説明

PTP1Bアンチセンス化合物を含有する医薬

【課題】
PTP1Bの働きを抑制し、PTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患の治療に有効である新規PTP1Bアンチセンス化合物を提供することを目的とする。
【解決手段】
一般式
E1-B1-B2-B3-B4-B5-B6-B7-B8-B9-B10-B11-B12-B13-B14-B15-B16-E2 (I)
(式中、B1、B4、B5、B10、B13及びB16は同一又は異なってTp等を示し、B11はGp等を示し、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15は同一又は異なってCp等を示し、B8、B12は同一又は異なってAp等を示し、E1は水酸基等を示し、E2-B23-R1等を示す。)で表される化合物、及び、その薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インスリンの作用機構において負の調節作用を有するPTP1Bの働きを抑制し、インスリン作用を高めることにより、糖尿病などの疾患の治療・予防に有効である新規PTP1Bアンチセンス化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬(特に、糖尿病、高脂血症、肥満症、糖尿病合併症、妊娠糖尿病などのPTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患(特に糖尿病)の治療又は予防剤)に関する。
【背景技術】
【0002】
インスリン受容体のβ−サブユニットには、22のチロシン残基があり、これらのチロシンのうち少なくとも6つの自己リン酸化には、インスリン作用が関与することが知られている(非特許文献1)。傍膜ドメインにおけるTyr960の自己リン酸化は、受容体インターナリゼーションにとって、及びインスリン受容体基質1(IRS-1)のような下流シグナリング分子との受容体の相互作用にとって重要である(非特許文献2)。調節ドメインにおけるチロシン残基1146、1150及び1151の自己リン酸化は、インスリンがα−サブユニットから解離して、キナーゼを他のタンパク質基質に対して活性化した後でさえも、β−サブユニットのチロシンキナーゼ活性が続くようにする(非特許文献3)。
【0003】
これらの自己リン酸化部位の脱リン酸化は、インビボで迅速に起こり、このことは、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP1B)がインスリン作用を終結させることに関与することを示唆している。PTP1Bに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、糖尿病のモデルマウスob/ob及びdb/dbマウスに投与したとき、PTP1B mRNA発現量の抑制、PTP1Bたんばく質の低下に伴って、血糖値の正常化及びインスリン感受性の改善がみられた(非特許文献4)。従って、このPTP1Bを阻害する化合物は、糖尿病におけるインスリン抵抗性の改善、即ちインスリン作用を増強することが証明されている。
【0004】
また、PTP1Bの発現濃度は、neuで形質転換された乳房細胞系において増加されることがわかっている(非特許文献5)。故に、PTP1Bの阻害剤は、特定の型の癌についての治療薬になりうる。
【0005】
そのような化合物として、例えば下記の配列
5'-gctccttccactgatcctgc-3' (配列表の配列番号1)
を有し、各ヌクレオシド間がホスホロチオエートで結合し、一部のヌクレオシドの糖部分が2'-O-メトキシエチル(MOE)修飾されたアンチセンス分子(以下、「化合物A」とする。)が知られている(非特許文献4及び特許文献1)。
【特許文献1】米国特許公報第6,261,840号
【非特許文献1】C. R. Kahn (1994) Diabetes 43: 1066-1084
【非特許文献2】T. J. O'Neill et al. (1994) Mol. Cell. Biol. 14: 6433-6442
【非特許文献3】R. Herrera and O. M. Rosen (1986) J. Biol. Chem. 261: 11980-11985
【非特許文献4】B. A. Zinker et.al. (2002) Proc. Natl. Acad. Sci. USA(2002) 99, 11357-11362
【非特許文献5】Y. F. Zhai et al. (1993) Cancer Res. 53: 2272-2278
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これまでに知られている化合物Aは安定性が充分でなく、少量で長い作用を発揮しえる安定性の高い化合物が期待されていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、PTP1Bの働きを抑制する物質について検討した結果、一般式(I)を有する化合物が強力なPTP1Bの抑制活性を有し、PTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患の治療に有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
即ち、本発明は、下記一般式(I)
E1-B1-B2-B3-B4-B5-B6-B7-B8-B9-B10-B11-B12-B13-B14-B15-B16-E2 (I)
(式中、E1は水酸基、式HO-B17-で表される基、式HO-B18-B19-で表される基、又は、式HO-B20-B21-B22-で表される基を示し、
E2は式-B23-R1で表される基、式-B24-B25-R1で表される基、式-B26-B27-B28-R1で表される基、又は、式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基を示し、
B1、B4、B5、B10、B13及びB16は同一又は異なって式
【0009】
【化1】

【0010】
で表される基(以下、「Tp」と表記する。)、式
【0011】
【化2】

【0012】
で表される基(以下、「Ts」と表記する。)、式
【0013】
【化3】

【0014】
で表される基(以下、「Tmop」と表記する。)、式
【0015】
【化4】

【0016】
で表される基(以下、「Tmos」と表記する。)、一般式Tep
【0017】
【化5】

【0018】
(式中、lは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Tes
【0019】
【化6】

【0020】
(式中、mは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B11、B18、B21、B24、B26及びB29は同一又は異なって式
【0021】
【化7】

【0022】
で表される基(以下、「Gp」と表記する。)、式
【0023】
【化8】

【0024】
で表される基(以下、「Gs」と表記する。)、式
【0025】
【化9】

【0026】
で表される基(以下、「Gmp」と表記する。)、式
【0027】
【化10】

【0028】
で表される基(以下、「Gms」と表記する。)、式
【0029】
【化11】

【0030】
で表される基(以下、「Gmop」と表記する。)、式
【0031】
【化12】

【0032】
で表される基(以下、「Gmos」と表記する。)、一般式Gep
【0033】
【化13】

【0034】
(式中、nは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Ges
【0035】
【化14】

【0036】
(式中、oは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17、B19、B22、B27及びB30は同一又は異なって式
【0037】
【化15】

【0038】
で表される基(以下、「Cp」と表記する。)、式
【0039】
【化16】

【0040】
で表される基(以下、「Cs」と表記する。)、式
【0041】
【化17】

【0042】
で表される基(以下、「Cmop」と表記する。)、式
【0043】
【化18】

【0044】
で表される基(以下、「Cmos」と表記する。)、式
【0045】
【化19】

【0046】
で表される基(以下、「5Cp」と表記する。)、式
【0047】
【化20】

【0048】
で表される基(以下、「5Cs」と表記する。)、一般式Cep
【0049】
【化21】

【0050】
(式中、pは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Ces
【0051】
【化22】

【0052】
(式中、qは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B8、B12、B20、及び、B31は同一又は異なって式
【0053】
【化23】

【0054】
で表される基(以下、「Ap」と表記する。)、式
【0055】
【化24】

【0056】
で表される基(以下、「As」と表記する。)、式
【0057】
【化25】

【0058】
で表される基(以下、「Amp」と表記する。)、式
【0059】
【化26】

【0060】
で表される基(以下、「Ams」と表記する。)、式
【0061】
【化27】

【0062】
で表される基(以下、「Amop」と表記する。)、式
【0063】
【化28】

【0064】
で表される基(以下、「Amos」と表記する。)、一般式Aep
【0065】
【化29】

【0066】
(式中、sは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Aes
【0067】
【化30】

【0068】
(式中、tは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B23は式
【0069】
【化31】

【0070】
で表される基(以下、「Gt」と表記する。)、式
【0071】
【化32】

【0072】
で表される基(以下、「Gmt」と表記する。)、式
【0073】
【化35】

【0074】
で表される基(以下、「Ct」と表記する。)、式
【0075】
【化36】

【0076】
で表される基(以下、「Cmot」と表記する。)、式
【0077】
【化37】

【0078】
で表される基(以下、「5Ct」と表記する。)、一般式Cet
【0079】
【化38】

【0080】
(式中、vは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B28は式
【0081】
【化39】

【0082】
で表される基(以下、「At」と表記する。)、式
【0083】
【化40】

【0084】
で表される基(以下、「Amt」と表記する。)、式
【0085】
【化41】

【0086】
で表される基(以下、「Amot」と表記する。)、一般式Aet
【0087】
【化42】

【0088】
(式中、wは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
R1は水素原子、-P(=O)(OH)-O-CH2-CH2-OH基、又は、-P(=S)(OH)-O-CH2-CH2-OH基を示す。
【0089】
但し、B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTp、Ts、Tmop又はTmosであり、
B11、B18、B21、B24、B26及びB29が同一又は異なってGp、Gs、Gmp、Gms、Gmop又はGmosであり、
B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17、B19、B22、B27及びB30が同一又は異なってCp、Cs、Cmop、Cmos、5Cp又は5Csであり、
B8、B12、B20、及び、B31が同一又は異なってAp、As、Amp、Ams、Amop又はAmosであり、
B23がGt、Gmt又はGmotであり、
B25、及び、B32が同一又は異なってCt、Cmot又は5Ctであり、かつ、
B28がAt、Amt又はAmotである場合は除く。)
を有する化合物、及び、その薬理学上許容される塩である。
【0090】
上記一般式(I)で表される化合物、又は、その薬理学上許容される塩において、好適には、
(1)E1が水酸基であり、E2が式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(2)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB29が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB30が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12、及びB31が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(1)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(3)B1、B4、B5及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B29がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3及びB30が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B31が同一又は異なってAms、Amos、Aep又はAesであり、B32がCmot又はCetである(2)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(4)B1、B4、B5及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B29がGms、Gep又はGesであり、B2、B3及びB30が同一又は異なってCep又はCesであり、B31が同一又は異なってAms、Aep又はAesであり、B32がCetである(3)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(5)E1が式HO-B17-で表される基であり、E2が式-B26-B27-B28-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(6)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB26が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17及びB27が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8及びB12が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(5)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(7)B1、B4及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B26がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B15、B17及びB27が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B28がAmot、Amt又はAetである(6)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(8)B1、B4及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B26がGms、Gep又はGesであり、B2、B3、B15、B17及びB27が同一又は異なってCep又はCesであり、B28がAmt又はAetである(7)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(9)E1が式HO-B18-B19-で表される基であり、E2が式-B24-B25-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(10)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B18及びB24が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB19が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8及びB12が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(9)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(11)B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B18及びB24が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B14、B15及びB19が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B25がCmot又はCetである(10)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(12)B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B18及びB24が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B3、B14、B15及びB19が同一又は異なってCep又はCesであり、B25がCetである(11)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(13)E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B23-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(14)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB21が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB22が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12及びB20が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(13)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(15)B1、B13及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B14、B15及びB22が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20がAms、Amos、Aep又はAesであり、B23がGmot、Gmt又はGetである(14)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(16)B1、B13及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21がGms、Gep又はGesであり、B2、B14、B15及びB22が同一又は異なってCep又はCesであり、B20がAms、Aep又はAesであり、B23がGmt又はGetである(15)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(17)E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B26-B27-B28-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(18)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B21及びB26が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B22及びB27が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12及びB20が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(17)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(19)B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21及びB26が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B15、B22及びB27が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20がAms、Amos、Aep又はAesであり、B28がAmot、Amt又はAetである(18)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(20)B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21及びB26が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B15、B22及びB27が同一又は異なってCep又はCesであり、B20がAms、Aep又はAesであり、B28がAmt又はAetである(19)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(21)E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(22)B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B21及びB29が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B22及びB30が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12、B20及びB31が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである(21)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(23)B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21及びB29が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B22及びB30が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20及びB31が同一又は異なってAms、Amos、Aep又はAesであり、B32がCmot又はCetである(22)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(24)B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21及びB29が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B22及びB30が同一又は異なって、Cep又はCesであり、B20及びB31が同一又は異なってAms、Aep又はAesであり、B32がCetである(23)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(25)R1が水素原子、又は、-P(=S)(OH)-O-CH2-CH2-OH基である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(26)l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが同一又は異なって1又は2である化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(27)l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが同一であって1又は2である(26)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩であり、
(28)l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが2である(27)記載の化合物、及び、その薬理学上許容される塩である。
【0091】
さらに好適には、下記(化合物群1)
(化合物群1)
例示化合物番号1:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-H
例示化合物番号2:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2t-H
例示化合物番号3:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2t-H
例示化合物番号4:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1t-H
例示化合物番号5:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1t-H
例示化合物番号6:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1t-H
例示化合物番号7:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-H
例示化合物番号8:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2t-H
例示化合物番号9:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2t-H
例示化合物番号10:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1t-H
例示化合物番号11:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1t-H
例示化合物番号12:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1t-H
例示化合物番号13:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号14:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号15:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Amt-H
例示化合物番号16:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1t-H
例示化合物番号17:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1t-H
例示化合物番号18:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Amt-H
例示化合物番号19:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号20:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号21:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-Ce2t-H
例示化合物番号21:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-Ce1t-H
例示化合物番号23:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-Ce1t-H
例示化合物番号24:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-Ce1t-H
例示化合物番号25:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Cs-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2t-H
例示化合物番号26:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Cs-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gmt-H
例示化合物番号27:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号28:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号29:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Cs-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号30:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Cs-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号31:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-H
例示化合物番号32:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2t-H
例示化合物番号33:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2t-H
例示化合物番号34:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1t-H
例示化合物番号35:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1t-H
例示化合物番号36:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1t-H
例示化合物番号37:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-H
例示化合物番号38:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2t-H
例示化合物番号39:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2t-H
例示化合物番号40:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1t-H
例示化合物番号41:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1t-H
例示化合物番号42:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1t-H
例示化合物番号43:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号44:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号45:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Amt-H
例示化合物番号46:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1t-H
例示化合物番号47:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1t-H
例示化合物番号48:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Amt-H
例示化合物番号49:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号50:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号51:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-Ce2t-H
例示化合物番号51:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-Ce1t-H
例示化合物番号53:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-Ce1t-H
例示化合物番号54:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-Ce1t-H
例示化合物番号55:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-5Cs-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2t-H
例示化合物番号56:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-5Cs-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gmt-H
例示化合物番号57:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号58:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2t-H
例示化合物番号59:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-5Cs-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号60:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-5Cs-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2t-H
例示化合物番号61:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号62:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2-CH2CH2OH
例示化合物番号63:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号64:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号65:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号66:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号67:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号68:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2-CH2CH2OH
例示化合物番号69:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号70:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号71:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1-CH2CH2OH
例示化合物番号72:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号73:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号74:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号75:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-CH2CH2OH
例示化合物番号76:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-CH2CH2OH
例示化合物番号77:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-CH2CH2OH
例示化合物番号78:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-CH2CH2OH
例示化合物番号79:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号80:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号81:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号81:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号83:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号84:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号85:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Cs-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-CH2CH2OH
例示化合物番号86:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Cs-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-CH2CH2OH
例示化合物番号87:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号88:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号89:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Cs-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号90:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cs-Cs-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号91:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号92:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2-CH2CH2OH
例示化合物番号93:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号94:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号95:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1-CH2CH2OH
例示化合物番号96:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号97:HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号98:HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2-CH2CH2OH
例示化合物番号99:HO-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号100:HO-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号101:HO-Ge1-Ce1-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1-Ce1-Ce1-Te1-Ge1-Ce1-CH2CH2OH
例示化合物番号102:HO-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te1s-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号103:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号104:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号105:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-CH2CH2OH
例示化合物番号106:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-CH2CH2OH
例示化合物番号107:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-CH2CH2OH
例示化合物番号108:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-CH2CH2OH
例示化合物番号109:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号110:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号111:HO-Ams-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ams-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号111:HO-Ae1s-Ge1s-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Ge1s-Ce1s-Ae1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号113:HO-Ae1s-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ae1s-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号114:HO-Ams-Gms-Ce1s-Te1s-Ce1s-Ce1s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce1s-Ce1s-Te1s-Gms-Ce1s-Ams-Ce1s-CH2CH2OH
例示化合物番号115:HO-Ae2s-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-5Cs-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-CH2CH2OH
例示化合物番号116:HO-Ae2s-Gms-Ce2s-Te2s-Ce2s-5Cs-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Gms-CH2CH2OH
例示化合物番号117:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号118:HO-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-Ce2s-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-CH2CH2OH
例示化合物番号119:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-5Cs-Te2s-Ge2s-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号120:HO-Te2s-Ce2s-Ce2s-Te2s-Te2s-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-5Cs-5Cs-Te2s-Gms-Ce2s-Ae2s-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号121:HO-Gmos-Ce2s-Tmos-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Tmos-Gmos-Ce2t-H
例示化合物番号122:HO-Gmos-Cmos-Te2s-Cmos-Cmos-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Te2s-Gmos-Cmot-H
例示化合物番号123:HO-Ge2s-Cmos-Tmos-Cmos-Cmos-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Tmos-Ge2s-Cmot-H
例示化合物番号124:HO-Gmos-Ce2s-Tmos-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Tmos-Gmos-Ce2t-H
例示化合物番号125:HO-Gmos-Cmos-Te2s-Cmos-Cmos-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Te2s-Gmos-Cmot-H
例示化合物番号126:HO-Ge2s-Cmos-Tmos-Cmos-Cmos-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Tmos-Ge2s-Cmot-H
例示化合物番号127:HO-Gmos-Ce2s-Tmos-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Tmos-Gmos-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号128:HO-Gmos-Cmos-Te2s-Cmos-Cmos-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Te2s-Gmos-Cmos-CH2CH2OH
例示化合物番号129:HO-Ge2s-Cmos-Tmos-Cmos-Cmos-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Tmos-Ge2s-Cmos-CH2CH2OH
例示化合物番号130:HO-Gmos-Ce2s-Tmos-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Tmos-Gmos-Ce2s-CH2CH2OH
例示化合物番号131:HO-Gmos-Cmos-Te2s-Cmos-Cmos-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Te2s-Gmos-Cmos-CH2CH2OH
例示化合物番号132:HO-Ge2s-Cmos-Tmos-Cmos-Cmos-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Tmos-Ge2s-Cmos-CH2CH2OH
より選択される化合物、及び、その薬理学上許容される塩である。
【0092】
なお、上記及び本明細書中においてAe1t、Ce1t、Ae1、Ge1、Ce1、Te1、Ae1s、Ge1s、Ce1s、Te1s、Ae2t、Ge2t、Ce2t、Ae2、Ge2、Ce2、Te2、Ae2s、Ge2s、Ce2s、及び、Te2sは下記に示す化学構造を有する基を表す。
【0093】
【化43】

【0094】
【化44】

【0095】
上記化合物群1において、更に好適な化合物は例示化合物番号1乃至6、13乃至18、31乃至36、43乃至48、61乃至66、73乃至78、91乃至96、及び、103乃至108の化合物であり、更により好適な化合物は、例示化合物番号1乃至3、13乃至15、31乃至33、43乃至45、61乃至63、73乃至75、91乃至93、及び、103乃至105の化合物である。
【0096】
「その薬理学上許容される塩」とは、本発明の化合物は、塩にすることができるので、その塩をいい、そのような塩としては、好適にはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−フェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン原子化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
【0097】
なお、本発明の化合物(I)は、水和物としても存在することができ、本発明は、それらの水和物をも包含する。
【0098】
又、本発明の別の形態は、本発明の化合物(I)を含有する医薬であり、好ましくは、PTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患の治療及び予防に用いる医薬であり、更に好ましくは、糖尿病の治療及び予防に用いる医薬である。
【発明の効果】
【0099】
本発明の化合物は、強力なPTP1Bの抑制活性を有し、PTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患の治療に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0100】
本発明の化合物(I)は、DNA合成機、例えばパーキンエルマー社のホスホロアミダイト法によるモデル392などを用いて文献(Nucleic Acids Research, 12, 4539(1984))記載の方法に準じて合成することができる。
【0101】
その際に用いられるホスホロアミダイト試薬は、天然型のヌクレオシド、2'-O-メチルグアノシン(Gm)及び2'-O-メチルアデノシン(Am)については市販の試薬を用いることができ、その他のヌクレオシドについて、2’-O-メトキシメチル(MOE)であるヌクレオシドについては、USP6,261,840、l乃至wが1であるヌクレオシドについてはWO99/14226、l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが2乃至5であるヌクレオシドについてWO 00/47599記載の方法にしたがって得ることができる。
【0102】
3’-末端への2-ヒドロキシエチルリン酸基、2-ヒドロキシエチルチオリン酸基の導入は特開平7−87982記載の方法に従って得ることができる。
【0103】
又、所望により、チオエート化する場合は、硫黄のほかテトラエチルチウラムジスルフィド(TETD、アプライドバイオシステムズ社)、キサンタンヒドリド、Beaucage試薬(Glen Research社)等の3価のリン酸に反応してチオエートを形成する試薬を用い、文献(Tetarhedron Letters, 32, 3005(1991)、J. Am. Chem. Soc., 112, 1253(1990))記載の方法に準じてチオエート誘導体を得ることができる。
【0104】
本発明の化合物(I)又はその薬理学上許容される塩は、PTP1Bの抑制活性を示す。又、本発明の化合物(I)は、吸収、体内分布、血中半減期などの体内動態に優れ、腎臓、肝臓等の臓器に対する毒性も低い。従って、本発明の化合物(I)、は、例えば医薬として有用であり、特に種々のPTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患(特に糖尿病)を治療若しくは予防する医薬として有用である。
【0105】
本発明の化合物を、上記疾患の予防薬又は治療薬として使用する場合には、前記一般式(I)を有する化合物、又は、その薬理学上許容される塩若しくはエステルを、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等により経口的に、又は、注射剤、坐剤、貼付剤、若しくは、外用剤等により非経口的に投与することができる。
【0106】
これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤;及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げることができる。)、乳化剤(例えば、ベントナイト、ビーガムのようなコロイド性粘土;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムのような金属水酸化物;ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウムのような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウムのような陽イオン界面活性剤;及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルのような非イオン界面活性剤を挙げることができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0107】
本発明の化合物を患者へ導入する方法については、上記に加えてコロイド分散系を用いることができる。コロイド分散系は化合物の生体内の安定性を高める効果や、特定の臓器、組織又は細胞へ化合物を効率的に輸送する効果が期待される。コロイド分散系は、通常用いられるものであれば限定しないが、高分子複合体、ナノカプセル、ミクロスフェア、ビーズ、及び水中油系の乳化剤、ミセル、混合ミセル及びリポソームを包含する脂質をベースとする分散系を挙げる事ができ、好ましくは、特定の臓器、組織又は細胞へ化合物を効率的に輸送する効果のある、複数のリポソーム、人工膜の小胞である(Mannino et al.,Biotechniques,1988,6,682;Blume and Cevc,Biochem.et Biophys.Acta,1990,1029,91;Lappalainen et al.,Antiviral Res.,1994,23,119;Chonn and Cullis,Current Op.Biotech.,1995,6,698 )。
【0108】
0.2-0.4μmのサイズ範囲をとる単膜リポソームは、巨大分子を含有する水性緩衝液のかなりの割合を被包化し得、化合物はこの水性内膜に被胞化され、生物学的に活性な形態で脳細胞へ輸送される(Fraley et al.,Trends Biochem.Sci.,1981,6,77 )。リポソームの組成は、通常、脂質、特にリン脂質、とりわけ相転移温度の高いリン脂質を1 種又はそれ以上のステロイド、特にコレステロールと通常複合したものである。リポソーム生産に有用な脂質の例は、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、スフィンゴ脂質、ホスファチジルエタノールアミン、セレブロシド及びガングリオシドのようなホスファチジル化合物を包含する。特に有用なのはジアシルホスファチジルグリセロールであり、ここでは脂質部分が14-18の炭素原子、特に16-18の炭素原子を含有し、飽和している(14-18の炭素原子鎖の内部に二重結合を欠いている)。代表的なリン脂質は、ホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン及びジステアロイルホスファチジルコリンを包含する。
【0109】
リポソームを包含するコロイド分散系の標的化は、受動的又は能動的のいずれかであってもよい。受動的な標的化は、洞様毛細血管を含有する臓器の網内系細胞へ分布しようとするリポソーム本来の傾向を利用することによって達成される。一方、能動的な標的化は、例えば、ウイルスのタンパク質コート(Morishita et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.(U.S.A.),1993,90,8474)、モノクローナル抗体(又はその適切な結合部分)、糖、糖脂質又はタンパク質(又はその適切なオリゴペプチドフラグメント)のような特定のリガンドをリポソームへ結合させること、又は天然に存在する局在部位以外の臓器及び細胞型への分布を達成するためにリポソームの組成を変えることによってリポソームを修飾する手法等を挙げる事ができる。標的化されたコロイド分散系の表面は様々なやり方で修飾され得る。リポソームで標的したデリバリーシステムでは、脂質二重層との緊密な会合において標的リガンドを維持するために、リポソームの脂質二重層へ脂質基が取込まれ得る。脂質鎖を標的リガンドと結びつけるために様々な連結基が使用され得る。本発明のオリゴヌクレオチドのデリバリーが所望される細胞の上に支配的に見出される特定の細胞表面分子に結合する標的リガンドは、例えば、(1)デリバリーが所望される細胞によって支配的に発現される特定の細胞受容体と結合している、ホルモン、成長因子又はその適切なオリゴペプチドフラグメント、又は(2)標的細胞上で支配的に見出される抗原性エピトープと特異的に結合する、ポリクローナル又はモノクローナル抗体、又はその適切なフラグメント(例えば、Fab;F(ab')2)、であり得る。2 種又はそれ以上の生物活性剤(例えば、化合物(I)とその他の薬剤)は、単一のリポソーム内部で複合し、投与することもできる。内容物の細胞内安定性及び/又は標的化を高める薬剤をコロイド分散系へ追加することも可能である。
【0110】
その使用量は症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り下限1mg(好適には、30mg)、上限2000mg(好適には、1500mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限0.5mg(好適には、5mg)、上限500mg(好適には、250mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症状にに応じて投与することが望ましい。
【実施例】
【0111】
以下、実施例、参考例、試験例及び製剤例をあげて、本発明をさらに詳しく説明する。
【0112】
(実施例1)
HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-Hの合成(例示化合物番号1)
核酸自動合成機(パーキンエルマー社製 ABI model 394 DNA/RNA synthesizer)を用い、10 μmolスケールのプログラムを用いて目的配列を有する実施例1の化合物を合成した。各合成サイクルにおける溶媒、試薬及びホスホロアミダイトの濃度は天然オリゴヌクレオチド合成の場合と同じであり、溶媒、試薬及び天然型ヌクレオシドのホスホロアミダイトは基本的にANNOVIS社製(アデノシン体product No. 20-8120-19, グアノシン体product No. 20-8110-19、シチジン体product No. 20-8130-19, チミジン体product No. 20-8100-19)のものを用いた。非天然型のホスホロアミダイトは特開2000−297097の実施例27(5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-2-N-イソブチリルグアノシン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト)、実施例22(5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-4-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト)及び実施例9(5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-5-メチルウリジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト)の化合物を用いた。また、硫化反応は、キサンタンヒドリド(東京化成)を0.01 Mピリジン/アセトニトリル(1/9)溶液として用いた。参考例1記載の2'-O,4'-C-エチレン-5-メチルシチジン-CPGの化合物(23.2 μmol)を固相単体として用い、DMTr基をトリクロロ酢酸によって脱保護し、その5'-水酸基に天然型ホスホロアミダイトユニット及び非天然型ホスホロアミダイトユニットを用いて縮合反応を繰り返し行い、表記の化合物を合成した。
【0113】
合成サイクルは以下のとおりである。
【0114】
1) Detritylation; トリクロロ酢酸/ジクロロメタン; 180 sec。
【0115】
2) Coupling; ホスホロアミダイト/テトラゾール/アセトニトリル; 、As, Gs, Cs, Tsを縮合させる合成サイクル時、送液時間30 sec, 縮合時間40 sec、または、Ge2, Ce2, Te2を縮合させる合成サイクル時、送液時間20 sec, 縮合時間15 min。
【0116】
3) Capping; 1-メチルイミダゾール/テトラヒドロフラン、無水酢酸/ピリジン/テトラヒドロフラン; 65 sec。
【0117】
4) Sulfurization; キサンタンヒドリド/ピリジン/アセトニトリル; 15 min。
【0118】
目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理すること(60℃、約5時間)によってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、残った残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC−10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250 mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20 min, linear gradient);60℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、 19.02分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分間放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約30 mLを加え、水層を酢酸エチル約30 mLで3回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(29.0 mg)(λmax(H2O)=268 nm)。
【0119】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75 mm));A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67mMリン酸バッファー(pH6.8), 1.5M KBr, gradient:B液10→45%(10 min, linear geadient); 40℃; 2 mL/min)で分析すると9.61分に溶出された。本化合物は、負イオンESI質量分析により同定した(計算値:6789.72、測定値:6789.76)。
【0120】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0121】
(実施例2)
HO-Ge2-Ce2-Te2-Ce2-Ce2-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2-Ce2-Te2-Ge2-Ce2t-Hの合成(例示化合物番号2)
実施例1の化合物と同様に目的配列を有する実施例2の化合物を合成した。ただし、非天然型ホスホロアミダイトユニット(Ge2, Ce2, Te2)の縮合反応時の合成サイクルは、oxidation; ヨウ素/水/ピリジン/テトラヒドロフラン;50 sec とした。目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理すること(60℃、約5時間)によってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC-10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250 mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1 M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20min, linear gradient);40℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、17.95分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分間放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約30mLを加え、水層を酢酸エチル約30mLで3回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(25.5 mg)(λmax(H2O)=267 nm)。
【0122】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75mm); A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67mMリン酸バッファー(pH6.8), 1.5M KBr, gradient:B液 10→45%(10min, linear geadient); 60℃; 2mL/min)で分析すると6.85分に溶出された。本化合物は、負イオンESI質量分析により、同定した(計算値:6645.12、測定値:6645.22)。
【0123】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0124】
(実施例3)
HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2s-CH2CH2OHの合成(例示化合物番号61)
実施例1の化合物と同様に目的配列を有する実施例3の化合物を合成した。ただし、固相担体として、修飾されたコントロールドポアグラス(CPG)(特開平7−87982の実施例12bに記載)27 μmolを用いた。この合成操作を2回行い、オリゴヌクレオチドが結合したCPGを1つにあわせた。目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理すること(60℃、約5時間)によってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC−10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20 min, linear gradient);40℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、18.14分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約30mLを加え、水層を酢酸エチル約30mLで3回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(136 mg)(λmax(H2O)=267 nm)。
【0125】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75mm); A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67 mMリン酸バッファー(pH 6.8), 1.5 M KBr, gradient:B液 20→80%(10 min, linear geadient); 60℃; 2 mL/min)で分析すると7.68分に溶出された。本化合物は、負イオンESI質量分析により、同定した(計算値:6929.82、測定値:6929.93)。
【0126】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0127】
(実施例4)
HO-Ge2s-Ce2s-Te2s-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Te2s-Ge2s-Ce2t-Hの合成(例示化合物番号31)
実施例1の化合物と同様に目的配列を有する実施例4の化合物を合成した。ただし、天然型ホスホロアミダイトユニットのシチジン体を5-メチルシチジン体(Glen Research社)とし、実施例1と同様の固相担体を27 μmolを用いた。この合成操作を12回行い、オリゴヌクレオチドが結合したCPGを1つにあわせた。目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理すること(60℃、約5時間)によってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC−10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250 mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1 M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20 min, linear gradient);40℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、18.97分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分間放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約30mLを加え、水層を酢酸エチル約30 mLで3回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(539 mg)(λmax(H2O)=268 nm)。
【0128】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75 mm)、A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67 mMリン酸バッファー(pH 6.8), 1.5 M KBr, gradient:B液 20→60%(10 min, linear geadient); 60℃; 2 mL/min)で分析すると8.58分に溶出された。本化合物は、負イオンESI質量分析により、同定した(計算値:6831.80、測定値:6831.82)。
【0129】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0130】
(実施例5)
HO-Gmos-Ce2s-Tmos-Ce2s-Ce2s-Ts-Ts-Cs-Cs-As-Cs-Ts-Gs-As-Ts-Ce2s-Ce2s-Tmos-Gmos-Ce2t-Hの合成(例示化合物番号121)
実施例1の化合物と同様に目的配列を有する実施例5の化合物を合成した。非天然型のホスホロアミダイトは、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-N-イソブチリルグアノシン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-5-メチルウリジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイトの代わりに文献(von Pierre Martin (1995) Helv. Chim. Acta 78, 486-504, PCT WO 02/092772A2)記載の5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-N-イソブチリルグアノシン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-5-メチルウリジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイトを用い、実施例1と同様の固相担体を23 μmolを用いた。目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理すること(60℃、約5時間)によってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、残った残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC−10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250 mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1 M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20min, linear gradient);40℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、18.33分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分間放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約30mLを加え、水層を酢酸エチル約30mLで3回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(28.1 mg)(λmax(H2O) =267 nm)。
【0131】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75mm); A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67mMリン酸バッファー(pH6.8), 1.5M KBr, gradient:B液 10→45%(10min, linear geadient); 60℃; 2mL/min)で分析すると8.93分に溶出された。本化合物は、負イオンESI質量分析により、同定した(計算値:6917.85、測定値:6917.34)。
【0132】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0133】
(参考例1)
2'-O,4'-C-エチレン-5-メチルシチジン-CPGの合成
特開2000−297097の実施例21の化合物2'-O,4'-C-エチレン-5'-O-ジメトキシトリチル-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン(2.07 g, 3.00 mmol)を窒素気流下、無水ジクロロメタン(20 mL)に溶かし、この溶液に、コハク酸無水物(330 mg, 3.30 mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(407 mg, 3.33 mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液を0.5 M リン酸カリウム水溶液(pH 5.0)で洗浄した後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製(ジクロロメタン:メタノール=9:1)し、無色アモルファス状化合物(2.30 g, 2.91 mmol, 収率97%)を得た。このうち2.20 gを無水ジメチルホルムアミド(100 mL)に溶解し、この溶液に、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェイト(1.08 g, 2.85 mmol)、イソプロピルメチルアミン650μL(3.73 mmol)、アミノプロピル−コントロールドポアグラス(558オングストローム、粒子サイズ:120/200メッシュ、CPG Inc製)20 gを加え、35℃で1.5時間、さらに室温で72時間振盪した。CPGをろ過し、さらにメタノール及びジクロロメタンを用いて順に洗浄し、CPGにアプライドバイオシステムズ社DNA合成機ABI392用キャッピング試薬2種(無水酢酸/ピリジン/テトラヒドロフラン及び1-メチルイミダゾール/テトラヒドロフラン)をそれぞれ20 mL加え、5分間放置した。CPGをろ過し、メタノール及びジクロロメタンを用いて順に洗浄し、減圧乾燥し、目的物(約20 g、ジメトキシトリチル基の導入量63 μmol/g)を得た。
【0134】
(参考例2)
HO-Gmos-Cmos-Tmos-Cmos-Cmos-Ts-Ts-5Cs-5Cs-As-5Cs-Ts-Gs-As-Ts-Cmos-Cmos-Tmos-Gmos-Cmot-H(化合物A)
実施例1の化合物と同様に目的配列を有する参考例2の化合物を合成した。非天然型のホスホロアミダイトは、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-N-イソブチリルグアノシン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-5-メチルウリジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O,4'-C-エチレン-4-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイトの代わりに文献(von Pierre Martin (1995) Helv. Chim. Acta 78, 486-504, PCT WO 02/092772A2)記載の5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-N-イソブチリルグアノシン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-5-メチルウリジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-4-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン-3'-O-(2-シアノエチル N,N-ジイソプロピル)ホスホロアミダイトを用いた。また、天然型ホスホロアミダイトユニットのシチジン体を5-メチルシチジン体とした。また、固相担体として文献(von Pierre Martin (1995) Helv. Chim. Acta 78, 486-504, PCT WO 02/092772A2)記載の5'-O-ジメトキシトリチル-2'-O-メトキシエチル-4-N-ベンゾイル-5-メチルシチジンを結合したCPG(28.2 μmol)を用いた。この合成操作を12回行い、オリゴヌクレオチドが結合したCPGを1つにあわせた。目的配列を有する保護されたオリゴヌクレオチド類縁体を5'-DMTr基をつけたまま合成した後、濃アンモニア水で処理することによってオリゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の保護基シアノエチル基と核酸塩基上の保護基をはずした。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を逆相HPLC(島津製作所製LC−10VP、カラム(和光, Wakopak Wakosil DNA (20×250 mm))、A溶液:5%アセトニトリル、0.1 M酢酸トリエチルアミン水溶液(TEAA), pH 7.0、B溶液:アセトニトリル、B%:10%→ 60%(20min, linear gradient);40℃;10 mL/min;254 nm)にて精製し、17.11分に溶出する分画を集めた。溶媒を留去した後、80%酢酸水を加え20分間放置しDMTr基を除去した。溶媒を留去した後、水約60mLを加え、水層を酢酸エチル約60mLで4回洗浄し、水溶液留去した。凍結乾燥を2回繰り返し脱塩した。得られた脱塩物を、イオン交換樹脂ダウエックス(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製, 50W-X8, 100-200 MESH)ピリジンフォームによりピリジン塩とした後、続いてダウエックスナトリウムフォームでナトリウム塩とし、溶媒留去後目的化合物を得た(681mg)(λmax(H2O)=267 nm)。
【0135】
本化合物はイオン交換HPLC(カラムTosoh TSK-gel DEAE-5PW(7.5×75mm); A液:20%アセトニトリル、B液:20%アセトニトリル、67mMリン酸バッファー(pH6.8), 1.5M KBr, gradient:B液 20→60%(10 min, linear geadient); 60℃; 2 mL/min)で分析すると7.54分に溶出された。
【0136】
本化合物の塩基配列は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 1 cDNA(Gene Bank accession No. NM_002827.2)のヌクレオチド番号1035-1054に相補的な配列である。
【0137】
(試験例1)
db/dbマウスへのPTP1Bアンチセンスオリゴヌクレオチド投与試験
(1)動物
雄性db/dbマウス(チャールズリバーより購入)は、5週齢で購入し、2日間の馴化期間をおいて実験に供した。馴化および試験期間にわたり1ケージあたり5匹で飼育され、飲水および摂餌(F2、船橋農場)は自由摂取とした。飼育および投与期間中の動物は、実験動物管理室により管理されている実験動物エリア内で管理された。
【0138】
(2)実験群
実験開始にあたり、体重測定後、マウスの尾静脈よりヘパリンコートしたガラス管で採血し、血糖値を測定した。血漿中のグルコース濃度はグルコローダGXT(A&T社)を用いて測定した。50匹のマウスを全頭採血し、血糖値が250 mg/dL以下の個体を25匹選抜し、血糖値・体重がなるべく等しくなるように各群n=5で群分けを行った。
【0139】
(3)実施例4の化合物及び化合物Aの投与
実施例4の化合物、及び、化合物A(参考例2で合成)の投与は、腹腔内投与とした。Antisenseoligonucleotideは、1 mL/100 g体重となる投与量で最終投与用量である60 mg/kgを与えるように生理食塩水で所定濃度に溶解したストック溶液を投与直前に調製し、上記投与量で毎週1回腹腔に注射した。コントロール群には同量の生理食塩水を投与した。餌・一般行動は毎日最低1回チェックした。
【0140】
(4)実験期間および採血
実験期間(化合物の投与期間)は、3週間とした。群分けの日を0日(Day 0)とし、Day 7及び14に体重測定及び採血を行った。採血は、群分け時と同様にヘパリンコートしたガラス管を用いて尾静脈から行い、11000回転、5分間遠心により血漿分離後、血漿中の血糖値を測定した。
【0141】
(5)結果
図1にその結果(血糖値の平均値±偏差値)を示した。Day 14において、化合物A投与群の血糖降下作用が弱かったのに対して、実施例4の化合物投与群は強力な血糖降下作用を示した。本発明の化合物は安定かつ顕著な血糖降下作用を有し、糖尿病の治療又は予防剤として有用である。
【0142】
(製剤例1)
ソフトカプセル剤
消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油中に入れた、実施例1の化合物の混合物を調製し、正置換ポンプでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を含有するソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥する。
【0143】
(製剤例2)
錠剤
常法に従って、100 mgの実施例2の化合物、0.2 mgのコロイド性二酸化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、11 mgのデンプン及び98.8 mgのラクト−スを用いて製造する。
【0144】
尚、所望により、剤皮を塗布する。
【0145】
(製剤例3)
懸濁剤
5 mL中に、100 mgの実施例1の化合物、100 mgのナトリウムカルボキシ基メチルセルロ−ス、5 mgの安息香酸ナトリウム、1.0 g のソルビト−ル溶液(日本薬局方)及び0.025 mLのバニリンを含有するように製造する。
【0146】
(製剤例4)
注射剤
1.5 重量%の実施例2の化合物を、10容量%のプロピレングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量にした後、滅菌して製造した。
【0147】
(製剤例5)
注射剤
N−(α−トリメチルアンモニオアセチル)−ジドデシル−D−グルタメート クロリド(最終濃度30 nmol/mL)、ジラウロイルホスファチジルコリン(最終濃度60 nmol/mL)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(最終濃度60 nmol/mL)及び1.5 重量%の実施例2の化合物を、10容量%のプロピレングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量にした後、滅菌して製造した。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】試験例1における血糖値の測定結果
【符号の説明】
【0149】
Days:群分け時からの日数
Plasma glucose:血漿中の血糖値(mg/dL)
Saline:生理食塩水投与群
Compound A:化合物A投与群
Exemplification 4:実施例4の化合物投与群
【配列表フリーテキスト】
【0150】
配列番号1: PTP1B1035に対するアンチセンス配列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
E1-B1-B2-B3-B4-B5-B6-B7-B8-B9-B10-B11-B12-B13-B14-B15-B16-E2 (I)
{式中、E1は水酸基、式HO-B17-で表される基、式HO-B18-B19-で表される基、又は、式HO-B20-B21-B22-で表される基を示し、
E2は式-B23-R1で表される基、式-B24-B25-R1で表される基、式-B26-B27-B28-R1で表される基、又は、式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基を示し、
B1、B4、B5、B10、B13及びB16は同一又は異なって式
【化1】


で表される基(以下、「Tp」と表記する。)、式
【化2】


で表される基(以下、「Ts」と表記する。)、式
【化3】


で表される基(以下、「Tmop」と表記する。)、式
【化4】


で表される基(以下、「Tmos」と表記する。)、一般式Tep
【化5】


(式中、lは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Tes
【化6】


(式中、mは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B11、B18、B21、B24、B26及びB29は同一又は異なって式
【化7】


で表される基(以下、「Gp」と表記する。)、式
【化8】


で表される基(以下、「Gs」と表記する。)、式
【化9】


で表される基(以下、「Gmp」と表記する。)、式
【化10】


で表される基(以下、「Gms」と表記する。)、式
【化11】


で表される基(以下、「Gmop」と表記する。)、式
【化12】


で表される基(以下、「Gmos」と表記する。)、一般式Gep
【化13】


(式中、nは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Ges
【化14】


(式中、oは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17、B19、B22、B27及びB30は同一又は異なって式
【化15】


で表される基(以下、「Cp」と表記する。)、式
【化16】


で表される基(以下、「Cs」と表記する。)、式
【化17】


で表される基(以下、「Cmop」と表記する。)、式
【化18】


で表される基(以下、「Cmos」と表記する。)、式
【化19】


で表される基(以下、「5Cp」と表記する。)、式
【化20】


で表される基(以下、「5Cs」と表記する。)、一般式Cep
【化21】


(式中、pは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Ces
【化22】


(式中、qは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B8、B12、B20、及び、B31は同一又は異なって式
【化23】


で表される基(以下、「Ap」と表記する。)、式
【化24】


で表される基(以下、「As」と表記する。)、式
【化25】


で表される基(以下、「Amp」と表記する。)、式
【化26】


で表される基(以下、「Ams」と表記する。)、式
【化27】


で表される基(以下、「Amop」と表記する。)、式
【化28】


で表される基(以下、「Amos」と表記する。)、一般式Aep
【化29】


(式中、sは1乃至5の整数を示す。)で表される基、又は、一般式Aes
【化30】


(式中、tは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B23は式
【化31】


で表される基(以下、「Gt」と表記する。)、式
【化32】


で表される基(以下、「Gmt」と表記する。)、式
【化33】


で表される基(以下、「Gmot」と表記する。)、又は一般式Get
【化34】


(式中、uは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B25、B32は同一又は異なって式
【化35】


で表される基(以下、「Ct」と表記する。)、式
【化36】


で表される基(以下、「Cmot」と表記する。)、式
【化37】


で表される基(以下、「5Ct」と表記する。)、又は、一般式Cet
【化38】


(式中、vは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
B28は式
【化39】


で表される基(以下、「At」と表記する。)、式
【化40】


で表される基(以下、「Amt」と表記する。)、式
【化41】


で表される基(以下、「Amot」と表記する。)、又は、一般式Aet
【化42】


(式中、wは1乃至5の整数を示す。)で表される基を示し、
R1は水素原子、-P(=O)(OH)-O-CH2-CH2-OH基、又は、-P(=S)(OH)-O-CH2-CH2-OH基を示す。
但し、B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTp、Ts、Tmop又はTmosであり、
B11、B18、B21、B24、B26及びB29が同一又は異なってGp、Gs、Gmp、Gms、Gmop又はGmosであり、
B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17、B19、B22、B27及びB30が同一又は異なってCp、Cs、Cmop、Cmos、5Cp又は5Csであり、
B8、B12、B20、及び、B31が同一又は異なってAp、As、Amp、Ams、Amop又はAmosであり、
B23がGt、Gmt又はGmotであり、
B25、及び、B32が同一又は異なってCt、Cmot又は5Ctであり、かつ、
B28がAt、Amt又はAmotである場合を除く。}
を有する化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項2】
E1が水酸基であり、E2が式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項3】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB29が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB30が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12及びB31が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項2記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項4】
B1、B4、B5及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B29がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3及びB30が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B31が同一又は異なってAms、Amos、Aep又はAesであり、B32がCmot又はCetである請求項3記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項5】
B1、B4、B5及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B29がGms、Gep又はGesであり、B2、B3及びB30が同一又は異なってCep又はCesであり、B31が同一又は異なってAms、Aep又はAesであり、B32がCetである請求項4記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項6】
E1が式HO-B17-で表される基であり、E2が式-B26-B27-B28-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項7】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB26が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B17及びB27が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8及びB12が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項6記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項8】
B1、B4及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B26がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B15、B17及びB27が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B28がAmot、Amt又はAetである請求項7記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項9】
B1、B4及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B26がGms、Gep又はGesであり、B2、B3、B15、B17及びB27が同一又は異なってCep又はCesであり、B28がAmt又はAetである請求項8記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項10】
E1が式HO-B18-B19-で表される基であり、E2が式-B24-B25-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項11】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B18及びB24が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB19が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8及びB12が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項10記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項12】
B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B18及びB24が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B14、B15及びB19が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B25がCmot又はCetである請求項11記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項13】
B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B18及びB24が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B3、B14、B15及びB19が同一又は異なってCep又はCesであり、B25がCetである請求項12記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項14】
E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B23-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項15】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11及びB21が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15及びB22が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12及びB20が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項14記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項16】
B1、B13及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21がGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B14、B15及びB22が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20がAms、Amos、Aep又はAesであり、B23がGmot、Gmt又はGetである請求項15記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項17】
B1、B13及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21がGms、Gep又はGesであり、B2、B14、B15及びB22が同一又は異なってCep又はCesであり、B20がAms、Aep又はAesであり、B23がGmt又はGetである請求項16記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項18】
E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B26-B27-B28-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項19】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B21及びB26が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B22及びB27が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12及びB20が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項18記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項20】
B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21及びB26が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B15、B22及びB27が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20がAms、Amos、Aep又はAesであり、B28がAmot、Amt又はAetである請求項19記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項21】
B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21及びB26が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B15、B22及びB27が同一又は異なってCep又はCesであり、B20がAms、Aep又はAesであり、B28がAmt又はAetである請求項20記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項22】
E1が式HO-B20-B21-B22-で表される基であり、E2が式-B29-B30-B31-B32-R1で表される基である請求項1記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項23】
B1、B4、B5、B10、B13及びB16が同一又は異なってTs、Tmos、Tep又はTesであり、B11、B21及びB29が同一又は異なってGs、Gms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B3、B6、B7、B9、B14、B15、B22及びB30が同一又は異なってCs、Cmos、5Cs、Cep又はCesであり、B8、B12、B20及びB31が同一又は異なってAs、Ams、Amos、Aep又はAesである請求項22記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項24】
B1及びB16が同一又は異なってTmos、Tep又はTesであり、B21及びB29が同一又は異なってGms、Gmos、Gep又はGesであり、B2、B22及びB30が同一又は異なってCmos、Cep又はCesであり、B20及びB31が同一又は異なってAms、Amos、Aep又はAesであり、B32がCmot又はCetである請求項23記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項25】
B1及びB16が同一又は異なってTep又はTesであり、B21及びB29が同一又は異なってGms、Gep又はGesであり、B2、B22及びB30が同一又は異なって、Cep又はCesであり、B20及びB31が同一又は異なってAms、Aep又はAesであり、B32がCetである請求項24記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項26】
R1が水素原子、又は、-P(=S)(OH)-O-CH2-CH2-OH基である請求項1乃至25の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項27】
l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが同一又は異なって1又は2である請求項1乃至26の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項28】
l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが同一であって1又は2である請求項27に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項29】
l、m、n、o、p、q、s、t、u、v及びwが2である請求項28に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項30】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する、PTP1Bによるチロシンリン酸化亢進が関与している疾患の治療又は予防剤。
【請求項31】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する、糖尿病の治療又は予防剤。
【請求項32】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有するインスリン抵抗性改善剤。
【請求項33】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する血糖低下剤。
【請求項34】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する糖尿病合併症の治療又は予防剤。
【請求項35】
請求項1乃至29の何れか1項に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含有するPTP1B阻害剤。

【図1】
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【公開番号】特開2006−232708(P2006−232708A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−48122(P2005−48122)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】