説明

LEDハウジング及びその製造方法

【課題】
本発明はLEDハウジング及びその製造方法に関するものである。
【解決手段】
上記LEDハウジングは、LEDチップが装着されるチップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝逹領域及び上記熱伝逹領域に沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部と、上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置されたワイヤ連結領域及び上記ワイヤ連結領域と連結された外部電源連結領域を有する電気連結部と、上記電気連結部を上記熱伝逹部から隔離しながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部を一体で封止し、上記熱伝逹部溝の一部から側面まで繋がった凹部を有する封止材からなったハウジング本体とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLEDハウジングに関するものであり、さらに詳しくは結合構造が簡単、かつ大量作業に容易なLEDハウジング及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)は電流が流れると様々な色相の光を発生させるための半導体装置である。LEDで発生される光の色相は主にLEDの半導体を構成する化学成分によって決まる。このようなLEDはフィラメントに基づいた発光素子に比して長い寿命、低い電源、優れた初期駆動特性、高い振動抵抗及び反復的な電源断続に対する高い公差などの多くの長所を有するので、その需要が遅速的に増加している。
【0003】
近年、LEDは照明装置及び大型LCD(Liquid Crystal Display)用バックライト(Backlight)装置に採用されている。 これらは大きな出力を要するのでこのような高出力LEDには優れた放熱性能を有するパッケージ構造が要求される。
【0004】
図1と図2は、従来技術による高出力LEDパッケージ及びこの高出力LEDパッケージが回路基板に装着された状態を表す図面である。
【0005】
予め、図1を参照すれば、LEDパッケージ10はLEDチップ12を安着させながら熱案内手段の役割を果たす熱伝達部材(heat slug)14を具備する。LEDチップ12は電源を供給する一対のワイヤ16及び一対の端子18を通して外部電源(図示せず)から電気の供給を受ける。LEDチップ12を含んで熱伝達部材14の上部は普通シリコンからなる封止材20で密封され、該封止材20にはレンズ22がかぶせられる。ハウジング24が熱伝達部材14の周縁に普通成形によって形成され熱伝達部材14及び端子18を支持する。
【0006】
このような図1のLEDパッケージ10は図2に示すように、ヒートシンクである回路基板30に装着されてLEDアセンブリ40を構成する。この際、ソルダのような熱伝導パッド36がLEDパッケージ10の熱伝達部材14と回路基板30の金属放熱基板32の間に介在されこれらの間の熱伝導を促進する。また、同じく端子18もソルダ38によって回路基板30の回路パターン34と安定的に連結される。
【0007】
このように、図1と図2に示すLEDパッケージ10及びこれを回路基板30に装着したLEDアセンブリ40は熱を良く放出するが、すなわち放熱に焦点が合わせられている。すなわち、LEDパッケージ10はLEDチップ12で発生する熱を吸収し外部に放出するためにヒートシンク、すなわち熱伝達部材14が熱伝導パッド36を通して、あるいは接回路基板30の放熱基板32に連結される。このようになれば、LEDチップ12で発生する熱は大部分伝導によって熱伝達部材14を介して回路基板30の放熱基板32に抜出されるようになり、少量の熱だけがLEDパッケージ10の表面、すなわちハウジング24またはレンズ22などを通して空気中に放出される。
【0008】
しかし、このような従来技術の放熱構造は複雑なため自動化が難しいだけでなく、多くの部品を組み立てなければならないので、生産原価が高いという短所を有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は前述した従来技術の問題を解決するために案出されたもので、本発明の目的は電気連結部を熱伝逹部から隔離させることにより、LEDハウジング及びパッケージの用例の制約を克服することができるLEDハウジング及びその製造方法を提供することである。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、電気連結部及び熱伝逹部ホルダー部を有するフレームを利用してLEDハウジングを製造することにより作業を単純化し、かつ効率を上げることができるLEDハウジング及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した本発明の目的を成し遂げるために、本発明はLEDチップが装着されるチップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝逹領域及び上記熱伝逹領域に沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部と、上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置されたワイヤ連結領域及び上記ワイヤ連結領域と連結された外部電源連結領域を有する電気連結部と、上記電気連結部を上記熱伝逹部から隔離しながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部を一体で封止し、上記熱伝逹部の溝の一部から側面まで繋がった凹部を有する封止材からなるハウジング本体とを含むLEDハウジングを提供することを特徴とする。
【0012】
上記LEDハウジングにおいて、上記電気連結部は上記LEDチップにそれぞれワイヤで連結される一対のリードであることを特徴とする。
【0013】
上記LEDハウジングにおいて、上記熱伝逹部は上記LEDチップに電気的に連結されることを特徴とする。
【0014】
上記LEDハウジングにおいて、上記チップ装着領域は外周が反射鏡型で光放出方向へ延長されたことを特徴とする。
【0015】
上記LEDハウジングにおいて、上記ハウジング本体は上記熱伝逹部のチップ装着領域と熱伝逹領域、並びに上記電気連結部のワイヤ連結領域を露出させることを特徴とする。この際、上記ハウジング本体は上記熱伝逹部のチップ装着領域と上記電気連結部のワイヤ連結領域の周縁がこれらの越しに延長されて空洞を形成することが可能である。
【0016】
上記LEDハウジングにおいて、上記熱伝逹部は上記チップ装着領域と上記溝の間の外周に添って首部が形成されたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は(a)チップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝達領域及び上記熱伝達領域に沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部を備える段階と、(b)板金を加工して外周部、上記外周部から中心に向かって延長された一つ以上の電気連結部と複数のホルダー部及び上記外周部に形成された穴を有するフレームを備える段階と、(c)上記ホルダー部の末端を上記熱伝逹部の溝に嵌め込み、ワイヤ装着領域を有する上記電気連結部の末端を上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置して上記熱伝逹部を上記フレームに装着する段階と、(d)上記熱伝逹部及び上記フレームを金型に装着する段階と、(e)上記金型中に封止材を射出して上記熱伝逹部を上記電気連結部から隔離させながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部とホルダー部の末端側を一部が露出されるよう一体で封止するハウジング本体を形成する段階と、(f)上記電気連結部を上記フレームから切断し上記ホルダー部を上記熱伝逹部から分離する段階とを含むLEDハウジング製造方法を提供することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は(a)チップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝達領域及び上記熱伝達領域に沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部を備える段階と、(b)板金を加工して外周部、上記外周部から中心に向かって延長された一つ以上の電気連結部と複数のホルダー部及び上記外周部に形成された穴を有するフレームアレイシートを備える段階と、(c)上記ホルダー部の末端を上記熱伝逹部の溝に嵌め込み、ワイヤ装着領域を有する上記電気連結部の末端を上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置して上記熱伝逹部を上記フレーム領域にそれぞれ装着する段階と、(d)上記フレームアレイシートを金型に装着する段階と、(e)上記金型の中に封止材を射出して上記熱伝逹部を上記電気連結部から隔離させながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部とホルダー部の末端側を一部が露出されるよう一体で封止するハウジング本体を形成する段階と、(f)上記電気連結部を上記フレームアレイシートから切断し、上記ホルダー部を上記熱伝逹部から分離する段階とを含むLEDハウジング製造方法を提供することを特徴とする。
【0019】
上記製造方法において、上記(b)フレームまたはフレームアレイシート準備段階はパンチングによって行われることを特徴とする。この際、上記準備段階は上記電気連結部を切曲させると良い。
【0020】
一方、上記製造方法において、上記(b)準備段階は上記ホルダー部を切曲させ、上記製造方法は上記切断及び分離段階以後に上記電気連結部を切曲させる段階をさらに含むことができる。
【0021】
上記(c)熱伝逹部装着段階は上記ホルダー部の末端を互いに向かい合うようにしながら上記熱伝逹部の溝に嵌め込むことを特徴とする。
【0022】
上記製造方法において、上記(d)金型装着段階は上記フレームの穴をガイド穴で使用することを特徴とする。
【0023】
上記製造方法において、上記(e)ハウジング本体形成段階は上記熱伝逹部のチップ装着領域と熱伝達領域、上記電気連結部の末端の一面及び上記ホルダー部末端の上記熱伝達領域側の一面を露出させることを特徴とする。
【0024】
上記製造方法において、上記(f)ホルダー部分離段階は上記熱伝逹部の溝から上記ハウジング本体の下部に沿って側面に繋がった複数の溝を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、電気連結部が熱伝逹部から隔離されるのでLEDハウジング及びパッケージの用例の制約を克服することができる。また、電気連結部及び熱伝逹部ホルダー部を有するフレームを利用してLEDハウジングを製造することにより作業を単純化し、かつ効率を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の好ましき実施例を添付図面を参照してより詳しく説明する。
【0027】
予め、図3乃至7を参照すれば、本発明のLEDハウジング100は熱伝逹部110、一対の電気連結部120及びハウジング本体130を含む。
【0028】
熱伝逹部110は、好ましくは熱伝導率の良い金属の固まりからなる。熱伝逹部110は、LEDチップ102が装着されるチップ装着領域112、上記チップ装着領域に対向された熱伝達領域114及び上記熱伝達領域に沿って隣接形成された溝118が形成され、溝118とチップ装着領域112の間には幅が狭くなった首部116が形成されている。
【0029】
各々の電気連結部120は電気連結のためのストリップ形態のリードからなり、熱伝逹部110のチップ装着領域112に隣接配置されたワイヤ連結領域120a及びこのワイヤ連結領域120aと連結された外部電源連結領域120bを有する。
【0030】
LEDチップ102は、接着剤などによってチップ装着領域112に固定され、ワイヤ104によって電気連結部110のワイヤ連結領域120aに連結される。
【0031】
ハウジング本体130は封止材(molding compound)からなり、上記熱伝逹部110及び上記電気連結部120の周縁に一体で成形される。ハウジング本体130は上記熱伝逹部110と上記電気連結部120を互いに隔離する。また、上記熱伝逹部110のチップ装着領域112及び上記電気連結部120のワイヤ連結領域120aを露出させるよう円形の開放部132が形成される。
【0032】
この際、ハウジング本体130は上記熱伝逹部110の溝118を部分的に埋め込み、溝118の一部を外部に露出させるように側面まで繋がった凹部134が形成される。凹部134は後続する工程において、LEDハウジング100を基板に半田付けする際、半田を収容することにより、LEDハウジング100と基板の間の結合力を強化することができる。
【0033】
図8と9を参照すれば、本発明のLEDハウジング100に透明なカバー140がかぶせられLEDパッケージを具現している。カバー140は透明プラスチックなどで射出成形し、LEDチップ102で発生された光を反射するための反射面142、反射された光を外部に放出する上部放出面144 及び上部放出面144で下向きに延長されてLEDチップ102で直接届いた光を外部へ放出する下部放出面146が形成されている。カバー140は軸線(A)に対して線対称、すなわち回転対称である形態を有する。
【0034】
カバー140とLEDハウジング100の間には、好ましくは弾性樹脂からなった透明密封体150が提供される。弾性樹脂はシリコンなどのゼル状の樹脂を言い、黄変(yellowing)のような短波長の光による変化が非常に少なく、屈折率も高いので優れた光学的特性を有する。また、エポキシとは違って硬化作業以後にもゼルや弾性体(elastomer) 状態を維持するので、熱によるストレス、振動及び外部衝撃などからチップ102をより安定的に保護することができる。
【0035】
勿論、上記カバー140の形態は例示であって、様々な形態のレンズ及びカバーを使用することが可能である。例えば、図1に示すようなドーム形態のレンズ22を採用することが可能である。また、同じく上記弾性樹脂からなる透明密封体150も必要に応じて省略可能である。
【0036】
図10は、本発明によるLEDハウジングの第2実施例を示す。本実施例のLEDハウジング200をよく見ると、LEDチップ202は電気連結部220及び熱伝逹部210に各々のワイヤ204によって電気的に繋がっている。そのため、熱伝逹部210自体が電気連結部機能を行われるようになる。従って、点線で示したリード222を省略することも可能である。これらを除いた残り構成は第1実施例のLEDハウジング100と同一であるので該構成要素には200台の対応する図面符号を付与し、その説明は省略する。
【0037】
図11は、本発明によるLEDハウジングの第3実施例を示す。本実施例のLEDハウジング300をよく見ると、熱伝逹部310はチップ装着領域312の外周が上記LEDチップ302を取り囲むように突出されて反射鏡312aを形成する。反射鏡312aはLEDチップ302で発生した光を図面の上方に反射するように内側が凹鏡形を有する。これらを除いた残り構成は第1実施例のLEDハウジング100と同一であるので該構成要素には300台の対応する図面符号を付与しその説明は省略する。
【0038】
図12は、本発明によるLEDハウジングの第4実施例を示す。本実施例のLEDハウジング400をよく見ると、ハウジング本体400は外周が熱伝逹部410のチップ装着領域412とLEDチップ402越しに延長されてこれらの周縁に空洞432を形成する。空洞432縁の内面には傾斜面434が形成され、外側には曲面436が形成される。
【0039】
選択的に、ハウジング本体400を高反射率重合体で形成することができる。このようにすると、傾斜面434を反射面で使用してLEDチップ402で発生した光を上方へ反射することが可能である。
【0040】
高反射率重合体の例には、大塚化学株式会社の製品名NM114WA及びNM04WAなどがある。具体的に、NM114WAは470nm波長に対して初期88.3%、2時間経過後に78.0%の反射率を維持する。NM04WAは470nm波長に対して初期89.0%、2時間経過後に89.0%の反射率を維持する。また、反射率の優れた射出物にはTiOを含んだものが公知されている。
【0041】
これと違って、ハウジング本体400を低い反射率の重合体または金属から構成し、傾斜面434に高反射率材料を膜形で提供することも可能である。この膜は高反射率金属又は前述した高反射率重合体で具現され得る。
【0042】
一方、図13は図12のLEDハウジング400に透明なカバー440をかぶせLEDパッケージを具現したものを表す。
【0043】
具体的には、LEDハウジング400の空洞432内には透明な樹脂からなった透明密封体450が形成され、その上面には透明なカバー440が取り付けられている。透明密封体450の材料にはエポキシ樹脂を使用することができ、好ましくは前述した弾性樹脂を使用することが可能である。
【0044】
透明カバー440は反射面442及び反射された光を外部に放出する放出面444が形成されている。カバー440は軸線(A)に対して線対称、すなわち回転対称である形態を有する。
【0045】
この際、ハウジング本体400を透明な樹脂に形成することも可能である。このようにすると、ハウジング本体400の曲面436はLEDチップ402で発生した光を側方へ放出する下部放出面の機能を行うようになる。このようにすると、全体LEDパッケージから得る光放出パターンは図8と9を参照して前述したものと実質的に同一である。
【0046】
以下、図14乃至22を参照して本発明のLEDハウジング100を製造する方法について説明する。
【0047】
[熱伝逹部及びフレーム準備]
先に、金属固まりから図3乃至7を参照して前述した熱伝逹部110を備え、板金または板金を、好ましくはプレス作業及びパンチングによって図14、14a及び14bに示すようなフレーム128を備える。上記フレーム128は外周部126から中心に向かってリード形態で延長された一対の電気連結部120及び一対のホルダー部124を有するようになる。電気連結部120、ホルダー部124及び外周部126の間には開放領域が形成される。
【0048】
図14Aに断面で示すように、各々の電気連結部120はフレーム128から切曲されて延長される。フレーム128に隣接した端部には外部電源連結領域120bがその反対側の末端にはワイヤ装着領域120aが形成される。これと違って、図16に点線で示すようにフレーム128から平坦に延長されることも可能である。
【0049】
各々のホルダー部124は、隣接端部124bによってフレーム128から平坦に延長され、隣接端部124b反対側の末端124aは電気連結部110の溝118に嵌め込まれ熱伝達部110を位置維持するためのホルダーとして形成される。ホルダー部末端124aは熱伝達部110の溝118と対応する形態を有する。これと違って、図17に点線で示すようにフレーム128から切曲されて延長されることも可能である。
【0050】
また、フレーム128のかどにはフレーム128の位置を決め維持するための穴(H)があいている。勿論、該穴(H)は後続する工程においてフレーム128を金型(図示せず)に装着する際、金型のガイドピンを差し込むガイド穴の役割を果たすことも可能である。
【0051】
[熱伝逹部フレーム装着]
次に、図15乃至17に示すように、熱伝逹部110をフレーム128に装着する。 具体的には、ホルダー部124の末端124aを熱伝逹部の溝に嵌め込み、電気連結部120のワイヤ装着領域120aを熱伝逹部110のチップ装着領域112に隣接配置する。この際、電気連結部120は熱伝逹部110から一定間隔を維持する。このようにすると、ホルダー部124は熱伝達部110を安定されるように把持することにより後続する金型装着工程及び樹脂注入工程において熱伝達部110がその位置を維持することが可能である。
【0052】
[金型装着及び樹脂注入]
次に、フレーム128の穴(H)を金型(図示せず)のガイドピンをかけてフレームを金型に装着する。そのようにした後、金型の中に封止材を射出して熱伝逹部110及びこれに隣接したフレーム128部分を一体で成形して図18乃至21に示すような熱伝逹部110のチップ装着領域112と電気連結部120のワイヤ装着領域120aを露出させる開放部132を有するハウジング本体130を形成する。
【0053】
これを具体的に説明すれば、ハウジング本体130は電気連結部120のワイヤ連結領域120aに隣接した部分及びホルダー部124の末端124aに隣接した部分を熱伝逹部110と共に一体で封止する。これによって、熱伝逹部110はチップ装着領域112と熱伝達領域114を除いた部分が封止され、電気連結部120はワイヤ装着領域120aが外部に露出され、外部電源連結領域120bがハウジング本体130で突出するようになる。
【0054】
[電気連結部切断及びホルダー部分離]
次に、図22に示すように、切断線(Lc)に沿って電気連結部120の外部電源連結領域120aをフレーム128から切断しホルダー部124を熱伝逹部110の溝118から分離する。分離されたホルダー部124はハウジング本体130に図6に示すような凹部134を残し、これは前述したように後続する工程においてLEDハウジング100を基板に半田付けする際、半田を収容することにより、LEDハウジング100と基板の間の結合力を強化する。
【0055】
一方、点線で示すように、電気連結部120が平坦な場合にはこれを実線で示した形態で切曲させる。
【0056】
そのようにした後、チップ装着領域112にLEDチップ102を接着剤などで付着し、ワイヤ104でLEDチップ102と電気連結部120の間を電気的に連結する。
【0057】
[透明カバー装着]
図22のLEDハウジング100には図8と9の透明カバー140を結合することが可能である。この場合、カバー140を引っ繰り返してその中にシリコンなどからなる透明密封体150を埋め込んだ後、LEDチップ102が下になるようにLEDハウジング100を引っ繰り返してカバー140に結合させる。この状態において透明密封体150が硬化されれば図8と9に示すようなLEDパッケージを得ることが可能である。
【0058】
[フレームアレイシート上の作業]
図23は、多数のフレーム領域128´が配列されたフレームアレイシート160を示す。各々のフレーム領域128´は前述したフレーム128と同一な形態を有する。
【0059】
従って、このフレームアレイシート160を利用すれば、前述したものと同様な工程で多数のフレーム領域128´に多数のLEDハウジング本体130を形成することが可能である。この際、フレームアレイシート160の端に形成された穴(H)をガイド穴または位置調整穴で使用する。
【0060】
このようにLEDハウジング100を形成した後、切断線(Lc)に沿ってフレームアレイシート160を切断し各々のLEDハウジング本体130と熱伝逹部110の溝118でホルダー部124を取り出して多数のLEDハウジング100を完成することができる。
【0061】
このようにすると、一つのフレームアレイシート160を使用して多数のLEDハウジング100を自動で製造することが可能になる。
【0062】
このようなLEDハウジング及びこれを具備するLEDパッケージ製造工程は第1実施例のLEDハウジング100のみならず、第2乃至第3実施例の LEDハウジング200、300を製造するのに同様に適用することが可能である。
【0063】
第4実施例の場合には、LEDハウジング400の製造工程には同一に適用されるが、LEDハウジング400にカバー440を取り付ける過程において違いが出る。第4実施例のLEDハウジング400の場合には図13を参照して前述したように、予め透明密封体450を空洞432内に注入した後透明カバー440をその上に取り付けるようになる。
【0064】
上記において、本発明の好ましき実施例を参照し説明したが、当技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から外れない範囲内において本発明を様々に修正及び変更することができることが分かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】従来技術による高出力LEDパッケージの断面を示す斜視図である。
【図2】図1のLEDパッケージが装着された状態を示す断面図である。
【図3】本発明によるLEDハウジングの第1実施例を示す斜視図である。
【図4】図3に示したLEDハウジングの平面図である。
【図5】図4のV-V線に沿って切断した断面図である。
【図6】図4のVI-VI線に沿って切断した断面図である。
【図7】図3に示したLEDハウジングの底部斜視図である。
【図8】図3に示したLEDハウジングにカバーをかぶせた状態を示す斜視図である。
【図9】図8のIX-IX線に沿って切断した断面図である。
【図10】本発明によるLEDハウジングの第2実施例の図5に対応する断面を示す図面である。
【図11】本発明によるLEDハウジングの第3実施例の図5に対応する断面を示す図面である。
【図12】本発明によるLEDハウジングの第4実施例の図5に対応する断面を示す図面である。
【図13】図12に示したLEDハウジングにカバーをかぶせた状態を示す断面図ある。
【図14】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図14A】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図14B】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図15】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図16】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図17】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図18】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図19】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図20】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図21】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図22】本発明によるLEDハウジング製造方法を段階別に示す図面である。
【図23】フレームアレイシートを利用した本発明によるLEDハウジング製造方法を示す図面である。
【符号の説明】
【0066】
10 LEDパッケージ
12 LEDチップ
14 熱伝達部材
16 ワイヤ
18 端子
20 封止材
22 レンズ
24 ハウジング
30 回路基板
32 金属放熱基板
36 熱伝導パッド
38 ソルダ
40 LEDアセンブリ
100 LEDハウジング
102 LEDチップ
110 熱伝達部
112 チップ装着領域
114 熱伝達領域
116 首部
118 溝
120 電気連結部
120a ワイヤ連結領域
120b 外部電源連結領域
130 ハウジング本体
132 開放部
134 凹部
140 カバー
142 反射面
144 上部放出面
146 下部放出面
150 透明密封体
200 LEDハウジング
202 LEDチップ
204 ワイヤ
210 熱伝達部
220 電気連結部
222 リード
300 LEDハウジング
302 LEDチップ
310 熱伝達部
312 チップ装着領域
312a 反射鏡
400 LEDハウジング
402 LEDチップ
410 熱伝達部
412 チップ装着領域
432 空洞
434 傾斜面
436 曲面
440 カバー
442 反射面
444 放出面
450 透明密封体
124 ホルダー部
126 外周部
128 フレーム
128´ フレーム領域
160 フレームアレイシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDチップが装着されるチップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝逹領域及び上記熱伝逹領域に沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部と、
上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置されたワイヤ連結領域及び上記ワイヤ連結領域と連結された外部電源連結領域を有する電気連結部と、
上記電気連結部を上記熱伝逹部から隔離しながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部を一体で封止し、上記熱伝逹部溝の一部から側面まで繋がった凹部を有する封止材からなるハウジング本体と
を含むことを特徴とするLEDハウジング。
【請求項2】
上記電気連結部は上記LEDチップにそれぞれワイヤで連結される一対のリードであることを特徴とする請求項1に記載のLEDハウジング。
【請求項3】
上記熱伝逹部は上記LEDチップに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載のLEDハウジング。
【請求項4】
上記チップ装着領域は外周が反射鏡形態で光放出方向へ延長されたことを特徴とする請求項1に記載のLEDハウジング。
【請求項5】
上記ハウジング本体は上記熱伝逹部のチップ装着領域と熱伝逹領域及び上記電気連結部のワイヤ連結領域を露出させることを特徴とする請求項1に記載のLEDハウジング。
【請求項6】
上記ハウジング本体は上記熱伝逹部のチップ装着領域と上記の電気連結部のワイヤ連結領域の周縁がこれらの越しに延長され空洞を形成することを特徴とする請求項5に記載のLEDハウジング。
【請求項7】
上記熱伝逹部は上記チップ装着領域と上記溝の間の外周に添って首部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のLEDハウジング。
【請求項8】
(a)チップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝達領域及び上記熱伝達領域を沿って隣接形成された溝を有する熱伝逹部を備える段階と、
(b)板金を加工して外周部、上記外周部から中心に向かって延長された一つ以上の電気連結部と複数のホルダー部及び上記外周部に形成された穴を有するフレームを備える段階と、
(c)上記ホルダー部の末端を上記熱伝逹部の溝に嵌め込み、ワイヤ装着領域を有する上記電気連結部の末端を上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置し上記熱伝逹部を上記フレームに装着する段階と、
(d)上記熱伝逹部及び上記フレームを金型に装着する段階と、
(e)上記金型内に封止材を射出し上記熱伝逹部を上記電気連結部から隔離させながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部とホルダー部の末端側を一部が露出されるように一体で封止するハウジング本体を形成する段階と、
(f)上記電気連結部を上記フレームから切断し上記ホルダー部を上記熱伝達部から分離する段階とを含むことを特徴とするLEDハウジング製造方法。
【請求項9】
(a)チップ装着領域、上記チップ装着領域に対向された熱伝達領域及び上記熱伝達領域に沿って隣接形成された溝を有する複数の熱伝逹部を備える段階と、
(b)板金を加工して外周部、上記外周部から中心に向かって延長された一つ以上の電気連結部と複数のホルダー部及び上記外周部に形成された穴を有する複数のフレームを有するフレームアレイシートを備える段階と、
(c)上記ホルダー部の末端を上記熱伝逹部の溝に嵌め込み、ワイヤ装着領域を有する上記電気連結部の末端を上記熱伝逹部のチップ装着領域に隣接配置して上記熱伝逹部を上記フレーム領域にそれぞれ装着する段階と、
(d)上記フレームアレイシートを金型に装着する段階と、
(e)上記金型内に封止材を射出して上記熱伝逹部を上記電気連結部から隔離させながら上記熱伝逹部及び上記電気連結部とホルダー部の末端側を一部が露出されるように一体で封止するハウジング本体を形成する段階と、
(f)上記電気連結部を上記フレームアレイシートから切断し、上記ホルダー部を上記熱伝逹部から分離する段階とを含むことを特徴とするLEDハウジング製造方法。
【請求項10】
上記(b)準備段階はパンチングによって行うことを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項11】
上記(b)準備段階は上記電気連結部を切曲させることを特徴とする請求項10に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項12】
上記(b)準備段階は上記ホルダー部を切曲させ、上記製造方法は上記(f)段階以後に(g)上記電気連結部を切曲させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項13】
上記(c)熱伝逹部装着段階は上記ホルダー部の末端を互いに向かい合うようにしながら上記熱伝逹部の溝に嵌め込むことを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項14】
上記(d)金型装着段階は上記フレームの穴をガイド穴で使用することを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項15】
上記(e)ハウジング本体形成段階は上記熱伝逹部のチップ装着領域と熱伝達領域、上記電気連結部の末端の一面及び上記ホルダー末端の上記熱伝達領域側の一面を露出させることを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。
【請求項16】
上記(f)ホルダー部分離段階は上記熱伝逹部の溝から上記ハウジング本体の下部に沿って側面に繋がった複数の溝を形成することを特徴とする請求項8又は9に記載のLEDハウジング製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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