説明

U型管路の断熱システム

【課題】 流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとが同側に隣り合って設置されたU型管路を温度差がある流体が流れるとき、熱エネルギー損失を防ぐU型管路の断熱システムを提供する。
【解決手段】 U型流体管路の流体入口端と流体出口端の両方、またはいずれか一方のパイプセグメントを直接断熱材料で構成し、または流体入口端と流体出口端との間に断熱構造を設置し、更に熱伝導材料により製造された柱状熱伝導体に設置する。これにより、同側に隣り合って設置された流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとの間に、温度差がある流体が流れるとき、温度差により熱伝導が生じることによる熱エネルギー損失を防ぐことが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度差がある流体が流れるU型管路の断熱システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとが同側に隣り合って設置されたU型管路を備える熱交換装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−283014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のU型管路熱交換装置では、温度差がある流体が流れるとき、流体入口端と流体出口端が隣り合っているために、温度差により熱伝導が生じることによって、熱エネルギー損失になる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとが同側に隣り合って設置されたU型管路を温度差がある流体が流れるとき、熱エネルギー損失を防ぐU型管路の断熱システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、中心に設けられる断熱管路と中心の周りに環状に設けられる環状管路とをU型に配し、熱エネルギーを互いに伝導するU型管路の断熱システムであって、U型流体管路の流体入口端と流体出口端の両方、またはいずれか一方のパイプセグメントを直接断熱材料で構成し、または流体入口端と流体出口端との間に断熱構造を設置し、更に熱伝導材料により製造された柱状熱伝導体に設置することを特徴とする。
これにより、同側に隣り合って設置された流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとの間に、温度差がある流体が流れるとき、温度差により熱伝導が生じることによる熱エネルギー損失を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】U型管路(100)を蓄熱体(500)に設置する従来技術の図である。
【図2】U型管路(100)を柱状熱伝導体(300)に設置し、また柱状熱伝導体(300)を蓄熱体(500)に設置する従来技術の図である。
【図3】本発明の第1実施例の構造模式図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の変形例の構造模式図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の構造模式図である。
【図8】図7の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態によるU型管路の断熱システムは、浅い地表面または池、湖、川、海等の自然蓄熱体または人工的な固相、気相、または、液相物質によって構成される蓄熱体(500)の中に設置される。
このU型管路の断熱システムは、U型コア管及び環状分布の管路の流体入口端と流体出口端の両方、またはいずれか一方のパイプセグメントを直接断熱材料で構成し、または流体入口端と流体出口端との間に断熱構造を設置することによって、温度差がある熱伝導流体が流れるときに、同側に隣り合っている流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとの間の熱伝導による熱エネルギー損失を防ぐ。
【0008】
本実施形態の各U型管路(100)の中を流れる熱伝導流体(111)は、下記の一種以上の流体を含む。
1)液相流体
2)気相流体
3)液相から気相に転移する流体
4)気相から液相に転移する流体
【0009】
従来のU型管路熱交換装置は、流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとが隣り合って設置されており、温度差がある流体を流れるとき、流体入口端と流体出口端との間に、常に温度差により熱伝導が生じるため、熱エネルギー損失になる。例を挙げて説明する。
【0010】
図1に従来のU型管路(100)を蓄熱体(500)に設置する実施例を示す。U型管路(100)の流体の第一出入口端(101)のパイプセグメントと同側に隣り合って設置されている流体の第二出入口端(102)のパイプセグメントを流れる熱伝導流体(111)に温度差があるとき、流体入口端と流体出口端との間に熱伝導が生じて、熱エネルギー損失になる。
【0011】
図2に従来のU型管路(100)を柱状熱伝導体(300)に設置し、また柱状熱伝導体(300)を蓄熱体(500)に設置する実施例を示す。
柱状熱伝導体(300)を浅い地表面または池、湖、川、海等の自然蓄熱体または人工的な固相、気相、または、液相物質によって構成される蓄熱体(500)の中に設置する。U型管路の流体の第一出入口端(101)と流体の第二出入口端(102)を流れる熱伝導流体(111)に温度差があるとき、同側に隣り合って設置される流体の第一出入口端(101)のパイプセグメントと流体の第二出入口端(102)のパイプセグメントとの間に熱伝導が生じるため、熱エネルギー損失になる。
【0012】
本発明の実施形態によるU型管路の断熱システムは、浅い地表面または池、湖、川、海等の自然蓄熱体または人工的な固相、気相、または、液相物質によって構成される蓄熱体(500)の中に設置される。
このU型管路の断熱システムは、中心に設けられる断熱管路と中心の周りに環状に設けられる環状管路とをU型に配し、互いに熱エネルギーを伝導するU型流体管路の流体入口端と流体出口端との両方、またはいずれか一方のパイプセグメントを直接断熱材料で構成し、または流体入口端と流体出口端との間に断熱構造を設置する。これにより、温度差がある熱伝導流体が管路を流れるとき、同側に隣り合っている入口端のパイプセグメントと出口端のパイプセグメントとの間の熱伝導による熱エネルギー損失を防ぐことができる。
以下、本発明の実施例を図3〜図8に基づいて説明する。
【0013】
(第1実施例)
図3は本発明の第1実施例の構造模式図である。第1実施例では、二経路以上の複数経路のU型螺旋状管路構造(800)は、柱状熱伝導体(300)中に設けられ、また柱状熱伝導体(300)の周縁部に螺旋状に設置される。その底部は中心に向かって集中し、またU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を経て流体の第一出入口端(101)に通じ、また中心に設定された複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置する。
図4は図3の断面図である。
図3と図4とに示す主な構成は下記の通りである。
【0014】
−−複数経路のU型螺旋状管体:二経路以上を有し熱伝導流体(111)が流れるU型螺旋状管路構造(800)によって構成され、または複数セットのU型螺旋状管路構造(800)を固相物体または膠状物体によって構成される柱状熱伝導体(300)の中に設置する。
複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を螺旋状柱状熱伝導体(300)の周りの近くの辺縁に螺旋状に設置し、その中の各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第一出入口端(101)を螺旋管構造の中心の上に設置し、また各経路を経て、U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)と各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部において互いに連通する。また各経路の流体の第二出入口端(102)は、各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を経由してU型螺旋状管路構造(800)の上方に螺旋状に上るU型螺旋状管路構造(800)の上端に設置される。
【0015】
−−断熱装置(400):断熱効果を持つ固体、可撓体、発泡体、封入されたコロイド、気体、液体、または、真空構造によって構成される熱障壁構造であり、二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)を柱状熱伝導体(300)に設置する。複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)は、上に向かって流体の第一出入口端(101)に通じるため、柱状熱伝導体(300)に集中される。
U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)は、直接断熱材料で製作されるか、表面に断熱材料が被覆され、または、複数経路のU型螺旋状管路の集中した中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置する。
上述した断熱装置(400)を通して、集中設置される各複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)と、各経路のU型螺旋状管路構造(800)、及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)との間の熱伝導による熱エネルギー損失を大幅に減らす。
【0016】
その構造は下記(1)〜(3)の一種以上の構造形態によって構成される。
(1)管路構造アセンブリ:
二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)とU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって複数経路のU型螺旋管路を構成し、及び各経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を軸方向の中心に隣り合わせて集中設置する。またU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置し、または各経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を直接断熱材料で製作することによって管路構造アセンブリを構成する。
【0017】
(2)柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造:
熱伝導材料によって構成される。円形、楕円形、方形、長方形、または、星形等を含む幾何形状の断面を有する柱状熱伝導体(300)で二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)とU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を覆う。及び各経路を軸方向の中心に隣り合わせて集中設置するU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置することによって柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造(図3、4参照)を構成する。
【0018】
または、(2)に代えて、図5、図6に示す第1実施例の変形例の構造形態(2’)を採用してもよい。
図5は本発明の第1実施例の変形例の構造模式図である。この変形例は、柱状熱伝導体(300)へ応用し、その中に二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)を設け、また多螺旋状を柱状熱伝導体(300)の周りに分布し、またその複数経路をコアに設置する個別U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の外側に断熱装置(400)を設置する。
図6は図5の断面図である。
(2’)軸方向の中心に隣り合って集中設置された複数経路のU型螺旋状管路の個別の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を別々に設置し、またはU型螺旋状管路の個別の中心パイプセグメント(700)を直接断熱材料で製作することによって柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造を構成する。
【0019】
(3)内部に管路を備える柱状熱伝導体(300)を構造体として利用した柱状構造:
柱状熱伝導体(300)で直接製作される。複数経路のU型螺旋管路を設置するために、内部に管路を備える構造形態に形成される。複数経路のU型螺旋管路は、U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)、及び、軸方向の中心に隣り合わせて集中設置された各経路が流体に通じる第一出入口端(101)のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)、を含む二経路以上を備えるU型螺旋状管路構造(800)によって構成される。またU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置することによって、内部に管路の柱状熱伝導体(300)を備える構造体の柱状構造を構成する。
【0020】
(第2実施例)
図7は本発明の第2実施例の構造模式図である。第2実施例では、二経路以上の複数経路のU型螺旋状管路構造(800)は、柱状熱伝導体(300)の中の周縁部に設置される。その柱状熱伝導体(300)の中心に、第1実施例のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)に代えて、U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)より径の大きいパイプによって構成される共通管路(200)を設置する。複数経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は、共通管路(200)の底部と連通し、及び共通管路(200)の外側に断熱構造を設置する。
図8は図7の断面図である。
図7と図8とに示す主な構成は下記の通りである。
【0021】
−−複数経路のU型螺旋状管体:二経路以上を有し、熱伝導流体(111)が流れるU型螺旋状管体によって構成され、または複数セットのU型螺旋状管路構造(800)を固相物体または膠状物体によって構成される柱状熱伝導体(300)の中に設置する。
複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を螺旋状柱状熱伝導体(300)の周りに螺旋状に設置し、各経路に、対応する流体の第二出入口端(102)と接続するため、U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を備える。各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は共通管路(200)に通じ、共通管路(200)をU型螺旋状管路構造(800)の中心に設置し、その上端は流体共用の第一出入口端(1101)に接続される。
【0022】
−−断熱装置(400):断熱効果を持つ固体、可撓体、発泡体、封入されたコロイド、気体、液体、または、真空構造によって構成される熱障壁構造であり、各経路のU型螺旋状管路構造(800)を柱状熱伝導体(300)に設置し、共通管路(200)を柱状熱伝導体(300)の軸方向の中心に設置し、その上端は流体共用の第一出入口端(1101)に接続される。
U型螺旋状管路の共通管路(200)のパイプセグメントは、直接断熱材料で製作されるか、表面に断熱材料が被覆され、または各経路のU型螺旋状管路構造(800)と各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)とU型螺旋状管路の共通管路(200)のパイプセグメントとの間に断熱装置(400)を設置する。
上述した断熱装置(400)を通して、共通管路(200)と、U型螺旋状管路構造(800)及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)との間の熱伝導による熱エネルギー損失を大幅に減らす。
【0023】
その構造は下記(1)〜(3)の一種以上の構造形態によって構成される。
(1)管路構造アセンブリ:
二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)とU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって構成される複数経路のU型螺旋状管路構造(800)であり、及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は共同して共通管路(200)に通じる。共通管路(200)は上に向かって流体共用の第一出入口端(1101)に接続され、及び共通管路(200)に断熱装置(400)を設置し、または共通管路(200)を直接断熱材料で製作することによって管路構造アセンブリを構成する。
【0024】
(2)柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造:
熱伝導材料によって構成される。円形、楕円形、方形、長方形、または、星形を含む幾何形状の断面を有する柱状熱伝導体(300)で二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)、及びU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって構成される複数経路のU型螺旋管路を覆う。また、底部が各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部に連通し、上端が流体共用の第一出入口端(1101)に連通する共通管路(200)を覆う。さらに、共通管路(200)の周りに設置された断熱装置(400)を覆うことによって柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造を構成する。
【0025】
(3)内部に管路を備える柱状熱伝導体(300)を構造体として利用した柱状構造:
柱状熱伝導体(300)で直接製作される。二経路以上を備える複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を設置するために、内部に管路を備える構造形態に形成される。複数経路のU型螺旋状管路構造(800)は、U型螺旋状管路構造(800)及びU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)、及び、U型螺旋状管路構造(800)の中心に設置され、各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部に連通する共通管路(200)から構成される。また共通管路(200)の周りに断熱装置(400)を設置することによって、内部に管路を備える柱状熱伝導体(300)構造体の柱状構造を構成する。
【符号の説明】
【0026】
(100):U型管路
(101):流体の第一出入口端
(102):流体の第二出入口端
(111):熱伝導流体
(200):共通管路
(300):柱状熱伝導体
(400):断熱装置
(500):蓄熱体
(700):U型螺旋状管路の中心パイプセグメント
(800):U型螺旋状管路構造
(900):U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント
(1101):流体共用の第一出入口端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浅い地表面または池、湖、川、海等の自然蓄熱体、または人工的な固相、気相または液相物質によって構成される蓄熱体(500)の中に設置され、中心に設けられる断熱管路と中心の周りに環状に設けられる環状管路とをU型に配し、U型管路の流体入口端と流体出口端の両方、またはいずれか一方のパイプセグメントを直接断熱材料で構成し、または流体入口端と流体出口端との間に断熱物を設置することによって、温度差のある熱伝導流体が管路を流れるとき、同側に隣り合う流体入口端のパイプセグメントと流体出口端のパイプセグメントとの間の熱伝導によって生じる熱エネルギー損失を避けるU型管路の断熱システムであって、
二経路以上の複数経路のU型螺旋状管路構造(800)は、柱状熱伝導体(300)中に設けられ、また柱状熱伝導体(300)の周縁部に螺旋状に設置され、その底部は中心に向かって集中し、U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を経て流体の第一出入口端(101)に通じ、また中心に集中された複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置し、
複数経路のU型螺旋状管体は、二経路以上を有し熱伝導流体(111)が流れるU型螺旋状管路構造(800)によって構成され、または複数セットのU型螺旋状管路構造(800)を固相物体または膠状物体によって構成される柱状熱伝導体(300)の中に設置し、
複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を螺旋状柱状熱伝導体(300)の周縁に螺旋状に設置し、その中の各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第一出入口端(101)は、螺旋管構造の中心の上部に設置され、各経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を通り各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部に連通し、また各経路の流体の第二出入口端(102)は、各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を経由してU型螺旋状管路構造(800)の上方に螺旋状に上るU型螺旋状管路構造(800)の上端に設置され、
断熱装置(400)は、断熱効果を持つ固体、可撓体、発泡体、封入されたコロイド、気体、液体、または、真空構造によって構成される熱障壁構造であり、二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)を柱状熱伝導体(300)に設置し、複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)は、上に向かって流体の第一出入口端(101)に通じるため、柱状熱伝導体(300)に集中され、
U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)は、直接断熱材料で製作されるか、表面に断熱材料が被覆され、または、複数経路のU型螺旋状管路の集中した中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置し、
上述した断熱装置(400)を通して、集中設置される複数経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)と、各経路のU型螺旋状管路構造(800)、及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)との間の熱伝導による熱エネルギー損失を減らし、
その構造は、
(1)二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)とU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって複数経路のU型螺旋管路を構成し、及び各経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を軸方向の中心に隣り合わせて集中設置し、またU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置し、または各経路のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)を直接断熱材料で製作することによって構成される、管路構造アセンブリ、
(2)熱伝導材料によって構成され、円形、楕円形、方形、長方形、または、星形を含む幾何形状の断面を有する柱状熱伝導体(300)で二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)とU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を覆い、及び各経路を軸方向の中心に隣り合わせて集中設置するU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置することによって構成される、柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造、
(2’)軸方向の中心に隣り合って集中設置された複数経路のU型螺旋状管路の個別の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を別々に設置し、またはU型螺旋状管路の個別の中心パイプセグメント(700)を直接断熱材料で製作することによって構成される、柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造、
(3)柱状熱伝導体(300)で直接製作され、U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)、及び、軸方向の中心に隣り合わせて集中設置された各経路が流体に通じる第一出入口端(101)のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)、を含む二経路以上を備えるU型螺旋状管路構造(800)によって構成される複数経路のU型螺旋管路を設置するために、内部に管路を備える構造形態に形成され、またU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)の周りに断熱装置(400)を設置することによって構成される、内部に管路を備える柱状熱伝導体(300)を構造体として利用した柱状構造、
上記(1)〜(3)の一種以上の構造形態によって構成されることを特徴とするU型管路の断熱システム。
【請求項2】
二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)は、柱状熱伝導体(300)の中の周縁部に設置され、その柱状熱伝導体(300)の中心に、請求項1に記載のU型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)に代えて、U型螺旋状管路の中心パイプセグメント(700)より径の大きいパイプによって構成される共通管路(200)を設置し、複数経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は、共通管路(200)の底部と連通し、及び共通管路(200)の外側に断熱構造を設置し、
複数経路のU型螺旋状管体は、二経路以上を有し、熱伝導流体(111)が流れるU型螺旋状管体によって構成され、または複数セットのU型螺旋状管路構造(800)を固相物体または膠状物体によって構成される柱状熱伝導体(300)の中に設置し、
複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を螺旋状柱状熱伝導体(300)の周りに螺旋状に設置し、各経路に、対応する流体の第二出入口端(102)と接続するため、U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)を備え、各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は共通管路(200)に通じ、共通管路(200)をU型螺旋状管路構造(800)の中心に設置し、その上端は流体共用の第一出入口端(1101)に接続され、
断熱装置(400)は、断熱効果を持つ固体、可撓体、発泡体、封入されたコロイド、気体、液体、または、真空構造によって構成される熱障壁構造であり、各経路のU型螺旋状管路構造(800)を柱状熱伝導体(300)に設置し、共通管路(200)を柱状熱伝導体(300)の軸方向の中心に設置し、その上端は流体共用の第一出入口端(1101)に接続され、
U型螺旋状管路の共通管路(200)のパイプセグメントは、直接断熱材料で製作されるか、表面に断熱材料が被覆され、または、各経路のU型螺旋状管路構造(800)、各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)、及びU型螺旋状管路の共通管路(200)のパイプセグメントとの間に断熱装置(400)を設置し、
上述した断熱装置(400)を通して、共通管路(200)と、U型螺旋状管路構造(800)及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)との間の熱伝導による熱エネルギー損失を減らし、
その構造は、
(1)二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)、及びU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって構成される複数経路のU型螺旋状管路構造(800)であり、及び各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部は共同して共通管路(200)に通じ、共通管路(200)は上に向かって流体共用の第一出入口端(1101)に接続され、及び共通管路(200)に断熱装置(400)を設置し、または共通管路(200)を直接断熱材料で製作することによって構成される、管路構造アセンブリ、
(2)熱伝導材料によって構成され、円形、楕円形、方形、長方形、または、星形を含む幾何形状の断面を有する柱状熱伝導体(300)で二経路以上のU型螺旋状管路構造(800)、及びU型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)によって構成される複数経路のU型螺旋管路を覆い、また、底部が各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部に連通し、上端が流体共用の第一出入口端(1101)に連通する共通管路(200)を覆い、さらに、共通管路(200)の周りに設置された断熱装置(400)を覆うことによって構成される、柱状熱伝導体(300)で包覆される柱状構造、
(3)柱状熱伝導体(300)で直接製作され、U型螺旋状管路構造(800)の流体の第二出入口端(102)にあるパイプセグメント(900)、及び、U型螺旋状管路構造(800)の中心に設置され各経路のU型螺旋状管路構造(800)の底部に連通する共通管路(200)から構成される、二経路以上を備える複数経路のU型螺旋状管路構造(800)を設置するために、内部に管路を備える構造形態に形成され、また共通管路(200)の周りに断熱装置(400)を設置することによって構成される、内部に管路を備える柱状熱伝導体(300)を構造体として利用した柱状構造、
上記(1)〜(3)の一種以上の構造形態によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のU型管路の断熱システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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