説明

RFID用紙用プリンター

【課題】データ読み取り書き込み部4とRFIDラベル8(RFIDインレット10)間のデータ交信時は隣接している他のRFIDラベル8による電磁波の干渉を受けることなく、データ交信および印字を行うことができ、読み取り又は書き込み動作が確実性を増し、不良RFIDラベル8としての誤認識を防ぐことを可能としたRFID用紙用プリンターを提供すること。
【解決手段】データ読み取り書き込み部4におけるデータ交信をRFIDラベル8と行った後、所定量28、RFID用紙2を下流側に移送することで、データ交信範囲領域30内には、台紙7により連接され、隣接する単片RFIDラベル8がデータ交信範囲領域30外となり、単枚のRFIDラベル8を存することで、再度の読み取り又は書き込み動作が確実性を増し、不良RFIDラベルとしての誤認識を防ぐことを可能としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFID用紙用プリンターにかかるもので、とくに非接触で情報の読み取りや書き込みを行うとともに、印字を可能としたRFID用紙用プリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、RFID(Radio Frequency Identification)技術による、非接触で情報の読取りや読書きを行うための各種のRFID情報媒体は、所定の表面積を有する、たとえば平面状の用紙本体と、この用紙本体に設けた平面状のアンテナと、このアンテナに接続しているとともに所定の情報を記憶したICチップと、を有するとともに、外部のデータ読み取り書き込み部によって上記情報の読取りや書込みを可能としている。このようなRFID情報媒体は、単葉の形態として使用される場合以外に、これを連続帯状のラベルや下げ札などの形態を有するRFID用紙として任意の形態のプリンターに装填して使用する場合もある。
【0003】
RFID用紙に印字および読み込みや書き込みを行なう場合、プリンターに搭載されているデータ読み取り書き込み部の近傍位置にRFID用紙がデータ交信可能な位置に至った時点で、RFID用紙に対しデータの読取りあるいは書き込み、その結果をメモリに保存し、その位置で再度読み込みを行いRFIDインレットの情報内容の照合確認を行っていた。
【0004】
プリンターに搭載されているRFID用紙などは、RFIDラベル同士を所定の間隔で連続して台紙上に仮着され、データ読み取り書き込み部とデータ交信を行うと通常よりも交信距離は短くなる。この原因として、単片RFIDラベルサイズを小さくすると、帯状に形成された台紙に多数のRFIDラベルが一定の間隔で仮着されて構成される用紙( RFID用紙)において、隣接するラベル同士の間隔が狭くなり、アンテナに対する交信動作範囲に複数のRFIDラベルが入ることとなり、データ読み取り書き込み部からアンテナを介して送信される信号に対して目的とするRFIDラベルの前後のRFIDラベルも応答し、データの書き込みができなくなる場合があるという問題があった。また、RFIDインレットに内蔵するICチップが静電気などの衝撃に弱く、製造工程の途中や使用する前に損傷して使用不能となっているものが少なからず存在する。しかし、ICチップの電気的な損傷は外観からは判別不可能で、データの書き込みができなくなる場合があるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−18456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、その目的は、単片RFIDラベルではデータ交信可能であっても、RFIDラベル同士を所定の間隔で連続して台紙上に仮着され、データ読み取り書き込み部とデータ交信を行うと通常よりも交信距離は短くなり、見かけ上、不良RFIDラベルとしての誤認識を防ぐ誤判定防止可能なRFID用紙プリンターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち第1の本発明は、アンテナと、このアンテナに接続しているとともに所定の情報を記憶したICチップを有するRFID用紙を移送する移送路と、データ読み取り書き込み部と、印字部と、この印字部および前記データ読み取り書き込み部と、を制御する制御部とを有し、前記データ読み取り書き込み部により、前記RFID用紙との間においてデータ交信範囲領域内で情報を読取り又は書き込みするとともに、前記RFID用紙の表面に所定の情報を印字可能としたRFID印字用紙用プリンターであって、前記制御部は、前記RFID用紙に有する前記データ交信範囲領域内で読み取り又は書き込みを行い、前記読み取り又は書き込みが適正であるか否かの判定結果を第1記憶手段に記憶し、前記RFID用紙を下流側に所定量を移送し、前記データ交信範囲領域から前記所定量、移送された位置で読み込み又は書き込みを行い、判定結果を第2記憶手段に記憶し、前記第1記憶手段と、前記第2記憶手段とが、少なくともどちらかの判定結果が正常であれば、さらに下流側に有する前記印字部まで移送後、前記所定の情報を印字する制御を特徴とするRFID印字用紙用プリンターである。
【0008】
上記第1の発明の構成によれば、前記データ読み取り書き込み部は、前記移送路上の前記RFID用紙が移送停止中に読み取り又は書き込みを行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるRFID用紙用プリンターにおいては、RFID用紙を上流側から移送し、データ読み取り書き込み部との交信可能範囲領域の位置に着たとき、ICチップへの読み込み又は書き込みを行った後、判定結果を記憶し、さらに所定量分を移送後、再度の読み込み又は書き込みを行うことにより、電波による干渉、反射の影響を回避できRFID用紙とのデータ交信が確実性を増すものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例によるRFID用紙用プリンター(たとえばサーマルプリンター1)の要部概略側面図である。
【図2】同、データ読み取り書き込み部4とRFID用紙2のセパサイズ25(ラベル本体9のピッチ長26とラベル間ギャップ長27を加えたもの)の関係説明図である。
【図3】同、サーマルプリンター1の動作のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、データ読み取り書き込み部におけるデータ交信を再び行う前に所定量分、下流側に移送することで、データ交信範囲領域内では、台紙により連接され、隣接する単片RFIDラベルがデータ交信領域外となり、単枚のRFIDラベルを存することで、読み取り又は書き込み動作が確実性を増し、不良RFIDラベルとしての誤認識を防ぐことを可能とし、構成を簡素化しつつ全体の処理速度を向上させることができるRFID用紙用プリンターを実現した。
【実施例】
【0012】
本発明の実施例によるRFID用紙用プリンター(たとえば、サーマルプリンター1)を図1ないし図3にもとづき説明する。
図1は、サーマルプリンター1の要部概略側面図であって、サーマルプリンター1は、RFIDラベル8の移送路3と、データ読み取り書き込み部4(リーダーライター)と、印字部5と、制御部6と、を有する。
【0013】
RFIDラベル8は、たとえばラベル形態としてもので、帯状の台紙7と、台紙7上に等間隔に仮着した複数枚のRFIDラベル8と、を有する。もちろん、RFIDラベル8が互いにミシン目などを挟んで連続した状態のタグ(下げ札)形態とすることもできる。
RFIDラベル8は、ラベル本体9にRFIDインレット10(いわゆるICタグ)を積層して組み込んで構成したもので、これを台紙7とともに移送路3上にこれを移送する。RFIDインレット10は、アンテナ11およびICチップ12、を有する。
このRFIDラベル8は、データ読み取り書き込み部4からの電波の発信を受けて、ICチップ12からのデータの読取りおよびICチップ12へのデータの書込みが可能であるとともに、印字部5においてその表面に所定の情報を印字可能である。
なお、台紙7の裏面には、ラベル位置検出用のラベル位置検出用マーク13をあらかじめ印刷してある。
【0014】
移送路3には、RFIDラベル8の供給部(図示せず)からデータ読み取り書き込み部4および印字部5に向かって(上流側から下流側に向かって)RFIDラベル8が適正に移送されるようにしてある。
【0015】
図1に示す通り、データ読み取り書き込み部4は、印字部5の上流側に位置して、RFID用紙2の個々のRFIDラベル8がデータ読み取り書き込み部4との間でデータ交信可能な領域に移送されてきたときに、制御部6からの制御信号により、データ交信範囲領域30(図2より)においてRFIDラベル8からのデータの読取りあるいはRFIDラベル8へのデータの書み込み、すなわち無線による非接触のデータ交信を双方向に行うことができる。もちろんデータ読み取り書き込み部4とRFIDインレット10の位置関係によって読取り性能が低下させないように、電波、電磁誘導の性質上、データ読み取り書き込み部4のRFIDインレット10の面の位置関係は、平行の構造としている。図2に示す読み取り書き込み部4における電磁波の出力値は一定に設定し、データ交信範囲領域30内においてはデータ交信可能であるが、データ交信範囲領域30外では、移送路3から移送されてくるRFIDインレット10は反応しない設定である。
【0016】
図1より、印字部5は、サーマルヘッド14およびプラテンローラー15を有し、ラベル位置検出用マーク13を検出したラベル検出センサー16からの検出信号にもとづき、制御部6からサーマルヘッド14の発熱素子(図示せず)に出力される制御信号により、必要に応じてRFID用紙2のRFIDラベル8の表面上に所定の情報を印字する。この印字する情報としては、RFIDラベル8の管理情報やその他必要な表示情報、あるいはICチップ12内のデータに対応した情報など、任意の情報である。
また、台紙7からRFIDラベル8を剥離するための剥離部(剥離板、図示せず)を必要に応じて設けることにより、台紙7のみを転向させて、台紙7からRFIDラベル8を剥離可能とすることができる。
【0017】
制御部6は、上述したRFID用紙2の移送を制御するとともに、データ読み取り書き込み部4および印字部5(サーマルヘッド14およびプラテンローラー15)やラベル検出センサー16、RFIDセンサー17を制御する。
【0018】
こうした構成のサーマルプリンター1において、データ読み取り書き込み部4においてRFIDラベル8との間のデータ交信すなわち、RFIDラベル8内のICチップ12からデータを読み取り、あるいはICチップ12に必要なデータを書き込むことができるとともに、これらのデータに対応する所定のバーコード情報などを印字部5においてRFIDラベル8の表面に印字可能である。
【0019】
データ読み取り書き込み部4において、あるRFIDラベル8との間でデータ交信ののちに、このRFIDラベル8を上流側へ逆移送(いわゆるバックフィード)を行うことなく、順方向へのRFID用紙2の移送操作のみで(すなわち、データ読取り書き込み部4と印字部5との間でそれぞれRFIDラベル8と一対一の関係を維持したまま)、データ交信およびデータ印字を順次実行可能である。
【0020】
図1において、このサーマルプリンター1は、制御部6に記憶手段である第1データメモリ21、並びに第2データメモリ22を設けている。記憶手段としては、不揮発性RAMなど電源をオフしてもデータが記憶されているものが好適である。
さらに、移送路3上においてデータ読み取り書き込み部4の上流側にRFIDインレット10を位置検出するためのRFIDセンサー17を設けるとともに、このRFIDセンサー17に検出可能なRFID位置検出用マーク18を台紙7の裏面においてRFIDインレット10に対応した部位にあらかじめ印刷を施している。
RFIDセンサー17がRFID位置検出用マーク18を検出したときには、データ読み取り書き込み部4がRFIDラベル8(RFIDインレット10)とデータ交信開始可能な位置に移送されてきたことになる。
【0021】
図2はデータ読み取り書き込み部4とRFID用紙2のセパサイズ25(ラベルのピッチ長26とラベル間ギャップ27長を加えたもの)の関係説明図である。図2(a1)はセパサイズA25の場合で、データ交信範囲領域30よりもセパサイズA25が大きいときにRFIDセンサー17がRFID位置検出用マーク18を検出した時点で移送を停止し、データ読み取り書き込み部4が、読み取り又は書き込みを行う状態である。図2(a2)はセパサイズA25であるRFID用紙2を移送路3上で所定量W28下流側に移動した状態である。つまり、所定量W28とはRFIDインレット10が移動後においてもデータ交信範囲領域30に存することができる移動距離である。したがってデータ交信範囲領域30内には単数のRFIDラベル8が存するのみで、隣接したRFIDラベル8がデータ交信範囲領域30外に有することとなる。
【0022】
同様に図2より(b1)はセパサイズB25の大きさが、データ交信範囲領域30/2 < セパサイズB25 の場合で、つまりデータ交信範囲領域30は、セパサイズB25より大きいが2倍のセパサイズB25よりは小さいとき、RFIDセンサー17がRFID位置検出用マーク18を検出した時点で移送を停止し、データ読み取り書き込み部4が、読み取り又は書き込みを行う状態である。(b2)はセパサイズB25であるRFID用紙2を移送路3上で所定量X28下流側に移動した状態である。データ交信範囲領域30内には単数のRFIDラベル8が存するのみで、隣接したRFIDラベル8がデータ交信範囲領域30外に有することとなる。
データ交信範囲領域30 > 2×セパサイズ の場合として、極小RFIDラベル8となるが、ラベル間ギャップ27を通常幅より大きくし、データ交信範囲領域30 = 2×セパサイズ とすることで、(b1)、(b2)の処理と同一となり、データ交信範囲領域30内には単数のRFIDラベル8が存するのみで、隣接したRFIDラベル8がデータ交信範囲領域30外に有することとなる。
【0023】
図1より、制御部6は、データ読み取り書き込み部4によるデータ交信ののち、RFIDラベル8用の第1記憶手段である第1データメモリ21に、また所定量分、移送後、再びデータ交信ののち第2記憶手段である第2データメモリ22に格納し、RFIDラベル8についてそのデータ交信結果の判定結果を確認し、印字部5におけるこのRFIDラベル8への印字を許可する。
【0024】
こうした構成のサーマルプリンター1において、データ読み取り書き込み部4におけるRFIDラベル8との間のデータ交信(データの読み取りないし書き込み)および印字部5における印字動作について説明する。
図3は、サーマルプリンター1の動作のフローチャート図であって、ステップS1において、RFID用紙2の移送を開始し、ステップS2において、RFIDラベル8のRFIDインレット10をRFIDセンサー17により検出すればRFID用紙2の移送を停止する。RFIDセンサー17がRFIDラベル8の台紙7に印刷されているRFID用位置検出マークを未検出であれば、検出するまでRFID用紙2を移送する。ステップS3においてデータ読み取り書き込み部4とRFIDラベル8(RFIDインレット10)との間のデータ交信を行い、その交信の適正か否かの結果を第1データメモリ21に保存する。
【0025】
ステップS4においてRFID用紙2を所定量X28分だけ移送し、停止後、再度データ読み取り書き込み部4とRFIDラベル8(RFIDインレット10)との間のデータ交信を行う。これは、データ読み取り書き込み部4のデータ交信領域内に単数のRFIDラベル8とのデータ交信を行うためであり、単片RFIDラベル8のピッチ長26により移送する所定量X28を可変可能とする。すなわち、データ交信領域内では、台紙7により連接され、隣接するRFIDラベル8がデータ交信領域外となり、単枚のRFIDラベル8を存することで、読み取り又は書き込み動作が確実性を増し、不良RFIDラベルとしての誤認識を防ぐことを可能とする。
【0026】
また、図3のフローチャートには未記載であるが、データ読み取り書き込み部4と、RFIDラベル8とが、データ交信範囲領域30内で読み取り又は書き込みを行い、読み取り又は書き込みが適正であるか否かの判定結果が正常の場合は、印字部5まで移送後、印字を行ない、異常の場合のみ、RFID用紙2を下流側に所定量X28を移送し、その所定量X28移送された位置で読み込み又は書き込みを行い、判定結果が正常であれば、さらに下流側に有する印字部5まで移送し、所定の情報を印字することも可能である。
【0027】
ステップS5においてデータ読み取り書き込み部4とRFIDラベル8(RFIDインレット10)との間のデータ交信を行い、その交信の適正か否かの結果を第2データメモリ22に保存する。
【0028】
ステップS6において、第1データメモリ21、及び第2データメモリ22における判定結果が、適正であるかを確認し、少なくともどちらか一方が適正であれば、ステップS7において移送を再開し、ラベル検出センサー16によりラベル位置検出用マーク13を検出されることで適正な印字開始位置となり、データ読み取り書き込み部4より下流に位置する印字部5により、そのRFIDラベル8に印字を行なう。ステップ8において、そのRFIDラベル8に印字し、第1データメモリ21、及び第2データメモリ22における判定結果が、両方共に不適正であれば、不良RFIDラベルであると判断し、ステップS9において警告印字を行う。警告印字の方法は任意であって、たとえば、RFIDラベル8への「×印」の印字、あるいは「RFID不良」の印字などがある。
【0029】
かくして、たとえば、データ交信範囲領域30よりもセパサイズが大きいときや、データ交信範囲領域30/2 < セパサイズの場合などでは、仮にRFIDラベル8に対するRFIDインレット10の挟み込まれる位置が、どの部位に挟み込まれてもRFIDラベル8は同じ移送路3上の位置でデータ交信(読み取り、書き込み動作)しないため、移送前後において、少なくともデータ交信範囲領域30内には単数のRFIDラベル8が存することになり、データ読み取り書き込み部4とRFIDラベル8(RFIDインレット10)間のデータ交信時は隣接している他のRFIDラベル8による電磁波の干渉を受けることなく、データ交信および印字を行うことができる。したがって、読み取り又は書き込み動作が確実性を増し、不良RFIDラベルとしての誤認識を防ぐことが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 サーマルプリンター(実施例、図1)
2 RFID用紙
3 移送路
4 データ読み取り書き込み部
5 印字部
6 制御部
7 台紙
8 RFIDラベル
9 ラベル本体
10 RFIDインレット
11 アンテナ
12 ICチップ
13 ラベル位置検出用マーク
14 サーマルヘッド
15 プラテンローラー
16 ラベル検出センサー
17 RFIDセンサー
18 RFID位置検出用マーク
21 第1データメモリ
22 第2データメモリ
25 セパサイズ、セパサイズA、セパサイズB
26 ピッチ長
27 ラベル間ギャップ
28 所定量W、所定量X
30 データ交信範囲領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナと、このアンテナに接続しているとともに所定の情報を記憶したICチップを有するRFID用紙を移送する移送路と、データ読み取り書き込み部と、印字部と、この印字部および前記データ読み取り書き込み部と、を制御する制御部とを有し、
前記データ読み取り書き込み部により、前記RFID用紙との間においてデータ交信範囲領域内で情報を読取り又は書き込みするとともに、前記RFID用紙の表面に所定の情報を印字可能としたRFID印字用紙用プリンターであって、
前記制御部は、前記RFID用紙に有する前記データ交信範囲領域内で読み取り又は書き込みを行い、前記読み取り又は書き込みが適正であるか否かの判定結果を第1記憶手段に記憶し、前記RFID用紙を下流側に所定量を移送し、前記データ交信範囲領域から前記所定量、移送された位置で読み込み又は書き込みを行い、判定結果を第2記憶手段に記憶し、前記第1記憶手段と、前記第2記憶手段とが、少なくともどちらかの判定結果が正常であれば、さらに下流側に有する前記印字部まで移送後、前記所定の情報を印字する制御を特徴とするRFID印字用紙用プリンター。
【請求項2】
前記データ読み取り書き込み部は、前記移送路上の前記RFID用紙が移送停止中に読み取り又は書き込みを行うことを特徴とする請求項1記載のRFID印字用紙用プリンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−76276(P2011−76276A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225756(P2009−225756)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】