説明

QoS制御システム、QoS制御管理装置、及びQoS制御方法

【課題】QoS制御の対象となる通信をユーザ端末がネットワークに通知し、QoSを要求する仕組みを実現する。
【解決手段】 ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するシステムにおける前記QoS制御管理装置において、前記ゲートウェイ装置から、前記ユーザ端末からのQoS要求情報に基づいて作成された制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを受信する手段と、前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークにおいてパケット通信の帯域確保や優先制御を行うためのQoS制御技術に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
QoS要求に基づいて動的にQoS制御を行うネットワーク(NGN等)が普及してきている。このようなQoS制御に関する従来技術として、例えば3GPPのPCC(Policy and Charging Control)アーキテクチャ(非特許文献1)が知られている。
【0003】
上記従来技術では、ユーザ端末がネットワークにQoS要求を通知する方式として、ユーザ端末がSIP等の予め決められた通信プロトコルを用いて通知する方式(UE-initiated)と、ネットワーク内でDPI(Deep Packet Inspection)等を用いてQoS制御の対象となる通信を検出し、通知する方式(network-initiated)の2つが定義されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TS 23.203
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の従来技術では、QoS制御の対象となる通信をユーザ端末がネットワークに通知し、QoSを要求する仕組みは定義されていない。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、QoS制御の対象となる通信をユーザ端末がネットワークに通知し、QoSを要求する仕組みを実現するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するQoS制御システムであって、
前記ゲートウェイ装置が、
前記ユーザ端末から受信するQoS要求情報に基づいて、制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを作成し、当該QoSプロファイルを前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記トラヒック検出装置が、
前記ネットワークを流れるトラヒックを解析することにより、前記QoS制御管理装置から受信する制御対象フロー情報に合致するフローを判別し、当該フローのフロー情報を前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記QoS制御管理装置が、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備えることを特徴とするQoS制御システムとして構成される。
【0008】
また、本発明は、ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するシステムにおける前記QoS制御管理装置と前記トラヒック検出装置とで構成されるQoS制御システムであって、
前記QoS制御管理装置が、
前記ゲートウェイ装置から、前記ユーザ端末からのQoS要求情報に基づいて作成された制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを受信する手段を備え、
前記トラヒック検出装置が、
前記ネットワークを流れるトラヒックを解析することにより、前記QoS制御管理装置から受信する制御対象フロー情報に合致するフローを判別し、当該フローのフロー情報を前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記QoS制御管理装置が更に、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備えることを特徴とするQoS制御システムとして構成してもよい。
【0009】
また、本発明は、ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するシステムにおける前記QoS制御管理装置であって、
前記ゲートウェイ装置から、前記ユーザ端末からのQoS要求情報に基づいて作成された制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを受信する手段と、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備えることを特徴とするQoS制御管理装置として構成することもできる。
【0010】
前記QoS制御管理装置は、前記帯域管理装置からネットワーク使用状況を取得し、当該ネットワーク使用状況に基づいてQoS制御の可否を判断する手段を更に備えてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、QoS制御の対象となる通信をユーザ端末がネットワークに通知し、QoSを要求する仕組みを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムの全体構成図である。
【図2】HGW200の機能構成図である。
【図3】QoSプロファイルの例を示す図である。
【図4】DPI装置120の機能構成図である。
【図5】管理サーバ110の機能構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るシステムの処理動作を説明するためのシーケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るシステムの処理動作を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態の効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
(システム構成)
図1に、本発明の実施の形態に係るシステムの全体構成図を示す。本実施の形態では、ユーザ端末210が、特定の通信事業者のネットワーク100(アクセス網)を介してインターネットと通信する場合を想定している。
【0015】
本発明の実施の形態に係るシステムは、HGW200(ホームゲートウェイ)、DPI装置120(トラヒック検出装置と称してもよい)、管理サーバ110(QoS制御管理装置と称してもよい)を有し、これらが通信可能なように互いにネットワーク接続されて構成されている。図1には、ルータ140、150、及び帯域管理サーバ130も示されているが、これらの装置は、ネットワーク100における既存の装置である。
【0016】
HGW200は、一般的にはアクセス回線に接続するために宅内に設置される通信装置である。本実施の形態では、HGW200は、ホームゲートウェイとしての通常の機能に加えて、ユーザのQoS要求を定義するためのQoSプロファイルをユーザ端末210からの入力情報に基づき作成し、管理サーバ110に通知する機能を備えている。
【0017】
管理サーバ110は、本実施の形態でのQoS制御の管理を実施する装置であり、ユーザのQoSプロファイルに基づいて、制御対象のトラヒックに関する情報をDPI装置120に通知し、検知されたフロー情報(IPアドレス、ポート番号、使用帯域等)をDPI装置120から受信し、当該フロー情報とQoSプロファイル等に基づいて、実施するQoS制御内容を決定する機能や、帯域管理サーバ130に対してQoSの制御を要求する機能等を備える。
【0018】
DPI装置120は、制御対象のトラヒックに関する情報を管理サーバ110から受信し、ネットワークを流れるトラヒックを解析し、管理サーバ110から通知されたトラヒック情報に合致したトラヒックを検出した場合に、フロー情報(IPアドレス、ポート番号、使用帯域等)を管理サーバ110に送る機能を備える。以下、本実施の形態に係る各装置の機能構成についてより詳細に説明する。
【0019】
図2は、HGW200の機能構成図である。図2に示すように、HGW200は、インタフェースA201、インタフェースB202、パケット処理部203、QoSプロファイル設定部204を備える。
【0020】
インタフェースA201はユーザ端末210と通信を行うインタフェースであり、インタフェースB202はネットワーク100側と通信を行うインタフェースである。パケット処理部203は、ユーザ端末210とネットワーク100との間でのパケット送受信のための処理を行う。
【0021】
QoSプロファイル設定部204は、ユーザ端末210からインタフェースA201を介して受信したQoSプロファイルに関する情報に基づいて、QoSプロファイルを作成し、管理サーバ110にQoSプロファイルを送信する機能、管理サーバ110から設定完了通知を受信した場合に、ユーザ端末210に対して正常に設定できたことを通知する機能を有する。
【0022】
ユーザ端末210から受信するQoSプロファイルに関する情報は、例えば、QoS制御対象サービスの接続先情報(IPアドレス、ポート番号、プロトコル番号)、QoS制御方法(優先制御か帯域確保)、及びQoS情報(QoSクラス、帯域割当量)である。
【0023】
HGWが、上記の情報に基づき作成するQoSプロファイルの例を図3に示す。本例でのQoSプロファイルは、項目として制御対象フロー、制御方法、QoSクラス、帯域割当量等を有するテーブルの形式で構築される。図3に一例として示すように、「制御対象フロー」は、例えばTCP/IPのフローを対象とする場合、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、プロトコル番号、送信元ポート番号、送信先ポート番号により指定する。「制御方法」としては、優先制御か帯域確保を指定する。「QoSクラス」は、制御方法として優先制御を指定する場合に使用するものであり、指定する情報として、例えば最優先クラス、優先クラス、ベストエフォート等がある。「帯域割当量」は、制御方法として帯域確保を指定する場合に使用するものであり、例えば、単位をMbpsとした帯域割当量の数値を指定する。
【0024】
図4は、DPI装置120の機能構成図である。図4に示すように、本実施の形態に係るDPI装置120は、インタフェースA121、インタフェースB122、インタフェースC123、パケット処理部124、パケット比較部125、フロー情報処理部126を含む。
【0025】
インタフェースA121、インタフェースB122は、それぞれ異なるルータと接続されるインタフェースであり、インタフェースC123は、管理サーバ110と通信を行うインタフェースである。パケット処理部124は、インタフェースA121、B122を介したパケット送受信のための処理や、インタフェースA121とインタフェースB122間を流れるパケットのミラーリングを行う機能を有する。
【0026】
パケット比較部125は、管理サーバ110から通知され、フロー情報通知部126から受け取った制御対象フロー情報をメモリ等の記憶手段に保持し、パケット処理部124によりミラーリングされたパケットを監視し、制御対象フローに合致するパケットがあるかどうかを判別し、あった場合は該当フローの使用帯域をフロー情報処理部126に通知する機能を有する。
【0027】
フロー情報処理部126は、制御対象フローの発生と使用帯域を管理サーバ110に通知する機能、管理サーバ110から新たな判別すべき制御対象フロー情報を受け取った場合に、パケット比較部125に当該フロー情報を通知する機能を有する。
【0028】
図5は、管理サーバ110の機能構成図である。図5に示すように、管理サーバ110は、インタフェースA111、インタフェースB112、インタフェースC113、トラヒック情報管理部114、ユーザ情報保持部115、及びQoS管理部116を含む。インタフェースA111はHGW200と通信を行うインタフェースであり、インタフェースB112はDPI装置120と通信を行うインタフェースであり、インタフェースC113は帯域管理サーバ130と通信を行うインタフェースである。
【0029】
トラヒック情報管理部114は、インタフェースA111を介してHGW200から受け取ったQoSプロファイルを、ユーザ情報保持部115に保管するとともに、QoS管理部116に対して、ユーザ情報の更新を通知する機能、DPI装置120に対して、ユーザ情報保持部115に保管したQoSプロファイル内の制御対象フロー情報を通知する機能、DPI装置120から制御対象フローの発生を受信した場合に、QoS制御部116に対して制御の実施を依頼する機能を含む。
【0030】
QoS管理部116は、トラヒック情報管理部114から受け取る制御対象フロー情報、及びQoSプロファイルに基づいて、実施するQoS制御(優先制御か帯域確保)を決定する機能を有する。また、QoS管理部116は、帯域管理サーバ130に対して、ネットワーク100における帯域確保や優先制御の状態を要求し、現状を把握し、トラヒック情報管理部114からの通知に基づいて、ネットワーク100の状態からQoS制御の可否を判断し、可能な場合は帯域管理サーバ130に対してQoS制御を要求する機能を有する。
【0031】
更に、QoS管理部116は、QoSプロファイル毎に現在行っているQoS制御(優先クラスの付与状況、帯域確保の状況等)に関する情報を、ユーザ情報保持部115に格納し、管理する機能、帯域管理サーバ130に対するQoS制御が成功した場合に、QoSプロファイル毎のQoS制御に関する状況を現在の状態に更新する機能を有する。
【0032】
HGW200、管理サーバ110、DPI装置120の各々は、CPU及びメモリ等を備えるコンピュータ、もしくは当該コンピュータの構成を含む通信装置に、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、各装置における各部が有する機能は、当該装置を構成するコンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、該プログラムは、当該プログラムを記録したFD、CD−ROM、DVDなどの記録媒体や、インターネットなどのネットワークを介して市場に流通させることができる。
【0033】
各装置において、上記のようにプログラムにより本実施の形態に係る機能を実現することのほか、ハードウェア回路により実現することとしてもよい。
【0034】
(システムの動作)
次に、図6、図7のシーケンス図を参照して、本実施の形態に係るシステムの処理動作を説明する。まず、図6を参照してQoSプロファイルの登録のための処理を説明する。
【0035】
ユーザが新たにQoS制御を設定する場合において、ユーザ端末210を用いてHGW200にアクセスし、QoS制御対象サービスの接続先情報(IPアドレス、ポート番号、プロトコル番号)、QoS制御方法(優先制御か帯域確保)、QoS情報(QoSクラス、帯域割当量)を入力する。ユーザ端末210は、これらの情報をQoS要求としてHGW200に送信する(ステップ1)。
【0036】
QoS要求を受信したHGW200は、QoSプロファイル設定部204においてQoSプロファイルを作成し(ステップ2)、QoSプロファイルを管理サーバ110に送信する(ステップ3)。
【0037】
QoSプロファイルを受信した管理サーバ110において、トラヒック情報管理部114によりQoSプロファイルがユーザ情報保持部115に保存され(ステップ4)、制御対象フロー情報がDPI装置に通知される(ステップ5)。
【0038】
その後、管理サーバ110はHGW200に対して設定完了を通知する(ステップ6)。設定完了の通知を受けたHGW200は、ユーザ端末210に対して登録完了を通知する(ステップ7)。
【0039】
続いて、図7を参照して、QoS制御の実施の際の処理を説明する。
【0040】
管理サーバ110から制御対象フロー情報の通知を受けたDPI装置120では、パケット比較部124において当該制御対象フロー情報に合致するパケット(フロー)の有無の監視を行っており、ステップ11において、制御対象フローが検知されたものとする。
【0041】
DPI装置120において、上記フローの使用帯域がフロー情報処理部126に通知され、フロー情報処理部126が制御対象フローの発生と使用帯域を管理サーバ110に通知する(ステップ12)。
【0042】
制御対象フローの通知を受けた管理サーバ110では、トラヒック情報管理部114がQoS制御部116に対して制御の実施を依頼すると、QoS制御部116は帯域管理サーバ130に対してネットワーク使用状況(帯域確保や優先制御の状態)を要求し(ステップ13)、帯域管理サーバ130からネットワーク使用状況の通知を受信する(ステップ14)。そして、管理サーバ110におけるQoS管理部116は、制御対象フローの使用帯域、QoSプロファイル、ネットワーク使用状況等に基づいて、QoS制御の実施要否や実施内容を判断し(ステップ15)、判断結果に基づき帯域管理サーバ130に対してQoS制御の要求を行う(ステップ16)。また、例えば、帯域管理サーバ130から通知されたネットワーク使用状況により、ネットワーク100が混雑している(例:制御対象通信に関わる回線のトラヒックが所定の値以上)と判断されたときには、ユーザにより要求された帯域確保が不可であると判断し、帯域管理サーバ130へのQoS制御要求を行わない場合もある。
【0043】
この要求に応じて、帯域管理サーバはQoS制御を実施する。
【0044】
QoS制御方法が帯域確保である場合、例えば、管理サーバ110は、管理帯域の一部を制御対象フローに割り当てる判断を行い、帯域管理サーバ130に対し当該フローの帯域確保を要求する。
【0045】
また、QoS制御方法が優先制御である場合、例えば、管理サーバ110は、制御対象フローの使用帯域がユーザ割当帯域を超えない場合のみ優先制御を実施すると判断し、帯域管理サーバ130に対し、QoSプロファイルに基づいて品質クラスの付与を要求する。
【0046】
(実施の形態のまとめ、効果)
本実施の形態に係る技術によれば、図8に示すように、HGW200を用いてユーザのQoS要求をネットワーク100(NGN等)に通知する機能(A)と、DPI装置120による制御対象トラヒックの検出と管理サーバ110との連携によるQoS制御の実施機能(B)を備えることとしたので、QoS制御の対象となる通信をユーザがネットワークに通知し、QoSを要求する仕組みを実現できる。これにより、ユーザは、特定の通信サービス(QoS制御の対象)及び制御内容を選択することにより、優先制御による低遅延の通信や、帯域確保による品質劣化のない映像配信等のサービスを受けることができる。
【0047】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0048】
100 ネットワーク
110 管理サーバ
111、112、113 インタフェース
114 トラヒック情報管理部
115 ユーザ情報保持部
116 QoS管理部
120 DPI装置
121、122、123 インタフェース
124 パケット処理部
125 パケット比較部
126 フロー情報処理部
130 帯域管理サーバ
140、150 ルータ
200 HGW
201、202 インタフェース
203 パケット処理部
204 QoSプロファイル設定部
210 ユーザ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するQoS制御システムであって、
前記ゲートウェイ装置が、
前記ユーザ端末から受信するQoS要求情報に基づいて、制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを作成し、当該QoSプロファイルを前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記トラヒック検出装置が、
前記ネットワークを流れるトラヒックを解析することにより、前記QoS制御管理装置から受信する制御対象フロー情報に合致するフローを判別し、当該フローのフロー情報を前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記QoS制御管理装置が、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備える
ことを特徴とするQoS制御システム。
【請求項2】
前記QoS制御管理装置は、前記帯域管理装置からネットワーク使用状況を取得し、当該ネットワーク使用状況に基づいてQoS制御の可否を判断する手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のQoS制御システム。
【請求項3】
ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するシステムにおける前記QoS制御管理装置と前記トラヒック検出装置とで構成されるQoS制御システムであって、
前記QoS制御管理装置が、
前記ゲートウェイ装置から、前記ユーザ端末からのQoS要求情報に基づいて作成された制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを受信する手段を備え、
前記トラヒック検出装置が、
前記ネットワークを流れるトラヒックを解析することにより、前記QoS制御管理装置から受信する制御対象フロー情報に合致するフローを判別し、当該フローのフロー情報を前記QoS制御管理装置に送信する手段を備え、
前記QoS制御管理装置が更に、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、を備える
ことを特徴とするQoS制御システム。
【請求項4】
前記QoS制御管理装置は、前記帯域管理装置からネットワーク使用状況を取得し、当該ネットワーク使用状況に基づいてQoS制御の可否を判断する手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のQoS制御システム。
【請求項5】
ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するシステムにおける前記QoS制御管理装置であって、
前記ゲートウェイ装置から、前記ユーザ端末からのQoS要求情報に基づいて作成された制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを受信する手段と、
前記QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信し、当該制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信する手段と、
前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求する手段と、
を備えることを特徴とするQoS制御管理装置。
【請求項6】
前記帯域管理装置からネットワーク使用状況を取得し、当該ネットワーク使用状況に基づいてQoS制御の可否を判断する手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のQoS制御管理装置。
【請求項7】
ユーザ端末と所定のネットワークとの間に備えられるゲートウェイ装置と、QoS制御管理装置と、トラヒック検出装置とを有するQoS制御システムが実行するQoS制御方法であって、
前記ゲートウェイ装置が、前記ユーザ端末から受信するQoS要求情報に基づいて、制御対象フロー情報及び制御内容を含むQoSプロファイルを作成し、当該QoSプロファイルを前記QoS制御管理装置に送信するステップと、
前記QoS制御管理装置が、前記ゲートウェイ装置から前記QoSプロファイルを受信し、当該QoSプロファイルにおける制御対象フロー情報を前記トラヒック検出装置に送信するステップと、
前記トラヒック検出装置が、前記ネットワークを流れるトラヒックを解析することにより、前記QoS制御管理装置から受信した制御対象フロー情報に合致するフローを判別し、当該フローのフロー情報を前記QoS制御管理装置に送信するステップと、
前記QoS制御管理装置が、前記制御対象フロー情報に合致するフローのフロー情報を前記トラヒック検出装置から受信し、前記フロー情報と前記QoSプロファイルに基づいて、前記ネットワークに備えられた帯域管理装置に対してQoS制御を要求するステップと、
を備えることを特徴とするQoS制御方法。
【請求項8】
前記QoS制御管理装置が、前記帯域管理装置からネットワーク使用状況を取得し、当該ネットワーク使用状況に基づいてQoS制御の可否を判断するステップを更に備えることを特徴とする請求項7に記載のQoS制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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