説明

LEDドライバ

【課題】 LEDが電圧電流特性の異なる他のLEDに付け替えられた場合でも、LEDの出力光にちらつき感を生じさせることなく、最適な輝度でLEDを発光させることができるLEDドライバを提供する。
【解決手段】 LEDコントローラ30は、LED10に流す電流値を指定する電流値情報を電流値レジスタ100へ書き込む。D/A変換回路200は、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報が示す電流をLED10および可変電流源300に流すための可変電流源300の制御を行う。従って、LED10が電圧電流特性の異なる他のLEDに付け替えられた場合でも、所望の電流値情報に対応した輝度でLEDを発光させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、LEDを駆動して発光させるLEDドライバに関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を所望の輝度で発光させるためには、その輝度に対応した適切な電流をLEDに流す必要がある。そこで、従来、電源からの電流をLEDに流す電流経路の途中に電流制限抵抗を介挿し、LEDに対して適切な電流値の電流を流すという方法が一般に用いられていた(以下、第1の従来技術という)。
【0003】
この第1の従来技術の他、LEDの輝度制御のための技術としてPWM(Pulse Width
Modulation:パルス幅変調)制御がある。このPWM制御によりLEDの輝度制御を行う技術を開示した文献として例えば特許文献1がある。この特許文献1に開示されたLEDドライバは、電源に対してLEDとともに直列接続されたスイッチング素子を備えている。そして、このLEDドライバでは、所望の輝度に応じたデューティ比を持った周期的なPWMパルスが発生され、このPWMパルスによりスイッチング素子のON/OFF切り替えが行われる。このLEDドライバによれば、PWMパルスがアクティブレベルとなってスイッチング素子がONとなる期間、LEDの通電が行われる。従って、スイッチング素子に与えるPWMパルスのデューティ比を調整することによりLEDを所望の輝度で発光させることができる(以上、第2の従来技術という)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−264316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した第1および第2の従来技術は次のような問題を有していた。まず、第1の従来技術を採用したLEDドライバおよび電流制限抵抗とLEDドライバにより駆動されるLEDを搭載したLED表示装置用の基板があり、この基板をリサイクルして新たな仕様に対応したLED表示装置を構成するものとする。このようなリサイクルを行う際、基板上のLEDを別のLEDに付け替えるような場合がある。このような場合、元のLEDと付け替えるLEDの電圧電流特性が異なっていると、付け替え後においても元のLEDと同様な輝度での発光を行わせるために、電流制限抵抗を適切な抵抗値を持ったものに付け替える必要がある。従って、新たな仕様のLED表示装置を構成するための製造コストが嵩むという問題があった。
【0006】
第2の従来技術を採用してLEDの輝度を制御する場合には、LEDの付け替えを行った場合に、LEDに接続されたスイッチング素子に供給するPWMパルスのデューティ比を調整することによりLEDの輝度を最適な輝度に調整することが可能である。しかし、第2の従来技術は、LEDを低輝度領域において発光させる場合に、LEDに接続されたスイッチング素子に与えるPWMパルスのデューティ比を小さくし、LEDに対する通電時間を短くする必要がある。この場合、短い通電時間で断続的にLEDへの通電が行われるため、LEDの出力光がちらついた感じになる問題があった。
【0007】
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、LEDが電圧電流特性の異なる他のLEDに付け替えられた場合でも、LEDの出力光にちらつき感を生じさせることなく、最適な輝度でLEDを発光させることができるLEDドライバを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、LEDに対して直列接続された可変電流源と、デジタル情報である電流値情報を記憶する電流値レジスタと、前記電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を前記可変電流源に流す制御を行うD/A変換回路とを具備することを特徴とするLEDドライバを提供する。
【0009】
この発明によれば、D/A変換回路により電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を可変電流源に流す制御が行われ、この可変電流源の電流がLEDに流れる。従って、LEDが電圧電流特性の異なる他のLEDに付け替えられた場合でも、LEDの出力光にちらつき感を生じさせることなく、所望の輝度でLEDを発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の第1実施形態であるLEDドライバを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。
【図2】同実施形態におけるD/A変換回路および可変電流源の構成例を示す回路図である。
【図3】同D/A変換回路および可変電流源の他の構成例を示す回路図である。
【図4】同実施形態におけるLED、可変電流源、電流制限抵抗の各電圧とLEDに流れる電流との関係を示す図である。
【図5】この発明の第2実施形態であるLEDドライバを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。
【図6】この発明の第3実施形態であるLEDドライバを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第4実施形態であるLEDドライバを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。
【図8】同実施形態の動作例を示すタイムチャートである。
【図9】この発明の第5実施形態であるLEDドライバを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるLEDドライバ20を使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、LED表示装置は、LED10と、本実施形態によるLEDドライバ20と、電流制限抵抗40と、LEDコントローラ30とから構成されている。そして、本実施形態によるLEDドライバ20は、電流値レジスタ100と、D/A変換回路200と、可変電流源300とを有する。ここで、LED10は、アノードが電源VDDに接続され、カソードがLEDドライバ20の可変電流源300の一端に接続されている。そして、可変電流源300の他端と接地線との間にはLEDドライバ20の外付けの電流制限抵抗40が介挿されている。LEDコントローラ30は、LEDドライバ20の制御を行う手段である。
【0012】
LEDドライバ20において、電流値レジスタ100は、デジタル情報である電流値情報を記憶する書き換え可能な記憶手段である。この電流値情報は、LED10に流す電流値を指定する情報であり、LEDコントローラ30により電流値レジスタ100に書き込まれる。可変電流源300は、電流値の制御が可能な電流源である。D/A変換回路200は、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報に対応した電流を可変電流源300に流すための制御を行う回路である。
【0013】
図2はD/A変換回路200および可変電流源300の構成例を示す回路図である。この例において、可変電流源300は、並列接続されたn個(nは2以上の整数)のPチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属−酸化膜−半導体構造の電界効果トランジスタであり、以下、単にトランジスタという)301(k)(k=0〜n−1)により構成されている。これらのPチャネルトランジスタ301(k)(k=0〜n−1)は、各々のソースがLED10のカソードに共通接続され、各々のドレインが電流制限抵抗40に共通接続されている。
【0014】
D/A変換回路200は、同じトランジスタサイズからなるPチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)と、Nチャネルトランジスタ202(k)(k=0〜n−1)と、同じ電流値の定電流源203(k)(k=0〜n−1)と、オペアンプにより構成されたボルテージフォロワ回路204とを有する。ここで、Pチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)は、各々のゲートがPチャネルトランジスタ301(k)(k=0〜n−1)の各ゲートに各々接続されている。そして、Pチャネルトランジスタ301(k=0〜n−1)の各ソースの共通接続点の電圧がボルテージフォロワ回路204を介してPチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)の各ソースの共通接続点に与えられる。また、各Pチャネルトランジスタ201(k)のゲートおよびドレインは共通接続されている。そして、Pチャネルトランジスタ201(k)とPチャネルトランジスタ301(k)の各組は各々カレントミラーを構成している。ここで、Pチャネルトランジスタ301(k)(k=0〜n−1)の各トランジスタサイズとPチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)の各トランジスタサイズとの比は、各々、2、2、…、2n−1となっている。
【0015】
Pチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)のゲートおよびドレインの各共通接続点には、Nチャネルトランジスタ202(k)(k=0〜n−1)の各ドレインが各々接続されている。このNチャネルトランジスタ202(k)(k=0〜n−1)の各ソースと接地線の間には、同じ電流値I0を持った定電流源203(k)(k=0〜n−1)が各々介挿されている。そして、Nチャネルトランジスタ202(k)(k=0〜n−1)の各ゲートには、nビットの電流値情報の第0ビット〜第n−1ビットを示す各電圧が与えられる。
【0016】
以上の構成において、D/A変換回路200では、電流値情報の第0ビット〜第n−1ビットのうち例えば第k1ビットが“1”になると、Nチャネルトランジスタ202(k1)がONとなり、定電流源203(k1)の電流I0がPチャネルトランジスタ201(k1)に流れ、このPチャネルトランジスタ201(k1)とともにカレントミラーを構成するPチャネルトランジスタ301(k1)に電流2k1I0が流れる。同様に、電流値情報の第k1ビットに加えて第k2ビットが“1”になった場合には、Pチャネルトランジスタ301(k2)に電流2k2I0が流れる。従って、Pチャネルトランジスタ201(k)(k=0〜n−1)を並列接続した可変電流源300には電流値情報が示す電流値の電流が流れる。
【0017】
図3はD/A変換回路200および可変電流源300の他の構成例を示す回路図である。この構成例において、可変電流源300は、n個のスイッチ302(k)(k=0〜n−1)とn個の抵抗303(k)(k=0〜n−1)により構成されている。ここで、スイッチ302(k)(k=0〜n−1)の各一端は共通接続され、この共通接続点にはLED10のカソードが接続される。また、スイッチ302(k)(k=0〜n−1)の各他端には抵抗303(k)(k=0〜n−1)の各一端が各々接続される。そして、抵抗303(k)(k=0〜n−1)の各他端は共通接続され、この共通接続点と接地線との間に電流制限抵抗40が介挿される。抵抗303(k)(k=0〜n−1)は、R0を所定の抵抗値とした場合に、抵抗値2−kR0(k=0〜n−1)を各々有する。
【0018】
D/A変換回路200は、電流値情報の第0ビット〜第n−1ビットを記憶するn個のフリッフフロップを有しており、これらのフリップフロップの記憶内容に応じてスイッチ302(k)(k=0〜n−1)のON/OFF切り換えを行う。
【0019】
具体的には電流値情報の例えば第k1ビットが“1”である場合にスイッチ302(k1)をONにする。また、電流値情報の第k1ビットに加えて第k2ビットが“1”である場合には、スイッチ302(k1)に加えてスイッチ302(k2)をONにする。この構成例においても電流値情報に対応した電流値の電流をLED10に流すことが可能である。
【0020】
図3に示す可変電流源300は、電流値が両端間電圧に依存する欠点を有するが、電流値情報が示すアナログ値に応じて電流値を増減することが可能である。従って、LED10に流す電流の制御を行うための手段として使用することができる。
【0021】
次に本実施形態の動作を説明する。本実施形態において、図1に示すLED表示装置は、例えばパチンコ台に搭載される。LEDコントローラ30は、パチンコを楽しむ遊技客のためにLED10を発光させて各種の演出を行うためのアプリケーションプログラムを記憶している。そして、LEDコントローラ30は、このアプリケーションプログラムを実行することにより、LED10を発光させる際の輝度を決定する電流値情報を生成し、LEDドライバ20の電流値レジスタ100に書き込む。ある好ましい態様では、パチンコ台において各種のイベント(例えば得点の割り当てられた穴にパチンコの球が入った旨のイベント)が発生した場合、LEDコントローラ30は、アプリケーションプログラムに従って、そのイベントに対応付けられた態様でLED10の輝度を時間変化させるための時系列の電流値情報を発生し、この時系列の電流値情報を電流値レジスタ100に順次書き込む。
【0022】
電流値レジスタ100の電流値情報が書き換えられると、D/A変換回路200は、電流値レジスタ100内の新たな電流値情報が示す電流をLED10および可変電流源300に流すための可変電流源300の制御を行う。これにより電流値レジスタ100内の新たな電流値情報により指定された電流がLED10、可変電流源300および電流制限抵抗40に流れ、LED10が新たな電流値情報に対応した輝度で発光する。
【0023】
図4は本実施形態においてLED10に加わる電圧Vdと、可変電流源300に加わる電圧Viと、電流制限抵抗40に加わる電圧Vrと、電流制限抵抗40の抵抗値Rと、LED10に流れる電流Idとの関係を示すものである。この図4において、横軸は電圧、縦軸はLED10に流れる電流Idである。
【0024】
図4に示すように、LED10に流れる電流Idは、LED10に加わる電圧Vdに依存し、電圧Vdの増加に対して略指数関数的に増加する。そして、本実施形態では、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報に対応した電流IdをLED10、可変電流源300および電流制限抵抗40に流すための可変電流源300の制御がD/A変換回路200によって行われる。
【0025】
ここで、電流値情報により指定された電流Idを流すためにLED10に加わる電圧Vdと、同電流Idを流すために電流制限抵抗40に加わる電圧Vrとの和は、図4に示すように、点(Vd、Id)を通過する勾配−1/Rの直線と横軸との交点の横軸座標値として求めることができる。そして、図4に示すように、電流値情報により指定された電流Idを流すためにLED10に加わる電圧Vdと、同電流Idを流すために電流制限抵抗40に加わる電圧Vrとの和を電源電圧VDDから差し引いた電圧が、D/A変換回路200による制御の下、可変電流源300に加わる電圧Viとなる。
【0026】
図4に示すように、最大限、可変電流源300に加わる電圧Viが0VになるまでLED10に流す電流Idを増加させることが可能であり、この可変電流源300に加わる電圧Viが0VになるときのLED10の電流IdがLED10に流すことができる電流Idの最大値Idmaxとなる。図4から明らかなように電流制限抵抗40の抵抗値Rにより定まる勾配−1/Rの絶対値が大きくなる程、電流Idの最大値Idmaxは大きくなる。このように電流制限抵抗40は、LED10に流す電流の最大値Idmaxを決定する役割を果たす。
【0027】
また、仮に可変電流源300が短絡状態(ずなわち、Vi=0V)となるような事故が発生した場合、LED10に流れる電流は最大値Idmaxに抑えられる。また、仮にLED10、可変電流源300の両方が短絡状態となるような事故が発生した場合、LED10、可変電流源300および電流制限抵抗40に流れる電流は、電源電圧VDDを抵抗値Rにより除算した電流値に制限される。このように電流制限抵抗40はLED10、可変電流源300および電流制限抵抗40を直列接続した回路に過電流が流れるのを防止する役割を果たす。
【0028】
ところで、例えばパチンコ台のモデルチェンジ等のために、図1に示すLED表示装置が搭載された基板をリサイクルし、その際にLED10を他のLEDへ変更するような場合がある。ここで、電流制限抵抗によりLEDに流す電流を制御する従来のLEDドライバでは、変更前のLED10と変更後のLEDの電圧電流特性が異なる場合に、LEDに流す電流を変更前と同じにするために、電流制限抵抗を新たなLEDの電圧電流特性に適した抵抗値を持ったものに交換する必要があった。しかし、本実施形態によれば、LED10が新たなLEDに変更されても、D/A変換回路200が電流値レジスタ100に記憶された電流値情報により指定された電流をLED、可変電流源300および電流制限抵抗40に流すための可変電流源300の制御を行う。従って、変更前のLED10と変更後のLEDの電圧電流特性が異なる場合でも、電流制限抵抗40の付け替えを行う必要はない。
【0029】
また、パチンコ台のモデルチェンジの際に、LED10の輝度制御の態様を変更する場合もあり得る。このような場合、本実施形態によれば、新たな輝度制御の態様に合わせて、電流値情報を発生してLEDドライバ20の電流値レジスタ100に書き込むアプリケーションプログラムを変更し、この変更後のアプリケーションプログラムをLEDコントローラ30にインストールすればよい。従って、本実施形態によれば、ハードウェアを変更することなく、LEDコントローラ30に実行されるアプリケーションプログラムを変更するのみによりLED10の輝度制御の態様を変更することができ、無駄な部品交換を行うことなく、経済的にパチンコ台のモデルチェンジを行うことができる。
【0030】
また、上述した第2の従来技術によりLEDの輝度を制御するLEDドライバでは、低輝度域でLEDを発光させる場合に、LEDに通電を行うPWMデューティ比を小さくし、LEDの通電時間を短くしているため、LEDの出力光がちらつきを感じさせることがある。これに対し、本実施形態では、D/A変換回路200が電流値レジスタ100に記憶された電流値情報により指定された電流をLED10、可変電流源300および電流制限抵抗40に流すための可変電流源300の制御を行う。従って、電流値レジスタ100に適切な電流値情報を書き込むことにより、低輝度領域においても、ちらつきを感じさせることなく、LED10を電流値情報に対応した輝度で発光させることができる。
【0031】
また、本実施形態によれば、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報により指定された電流をLED10に流すことができるので、電流値レジスタ100に所望の電流値情報を順次書き込むことにより、LED10の輝度を動的に制御することができる。このため、本実施形態によれば、LED10の多彩な輝度制御を実現することができる。
【0032】
<第2実施形態>
図5はこの発明の第2実施形態であるLEDドライバ20Aを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。上記第1実施形態によるLEDドライバ20は、1個のLED10を駆動するものであった。これに対し、本実施形態によるLEDドライバ20Aは、3個のLED10、11および12を駆動する。ここで、LED10、11および12は、発光色が例えば赤色、緑色および青色であるLEDであり、各々のアノードが電源VDDに接続されている。
【0033】
LEDドライバ20Aは、LED10、11および12の各カソードに各々の一端が接続された可変電流源300、310および320を有している。これらの可変電流源300、310および320の各他端は共通接続されており、この共通接続点と接地線との間にLEDドライバ20Aの外付けの電流制限抵抗40が介挿されている。
【0034】
また、LEDドライバ20Aは、電流値レジスタ100およびD/A変換回路200と、電流値レジスタ110およびD/A変換回路210と、電流値レジスタ120およびD/A変換回路220とを有している。
【0035】
電流値レジスタ100、110および120は、LED10、11および12に適用する電流値情報を各々記憶する書き換え可能な記憶手段である。D/A変換回路200は、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報により指定された電流をLED10および可変電流源300に流すための可変電流源300の制御を行う手段である。また、D/A変換回路210は、電流値レジスタ110に記憶された電流値情報により指定された電流をLED11および可変電流源310に流すための可変電流源310の制御を行う手段である。また、D/A変換回路220は、電流値レジスタ120に記憶された電流値情報により指定された電流をLED12および可変電流源320に流すための可変電流源320の制御を行う手段である。
【0036】
D/A変換回路200および可変電流源300の構成、D/A変換回路210および可変電流源310の構成並びにD/A変換回路220および可変電流源320の構成は、上記第1実施形態におけるD/A変換回路200および可変電流源300の構成と同様である。
【0037】
LEDコントローラ30Aは、LED10、11および12の輝度制御を行うためのアプリケーションプログラムを実行し、赤色、緑色および青色の各発光色に対応した時系列の電流値情報を発生する。そして、LEDコントローラ30Aは、赤色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ100へ順次書き込み、緑色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ110へ順次書き込み、青色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ120へ順次書き込む。これにより本実施形態では、LED10が出力する赤色光の輝度、LED11が出力する緑色光の輝度、LED12が出力する青色光の輝度が時系列の各電流値情報に応じて動的に制御される。
【0038】
本実施形態によれば、3個のLED10、11および12の電圧電流特性が互いに異なる場合であっても、電流値レジスタ100、110および120に適切な電流値情報を各々書き込むことにより、各LEDに対して適切な電流を流し、各LEDを所望の輝度で発光させることができる。また、本実施形態によれば、3個のLED10、11および12が電圧電流特性の異なった他のLEDに変更された場合においても、電流値情報により指定された適切な電流をLED10、11および12に各々流し、LED10、11および12を所望の輝度で各々発光させることができる。また、本実施形態において、LED10、11および12の各々に流す電流を決定するのは可変電流源300、310および320であるので、電流制限抵抗40は1個のみでよい。従って、本実施形態によれば、LED表示装置の構成を簡素にすることができる。
【0039】
<第3実施形態>
図6はこの発明の第3実施形態であるLEDドライバ20Bを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。上記第2実施形態と同様、本実施形態によるLEDドライバ20Bは、3個のLED10、11および12を駆動する。
【0040】
LEDドライバ20Bは、LED10、11および12の各カソードに各々のソースが接続されたPチャネルトランジスタ700、710および720と、Pチャネルトランジスタ700、710および720の各ドレインに各々の一端が接続された可変電流源300、310および320を各々有している。ここで、可変電流源300、310および320の各他端は共通接続されており、この共通接続点と接地線との間にLEDドライバ20Bの外付けの電流制限抵抗40が介挿されている。
【0041】
また、LEDドライバ20Bは、上記第2実施形態によるLEDドライバ20Aが有していたものと同様な電流値レジスタ100およびD/A変換回路200と、電流値レジスタ110およびD/A変換回路210と、電流値レジスタ120およびD/A変換回路220とを有している。上記第2実施形態と同様、D/A変換回路200、210および220は、各々電流値レジスタ100、110および120に記憶された各電流値情報により指定された各電流をLED10および可変電流源300、LED11および可変電流源310並びにLED12および可変電流源320に流すための可変電流源300、310および320の制御を各々行う。
【0042】
さらにLEDドライバ20Bは、階調レジスタ500およびPWM回路600と、階調レジスタ510およびPWM回路610と、階調レジスタ520およびPWM回路620とを有する。ここで、階調レジスタ500、510および520は、LED10、11および12を各々何%の階調で発光させるかを指定する階調情報を各々記憶するレジスタである。PWM回路600、610および620は、所定周波数のキャリアを用いたPWM処理を行うことにより、所定周波数を有し、かつ、階調レジスタ500、510および520に記憶された各階調情報に対応したデューティ比でPチャネルトランジスタ700、710および720をONさせるPWMパルスを各々発生する回路である。具体的には、PWM回路600は、階調レジスタ500に記憶された階調情報がα%の階調を指定している場合、キャリアの1周期TのうちαTの期間だけPチャネルトランジスタ700をONとし、残りの(100%−α)Tの期間はPチャネルトランジスタ700をOFFとする。他のPWM回路610および620も同様である。
【0043】
LEDコントローラ30Bは、LED10、11および12の輝度制御を行うためのアプリケーションプログラムを実行し、赤色、緑色および青色の各発光色に対応した時系列の電流値情報および階調情報を各々発生する。そして、LEDコントローラ30Bは、アプリケーションプログラムの実行により発生した赤色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ100へ順次書き込み、緑色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ110へ順次書き込み、青色に対応した時系列の電流値情報を電流値レジスタ120へ順次書き込む。また、LEDコントローラ30Bは、アプリケーションプログラムの実行により発生した赤色に対応した時系列の階調情報を階調レジスタ500へ順次書き込み、緑色に対応した時系列の階調情報を階調レジスタ510へ順次書き込み、青色に対応した時系列の階調情報を階調レジスタ520へ順次書き込む。これにより本実施形態では、LED10が出力する赤色光の輝度、LED11が出力する緑色光の輝度、LED12が出力する青色光の輝度が時系列の各電流値情報および時系列の各階調情報に応じて動的に制御される。
【0044】
本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、可変電流源300、310および320の電流値の制御に加えて、各階調情報に基づいて可変電流源300、310および320の各電流をLED10、11および12に各々通電する通電時間のデューティ比の制御を行う。従って、本実施形態によれば、例えば電流値レジスタ100、110および120の電流値情報の書き換えによりLED10、11および12の最大輝度を切り換え、階調レジスタ500、510および520の各階調情報の書き換えによりLED10、11および12の各輝度を最大輝度の何%にするかの切り換え(すなわち、階調の切り換え)を行うことができる。従って、本実施形態によれば、例えば256諧調の輝度の制御を実現する場合、例えば電流値情報の切り換えにより64諧調の輝度制御を行い、さらにそれに加えて階調情報に基づくPWM制御を行うことにより256諧調の輝度制御を実現するというようなきめ細かな輝度制御を実現することができる。
【0045】
<第4実施形態>
図7はこの発明の第4実施形態であるLEDドライバ20Cを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。本実施形態におけるLEDドライバ20Cは、上記第3実施形態によるLEDドライバ20Bにスイッチ回路400を追加した構成となっている。
【0046】
このスイッチ回路400は、D/A変換回路200、210および220と、可変電流源300、310および320との接続状態の切り換えを行う回路であり、任意の1つのD/A変換回路を任意の1または複数の可変電流源に接続することが可能な構成となっている。
【0047】
LEDコントローラ30Cは、上記第3実施形態と同様な電流値情報および階調情報に加えて、いずれのD/A変換回路をいずれの可変電流源に接続するかを指定する接続情報をLEDドライバ20Cに対して出力する。
【0048】
スイッチ回路400は、この接続情報に従ってD/A変換回路200、210および220と、可変電流源300、310および320との接続状態の切り換えを行う。D/A変換回路200、210および220のうちスイッチ回路400を介して1または複数の可変電流源に接続されたD/A変換回路は、当該D/A変換回路に接続された電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流値の電流を当該1または複数の可変電流源の各々に流す制御を行う。
【0049】
例えばD/A変換回路200がスイッチ回路400を介して可変電流源300、310および320に接続された場合、D/A変換回路200は、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報に対応した電流値の電流を可変電流源300、310および320の各々に流す制御を行う。なお、図7に示す例ではLEDドライバ20Cは、3個のLEDを駆動する構成となっているが、より多数のLEDを駆動する構成としてもよい。
【0050】
本実施形態によれば、複数のLEDの輝度を一括同時に制御することに対する要求に応えることができる。例えば、パチンコ台において、台の一部のブロックにLEDが複数個まとめて配置されており、このまとまったLEDの輝度を一括同時にフェードイン(すなわち、輝度を徐々に上昇)させ、その後、一括同時にフェードアウト(すなわち、輝度を徐々に低下)させたいというような要求が発生し得る。このような場合、LED毎に輝度制御をしても良いが、そのためには同じ電流値情報を複数の電流値レジスタへ記憶させる必要があり、LEDコントローラ30CからLEDドライバ20Cへ転送する電流値情報のデータ量が嵩むことになる。しかしながら、本実施形態によれば、複数のLEDに各々接続された複数の可変電流源に適用する電流値情報を、1つの電流値レジスタに記憶させ、1つのD/A変換回路にその電流値情報に対応した電流を複数の可変電流源に流す制御を行わせることができる。従って、本実施形態によれば、LEDコントローラ30CからLEDドライバ20Cへ転送する電流値情報のデータ量を増加させることなく、複数のLEDの輝度を一括同時に制御することができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、複数のLEDに接続された各可変電流源を1つのD/A変換回路に接続してグループ化し、その1つのD/A変換回路に接続された電流値レジスタ内の電流値情報を書き換えることによりグループ内の全LEDに共通の輝度制御を行い、グループに属する各LEDに対応付けられた各階調レジスタ内の階調情報を個別的に書き換えることにより、グループ内の各LEDの個別的な輝度制御を行うことが可能である。従って、例えば赤色、緑色および青色のLEDの各輝度を独立に変化させつつ、各LEDの輝度に対して共通の時間的変化を与えるといった演出が可能になる。
【0052】
図8はそのような本実施形態の動作例を示すタイムチャートである。初期状態においてスイッチ回路400はD/A変換回路200、210および220を可変電流源300、310および320に各々接続している。この状態では、個別モードでの可変電流源300、310および320の電流値の制御が行われる。すなわち、可変電流源300、310および320に電流値レジスタ100、110および120内の各電流値情報に応じた各電流を各々流す制御が行われる。従って、電流値レジスタ100、110および120内の各電流値情報の書き換えを行うことによりLED10、11および12の各輝度を個別的に制御することが可能である。
【0053】
次に図8の動作例では、D/A変換回路200を可変電流源300、310および320に接続することを指示する接続情報CN1がLEDドライバ20Cに与えられる。この結果、スイッチ回路400によりD/A変換回路200が可変電流源300、310および320に接続される。これにより、LED10、11および12をグループとして扱うグループモードでの輝度制御が行われる。すなわち、可変電流源300、310および320に電流値レジスタ100内の電流値情報に応じた電流を各々流す制御が行われる。従って、この状態では、電流値レジスタ100内の電流値情報の書き換えを行うことによりLED10、11および12の各輝度を一括同時に制御することが可能である。また、この間、階調レジスタ500、510および520内の各階調情報の書き換えを行うことによりLED10、11および12の各輝度に個別的な変化を与えることが可能である。
【0054】
次に図8の動作例では、D/A変換回路200を可変電流源300および310に接続し、D/A変換回路220を可変電流源320に接続することを指示する接続情報CN2がLEDドライバ20Cに与えられる。この結果、スイッチ回路400によりD/A変換回路200が可変電流源300および310に接続され、D/A変換回路220が可変電流源320に接続される。これにより、LED10および11をグループとして扱い、LED12を個別的に扱う一部グループモードでの輝度制御が行われる。すなわち、可変電流源300および310に電流値レジスタ100内の電流値情報に応じた電流を各々流し、可変電流源320に電流値レジスタ120内の電流値情報に応じた電流を流す制御が行われる。従って、この状態では、電流値レジスタ100内の電流値情報の書き換えを行うことによりLED10および11の各輝度を一括同時に制御し、電流値レジスタ120内の電流値情報の書き換えを行うことによりLED12の輝度を個別的に制御することが可能である。
【0055】
その後、図8の動作例では、D/A変換回路200、210および220を可変電流源300、310および320に各々接続すべき旨の接続情報CN3がLEDドライバ20Cに与えられる。これによりLEDドライバ20Cでは、上述した個別モードでのLED10、11よび12の輝度制御が行われる。
【0056】
このように本実施形態によれば、複数のLED10、11および12の全部または一部をグループ化し、グループ内の全LEDに共通の輝度変化を与えるとともに、グループ内の各LEDに個別的な輝度変化を与えることができる。従って、LEDコントローラ30CからLEDドライバ20Cに転送するデータ量を増やすことなく複数のLEDの輝度を複雑に変化させる多彩な演出を実現することができる。
【0057】
<第5実施形態>
図9はこの発明の第5実施形態であるLEDドライバ20Dを使用したLED表示装置の構成を示す回路図である。本実施形態におけるLEDドライバ20Dは、上記第3実施形態によるLEDドライバ20Bにスイッチ回路410を追加した構成となっている。
【0058】
このスイッチ回路410は、電流値レジスタ100、110および120と、D/A変換回路200、210および220との接続状態の切り換えを行う回路であり、任意の1つの電流値レジスタを任意の1または複数のD/A変換回路に接続することが可能な構成となっている。
【0059】
LEDコントローラ30Dは、上記第3実施形態と同様な電流値情報および階調情報に加えて、いずれの電流値レジスタをいずれのD/A変換回路に接続するかを指定する接続情報をLEDドライバ20Dに対して出力する。スイッチ回路410は、この接続情報に従って電流値レジスタ100、110および120と、D/A変換回路200、210および220との接続状態の切り換えを行う。
【0060】
スイッチ回路410を介して1つの電流値レジスタに接続された1または複数のD/A変換回路は、当該D/A変換回路に接続された電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を当該D/A変換回路に接続された可変電流源の各々に流す制御を行う。例えばD/A変換回路200、210および220がスイッチ回路410を介して電流値レジスタ100に接続された場合、D/A変換回路200、210および220は、電流値レジスタ100に記憶された電流値情報に対応した電流を可変電流源300、310および320の各々に流す制御を行う。
【0061】
なお、図9に示す例では、LEDドライバ20Dは、3個のLEDを駆動する構成となっているが、より多数のLEDを駆動する構成としてもよい。
本実施形態においても上記第4実施形態と同様な効果が得られる。
【0062】
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第5実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態があり得る。例えば次の通りである。
【0063】
(1)第4実施形態におけるスイッチ回路400と第5実施形態におけるスイッチ回路410の両方をLEDドライバに設けてもよい。
【0064】
(2)上記第3〜第5実施形態において、低輝度領域でPWM制御による階調制御を行うと、LEDの出力光のちらつきを感じ易くなる。そこで、低輝度領域では階調情報が示す階調を例えば100%として電流値情報の切り換えによりLEDの輝度制御を行い、高輝度領域では主に階調情報の切り換えによりLEDの輝度制御を行うようにしてもよい。
【0065】
(3)人間は、低輝度領域におけるLEDの明暗の差を敏感に感じるが、高輝度領域におけるLEDの明暗の差はそれほど敏感に感じない。そこで、低輝度領域での可変電流源の電流の分解能、PWM制御の時間分解能を高輝度領域での可変電流源の電流の分解能、PWM制御の時間分解能より細かくしてもよい。
【0066】
(4)複数のLEDを輝度のPWM制御を行う場合、複数のPWM回路から出力されるPWMパルスの立ち上がりエッジが揃ったときに大きな電磁ノイズが発生する場合がある。そこで、このような電磁ノイズの発生を抑制するため、PWM回路とPWM制御のためのスイッチング素子(上記各実施形態ではPチャネルトランジスタ700、710および720)の間に遅延回路を挿入して、複数のPWMパルスの立ち上がりエッジを相互にずらしても良い。
【0067】
(5)上記各実施形態では、可変電流源を設けたことにより、LEDに流す電流を調整するために電流制限抵抗40の付け替えを行う必要性がなくなった。そこで、電流制限抵抗を外付けとするのではなく、LEDドライバに内蔵させてもよい。あるいは電流制限抵抗40を省略してもよい。
【0068】
(6)上記第4実施形態において、スイッチ回路400は、任意のD/A変換回路を任意の1または複数の可変電流源に接続したが、スイッチ回路400として、例えばD/A変換回路200、210および220を可変電流源300、310および320に各々接続する第1の接続状態(個別モード)と、1個のD/A変換回路200を可変電流源300、310および320に接続する第2の接続状態(特定のグループモード)のいずれかを選択して実現することが可能なものを使用してもよい。
【0069】
(7)上記第5実施形態において、スイッチ回路410は、任意の電流値レジスタを任意の1または複数のD/A変換回路に接続したが、スイッチ回路410として、例えば電流値レジスタ100、110および120をD/A変換回路200、210および220に各々接続する第1の接続状態(個別モード)と、1個の電流値レジスタ100をD/A変換回路200、210および220に接続する第2の接続状態(特定のグループモード)のいずれかを選択して実現することが可能なものを使用してもよい。
【0070】
(8)上記第4または第5実施形態において、例えばスイッチ回路400または410、電流値レジスタ110および120、D/A変換回路210および220を省略し、D/A変換回路200を可変電流源300、310および320に接続した構成としてもよい。すなわち、電流値情報による輝度制御は全LEDについて一括同時に行い、各LED毎の個別的な輝度制御は階調制御情報の書き換えにより行う態様である。
【0071】
(9)上記第3〜第5実施形態では、LEDの輝度を決定する情報として、電流値情報と階調情報をLEDコントローラからLEDドライバに供給した。しかし、そのようにする代わりに、LEDの輝度を指定する輝度情報のみをLEDコントローラからLEDドライバに供給し、LEDドライバ内で輝度情報が指定する輝度を実現するための電流値情報と階調情報を発生し、電流値レジスタと階調レジスタに書き込むようにしてもよい。
【0072】
(10)上記各実施形態において、LEDコントローラに実行させるLEDの輝度制御のためのアプリケーションプログラムを作成するためのオーサリングツールを作成してユーザに配布してもよい。この態様によれば、ユーザは、パーソナルコンピュータ等にそのオーサリングツールをインストールして実行させ、LEDコントローラに実行させるアプリケーションプログラムを作成することができる。
【符号の説明】
【0073】
10,11,12…LED、20,20A,20B,20C,20D…LEDドライバ、30,30A,30B,30C,30D…LEDコントローラ、40…電流制限抵抗、100,110,120…電流値レジスタ、200,210,220…D/A変換回路、300,310,320…可変電流源、500,510,520…諧調レジスタ、600,610,620…PWM回路、700,710,720…Pチャネルトランジスタ、400,410…スイッチ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDに対して直列接続された可変電流源と、
デジタル情報である電流値情報を記憶する電流値レジスタと、
前記電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を前記可変電流源に流す制御を行うD/A変換回路と
を具備することを特徴とするLEDドライバ。
【請求項2】
前記可変電流源とともに前記LEDに直列接続されたスイッチング素子と、
デジタル情報である諧調情報を記憶する諧調レジスタと、
前記スイッチング素子をONとするパルス列であって、前記諧調レジスタに記憶された諧調情報に対応したデューティ比を有するパルス列を出力するPWM回路と
を具備することを特徴とする請求項1に記載のLEDドライバ。
【請求項3】
前記可変電流源およびD/A変換回路として、異なるLEDに各々直列接続された複数の可変電流源と、各々1個の電流値レジスタに接続された複数のD/A変換回路とを具備するとともに、前記複数のD/A変換回路と前記複数の可変電流源との接続状態の切り換えを行う手段であって、1つのD/A変換回路を1または複数の可変電流源に接続することが可能な第1のスイッチ回路とを具備し、
前記第1のスイッチ回路を介して1または複数の可変電流源に接続されたD/A変換回路が、当該D/A変換回路に接続された電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を当該1または複数の可変電流源の各々に流す制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のLEDドライバ。
【請求項4】
前記可変電流源、D/A変換回路および電流値レジスタとして、異なるLEDに各々直列接続された複数の可変電流源と、可変電流源各々に接続され、可変電流源各々に流す電流を制御する複数のD/A変換回路と、複数の電流値レジスタを具備するとともに、前記複数の電流値レジスタと前記複数のD/A変換回路との接続状態の切り換えを行う手段であって、1つの電流値レジスタを1または複数のD/A変換回路に接続することが可能な第2のスイッチ回路とを具備し、
前記第2のスイッチ回路を介して1つの電流値レジスタに接続された1または複数のD/A変換回路が、当該D/A変換回路に接続された電流値レジスタに記憶された電流値情報に対応した電流を当該D/A変換回路に接続された可変電流源の各々に流す制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のLEDドライバ。
【請求項5】
前記可変電流源として、異なるLEDに一端が接続され、他端が共通接続された複数の可変電流源を有し、この複数の可変電流源の共通接続端に電流制限抵抗が接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のLEDドライバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−110206(P2013−110206A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252661(P2011−252661)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】