説明

X型切断ハサミ

【課題】歯部位がX形の形状し、倣い機能を持った測長器とその固定機能を備え持った、新規なハサミを提供する。
【解決手段】切断作業回数の削減・技術の簡易化・修正無駄の排除はX形形状をした切断歯物を用いることにより可能にする。必要長を得る方法は倣い測定機能で可能にする。また同長の複数製作は同機構を固定することで可能にする。倣い測定には片手での持ち運び可能なことが要求されることから、ハサミ機構を利用した道具形態にすることで可能にする。片手の人力で切断を可能にするためには切断部位の機構を歯形状にして可能にする。上述により解決をする。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール、板紙又は樹脂フィルムを用いた函の製造工程における、折れ線溝を成型加工する工程において利用する型材の切断ハサミに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術は型材の両端をV形に加工するにあたり、直線に切断するハサミを用いることが一般的である。すなわち、型材の両端をV形に切断加工するためには、3回以上の精度合わせと切断加工作業をもって製作するのが一般的である。
さらに、型材の長さを得るために、計測または計測値の転写を繰り返して行っているのが一般的である。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従前公知の切断ハサミでV形状を得るためには、型材の両端の切断作業を最低3必要とすること。
また切断加工の技術的課題としては、V形角度を付ける時点、すなわちハサミにセットする時点で角度、中心合わせが必要であり、両者を同時かつ短時間で行うためには技術を要すること。
加えること、両者の制度不良は品質の低下を招き、特に中心不良の修正は帯状雌型の長さが短くなる事は避けられず、同型の作り直しとなること。
すなわち、両者を一定品質の精度で製作するための切断加工作業は熟練技術が必要となること。
という複数の大きな課題がある。
また、必要とする長さの雌型製品を製作するためには、設計図の読み取り作業、または現物の測定作業のどちらかが必要であり、さらに型材への測定結果の転写ケガキ作業を要し、加えて、ケガいた同材をハサミに合わせセットする作業を要すること
という課題がある。
【0004】
本発明は、上記公知のハサミの持つ機能的課題を解決するためになされたもで、歯部位がX形の形状し、倣い機能を持った測長器とその固定機能を備え持った、新規なハサミを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために本発明のX型切断ハサミは型材を切断加工するために上下型がX形の形状をし、上または下の一方もしくは両方が歯形状をした歯を有していることを特徴とする。
同材の幅方向の中心を得るための調整可能なガイド機構を備えていることを特徴とする。
切断時の歯物の抵抗による反り曲がりを防止するための反り防止を備えていることを特徴とする。
同材の切断長さを得るための倣い測長を可能とする機構、また測長位置を一時固定する機構を有していることを特徴とする。
【0006】
本発明はハサミの上下の歯に当たる部位の形状がハサミ支点軸を水平にした時、垂線方向からの見た場合X形をなし、上下歯の間に型材をセットし鋏み切ることにより型材をX形に切断加工する。
また、型材をガイドに沿ってセットすることにより同材幅方向の中心を得ることができる。
また、鋏切る抵抗により型材が反り曲がり、V形切断角度の不整合原因に成るため曲がり防止ガイドを設けている。
型材の必要とする長さ決定は、ハサミ支点軸に平行にスライド可能な帯または棒状の測長具を倣い動作することにより決める。また、その決めた測長具を一時固定することにより、同一寸法の再現を可能としている。
【発明の効果】
【0007】
型材切断作業は一回でV形形状が得られるため工数の削減が可能なこと。
精度確保技術においては、熟練技術が無くとも繰り返し正確な角度、中心精度が容易に得られること。
また同製品の長さ確保においても、測定、ケガキ作業からの開放と、加えて長さ精度も容易に得られること。
加えて、複数同一型材を必要とする場合は、倣い計測値を固定することにより、測長作業を省略することが可能であること。
上述の効果が図れる。
【実施例】
【0008】
本発明による加工方法の具体的実施例の基本部位を、図−1に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基本部位の三面図
【符号の説明】
▲1▼上歯
▲2▼下歯
▲3▼帯状型材ガイド
▲4▼ハサミ機構とハンドル
▲5▼帯状型材
▲6▼倣い測長具
【装置の説明】
図1において、
型材を▲3▼に沿って又V状先端▲6▼にセットし、必要2点間にピン部を合わせて必要長を測長する。
測長した時点で、ハンドル▲4▼を握り、▲1▼上、▲2▼下歯で▲5▼を切断加工する。
同長を繰り返し切断するときは、▲6▼を固定し繰り返し切断加工する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X形の歯形状を備え持つ切断ハサミ。
【請求項2】
倣い方式により帯状雌型材料(以下型材いう)の長さを決めながら切断する機能を持つ上記請求項1記載のX型切断ハサミ。
【請求項3】
上記請求項3で決めた型材の切断長さを保持する機能を備えた上記請求項3記載のX型切断ハサミ。

【図1】
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【公開番号】特開2009−22713(P2009−22713A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212467(P2007−212467)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(304032686)有限会社イマジン二十一 (6)
【Fターム(参考)】