LED照明装置
【課題】 所定の照射範囲外への漏光を防止することができるとともに、所定の照射範囲を均一な照度で照明することができるLED照明装置を提供する。
【解決手段】 LED26と、LED26から発する光を反射させるための反射筒6と、反射筒6の前方に設けられた結像レンズ8と、反射筒6と結像レンズ8との間に設けられ、制限開口部40を有するアパーチャ10と、を備える。反射筒6の内面には反射面32が形成され、反射面32は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びており、反射筒6の入射側開口部28は、LED26の周囲を覆うように配設されている。LED26からの直接光及び反射筒6による反射光の光束は、アパーチャ10の制限開口部40によって制限され、この制限された光束は、結像レンズ8によって照射面42に結像される。
【解決手段】 LED26と、LED26から発する光を反射させるための反射筒6と、反射筒6の前方に設けられた結像レンズ8と、反射筒6と結像レンズ8との間に設けられ、制限開口部40を有するアパーチャ10と、を備える。反射筒6の内面には反射面32が形成され、反射面32は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びており、反射筒6の入射側開口部28は、LED26の周囲を覆うように配設されている。LED26からの直接光及び反射筒6による反射光の光束は、アパーチャ10の制限開口部40によって制限され、この制限された光束は、結像レンズ8によって照射面42に結像される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDを光源とし、所定の照射範囲を照明するためのLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LEDを光源とし、所定の照射範囲を照明するためのLED照明装置が実用に供されている。このようなLED照明装置としては、例えば読書灯や医療用照明装置、画像処理検査用照明装置等が知られている。
【0003】
読書灯は、LEDと、LEDの後方に配設され、LEDから発する光を反射させるための反射鏡と、LEDの前方に配設され、LEDから発する直接光及び反射鏡による反射光を集光するための集光板と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。このような読書灯は、例えば旅客機内や鉄道車両内等に設置される。LEDから発する直接光及び反射鏡による反射光が集光板により集光され、この集光された光によって、使用者の手元にある書籍や新聞紙等が照明される。
【0004】
また、医療用照明装置は、LEDと、LEDの後方に配設され、LEDから発する光を反射させるための反射鏡と、LEDの前方に配設された遮蔽板と、を備えている(例えば、特許文献2参照)。このような医療用照明装置は、例えば病院の診察台や歯科医院の歯科用診療台等の近傍に設置される。LEDから発する光が反射鏡にて反射され、この反射光が前方に向けて照射されることにより、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の患部が照明される。
【0005】
更に、画像処理検査用照明装置は、線状光源と、線状光源から発する光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡と、を備えている(例えば、特許文献3参照)。線状光源は、間隔を置いて直線状に並べた複数のLEDから構成されている。また、線状光源の長手方向に直交する断面において、反射鏡の凹面状反射面は、線状光源を一方の焦点、照射点を他方の焦点とする楕円の一部で構成されている。これにより、線状光源から発する光は反射鏡の凹面状反射面にて反射され、この反射光によってワークが線状に照明される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−202752号公報
【特許文献2】実用新案登録第3084178号公報
【特許文献3】特開2002−93227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような従来のLED照明装置では、次のような問題がある。第1に、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確でなく、LEDから発する光は、本来照明すべき所定の照射範囲のみでなく、その周囲をも照明してしまうという問題がある。このため、例えば読書灯においては、使用者の周囲の人に漏光して周囲の人が眩惑するおそれがあり、また医療用照明装置においては、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の目に漏光して、患者が眩惑するおそれがある。
【0008】
第2に、所定の照射範囲における照度分布は均一でなく、所定の照射領域の中央部がピークとなる正弦波状の照度分布を有しているため、所定の照射領域の周辺部における照度が低下してしまうという問題がある。このため、画像処理検査用照明装置においては、CCDカメラにより所定の照射領域を撮像した際に、最適な撮像データを得ることができない。また、CCDカメラによる撮像後に、所定の照射領域の周辺部における明るさをアップさせるように撮像データを補正処理する方法も考えられるが、このような方法を採用すると、検査工程が増大してしまい、効率良く検査を行うことができなくなってしまう。
【0009】
本発明の目的は、所定の照射範囲外への漏光を防止することができるとともに、所定の照射範囲を均一な照度で照明することができるLED照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に記載のLED照明装置では、LEDと、前記LEDから発する光を反射させるための反射筒と、前記反射筒の前方に設けられた結像レンズと、前記反射筒と前記結像レンズとの間に設けられ、制限開口部を有するアパーチャと、を備え、
前記反射筒の内面には反射面が形成され、前記反射面は、前記反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びており、前記反射筒の前記入射側開口部は、前記LEDの周囲を覆うように配設され、
前記LEDからの直接光及び前記反射筒による反射光の光束は、前記アパーチャの前記制限開口部によって制限され、この制限された光束は、前記結像レンズによって照射面に結像されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のLED照明装置では、前記アパーチャと前記結像レンズとの間には、フィールドレンズが設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載のLED照明装置では、前記LEDと前記アパーチャとの間には、拡散板が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のLED照明装置では、前記LEDは矩形状に構成され、これに対応して、前記反射筒の横断面は矩形状に構成され、前記反射筒の前記反射面は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面と、前記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面と、を有しており、
前記一対の第1反射面はそれぞれ、前記LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また前記一対の第2反射面はそれぞれ、前記LEDの残りの二辺に対応して配設されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載のLED照明装置では、前記アパーチャに関連して、前記アパーチャの前記制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に記載のLED照明装置によれば、LEDから発する光のうち光軸を含む狭配光の光は、アパーチャの制限開口部に直接入射し、また、LEDから発する光のうち外側に向かう広配光の光は、反射筒の反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射する。反射筒の反射面は、反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びているので、LEDから発する広配光の光は、反射面によって狭配光の光に変換されて、反射筒の射出側開口部より射出され、アパーチャの制限開口部にはこの狭配光に変換された光が入射する。これにより、LEDから発する光は全て狭配光に変換され、アパーチャの制限開口部を通過した後に結像レンズに入射する。その結果、結像レンズに取り込まれる光量を増大させることができ、照明効率を高めることができる。また、LEDから発する直接光及び反射筒による反射光の光束は、アパーチャの制限開口部によって制限される。この制限開口部の全域においては、LEDからアパーチャの制限開口部に直接入射した直接光と、反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射した反射光とが重なり合うことにより、均一な照度分布を有するようになる。アパーチャにより光束の制限された光は結像レンズに入射し、この結像レンズによって照射面に結像される。アパーチャの配設位置と照射面の配設位置とは、結像レンズに対して結像関係(共役関係)にあり、これによりアパーチャの制限開口部の拡大像が照射面に結像される。従って、照射面においては、アパーチャの制限開口部を通過する光束と同様に、LEDからアパーチャの制限開口部に直接入射した直接光と、反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射した反射光とが照射面で再度重ね合わされるようになり、均一な照度分布を有するアパーチャの制限開口部の拡大像が照射面に結像される。これにより、所定の照射範囲における照度分布は、結像されたアパーチャの制限開口部の拡大像の大きさに対応する照射範囲を有する実質上均一な照度分布とすることができる。また、アパーチャの制限開口部の外側には全く光が漏れないため、所定の照射範囲外には漏光が発生しない。これにより、アパーチャの制限開口部の輪郭が照射面に明確に結像されるようになり、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確なくっきりとした照明とすることができる。
【0016】
また、本発明の請求項2に記載のLED照明装置によれば、アパーチャと結像レンズとの間にはフィールドレンズが設けられているので、アパーチャの制限開口部のうち外側付近から射出された光は、フィールドレンズによりその光軸に近付く方向に屈曲されてフィールドレンズから射出される。これにより、結像レンズの外側付近に入射される光を内側方向に寄せることができるので、結像レンズに入射する光束の範囲を狭めることができる。その結果、結像レンズの大きさを小さくすることができ、LED照明装置全体を小型化することができる。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載のLED照明装置によれば、LEDとアパーチャとの間には拡散板が設けられているので、LEDから発した直接光及び反射筒による反射光はそれぞれ拡散板に入射し、拡散板から拡散して射出された光は、アパーチャの制限開口部によりその光束が制限される。これにより、拡散板の片面(アパーチャ側の面)が2次の面光源となり、結像レンズと照射面との間においてLEDの像が結像するのが防止され、照射距離(即ち、結像レンズと照射面との間の距離)が短い場合であっても、照射面にLEDの配線パターンの像が映り込むなどの照射面に対する影響を少なくすることができる。
【0018】
また、本発明の請求項4に記載のLED照明装置によれば、LED及び反射筒の横断面はそれぞれ矩形状に構成され、一対の第1反射面はそれぞれ、LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また一対の第2反射面はそれぞれ、LEDの残りの二辺に対応して配設されるので、反射筒の入射側開口部をLEDの周囲を覆うように配設することが容易となる。一般に、LEDを構成するチップは矩形状であるので、LEDから発する光を反射筒で反射させる場合には、反射筒の横断面を矩形状に構成することによって、反射筒の射出側開口部付近での照度の均一性が高められる。なお、複数のLEDを用いることにより光量のパワーアップを図る場合には、複数のLEDを矩形状に集合配置するのが好ましい。このようにして、LEDから発する光の大部分を反射筒の射出側開口部にロス無く導くことができる。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のLED照明装置によれば、アパーチャの制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられているので、この開口可変機構によってアパーチャの制限開口部の大きさを可変することにより、照射面に結像されるアパーチャの制限開口部の拡大像の大きさが可変される。これにより、LED照明装置の用途等に応じて、照射面における所定の照射範囲の大きさを適宜調節することができる。また、アパーチャの制限開口部においては均一な照度分布を有しており、制限開口部の大きさを可変しても照度は変化しないため、照射面においても照射範囲の大きさにかかわらず、照度は変化しない。このようにして、照射面における所定の照射範囲の大きさを適宜調節した場合であっても照度を一定に保つことができ、利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態によるLED照明装置を示す断面図である。
【図2】図1の光源、反射筒及びアパーチャを分解して示す斜視図である。
【図3】図1のLEDから発し反射筒で反射する光の配光角を説明するための図である。
【図4】図1のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図5】(a)は、本発明の第2の実施形態のLED照明装置によるアパーチャの制限開口部の開口幅を大きくした状態を示す斜視図であり、(b)は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態を示す斜視図である。
【図6】アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態での、LED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図7】本発明の第3の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図8】本発明の第4の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うLED照明装置の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態のLED照明装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるLED照明装置を示す断面図であり、図2は、図1の光源、反射筒及びアパーチャを分解して示す斜視図であり、図3は、図1のLEDから発し反射筒で反射する光の配光角を説明するための図であり、図4は、図1のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0022】
図1及び図2を参照して、本実施形態のLED照明装置2は、光源4と、光源4から発する光を反射させるための反射筒6と、反射筒6の前方に設けられた結像レンズ8と、反射筒6と結像レンズ8との間に設けられたアパーチャ10と、を備え、これらはケーシング12に配設されている。
【0023】
ケーシング12は、光源4、反射筒6及びアパーチャ10が配設される第1ケーシング部14と、結像レンズ8が配設される第2ケーシング部16と、を備えている。第1ケーシング部14は、一端部が開口された矩形状のボックス状に形成され、その外側面にはネジ孔18が設けられている。第2ケーシング部16は矩形状の筒状に形成され、この第2ケーシング部16には、光軸C方向に延びるガイド孔20が設けられている。第2ケーシング部16は、第1ケーシング部14の一端部における外側面に摺動自在に装着されている。第1ケーシング部14の他端部には、放熱フィン21が取付用ネジ23によって取り付けられている。
【0024】
また、調節用ネジ22が第2ケーシング部16のガイド孔20を通して第1ケーシング部14のネジ孔18に螺着されている。この調節用ネジ22を締まる方向に回転させると、第2ケーシング部16の第1ケーシング部14に対する光軸C方向の移動が阻止され、また調節用ネジ22を緩む方向に回転させると、第2ケーシング部16の第1ケーシング部14に対する光軸C方向の移動が許容される。調節用ネジ22を緩む方向に回転させ、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して図1中の矢印Pで示す方向に移動させると、調節用ネジ22がガイド孔20に沿って移動し、結像レンズ8がアパーチャ10から離隔する方向に移動される。また、調節用ネジ22を緩む方向に回転させ、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して図1中の矢印Qで示す方向に移動させると、調節用ネジ22がガイド孔20に沿って移動し、結像レンズ8がアパーチャ10に近接する方向に移動される。
【0025】
光源4は、取付基板24と、この取付基板24に実装されたLED26と、を有している。LED26は、高輝度タイプのパワーLEDであり、その外形状は矩形状に形成されている。LED26から発する光は、その光軸Cを中心に立体角状に広がった配光をなし、光軸Cを中心とした所定範囲の立体角(即ち、有効配光角)内にその大部分が放射される。また、取付基板24は、第1ケーシング部14の内側部に取り付けられている。取付基板24、第1ケーシング部14及び放熱フィン21はそれぞれアルミニウムから形成され、LED26の熱は、取付基板24、第1ケーシング部14及び放熱フィン21を介して大気に放熱される。
【0026】
反射筒6は、横断面が矩形状の筒状に形成され、反射筒6の一端部には入射側開口部28が設けられ、その他端部には射出側開口部30が設けられている。反射筒6の内面には反射面32が形成され、この反射面32は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面34と、上記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面36と、を有している。第1及び第2反射面34,36には、金属蒸着やメッキ、研磨を施す、あるいは鏡面性が施された金属薄板やテープ等を貼付することにより、鏡面性が付与されている。これら第1及び第2反射面34,36は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びている。
【0027】
反射筒6の一端部には矩形状の支持枠部38が設けられ、この支持枠部38にはアパーチャ10が支持されており、アパーチャ10は反射筒6の射出側開口部30を覆うようにして支持されている。このアパーチャ10には矩形状の制限開口部40が設けられ、制限開口部40の開口幅D1は、反射筒6の射出側開口部30の開口幅D2以下に構成されている。なお、制限開口部40の中心部は、光軸C上に位置付けられている。なお、アパーチャ10の制限開口部40の大きさ及び形状は、LED照明装置2の用途等に応じて適宜設定することができる。
【0028】
また、反射筒6の他端部には取付基板24が取り付けられている。入射側開口部28は、LED26の外形状に対応した形状を有しており、LED26の周囲を覆うように配設されている。一対の第1反射面34はそれぞれ、LED26の相互に対向する二辺に対応して配設され、また一対の第2反射面36はそれぞれ、LED26の残りの二辺に対応して配設される。
【0029】
結像レンズ8は、例えばフレネルレンズから構成され、第2ケーシング部16の開口部に取り付けられている。
【0030】
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態のLED照明装置2による照明について説明する。LED26が点灯すると、LED26から発する光のうち光軸Cを含む狭配光の光は、アパーチャ10の制限開口部40に直接入射する。また、LED26から発する光のうち外側に向かう広配光の光は、第1及び第2反射面34,36で反射された後に、アパーチャ10の制限開口部40に入射する。なお、反射筒6の光軸方向に延びる長さによっては、LED26から発する広配光の光は第1及び第2反射面34,36にて複数回反射する場合もあるが、図3では二回反射する場合について図示している。上述のように、第1及び第2反射面34,36は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びているので、第1及び第2反射面34,36で反射された光の配光角θ’は、LED26から発する光の配光角θよりも小さくなる(図3参照)。これにより、LED26から発する広配光の光は、第1及び第2反射面34,36によって狭配光の光に変換されて、射出側開口部30より射出される。
【0031】
反射筒6の射出側開口部30より射出された光は、アパーチャ10の制限開口部40によってその光束が制限される。この制限開口部40の全域においては、LED26からアパーチャ10の制限開口部40に直接入射した直接光と、第1及び第2反射面34,36で反射された後にアパーチャ10の制限開口部40に入射した反射光とが重なり合うことにより、均一な照度分布を有するようになる。アパーチャ10により光束の制限された光は、結像レンズ8に入射する。結像レンズ8から射出した光束は、焦点Fにて一旦LED26の像(図3中に一点鎖線で示す)を結像した後、照射面42に結像される。アパーチャ10の配設位置と照射面42の配設位置とは、結像レンズ8に対して結像関係(共役関係)にあり、これによりアパーチャ10の制限開口部40の拡大像が照射面42に結像される。なお、LED26の配設位置と焦点Fとは、共役関係にある。
【0032】
従って、照射面42においては、アパーチャ10の制限開口部40を通過する光束と同様に、LED26からアパーチャ10の制限開口部40に直接入射した直接光と、第1及び第2反射面34,36で反射された後にアパーチャ10の制限開口部40に入射した反射光とが照射面42で再度重ね合わされるようになり、均一な照度分布を有するアパーチャ10の制限開口部40の拡大像が照射面42に結像される(図4参照)。このようにして、照射面42における所定の照射範囲が照明されるようになる。所定の照射範囲における照度分布は、結像されたアパーチャ10の制限開口部40の拡大像の大きさに対応する照射範囲Lを有する実質上均一な照度分布となる。
【0033】
また、アパーチャ10の制限開口部40の外側には全く光が漏れないため、所定の照射範囲外には漏光が発生しない。これにより、アパーチャ10の制限開口部40の輪郭が照射面42に明確に結像されるようになり、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確なくっきりとした照明となる。
【0034】
なお、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して光軸C方向に移動させることにより、結像レンズ8と照射面42と間の照射距離WDが調節され、所謂ピント調節を行うことができる。これにより、照射距離WDが異なる場合であっても、このように照射距離WDを適宜調節することによって、照射面42においてアパーチャ10の制限開口部40のくっきりした結像を得ることができる。
【0035】
本実施形態のLED照明装置2は種々の用途に適用することができる。LED照明装置2を例えば読書灯に適用した場合には、LED照明装置2から発する光は、使用者の手元にある書籍や新聞紙等のみを照明し、その周囲への漏光が防止される。これにより、使用者の周囲の人が眩惑するのを防止することができる。また、LED照明装置2を例えば医療用照明装置に適用した場合には、LED照明装置2から発する光は、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の患部のみを照明し、その周囲への漏光が防止される。これにより、患者の目に漏光して患者が眩惑するのを防止することができる。更に、LED照明装置2を例えば画像処理検査用照明装置に適用した場合には、照射面42に配置したワーク(図示せず)をCCDカメラにより撮像する際に、所定の照射範囲の周辺部における照度の低下を防止することがなく、良好な撮像データを得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、図5及び図6を参照して、第2の実施形態のLED照明装置について説明する。図5(a)は、本発明の第2の実施形態のLED照明装置によるアパーチャの制限開口部の開口幅を大きくした状態を示す斜視図であり、図5(b)は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態を示す斜視図であり、図6は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態での、LED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
本実施形態のLED照明装置2Aでは、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさを可変するための開口可変機構44が設けられている。アパーチャ10Aは、相互に移動自在に組み合わされた略L字状の一対のアパーチャ部材46a,46bを有し、これら一対のアパーチャ部材46a,46bの内側に矩形状の制限開口部40Aが形成されている。また、一対のアパーチャ部材46a,46bは、駆動機構(図示せず)によって、相互に離隔する方向(即ち、図5(a)において矢印Sで示す方向)又は相互に近接する方向(即ち、図5(b)において矢印Rで示す方向)に移動される。一対のアパーチャ部材46a,46bが相互に近接する方向に移動すると、図5(b)に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさが小さくなり、その開口幅はD1’となる。また、一対のアパーチャ部材46a,46bが相互に離隔する方向に移動すると、図5(a)に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさが大きくなり、その開口幅はD1(>D1’)となる。なお、開口可変機構44は、一対のアパーチャ部材46a,46b及び駆動機構によって構成される。
【0037】
図6に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの開口幅をD1(図4参照)からD1’に小さくすると、アパーチャ10Aの制限開口部40Aを通過する光束が図4に示す状態よりも更に制限され、これに伴って照射面42における照射範囲L’も小さくなる。このようにアパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさを可変することにより、照射面42に結像されるアパーチャ10Aの制限開口部40Aの拡大像の大きさが可変され、照射面42における所定の照射範囲の大きさを調節することができる。
【0038】
なお、一対のアパーチャ部材46a,46bを移動させるための駆動機構は、例えば電動モータ又は手動により駆動させることができる。また、本実施形態では、アパーチャ10Aを一対のアパーチャ部材46a,46bから構成したが、開口可変機構44の構成は適宜設定することができる。
[第3の実施形態]
次に、図7を参照して、第3の実施形態のLED照明装置について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0039】
本実施形態のLED照明装置2Bでは、反射筒6の支持枠部38にはフィールドレンズ48が支持されている。このフィールドレンズ48は、アパーチャ10と結像レンズ8Bとの間において、アパーチャ10の制限開口部40を覆うようにして配設されている。フィールドレンズ48は凸レンズから構成され、フィールドレンズ48及び結像レンズ8Bの各光軸は一致している。
【0040】
このようにフィールドレンズ48を設けることにより、アパーチャ10の制限開口部40のうち外側付近から射出される光は、フィールドレンズ48によりその光軸に近付く方向に屈曲されてフィールドレンズ48から射出される。これにより、結像レンズ8Bの外側付近に入射される光を内側方向に寄せることができるので、結像レンズ8Bに入射する光束の範囲を狭めることができる。その結果、結像レンズ8Bの大きさを小さくすることができ、LED照明装置2全体を小型化することができる。
[第4の実施形態]
次に、図8を参照して、第4の実施形態のLED照明装置について説明する。図8は、本発明の第4の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0041】
本実施形態のLED照明装置2Cでは、反射筒6の支持枠部38には拡散板50が支持されている。この拡散板50は、アパーチャ10と反射筒6との間において、反射筒6の射出側開口部30を覆うようにして配設されている。LED26から発した直接光及び反射筒6による反射光はそれぞれ拡散板50に入射し、拡散板50から拡散して射出された光は、アパーチャ10の制限開口部40によりその光束が制限される。
【0042】
拡散板50が設けられていない場合には、上述のように結像レンズ8と照射面42との間においてLED26の像が結像されるので、照射距離WDが短いときには、照射面42にLED26の配線パターンの像が映り込んでしまうおそれがある。本実施形態のように拡散板50を設けることにより、拡散板50の片面(アパーチャ10側の面)が2次の面光源となるので、結像レンズ8と照射面42との間においてLED26の像が結像するのが防止され、照射距離WDが短い場合であっても、照射面42にLED26の配線パターンの像が映り込むなどの照射面42に対する影響を少なくすることができる。
【0043】
以上、本発明に従うLED照明装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0044】
上記各実施形態では、取付基板24に1個のLED26を実装するように構成したが、集合配置させた複数個のLED26を実装するように構成してもよい。
【0045】
また、上記各実施形態では、LED26及び反射筒6をそれぞれ矩形状に形成したが、これらを例えば円形状や楕円形状に形成してもよく、それらの形状は適宜設定することができる。
【符号の説明】
【0046】
2,2A,2B,2C LED照明装置
6 反射筒
8,8B 結像レンズ
10,10A アパーチャ
26 LED
28 入射側開口部
30 射出側開口部
32 反射面
34 第1反射面
36 第2反射面
40,40A 制限開口部
42 照射面
44 開口可変機構
48 フィールドレンズ
50 拡散板
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDを光源とし、所定の照射範囲を照明するためのLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LEDを光源とし、所定の照射範囲を照明するためのLED照明装置が実用に供されている。このようなLED照明装置としては、例えば読書灯や医療用照明装置、画像処理検査用照明装置等が知られている。
【0003】
読書灯は、LEDと、LEDの後方に配設され、LEDから発する光を反射させるための反射鏡と、LEDの前方に配設され、LEDから発する直接光及び反射鏡による反射光を集光するための集光板と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。このような読書灯は、例えば旅客機内や鉄道車両内等に設置される。LEDから発する直接光及び反射鏡による反射光が集光板により集光され、この集光された光によって、使用者の手元にある書籍や新聞紙等が照明される。
【0004】
また、医療用照明装置は、LEDと、LEDの後方に配設され、LEDから発する光を反射させるための反射鏡と、LEDの前方に配設された遮蔽板と、を備えている(例えば、特許文献2参照)。このような医療用照明装置は、例えば病院の診察台や歯科医院の歯科用診療台等の近傍に設置される。LEDから発する光が反射鏡にて反射され、この反射光が前方に向けて照射されることにより、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の患部が照明される。
【0005】
更に、画像処理検査用照明装置は、線状光源と、線状光源から発する光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡と、を備えている(例えば、特許文献3参照)。線状光源は、間隔を置いて直線状に並べた複数のLEDから構成されている。また、線状光源の長手方向に直交する断面において、反射鏡の凹面状反射面は、線状光源を一方の焦点、照射点を他方の焦点とする楕円の一部で構成されている。これにより、線状光源から発する光は反射鏡の凹面状反射面にて反射され、この反射光によってワークが線状に照明される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−202752号公報
【特許文献2】実用新案登録第3084178号公報
【特許文献3】特開2002−93227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような従来のLED照明装置では、次のような問題がある。第1に、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確でなく、LEDから発する光は、本来照明すべき所定の照射範囲のみでなく、その周囲をも照明してしまうという問題がある。このため、例えば読書灯においては、使用者の周囲の人に漏光して周囲の人が眩惑するおそれがあり、また医療用照明装置においては、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の目に漏光して、患者が眩惑するおそれがある。
【0008】
第2に、所定の照射範囲における照度分布は均一でなく、所定の照射領域の中央部がピークとなる正弦波状の照度分布を有しているため、所定の照射領域の周辺部における照度が低下してしまうという問題がある。このため、画像処理検査用照明装置においては、CCDカメラにより所定の照射領域を撮像した際に、最適な撮像データを得ることができない。また、CCDカメラによる撮像後に、所定の照射領域の周辺部における明るさをアップさせるように撮像データを補正処理する方法も考えられるが、このような方法を採用すると、検査工程が増大してしまい、効率良く検査を行うことができなくなってしまう。
【0009】
本発明の目的は、所定の照射範囲外への漏光を防止することができるとともに、所定の照射範囲を均一な照度で照明することができるLED照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に記載のLED照明装置では、LEDと、前記LEDから発する光を反射させるための反射筒と、前記反射筒の前方に設けられた結像レンズと、前記反射筒と前記結像レンズとの間に設けられ、制限開口部を有するアパーチャと、を備え、
前記反射筒の内面には反射面が形成され、前記反射面は、前記反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びており、前記反射筒の前記入射側開口部は、前記LEDの周囲を覆うように配設され、
前記LEDからの直接光及び前記反射筒による反射光の光束は、前記アパーチャの前記制限開口部によって制限され、この制限された光束は、前記結像レンズによって照射面に結像されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のLED照明装置では、前記アパーチャと前記結像レンズとの間には、フィールドレンズが設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載のLED照明装置では、前記LEDと前記アパーチャとの間には、拡散板が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のLED照明装置では、前記LEDは矩形状に構成され、これに対応して、前記反射筒の横断面は矩形状に構成され、前記反射筒の前記反射面は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面と、前記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面と、を有しており、
前記一対の第1反射面はそれぞれ、前記LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また前記一対の第2反射面はそれぞれ、前記LEDの残りの二辺に対応して配設されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項5に記載のLED照明装置では、前記アパーチャに関連して、前記アパーチャの前記制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に記載のLED照明装置によれば、LEDから発する光のうち光軸を含む狭配光の光は、アパーチャの制限開口部に直接入射し、また、LEDから発する光のうち外側に向かう広配光の光は、反射筒の反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射する。反射筒の反射面は、反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びているので、LEDから発する広配光の光は、反射面によって狭配光の光に変換されて、反射筒の射出側開口部より射出され、アパーチャの制限開口部にはこの狭配光に変換された光が入射する。これにより、LEDから発する光は全て狭配光に変換され、アパーチャの制限開口部を通過した後に結像レンズに入射する。その結果、結像レンズに取り込まれる光量を増大させることができ、照明効率を高めることができる。また、LEDから発する直接光及び反射筒による反射光の光束は、アパーチャの制限開口部によって制限される。この制限開口部の全域においては、LEDからアパーチャの制限開口部に直接入射した直接光と、反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射した反射光とが重なり合うことにより、均一な照度分布を有するようになる。アパーチャにより光束の制限された光は結像レンズに入射し、この結像レンズによって照射面に結像される。アパーチャの配設位置と照射面の配設位置とは、結像レンズに対して結像関係(共役関係)にあり、これによりアパーチャの制限開口部の拡大像が照射面に結像される。従って、照射面においては、アパーチャの制限開口部を通過する光束と同様に、LEDからアパーチャの制限開口部に直接入射した直接光と、反射面で反射された後にアパーチャの制限開口部に入射した反射光とが照射面で再度重ね合わされるようになり、均一な照度分布を有するアパーチャの制限開口部の拡大像が照射面に結像される。これにより、所定の照射範囲における照度分布は、結像されたアパーチャの制限開口部の拡大像の大きさに対応する照射範囲を有する実質上均一な照度分布とすることができる。また、アパーチャの制限開口部の外側には全く光が漏れないため、所定の照射範囲外には漏光が発生しない。これにより、アパーチャの制限開口部の輪郭が照射面に明確に結像されるようになり、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確なくっきりとした照明とすることができる。
【0016】
また、本発明の請求項2に記載のLED照明装置によれば、アパーチャと結像レンズとの間にはフィールドレンズが設けられているので、アパーチャの制限開口部のうち外側付近から射出された光は、フィールドレンズによりその光軸に近付く方向に屈曲されてフィールドレンズから射出される。これにより、結像レンズの外側付近に入射される光を内側方向に寄せることができるので、結像レンズに入射する光束の範囲を狭めることができる。その結果、結像レンズの大きさを小さくすることができ、LED照明装置全体を小型化することができる。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載のLED照明装置によれば、LEDとアパーチャとの間には拡散板が設けられているので、LEDから発した直接光及び反射筒による反射光はそれぞれ拡散板に入射し、拡散板から拡散して射出された光は、アパーチャの制限開口部によりその光束が制限される。これにより、拡散板の片面(アパーチャ側の面)が2次の面光源となり、結像レンズと照射面との間においてLEDの像が結像するのが防止され、照射距離(即ち、結像レンズと照射面との間の距離)が短い場合であっても、照射面にLEDの配線パターンの像が映り込むなどの照射面に対する影響を少なくすることができる。
【0018】
また、本発明の請求項4に記載のLED照明装置によれば、LED及び反射筒の横断面はそれぞれ矩形状に構成され、一対の第1反射面はそれぞれ、LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また一対の第2反射面はそれぞれ、LEDの残りの二辺に対応して配設されるので、反射筒の入射側開口部をLEDの周囲を覆うように配設することが容易となる。一般に、LEDを構成するチップは矩形状であるので、LEDから発する光を反射筒で反射させる場合には、反射筒の横断面を矩形状に構成することによって、反射筒の射出側開口部付近での照度の均一性が高められる。なお、複数のLEDを用いることにより光量のパワーアップを図る場合には、複数のLEDを矩形状に集合配置するのが好ましい。このようにして、LEDから発する光の大部分を反射筒の射出側開口部にロス無く導くことができる。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のLED照明装置によれば、アパーチャの制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられているので、この開口可変機構によってアパーチャの制限開口部の大きさを可変することにより、照射面に結像されるアパーチャの制限開口部の拡大像の大きさが可変される。これにより、LED照明装置の用途等に応じて、照射面における所定の照射範囲の大きさを適宜調節することができる。また、アパーチャの制限開口部においては均一な照度分布を有しており、制限開口部の大きさを可変しても照度は変化しないため、照射面においても照射範囲の大きさにかかわらず、照度は変化しない。このようにして、照射面における所定の照射範囲の大きさを適宜調節した場合であっても照度を一定に保つことができ、利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態によるLED照明装置を示す断面図である。
【図2】図1の光源、反射筒及びアパーチャを分解して示す斜視図である。
【図3】図1のLEDから発し反射筒で反射する光の配光角を説明するための図である。
【図4】図1のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図5】(a)は、本発明の第2の実施形態のLED照明装置によるアパーチャの制限開口部の開口幅を大きくした状態を示す斜視図であり、(b)は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態を示す斜視図である。
【図6】アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態での、LED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図7】本発明の第3の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【図8】本発明の第4の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うLED照明装置の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態のLED照明装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるLED照明装置を示す断面図であり、図2は、図1の光源、反射筒及びアパーチャを分解して示す斜視図であり、図3は、図1のLEDから発し反射筒で反射する光の配光角を説明するための図であり、図4は、図1のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0022】
図1及び図2を参照して、本実施形態のLED照明装置2は、光源4と、光源4から発する光を反射させるための反射筒6と、反射筒6の前方に設けられた結像レンズ8と、反射筒6と結像レンズ8との間に設けられたアパーチャ10と、を備え、これらはケーシング12に配設されている。
【0023】
ケーシング12は、光源4、反射筒6及びアパーチャ10が配設される第1ケーシング部14と、結像レンズ8が配設される第2ケーシング部16と、を備えている。第1ケーシング部14は、一端部が開口された矩形状のボックス状に形成され、その外側面にはネジ孔18が設けられている。第2ケーシング部16は矩形状の筒状に形成され、この第2ケーシング部16には、光軸C方向に延びるガイド孔20が設けられている。第2ケーシング部16は、第1ケーシング部14の一端部における外側面に摺動自在に装着されている。第1ケーシング部14の他端部には、放熱フィン21が取付用ネジ23によって取り付けられている。
【0024】
また、調節用ネジ22が第2ケーシング部16のガイド孔20を通して第1ケーシング部14のネジ孔18に螺着されている。この調節用ネジ22を締まる方向に回転させると、第2ケーシング部16の第1ケーシング部14に対する光軸C方向の移動が阻止され、また調節用ネジ22を緩む方向に回転させると、第2ケーシング部16の第1ケーシング部14に対する光軸C方向の移動が許容される。調節用ネジ22を緩む方向に回転させ、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して図1中の矢印Pで示す方向に移動させると、調節用ネジ22がガイド孔20に沿って移動し、結像レンズ8がアパーチャ10から離隔する方向に移動される。また、調節用ネジ22を緩む方向に回転させ、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して図1中の矢印Qで示す方向に移動させると、調節用ネジ22がガイド孔20に沿って移動し、結像レンズ8がアパーチャ10に近接する方向に移動される。
【0025】
光源4は、取付基板24と、この取付基板24に実装されたLED26と、を有している。LED26は、高輝度タイプのパワーLEDであり、その外形状は矩形状に形成されている。LED26から発する光は、その光軸Cを中心に立体角状に広がった配光をなし、光軸Cを中心とした所定範囲の立体角(即ち、有効配光角)内にその大部分が放射される。また、取付基板24は、第1ケーシング部14の内側部に取り付けられている。取付基板24、第1ケーシング部14及び放熱フィン21はそれぞれアルミニウムから形成され、LED26の熱は、取付基板24、第1ケーシング部14及び放熱フィン21を介して大気に放熱される。
【0026】
反射筒6は、横断面が矩形状の筒状に形成され、反射筒6の一端部には入射側開口部28が設けられ、その他端部には射出側開口部30が設けられている。反射筒6の内面には反射面32が形成され、この反射面32は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面34と、上記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面36と、を有している。第1及び第2反射面34,36には、金属蒸着やメッキ、研磨を施す、あるいは鏡面性が施された金属薄板やテープ等を貼付することにより、鏡面性が付与されている。これら第1及び第2反射面34,36は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びている。
【0027】
反射筒6の一端部には矩形状の支持枠部38が設けられ、この支持枠部38にはアパーチャ10が支持されており、アパーチャ10は反射筒6の射出側開口部30を覆うようにして支持されている。このアパーチャ10には矩形状の制限開口部40が設けられ、制限開口部40の開口幅D1は、反射筒6の射出側開口部30の開口幅D2以下に構成されている。なお、制限開口部40の中心部は、光軸C上に位置付けられている。なお、アパーチャ10の制限開口部40の大きさ及び形状は、LED照明装置2の用途等に応じて適宜設定することができる。
【0028】
また、反射筒6の他端部には取付基板24が取り付けられている。入射側開口部28は、LED26の外形状に対応した形状を有しており、LED26の周囲を覆うように配設されている。一対の第1反射面34はそれぞれ、LED26の相互に対向する二辺に対応して配設され、また一対の第2反射面36はそれぞれ、LED26の残りの二辺に対応して配設される。
【0029】
結像レンズ8は、例えばフレネルレンズから構成され、第2ケーシング部16の開口部に取り付けられている。
【0030】
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態のLED照明装置2による照明について説明する。LED26が点灯すると、LED26から発する光のうち光軸Cを含む狭配光の光は、アパーチャ10の制限開口部40に直接入射する。また、LED26から発する光のうち外側に向かう広配光の光は、第1及び第2反射面34,36で反射された後に、アパーチャ10の制限開口部40に入射する。なお、反射筒6の光軸方向に延びる長さによっては、LED26から発する広配光の光は第1及び第2反射面34,36にて複数回反射する場合もあるが、図3では二回反射する場合について図示している。上述のように、第1及び第2反射面34,36は、反射筒6の入射側開口部28から射出側開口部30に向けて拡開して延びているので、第1及び第2反射面34,36で反射された光の配光角θ’は、LED26から発する光の配光角θよりも小さくなる(図3参照)。これにより、LED26から発する広配光の光は、第1及び第2反射面34,36によって狭配光の光に変換されて、射出側開口部30より射出される。
【0031】
反射筒6の射出側開口部30より射出された光は、アパーチャ10の制限開口部40によってその光束が制限される。この制限開口部40の全域においては、LED26からアパーチャ10の制限開口部40に直接入射した直接光と、第1及び第2反射面34,36で反射された後にアパーチャ10の制限開口部40に入射した反射光とが重なり合うことにより、均一な照度分布を有するようになる。アパーチャ10により光束の制限された光は、結像レンズ8に入射する。結像レンズ8から射出した光束は、焦点Fにて一旦LED26の像(図3中に一点鎖線で示す)を結像した後、照射面42に結像される。アパーチャ10の配設位置と照射面42の配設位置とは、結像レンズ8に対して結像関係(共役関係)にあり、これによりアパーチャ10の制限開口部40の拡大像が照射面42に結像される。なお、LED26の配設位置と焦点Fとは、共役関係にある。
【0032】
従って、照射面42においては、アパーチャ10の制限開口部40を通過する光束と同様に、LED26からアパーチャ10の制限開口部40に直接入射した直接光と、第1及び第2反射面34,36で反射された後にアパーチャ10の制限開口部40に入射した反射光とが照射面42で再度重ね合わされるようになり、均一な照度分布を有するアパーチャ10の制限開口部40の拡大像が照射面42に結像される(図4参照)。このようにして、照射面42における所定の照射範囲が照明されるようになる。所定の照射範囲における照度分布は、結像されたアパーチャ10の制限開口部40の拡大像の大きさに対応する照射範囲Lを有する実質上均一な照度分布となる。
【0033】
また、アパーチャ10の制限開口部40の外側には全く光が漏れないため、所定の照射範囲外には漏光が発生しない。これにより、アパーチャ10の制限開口部40の輪郭が照射面42に明確に結像されるようになり、所定の照射範囲とその周囲との境界が明確なくっきりとした照明となる。
【0034】
なお、第2ケーシング部16を第1ケーシング部14に対して光軸C方向に移動させることにより、結像レンズ8と照射面42と間の照射距離WDが調節され、所謂ピント調節を行うことができる。これにより、照射距離WDが異なる場合であっても、このように照射距離WDを適宜調節することによって、照射面42においてアパーチャ10の制限開口部40のくっきりした結像を得ることができる。
【0035】
本実施形態のLED照明装置2は種々の用途に適用することができる。LED照明装置2を例えば読書灯に適用した場合には、LED照明装置2から発する光は、使用者の手元にある書籍や新聞紙等のみを照明し、その周囲への漏光が防止される。これにより、使用者の周囲の人が眩惑するのを防止することができる。また、LED照明装置2を例えば医療用照明装置に適用した場合には、LED照明装置2から発する光は、診察台や歯科用診療台等に横たわる患者の患部のみを照明し、その周囲への漏光が防止される。これにより、患者の目に漏光して患者が眩惑するのを防止することができる。更に、LED照明装置2を例えば画像処理検査用照明装置に適用した場合には、照射面42に配置したワーク(図示せず)をCCDカメラにより撮像する際に、所定の照射範囲の周辺部における照度の低下を防止することがなく、良好な撮像データを得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、図5及び図6を参照して、第2の実施形態のLED照明装置について説明する。図5(a)は、本発明の第2の実施形態のLED照明装置によるアパーチャの制限開口部の開口幅を大きくした状態を示す斜視図であり、図5(b)は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態を示す斜視図であり、図6は、アパーチャの制限開口部の開口幅を小さくした状態での、LED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
本実施形態のLED照明装置2Aでは、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさを可変するための開口可変機構44が設けられている。アパーチャ10Aは、相互に移動自在に組み合わされた略L字状の一対のアパーチャ部材46a,46bを有し、これら一対のアパーチャ部材46a,46bの内側に矩形状の制限開口部40Aが形成されている。また、一対のアパーチャ部材46a,46bは、駆動機構(図示せず)によって、相互に離隔する方向(即ち、図5(a)において矢印Sで示す方向)又は相互に近接する方向(即ち、図5(b)において矢印Rで示す方向)に移動される。一対のアパーチャ部材46a,46bが相互に近接する方向に移動すると、図5(b)に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさが小さくなり、その開口幅はD1’となる。また、一対のアパーチャ部材46a,46bが相互に離隔する方向に移動すると、図5(a)に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさが大きくなり、その開口幅はD1(>D1’)となる。なお、開口可変機構44は、一対のアパーチャ部材46a,46b及び駆動機構によって構成される。
【0037】
図6に示すように、アパーチャ10Aの制限開口部40Aの開口幅をD1(図4参照)からD1’に小さくすると、アパーチャ10Aの制限開口部40Aを通過する光束が図4に示す状態よりも更に制限され、これに伴って照射面42における照射範囲L’も小さくなる。このようにアパーチャ10Aの制限開口部40Aの大きさを可変することにより、照射面42に結像されるアパーチャ10Aの制限開口部40Aの拡大像の大きさが可変され、照射面42における所定の照射範囲の大きさを調節することができる。
【0038】
なお、一対のアパーチャ部材46a,46bを移動させるための駆動機構は、例えば電動モータ又は手動により駆動させることができる。また、本実施形態では、アパーチャ10Aを一対のアパーチャ部材46a,46bから構成したが、開口可変機構44の構成は適宜設定することができる。
[第3の実施形態]
次に、図7を参照して、第3の実施形態のLED照明装置について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0039】
本実施形態のLED照明装置2Bでは、反射筒6の支持枠部38にはフィールドレンズ48が支持されている。このフィールドレンズ48は、アパーチャ10と結像レンズ8Bとの間において、アパーチャ10の制限開口部40を覆うようにして配設されている。フィールドレンズ48は凸レンズから構成され、フィールドレンズ48及び結像レンズ8Bの各光軸は一致している。
【0040】
このようにフィールドレンズ48を設けることにより、アパーチャ10の制限開口部40のうち外側付近から射出される光は、フィールドレンズ48によりその光軸に近付く方向に屈曲されてフィールドレンズ48から射出される。これにより、結像レンズ8Bの外側付近に入射される光を内側方向に寄せることができるので、結像レンズ8Bに入射する光束の範囲を狭めることができる。その結果、結像レンズ8Bの大きさを小さくすることができ、LED照明装置2全体を小型化することができる。
[第4の実施形態]
次に、図8を参照して、第4の実施形態のLED照明装置について説明する。図8は、本発明の第4の実施形態のLED照明装置による所定の照射範囲の照度分布を説明するための図である。
【0041】
本実施形態のLED照明装置2Cでは、反射筒6の支持枠部38には拡散板50が支持されている。この拡散板50は、アパーチャ10と反射筒6との間において、反射筒6の射出側開口部30を覆うようにして配設されている。LED26から発した直接光及び反射筒6による反射光はそれぞれ拡散板50に入射し、拡散板50から拡散して射出された光は、アパーチャ10の制限開口部40によりその光束が制限される。
【0042】
拡散板50が設けられていない場合には、上述のように結像レンズ8と照射面42との間においてLED26の像が結像されるので、照射距離WDが短いときには、照射面42にLED26の配線パターンの像が映り込んでしまうおそれがある。本実施形態のように拡散板50を設けることにより、拡散板50の片面(アパーチャ10側の面)が2次の面光源となるので、結像レンズ8と照射面42との間においてLED26の像が結像するのが防止され、照射距離WDが短い場合であっても、照射面42にLED26の配線パターンの像が映り込むなどの照射面42に対する影響を少なくすることができる。
【0043】
以上、本発明に従うLED照明装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0044】
上記各実施形態では、取付基板24に1個のLED26を実装するように構成したが、集合配置させた複数個のLED26を実装するように構成してもよい。
【0045】
また、上記各実施形態では、LED26及び反射筒6をそれぞれ矩形状に形成したが、これらを例えば円形状や楕円形状に形成してもよく、それらの形状は適宜設定することができる。
【符号の説明】
【0046】
2,2A,2B,2C LED照明装置
6 反射筒
8,8B 結像レンズ
10,10A アパーチャ
26 LED
28 入射側開口部
30 射出側開口部
32 反射面
34 第1反射面
36 第2反射面
40,40A 制限開口部
42 照射面
44 開口可変機構
48 フィールドレンズ
50 拡散板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDと、前記LEDから発する光を反射させるための反射筒と、前記反射筒の前方に設けられた結像レンズと、前記反射筒と前記結像レンズとの間に設けられ、制限開口部を有するアパーチャと、を備え、
前記反射筒の内面には反射面が形成され、前記反射面は、前記反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びており、前記反射筒の前記入射側開口部は、前記LEDの周囲を覆うように配設され、
前記LEDからの直接光及び前記反射筒による反射光の光束は、前記アパーチャの前記制限開口部によって制限され、この制限された光束は、前記結像レンズによって照射面に結像されることを特徴とするLED照明装置。
【請求項2】
前記アパーチャと前記結像レンズとの間には、フィールドレンズが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
前記LEDと前記アパーチャとの間には、拡散板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
【請求項4】
前記LEDは矩形状に構成され、これに対応して、前記反射筒の横断面は矩形状に構成され、前記反射筒の前記反射面は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面と、前記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面と、を有しており、
前記一対の第1反射面はそれぞれ、前記LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また前記一対の第2反射面はそれぞれ、前記LEDの残りの二辺に対応して配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLED照明装置。
【請求項5】
前記アパーチャに関連して、前記アパーチャの前記制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置。
【請求項1】
LEDと、前記LEDから発する光を反射させるための反射筒と、前記反射筒の前方に設けられた結像レンズと、前記反射筒と前記結像レンズとの間に設けられ、制限開口部を有するアパーチャと、を備え、
前記反射筒の内面には反射面が形成され、前記反射面は、前記反射筒の入射側開口部から射出側開口部に向けて拡開して延びており、前記反射筒の前記入射側開口部は、前記LEDの周囲を覆うように配設され、
前記LEDからの直接光及び前記反射筒による反射光の光束は、前記アパーチャの前記制限開口部によって制限され、この制限された光束は、前記結像レンズによって照射面に結像されることを特徴とするLED照明装置。
【請求項2】
前記アパーチャと前記結像レンズとの間には、フィールドレンズが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
前記LEDと前記アパーチャとの間には、拡散板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
【請求項4】
前記LEDは矩形状に構成され、これに対応して、前記反射筒の横断面は矩形状に構成され、前記反射筒の前記反射面は、所定方向に相互に対向する一対の第1反射面と、前記所定方向に対して直交する方向に相互に対向する一対の第2反射面と、を有しており、
前記一対の第1反射面はそれぞれ、前記LEDの相互に対向する二辺に対応して配設され、また前記一対の第2反射面はそれぞれ、前記LEDの残りの二辺に対応して配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLED照明装置。
【請求項5】
前記アパーチャに関連して、前記アパーチャの前記制限開口部の大きさを可変するための開口可変機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−14853(P2012−14853A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147290(P2010−147290)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(502231904)株式会社仲久 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(502231904)株式会社仲久 (4)
【Fターム(参考)】
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