説明

ICディスク及びICディスクプレーヤー

【課題】長時間のデジタル音楽信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体、さらに該記録媒体に記録された前記デジタル情報を再生する再生装置において、前記記録媒体を回転せずにしかも非接触で前記デジタル情報の再生を可能にした記録媒体及び再生装置を提供する。
【解決手段】上記記録媒体は、方形の上部保護層11と下部保護層12と、これら両者の間に配された記録層13とで成るICディスク1が用いられ、さらに記録層13には上記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリー131を備えている。また、上記再生装置は、ICディスク1が装着された状態において記録層13に配されたアンテナ部135と略対向する位置に配されたアンテナ部21との間で電磁誘導等により非接触でICディスク1(ICメモリー131)に記録された上記デジタル情報を読み出して再生するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体、及び長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を再生する再生装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等の大量のデジタル情報を記録する記録媒体は、CDやDVD等のように、前記デジタル情報の再生時に回転させる必要から円盤状の記録媒体(ディスク)が用いられ、これをプラスチックケース等に収めて棚に並べるなどして保管するようにしている。さらに記録する前記デジタル情報の記録形態によってROM(Read Only Memory)形式の他にR(Recordable)形式或はRW(ReWitable)形式等のものがある。
【0003】
またそれらの中で、ROM形式(CD或はDVDと呼んでいる)のものは、透明な樹脂層と硬い保護層と、それら両層の間に配された光を反射する反射層との3層構造になっていて(反射層が2層で構成されるものもある)、さらに反射層には製造の段階でプレスしてトラッキング(情報を書き込む螺旋状の線)に沿って蛇行してピット(光を反射しない突起)を形成して前記デジタル情報を記録するようにしている。
【0004】
また、R形式(CD−R或はDVD−Rと呼んでいる)のものは、透明な樹脂層と硬い保護層と、それら両層の間に配された光を反射する反射層と、該反射層の上面に配された記録層との4層構造になっていて(記録層が2層で構成されるものもある)、前記反射層には情報を書き込むための螺旋状のグループ(案内溝)が彫られ、さらに前記記録層には有機色素が用いられていて、該有機色素に前記グループに沿ってレーザー光を照射して有機色素を焼いて(破壊して)ピットを形成して前記デジタル情報を記録するようにしている。
【0005】
また、RW形式(CD−RW或はDVD−RWと呼んでいる)のものは、R形式同様の構造の中で記録層には相変化現象を持つ特殊な合金が用いられていて、該合金に前記グループに沿ってレーザー光を照射して熱して相変化現象を起こさせてピットを形成して前記デジタル情報を記録するようにしている。
【0006】
また、このようにして前記記録媒体に記録された前記デジタル情報を再生するには、その記録媒体(ディスク)を回転させて、その内から外へ向けてトラッキング或はグループに沿ってレーザー光を照射して、その時照射されたレーザー光の反射光の変化を検出して、電気信号(RF信号)を得て記録媒体に記録されたデジタル情報を読み出して、さらにこのようにして読み出されたデジタル情報を再生するようにしている。
【0007】
また、近年、PC(パソコン)或は携帯端末等を使って、CD或はDVDディスク等からファイル形式で読出した(リッピングした)又は、インターネット経由でレコード会社或は映画会社等の音楽データーベース或は映像データーベース等サーバーからダウンロードしてファイル形式で読出した音楽ファイル或は映像ファイル等をデコードして前記デジタル情報を再生するようにしたものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記した記録媒体(ディスク)は、非常に反りに弱く、その反りのために、該記録媒体(ディスク)に記録された前記デジタル情報を再生する際に照射されたレーザー光が偏って屈折してその焦点を歪ませて、ピットを正しく捉えることができず、読み取りエラーやノイズ発生の原因になる。
【0009】
さらに、レーザー光の照射面に傷や汚れがあると、再生時に傷や汚れで照射されたレーザー光が反射或は散乱してピットに届かないなどで読み取りエラーやノイズ発生の原因になる。
【0010】
また、反った記録媒体(ディスク)は、再生の際に水平回転しないので、再生装置に備えられて記録媒体(ディスク)を乗せて回転するモーター(スピンドルモーター)の回転軸に負担をかけてその寿命を縮める。
【0011】
また、R形式或はRW形式のものでは、記録層が光に反応するので、記録後に太陽光等の強い光を当てると記録された前記デジタル情報が破壊され読み取れなくなるうえに、特に頻繁に記録層にレーザー光を照射して高速読み取りが繰り返されるとピットの形が崩れて、最後には記録された前記デジタル情報が読み取れなくなる恐れがあるなど、光に対して弱い性質を持っている。
【0012】
さらに、上記した再生装置は、前記記録媒体(ディスク)を回転させる必要があるためにモーター(スピンドルモーター)を必要とし、さらには該モーター(スピンドルモーター)の回転速度を制御して線速度一定(CLV:Constant Linear Verocity)を保たせるための高精度のスピンドルサーボ機構、照射したレーザー光が記録層のピットに常に正確に焦点を結ぶようにその焦点を制御するための高精度のフォーカスサーボ機構、照射したレーザー光が記録層の前記デジタル情報が書き込まれたトラッキングを正確に捉えて蛇行するようにその照射位置を制御する高精度のトラッキングサーボ機構等を必要とし、再生装置を高価にする。
【0013】
このため、前記記録媒体(ディスク)に記録された前記デジタル情報を再生するために使用するモーター(スピンドルモーター)及び各種サーボ機構等の機構部の大型重量化、それに前記機構部の経年変化等による故障で寿命を縮め、さらには各種の高精度のサーボ機構等によって高価なものにするうえに、振動する車載用等では備えられた再生装置の各種サーボ機構等の精度を保たせるための高度な振動対策等を図る必要がある。
【0014】
また、PC(パソコン)或は携帯端末等を使ってファイル形式で読出した音楽ファイル或は映像ファイル等をデコードして前記デジタル情報を再生するようにしたものは、そのための操作それにファイル管理等の習得が老人や機会音痴の人それに子供等にとって困難である。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明は、上記課題を解決するために成されたもので、
請求項1に記載のICディスクは、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体であって、
該記録媒体が、方形の上部保護層と下部保護層と、これら両者の間に配された記録層とから成り、
さらに該記録層が、
外部から電磁誘導等により非接触で電源を受電する受電手段と、
前記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリーと、
該ICメモリーに予め記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記読出制御情報に基づいて前記ICメモリーに予め記録された前記デジタル情報を読み出す読出手段と、
該読出手段により読み出された前記デジタル情報を外部に電磁誘導等により非接触で送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
さらに請求項2に記載のICディスクは、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体であって、
該記録媒体が、方形の上部保護層と下部保護層と、これら両者の間に配された記録層とから成り、
さらに該記録層が、
外部から電磁誘導等により非接触で電源を受電する受電手段と、
前記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリーと、
前記デジタル情報を書き込むための書込制御情報と前記デジタル情報とを外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記書込制御情報に基づいて同受信手段により受信された前記デジタル情報を前記ICメモリーに書き込んで記録する記録手段と、
該記録手段により又は予め前記ICメモリーに記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記読出制御情報に基づいて前記ICメモリーに前記記録手段により又は予め記録された前記デジタル情報を読み出す読出手段と、
該読出手段により読み出された前記デジタル情報を外部に電磁誘導等により非接触で送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また請求項3に記載のICディスクは、上記記録層に備えられた不揮発性のICメモリーが、複数の不揮発性のICメモリーチップ或は複数の層で構成されたことを特徴とする。
【0018】
また請求項4に記載のICディスクプレーヤーは、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を再生する再生装置であって、
該再生装置が、
上記ICディスクを装着する装着手段と、
該装着手段により装着された上記ICディスクに電磁誘導等により非接触で電源を給電する給電手段と、
前記ICディスクに予め記録されたデジタル情報を読み出すための読出制御情報を電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記読出制御情報に基づいて前記ICディスクに予め記録された前記デジタル情報を読み出すとともに、読み出された前記デジタル情報を電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記デジタル情報に貼り付けられた曲目や題名それに演奏時間等のテキスト情報を表示する表示手段と、同受信手段により受信された前記デジタル情報を再生する再生手段とを備えたことを特徴とするICディスクプレーヤー。
【0019】
また請求項5に記載のICディスクプレーヤーは、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を再生する再生装置であって、
該再生装置が、
上記ICディスクを装着する装着手段と、
該装着手段により装着された上記ICディスクに電磁誘導等により非接触で電源を給電する給電手段と、
前記ICディスクに前記デジタル情報を書き込むための書込制御情報と前記デジタル情報とを電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記書込制御情報に基づいて同送信手段により送信された前記デジタル情報を前記ICディスクに書き込んで記録する記録手段と、
該記録手段により又は予め前記ICディスクに記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記読出制御情報に基づいて前記ICディスクに前記記録手段により又は予め記録された前記デジタル情報を読み出すとともに、読み出された前記デジタル情報を電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記デジタル情報に貼り付けられた曲名や題名それに演奏時間等のテキスト情報を表示する表示手段と、同受信手段により受信された前記デジタル情報を再生する再生手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、請求項1及び2又は3記載のICディスク(記録媒体)は、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体が方形の上部保護層と下部保護層と、これら両者の間に配された記録層とで成り、されに該記録層に前記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリーが配されていて、前記記録層(記録媒体)が外部から電磁誘導等により非接触で電源を受電するとともに、前記ICメモリーに対してする前記デジタル情報の書き込み(記録)及び読み出し等を外部から電磁誘導等により非接触でできるようにしているので、前記記録層(記録媒体)が外光等の光の影響を受けないうえに、前記上部保護層或は下部保護層に傷や汚れがあっても前記デジタル情報の読出しエラーやノイズ発生等の問題は全く生じない。
【0021】
さらに、前記デジタル情報の書き込み(記録)及び読み出し等を外部から電磁誘導等により非接触で行えるようにしているので、前記上部保護層及び下部保護層(表面及び裏面)ともに印刷あるいはラベルの貼り付け等ができ、これにより例えば表面に演奏者や楽団目それにアルバムのタイトル等を、裏面に曲名や演奏時間等を表示する等のことができる。
【0022】
また、CDやDVD等同様に、プラスチックケース等に収めて棚に並べるなどして保管することができるので、老人や子供でも従来同様の感覚で扱える。また、収めるプラスチックケース等は、CDやDVD等のようにその中心部を支えるための爪を設ける必要が無いので、ケースの製造が容易で安価にできる。
【0023】
また、記録媒体にICメモリーが用いられているので、前記デジタル情報の記録がファイル形式ででき、これにより、前記デジタル情報の記録の形式等の高規格化が容易である。
【0024】
また、請求項4又は5記載のICディスクプレーヤー(再生装置)は、装着された上記ICディスクに電磁誘導等により非接触で電源を給電し、さらには、該ICディスクへの前記デジタル情報の記録それに記録された前記デジタル情報の読み出し及び再生等を電磁誘導等により非接触でできるので、それらの操作がICディスク(記録媒体)を回転させないででき、このため、CDやDVD等の再生装置に備えられているモータ(スピンドルモーター)それに各種の高精度のサーボ機構等が不要になって、その分、再生装置の小型軽量化が計られるうえに再生装置を安価にする。
【0025】
また、ICディスク(記録媒体)を回転させないうえに各種のサーボ機構等が無いので、ICディスクの装着が電磁誘導等による前記デジタル情報の送受信が可能な範囲で略対向する形ででき、ICディスクの装着が容易であるうえに、ICディスクをケースに収めたままの状態でも再生が可能になる。
【0026】
また、同理由でICディスクの装着が容易であるために、振動対策等の解決が容易で特に車載用等に適するうえに、再生装置の小型軽量化に加えて製造が簡略化できる。また、モーターやサーボ機構等の機械的な可動部を無くしてすべてを電気・電子回路で構成できるので経年変化それに故障等がきわめて少なく寿命の長い再生装置が提供できる。
【0027】
また、モーター(スピンドルモーター)それに各種の高精度のサーボ機構が不要になったスペースに複数のICディスクを装着して、装着された複数のICディスクの中から目的の曲目や題名が記録されたディスクを検索して再生、さらには装着された複数のICディスクを順に再生することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の一実施形態であるICディスク1の主要部の構成図を示す概略断面図である。
【図2】この発明の一実施形態であるICディスクプレーヤー2の概略外観斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態であるICディスク1に配された記録層13とICディスクプレーヤー2との回路構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、この発明のICディスク1及びICディスクプレーヤー2について、その実施形態を図面を使って説明する。
【0030】
図1は、この発明の一実施形態であるICディスク1(Integrated Circuit Disk:ICD)の主要部の構成図を示す概略断面図である。同図において、ICディスク1は例えば一辺がCDやDVD等ディスクの直径と同サイズで方形の上部保護層11と下部保護層12と、これら両者の間に配された記録層13とで成り、さらに記録層13は後に説明の図3で示されるような回路構成をしていて、その構成要素のすべてが配された一枚構造になっているうえに、上部保護層11と下部保護層12との間に接着しあるいはモールドなどして上部保護層11と下部保護層12とを形成するなどして封止されていて、ICディスク1を一枚構造のものにしている。
【0031】
なお、ICディスク1の記録層13への各構成要素の配設及び実装それに記録層13の封止等は、前記デジタル情報の読み出しあるいは書き込みなどをする際に用いられる電磁誘導等による無線通信の通信性能の確保、ICディスク1の温度や湿度などの変化に対する保護、電気的絶縁の保護、発生する熱の拡散、曲げや点圧等からの保護、気密、磁気対策それに価格等を考慮して行う必要があるがここではそれらの方法、方式等を特に限定しない。
【0032】
図2は、この発明の一実施形態であるICディスクプレーヤー2(ICDプレーヤー)の概略外観斜視図である。同図において、ICディスクプレーヤー2は、ケース3の前面に操作ボタン25及び表示部26それにICディスク1を装着するための挿入口7等が配され、さらにその内部は後に説明の図3で示されるような構成をしている。
【0033】
図3は、この発明の一実施形態であるICディスク1に配された記録層13とICディスクプレーヤー2との回路構成を示す概略ブロック図である。同図において、記録層13はICメモリー131、CPU132、復調器133、変調器134、アンテナ部135それに電源部136等で構成されていて、これらのものは一枚の基板上に配されて実装されている。
【0034】
さらに、ICメモリー131は、不揮発性のICメモリーが用いられ、長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を予め製造の段階で書き込んで記録(格納)し、あるいは、CPU132からの制御を受けてCPU132からの前記デジタル情報を書き込んで記録し、さらには、記録記録された前記デジタル情報をCPU132からの制御を受けてCPU132へ送るなどをするところで、それらの機能を持つICチップが用いられている。
【0035】
なお、ICメモリー131は、記録する前記デジタル情報の記録形態によって、前記デジタル情報の記録を予め製造の段階で書き込まれて記録されるマスクROMを用いたROM形式のもの(この形式のICメモリーを用いたICディスクを単にICDと呼ぶ)の他に、前記デジタル情報の記録をユーザーが一度だけ書き込んでできるPROMを用いたR形式のもの(この形式のICメモリーを用いたICディスクをICD―Rと呼ぶ)、又は前記デジタル情報の記録を複数回書き換えてできるフラッシュEPROM(フラッシュメモリー或はフラッシュROMとも呼ばれる)を用いたRW形式のもの(この形式のICメモリーを用いたICディスクをICD―RWと呼ぶ)等に区分される。
【0036】
また、ICメモリー131は、複数個のICメモリーチップを使って、あるいは記録層13の両面に配し、又は複数層構造等で構成されるものであっても、また、CPU132等を含む複合素子としても、さらには前記デジタル情報に貼り付けられたテキスト情報の記録をそれ専用のICメモリーチップを設けてするようにしてもよい。
【0037】
CPU132は、予め格納されているプログラム(図示せず)に従って、復調器133からのICメモリー131に記録された前記デジタル情報の読み出し、あるいはICメモリー131への前記デジタル情報の書き込み等を制御する制御情報(コマンド)の解読、さらには解読された前記制御情報に従って復調器133からの前記デジタル情報をICメモリー131に書き込んで記録し、また解読された前記制御情報に従ってICメモリー131から前記デジタル情報を読み出してこれを変調器134へ送る。
【0038】
復調器133は、アンテナ部135からの受信信号に重畳された前記制御情報及び前記デジタル情報を復調してこれをCPU132へ送る。
【0039】
変調器134は、CPU132からの前記デジタル情報でアンテナ部135より送信する送信信号を変調して該送信信号に前記デジタル情報を重畳してアンテナ部135へ送る。
【0040】
アンテナ部135は、例えばエッチング或は印刷等によりコイル状の導体パターンを形成したループアンテナ等が用いられ、ICディスク1とICディスク1を装着したICディスクプレーヤー2との間で電磁誘導等による無線通信を行うための素子で、ICディスクプレーヤー2に備えられたアンテナ部21と略対向する位置に配されて、ICディスク1が装着されたICディスクプレーヤー2からの送信電波を電磁誘導等により受信して、これを前記デジタル情報が重畳された受信信号に変換して復調器133へ送り、さらには変調器134からの前記デジタル情報が重畳された送信信号を送信電波に変換してICディスクプレーヤー2へ送信する。
【0041】
なお、アンテナ部135は、これに接続される復調器133及び変調器134等の間に規定の受信信号及び送信信号のみを通すフィルターが設けられ、さらにこれに接続される復調器133及び変調器134等は電磁誘導等による無線通信の性能と安定性、それにICディスクプレーヤー2に備えられるアンテナ部21との対向位置等を考慮して配置する必要があるがここではそれらの構造、方式等を特に限定しない。
【0042】
電源部136は、ICメモリー131、CPU132、復調器133、それに変調器134等の各部へ電源を供給するところで、アンテナ部135においてICディスク1が装着されたICディスクプレーヤー2からの送信電波を電磁誘導等により受信して誘起された電波エネルギー(電力)を整流し、さらに平滑等して規定の直流電圧電源を得ている。
【0043】
次に、ICディスクプレーヤー2は、アンテナ部21、変調器22、復調器23、CPU24、操作部25、表示部26、再生部27、さらには電源部28等で構成されていて、それぞれは一枚のあるいは複数枚の基板上に配されて、図2に示すICディスクプレーヤー2に設けられたケース3の中にビス止め等で固定して納められている。
【0044】
アンテナ部21は、例えばエッチング或は印刷等によりコイル状の導体パターンを形成したループアンテナ等が用いられ、図2に示すICディスクプレーヤー2の挿入口4にICディスク1が挿入され装着された状態でICディスク1に備えられたアンテナ部131とICディスクプレーヤー2との間で電磁誘導等による無線通信を行うための素子で、ICディスク1に備えられたアンテナ部131と略対向する位置に配されて、ICディスク1からの送信電波を電磁誘導等により受信して、前記デジタル情報が重畳された受信信号に変換してこれを復調器23へ送り、さらには変調器22からの前記デジタル情報が重畳された送信信号を送信電波に変換してICディスク1へ送信する。
【0045】
なお、アンテナ部21は、これに接続される復調器23及び変調器22等の間に規定の受信信号及び送信信号のみを通すフィルターが設けられ、さらにこれに接続される復調器23及び変調器22等は電磁誘導等による無線通信の性能と安定性、それにICディスク1に備えられるアンテナ部135との対向位置等を考慮して配置する必要があるがここではそれらの構造、方式等を特に限定しない。
【0046】
変調器22は、CPU132からの前記デジタル情報でアンテナ部21より送信する送信信号を変調して該送信信号に前記デジタル情報を重畳してアンテナ部21へ送る。
【0047】
復調器23は、アンテナ部21からの受信信号に重畳された前記デジタル情報を復調して得られた前記デジタル情報をCPU132へ送る。
【0048】
CPU24は、予め格納されているプログラム(図示せず)に従って、操作部25からのキー操作等によるキー信号を受けて、該キー信号に従ってICディスク1に記録された前記デジタル情報を読み出し、あるいはICディスク1へ前記デジタル情報を書き込むための制御情報を変調器22へ送り、さらには復調器23からの前記デジタル情報を受けて、該デジタル情報に含まれた例えば曲数或は曲番(トラックNO)それに演奏時間等のテキスト情報を表示信号に変換して表示部26へ、それにデジタル音声信号或はデジタル映像信号等を再生部27へ送る。
【0049】
操作部25は、キー操作等により発生するキー信号をCPU24へ送って、ICディスク1に記録された前記デジタル情報を読み出して、読み出された前記デジタル情報に含まれた前記テキスト情報を表示部26へ、それにデジタル音声信号或はデジタル映像信号等を再生部27へ送り、あるいは前記デジタル情報をICディスク1へ書き込む等の操作をする。なお、操作部25はリモコン操作とし、あるいは両方を併用してもよい。また、操作部25は表示部26の画面上にタッチパネル等を配して、該タッチパネルをタッチして操作する画面タッチ操作方式を採用してもよい。
【0050】
表示部26は、CPU24からの前記デジタル情報に含まれた曲数或は曲番(トラックNO)それに演奏時間等のテキスト情報に係る表示信号を受けて前記テキスト情報を表示する。なお、前記テキスト情報の表示信号への変換は、CPU24に変えて表示部26で行ってもよい。また、表示部26の表示はモニター或はテレビ画面等を用いてするようにしてもよい。
【0051】
再生部27は、CPU24からの前記デジタル情報に含まれたデジタル音声信号或はデジタル映像信号等(PCMデーター等)はAD変換し増幅して出力端子29へ送る。なお、該AD変換はCPU24においてしてもよく、また、デジタル音声信号或はデジタル映像信号等の出力端子29への伝送は、CPU24あるいは再生部27においてAD変換ぜずに、そのまま(PCMデーター等のまま)伝送するようにしてもよい。特に、デジタル映像信号それに文字情報等はそのまま送って、モニター或はテレビ画面等で表示信号に変換して表示するようにする。
【0052】
電源部28は、変調器22、復調器23、CPU24、操作部25、表示部26、それに再生部27等の各部へ電源を供給するところで、供給されたAC電源を整流し、さらに平滑等して規定の直流電圧電源を得ている。
【0053】
また、電源部28は、例えばアンテナ部21同様の電磁誘導用の一次コイル(図示せず)を設けて、該一次コイルにAC電源又はスイッチングレギュレーター方式等のものでは内部のスイッチング電源(AC)を供給するとともに、ICディスク1の記録層13には前記一次コイルに対向する位置に二次コイル(図示せず)を設けて、電磁誘導等によりICディスク1へ電源を供給できるようにしてもよい。なおこの場合、AC電源又はスイッチング電源の電圧を降圧等して用いるのが好ましい。また、一次コイルをアンテナ部21に代えて、さらに二次コイルをアンテナ部135に代えて利用出来るようにしてもよい。
【0054】
また、ICディスク1及びICディスクプレーヤー2は、アンテナ部135とアンテナ部21とにおける電磁誘導等の影響が他に影響しないように、それ等が対向する面の部分を除いて、全面をシールドするとよい。
【0055】
また、ICディスクプレーヤー2に備えられるアンテナ部21は、分離してアンテナ部専用の基盤としてもよく、さらに該基板を複数枚配して、ICディスクプレーヤー2に装着された複数枚のICディスク1のそれぞれに対向するようにしてもよい。
【0056】
次に、ICディスクプレーヤー2を使ってICディスク1に記録された前記デジタル情報を読み出して再生する手順を説明する。
【0057】
まず、ICディスク1がICディスクプレーヤー2の挿入口4へ挿入されて装着された状態において、操作部25を操作して電源スイッチ(図示せず)をオンしてICディスクプレーヤー2に電源が投入されると、電源部28から安定した規定の直流電圧電源がICディスクプレーヤー2の各部に供給されるとともにCPU24がリセット(初期化)される。なお、CPU24のリセットは、ICディスク1がICディスクプレーヤー2に装着された後にされるものでもある。なお、電源投入の操作は、電源スイッチ(図示せず)を別に設けて行なってもよい。
【0058】
このようにしてCPU24がリセットされると、CPU24から前記デジタル情報を読み出すための制御情報が変調器22へ送られ、そこで送信信号(搬送波)を前記制御情報で変調して該送信信号に前記制御情報を重畳して、これをアンテナ部21へ送り、さらにアンテナ部21で前記制御情報が重畳された前記送信信号(送信電力)を送信電波(電波エネルギー)に変換してICディスク1へ送信する。
【0059】
続いて、ICディスク1において、ICディスクプレーヤー2からの送信電波を電磁誘導等によりアンテナ部135で受信して、ここで前記制御情報が重畳された受信信号に変化して、さらに、復調器133において前記受信信号を復調して前記制御情報を得て、該制御情報をCPU132へ送る。
【0060】
また、CPU132において、復調器133から(ICディスクプレーヤー2から)の前記制御情報に従って、予めICメモリー131に記録された前記デジタル情報に含まれた例えば曲数或は曲番(トラックNO)等のテキスト情報を読み出すための制御情報(CE,OE,RW信号等)それに前記テキスト情報が格納されたアドレスのアドレス情報等をICメモリー131へ送って、ICメモリー131から前記テキスト情報を読み出す。
【0061】
また、このようにして読み出された前記テキスト情報は、CPU132から変調器134へ送られ、そこで送信信号(搬送波)を変調し、該送信信号に重畳されてアンテナ部135へ送られる。さらに、アンテナ部135は、前記テキスト情報が重畳された前記送信信号を送信電波に変換してICディスクプレーヤー2へ送信する。
【0062】
続いて、ICディスクプレーヤー2において、ICディスク1からの送信電波を電磁誘導等によりアンテナ部21で受信して、ここで前記テキスト情報が重畳された受信信号に変化して、さらに、復調器23において前記受信信号を復調して前記テキスト情報を得て、該テキスト情報をCPU132へ送る。
【0063】
また、CPU24において、復調器23から(ICディスク1から)の前記テキスト情報を表示部26へ送って、ICディスク1のICメモリー131に記録された前記デジタル情報に含まれた曲数或は曲番(トラックNO)等のテキスト情報を表示する。
【0064】
なお、表示部26での前記テキスト情報等の初期表示(電源投入時の表示)は前記テキスト情報に含まれる演奏時間を“0”を表示する。
【0065】
次に、ICディスクプレーヤー2の表示部26に前記テキスト情報が初期表示された状態で、操作部25を操作してプレイキー(図示せず)をオンする、あるいは選択キー(図示せず)を使って曲番(トラックNO)又はインデックスNO等を選択した後にプレイキー(図示せず)をオンすると、これらのキー操作信号がCPU24へ送られる。
【0066】
さらに、CPU24において、操作部25からの前記キー操作信号を受けて、ICディスク1のICメモリー131に記録された前記テキスト情報に含まれて操作部25のキー操作により指定されたプレイ開始時の曲番(トラックNO)又はインデックスNO等を指定して、当該デジタル音声信号を読み出し、さらに続けて、操作部25において演奏を中止するポーズキー(一時停止キー)あるいはストップキー(停止キー)が投入されるまで順次当該デジタル音声信号を読み出すための制御情報を変調器22へ送る。
【0067】
また、変調器22において、アンテナ部21より送信する送信信号を前記制御情報で変調して該送信信号に前記制御情報を重畳してアンテナ部21へ送って送信電波に変換して、この送信電波をICディスク1へ送信する。
【0068】
続いて、ICディスク1において、ICディスクプレーヤー2からの送信電波を電磁誘導等によりアンテナ部135で受信して、ここで前記制御情報が重畳された受信信号に変化して、続いて、復調器133において前記受信信号を復調して前記制御情報を得て、該制御情報をCPU132へ送る。
【0069】
また、CPU132において、復調器133から(ICディスクプレーヤー2から)の前記制御情報に従って、予めICメモリー131に記録された前記デジタル情報に含まれたデジタル音楽信号(以下、デジタル音楽信号について説明する)を読み出すための制御情報(CE,OE,RW信号等)それに前記デジタル音楽信号が格納されたアドレスのアドレス情報等をICメモリー131へ送って、ICディスクプレーヤー2の操作部25において早送りや停止等の操作の変更さらには読み出しが終了するまでICメモリー131から前記デジタル音楽信号を順次読み出す。
【0070】
このようにして読み出された前記デジタル音楽信号は、CPU132から変調器134に送られ、そこでアンテナ部135より送信する送信信号を変調して該送信信号に重畳されてアンテナ部135へ送られる。さらに、アンテナ部135は、前記デジタル音楽信号が重畳された前記送信信号を送信電波に変換して、この送信電波をICディスクプレーヤー2へ送信する。
【0071】
続いて、ICディスクプレーヤー2において、ICディスク1からの送信電波を電磁誘導等によりアンテナ部21で受信して、ここで前記デジタル音楽信号が重畳された受信信号に変化して、続いて、復調器23において前記受信信号を復調して前記デジタル音楽信号を得て、該デジタル音楽信号をCPU132へ送る。
【0072】
さらに、CPU24において、復調器23から(ICディスク1から)の前記デジタル音楽信号を再生部27へ送って、ここでAD変換してアナログ信号に変換し増幅して出力端子29へ送って、ICディスク1に記録されたデジタル音楽信号を再生する。また、前記デジタル音楽信号には曲番(トラックNO)及び演奏時間等のテキスト情報が貼り付けられていてこれを表示部26へ送ってそこで順次変化する曲番(トラックNO)及び演奏時間等を表示する。
【0073】
なお、CPU24は前記デジタル音楽信号をAD変換して再生部27へ送り、また、そのまま(PCM信号のまま)出力端子29へ送り、さらには再生部27に光変調器また出力端子29に光出力端子等を設けてそこへ光変調して送るようにしてもよい。
【0074】
以上は、前記デジタル音楽情報の再生について説明したが、前記デジタル映像信号についても同様の操作によって再生できる。なお、一般には、前記デジタル音楽情報の再生にはICディスクプレーヤー2にアンプが接続されるが、前記デジタル映像信号の再生にはモニター或はテレビ受像機さらにはそこに内蔵されたアンプの他に音楽・音声等再生専用のアンプ等が接続される。また、モニター或はテレビ受像機等を用いて前記デジタル映像信号(音声付)を再生する場合、該デジタル映像信号に貼り付けられた題名や再生時間等の字幕表示をモニター或はテレビ受像機等の画面上に表示して、該表示を目視して、それらの選択それに再生開始あるいは早送りや停止等の操作をできるようにする。
【実施例】
【0075】
上記実施形態では、ICディスク1に記録された長時間のデジタル音楽信号或はデジタル映像信号(音声付及び文字付を含む)等のデジタル情報(音楽データ或は映像データともいう)の再生をPCM(Pulse Code Modulation)信号を用いた場合について説明したが、例えばDSD(Direct Stream Digital)信号等、さには、データ容量や語長、サンプリング周波数、周波数応答、クロック信号あるいは解像度等が異なる各種規格のものであってもよく、ここでは特に限定しない。
【0076】
さらに、ICディスク1に記録する長時間のデジタル音楽信号或はデジタル映像信号(音声付及び文字付を含む)等のデジタル情報は、PC同様にファイル形式で記録(格納)でき、この場合、ICディスク1のICメモリー131への書込み及び読み出し等はパラレルデーターが用いられ、復調器133から及び変調器134へのシリアルデータをCPU132において変換し、また、ICディスク1及びICディスクプレーヤー2の構成を対応可能にすれば、従来から用いられている例えばWAVファイルやDSFファイルあるいはMPEG−2ファイル等、さらには圧縮・解凍、暗号化、電子透かし等、その他の方式や規格のもの等であってもよく、ここでは特に限定しない。
【0077】
また、ICディスク1及びICディスクプレーヤー2に備えられた変調器は、同様に備えられた復調器を対応させれば、周波数変調や位相変調あるいは振幅偏移変調、その他、送信信号の平均電力が必要量で安定するものであればよく、また、アンテナ部へ送信する送信電力それに送信周波数等の規格等につぃてもここでは特に限定しない。
【0078】
また、ICディスク1及びICディスクプレーヤー2に備えられた変調器と復調器とを光変調器と光復調器とに代えて、さらに両方に備えられたアンテナ部を電磁誘導用のものから発光素子と受光素子等の光電変換或は電光変換素子等に代えて、ICディスク1とICディスクプレーヤー2との間でする前記デジタル情報の送受信を光通信方式でできるようにしてもよい。
【0079】
また、ICディスクプレーヤー2は、アナログ信号を入力してこれをAD変換してPCM信号にして該PCM信号を、さらにPCM信号或はDSD信号等を入力してこれを電磁誘導或は光伝送等によりICディスク1へ無線で送って、ICディスク1に備えられたICメモリー131に記録するようにすることでレコーダーとしての役目を持つ。
【0080】
また、ICディスクプレーヤー2は、扱う入出力信号に対応した入出力端子を備えて、これに接続されるアンプやモニター等との間での信号の伝送を同軸或は光又は無線周波等でできるようにする。又、この場合、前記伝送の方式、規格等について、ここでは特に限定しない。
【0081】
また、ICディスクプレーヤー2は、挿入口4を縦型の他に横型としてもよく、さらに挿入口4にはICディスク1の装着を複数枚して再生できるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本願発明は、ICディスク1に長時間のデジタル音楽信号或はデジタル映像信号(音声付及び文字付を含む)等のデジタル情報を記録して、これをICディスクプレーヤー2で非接触で再生できるので、前記デジタル情報に文字ファイルや画像ファイル等を扱うPC用のCDドライバーやDVDドライバー代わりの非接触式の外部記憶装置(ICDドライバー)として利用できる。
【0083】
さらに、ICディスクプレーヤー2は、再生部27にアンプ及びスピーカー等を備えてデジタル音楽信号を再生し、また再生表示部26に液晶モニター等を用いてデジタル映像信号を表示し、また同様の機能を持つ携帯端末としてもよく、また、ICディスク1は、記録される前記デジタル情報に本や雑誌等の文字や図等をデータ化したものを用いて、これをプラスチックケースに収めて本棚等に並べて保管するようにすることで、CDやDVD等と読み取り方式が異なる新たな記録媒体として、長時間の音楽や映像それに本や雑誌等の大容量の情報の記録保存用に利用できる。
【符号の説明】
【0084】
1−ICディスク
2−ICディスクプレーヤー
3−ケース
4−挿入口
11−上保護層
12−下保護層
13−記録層
21−アンテナ部
22−変調器
23−復調器
24−CPU
25−操作部
26−表示部
27−再生部
28−電源部
29−出力端子
131−ICメモリー
132−CPU
133−復調器
134−変調器
135−アンテナ部
136−電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体であって、
該記録媒体が、方形の上部保護層と下部保護層と、これら両者の間に配された記録層とから成り、
さらに該記録層が、
外部から電磁誘導等により非接触で電源を受電する受電手段と、
前記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリーと、
該ICメモリーに予め記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記読出制御情報に基づいて前記ICメモリーに予め記録された前記デジタル情報を読み出す読出手段と、
該読出手段により読み出された前記デジタル情報を外部に電磁誘導等により非接触で送信する送信手段とを備えたことを特徴とするICディスク。
【請求項2】
長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を記録する記録媒体であって、
該記録媒体が、方形の上部保護層と下部保護層と、これら両者の間に配された記録層とから成り、
さらに該記録層が、
外部から電磁誘導等により非接触で電源を受電する受電手段と、
前記デジタル情報を記録する不揮発性のICメモリーと、
前記デジタル情報を書き込むための書込制御情報と前記デジタル情報とを外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記書込制御情報に基づいて同受信手段により受信された前記デジタル情報を前記ICメモリーに書き込んで記録する記録手段と、
該記録手段により又は予め前記ICメモリーに記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を外部から電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記読出制御情報に基づいて前記ICメモリーに前記記録手段により又は予め記録された前記デジタル情報を読み出す読出手段と、
該読出手段により読み出された前記デジタル情報を外部に電磁誘導等により非接触で送信する送信手段とを備えたことを特徴とするICディスク。
【請求項3】
上記記録層に備えられた不揮発性のICメモリーが、複数の不揮発性のICメモリーチップ或は複数の層で構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のICディスク。
【請求項4】
長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を再生する再生装置であって、
該再生装置が、
上記ICディスクを装着する装着手段と、
該装着手段により装着された上記ICディスクに電磁誘導等により非接触で電源を給電する給電手段と、
前記ICディスクに予め記録されたデジタル情報を読み出すための読出制御情報を電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記読出制御情報に基づいて前記ICディスクに予め記録された前記デジタル情報を読み出すとともに、読み出された前記デジタル情報を電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記デジタル情報に貼り付けられた曲目や題名それに演奏時間等のテキスト情報を表示する表示手段と、同受信手段により受信された前記デジタル情報を再生する再生手段とを備えたことを特徴とするICディスクプレーヤー。
【請求項5】
長時間のデジタル音声信号或はデジタル映像信号等のデジタル情報を再生する再生装置であって、
該再生装置が、
上記ICディスクを装着する装着手段と、
該装着手段により装着された上記ICディスクに電磁誘導等により非接触で電源を給電する給電手段と、
前記ICディスクに前記デジタル情報を書き込むための書込制御情報と前記デジタル情報とを電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記書込制御情報に基づいて同送信手段により送信された前記デジタル情報を前記ICディスクに書き込んで記録する記録手段と、
該記録手段により又は予め前記ICディスクに記録された前記デジタル情報を読み出すための読出制御情報を電磁誘導等により非接触で送信する送信手段と、
該送信手段により送信された前記読出制御情報に基づいて前記ICディスクに前記記録手段により又は予め記録された前記デジタル情報を読み出すとともに、読み出された前記デジタル情報を電磁誘導等により非接触で受信する受信手段と、
該受信手段により受信された前記デジタル情報に貼り付けられた曲名や題名それに演奏時間等のテキスト情報を表示する表示手段と、同受信手段により受信された前記デジタル情報を再生する再生手段とを備えたことを特徴とするICディスクプレーヤー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−2973(P2011−2973A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144841(P2009−144841)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000179199)
【Fターム(参考)】