説明

PLK阻害剤としての5,7−ジヒドロ−6H−ピリミド[5、−4D][1]ベンゾアゼピン−6−チオン



PLKのインヒビターは、PLK活性に関連する種々の疾患、または容態の処置に有用であり、特に、多数のこれらの障害に現在利用可能な処置の不適切さを考慮すると必要である。したがって、
本発明は、式I:
(式中、R、R、R、R、R、およびRは本明細書中に記載の通りである)の化合物を提供する。化合物は、PLKのインヒビターであり、したがって、増殖性障害、炎症性障害、または心血管障害の処置に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化75】

(式中、
は、水素、−CN、ハロゲン、任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族、または−YR1aから選択され、
Yは、−O−、−S−、または−NR1aであり、それぞれ存在するR1aは、独立して、水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であり、
は、水素、ハロゲン、−ZR2a、または−OR2bから選択され、
Zは任意選択的に置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、R2aは、−OR2b、−N(R2b、−SR2b、−C(O)N(R2b、−N(R2b)C(O)R2b、−SON(R2b、−NR2bSO2b、−NR2bC(O)N(R2b、または−NR2bSON(R2bであり、それぞれ存在するR2bは、独立して、水素または任意選択的に置換されたC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR2bが、それらが結合する1つの窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成し、
は、水素、ハロゲン、任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、または任意選択的に置換されたC1〜4アルコキシから選択され、
は、水素、任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環、−(CHNR4a4b、−(CHNR4aC(O)R4b、−(CHNR4aS(O)4b、−(CHC(O)R4b、−(CHC(O)NR4a4b、−(CHS(O)NR4a4b、または−(CHOR4bから選択され、
それぞれ存在するxは、独立して、0〜6であり、
4aは水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であり、
4bは、水素、任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族、任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリルまたはC3〜7カルボシクリル環であるか、W−R4cであり、Wは任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖であり、R4cは、任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環、−OR4d、−N(R4d、−SR4d、−C(O)N(R4d、−N(R4d)C(O)R4d、−SON(R4d、−NR4dSO4d、−NR4dC(O)N(R4d、または−NR4dSON(R4dであり、それぞれ存在するR4dは、独立して、水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であるか、2つの存在するR4dが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成するか、
4aおよびR4bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成し、
は、水素、任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族、任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環であるか、X−R5aであり、Xは任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖または−NR5cであり、
Xが任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖である場合、R5aは、−OR5b、−N(R5b、−SR5b、−C(O)N(R5b、−N(R5b)C(O)R5b、−SON(R5b、−NR5bSO5b、−NR5bC(O)N(R5b、または−NR5bSON(R5bであり、
Xが−NR5cである場合、R5aは水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であるか、R5aおよびR5cが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成し、
それぞれ存在するR5bおよびR5cは、独立して、水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であるか、2つの存在するR5bまたはR5aおよびR5cが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成するか、
およびRが共に任意選択的に置換された5〜7員の脂環式環またはヘテロシクリル環を形成し、
は、水素、ハロゲン、任意選択的に置換されたC1〜4アルキル、または任意選択的に置換されたC1〜4アルコキシから選択される)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
、R、およびRはそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
、R、およびRはそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
は、任意選択的に置換されたC1〜4脂肪族、ハロゲン、−CN、または−OMeである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
は、メチル、エチル、−CF、Cl、−CN、−OMe、またはシクロプロピルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
は水素または−Z−R2aであり、Zは−(CH2〜4であり、R2aはN(R2bであり、それぞれ存在するR2bは水素またはC1〜4アルキルから選択されるか、2つの存在するR2bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
はメチルまたはCFである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
はメチルまたは−NR4a4bであり、R4aおよびR4bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成するか、R4aは水素またはC1〜4アルキルであり、R4bは任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環であるか、W−R4cであり、Wは任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖であり、R4cは任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
は任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環であるか、X−R5aであり、Xは任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖であり、R5aは−N(R5bであり、それぞれ存在するR5bは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR5bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが共に以下:
【化76】

(式中、
は、−NH−、−O−、または−N(CH)−であり、
は、水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族から選択され、
は、フルオロ、任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族、または−YR1aから選択され、Yは、−O−、−S−、または−NR1aであり、それぞれ存在するR1aは、独立して、水素または任意選択的に置換されたC1〜6脂肪族であり、
yは0〜4である)から選択される環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式I−A:
【化77】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
は、任意選択的に置換されたC1〜4脂肪族、ハロゲン、−CN、または−OMeである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
は、メチル、エチル、−CF、Cl、−CN、−OMe、またはシクロプロピルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
はメチルまたはCFである、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
は任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環であるか、X−R5aであり、Xは任意選択的に置換されたC2〜6アルキレン鎖であり、R5aは−N(R5bであり、それぞれ存在するR5bは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR5bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
は、任意選択的に置換されたピロリジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、またはピペラジニル基であるか、X−R5aであり、XはC2〜4アルキレン鎖であり、R5aは−N(R5bであり、それぞれ存在するR5bは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR5bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、またはモルホリニル基を形成する、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
前記ピロリジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、またはピペラジニル基が1〜4個の存在するC1〜4アルキルまたはC1〜4ハロアルキルに任意選択的に置換される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
以下:
a) Rは、メチル、エチル、プロピル、−CF、Cl、−CN、−OMe、またはシクロプロピルであり、
b) RはメチルまたはCFであり、
c) Rは、任意選択的に置換されたピロリジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、またはピペラジニル基であるか、X−R5aであり、XはC2〜4アルキレン鎖であり、R5aは−N(R5bであり、それぞれ存在するR5bは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR5bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、またはモルホリニル基を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項19】
はClまたはCFであり、Rはメチルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
式I−B:
【化78】

の構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
は、任意選択的に置換されたC1〜4脂肪族、ハロゲン、−CN、または−OMeである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
は、メチル、エチル、−CF、Cl、−CN、−OMe、またはシクロプロピルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
はメチルまたはCFである、請求項20に記載の化合物。
【請求項24】
は−NR4a4bであり、R4aおよびR4bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成するか、R4aは水素またはC1〜4アルキルであり、R4bは任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環であるか、W−R4cであり、Wは任意選択的に置換されたC2〜4アルキレン鎖であり、R4cは任意選択的に置換されたC3〜7−ヘテロシクリル環または−N(R4dであり、それぞれ存在するR4dは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR4dが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換された3〜7員ヘテロシクリル環を形成する、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
は−NR4a4bであり、R4aおよびR4bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環を形成するか、R4aは水素またはC1〜4アルキルであり、R4bは、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環であるか、W−R4cであり、Wは任意選択的に置換されたC2〜4アルキレン鎖であり、R4cは、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環であるか、−N(R4dであり、それぞれ存在するR4dは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR4dが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環を形成する、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
以下:
a) Rは、メチル、エチル、プロピル、−CF、Cl、−CN、−OMe、またはシクロプロピルであり、
b) RはメチルまたはCFであり、
c) Rは−NR4a4bであり、R4aおよびR4bが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環を形成するか、R4aは水素またはC1〜4アルキルであり、R4bは、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環であるか、W−R4cであり、Wは任意選択的に置換されたC2〜4アルキレン鎖であり、R4cは、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環であるか、−N(R4dであり、それぞれ存在するR4dは、独立して、水素またはC1〜6アルキルであるか、2つの存在するR4dが、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択的に置換されたピロリジニル環、ピペラジニル環、ピペリジニル環、またはモルホリニル環を形成する、請求項20に記載の化合物。
【請求項27】
はClまたはCFであり、Rはメチルである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
前記化合物が、以下:
【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

【化87】

【化88】

【化89】

【化90】

【化91】

【化92】

【化93】

【化94】

【化95】

【化96】

【化97】

【化98】

【化99】

から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
請求項1に記載の化合物および薬学的に許容可能なキャリアを含む組成物。
【請求項30】
患者においてPLK活性を阻害するのに有効な量の請求項1に記載の化合物を含む組成物または請求項29に記載の組成物を投与することを含む、患者におけるPLK活性を阻害するための方法。
【請求項31】
請求項1に記載の化合物または請求項29に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、患者における増殖性障害、神経変性障害、自己免疫障害、炎症性障害、または免疫学的に媒介される障害を処置するための方法。
【請求項32】
請求項1に記載の化合物または請求項29に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、患者における癌の処置方法。
【請求項33】
前記癌が、黒色腫、骨髄腫、白血病、リンパ腫、神経芽細胞腫、または結腸、乳房、胃、卵巣、子宮頸部、肺、中枢神経系(CNS)、直腸、前立腺、膀胱、もしくは膵臓から選択される癌である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記方法が、請求項1に記載の化合物でのPLKの阻害によって癌細胞の有糸分裂を破壊する工程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
化学療法薬および放射線療法からなる群から選択される細胞毒性薬を前記患者に投与する工程をさらに含む、請求項32に記載の方法。

【公表番号】特表2012−510990(P2012−510990A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539512(P2011−539512)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/006391
【国際公開番号】WO2010/065134
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(500287639)ミレニアム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (98)
【氏名又は名称原語表記】MILLENNIUM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】