説明

VOC濃度測定装置

【課題】 空気の湿度が高い場合でも、空気中のVOC濃度を所定の精度で計測することができるVOC濃度測定装置を提供する。
【解決手段】 水分吸着装置と、水分吸着装置を通過する空気流を発生させる送風機と、前記空気流に関して水分吸着装置の下流に配設されたVOCセンサーとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VOC濃度測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
揮発性有機化合物(以下VOCと書く)の一種であるホルムアルデヒドの空気中濃度を常温で高精度に計測できるホルムアルデヒド濃度計が特許文献1に開示されている。特許文献1のホルムアルデヒド濃度計は、計測対象空気自体の温度を計測する第1センサーと、所定の触媒による常温でのホルムアルデヒドの分解反応熱による温度上昇分を含む計測対象空気の温度を計測する第2センサーとを備え、第1センサーの検出温度と第2センサーの検出温度との差に基づいて、ホルムアルデヒドの濃度を算出するように構成されている。
【特許文献1】特開2003−240744
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
計測対象空気の湿度が高いと、ホルムアルデヒドの分解反応が抑制され、反応熱が低くなり、計測精度が低下する。従って、計測対象空気の湿度が高いと特許文献1のホルムアルデヒド濃度計の計測精度は低下する。一般に、VOC濃度を計測する際に、VOCセンサーに水蒸気が接触するとセンサーの計測精度が低下すると考えられる。従って、VOC濃度測定装置においては、空気の湿度が高い場合に如何にしてVOCセンサーの計測精度を維持するかが問題になる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、空気の湿度が高い場合でも、空気中のVOC濃度を所定の精度で計測することができるVOC濃度測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては、水分吸着装置と、水分吸着装置を通過する空気流を発生させる送風機と、前記空気流に関して水分吸着装置の下流に配設されたVOCセンサーとを備えることを特徴とするVOC濃度測定装置を提供する。
本発明に係るVOC濃度測定装置においては、空気の湿度が高い場合でも、当該空気はVOCセンサーに接触する前に水分吸着装置を通過して除湿されるので、VOCセンサーの計測精度は低下しない。従って、本発明に係るVOC濃度測定装置は、空気の湿度が高い場合でも、空気中のVOC濃度を所定の精度で計測することができる。
【0005】
本発明の好ましい態様においては、VOCセンサーは水分吸着装置を通過した空気流の速度分布が均一化した位置に配設されている。
水分吸着装置を通過して乱れた空気流の速度分布が均一化し、ひいてはVOC濃度分布が均一化した位置に、VOCセンサーを配設することにより、VOC濃度計測の精度を向上させることができる。
【0006】
本発明の好ましい態様においては、VOC濃度測定装置は、回転する再生可能な水分吸着ロータと、回転する再生可能なVOC吸着ロータと、回転する水分吸着ロータの正面視投影上で第1の領域を形成する水分吸着ロータの吸着領域と回転するVOC吸着ロータの正面視投影上で第1の領域を形成するVOC吸着ロータの吸着領域とに且つ水分吸着ロータからVOC吸着ロータへ向けて屋内空気を流して屋内へ戻すための第1空気流路と、第1空気流路内に配設された第1送風機と、回転する水分吸着ロータの正面視投影上で残余の領域を形成する水分吸着ロータの再生領域と回転するVOC吸着ロータの正面視投影上で残余の領域を形成するVOC吸着ロータの再生領域とに且つ水分吸着ロータからVOC吸着ロータへ向けて屋外空気又は屋内空気を流して屋外へ排出するための第2空気流路と、第2空気流路内に配設された第2送風機と、第2空気流路内に且つ第2空気流路内の空気流に関して水分吸着ロータよりも上流側に配設した水分吸着ロータ及びVOC吸着ロータ再生用のヒータと、第1空気流路内に且つ第1空気流路内の空気流に関して水分吸着ロータとVOC吸着ロータの間に配設したVOCセンサーとを備える。
本態様に係るVOC濃度測定装置においては、第1空気流路を流れる屋内空気中のVOCが回転するVOC吸着ロータの吸着領域に吸着され、回転するVOC吸着ロータの再生領域から第2空気流路を流れる屋外空気又は屋内空気中に放出され、屋外へ排出される。再生領域においてVOCを放出して再生されたVOC吸着ロータは、吸着領域において再びVOCを吸着する。VOC吸着ロータによるVOCの吸着と放出とが繰り返されて、屋内空気中のVOC濃度が低下する。本態様に係るVOC濃度測定装置はVOC除去装置としても機能する。従って、本態様に係るVOC濃度測定装置を用いることにより、屋内空気中のVOC濃度を許容値以下に低下させることができる。
水分吸着ロータは再生用のヒータにより再生されつつ水分の吸着を行なうので、VOCセンサーの計測精度は所定のレベルに維持される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るVOC濃度測定装置においては、空気の湿度が高い場合でも、当該空気はVOCセンサーに接触する前に水分吸着装置を通過して除湿されるので、VOCセンサーの計測精度は低下しない。従って、本発明に係るVOC濃度測定装置は、空気の湿度が高い場合でも、空気中のVOC濃度を所定の精度で計測することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0009】
図1に示すように、VOC濃度測定装置は、図示しないモータにより駆動されて回転する再生可能な水分吸着ロータ1と、図示しないモータにより駆動されて回転する再生可能なVOC吸着ロータ2とを備えている。水分吸着ロータ1は、セラミックペーパーをハニカム状に形成し、この上に親水性ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ等の親水性吸着剤を担持した素材等の、水分吸着可能な且つ吸着した水分を放出して水分吸着可能状態に再生可能な素材により構成されており、VOC吸着ロータ2は、セラミックペーパーをハニカム状に形成し、この上に疎水性ゼオライト、活性炭等の疎水性吸着剤を担持した素材等の、VOC吸着可能な且つ吸着したVOCを放出してVOC吸着可能状態に再生可能な素材により構成されている。
VOC濃度測定装置は更に、回転する水分吸着ロータ1の正面視投影上で第1の扇形部分を形成する水分吸着ロータの吸着領域1aと回転するVOC吸着ロータ2の正面視投影上で第1の扇形部分を形成するVOC吸着ロータの吸着領域2aとに且つ水分吸着ロータ1からVOC吸着ロータ2へ向けて屋内空気αを流し、吸着領域2aを通過した後の屋内空気α’を屋内へ戻すための第1空気流路3と、第1空気流路3内に配設された第1送風機4と、回転する水分吸着ロータ1の正面視投影上で残余の扇形部分を形成する水分吸着ロータ1の再生領域1bと回転するVOC吸着ロータ2の正面視投影上で残余の扇形部分を形成するVOC吸着ロータの再生領域2bとに且つ水分吸着ロータ1からVOC吸着ロータ2へ向けて屋内空気α又は屋外空気βを流し、再生領域2bを通過した後の屋内空気α”又は屋外空気β”を屋外へ排出するための第2空気流路5と、第2空気流路5内に配設された第2送風機6と、第2空気流路5内に且つ第2空気流路5内の空気流に関して水分吸着ロータ1よりも上流に配設した水分吸着ロータ及びVOC吸着ロータ再生用のヒータ7と、第1空気流路3内に且つ第1空気流路3内の空気流に関して水分吸着ロータ1とVOC吸着ロー2との間に且つ回転する水分吸着ロータ1を通過して乱された第1空気流路3内の空気流の速度分布が均一化した位置に配設したVOCセンサー8と、VOCセンサー8の検知情報に基づいて第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を制御する図示しない制御装置とを備えている。
【0010】
本実施例に係るVOC濃度測定装置においては、第1空気流路3を流れる屋内空気αが、水分吸着ロータ1を通過した後VOCセンサー8に接触して、屋内空気α中のVOCの濃度がVOCセンサー8により計測される。屋内空気αの湿度が高い場合でも、当該空気はVOCセンサー8に接触する前に水分吸着ロータ1の吸着領域1aを通過して除湿されるので、VOCセンサー8の計測精度は低下しない。従って、本実施例に係るVOC濃度測定装置は、屋内空気αの湿度が高い場合でも、屋内空気α中のVOC濃度を所定の精度で計測することができる。
水分吸着ロータ1はヒータ7により再生されつつ水分の吸着を行なうので、VOCセンサー8の計測精度は所定のレベルに維持される。
本実施例に係るVOC濃度測定装置においては、水分吸着ロータ1を通過して乱された第1空気流路3内の空気流の速度分布が均一化し、ひいてはVOC濃度分布が均一化した位置にVOCセンサー8を配設することにより、VOC濃度計測の精度を高めている。一般的に、水分吸着ロータ1から少なくとも1m程度離してVOCセンサー8を配設するのが望ましい。
【0011】
本実施例に係るVOC濃度測定装置においては、第1空気流路3を流れる屋内空気α中のVOCが、VOC吸着ロータ2の吸着領域2aに吸着され、VOC吸着ロータ2の再生領域2bを通過する加熱された屋内空気α又は屋外空気β中に放出される。VOCが除去された屋内空気α’は第1空気流路3を通って屋内に戻され、VOCが付加された屋内空気α”又は屋外空気β”は第2空気流路5を通って屋外に排出される。再生領域2bにおいてVOCを放出して再生されたVOC吸着ロータ2は、吸着領域2aにおいて再びVOCを吸着する。VOC吸着ロータ2によるVOCの吸着と放出とが繰り返されて、屋内空気α中のVOC濃度が低下する。従って、本実施例に係るVOC濃度測定装置は、VOC除去装置としても機能する。
本実施例に係るVOC濃度測定装置は、VOCセンサー8により屋内空気α中のVOC濃度を計測しつつVOC除去を行なうので、屋内空気α中のVOC濃度を許容値以下に制御することができる。
【0012】
VOCセンサー8の検知情報に基づいて第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を制御することにより、屋内空気α中のVOC濃度が許容値以下に低下しているのにも関わらずVOCの除去を継続することによる消費エネルギーの無駄を排除しつつ、屋内空気α中のVOC濃度を制御することができる。
図1では、第1送風機4を空気流に関してVOC吸着ロータ2の下流側に配設し、第2送風機6を空気流に関して水分吸着ロータ1の上流側に配設したが、第1送風機4、第2送風機6の配設位置は、第1空気流路3、第2空気流路5の中であれば、どこでも良い。
水分吸着ロータ1の回転、VOC吸着ロータ2の回転は、連続回転でも良く、所定角度毎のステップ状の回転でも良い。
水分吸着ロータの吸着領域1aと再生領域1bの形状、VOC吸着ロータの吸着領域2aと再生領域2bの形状は、扇形に限定されない。円形、長方形、台形等でも良い。
VOCセンサー8の構成は、特許文献1に開示されたものに限定されない。
【0013】
屋内空気αの湿度が適正範囲に在る時には、水分吸着ロータ1を作動させることにより、VOCセンサー8とVOC吸着ロータ2の吸着領域2aとを通過する屋内空気αの湿度を十分に低下させて、VOCセンサー8の計測精度とVOC吸着ロータ2のVOC吸着性能とを適正値に維持することができる。従ってこの場合には、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を継続して、屋内空気α中のVOC濃度を許容値以下に制御することができる。一方、屋内空気αの湿度が極度に高い場合には、水分吸着ロータ1を作動させても、VOCセンサー8とVOC吸着ロータ2の吸着領域2aとを通過する屋内空気αの湿度は高くなり、VOCセンサー8の計測精度とVOC吸着ロータ2のVOC吸着性能とは低下する。従ってこの場合には、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を継続しても、屋内空気α中のVOC濃度を許容値以下に制御できる保証は無い。従って、図1に示すように、第1空気流路3内の空気流に関して水分吸着ロータ1よりも上流に湿度センサー9を配設し、湿度センサー9の検知情報に基づいて第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を制御して、消費エネルギーの無駄を排除するのが望ましい。
【0014】
前述の如く、屋内空気αの湿度が極度に高い場合には、水分吸着ロータ1を作動させても、VOCセンサー8とVOC吸着ロータ2の吸着領域2aとを通過する屋内空気αの湿度を十分に低下させることができず、当該空気は高湿度のままなので、VOCセンサー8の計測精度とVOC吸着ロータ2のVOC吸着性能とが低下し、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を継続しても、屋内空気α中のVOC濃度を許容値以下に制御できる保証は無いので、第1送風機4の出力及び/又はヒータ7の出力及び/又は第2送風機6の出力を低下させ、或いは第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6を停止させて、消費エネルギーの無駄を排除するのが望ましい。
【0015】
屋内空気αの湿度が極度に高い場合には、水分吸着ロータ1を作動させても、VOCセンサー8とVOC吸着ロータ2の吸着領域2aとを通過する屋内空気αの湿度を十分に低下させることができず、当該空気は高湿度のままなので、VOCセンサー8の計測精度とVOC吸着ロータ2のVOC吸着性能とが低下することを勘案すると、屋内空気αの湿度に基づく制御と、屋内空気α中のVOC濃度に基づく制御とを、両方行なう場合には、前者を後者よりも優先的に行なうのが望ましい。
【0016】
屋内空気α中のVOC濃度が基準値以下になれば、それ以上VOCを除去する必要性が低下し或いは無くなるので、第1送風機4の出力及び/又はヒータ7の出力及び/又は第2送風機6の出力を低下させ、或いは第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6を停止させて、消費エネルギーの無駄を排除するのが望ましい。
【0017】
第1実施例に係るVOC濃度測定装置を、常時連続運転する場合の当該システムの作動を図2のフローチャートに基づいて説明する。
システムの主電源をONするとシステムが作動開始する。制御装置は、第1送風機4、第2送風機6、ヒータ7の出力を規定出力にして、VOC除去を開始する(S1)。
制御装置は、第1空気流路3を流れる屋内空気αの湿度が基準値を超える場合には、VOC除去の実効性が期待できないと判断して第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の出力を低下させ、或いは第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6を停止させ(S2〜S3)、第1空気流路3を流れる屋内空気αの湿度が基準値以下の場合には、VOC除去の実効性が期待できると判断して第1送風機4、第2送風機6、ヒータ7の出力を規定値に維持する(S2)。
制御装置は、第1空気流路3を流れる屋内空気α中のVOC濃度が第1基準値を超えている間は、VOC濃度に基づく第1送風機4、第2送風機6、ヒータ7の出力制御を行なうことなくVOC除去を続行し(S4、S1〜S4)、屋内空気α中のVOC濃度が第1基準値以下(例えば許容値以下)になると、VOC除去の必要性が低下したと判断して、消費電力の節約のために、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の出力を低下させる(S4〜S5)。
制御装置は、第1空気流路3を流れる屋内空気α中のVOC濃度が第1基準値以下で第2基準値を超えている間は、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の出力を更に低下させることなく、VOC除去を続行し(S6、S1〜S6)、屋内空気α中のVOC濃度が第2基準値以下(例えば許容値よりも低い所定値)になるとVOC除去の必要性が無くなったと判断して、消費電力の節約のために、第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6の出力を更に低下させ、或いは第1送風機4及び/又はヒータ7及び/又は第2送風機6を停止させる(S6〜S7)。
上記作動が維持されることにより、屋内空気α中のVOC濃度は第2基準値以下に維持される。
第1実施例に係るVOC濃度測定装置の作動は、上記のフローに限定されない。常時連続運転に代えて、屋内空気αの湿度が所定値以下の場合にのみ、システムを運転しても良い。
【実施例2】
【0018】
VOC吸着ロータ2の再生領域2bのVOC放出性能は、当該部位を流れる屋内空気α又は屋外空気βの温度に依存する。前記温度が上昇するとVOC放出性能は上昇し、前記温度が下降するとVOC放出性能も下降する。従って、図1に示すように、第2空気流路5内に且つ第2空気流路5内の空気流に関してヒータ7よりも下流に温度センサー10を配設し、温度センサー10の検知情報に基づいてヒータ7及び/又は第2送風機6の作動を制御して、VOC吸着ロータ2の再生領域2bを流れる屋内空気α又は屋外空気βの温度を適正化し、再生領域2bのVOC放出性能を適正化するのが望ましい。温度センサー10の配設位置をVOC吸着ロータ2よりも下流に且つ第2空気流路5内の空気流の速度分布が均一化した位置にすれば、当該位置では空気流の温度分布も均一化していると考えられるので、VOC吸着ロータ2の再生領域2bを流れる空気流の平均温度を検知できると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、VOC濃度測定装置に広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施例に係るVOC濃度測定装置の機器構成図である。(a)は側面図であり、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るVOC濃度測定装置を、常時連続運転する場合の当該システムの作動のフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
1 水分吸着ロータ
1a 吸着領域
1b 再生領域
2 VOC吸着ロータ
2a 吸着領域
2b 再生領域
3、5 空気流路
4、6 送風機
7 ヒータ
8 VOCセンサー
9 湿度センサー
10 温度センサー
α 屋内空気
α’ VOCを除去された屋内空気
β 屋外空気
β” VOCを付加された屋外空気
α” VOCを付加された屋内空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分吸着装置と、水分吸着装置を通過する空気流を発生させる送風機と、前記空気流に関して水分吸着装置の下流に配設されたVOCセンサーとを備えることを特徴とするVOC濃度測定装置。
【請求項2】
VOCセンサーは水分吸着装置を通過した空気流の速度分布が均一化した位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のVOC濃度測定装置。
【請求項3】
回転する再生可能な水分吸着ロータと、回転する再生可能なVOC吸着ロータと、回転する水分吸着ロータの正面視投影上で第1の領域を形成する水分吸着ロータの吸着領域と回転するVOC吸着ロータの正面視投影上で第1の領域を形成するVOC吸着ロータの吸着領域とに且つ水分吸着ロータからVOC吸着ロータへ向けて屋内空気を流して屋内へ戻すための第1空気流路と、第1空気流路内に配設された第1送風機と、回転する水分吸着ロータの正面視投影上で残余の領域を形成する水分吸着ロータの再生領域と回転するVOC吸着ロータの正面視投影上で残余の領域を形成するVOC吸着ロータの再生領域とに且つ水分吸着ロータからVOC吸着ロータへ向けて屋外空気又は屋内空気を流して屋外へ排出するための第2空気流路と、第2空気流路内に配設された第2送風機と、第2空気流路内に且つ第2空気流路内の空気流に関して水分吸着ロータよりも上流側に配設した水分吸着ロータ及びVOC吸着ロータ再生用のヒータと、第1空気流路内に且つ第1空気流路内の空気流に関して水分吸着ロータとVOC吸着ロータの間に配設したVOCセンサーとを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のVOC濃度測定装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−242775(P2006−242775A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−59636(P2005−59636)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】