ＲＦＩＤを用いたボードゲーム
【課題】
ゲームに関する情報を記録するＲＦＩＤタグを有した駒と、該ＲＦＩＤタグに情報を読み書きするリーダライタを有するボードゲームにより２次的なマーケットを形成する。
【解決方法】
ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を提供する。
ゲームに関する情報を記録するＲＦＩＤタグを有した駒と、該ＲＦＩＤタグに情報を読み書きするリーダライタを有するボードゲームにより２次的なマーケットを形成する。
【解決方法】
ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はＲＦＩＤタグを用いたボードゲームに関し、特にゲーム展開に必要なデータをＲＦＩＤタグに書き込むことを特徴とする。
【背景技術】
【０００２】
従来ボードゲームではゲーム板に駒の進む道筋等を設け、例えばさいころやルーレットなどによって駒の進み方を決定する。各駒は決められた道筋を前記さいころ、ルーレット等によって決定した数だけ移動させ、移動先に設定されたルールに従って例えばポイントを獲得したり、様々なアイテムを獲得したり、さいころを振る順番を１回休んだりするなどして、ゲームを展開させる。
【０００３】
さらに、ゲーム展開に応じて獲得したポイント等を何らかの形でプレーヤが記録する。例えばポイントが印刷されたカードをポイント数だけ保持したり、お金等に見立てたカードを保有したりする。このようにゲームが展開し、最終的に各プレーヤがゴール等のゲームが終了する条件を満たしたとき、ゲームが終了しそのときの各プレーヤのポイントの合計などによって勝敗を決める。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような従来のボードゲームはいわゆるアナログ的なゲームであり、ゲーム展開によって各プレーヤが獲得したポイントや各アイテムは次回のゲームまで持ち越すことはない。またプレーヤ間でポイントやアイテムなどを交換することはない。よって豊富なゲーム展開を提供するには限度を有していた。
【０００５】
本発明は上記のような問題に鑑み、より豊富なゲーム展開を有するボードゲームを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（１）ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を構成する。
（２）前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示されるように構成する。
（３）前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行うように構成する。
（４）前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させるように構成する。
（５）前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存するように構成する。
（６）前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金するように構成する。
（７）前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行うように構成する。
（８）前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金するように構成する。
（９）前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡであるように構成する。
【発明の効果】
【０００７】
（１）ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を構成することによってゲームのポイント、アイテム等が電子的に駒に書き込むことができる。
（２）前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示されるように構成することによって、プレーヤが獲得したゲーム展開に応じたデータを各プレーヤが認識することができる。
（３）前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行うように構成することによってプレーヤはより高いポイントを獲得したり、または自分のポイントと他者のアイテムとを交換したりしてゲーム展開を豊富にすることができる。
（４）前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させるように構成することによって、ポイントやアイテムなどを獲得したことを他者に知らせることができる。
（５）前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存するように構成することによって、次回ゲームを行うときに前回のデータを使用してゲームを行うことができる。
（６）前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金するように構成することによって、ゲームに関する２次的なマーケットを形成することができる。
（７）前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行うように構成することによって、より簡易な構成にすることができる。
（８）前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金するように構成することによって、容易に２次的なマーケットを形成することができる。
（９）前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡであるように構成することによって課金または換金を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下に図を用いて本発明を説明する。
【実施例１】
【０００９】
図１は通常のボードゲーム１であり、ゲーム板１０にスタート１２、ゴール１３および所定の道筋が描かれており、プレーヤの駒２０は道筋上の各ブロック１１上を例えばさいころやルーレットなどによって進行する。詳細は後述するがゲーム板１０はＲＦＩＤタグにデータを書き込んだり読み出したりするリーダライタ（以後ＲＷと称する）を有しており、各ブロック１１にある駒２０に対してデータの入出力を行う。またゲームのルール等は当業者であれば自由に設定することができる。
【００１０】
図２（ａ）はＲＦＩＤタグ３０の一例を示しており、ＲＦＩＤタグ３０はデータの送受信や駆動エネルギを受け取るアンテナ３１を有しており、集積回路３２に接続している。このようなＲＦＩＤタグ３０を図２（ｂ）に示したようにゲームの駒２０に内蔵させる。図では駒２０は円柱状の形状であり、その底部にＲＦＩＤタグ３０が内蔵されている。しかし駒２０の形状はこれに限定されるものではなく当業者であれば自由に形状を決定できる。また、ＲＦＩＤタグ２０の設置場所も底部に限定されない。
【００１１】
また、図１ではゲーム板１０にＲＷ４０がケーブル４１で接続されており、ゲーム板１０の内部に例えば図２（ａ）に示されているアンテナ３１と類似のコイル状のアンテナ（図示せず）が埋め込まれており、駒２０のＲＦＩＤタグに情報を書き込んだり読み出したりする。しかしこれに限定されるものではなく、ＲＷ４０はボード１０内に埋め込む形態でも良い。またボード１０とは離れたところから情報を送信することもできる。さらに情報を書き込むときはＲＷ４０またはボード１０にスイッチ（図示せず）等を設けプレーヤがそれぞれスイッチをＯＮにすることによって書き込むことができる。
【００１２】
図３は本発明のボードゲームのゲーム板１０にコンピュータ５０および情報表示装置５１が接続されている状態を示した図である。情報表示装置５０は例えば液晶表示装置などが好ましい。このように構成することによって各プレーヤが保持しているポイントを該情報表示装置５０に表示したり、各ブロック１１でのゲームの展開に関する情報として、例えばプレーヤにボーナスポイントを与えることや、さいころ等をふるのを１回休みにすることなどの情報を表示したりすることができる。この場合はゲーム板１０の各ブロック１１には何も記載しなくてもよい。このようにすることによってゲームのルール等のゲーム展開に影響を与える情報を例えばインターネットなどの通信回線を通じてコンピュータ５０に記憶させ、新たなルールでゲームを行うことができる。つまりコンピュータに記憶させる情報によっていくつもの種類のゲームを行うことができる。また、ゲーム板１０または駒２０にＬＥＤや発音体を設けることによってゲーム展開にあわせて情報の表示をすることができる。ゲーム終了後には駒２０が有するデータを消去せず、そのまま保持することができる。またゲームの展開に応じてゲーム板１０またはコンピュータ５０に各プレーヤの情報を記憶させ、ゲーム終了後に各駒２０にそれぞれデータを転送するようにしても良い。
【００１３】
図４は本発明のボードゲーム１、コンピュータ５０、情報表示装置５１が接続されたシステムＡがネットワークＮに接続されている状態を示す模式的な図である。このようにシステムＡをネットワークＮに接続することにより、ゲームの対戦相手が離れた場所にいてもゲームを行うことができる。さらにＲＦＩＤタグに記録されたデータをネットワークＮを介して他者と交換することもできる。
【００１４】
またゲーム展開によって得られたデータの中で、例えばゲームによって獲得したポイントや駒２０の有するアイテムなどに課金して２次的なマーケットを形成することができる。より詳細には駒２０にテレビ番組等の有名キャラクターなどを用い、該キャラクターが有する武器や乗り物などのアイテムをゲーム展開によって獲得できるようにして、これらのアイテムに関するデータをＲＦＩＤタグに記録する。これを図４に示したようにネットワークＮでキャラクターを有する会社等のサーバ（図示せず）に送信する。このとき会社はデータに応じた金額を支払う。支払い手段は、詳細は後述するが携帯電話等が使用できる。次に、他者がサーバに保存されているデータをコンピュータシステムで検索し、ほしいデータをダウンロードする。このとき該データに課金することによってデータの売買を行うことができる。
【００１５】
このような課金または換金にはパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡを課金手段または換金手段として使用できる。この場合当業者には既知であるが、ゲーム購入時に課金または換金のために銀行口座、携帯電話、ＰＨＳ等の電話番号を登録することが必要である。またゲーム板１０が有しているＲＷでも課金または換金ができる。ＲＷで課金または換金する場合にはＲＷに固有番号を設定することが必要である。これによってプレーヤを識別することができる。しかし、これに限定されるものではなく、プレーヤを識別できる方法または装置であればよい。
【産業上の利用可能性】
【００１６】
本発明によってボードゲームの展開においてＲＦＩＤタグを有する駒２０がゲーム展開に必要なデータを保持することによって該データを用いて２次的なマーケットを形成することができる。これはデータに課金し、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡ等によって支払いをすることで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】図１は本発明のボードゲームの全体を示した図である。
【図２】図２（ａ）はＲＦＩＤタグであり（ｂ）は該タグを有する駒である。
【図３】図３はゲーム板にコンピュータおよび情報表示装置が接続されている状態を示した図である。
【図４】図４は本発明のボードゲーム、コンピュータ、情報表示装置が接続されたシステムがネットワークに接続されている状態を示す模式的な図である。
【符号の説明】
【００１８】
１ ボードゲーム
１０ ゲーム板
２０ 駒
３０ ＲＦＩＤタグ
４０ リーダライタ
５０ コンピュータ
５１ 情報表示装置
【技術分野】
【０００１】
本発明はＲＦＩＤタグを用いたボードゲームに関し、特にゲーム展開に必要なデータをＲＦＩＤタグに書き込むことを特徴とする。
【背景技術】
【０００２】
従来ボードゲームではゲーム板に駒の進む道筋等を設け、例えばさいころやルーレットなどによって駒の進み方を決定する。各駒は決められた道筋を前記さいころ、ルーレット等によって決定した数だけ移動させ、移動先に設定されたルールに従って例えばポイントを獲得したり、様々なアイテムを獲得したり、さいころを振る順番を１回休んだりするなどして、ゲームを展開させる。
【０００３】
さらに、ゲーム展開に応じて獲得したポイント等を何らかの形でプレーヤが記録する。例えばポイントが印刷されたカードをポイント数だけ保持したり、お金等に見立てたカードを保有したりする。このようにゲームが展開し、最終的に各プレーヤがゴール等のゲームが終了する条件を満たしたとき、ゲームが終了しそのときの各プレーヤのポイントの合計などによって勝敗を決める。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような従来のボードゲームはいわゆるアナログ的なゲームであり、ゲーム展開によって各プレーヤが獲得したポイントや各アイテムは次回のゲームまで持ち越すことはない。またプレーヤ間でポイントやアイテムなどを交換することはない。よって豊富なゲーム展開を提供するには限度を有していた。
【０００５】
本発明は上記のような問題に鑑み、より豊富なゲーム展開を有するボードゲームを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（１）ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を構成する。
（２）前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示されるように構成する。
（３）前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行うように構成する。
（４）前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させるように構成する。
（５）前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存するように構成する。
（６）前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金するように構成する。
（７）前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行うように構成する。
（８）前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金するように構成する。
（９）前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡであるように構成する。
【発明の効果】
【０００７】
（１）ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置を構成することによってゲームのポイント、アイテム等が電子的に駒に書き込むことができる。
（２）前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示されるように構成することによって、プレーヤが獲得したゲーム展開に応じたデータを各プレーヤが認識することができる。
（３）前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行うように構成することによってプレーヤはより高いポイントを獲得したり、または自分のポイントと他者のアイテムとを交換したりしてゲーム展開を豊富にすることができる。
（４）前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させるように構成することによって、ポイントやアイテムなどを獲得したことを他者に知らせることができる。
（５）前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存するように構成することによって、次回ゲームを行うときに前回のデータを使用してゲームを行うことができる。
（６）前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金するように構成することによって、ゲームに関する２次的なマーケットを形成することができる。
（７）前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行うように構成することによって、より簡易な構成にすることができる。
（８）前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金するように構成することによって、容易に２次的なマーケットを形成することができる。
（９）前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡであるように構成することによって課金または換金を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下に図を用いて本発明を説明する。
【実施例１】
【０００９】
図１は通常のボードゲーム１であり、ゲーム板１０にスタート１２、ゴール１３および所定の道筋が描かれており、プレーヤの駒２０は道筋上の各ブロック１１上を例えばさいころやルーレットなどによって進行する。詳細は後述するがゲーム板１０はＲＦＩＤタグにデータを書き込んだり読み出したりするリーダライタ（以後ＲＷと称する）を有しており、各ブロック１１にある駒２０に対してデータの入出力を行う。またゲームのルール等は当業者であれば自由に設定することができる。
【００１０】
図２（ａ）はＲＦＩＤタグ３０の一例を示しており、ＲＦＩＤタグ３０はデータの送受信や駆動エネルギを受け取るアンテナ３１を有しており、集積回路３２に接続している。このようなＲＦＩＤタグ３０を図２（ｂ）に示したようにゲームの駒２０に内蔵させる。図では駒２０は円柱状の形状であり、その底部にＲＦＩＤタグ３０が内蔵されている。しかし駒２０の形状はこれに限定されるものではなく当業者であれば自由に形状を決定できる。また、ＲＦＩＤタグ２０の設置場所も底部に限定されない。
【００１１】
また、図１ではゲーム板１０にＲＷ４０がケーブル４１で接続されており、ゲーム板１０の内部に例えば図２（ａ）に示されているアンテナ３１と類似のコイル状のアンテナ（図示せず）が埋め込まれており、駒２０のＲＦＩＤタグに情報を書き込んだり読み出したりする。しかしこれに限定されるものではなく、ＲＷ４０はボード１０内に埋め込む形態でも良い。またボード１０とは離れたところから情報を送信することもできる。さらに情報を書き込むときはＲＷ４０またはボード１０にスイッチ（図示せず）等を設けプレーヤがそれぞれスイッチをＯＮにすることによって書き込むことができる。
【００１２】
図３は本発明のボードゲームのゲーム板１０にコンピュータ５０および情報表示装置５１が接続されている状態を示した図である。情報表示装置５０は例えば液晶表示装置などが好ましい。このように構成することによって各プレーヤが保持しているポイントを該情報表示装置５０に表示したり、各ブロック１１でのゲームの展開に関する情報として、例えばプレーヤにボーナスポイントを与えることや、さいころ等をふるのを１回休みにすることなどの情報を表示したりすることができる。この場合はゲーム板１０の各ブロック１１には何も記載しなくてもよい。このようにすることによってゲームのルール等のゲーム展開に影響を与える情報を例えばインターネットなどの通信回線を通じてコンピュータ５０に記憶させ、新たなルールでゲームを行うことができる。つまりコンピュータに記憶させる情報によっていくつもの種類のゲームを行うことができる。また、ゲーム板１０または駒２０にＬＥＤや発音体を設けることによってゲーム展開にあわせて情報の表示をすることができる。ゲーム終了後には駒２０が有するデータを消去せず、そのまま保持することができる。またゲームの展開に応じてゲーム板１０またはコンピュータ５０に各プレーヤの情報を記憶させ、ゲーム終了後に各駒２０にそれぞれデータを転送するようにしても良い。
【００１３】
図４は本発明のボードゲーム１、コンピュータ５０、情報表示装置５１が接続されたシステムＡがネットワークＮに接続されている状態を示す模式的な図である。このようにシステムＡをネットワークＮに接続することにより、ゲームの対戦相手が離れた場所にいてもゲームを行うことができる。さらにＲＦＩＤタグに記録されたデータをネットワークＮを介して他者と交換することもできる。
【００１４】
またゲーム展開によって得られたデータの中で、例えばゲームによって獲得したポイントや駒２０の有するアイテムなどに課金して２次的なマーケットを形成することができる。より詳細には駒２０にテレビ番組等の有名キャラクターなどを用い、該キャラクターが有する武器や乗り物などのアイテムをゲーム展開によって獲得できるようにして、これらのアイテムに関するデータをＲＦＩＤタグに記録する。これを図４に示したようにネットワークＮでキャラクターを有する会社等のサーバ（図示せず）に送信する。このとき会社はデータに応じた金額を支払う。支払い手段は、詳細は後述するが携帯電話等が使用できる。次に、他者がサーバに保存されているデータをコンピュータシステムで検索し、ほしいデータをダウンロードする。このとき該データに課金することによってデータの売買を行うことができる。
【００１５】
このような課金または換金にはパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡを課金手段または換金手段として使用できる。この場合当業者には既知であるが、ゲーム購入時に課金または換金のために銀行口座、携帯電話、ＰＨＳ等の電話番号を登録することが必要である。またゲーム板１０が有しているＲＷでも課金または換金ができる。ＲＷで課金または換金する場合にはＲＷに固有番号を設定することが必要である。これによってプレーヤを識別することができる。しかし、これに限定されるものではなく、プレーヤを識別できる方法または装置であればよい。
【産業上の利用可能性】
【００１６】
本発明によってボードゲームの展開においてＲＦＩＤタグを有する駒２０がゲーム展開に必要なデータを保持することによって該データを用いて２次的なマーケットを形成することができる。これはデータに課金し、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡ等によって支払いをすることで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】図１は本発明のボードゲームの全体を示した図である。
【図２】図２（ａ）はＲＦＩＤタグであり（ｂ）は該タグを有する駒である。
【図３】図３はゲーム板にコンピュータおよび情報表示装置が接続されている状態を示した図である。
【図４】図４は本発明のボードゲーム、コンピュータ、情報表示装置が接続されたシステムがネットワークに接続されている状態を示す模式的な図である。
【符号の説明】
【００１８】
１ ボードゲーム
１０ ゲーム板
２０ 駒
３０ ＲＦＩＤタグ
４０ リーダライタ
５０ コンピュータ
５１ 情報表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置。
【請求項２】
前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示される請求項１に記載のゲーム装置。
【請求項３】
前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行う請求項１または２に記載の装置。
【請求項４】
前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させる請求項１ないし３のいずれかに記載の装置。
【請求項５】
前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存する請求項１ないし４のいずれかに記載の装置。
【請求項６】
前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金する請求項１ないし５のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項７】
前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行う請求項６に記載の装置。
【請求項８】
前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金する請求項１ないし５のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項９】
前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡである請求項８に記載の装置。
【請求項１】
ＲＦＩＤタグを内蔵した駒と、該ＲＦＩＤタグにデータを書き込みおよび読み込みを行うリーダライタを内蔵したゲーム板を有するゲーム装置であって、ゲーム展開に応じたデータをゲーム板が前記ＲＦＩＤタグに書き込みまたは読み込みを行うゲーム装置。
【請求項２】
前記ゲーム板はコンピュータおよび情報表示装置に接続され、該ＲＦＩＤタグに書き込まれたデータをゲーム板が読み取り、該データをコンピュータによって処理し、ゲーム展開の副次的な情報が表示装置に表示される請求項１に記載のゲーム装置。
【請求項３】
前記ゲーム板は直接または間接的に通信回線に接続されており、ＲＦＩＤタグのデータを該通信回線により対戦相手と交換し、ゲームを行う請求項１または２に記載の装置。
【請求項４】
前記駒またはゲーム板はＬＥＤまたは発音体を有しゲーム板の所定の場所に該駒が位置したとき、該駒に内蔵されたＲＦＩＤタグのデータが読み込まれ、該データに応じて該ＬＥＤまたは発音体を動作させる請求項１ないし３のいずれかに記載の装置。
【請求項５】
前記ＲＦＩＤタグはゲームに関する所望のデータを有し、ゲーム終了後において該データを保存する請求項１ないし４のいずれかに記載の装置。
【請求項６】
前記ＲＦＩＤタグに保存されたデータをリーダライタで読み込み記憶装置に保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に提供し、リーダライタから他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金する請求項１ないし５のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項７】
前記課金および換金はリーダライタと接続された装置により行う請求項６に記載の装置。
【請求項８】
前記ＲＦＩＤタグに記憶されたデータをゲーム板に内蔵されたリーダライタで読み込み、通信回線により所定のサーバに保存すると共に該データに応じた金額をデータ提供者に換金手段により提供し、前記サーバから通信回線により他のプレーヤがデータをダウンロードすると共に該データに応じた金額を課金手段により課金する請求項１ないし５のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項９】
前記課金又は換金手段はパーソナルコンピュータ、携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡである請求項８に記載の装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００７−２５２７１６（Ｐ２００７−２５２７１６Ａ）
【公開日】平成１９年１０月４日（２００７．１０．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−８２３９４（Ｐ２００６−８２３９４）
【出願日】平成１８年３月２４日（２００６．３．２４）
【出願人】（５０３１７２１３８）株式会社応用電子 (23)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１０月４日（２００７．１０．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月２４日（２００６．３．２４）
【出願人】（５０３１７２１３８）株式会社応用電子 (23)
【Ｆターム（参考）】
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