説明

RF−IDタグ

【課題】2つに分離した場合にインレットシートが一方のみに含まれながらも、所望の通信距離を確保することができ、かつ、全体の大きさを大きくすることなく、2つに分離した後に分離とは別の処理によって視認可能となるクーポン情報を付与する。
【解決手段】周縁部にて互いに貼着され、互いに貼着された領域の一部が切り離し可能に構成された表面シート110及び裏面シート120と、表面シート110と裏面シート120との非貼着部分が、互いに貼着された領域に囲まれることにより形成された袋部と、表面シート110と裏面シート120との間に、表面シート110及び裏面シート120の切り離し可能となる部分に貼着されるとともに、表面シート110と裏面シート120との非貼着部分に配置されたインレットシート130とを有し、表面シート110が、裏面シート120との非貼着部分に袋部内を視認可能とする見開き構造を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なRF−IDタグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、店舗等にて陳列、販売される商品においては、その商品の商品番号、サイズ、色、値段等といった商品に関する情報が表示されたタグが取り付けられ、タグに表示された情報が消費者に示されるとともに、店舗側においてタグに表示された情報を用いて商品管理が行われている。このような商品に取り付けられるタグとしては、最も簡単な構造のものとして、取り付けられた商品に関する情報が表示されただけのものから、商品番号がバーコード表示されたもの等がある。さらには、近年においては、非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なICチップが内蔵されたRF−IDタグが用いられている。
【0003】
非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なICチップが内蔵されたRF−IDタグにおいては、書き込み可能な情報量が、タグに表示可能な情報量に比べて格段に多いこと、また、情報の書き換えが容易に行うことができること等から急速な普及が進みつつある。RF−IDタグは、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用した電磁誘導方式によるものや、マイクロ波帯を利用して通信を行うマイクロ波方式によるもの等があるが、この中でも、マイクロ波帯を利用して通信を行うマイクロ波方式によるものは、ICチップに接続された導電性のアンテナの長さによって通信距離を延ばすことができるため、近年ではその利用数が増加している。
【0004】
また、このようなタグにおいては、店舗側において、取り付けられた商品の販売履歴を管理するために2つに分離可能な構成とされている場合がある。そのため、ICチップやアンテナを有する部分を含めて2つに分離可能とすることが考えられるが、その場合、2つに分離したもののうち、販売後に商品に取り付けられたままとなった部分にICチップやアンテナの一部が含まれていることとなるため、消費者においては、商品の購入後、何らかの情報の書き込み等が行われているのではないかという不安が生じてしまう虞れがある。そこで、ICチップやアンテナを有する部分を、分離した2つの部分のうち商品から分離されるもののみに内蔵することが考えられる。ところが、上述したようなマイクロ波帯を利用して通信を行うものにおいては、通信距離を確保するためにはアンテナの長さが長い方が好ましいため、ICチップやアンテナを有する部分を、分離した一方のみに内蔵した場合、所望の通信距離を確保するためにタグの大きさが大きくなってしまったり、タグの大きさに合わせるとアンテナの長さが短くしかとれず、所望の通信距離を確保することができなくなってしまったりすることになる。
【0005】
ここで、ICチップとアンテナが内蔵されたタグ本体の表面に、情報が印字されたラベルが剥離可能に貼着されたRFIDタグが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。このRFIDタグを用いた場合、アンテナの長さをRFIDタグ全体の大きさに応じたものとすることができるとともに、ラベルをタグ本体から剥離することにより2つに分離し、その一方のみにICチップとアンテナを内蔵することができる。
【0006】
ところで、サービス券や割引券等のクーポンにおいては、商品等を提供する企業や店舗等から消費者に提供されており、クーポンが提供された消費者は、このクーポンを利用して店舗等において所定の割引等の特典を受けることになる。また、商品等を提供する企業や店舗等においては、上述したようなクーポンを消費者に提供することにより、消費者に対する割引等の特典を通じて売上拡大を図っている。このようなクーポンは、一般的に、折り込み広告や雑誌広告等に掲載したり、企業や店舗等にて配布したりする等の方法で消費者に提供されている。
【0007】
ここで、上述したような商品に取り付けられるタグにクーポン情報を表示しておけば、上述したようなクーポンを配布する手間を省くことができるとともに、商品を購入した消費者にクーポンを提供することができる。
【0008】
ところが、商品に取り付けられるタグにクーポン情報を表示しておく場合、そのためのスペースが必要となり、タグが大型化してしまう。そこで、特許文献1に記載されたようなRFIDタグにおいて、タグ本体のラベルの貼着面にクーポン情報を表示しておけば、タグを大型化することなく、クーポン情報をタグに表示することができるようになる。
【特許文献1】特開2006−11320号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されたRFIDタグにおいてタグ本体のラベルの貼着面にクーポン情報を表示しておく場合、そのクーポン情報は、商品が販売されて店舗のレジにてタグ本体からラベルが剥離された際に視認可能な状態となる。
【0010】
ここで、タグ本体に表示されたクーポン情報が、単なる割引を示すような情報である場合は、店舗のレジにてタグ本体からラベルが剥離された際に視認可能な状態となっても消費者にとっては違和感がないが、当たり/はずれ等といったくじの要素を持つ情報である場合、一般的にくじは、自分が、削る、捲る、あるいは袋から出す等の動作によってその結果が視認可能となるため、消費者にとって違和感が生じてしまうという問題点がある。
【0011】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なICチップとICチップに接続されたアンテナとを具備するインレットシートを有してなるRF−IDタグにおいて、2つに分離可能な構成を具備し、分離した場合にインレットシートが一方のみに含まれながらも、所望の通信距離を確保することができ、かつ、RF−IDタグ全体の大きさを大きくすることなく、2つに分離した後に分離とは別の処理によって視認可能となるクーポン情報を付与することができるRF−IDタグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明は、
周縁部にて互いに貼着され、互いに貼着された領域の一部が切り離し可能に構成された第1及び第2のシートと、
前記第1のシートと第2のシートとの非貼着部分が前記互いに貼着された領域に囲まれることにより形成された袋部と、
非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップと、該ICチップに接続されたアンテナとを具備し、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に、前記第1及び第2のシートの切り離し可能となる部分に貼着されるとともに前記非貼着部分に配置されたインレットシートとを有し、
前記第1のシートは、前記前記第2のシートとの非貼着部分に前記袋部内を視認可能とする見開き構造を有する。
【0013】
上記のように構成された本発明においては、第1及び第2のシートの互いに貼着された領域の一部を切り離すと、その一部に貼着されるとともに第1のシートと第2のシートとの非貼着部分に配置されたインレットシートが、第1及び第2のシートの切り離された領域とともに第1及び第2のシートから分離する。その後、第1のシートに設けられた見開き構造によって、第1のシートと第2のシートとの非貼着部分がこれらが互いに貼着された領域に囲まれることにより形成された袋部内を視認することができ、それにより、第2のシートの袋部となる領域にクーポン情報を表示しておけば、そのクーポン情報が視認されることになる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明においては、第1のシートと第2のシートとの間に、第1及び第2のシートの切り離し可能となる部分に貼着されるとともに、第1のシートと第2のシートとの非貼着部分にインレットシートが配置されているため、インレットシートのアンテナの長さが、第1及び第2のシートの切り離し可能となる部分の大きさに応じたものとする必要はなく、第1及び第2のシートに応じた大きさとすることができる。それにより、所望の通信距離を確保することができる。また、第1及び第2のシートの互いに貼着された領域の一部を切り離すことにより、インレットシートを第1及び第2のシートの切り離された領域とともに第1及び第2のシートから分離することができる。また、第1のシートが、第2のシートとの貼着部分に、第1のシートと第2のシートとの非貼着部分がこれらが互いに貼着された領域に囲まれることにより形成された袋部内を視認可能とする見開き構造を有する構成としたため、第2のシートの袋部となる領域にクーポン情報を表示しておけば、RF−IDタグ全体の大きさを大きくすることなく、第1及び第2のシートを2つに分離した後に分離とは別の処理によって視認可能となるクーポン情報を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明のRF−IDタグの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は表面シート110の裏面シート120との貼着面を示す図、(d)はインレットシート130の構成を示す図、(e)は裏面シート120の表面シート110との貼着面を示す図である。
【0017】
本形態は図1に示すように、第1のシートである表面シート110と、第2のシートである裏面シート120とが、インレットシート130を挟み込んだ状態で、表面シート110に塗布された粘着剤140bによってその周縁部にて互いに貼着されて構成されている。
【0018】
表面シート110は、分離片111と残存片112とが連接し、分離片111がミシン目113によって切り離し可能に構成されている。表面シート110の裏面には、その周縁部に粘着剤140bが塗布されており、この粘着剤140bによって表面シート110と裏面シート120とが貼着されているとともに、表面シート110とインレットシート130とが貼着されている。これにより、表面シート110は、裏面シート120に貼着された領域の一部がミシン目113によって切り離し可能に構成されていることになる。また、ミシン目113の端部には、分離部111と残存部112とを切り離す際のきっかけとなる切り込み119が形成されている。分離片111と残存片112のそれぞれには、このRF−IDタグが取り付けられる商品の商品番号やサイズ、色、価格等の商品に関する情報が表示される情報表示部115a,115bが同一面にて設けられている。また、このRF−IDタグが取り付けられる商品の商品番号がバーコード表現されたバーコード情報117a,117bが分離片111と残存片112のそれぞれの同一面にて表示されており、このバーコード情報117a,117bを読み取ることによって、取り付けられた商品が識別可能となっている。また、残存片112には、このRF−IDタグを商品に取り付けるための取り付け穴114が設けられている。また、残存片112には、裏面に粘着剤140bが塗布されていない領域、すなわち裏面シート120との非貼着部分に、粘着剤140bに沿うようにミシン目116が形成されており、このミシン目116によって後述する見開き構造が構成されている。
【0019】
裏面シート120は、表面シート110に塗布された粘着剤140bによって表面シート110に貼着され、表面シート110の分離片111に対向する分離片121が、表面シート110の残存片112に対向する残存片122からミシン目123によって切り離し可能に連接して構成されている。これにより、裏面シート120は、表面シート110に貼着された領域の一部がミシン目123によって切り離し可能に構成されている。また、ミシン目123の端部には、表面シート110と同様に切り込み129が形成されている。また、インレットシート130に対向する領域のうちインレットシート130が表面シート110に貼着された領域に対向する領域に粘着剤140aが塗布されており、それにより、インレットシート130が分離片121に貼着されている。また、表面シート110との非貼着部分のうちミシン目116に囲まれた領域に対向する部分にクーポン情報125が表示されている。また、表面シート110との貼着面とは反対側の面には、例えば、このRF−IDタグが取り付けられる商品のブランド等を示す情報が表示されている。
【0020】
上述したように、表面シート110と裏面シート120とは、表面シート110の裏面に塗布された粘着剤140bによって周縁部にて互いに貼着されており、粘着剤140bによって囲まれた領域が非貼着部分となっている。このように、表面シート110と裏面シート120との非貼着部分が、表面シート110と裏面シート120とが粘着剤140bによって互いに貼着された領域に囲まれることにより袋部が形成されている。表面シート110にミシン目116によって構成された見開き構造は、この袋部となる領域に設けられていることとなり、ミシン目116を破断することにより袋部の内部が視認可能となる。
【0021】
インレットシート130は、PET樹脂等からなるベース基材133上に、二等辺三角形からなる導体部132a,132bが、二等辺三角形の等しい辺がなす頂点どうしを結んだ直線が二等辺三角形の底辺のそれぞれに対して垂直となるように、かつ、頂点どうしが空隙を有するように配置されてなるアンテナが形成されており、この2つの導体部132a,132bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ131が搭載されて構成されている。このように構成されたインレットシート130は、表面シート110と裏面シート120との間に、表面シート110及び裏面シート120の分離片111,121と残存片112,122とを跨るように配置され、裏面シート120及び表面シート110の裏面にそれぞれ塗布された粘着剤140a,140bによって分離片111,121のみに貼着されている。すなわち、インレットシート130は、表面シート110及び裏面シート120の分離片111,121に貼着されるとともに、表面シート110と裏面シート120との非貼着部分に配置されている。このように、インレットシート130が、切り離される分離片111,121と残存片112,122とを跨るように配置されているため、インレットシート130のアンテナの長さが、分離片111,121や残存片112,122の大きさに応じたものとはなっておらず、それにより、所望の通信距離を確保することができる。
【0022】
上記のように構成されたRF−IDタグを製造する場合は、まず、連続状の表面シート110の一方の面に図1(c)に示したようなパターンで粘着剤140bを塗布するとともに、連続状の裏面シート120の一方の面に図1(e)に示したようなパターンで粘着剤140aを塗布し、また、裏面シート120の残存片122となる領域にクーポン情報125を印刷し、これら表面シート110と裏面シート120を搬送してくる。
【0023】
次に、表面シート110の粘着剤140bが塗布された面と、裏面シート120の粘着剤140aが塗布された面とを対向させ、その間に単片状のインレットシート130を挟み込み、裏面シート120及び表面シート110とインレットシート130とを粘着剤140a,140bによってそれぞれ貼着するとともに、表面シート110と裏面シート120とを粘着剤140bによって貼着する。
【0024】
そして、表面シート110と裏面シート120にミシン目113,116,123及び切り込み119,129をそれぞれ形成するとともに、取り付け穴114,124をそれぞれ形成し、表面シート110と裏面シート120とを単片状に断裁する。
【0025】
その後、表面シート110に対して、分離片111及び残存片112の情報表示部115a,115bに商品に関する情報をそれぞれ印刷するとともに、分離片111と残存片112にバーコード情報117a,117bをそれぞれ印刷する。
【0026】
このように、分離片111と残存片112とに商品に関する情報を印刷する際、これらが表面シート110の同一面に印刷されることになるため、分離片111の情報表示部115aに印刷する情報及びバーコード情報117aと、残存片112の情報表示部115bに印刷する情報及びバーコード情報117bとのマッチングミスが生じてしまうことがなくなる。
【0027】
以下に、上述したRF−IDタグの使用方法について説明する。
【0028】
図2は、図1に示したRF−IDタグの使用方法を説明するための図である。
【0029】
図1に示したRF−IDタグは図2(a)に示すように、取り付け穴114,124に通された樹脂ワイヤー等によって商品160に取り付けられて使用される。分離片111及び残存片112に設けられた情報表示部115a,115bには、取り付けられた商品160の商品番号や、サイズ、色、価格がそれぞれ印刷されており、また、商品番号がバーコード表現されたバーコード情報117a,117bが印刷されている。また、インレットシート130のICチップ131にも商品番号が書き込まれている。なお、インレットシート130のICチップ131には、このRF−IDタグが取り付けられた商品160の流通過程を示す情報を書き込んでおくこともできる。
【0030】
消費者は、分離片111及び残存片112に設けられた情報表示部115a,115bに印刷された情報を参照して商品160を購入することになる。
【0031】
RF−IDタグが取り付けられた商品160が消費者によって購入される場合、店舗のレジ等において、図2(b)に示すように、表面シート110に形成されたミシン目113と裏面シート120に形成されたミシン目123とが、切り込み119,129をきっかけとして破断されていく。
【0032】
そして、ミシン目113,123が全て破断すると、表面シート110と裏面シート120との間に挟み込まれたインレットシート130が、表面シート110の分離片111と裏面シート120の分離片121とに貼着されており、表面シート110の残存片112と裏面シート120の残存片122とには貼着されていないため、図2(c)に示すように、インレットシート130が貼着した分離片111,121が、残存片112,122から切り離されることになる。
【0033】
残存片112,122から切り離された分離片111,121及びインレットシート130は、その後、この商品160を販売した店舗に保管され、情報表示部115aに表示された商品に関する情報やバーコード情報117a、あるいはインレットシート130のICチップ131に書き込まれた情報を用いて商品160の販売履歴が管理されることになる。なお、表面シート110と裏面シート120とを貼着するための粘着剤140bと、インレットシート130と裏面シート120とを貼着するための粘着剤140aを、所定の条件を付与することにより貼着後の剥離が容易となるものを用いれば、インレットシート130を分離片111,121から剥離して再利用することができる。
【0034】
一方、分離片111,121とインレットシート130が切り離された残存片112,122は、商品160に取り付けられたままの状態で、この商品160を購入した消費者に渡される。このようにして、分離片111,121から切り離され、商品160に関する情報が情報表示部115bに表示された残存片112が商品160に取り付けられたままの状態とすることにより、商品160を購入した消費者に、商品160の購入後も商品360に関する情報を通知することができる。また、インレットシート130が、商品160に取り付けられたままとなる残存部112,122から分離されるので、商品160を購入した消費者にインレットシート130の一部が渡ることがない。
【0035】
そして、商品160を購入した消費者によって、表面シート110の残存片112に形成されたミシン目116が破断されていくと、ミシン目116によって構成された見開き構造が見開かれ、図2(d)に示すように、表面シート110と裏面シート120との非貼着部分によって形成された袋部内が視認可能となり、それにより、裏面シート120の袋部となる領域に表示されたクーポン情報125が視認されることとなる。
【0036】
このように、商品160が販売された際に表面シート110及び裏面シート120が分離片111,121と残存片112,122とに分離された後に、これら分離片111,121と残存片112,122との分離とは別に、商品160を購入した消費者によってミシン目116が破断されることによりクーポン情報125を視認可能とすることができる。
【0037】
その後、商品160を購入した消費者は、クーポン情報125が視認可能となったRF−IDタグを店舗等に持参し、クーポン情報125に応じた特典を受けることになる。
【0038】
なお、本形態においては、インレットシート130が表面シート110の分離片111に粘着剤140bによって貼着されるともに裏面シート120の分離片121に粘着剤140aによって貼着されているが、インレットシート130は、表面シート110の分離片111と裏面シート120の分離片121との少なくともいずれか一方に貼着されていればよい。
【0039】
また、インレットシート130の構成は、上述したような構成を有するものに限らず、非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップと、ICチップに接続されたアンテナとを具備するものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明のRF−IDタグの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は表面シートの裏面シートとの貼着面を示す図、(d)はインレットシートの構成を示す図、(e)は裏面シートの表面シートとの貼着面を示す図である。
【図2】図1に示したRF−IDタグの使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
110 表面シート
111,121 分離片
112,122 残存片
113,116,123 ミシン目
114,124 取り付け穴
115a,115b 情報表示部
117a,117b バーコード情報
119 切り込み
120 裏面シート
125 クーポン情報
130 インレットシート
131 ICチップ
132a,132b 導体部
133 ベース基材
140a,140b 粘着剤
160 商品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周縁部にて互いに貼着され、互いに貼着された領域の一部が切り離し可能に構成された第1及び第2のシートと、
前記第1のシートと第2のシートとの非貼着部分が前記互いに貼着された領域に囲まれることにより形成された袋部と、
非接触状態にて情報の書き込み及び/または読み出しが可能なICチップと、該ICチップに接続されたアンテナとを具備し、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に、前記第1及び第2のシートの切り離し可能となる部分に貼着されるとともに前記非貼着部分に配置されたインレットシートとを有し、
前記第1のシートは、前記前記第2のシートとの非貼着部分に前記袋部内を視認可能とする見開き構造を有するRF−IDタグ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−20456(P2010−20456A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−178984(P2008−178984)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】