説明

UZM−35アルミノシリケートゼオライト、UZM−35の製造方法及びそれを用いる方法

新しい種類の結晶質アルミノシリケートゼオライトを合成した。これらのゼオライトは、実験式:Mn+Al(1−x)Si(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;Rはコリンカチオンのような一価有機アンモニウムカチオンであり;Eは、ガリウムのような骨格元素である)によって表される。これらのゼオライトは、MCM−68と類似しているが、独特のX線回折パターン及び組成を有することを特徴とし、種々の炭化水素転化プロセスを行うための触媒特性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、UZM−35と名付けられた新しい種類のアルミノシリケートゼオライトに関する。これらは、実験式:
n+Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;Rはジメチルジプロピルアンモニウムのような一価有機アンモニウムカチオンであり;Eはガリウムのような骨格元素である)によって表される。
【背景技術】
【0002】
[0002]ゼオライトは、AlO及びSiOの6面体の角部を共有することによって形成される微孔性の結晶質アルミノシリケート組成物である。天然及び合成の両方の数多くのゼオライトが種々の工業プロセスにおいて用いられている。合成ゼオライトは、Si、Alの好適な源、並びにアルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン、又は有機アンモニウムカチオンのような構造指向剤を用いる水熱合成によって製造される。構造指向剤は、ゼオライトの孔内に残留し、最終的に形成される特定の構造に大きく関与する。これらの種はアルミニウムと会合して骨格電荷を平衡化し、また空間充填剤として働かせることもできる。ゼオライトは、均一な寸法の孔開口を有し、大きなイオン交換能を有し、永久的なゼオライト結晶構造を構成する全ての原子を大きく変位させることなく結晶の内部空孔全体にわたって分散している吸着相を可逆的に脱着させることができることを特徴とする。ゼオライトは炭化水素転化反応のための触媒として用いることができ、この反応は外表面上及び孔内の内表面上で行うことができる。
【0003】
[0003]MCM−68と名付けられたMSE構造タイプの1つの特定のゼオライトが、Calabroらによって1999年に開示された(米国特許第6,049,018号明細書)。この特許においては、ジカチオン指向剤であるN,N,N’,N’−テトラアルキルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2R,3S:5R,6S−ジピロリジニウムジカチオン及びN,N,N’,N’−テトラアルキルビシクロ[2.2.2]オクタン−2R,3S:5R,6S−ジピロリジニウムジカチオンからMCM−68を合成することが記載されている。MCM−68は、それぞれのチャネルが6面体配位原子の12員環によって画定されている少なくとも1つのチャネル系、及びそれぞれのチャネルが6面体配位原子の10員環によって画定されている少なくとも2つの更なる独立のチャネル系を有し、固有の10員環チャネルの数が12員環チャネルの数の2倍であることが見出された。
【0004】
[0004]本出願人は、UZM−35と名付けられた新しい種類の材料を製造することに成功した。この材料のトポロジーはMCM−68に関して観察されるものと同様である。この材料は、ジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシドのような単純な商業的に入手できる構造指向剤を、少量のK及びNaと組み合わせて用い、ゼオライト合成への電荷密度ミスマッチ法(米国特許出願公開第2005/0095195号明細書)を用いて製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,049,018号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0095195号明細書
【発明の概要】
【0006】
[0005]上述したように、本発明は、UZM−35と名付けられた新規なアルミノシリケートゼオライトに関する。したがって、本発明の一態様は、少なくともAlO及びSiOの4面体単位の三次元骨格、並びに合成したままの形態で且つ無水ベースで実験式:
Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;mは(Al+E)に対するMのモル比であり、0.05〜3の範囲であり;Rは、ジメチルジプロピルアンモニウム(DMDPA)、コリン、エチルトリメチルアンモニウム(ETMA)、ジエチルジメチルアンモニウム(DEDMA)、トリメチルプロピルアンモニウム、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、テトラエチルアンモニウム(TEA)、テトラプロピルアンモニウム(TPA)、メチルトリプロピルアンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される一価有機アンモニウムカチオンであり;rは(Al+E)に対するRのモル比であり、0.25〜2.0の値を有し;Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択される元素であり;xはEのモル分率であり、0〜1.0の値を有し;yは(Al+E)に対するSiのモル比であり、2より大きく12までの範囲であり;zは(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z=(m+r+3+4・y)/2
によって定められる値を有する)
によって表される実験組成を有し、
少なくとも、表A:
【0007】
【表1】

【0008】
で示されるd間隔及び強度を有するX線回折パターンを有し、一態様においては400℃、他の態様においては600℃より高い温度まで熱的に安定である微孔性結晶質ゼオライトである。
【0009】
[0006]本発明の他の態様は、上記記載の結晶質微孔性ゼオライトの製造方法である。この方法は、M、R、Al、Si、及び場合によってはEの反応性源を含み、酸化物のモル比で表して
aMO:bR2/pO:1−cAl:cE:dSiO:eH
(ここで、aは0.05〜1.25の値を有し;bは1.5〜40の値を有し;cは0〜1.0の値を有し;dは4〜40の値を有し;eは25〜4000の値を有する)
の組成を有する反応混合物を形成し;反応混合物を、150℃〜200℃又は165℃〜185℃の温度において、ゼオライトを形成するのに十分な時間加熱する;ことを含む。
【0010】
[0007]本発明の更に他の態様は、上記記載のゼオライトを用いる炭化水素転化方法である。この方法は、転化炭化水素を与える転化条件において炭化水素をゼオライトと接触させることを含む。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0008]本出願人は、そのトポロジー構造がhttp://topaz.ethz.ch/IZA-SC/StdAtlas.htmにおいてInternational Zeolite Association Structure Commissionによって保存されているAtlas of Zeolite Framework Typesにおいて記載されているMSEに関連し、UZM−35と名付けられたアルミノシリケートゼオライトを製造した。詳細に示すように、UZM−35はその特性数においてMCM−68と異なる。本微孔性結晶質ゼオライト(UZM−35)は、合成したままの形態で且つ無水ベースで実験式:
Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表す)
によって表される実験組成を有する。Rは一価有機アンモニウムカチオンであり、その例としてはジメチルジプロピルアンモニウムカチオン(DMDPA)、コリン[(CHN(CHOH]、ETMA、DEDMA、トリメチルプロピルアンモニウム、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、メチルトリプロピルアンモニウム、TEA、TPA、及びこれらの混合物が挙げられ(しかしながらこれらに限定されない);rは(Al+E)に対するRのモル比であり、0.25〜2.0の範囲であり、一方、mは(Al+E)に対するMのモル比であり、0.05〜3の範囲である。(Al+E)に対するケイ素の比はyによって表され、2〜30の範囲である。Eは、4面体配位の元素であり、骨格内に存在しており、ガリウム、鉄、及びホウ素からなる群から選択される。Eのモル分率はxによって表され、0〜1.0の値を有し;一方、zは(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z=(m・n+r+3+4・y)/2
によって与えられる。Mが1種類のみの金属である場合には、加重平均価数はその1種類の金属の価数、即ち+1又は+2である。しかしながら、1種類より多いM金属が存在する場合には、全量は
【0012】
【化1】

【0013】
であり、加重平均価数“n”は等式
【0014】
【化2】

【0015】
によって与えられる。
【0016】
[0009]微孔性結晶質ゼオライトUZM−35は、M、R、アルミニウム、ケイ素、及び場合によってはEの反応性源を配合することによって形成される反応混合物の水熱結晶化によって製造される。アルミニウムの源としては、アルミニウムアルコキシド、沈殿アルミナ、アルミニウム金属、アルミニウム塩、及びアルミナゾルが挙げられるが、これらに限定されない。アルミニウムアルコキシドの具体例としては、アルミニウムオルトsec−ブトキシド及びアルミニウムオルトイソプロポキシドが挙げられるが、これらに限定されない。シリカの源としては、テトラエチルオルトシリケート、コロイダルシリカ、沈殿シリカ、及びアルカリシリケートが挙げられるが、これらに限定されない。E元素の源としては、アルカリホウ酸塩、ホウ酸、沈殿オキシ水酸化ガリウム、硫酸ガリウム、硫酸第2鉄、及び塩化第2鉄が挙げられるが、これらに限定されない。M金属であるカリウム及びナトリウムの源としては、それぞれのアルカリ金属のハロゲン化物塩、硝酸塩、酢酸塩、及び水酸化物が挙げられる。Rは、ジメチルジプロピルアンモニウム、コリン、ETMA、DEDMA、TEA、TPA、トリメチルプロピルアンモニウム、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される有機アンモニウムカチオンであり、源としては、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、及びフッ化物化合物が挙げられる。具体例としては、限定なしに、ジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド、ジメチルジプロピルアンモニウムクロリド、ジメチルジプロピルアンモニウムブロミド、エチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジエチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムクロリドが挙げられる。
【0017】
[0010]所望の成分の反応性源を含む反応混合物は、酸化物のモル比で、次式:
aMO:bR2/pO:1−cAl:cE:dSiO:eH
(ここで、aは0.05〜1.25の範囲であり;bは1.5〜40の範囲であり;cは0〜1.0の範囲であり;dは4〜40の範囲であり;eは25〜4000の範囲である)
によって示すことができる。アルコキシドを用いる場合には、アルコール加水分解生成物を除去するための蒸留又は蒸発工程を含ませることが好ましい。反応混合物は、密封した反応容器内、自生圧下で、150℃〜200℃、165℃〜185℃、又は170℃〜180℃の温度において、1日間〜3週間の間、好ましくは5日間〜12日間の間反応させる。結晶化が完了した後、濾過又は遠心分離のような手段によって固体生成物を不均一混合物から単離し、次に脱イオン水で洗浄し、空気中、雰囲気温度乃至100℃において乾燥する。場合によっては、ゼオライトの形成を促進するためにUZM−35種晶を反応混合物に加えることができることを指摘しなければならない。
【0018】
[0011]UZM−35を製造するために好ましい合成方法は、米国特許出願公開第2005/0095195号明細書及びStudies in Surface Science and Catalysis, (2004), vol. 154A, 364-372に開示されている電荷密度ミスマッチの概念を用いる。US−2005/0095195に開示されている方法は、アルミノシリケート種を可溶化するために第4級アンモニウムヒドロキシドを用いており、一方、アルカリ及びアルカリ土類金属並びにより高電荷の有機アンモニウムカチオンのような結晶化誘発剤をしばしば別の工程で導入する。この方法を用いて多少のUZM−35種晶が生成したら、この種晶を、例えばジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシドとアルカリカチオンとの組合せを用いるUZM−35の単一工程の合成において用いることができる。UZM−35を製造するために商業的に入手できるジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシドを用いることにより、MESトポロジーを有するアルミノシリケートを製造するために従来用いられている構造指向剤(N,N,N’,N’−テトラアルキルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウムジカチオン及びN,N,N’,N’−テトラアルキルビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3:5,6−ジピロリジニウムジカチオン)を凌ぐ大きな経済的有利性が与えられる。更に、ジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシドを、電荷密度ミスマッチの概念を用いて他の安価な有機アンモニウムヒドロキシドと組み合わせてヒドロキシド又はクロリドとして用いて、コストを更に減少させることができる。
【0019】
[0012]上記に記載のプロセスから得られるUZM−35アルミノシリケートゼオライトは、少なくとも、下表A:
【0020】
【表2】

【0021】
に示されるd間隔及び相対強度を有するX線回折パターンを有することを特徴とする。実施例において詳細に示すように、UZM−35材料は、少なくとも400℃の温度まで、他の態様においては600℃まで熱的に安定である。
【0022】
[0013]合成したままの状態では、UZM−35材料は交換性又は荷電平衡カチオンの一部をその孔内に含む。これらの交換性カチオンは他のカチオンに交換することができ、或いは有機カチオンの場合においては、制御条件下で加熱することによって除去することができる。UZM−35は大孔ゼオライトであるので、イオン交換によって直接に若干の有機カチオンを除去することもできる。UZM−35ゼオライトは、多くの方法で変性して特定の用途において用いるように調整することができる、変性としては、US−6,776,975−B1(その全部を参照として包含する)においてUZM−4Mの場合に関して概説されているように、か焼、イオン交換、水蒸気処理、種々の酸抽出、アンモニウムヘキサフルオロシリケート処理、又はこれらの任意の組合せが挙げられる。変性する特性としては、多孔度、吸着性、Si/Al比、酸性度、熱安定性等が挙げられる。
【0023】
[0014]’975特許において記載されている1以上の方法によって変性されるUZM−35組成物(ここではUZM−35HS)は、無水ベースで、実験式:
【0024】
【化3】

【0025】
(ここで、M1は、アルカリ、アルカリ土類金属、希土類金属、アンモニウムイオン、水素イオン、及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の交換性カチオンであり;aは(Al+E)に対するM1のモル比であり、0.05〜50の範囲であり;nはM1の加重平均価数であり、+1〜+3の値を有し;Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択される元素であり;xはEのモル分率であり、0〜1.0の範囲であり;y’は(Al+E)に対するSiのモル比であり、4より大きく実質的に純粋なシリカまでの範囲であり;z’は(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z’=(a・n+3+4・y’)/2
によって定められる値を有する)
によって示される。
【0026】
[0015]実質的に純粋なシリカとは、実質的に全てのアルミニウム及び/又はE金属が骨格から除去されていることを意味する。全てのアルミニウム及び/又はE金属を除去することは実質的に不可能であることが周知である。数値的には、ゼオライトは、y’が少なくとも3,000、好ましくは10,000、最も好ましくは20,000の値を有する場合に実質的に純粋なシリカである。したがって、y’に関する範囲は4〜3,000、好ましくは10より大きく3,000まで;4〜10,000、好ましくは10より大きく10,000まで、並びに4〜20,000、好ましくは10より大きく20,000までである。
【0027】
[0016]ここでゼオライト出発材料の割合又はゼオライト生成物の吸着特性などを示す際においては、他に示さない限りにおいて「無水状態」のゼオライトが意図される。「無水状態」という用語は、ここでは物理的に吸着している水及び化学的に吸着している水の両方を実質的に含まないゼオライトを指すように用いる。
【0028】
[0017]本発明の結晶質UZM−35ゼオライトは、分子種の混合物を分離するため、イオン交換によって汚染物質を除去するため、及び種々の炭化水素転化プロセスを触媒するために用いることができる。分子種の分離は、分子寸法(動的直径)又は分子種の極性度のいずれかに基づいて行うことができる。
【0029】
[0018]本発明のUZM−35ゼオライトはまた、種々の炭化水素転化プロセスにおける触媒又は触媒担体として用いることもできる。炭化水素転化プロセスは当該技術において周知であり、熱分解、水素化分解、芳香族物質及びイソパラフィンの両方のアルキル化、パラフィン及びキシレンのようなポリアルキルベンゼンの異性化、ポリアルキルベンゼンとベンゼン又はモノアルキルベンゼンとのトランスアルキル化、モノアルキルベンゼンの不均化、重合、改質、水素化、脱水素、トランスアルキル化、脱アルキル化、水和、脱水、水素処理、水素化脱窒素、水素化脱硫、メタン化、及び合成ガスシフトプロセスが挙げられる。これらのプロセスにおいて用いることができる具体的な反応条件及び供給物質のタイプが、米国特許第4,310,440号明細書及び米国特許第4,440,871号明細書(参照として本明細書中に包含する)に示されている。好ましい炭化水素転化プロセスは、水素処理又はハイドロファイニング、水素化、水素化分解、水素化脱窒素、水素化脱硫等のような、水素が一成分であるものである。
【0030】
[0019]水素化分解条件は、通常、204℃〜649℃(400°F〜1200°F)又は316℃〜510℃(600°F〜950°F)の範囲の温度を含む。反応圧は、大気圧乃至24,132kPag(3,500psig)の範囲、又は1379〜20,685kPag(200〜3000psig)の間である。接触時間は、通常、0.1hr−1〜15hr−1の範囲、好ましくは0.2〜3hr−1の間の液空間速度(LHSV)に対応する。水素循環速度は、178〜8,888標準m/m(装填量1バレルあたり1,000〜50,000標準立方フィート(scf))、又は355〜5,333標準m/m(装填量1バレルあたり2,000〜30,000scf)の範囲である。好適な水素処理条件は、一般に上記に示した水素化分解条件の広い範囲内である。
【0031】
[0020]反応区域の流出流は、通常は触媒床から取り出し、分縮及び気液分離にかけ、次に分別してその種々の成分を回収する。水素、及び所望の場合には非転化のより重質の物質の一部又は全部を反応器に再循環する。或いは、非転化の物質を第2の反応器中に送る2段階流を用いることができる。本発明の触媒は、かかるプロセスの丁度1つの段階において用いることができ、或いは両方の反応器段階において用いることができる。
【0032】
[0021]接触分解プロセスは、好ましくはUZM−35組成物を用い、軽油、重質ナフサ、脱瀝原油残留物等のような供給材料を用いて行い、ガソリンが主要な所望生成物である。454℃〜593℃(850°F〜1100°F)の温度条件、0.5〜10のLHSV値、及び0〜344kPag(0〜50psig)の圧力条件が好適である。
【0033】
[0022]芳香族物質のアルキル化は、通常、芳香族物質(C〜C12)、特にベンゼンをモノオレフィンと反応させて線状アルキル置換芳香族物質を製造することを伴う。このプロセスは、1:1〜30:1の間の芳香族物質:オレフィン(例えばベンゼン:オレフィン)の比、0.3〜10hr−1のオレフィンLHSV、100℃〜250℃の温度、及び1379kPag〜6895kPag(200〜1000psig)の圧力において行う。装置に関する更なる詳細は、米国特許第4,870,222号明細書(参照として包含する)において見ることができる。
【0034】
[0023]自動車燃料成分として好適なアルキレートを製造するためのオレフィンによるイソパラフィンのアルキル化は、−30℃〜40℃の温度、大気圧乃至6,895kPa(1,000psig)の圧力、及び0.1〜120の重量空間速度(WHSV)において行う。パラフィンのアルキル化に関する詳細は、米国特許第5,157,196号明細書及び米国特許第5,157,197号明細書(参照として包含する)において見ることができる。
【0035】
[0024]以下の実施例は本発明の例示で与えるものであり、特許請求の範囲において示す本発明の一般的な広い範囲に対する過度の限定としては意図しない。
【0036】
[0025]本発明のUZM−35ゼオライトの構造はX線分析によって求めた。以下の実施例において示すX線パターンは、標準的なX線粉末回折法を用いて得た。照射源は、45kV及び35maで運転する高強度X線管であった。適当なコンピューターに基づく技術によって銅K−α照射からの回折パターンを得た。平坦な圧縮粉末試料を2°〜56°(2θ)において連続的にスキャンした。θ(ここで、θはデジタル化データから観察されるブラッグ角である)として表される回折ピークの位置から、オングストローム単位の格子面間隔(d)を得た。強度は、バックグラウンドを除した後の回折ピークの積分面積から求め、ここで“I”は最も強い線又はピークの強度であり、“I”は他のピークのそれぞれの強度である。
【0037】
[0026]当業者に理解されるように、パラメータ2θの測定は、ヒューマンエラー及び機械エラーの両方を受け、これは組み合わせて2θのそれぞれの報告値について±0.4°の不確かさを与える可能性がある。この不確かさは、勿論、2θ値から計算されるd間隔の報告値においても明らかである。この不正確さは当該技術全体において一般的であり、本発明の結晶質材料をそれぞれから且つ従来技術の組成物から区別するのを妨げるのには不十分である。報告するX線パターンの幾つかにおいては、d間隔の相対強度は、それぞれ非常に強、強、中程度、及び弱を表す記号vs、s、m、及びwによって示す。100×I/Iの観点では、上記の記号は次のように定義される。
【0038】
w=0〜15;m=15〜60;s=60〜80;及びvs=80〜100
[0027]幾つかの場合においては、合成した生成物の純度は、そのX線粉末回折パターンを参照して評価することができる。したがって、例えば試料が純粋であると言及する場合には、試料のX線パターンが結晶質の不純物に起因する線を含まないことのみを意図し、アモルファス材料が存在しないことは意図しない。
【0039】
[0028]本発明をより完全に説明するために以下の実施例を示す。これらの実施例は例示目的のみのものであり、特許請求の範囲に示す本発明の広範な範囲に対する過度の限定としては意図しないことを理解すべきである。
【実施例】
【0040】
実施例1:
[0029]まず16.64の水酸化アルミニウム(27.78%Al)及び526.79gのジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド(18.8%溶液)を激しく攪拌しながら混合することによって、アルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、252.98gのLudox AS-40(40%SiO)を加えた。高速メカニカルスターラーを用いて反応混合物を更に1時間均一化し、100℃のオーブン内に一晩配置した。分析によって、得られたアルミノシリケート溶液が6.52重量%のSi及び0.64重量%のAlを含み、9.78のSi/Al比を与えたことが示された。
【0041】
[0030]実施例1において調製したアルミノシリケート溶液の150gの部分に、20.0gの蒸留水中に溶解した1.44gのNaOH(98%)及び2.02gのKOHを含む複合NaOH/KOH水溶液を激しく攪拌しながら加え、反応混合物を更に30分間均一化した。反応混合物の24gの部分を、175℃に加熱した45mLのParrステンレススチールオートクレーブに移し、その温度において120時間保持した。遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃において乾燥させた。
【0042】
[0031]遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃において乾燥させた。生成物はXRDによってUZM−35と同定された。生成物に関して観察された代表的な回折線を表1に示す。生成物の組成は、元素分析によって次のモル比:Si/Al=7.92、Na/Al=0.1、K/Al=0.48から構成されていることが見出された。
【0043】
【表3】

【0044】
【表4】

【0045】
[0032]走査電子顕微鏡(SEM)によって、寸法が約100×350nmの正方形の形態の結晶が示された。この試料を、窒素下、次に空気下で540℃において10時間か焼した。生成物に関して観察された代表的な回折線を表2に示す。
【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【0048】
実施例2:
[0033]まず37.17gの水酸化アルミニウム(27.78%Al)及び1053.58gのジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド(18.8%溶液)を激しく攪拌しながら混合することによって、アルミノシリケート反応溶液を調製した。十分に混合した後、505.96gのLudox AS-40(SiO,40%)を加えた。高速メカニカルスターラーを用いて反応混合物を1時間均一化し、テフロン(登録商標)ボトル内に密封し、オーブン内において100℃に一晩配置した。分析によって、アルミノシリケート溶液が6.16重量%のSi及び0.67重量%のAlを含んでいた(Si/Al=8.83)ことが示された。
【0049】
[0034]上記のアルミノシリケート溶液の100.0gの部分を連続的に攪拌した。15gのHO中に溶解した2.38gのKOH及び0.3gのNaOHを含む複合水溶液を、アルミノシリケート溶液に滴下して加えた。添加が完了した後、得られた反応混合物を1時間均一化し、175℃に加熱した4つの45mLのParrステンレススチールオートクレーブに移し、その温度において216時間保持した。遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃において乾燥させた。
【0050】
[0035]遠心分離によってこれらの試料のそれぞれから固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃において乾燥させた。4つの反応の全てから得られた生成物はXRDによってUZM−35と同定された。表3は、9日間反応させた試料に関して観察された代表的な回折線を示す。元素分析によって、Si/Al=7.58、Na/Al=0.033、K/Al=0.63、C/N=6、N/Al=0.43のモル比の生成物組成が与えられた。
【0051】
【表7】

【0052】
【表8】

【0053】
実施例3:
[0036]まず37.17gの水酸化アルミニウム(27.78%Al)及び1053.58gのジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド(18.8%溶液)を激しく攪拌しながら混合することによって、アルミノシリケート反応溶液を調製した。十分に混合した後、505.96gのLudox AS-40(SiO,40%)を加えた。高速メカニカルスターラーを用いて反応混合物を1時間均一化し、テフロン(登録商標)ボトル内に密封し、オーブン内において100℃に一晩配置した。分析によって、アルミノシリケート溶液が6.16重量%のSi及び0.67重量%のAlを含んでいた(Si/Al=8.83)ことが示された。
【0054】
[0037]上記のアルミノシリケート溶液の1200gの部分を連続的に攪拌した。150gのHO中に溶解した28.56gのKOH及び3.6gのNaOHを含む複合水溶液を、アルミノシリケート溶液に滴下して加えた。添加が完了した後、得られた反応混合物を1時間均一化し、175℃に加熱した2000mLのParrステンレススチールオートクレーブに移し、その温度において216時間保持した。遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃において乾燥させた。
【0055】
[0038]遠心分離によってこれらの試料のそれぞれから固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃において乾燥させた。この反応から得られた生成物はXRDによってUZM−35と同定された。元素分析によって、Si/Al=7.57、Na/Al=0.028、K/Al=0.73、N/Al=0.37のモル比の生成物組成が与えられた。この試料を、窒素下、次に空気下で540℃において10時間か焼した。生成物に関して観察された代表的な回折線を表4に示す。
【0056】
【表9】

【0057】
【表10】

【0058】
実施例4:
[0039]本実施例は、UZM−35材料の変性を示す。UZM−35試料(Si/Al=7.57)の10gの部分を、窒素雰囲気中において、3℃/分で540℃に昇温し、その温度で更に1時間保持してか焼し、その後雰囲気を空気に変えて更に9時間か焼を継続した。120gの脱イオン水中に、まず2gのHNO(69%)を希釈し、次に10gのNHNOを溶解することによって溶液を調製した。この溶液を75℃に加熱し、その後、か焼したUZM−35を加えた。スラリーを75℃において1時間攪拌した。濾過によって生成物を単離し、脱イオン水で洗浄し、100℃において12時間乾燥させた。
【0059】
[0040]生成物はX線粉末回折によってUZM−35HSと同定された。元素分析によって、Si/Al比がSi/Al=8.3に上昇し、Na/Al=0.01、K/Al=0.44であることが確認された。
【0060】
実施例5:
[0041]本実施例はUZM−35材料の変性を示す。UZM−35試料(Si/Al=7.57)の20gの部分を、窒素雰囲気下において、3℃/分で560℃に昇温し、その温度に1時間保持することによってか焼し、その後雰囲気を空気に変えて更に9時間か焼を継続した。これとは別に、490gの脱イオン水中に20gのNHNOを溶解することによって溶液を調製した。溶液を75℃に加熱し、その後、か焼したUZM−35を加えた。スラリーを75℃において1時間攪拌した。濾過によって生成物を単離し、脱イオン水で洗浄し、100℃において12時間乾燥させた。
【0061】
[0042]生成物は、X線粉末回折によってUZM−35HSと同定された。この試料の元素分析によって、Si/Al比がSi/Al=8.0になり、Na/Al=0.01、K/Al=0.47であることが示された。
【0062】
実施例6:
[0043]まず37.17gの水酸化アルミニウム(27.78%Al)及び1053.58gのジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド(18.8%溶液)を激しく攪拌しながら混合することによって、アルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、505.96gのLudox AS-40(40%SiO)を加えた。高速メカニカルスターラーを用いて反応混合物を更に1時間均一化し、100℃のオーブン内に一晩配置した。分析によって、得られたアルミノシリケート溶液が6.16重量%のSi及び0.67重量%のAlを含み、8.83のSi/Al比を与えたことが示された。
【0063】
[0044]上記の実施例7で調製したアルミノシリケート溶液の100gの部分に、10.0gの蒸留水中の1.98gのNaOH(98%)を含むNaOH水溶液を激しく攪拌しながら加え、反応混合物を更に30分間均一化した。反応混合物の24gの部分を、175℃に加熱した45mLのParrステンレススチールオートクレーブに移し、その温度において144時間保持した。遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃において乾燥させた。
【0064】
[0045]遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃において乾燥させた。生成物はXRDによってMORと同定された。
【0065】
実施例7:
[0046]まず、37.17の水酸化アルミニウム(27.78%Al)及び1053.58gのジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシド(18.8%溶液)を激しく攪拌しながら混合することによって、アルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、505.96gのLudox AS-40(40%SiO)を加えた。高速メカニカルスターラーを用いて反応混合物を更に1時間均一化し、100℃のオーブン内に一晩配置した。分析によって、得られたアルミノシリケート溶液が6.16重量%のSi及び0.67重量%のAlを含み、8.83のSi/Al比を与えたことが示された。
【0066】
[0047]実施例6で調製したアルミノシリケート溶液の150gの部分に、20.0gの蒸留水中に溶解した3.84gのKOHを含むKOH水溶液を激しく攪拌しながら加え、反応混合物を更に30分間均一化した。反応混合物の24gの部分を、175℃に加熱した45mLのParrステンレススチールオートクレーブに移し、その温度において264時間保持した。遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃において乾燥させた。
【0067】
[0048]遠心分離によって固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃において乾燥させた。生成物はXRDによってZSM−5と同定された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともAlO及びSiOの4面体単位の三次元骨格、並びに合成したままの形態で且つ無水ベースで実験式:
Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;mは(Al+E)に対するMのモル比であり、0.05〜3の範囲であり;Rは一価ジメチルジプロピルアンモニウムカチオンであり;rは(Al+E)に対するRのモル比であり、0.25〜2.0の値を有し;Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択される元素であり;xはEのモル分率であり、0〜1.0の値を有し;yは(Al+E)に対するSiのモル比であり、2より大きく12までの範囲であり;zは(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z=(m+r+3+4・y)/2
によって定められる値を有する)
によって表される実験組成を有し、
少なくとも、表A:
【表1】

で示されるd間隔及び強度を有するX線回折パターンを有し、少なくとも400℃の温度まで熱的に安定である、微孔性結晶質ゼオライト。
【請求項2】
xが0である、請求項1に記載のゼオライト。
【請求項3】
少なくともAlO及びSiOの4面体単位の三次元骨格、並びに合成したままの形態で且つ無水ベースで実験式:
Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;mは(Al+E)に対するMのモル比であり、0.05〜3の範囲であり;Rは一価ジメチルジプロピルアンモニウムカチオンであり;rは(Al+E)に対するRのモル比であり、0.25〜2.0の値を有し;Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択される元素であり;xはEのモル分率であり、0〜1.0の値を有し;yは(Al+E)に対するSiのモル比であり、2より大きく12までの範囲であり;zは(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z=(m+r+3+4・y)/2
によって定められる値を有する)
によって表される実験組成を有し、
少なくとも、表A:
【表2】

で示されるd間隔及び強度を有するX線回折パターンを有し、少なくとも400℃の温度まで熱的に安定である微孔性結晶質ゼオライトの製造方法であって、
M、R、Al、Si、及び場合によってはEの反応性源を含み、酸化物のモル比で表して
aMO:bR2/pO:1−cAl:cE:dSiO:eH
(ここで、aは0.05〜1.25の値を有し;bは1.5〜40の値を有し;cは0〜1.0の値を有し;dは4〜40の値を有し;eは25〜4000の値を有する)
の組成を有する反応混合物を形成し;反応混合物を、150℃〜200℃の温度において、ゼオライトを形成するのに十分な時間加熱する;ことを含む上記方法。
【請求項4】
Mの源が、ハロゲン化物塩、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物、硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
Eの源が、アルカリホウ酸塩、ホウ酸、沈殿オキシ水酸化ガリウム、硫酸ガリウム、硫酸第2鉄、塩化第2鉄、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
アルミニウム源が、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムsec−ブトキシド、沈殿アルミナ、Al(OH)、アルミニウム金属、及びアルミニウム塩からなる群から選択され、ケイ素源が、テトラエチルオルトシリケート、ヒュームドシリカ、コロイダルシリカ、及び沈殿シリカからなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
反応混合物を150℃〜185℃の温度において1日間〜3週間の間反応させる、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
Rが、ジメチルジプロピルアンモニウムヒドロキシドと、TEA、TPA、ETMA、DEDMA、トリメチルプロピルアンモニウム、トリメチルブチルアンモニウム、又はジメチルジエタノールアンモニウム、メチルトリプロピルアンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種類の一価有機アンモニウムカチオンとの組合せである、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
UZM−35種晶を反応混合物に加えることを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
炭化水素流を、少なくともAlO及びSiOの4面体単位の三次元骨格、並びに合成したままの形態で且つ無水ベースで実験式:
Al1−xSi
(式中、Mはカリウム及びナトリウム交換性カチオンの組合せを表し;mは(Al+E)に対するMのモル比であり、0.05〜3の範囲であり;Rは一価有機アンモニウムジメチルジプロピルアンモニウムカチオンであり;rは(Al+E)に対するRのモル比であり、0.25〜2.0の値を有し;Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択される元素であり;xはEのモル分率であり、0〜1.0の値を有し;yは(Al+E)に対するSiのモル比であり、2より大きく12までの範囲であり;zは(Al+E)に対するOのモル比であり、等式:
z=(m+r+3+4・y)/2
によって定められる値を有する)
によって表される実験組成を有し、
少なくとも、表A:
【表3】

で示されるd間隔及び強度を有するX線回折パターンを有し、少なくとも400℃の温度まで熱的に安定であるUZM−35微孔性結晶質ゼオライトを含む触媒と、炭化水素転化条件において接触させて転化生成物を与えることを含む、炭化水素転化方法。

【公表番号】特表2012−504105(P2012−504105A)
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530097(P2011−530097)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/057062
【国際公開番号】WO2010/039431
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(598055242)ユーオーピー エルエルシー (182)
【Fターム(参考)】