説明

RON抗体およびその使用

本発明は、特に癌の診断および処置における、RON(receptor d’origine nantais、MST1R)に結合する抗体およびその使用に関する。RONが媒介する生存促進および腫瘍増殖経路を阻害する特異的抗体、ならびにその変異体、フラグメント、および誘導体を提供する。また、RONに結合するリガンドであるMSPの能力を遮断する特異的抗体、ならびにかかる抗体のフラグメント、変異体、および誘導体も提供する。また、本発明は、上記の抗体またはそのフラグメント、変異体、もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチド、ならびにかかるポリヌクレオチドを含むベクターおよび宿主細胞を含む。本発明は、本発明の抗体を使用して癌を診断および処置する方法をさらに含む。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。
【請求項2】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントであって、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体が、RONに結合するのを競合的に阻害する、抗体またはそのフラグメント。
【請求項3】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントであって、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体のものと同一の抗原結合ドメインを含む、前記抗体またはそのフラグメント。
【請求項4】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントの重鎖可変領域(VH)は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項5】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントの軽鎖可変領域(VL)は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項6】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項7】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項8】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項9】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項10】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項11】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列をそれぞれ含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列をそれぞれ含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−1(VH−CDR1)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
前記VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−2(VH−CDR2)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項16】
前記VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される、請求項15に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−3(VH−CDR3)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項18】
前記VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される、請求項17に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項19】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−1(VL−CDR1)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項20】
前記VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される、請求項19に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項21】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−2(VL−CDR2)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項22】
前記VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される、請求項21に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項23】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−3(VL−CDR3)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項24】
前記VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される、請求項23に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項25】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、前記VH−CDRのうちの少なくとも1つの1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる、抗体またはそのフラグメント。
【請求項26】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項27】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択されるVL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、前記VL−CDRのうちの少なくとも1つの1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる、抗体またはそのフラグメント。
【請求項28】
RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。
【請求項29】
VHフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項1〜28のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項30】
VLフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項1〜29のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項31】
線状エピトープに結合する、請求項1〜30のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項32】
非線状の立体構造エピトープに結合する、請求項1〜30のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項33】
多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む、請求項1〜32のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項34】
多特異性である、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項35】
二重特異性である、請求項34に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項36】
二重特異性である、請求項1〜35のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項37】
重鎖および軽鎖可変ドメインが、マウスである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項38】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体からのものである、請求項37に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項39】
重鎖および軽鎖可変ドメインが完全にヒトである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項40】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントからのものである、請求項39に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項41】
ヒト化される、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項42】
キメラである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項43】
霊長類化される、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項44】
完全にヒトである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項45】
Fabフラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項46】
Fab’フラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項47】
F(ab)2フラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項48】
Fvフラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項49】
単鎖抗体である、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項50】
ヒトカッパ定常領域およびヒトラムダ定常領域からなる群から選択される、軽鎖定常領域を含む、請求項1〜46および49のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項51】
重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、請求項1〜46および49のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項52】
前記重鎖定常領域またはそのフラグメントは、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される、請求項51に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項53】
前記参照モノクローナル抗体の解離定数(KD)より小さいKDによって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項1〜52のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項54】
5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項1〜53のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項55】
マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する、請求項1〜54のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項56】
細胞の表面に発現したRONに結合する、請求項1〜55のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項57】
前記細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージである、請求項56に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項58】
MSPのRONへの結合を遮断する、請求項1〜57のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項59】
RONのMSP依存性活性化を阻害する、請求項1〜58のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項60】
RONのMSP非依存性活性化を阻害する、請求項1〜59のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項61】
RONが媒介するRAS/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する、請求項1〜60のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項62】
RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する、請求項1〜61のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項63】
RONが媒介する細胞増殖を阻害する、請求項1〜62のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項64】
腫瘍細胞成長、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する、請求項1〜63のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項65】
アポトーシスを誘発する、請求項1〜64のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項66】
融合される異種ポリペプチドをさらに含む、請求項1〜65のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項67】
前記抗体は、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの前記薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される薬剤に共役される、請求項1〜66のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項68】
前記細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの前記細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項67に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項69】
前記検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの前記検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項68に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項70】
請求項1〜69のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント、および担体を含む、組成物。
【請求項71】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、前記VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項72】
前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される、請求項71に記載のポリヌクレオチド。
【請求項73】
前記VHポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、前記VHポリペプチドの前記アミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される、請求項71または72に記載のポリヌクレオチド。
【請求項74】
前記最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去を含む、請求項73に記載のポリヌクレオチド。
【請求項75】
前記最適化は、前記ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む、請求項73または74に記載のポリヌクレオチド。
【請求項76】
前記核酸は、配列番号3、配列番号13、配列番号23、配列番号33、配列番号43、配列番号53、配列番号63、配列番号73、配列番号83、配列番号93、配列番号114、配列番号124、配列番号134、および配列番号144からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項71〜75のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項77】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、前記VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項78】
前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される、請求項77に記載のポリヌクレオチド。
【請求項79】
前記VLポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、前記VLポリペプチドの前記アミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される、請求項77または78に記載のポリヌクレオチド。
【請求項80】
前記最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去を含む、請求項79に記載のポリヌクレオチド。
【請求項81】
前記最適化は、前記ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む、請求項79または80に記載のポリヌクレオチド。
【請求項82】
前記核酸は、配列番号8、配列番号18、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98、配列番号119、配列番号129、配列番号139、および配列番号149からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項77〜81のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項83】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、前記VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項84】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、前記VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項85】
2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項86】
前記VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される、請求項85に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項87】
4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項88】
前記VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される、請求項87に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項89】
4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項90】
前記VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される、請求項89に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項91】
4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項92】
前記VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される、請求項91に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項93】
2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項94】
前記VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される、請求項93に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項95】
4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項96】
前記VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される、請求項95に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。
【請求項97】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含み、前記VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項98】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドは、10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含み、前記VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。
【請求項99】
前記抗体VHポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜98のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項100】
前記抗体VLポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜98のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項101】
前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜100のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項102】
前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜101のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項103】
前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜102のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項104】
前記VHポリペプチドに融合された重鎖ヒンジ領域をコードする核酸をさらに含む、請求項71〜103のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項105】
前記重鎖定常領域は、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される、請求項101〜104のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項106】
前記VLポリペプチドに融合された軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜105のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項107】
前記軽鎖定常領域は、ヒトカッパである、請求項106に記載のポリヌクレオチド。
【請求項108】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、請求項71〜107のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項109】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M8O−BO3、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体を競合的に阻害する、請求項71〜108のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項110】
前記VHポリペプチドのフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項71〜109のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項111】
前記VLポリペプチドのフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項71〜110のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項112】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、線状エピトープに結合する、請求項71〜111のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項113】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、非線状の立体構造エピトープに結合する、請求項71〜112のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項114】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む、請求項71〜113のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項115】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、多特異性である、請求項71〜114のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項116】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、二重特異性である、請求項71〜115のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項117】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項118】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントのものと同一である、請求項117に記載のポリヌクレオチド。
【請求項119】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項120】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体のものと同一である、請求項119に記載のポリヌクレオチド。
【請求項121】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、ヒト化される、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項122】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、キメラである、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項123】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、霊長類化される、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項124】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項125】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Fabフラグメントである、請求項71〜124のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項126】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Fab’フラグメントである、請求項71〜124のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項127】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、F(ab)2フラグメントである、請求項71〜124のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項128】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Fvフラグメントである、請求項71〜124のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項129】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、単鎖抗体である、請求項71〜124のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項130】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項71〜129のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項131】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する、請求項71〜130のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項132】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞の表面に発現したRONに結合する、請求項71〜131のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項133】
前記細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージである、請求項132に記載のポリヌクレオチド。
【請求項134】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSPのRONへの結合を遮断する、請求項71〜133のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項135】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP依存性のRONの活性化を阻害する、請求項71〜134のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項136】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP非依存性のRONの活性化を阻害する、請求項71〜135のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項137】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介するRas/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する、請求項71〜136のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項138】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する、請求項71〜137のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項139】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介する細胞増殖を阻害する、請求項71〜138のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項140】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、腫瘍細胞成長、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する、請求項71〜139のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項141】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、アポトーシスを誘発する、請求項71〜140のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項142】
異種ポリペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜141のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項143】
前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの前記薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される薬剤に共役される、請求項71〜142のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項144】
前記細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの前記細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項143に記載のポリヌクレオチド。
【請求項145】
前記検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの前記検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項143に記載のポリヌクレオチド。
【請求項146】
請求項71〜145のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、および担体を含む、組成物。
【請求項147】
請求項71〜145のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項148】
前記ポリヌクレオチドは、プロモーターと操作可能に関連する、請求項147に記載のベクター。
【請求項149】
請求項147または請求項148に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項150】
RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法であって、請求項149に記載の宿主細胞を培養するステップと、前記抗体またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、方法。
【請求項151】
請求項150に記載の方法によって産生される、単離されたポリペプチド。
【請求項152】
請求項71〜145のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチドによってコードされる、単離されたポリペプチド。
【請求項153】
前記ポリペプチドを含む抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する、請求項152に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項154】
請求項152または153に記載のポリペプチドを含む、単離された抗体またはそのフラグメント。
【請求項155】
単離されたVHコードポリヌクレオチドおよび単離されたVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列をコードする核酸を含み、前記VHコードポリヌクレオチドおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する、組成物。
【請求項156】
前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列をコードする核酸を含む、請求項155に記載の組成物。
【請求項157】
単離されたVHコードポリヌクレオチドおよび単離されたVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、20個未満の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一である、アミノ酸配列をコードする核酸を含み、前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する、組成物。
【請求項158】
単離されたVHコードポリヌクレオチドおよび単離されたVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコードポリヌクレオチドは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、ならびに配列番号95、96、および97からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLコードポリヌクレオチドは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する。
【請求項159】
前記VHコードポリヌクレオチドは、前記抗体VHポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜158のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項160】
前記VLコードポリヌクレオチドは、前記抗体VLポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜158のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項161】
前記VHコードポリヌクレオチドは、前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜160のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項162】
前記VHコードポリヌクレオチドは、前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜161のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項163】
前記VHコードポリヌクレオチドは、前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜162のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項164】
前記VHコードポリヌクレオチドは、前記VHポリペプチドに融合された重鎖ヒンジ領域をコードする核酸をさらに含む、請求項155〜163のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項165】
前記重鎖定常領域は、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される、請求項155〜164のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項166】
前記VLコードポリヌクレオチドは、前記VLポリペプチドに融合された軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜165のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項167】
前記軽鎖定常領域は、ヒトカッパである、請求項166に記載の組成物。
【請求項168】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、請求項155〜167のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項169】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体を競合的に阻害する、請求項155〜167のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項170】
前記VHおよびVLポリペプチドのフレームワーク領域は、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項155〜169のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項171】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、線状エピトープに結合する、請求項155〜170のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項172】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、非線状の立体構造エピトープに結合する、請求項155〜170のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項173】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む、請求項155〜170のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項174】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、多特異性である、請求項155〜173のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項175】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、二重特異性である、請求項155〜174のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項176】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、完全にヒトである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項177】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントのものと同一である、請求項176に記載の組成物。
【請求項178】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、マウスである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項179】
前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体のものと同一である、請求項178に記載の組成物。
【請求項180】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、ヒト化される、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項181】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、キメラである、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項182】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、霊長類化される、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項183】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、完全にヒトである、請求項155〜175のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項184】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、Fabフラグメントである、請求項155〜183のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項185】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、Fab’フラグメントである、請求項155〜183のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項186】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、F(ab)2フラグメントである、請求項155〜183のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項187】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、Fvフラグメントである、請求項155〜183のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項188】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、単鎖抗体である、請求項155〜183のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項189】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項155〜188のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項190】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する、請求項155〜189のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項191】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、細胞の表面に発現したRONに結合する、請求項155〜190のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項192】
前記細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージである、請求項191に記載の組成物。
【請求項193】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、MSPのRONへの結合を遮断する、請求項155〜192のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項194】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、MSP依存性のRONの活性化を阻害する、請求項155〜193のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項195】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、MSP非依存性のRONの活性化を阻害する、請求項155〜194のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項196】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介するRas/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する、請求項155〜195のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項197】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する、請求項155〜196のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項198】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介する細胞増殖を阻害する、請求項155〜197のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項199】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、腫瘍細胞成長、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する、請求項155〜198のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項200】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、アポトーシスを誘発する、請求項155〜199のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項201】
前記VHコードポリヌクレオチド、前記VLコードポリヌクレオチド、または前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドの両方が、異種ポリペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項155〜200のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項202】
前記VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの前記薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される薬剤に共役される、請求項155〜201のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項203】
前記細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの前記細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項202に記載の組成物。
【請求項204】
前記検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの前記検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項202に記載の組成物。
【請求項205】
前記VHコードポリヌクレオチドは、第1のベクター上に含有され、前記VLコードポリヌクレオチドは、第2のベクター上に含有される、請求項155〜204のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項206】
前記VHコードポリヌクレオチドは、第1のプロモーターと操作可能に関連し、前記VLコードポリヌクレオチドは、第2のプロモーターと操作可能に関連する、請求項205に記載の組成物。
【請求項207】
前記第1および第2のプロモーターは、同一プロモーターの複製物である、請求項206に記載の組成物。
【請求項208】
前記第1および第2のプロモーターは、同一ではない、請求項206に記載の組成物。
【請求項209】
前記第1のベクターおよび前記第2のベクターは、単一宿主細胞に含有される、請求項205〜208のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項210】
前記第1のベクターおよび前記第2のベクターは、別個の宿主細胞に含有される、請求項205〜208のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項211】
RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法であって、請求項209に記載の宿主細胞を培養するステップと、前記抗体またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、方法。
【請求項212】
RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法であって、請求項210に記載の別個の宿主細胞を共培養するステップと、前記抗体またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、方法。
【請求項213】
RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法であって、請求項210に記載の別個の宿主細胞を別個に培養するステップと、前記VHコードポリペプチドおよび前記VLコードポリペプチドを組み合わせるステップと、前記抗体またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、方法。
【請求項214】
請求項211〜213のうちのいずれか1項に記載の方法によって産生される、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメント。
【請求項215】
前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、同一ベクター上にある、請求項155〜204のうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項216】
請求項215に記載のベクター。
【請求項217】
前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、それぞれプロモーターと操作可能に関連する、請求項216に記載のベクター。
【請求項218】
前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、インフレームで融合され、それらと操作可能に関連する単一プロモーターから共転写され、単鎖抗体またはその抗原結合性フラグメントに共翻訳される、請求項216に記載のベクター。
【請求項219】
前記VHコードポリヌクレオチドおよび前記VLコードポリヌクレオチドは、それらと操作可能に関連する単一プロモーターから共転写されるが、別個に翻訳される、請求項216に記載のベクター。
【請求項220】
前記VHコードポリヌクレオチドと前記VLコードポリヌクレオチドとの間に配列されるIRES配列をさらに含む、請求項219に記載のベクター。
【請求項221】
VHをコードする前記ポリヌクレオチドおよびVLをコードする前記ポリヌクレオチドは、別個に転写され、それぞれ別個のプロモーターと操作可能に関連する、請求項216に記載のベクター。
【請求項222】
前記別個のプロモーターは、同一プロモーターの複製物である、請求項211に記載のベクター。
【請求項223】
前記別個のプロモーターは、同一ではない、請求項221に記載のベクター。
【請求項224】
請求項216〜223のうちのいずれか1項に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項225】
RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法であって、請求項224に記載の宿主細胞を培養するステップと、前記抗体またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、方法。
【請求項226】
請求項225に記載の方法によって産生される、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメント。
【請求項227】
動物の過剰増殖性疾患を処置するための方法であって、処置を必要とする動物に、
a)請求項1〜69、154、214、および226のうちのいずれか1項に記載の単離された抗体またはそのフラグメントと、
b)薬剤として許容される担体と、を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項228】
前記過剰増殖性疾病または疾患は、癌、新生物、腫瘍、悪性腫瘍、またはそれらの転移からなる群から選択される、請求項227に記載の方法。
【請求項229】
前記抗体またはそのフラグメントは、悪性細胞の表面に発現したRONに特異的に結合する、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記抗体またはそのフラグメントの前記悪性細胞への結合は、前記悪性細胞の成長阻害をもたらす、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記抗体またはそのフラグメントは、腫瘍細胞増殖を阻害する、請求項227〜230のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項232】
腫瘍細胞増殖は、転移成長の阻止または遅延を通じて阻害される、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
前記抗体またはそのフラグメントは、腫瘍細胞遊走を阻害する、請求項227〜230のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項234】
腫瘍細胞増殖は、腫瘍の隣接組織への拡散の阻止または遅延を通じて阻害される、請求項231に記載の方法。
【請求項235】
前記過剰増殖性疾病または疾患は、前立腺、結腸、腹部、骨、乳房、消化器系、肝臓、膵臓、腹膜、副腎、副甲状腺、脳下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺、眼、頭部、頸部、中枢神経系、末梢神経系、リンパ系、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部、または尿生殖路に位置する新生物である、請求項228に記載の方法。
【請求項236】
前記過剰増殖性疾病は、癌であり、前記癌は、扁平上皮癌、黒色腫、白血病、骨髄腫、胃癌、脳癌、肺癌、膵臓癌、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣癌、甲状腺癌、および頭頸部癌からなる群から選択される、請求項228に記載の方法。
【請求項237】
前記癌は、胃癌、腎臓癌、脳癌、膀胱癌、結腸癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、卵巣癌、および前立腺癌からなる群から選択される、請求項236に記載の方法。
【請求項238】
前記動物は、哺乳動物である、請求項227〜237のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項239】
前記哺乳動物は、ヒトである、請求項238に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14C】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17A】
image rotate

【図17B】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公表番号】特表2011−509687(P2011−509687A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544322(P2010−544322)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/000376
【国際公開番号】WO2009/094148
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】