説明

RCカー支持台

【課題】 従来のアップスタンドは、作業者、観覧者等の人が、正面視して、向って手前奥面方向が解放で、その上面(テーブル)と、左右側が板材で構成する。小型の簡易な腰掛の構造である。また、陳列台として重宝される構造は、末広がりの数本の脚と、脚に設けたテーブルとの組合せ構造である。各構造は、常時、天地が固定式であって、かつテーブルが一枚板であるので、RCカーの裏面の修理、又は点検の際に問題が生ずる。
【解決手段】 他発明は、略台形形状の支持台は、設置時において、上下方向の一面、及び他面と、また、周辺方向の四面を開放する構造であって、支持台の一面には、RCカーを支持する複数の突起を設けた横軸を、また、支持台の他面には、床面に支持する設置面を、それぞれ設ける構造としたRCカー支持台である。従って、RCカーを全て開放状態でセットできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RCカー(ラジコン[登録商標]、ラジオコントロールカー、プラモデル等の大型模型車輌)支持台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、RCカー用の支持台(修理用、展示用等の支持台)として、次に挙げるような構造のものが市販されている。
【0003】
この中で、アップスタンドと称されているポピュラーの構造は、作業者、観覧者等の人が、正面視して、向って手前奥面方向が解放で、その上面(テーブル)と、左右側が板材で構成する。所謂、小型の簡易な腰掛の構造である。また、陳列台として重宝される構造は、末広がりの数本の脚と、この脚に設けたテーブルとの組合せ構造である。しかし、この前記の各構造は、常時、天地が固定式であって、かつテーブルが一枚板であるので、RCカーの裏面の修理、又は点検の際に問題が生ずる。また、テーブルに、RCカーを直接(隙間なく)設置する構造であり、前記と同様な障害が考えられる。
【0004】
また、他の例としては、ガレージ形スタンドの構造は、二枚の方形状の側板を適宜間隔で立設し、この二枚の側板を、少なくとも四本の横杆で枠組みした構造である。しかし、この構造では、側板が、盲板であり、前記手前奥面方向が解放構造でないので、使い勝手が良くないこと、又は二枚の方形状の側板でなる構造であり、この種のRCカーでは、転倒する危険性があること、等の改良が考えられる。
【0005】
そして、この種のRCカー支持台として、先行文献として、次のような構造が挙げられる。以下、その一例を説明する。
【0006】
文献(1)は、実用新案登録第3119166号の「RCカー用スタンド」がある。この考案は、保守点検、整備、又は機能回復等を図るスタンドであり、その構成は、積層構造の板状のスタンドに、バッテリー加温部と、モーター冷却部を設けたものであり、短いインターバル時間での修理と、機能回復を図る。しかし、この考案では、RCカーの裏面、例えば、足回りの各種部位、シャシー、サスペンション等の保守点検、整備、又は機能回復等(以下、保守管理とする)ができないこと、また、RCカーを空間に支持する構造でないので、全体を視認しながら、保守管理をすることは、困難視されること、等の問題があり、使い勝手が悪いと考えられる。
【0007】
また、文献(2)は、実用新案登録第3105175号の「ラジオコントロールカーの車体矯正装置」がある。この考案は、ラジオコントロールカーのシャシーを架承することで、タイヤを空中に支持する構造である。しかし、この考案は、板状の車体矯正装置本体(本体とする)であり、この本体にシャシーを架承した場合には、文献(1)と同様な使用態様となることから、同様な問題と、改良点を抱えており、使い勝手が悪いと考えられる。
【0008】
【特許文献1】実用新案登録第3119166号
【特許文献2】実用新案登録第3105175号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記に鑑み、本発明は、[1] RCカーの全面を、目視でき、この全面の各種部位、シャシー、サスペンション等の保守点検、整備、又は機能回復等(以下、保守管理[メンテナンス性向上]とする)ができるRCカー支持台(RCカーの保守管理と、陳列用の支持台として機能する)構造を提案すること、また、このRCカーを確実に支持し、かつ保守管理中にRCカーが離脱しない構造を提案すること、等を意図する。
【0010】
また、本発明は、[2] 支持台は、天地逆さに使用できる構造であって、RCカーの大きさに対応可能とすること、又は支持位置を変更することで、全ての箇所の保守管理を達成すること、さらには、使い勝手がよいRCカー支持台の提供を意図する。
【0011】
さらに、本発明は、[3] 支持台を、対の板材と、この板材を数本の横杆を介して、組付けることと、この組付け時に、この対の板材間に、間隔を形成する構成であるので、支持したRCカーの裏面を始め、略全面の視認と、保守管理ができるRCカー支持台の提供を意図する。
【0012】
また、本発明は、[4] 支持台の横杆を回転可能とするとともに、この回転を停止するストッパーを設ける構造とし、この支持台に架承したRCカーをロックできるRCカー支持台の提供を意図する。
【0013】
本発明は、[5] 支持台の横杆に突起を設けた構造において、この突起で、この支持台に架承したRCカーを、係止状態に支持できるRCカー支持台の提供を意図する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明は、前記[1]と、[2]を達成することにある。
【0015】
請求項1は、略台形形状の支持台は、その設置時において、その上下方向の一面、及び他面と、また、その周辺方向の四面を開放する構造であって、
この支持台の一面には、RCカーを支持する複数の突起を設けた横軸を、また、この支持台の他面には、床面に支持する設置面を、それぞれ設ける構造としたRCカー支持台である。
【0016】
請求項2の発明は、前記[1]〜[3]を達成することにある。
【0017】
請求項2は、一方・他方の板材間に差渡し設けた、少なくとも、対の一方・他方の横杆で、上下方向の一面、及び他面と、周辺方向の四面を開放する支持台を形成し、
この一方・他方の板材は、一面側を狭く、他面側を広く形成した台形形状の枠構造であり、この一方・他方の板材は、その板面方向の両脚上下端部の内面間に、対の一方・他方の横杆を差渡して枠組みし、この対の一方・他方の横杆において、その少なくとも、一面の一方・他方の横杆には、RCカーを支持する複数の突起を設け、また、前記一方・他方の板材の底面は、床面への設置面とする構成としたRCカー支持台である。
【0018】
請求項3の発明は、前記[1]、[2]を達成すること、また、前記[4]にある。
【0019】
請求項3は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記一面の一方・他方の横杆は、前記一方・他方の板材間に回転自在に軸支されており、この一面の一方・他方の横杆に隣接した補助杆に設けたストッパーを介して、所定の位置で停止可能とするとともに、この一面の一方・他方の横杆に設けたRCカーを支持する複数の突起を、起伏可能とする構成としたRCカー支持台である。
【0020】
請求項4の発明は、前記[1]と、[2]を達成することにある。
【0021】
請求項4は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記突起は、この支持台を天地逆さに使用する際に、設置面とし利用可能とし、また、この支持台の設置面を、RCカー支持面として利用可能とする構成としたRCカー支持台である。
【0022】
請求項5の発明は、前記[1]、[2]を達成すること、また、前記[5]にある。
【0023】
請求項5は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記突起の頭側には、前記一方・他方の板材の板面方向の外側に向って、係止用の引掛け片を突設する構成としたRCカー支持台である。
【発明の効果】
【0024】
請求項1の発明は、前記[1]と、[2]を達成することにある。
【0025】
請求項1の発明は、略台形形状の支持台は、設置時において、上下方向の一面、及び他面と、また、周辺方向の四面を開放する構造であって、
支持台の一面には、RCカーを支持する複数の突起を設けた横軸を、また、支持台の他面には、床面に支持する設置面を、それぞれ設ける構造としたRCカー支持台である。
【0026】
従って、請求項1の発明は、下記の特徴を有する。
【0027】
[1] RCカーの全面を、目視でき、この全面の各種部位、シャシー、サスペンション等の保守点検、整備、又は機能回復等(以下、保守管理[メンテナンス性向上]とする)ができるRCカー支持台(RCカーの保守管理と、陳列用の支持台として機能する)構造を提案すること、また、このRCカーを確実に支持し、かつ保守管理中にRCカーが離脱しない構造を提案できる。
【0028】
また、[2] 支持台は、天地逆さに使用できる構造であって、RCカーの大きさに対応可能とすること、又は支持位置を変更することで、全ての箇所の保守管理を達成すること、さらには、使い勝手がよいRCカー支持台を提供できる。
【0029】
請求項2の発明は、一方・他方の板材間に差渡し設けた、少なくとも、対の一方・他方の横杆で、上下方向の一面、及び他面と、周辺方向の四面を開放する支持台を形成し、
一方・他方の板材は、一面側を狭く、他面側を広く形成した台形形状の枠構造であり、一方・他方の板材は、板面方向の両脚上下端部の内面間に、対の一方・他方の横杆を差渡して枠組みし、対の一方・他方の横杆において、少なくとも、一面の一方・他方の横杆には、RCカーを支持する複数の突起を設け、また、一方・他方の板材の他面は、床面への設置面とする構成としたRCカー支持台である。
【0030】
従って、請求項2の発明は、前記[1]と、[2]の他に、下記の特徴を有する。
[3] 支持台を、対の板材と、この板材を数本の横杆を介して、組付けることと、この組付け時に、この対の板材間に、間隔を形成する構成であるので、支持したRCカーの裏面を始め、略全面の視認と、保守管理ができるRCカー支持台を提供できる。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
一面の一方・他方の横杆は、一方・他方の板材間に回転自在に軸支されており、一面の一方・他方の横杆に隣接した補助杆に設けたストッパーを介して、所定の位置で停止可能とするとともに、一面の一方・他方の横杆に設けたRCカーを支持する複数の突起を、起伏可能とする構成としたRCカー支持台である。
【0032】
従って、請求項3の発明は、前記[1]と、[2]の他に、下記の特徴を有する。
[4] 支持台の横杆を回転可能とするとともに、この回転を停止するストッパーを設ける構造とし、この支持台に架承したRCカーをロックできるRCカー支持台を提供できる。
【0033】
請求項4の発明は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
突起は、支持台を天地逆さに使用する際に、設置面とし利用可能とし、また、支持台の設置面を、RCカー支持面として利用可能とする構成としたRCカー支持台である。
【0034】
従って、請求項4の発明は、前記[1]と、[2]の特徴を有する。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
突起の頭側には、一方・他方の板材の板面方向の外側に向って、係止用の引掛け片を突設する構成としたRCカー支持台である。
【0036】
従って、請求項5の発明は、前記[1]と、[2]の他に、下記の特徴を有する。
[5] 支持台の横杆に突起を設けた構造において、この突起で、この支持台に架承したRCカーを、係止状態に支持できるRCカー支持台を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1−1】第一実施例の起立した状態の俯瞰斜視図
【図1−2】第一実施例の倒立した状態の俯瞰斜視図
【図2−1】第二実施例の起立した状態の俯瞰斜視図
【図2−2】第二実施例の倒立した状態の俯瞰斜視図
【図3−1】第三実施例の起立した状態の俯瞰斜視図
【図3−2】第三実施例の倒立した状態の俯瞰斜視図
【図4】第二実施例の起立した状態で、RCカーを載架(支持)して使用する俯瞰斜視図
【図5−1】第二実施例の倒立した状態で、RCカーを載架して使用する俯瞰斜視図
【図5−2】図5−1の一方の要部を拡大し、主要部のみを示した俯瞰斜視図
【図5−3】図5−1の他方の要部を拡大し、主要部のみを示した俯瞰斜視図
【図6−1】横杆の回転状態を拡大して示した側面模式図
【図6−2】横杆の回転状態を拡大し、かつストッパーとの関係を示した側面模式図
【発明を実施するための形態】
【0038】
図中1は支持台で、この支持台1は、その上下方向の一面1a、及び他面1bと、また、周辺方向の四面1c〜1fを開放100〜105する構造である。従って、この支持台1は全ての面(一面1a〜四面1c〜1f)が開放されており、RCカー(RC)の略全ての面RC1〜RC6が視認でき、かつ接触可能であり、この全ての面RC1〜RC6の保守管理ができる特徴がある。
【0039】
そして、この支持台1は、一面1a側を狭く、他面1b側を広く形成した台形形状(正面視して山形形状)の一方・他方の板材2、3(この一方・他方の板材2、3は、対象関係である)と、この一方・他方の板材2、3は、その板面方向Xの両脚200、300上下端部200a、200b、300a、300bの内面間2−1、3−1に、差渡した対の一方・他方の横杆5(6)、7(8)とで枠組み構成する。この枠組み(枠構造)で、本発明の支持台1が形成される。尚、この対の一方・他方の横杆5、7は、両脚200、300の各上端部200a、300aを、外側かつ上方に膨出傾斜した耳形状の膨出部位201a、201b、301a、301bが設けられており、小型の支持台1でも、大型のRCカーを架承可能とすること、バランス感覚と、強度の向上を確保すること、等を目的とする。
【0040】
また、この支持台1には、起立状態(例えば、図1−1、図2−1、又は図3−1)で、一面1a側の板面方向Xにおける対の横杆5、7には、RCカーを支持するための複数の突起10(支持面)が、上方に向かって突設されている。そして、この起立状態では、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、床面への設置面11となる構造である。続いて、この支持台1には、倒立状態(例えば、図1−2、図2−2、又は図3−2)で、一面1a側の板面方向Xにおける対の横杆5、7の複数の突起10は、下方に向かって突設された状態となって、床面への仮想設置面11−1となる。また、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面(設置面11)は、RCカーを支持するための仮想支持面12−1となる構造である。
【0041】
ここで、図1−1〜図3−2に示した突起10の好ましい三例を、実施例として説明する。
【0042】
[実施例1] 図1−1と図1−2は、一面1a側の板面方向Xにおける横杆5の端部5a、5bと、横杆7の端部7a、7bに、その上方に向かって立方体形状でなる四個、又は複数の突起10を突設する構造である。従って、図1−1の起立状態では、この突起10を、RCカーの支持面として、横杆5の突起10間及び/又は横杆7の突起10間に、嵌め込む及び/又は載置する。尚、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、床面への設置面11となる。また、図1−2の倒立状態においては、この突起10を、床面への仮想設置面11−1とする。尚、図示しないが、必要により、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、RCカーを支持するための仮想支持面12−1となる。また、必要により、突起10に開設した孔1000を設け、この孔1000を利用し、RCカーの部品の係止に役立てる構造も可能であり、例えば、保守管理中の衝撃等の特別な際の支持台1とRCカーの一体化、安全性等が確保される。また、この支持台1で、RCカーのシャシーを支持していることで、RCカーのスプリング部、ダンパーへの押圧がなく、そのへたり解消と、また、タイヤへの衝撃とか、へたり解消に有効である(各実施例も同じ)。また、サスペンション部のフリー状態が確保できることで、前記と同じ効果が期待できる(各実施例も同じ)。
【0043】
[実施例2] 図2−1と図2−2は、一面1a側の板面方向Xにおける横杆5の端部5a、5bと、横杆7の端部7a、7bに、その上方に向かって立方体形状でなる二個、又は複数の突起10と、引掛け片1300を有する二個、又は複数の突起13を突設する構造である。従って、図2−1の起立状態では、この突起13が、RCカーの支持面となり、横杆7の突起13間に、嵌め込む及び/又は載置した状態で、突起13の各引掛け片1300が、RCカーの部品に係止する構造であり、例えば、保守管理中の移動、衝撃等の特別な際の支持台1とRCカーの一体化、安全性等が確保される。尚、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、床面への設置面11となる。また、図2−2の倒立状態においては、この突起13を、床面への仮想設置面13−1とする。尚、図示しないが、必要により、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、RCカーを支持するための仮想支持面12−1となる。その他は前述の例に準ずる。
【0044】
[実施例3] 図3−1と図3−2は、一面1a側の板面方向Xにおける横杆5の端部5a、5bと、他面1b側の板面方向Xにおける横杆7の端部7a、7bに、その上方に向かって立方体形状でなる引掛け片1300を有する四個、又は複数の突起13を突設する構造である。従って、図3−1の起立状態では、この突起13が、RCカーの支持面となり、横杆5の突起13間及び/又は横杆7の突起13間の隙間に、夫々、嵌め込み支持するか、或いは、図示しないが、突起13に載置することもあり得る。この嵌め込み等において、この突起13の対の各引掛け片1300が、RCカーの部品に係止する構造であり、例えば、保守管理中の左右方向へのズレ等の移動防止、衝撃等の特別な際の支持台1とRCカーの一体化、安全性等が確保される。尚、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、床面への設置面11となる。また、図3−2の倒立状態においては、この突起13を、床面への仮想設置面13−1とする。尚、図示しないが、必要により、一方・他方の板材2、3の他面1b側の底面は、RCカーを支持するための仮想支持面12−1となる。その他は前述の例に準ずる。そして、この例では、少なくとも一方の突起13が可動する構造とし、この横杆7(横杆8もあり得る)が回転する。そして、この横杆7の回転停止を、例えば、一方・他方の板材2、3の他面1b側の内面2−1、3−1に差渡した補助杆15と、この補助杆15に設けた、例えば、回転止用のスプリングプランジャー(imao製ノーズロック型プランジャー)であるストッパー16とで構成し、前記突起13と横杆7の図面上で、時計方向への回転と、その停止を操作する。そして、この回転と、回転停止は、図6−1と、図6−2に示されており、この一例では、このストッパー16と横杆7の係止溝700による係止関係であり、例えば、ストッパー16を引抜き、係止溝700からの離脱で、時計方向に回転し、また、その挿入で、反時計方向に戻り、回転停止する構造である。尚、横軸7を偏芯構造とすることで、このストッパー16の引抜き操作で、横軸7が突起13の重力で回転し、その後に、ストッパー16が復帰して自動停止する。従って、簡易な操作であること、また、確実に回転と、その停止が図れること、片手での操作も可能となり、便利であること、さらに、荷台での移動中でも外れことがなく、安心できること、等の特徴がある。そして、この例では、ストッパー16を操作しない限り、RCカーは、この各突起13の各引掛け1300より外れることがなく、夫々のズレ防止と、RCカーでの持上げ等の際における確実な支持と、安定性が確保される実益がある。
【0045】
以下、使用の一例を、説明すると、図4に示した使用状態は、前記[実施例3]の図3−1における支持台1であって、この支持台1に向って、RCカーを支持(セット)する過程であり、横杆5、7に設けた突起13間の隙間に向って、RCカーのシャシー等を支持した状態であり、この支持状態の特徴は前述の通りである。そして、また、展示においても、略同様な特徴がある。尚、図示しないが、支持台1に直交するように支持することも可能である。即ち、一方・他方の板材2、3の板面方向Xと直交する方向である(他の実施例も同じ)。このような使用態様を図ること、又は傷防止と、美観等を考慮し、例えば、この一方・他方の板材2、3の上側に、緩衝材(透明モール等のモール)を設けることも好ましい。
[実施例4] 図5−1〜図5−3は、[実施例3]における倒立状態の一例であり、横杆6及び/又は横杆8に、夫々貫通した透孔20を複数個開設し、この透孔20にRCカーのインデックプランシャーノズル等の支持ピン(番号付さず)を差込み、この横杆6、8に、例えば、サスペンシ部を、支持する構造とする。そして、この例では、横杆6及び横杆8に、夫々開設した透孔20を傾斜した開口とし、この開口の上側が放射方向に向った構造とし、所謂、上方に向かって、末広がり透孔20とすることで、この左右の支持ピンを挾持する。この挾持により、RCカーと、支持台1の一体化が図れることで、例えば、RCカーは、この各支持ピンが、透孔20より外れることはない。従って、このRCカーのズレ防止と、持上げ等の際の確実な支持と、安定性が確保されること、又は移動中において、荷台上でズレ落ちないこと、等の実益がある。また、展示においても、略同様な特徴がある。そして、横杆6には、RCカーの前部が、横杆8には、RCカーの後部が、それぞれセットされる(一例である)。そして、この実施例では、RCカーを逆さにして支持することが必要である。
【符号の説明】
【0046】
1 支持台
1a 一面
1b 他面
1c〜1f 四面
100〜105 開放
2 一方の板材
2−1 内面
200 脚
200a 上端
200b 下端
201a 膨出部
201b 膨出部
3 他方の板材
3−1 内面
300 脚
300a 上端
300b 下端
301a 膨出部
301b 膨出部
5 横杆
5a 端部
5b 端部
6 横杆
7 横杆
700 係止溝
7a 端部
7b 端部
8 横杆
10 突起
1000 孔
11 設置面
11−1 仮想設置面
12−1 仮想支持面
13 突起
1300 引掛け
13−1 仮想設置面
13−2 仮想支持面
15 補助杆
16 ストッパー
20 透孔
RC RCカー
RC1〜RC2 面
X 板面方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略台形形状の支持台は、その設置時において、その上下方向の一面、及び他面と、また、その周辺方向の四面を開放する構造であって、
この支持台の一面には、RCカーを支持する複数の突起を設けた横軸を、また、この支持台の他面には、床面に支持する設置面を、それぞれ設ける構造としたRCカー支持台。
【請求項2】
一方・他方の板材間に差渡し設けた、少なくとも、対の一方・他方の横杆で、上下方向の一面、及び他面と、周辺方向の四面を開放する支持台を形成し、
この一方・他方の板材は、一面側を狭く、他面側を広く形成した台形形状の枠構造であり、この一方・他方の板材は、その板面方向の両脚上下端部の内面間に、対の一方・他方の横杆を差渡して枠組みし、この対の一方・他方の横杆において、その少なくとも、一面の一方・他方の横杆には、RCカーを支持する複数の突起を設け、また、前記一方・他方の板材の底面は、床面への設置面とする構成としたRCカー支持台。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記一面の一方・他方の横杆は、前記一方・他方の板材間に回転自在に軸支されており、この一面の一方・他方の横杆に隣接した補助杆に設けたストッパーを介して、所定の位置で停止可能とするとともに、この一面の一方・他方の横杆に設けたRCカーを支持する複数の突起を、起伏可能とする構成としたRCカー支持台。
【請求項4】
請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記突起は、この支持台を天地逆さに使用する際に、設置面とし利用可能とし、また、この支持台の設置面を、RCカー支持面として利用可能とする構成としたRCカー支持台。
【請求項5】
請求項1、又は請求項2に記載のRCカー支持台であって、
前記突起の頭側には、前記一方・他方の板材の板面方向の外側に向って、係止用の引掛け片を突設する構成としたRCカー支持台。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図6−1】
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【図6−2】
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