入力受付部を介した前記ユーザの読取り操作に基づいて、前記リーダ部を介して前記作業表に付された作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報を読み取る作業特定情報読取り処理、前記入力受付部を介した前記ユーザの読取り操作に基づいて、前記リーダ部を介して前記物品に付された物品特定用の無線ICタグに記憶されている物品特定情報を読み取る物品特定情報読取り処理、前記読み取った作業特定情報に対応する前記指示内容を前記記憶部から取得する表示内容取得処理、前記取得した指示内容を前記表示部に表示してユーザに画面表示により前記作業特定情報に対応した作業内容の指示を与える画面表示処理、ならびに、前記リーダ部を介して読み取った作業特定情報および物品特定情報を、前記通信部を介して前記サーバに送信する送信処理を実行する処理部と、
を備えること
を特徴とするICタグリーダ。
【請求項2】
前記指示内容は、前記入力受付部を介した無線ICタグの読み取り指示であること
を特徴とする請求項1に記載のICタグリーダ。
【請求項3】
前記記憶部には、
前記作業特定情報に対応付けて、どの無線ICタグの情報を読み取るのかをユーザに指示する前記指示内容が記憶されており、
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報に応じた前記指示内容を前記記憶部から取得して前記表示部を介して次にどの無線ICタグの情報を読み取るかをユーザに指示すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のICタグリーダ。
【請求項4】
前記作業表には、
前記作業特定用の無線ICタグとして、作業終了を特定する作業特定情報が記憶されている無線ICタグが、作業終了という前記作業項目の名称と対応付けて付されており、
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報が前記作業終了を特定するものであるときは、
前記画面表示処理として、前記表示部を介して作業を終了するメッセージを画面表示するとともに、
前記送信処理として、前記通信部を介して前記無線ICタグから読み取った情報の全部または一部を前記サーバに送信して、前記サーバが備える前記貸出し情報テーブルに登録させること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のICタグリーダ。
【請求項5】
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報が前記作業終了を特定するものであるときは、読み取るべき無線ICタグの情報が読み取られたか否かを判定し、
前記判定の結果、前記読み取るべき無線ICタグの情報が読み取られていないときは、前記記憶部に記憶された前記指示内容のうち、読み取りを促す指示内容を前記表示部に表示して、前記ユーザに、未読み取りの無線ICタグの読み取りを促すこと
を特徴とする請求項4に記載のICタグリーダ。
【請求項1】
作業項目の名称が目視可能に表示されるとともに、作業特定用の無線ICタグが前記表示された作業項目の名称に対応付けて付された作業表を用いて、物品特定用の無線ICタグが付された物品の貸出しなどの管理を行う物品管理業務に用いられるICタグリーダであって、
前記無線ICタグの情報を読み取るリーダ部と、
ユーザからの前記ICタグの読取り操作の入力を受け付ける入力受付部と、
貸出し情報管理テーブルを備えるサーバと通信する通信部と、
ユーザに指示する情報を画面表示する表示部と、
前記作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報に対応付けて、前記表示部に画面表示する作業の指示内容を記憶した記憶部と、
前記入力受付部を介した前記ユーザの読取り操作に基づいて、前記リーダ部を介して前記作業表に付された作業特定用の無線ICタグに記憶されている作業特定情報を読み取る作業特定情報読取り処理、前記入力受付部を介した前記ユーザの読取り操作に基づいて、前記リーダ部を介して前記物品に付された物品特定用の無線ICタグに記憶されている物品特定情報を読み取る物品特定情報読取り処理、前記読み取った作業特定情報に対応する前記指示内容を前記記憶部から取得する表示内容取得処理、前記取得した指示内容を前記表示部に表示してユーザに画面表示により前記作業特定情報に対応した作業内容の指示を与える画面表示処理、ならびに、前記リーダ部を介して読み取った作業特定情報および物品特定情報を、前記通信部を介して前記サーバに送信する送信処理を実行する処理部と、
を備えること
を特徴とするICタグリーダ。
【請求項2】
前記指示内容は、前記入力受付部を介した無線ICタグの読み取り指示であること
を特徴とする請求項1に記載のICタグリーダ。
【請求項3】
前記記憶部には、
前記作業特定情報に対応付けて、どの無線ICタグの情報を読み取るのかをユーザに指示する前記指示内容が記憶されており、
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報に応じた前記指示内容を前記記憶部から取得して前記表示部を介して次にどの無線ICタグの情報を読み取るかをユーザに指示すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のICタグリーダ。
【請求項4】
前記作業表には、
前記作業特定用の無線ICタグとして、作業終了を特定する作業特定情報が記憶されている無線ICタグが、作業終了という前記作業項目の名称と対応付けて付されており、
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報が前記作業終了を特定するものであるときは、
前記画面表示処理として、前記表示部を介して作業を終了するメッセージを画面表示するとともに、
前記送信処理として、前記通信部を介して前記無線ICタグから読み取った情報の全部または一部を前記サーバに送信して、前記サーバが備える前記貸出し情報テーブルに登録させること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のICタグリーダ。
【請求項5】
前記処理部は、
前記作業特定情報読取り処理において読み取られた作業特定情報が前記作業終了を特定するものであるときは、読み取るべき無線ICタグの情報が読み取られたか否かを判定し、
前記判定の結果、前記読み取るべき無線ICタグの情報が読み取られていないときは、前記記憶部に記憶された前記指示内容のうち、読み取りを促す指示内容を前記表示部に表示して、前記ユーザに、未読み取りの無線ICタグの読み取りを促すこと
を特徴とする請求項4に記載のICタグリーダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−44162(P2011−44162A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219741(P2010−219741)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【分割の表示】特願2004−292003(P2004−292003)の分割
【原出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【分割の表示】特願2004−292003(P2004−292003)の分割
【原出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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