説明

公益財団法人国際超電導産業技術研究センターにより出願された特許

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【課題】基板からの結晶成長を進行させることを可能とし、その結果、高Jcの厚膜化ができ、再現良く高Ic値を得ることができる酸化物超電導薄膜の製造方法を提供する。
【解決手段】超電導線材の製造に用いる酸化物超電導薄膜を、フッ素を含まない金属有機化合物を原料とし、塗布熱分解法により製造する方法であって、結晶化熱処理のための本焼熱処理の前に、本焼熱処理を施す薄膜に含まれる炭酸塩を分解する中間熱処理を行う。前記中間熱処理は、二酸化炭素濃度が10ppm以下の雰囲気中で行う。前記金属有機化合物は、βジケトン錯体を含む金属有機化合物である。 (もっと読む)


【課題】放熱性及び接続性に優れ、レーザー加工による超電導層の細線化が容易なテープ状酸化物超電導体を提供する。
【解決手段】テープ状酸化物超電導体20は、コア材となるNi基合金からなる無配向で非磁性の材料で形成された第1の金属層11と、銅又は銅基合金からなり、熱伝導率が大きく、かつ電気抵抗の小さい材料で形成された第2の金属層12とを、表面活性化接合後の熱処理を施して強固に接合した基板13の第1の金属層11の上に、IBADプロセスによる2軸配向した無機材料からなる中間層14及びTFA−MOD法によるYBCO超電導層15を積層した積層体により構成され、Ag安定化層16は、YBCO超電導層15の上面である積層体の上面及び側面に蒸着法により堆積されており、これによりYBCO超電導層15と第2の金属層12が電気的に接続されている。 (もっと読む)


【課題】均質な薄膜を長時間に渡って形成することが可能な薄膜の製造方法および薄膜製造装置を提供する。
【解決手段】この発明に従った薄膜の製造方法は、基板準備工程と、基板と対向する位置にターゲット材を準備する工程と、ターゲット材にエネルギー線としてのレーザ光を照射することにより、ターゲット材から放出される原子を含むプルームを形成し、プルームに含まれる原子を基板表面上に供給することにより薄膜を形成する成膜工程とを備える。成膜工程では、工程(S21)〜工程(S24)に示すようにプルームの発光強度に応じて基板とターゲット材との間の距離が調整される。 (もっと読む)


【課題】金属基板の配向性を保持した酸化物薄膜を形成することを可能とする酸化物薄膜の形成方法を提供すること。
【解決手段】加熱された配向金属基板上に、酸素を含む雰囲気中で金属または金属酸化物からなる原料をエレクトロンビーム蒸着法により蒸着する工程を具備し、前記蒸着を、雰囲気中の水蒸気分圧を1×10−4Pa以下とし、かつ雰囲気中の酸素分圧及び成膜温度の少なくとも一方を制御して行うことを特徴とする。 (もっと読む)


【課題】同一種類の構成元素からなり異なる金属モル濃度の酸化物超電導層を積層して超電導特性を向上させる。
【解決手段】酸化物超電導線材10は、Ni―W合金基板11上に、中間層12及び超電導層14を順次積層した構造からなり、中間層12は、Ce―Zr―O酸化物からなる第1中間層12a及びCeO酸化物からなる第2中間層12bを順次積層した2層構造を有し、超電導層14は、YBaαCuからなる第1の超電導層13a、YBaβCuからなる第2の超電導層13b及びYBaγCuからなる第3の超電導層13cからなる3層構造を有しており、α<β<γ≦2で第2中間層12b上から順次Baのモル比が2以下の範囲で増加するように配合されている。各超電導層は、TFA―MOD法により同一組成からなる複数の仮焼膜の積層体を一括して本焼することにより形成される。 (もっと読む)


【課題】超電導層中に磁束ピンニング点を微細分散させることにより、磁場印加角度依存性に優れたY系酸化物超電導線材を得る。
【解決手段】2軸配向性を有する高配向性金属基板11上に、MOD法によるCe―Zr―O酸化物からなる拡散防止層12a及びRFスパッタ法によるCeO酸化物からなる反応防止層12bを順次積層した2層構造の中間層12並びにTFA―MOD法によるYBaCuからなる第1の超電導層13a及びTFA―MOD法によるY(Ce、Zr)BaCuからなる第2の超電導層13bを順次積層した2層構造の超電導層13を形成し、第2の超電導層13b中に微細に分散したBaCeO、BaZrO不純物粒子とこの粒子近傍の無配向領域が磁束ピンニング点を形成することにより、Y系酸化物超電導線材10の磁場印加角度依存性を著しく向上させることができる。 (もっと読む)


【課題】超電導装置の電流リード表面に水滴または霜が付着することを抑制し、超電導装置の長期信頼性を向上させる。
【解決手段】超電導装置は、極低温環境に冷却される超電導素子(コイル)11と、超電導素子11を収容する低温容器40と、低温容器40の内部を冷却するための冷凍機16と、低温容器40の壁を貫通して超電導素子11に接続された電流リード18a、18bと、低温容器40の壁と電流リード18a、18bとの間に介在するように配置された絶縁端子19と、を有する。冷凍機16は、低温容器40外に配置された空冷放熱器22を有し、空冷放熱器22で加熱された空気が、電流リード18a、18bのうちの低温容器40外の部分である電流リード室温端118a、118bを加熱するように配置されている。 (もっと読む)


【課題】冷凍機を備えた冷却容器において、冷凍機の冷凍能力が増加しても、冷却ステージと被冷却体である冷媒の温度差を小さく保つ伝熱構造を実現する。
【解決手段】冷却容器は、低温液体の冷媒を収容して内部に冷媒14の液面40を形成する冷媒容器13と、冷媒容器13を取り囲む断熱容器11と、冷媒容器13内に収容された冷却ステージ19を備えた冷凍機18と、冷却ステージ19と熱的に接続されて冷媒容器13内に収容された伝熱部材21と、を有する。伝熱部材21は下方に向けて開放している筒状部を有して、筒状部の上端部は閉じて冷却ステージ19に熱的に接続されている。
筒状部の下端部全体が冷媒14の液面40下に浸漬され、冷媒の液面40上の空間が、筒状部によって仕切られていてもよい。 (もっと読む)


【課題】基板の表面特性を改善して、優れた臨界電流特性を示す超電導線材を具現化するための超電導線材用基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも表面が金属からなる基板に対して、板厚減少率80%以上の圧延を行う第1の圧延工程と、前記第1の圧延工程を経た前記基板を、還元性雰囲気中で熱処理を行う第1の熱処理工程と、前記第1の熱処理工程を経た前記基板に対して、板厚減少率10〜50%の圧延を行う第2の圧延工程と、前記第2の圧延工程を経た前記基板に対して、前記第1の熱処理工程の温度よりも高い温度で熱処理を行う第2の熱処理工程とを具備する。 (もっと読む)


【課題】 超電導特性が劣化することなく、低い接続抵抗を有する超電導ケーブルの接続構造体及び超電導ケーブルの接続方法を提供すること。
【解決手段】 フォーマと、その周囲に配設された超電導線材とを具備する超電導ケーブルの接続構造体であって、前記フォーマは、溶接により接続され、その接続部は、それ以外のフォーマの部分と同径であり、前記超電導線材の接続部は、前記超電導線材の接続端部同士を突合せて配置し、その突合せ部上に半田により接続用超電導線材を接着してなることを特徴とする。 (もっと読む)


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