説明

さまざまな送信電力モードを使用して、情報を通信する方法および装置

ワイヤレス通信デバイスは、データを、例えばピア発見データを送信するために、一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードとをサポートする。デバイスは、ネットワーク輻輳の量を決定して、ネットワーク輻輳のその決定された量に応じて2つの動作モード間を切り替える。限定された量のエアリンクリソースが、ピア発見シグナリングのために利用可能であり、同じピア発見リソースが、時々、複数のデバイスによって同時に使用されるピアツーピアアドホックワイヤレス通信システムにおける使用に、さまざまな記述した方法および装置は良く適する。デバイスは、ネットワーク輻輳が低いときには一定の送信電力のモードで動作し、ネットワーク輻輳が高いときには時間変動する電力モードで動作する。ローカルエリア中の共通のピア発見リソースを共有するデバイスは、異なる時間変動する送信パターンを意図的に選択する。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
さまざまな実施形態は、ワイヤレス通信方法および装置に関連する。さらに詳細に述べると、複数の異なる送信電力レベルを使用して、データおよび/または情報を送信するためのワイヤレス通信方法および装置に関連する。
【背景】
【0002】
いくつかのピアツーピア通信システムでは、ピア発見ブロードキャストシグナリングのために利用可能なエアリンクリソースの量は限定されている。システムにおける輻輳は、大きく経時的に変動するかもしれず、および、変わることが多い。時には、ピア発見信号をブロードキャストしようと望むデバイスが、数個しか存在しないことがあり、それぞれのデバイスは、その近傍にある他の何らかのデバイスによって使用されていないピア発見リソースを獲得および使用することができるかもしれない。しかしながら、その他のときには、ピア発見信号をブロードキャストしようと望む非常に多数のデバイスが存在するかもしれず、それぞれのデバイスが一意的なリソースを選択するのに利用可能なピア発見リソースが十分に存在しないことがある。結果として、高い輻輳の時には、複数のユーザは、同じピア発見リソース上で獲得および送信することが予想される。共通リソースのこの同時使用が、ブロードキャストピア発見信号を復元しようと試行するデバイスに対する干渉問題を生む。
【0003】
上記の説明に基づいて、ネットワーク輻輳環境に応答するデータを通信するための方法および装置の必要性があることを正しく認識すべきである。ネットワーク輻輳が高いときに干渉問題を緩和させる傾向がある方法および装置は、特に、有益であろう。
【概要】
【0004】
エアリンクリソースが、複数のデバイスによって同時に使用されてもよく、そして時には使用される通信システムにおけるワイヤレス通信のための方法および装置を記述する。さまざまな記述する方法および装置は、ワイヤレスピアツーピアネットワークにおける、例えば、アドホックピアツーピアネットワークにおける使用に良く適している。
【0005】
いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、その観点から、ネットワーク輻輳の量を決定して、その決定を使用し、その動作モードを設定する。同時に、そのネットワークにおける異なるワイヤレス通信デバイスは、異なる視点のネットワーク輻輳がある。
【0006】
その観点から、ネットワーク輻輳が低いことをワイヤレス通信デバイスが決定した場合、デバイスは、一定の送信電力の動作モードで送信データを、例えば、一定の電力レベルでピア発見データを演算する。その観点から、ネットワーク輻輳が高いことをワイヤレス通信デバイスが決定した場合、ワイヤレス通信デバイスは、時間変動する送信電力の動作モードで送信データを、例えば、時間の関数として変動する電力レベルを使用してピア発見データを演算する。
【0007】
いくつかの実施形態では、時間変動する送信電力の動作モードで動作している通信デバイスは、時間の関数としての送信電力レベルを制御する関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択する。いくつかの実施形態では、時間変動する送信電力の動作モードで動作している通信デバイスは、前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択する。いくつかの実施形態では、異なる送信電力レベルパターンは、異なるパイロットシーケンスに関係付けられている。
【0008】
高いネットワーク輻輳環境では、局所的に近傍にある複数のデバイスが、リソースの共通のセット上でデータを同時に送信するだろうことが予想される。例えば、局所的に近傍にある複数のデバイスは、ピア発見リソースの共通のセット上でピア発見データをブロードキャストし、したがって、これは、互いに干渉の原因となるだろう。共通のリソース上で送信している異なる送信デバイスは、さまざまな実施形態にしたがって、時間変動する動作モードで動作するが、最大電力送信の時間に関して時間的にオフセットされるとき、送信されたデータの首尾よい復元の可能性が増す。
【0009】
1つの例示的な実施形態にしたがった、情報を通信するように通信デバイスを動作させる例示的な方法は、一定の送信電力レベルで、一定の送信電力の動作モードの間にデータを送信することと、時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信することとを含む。
【0010】
1つの例示的な通信デバイスは、一定の送信電力レベルで、一定の送信電力の動作モードの間にデータを送信するようにと;時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間に、データを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備する。通信デバイスは、前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを備えていてもよく、いくつかの実施形態では備えている。
【0011】
上記の概要において、さまざまな実施形態について説明してきたが、必ずしも、すべての実施形態が同じ機能を含まないことや、上述した機能のうちのいくつかのものは、必要ないが、いくつかの実施形態では望ましいことがあることを正しく認識すべきである。さまざまな実施形態の、多数の付加的な機能、実施形態および利益を、後続する詳細な説明において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、例示的な実施形態にしたがった、例示的なピアツーピアワイヤレス通信システムを図示している。
【図2】図2は、さまざまな実施形態にしたがった、例示的なピアツーピア送信タイミング構造において循環する例示的な時間間隔を図示している。
【図3】図3は、例示的なピアツーピアの循環するタイミング構造における例示的なピア発見エアリンクリソースを図示している、例示的な周波数対時間プロットの図である。
【図4】図4は、図3中で図示されているピア発見リソースブロック内の例示的なピア発見リソースセットを図示している、例示的な周波数対時間プロットの図である。
【図5】図5は、例示的なピア発見リソースセットを図示している図である。
【図6】図6は、パイロットシンボルおよびデータシンボルを伝えるために使用される例示的なピア発見リソースセットを図示している図である。
【図7】図7は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な一定の送信電力パターンを図示している図である。
【図8】図8は、いくつかの実施形態において使用される、別の例示的な一定の送信電力パターンを図示している図である。
【図9】図9は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図10】図10は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図11】図11は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図12】図12は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図13】図13は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図14】図14は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図15】図15は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図16】図16は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図である。
【図17】図17は、いくつかの実施形態において使用される、異なる時間変動する送信電力パターンに関係する例示的な代替的なパイロットシーケンスを図示している。
【図18A】図18Aは、例示的な実施形態にしたがった、ワイヤレス通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャートの第1の部分である。
【図18B】図18Bは、例示的な実施形態にしたがった、ワイヤレス通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャートの第2の部分である。
【図19】図19は、例示的な実施形態にしたがった、ピアツーピア通信をサポートする、例示的な通信デバイスを、例えば、移動体ワイヤレス端末を図示している。
【図20】図20は、図19の例示的な通信デバイスにおいて使用できる、モジュールのアセンブリを図示している。
【図21】図21は、第1の時間の間に送信リソースの同じセットを共有している異なるデバイスが、それらのパイロット位相に基づいて、送信するための異なる送信電力レベルを使用している場合の例を図示している。
【図22】図22は、第2の時間の間に送信リソースの同じセットを共有している図21の異なるデバイスが、それらのパイロット位相に基づいて、送信するための異なる送信電力レベルを使用している場合の例を図示している。
【詳細な説明】
【0013】
図1は、さまざまな例示的な実施形態にしたがって実現される、例示的なピアツーピアワイヤレス通信システム100を図示している。例示的な通信システム100は、通信デバイス1 102、通信デバイス2 104、通信デバイス3 106、通信デバイス4 108、通信デバイス5 110、...、および通信デバイスn 112を含む、複数のワイヤレス通信デバイスを含む。ワイヤレス通信デバイス(102、104、106、108、110、...、112) は、ピアツーピア通信をサポートする。ワイヤレス通信デバイス(102、104、106、108、110、...、112) は、ピア間のさまざまなタイプのシグナリングを、例えば、ピア発見信号、ページング信号、トラフィックデータ送信等をサポートする。ワイヤレス通信デバイスのうちのいくつか、例えば、デバイス102、104、108、110、および112は、移動体通信デバイス、例えば、ハンドへルド移動体通信デバイスのような移動体ワイヤレス端末である。他の何らかのデバイス、例えば、デバイス3 106は、例えば、ピアツーピアシグナリングプロトコルをサポートするワイヤレスインターフェースと、バックホールネットワークへの結合を提供するワイヤードインターフェースとを含むアクセスルータデバイスのような固定ロケーションデバイスであってもよい。例示的な通信デバイス3 106は、ワイヤードまたはファイバーネットワーク接続126を通して、インターネットおよび/または他のネットワークノードへのアクセスを提供する。
【0014】
例示的な通信システム100は、通信リソースのセットを、例えば、ピア発見リソースのセット、ページング/接続確立リソースのセットおよび/またはピアツーピアトラフィックシグナリングリソースのセットを含む循環するピアツーピアタイミング構造を使用する。システム100における1つ以上の通信デバイスは、ピア発見エアリンクリソースを使用して、ピア発見データを含むピア発見信号を、送信、例えば、ブロードキャストしてもよい。例示的なピア発見データは、例えば、デバイス識別子、デバイス情報、ユーザ識別子、ユーザ情報、グループ識別子、デバイスまたはユーザに対する要求、サービスに対する要求、製品に対する要求、情報に対する要求、サービスの提案、製品の提案、位置情報等を含む。デバイスは、エアリンクリソースにおけるトラフィック送信を使用して、他のタイプの信号も、例えば、音声、テキスト、および/または、イメージデータを含むユーザデータのような、例えばピアツーピアトラフィックデータを含むピアツーピアトラフィック信号も、通信システム100における他の通信デバイスのうちの1つ以上に送信してもよい。送信され得る別の例示的なタイプの信号は、ページング信号、例えば、デバイス通知信号である。ページング信号は、例えば、ページング/接続確立エアリンクリソースを使用して伝えられる、ピアツーピアページング信号であってもよい。
【0015】
図1中の図示の目的のために、例えば、ピア発見データを含むピア発見信号120を送信する通信デバイス1 102が示されており、このピア発見信号120は、その近傍にある他のデバイスによって検出されてもよい。同様に、例えば、ピア発見データを含むピア発見信号124を送信する通信デバイス2 104が示されており、このピア発見信号124は、その近傍にある他のデバイスによって検出されてもよい。加えて、例えば、ピア発見データを含むピア発見信号122を送信する通信デバイス5 110が示されており、ピア発見信号122は、その近傍にある他のデバイスによって検出されてもよい。
【0016】
例えば、1つ以上の通信デバイスが、ネットワークによってカバーされているエリアに入ったり、または、そのエリアを出たりするように、ならびに/あるいは、ローカルエリア中のさまざまなデバイスが電源投入することを決めたり、または、シャットダウンすることを決めたりするように、ピアツーピアプロトコルを使用して互いに通信しようと試みる、システム100における通信デバイスの数が、いくつかの実施形態において、動的に変わることを正しく認識すべきである。したがって、ある時点では、ネットワーク輻輳は、低いかもしれない一方で、またある時には、ネットワーク輻輳は高いかもしれない。さまざまな実施形態では、ネットワーク輻輳が高いときは、複数のデバイスが、ピア発見エアリンクリソースの同じセット上でピア発見信号を送信しているかもしれず、時には送信している。このようないくつかの実施形態では、ピア発見エアリンクリソースの共通のセット上で送信している異なるワイヤレスデバイスは、異なるパイロットシーケンスを使用する。いくつかの実施形態では、ピア発見エアリンクリソースの同じセット上でピア発見信号を同時に送信している異なるワイヤレス通信デバイスは、異なる送信電力レベルでピア発見データを送信してもよく、時には送信する。
【0017】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスが、ネットワーク輻輳の量を決定して、ネットワーク輻輳のその決定された量に応じて、異なる動作モード間を切り替える。いくつかの実施形態では、異なる動作モードは、一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードとを含み、この一定の送信電力の動作モードでは、ワイヤレス通信デバイスは、一定の送信電力レベルで、データを、例えば、ピア発見データを送信し、この時間変動する送信電力の動作モードでは、ワイヤレス通信デバイスは、時間の関数として変動する電力レベルを使用して、データを、例えば、ピア発見データを送信する。いくつかの実施形態では、一定の送信電力の動作モードは、決定された低いレベルの輻輳に対応し、時間変動する送信電力の動作モードは、決定された高いレベルの輻輳に対応する。いくつかの実施形態では、ピア発見エアリンクリソースの同じセット上で送信している2つのピアツーピアデバイスは、同時にではあるが異なる送信電力レベルで、ピア発見データを、送信してもよく、時には送信する。
【0018】
図2は、複数のピアツーピアタイミング構造間隔(ピアツーピアタイミング構造間隔1 202、ピアツーピアタイミング構造間隔2 204、ピアツーピアタイミング構造間隔3 206、...、ピアツーピアタイミング構造間隔M 208)を含む、例示的な循環するピアツーピアタイミング構造200を図示している。水平軸201は、時間を表している。循環するタイミング構造200におけるピアツーピアタイミング構造間隔のそれぞれ(202、204、206、...、208)は、複数のサブ間隔を、例えば、同じ複数のサブ間隔を含む。例示的なピアツーピアタイミング構造間隔1 202は、ピア発見時間間隔210と、ページング/接続確立時間間隔212と、トラフィック送信時間間隔214とを含む。
【0019】
図3は、例示的なピアツーピア循環するタイミング構造における例示的なピア発見エアリンクリソースを図示している、例示的な周波数対時間プロット300の図である。周波数対時間プロット300は、周波数を、例えば、OFDMトーンを表している垂直軸302と、時間を、例えば、OFDMシンボル送信時間間隔を表している水平軸304とを含む。この例では、循環するタイミング構造中に、M個のピア発見間隔(発見間隔1 210、発見間隔2 312、...、発見間隔M 314)が存在する。ピア発見エアリンクリソース306は、ピア発見間隔1 210の間に生じる;ピア発見エアリンクリソース308は、ピア発見間隔2 312の間に生じる;および、ピア発見エアリンクリソース310は、発見間隔M 314の間に生じる。
【0020】
図4は、図3中で図示されているピア発見リソースブロック内の例示的なピア発見リソースセットを図示している、例示的な周波数対時間プロット400の図である。ピア発見エアリンクリソースブロック306は、高い周波数から低い周波数の順に、ピア発見リソースセット1 402と、ピア発見リソースセット2 404と、ピア発見リソースセット3 406と、ピア発見リソースセット4 408と、ピア発見リソースセット5 410と、ピア発見リソースセット6 412と、ピア発見リソースセット7 414と、ピア発見リソースセット8 416と、ピア発見リソースセット9 418と、ピア発見リソースセット10 420と、ピア発見リソースセット11 422と、ピア発見リソースセット12 424と、ピア発見リソースセット13 426と、ピア発見リソースセット14 428とを含む。ピア発見エアリンクリソースブロック308は、高い周波数から低い周波数の順に、ピア発見リソースセット1 432と、ピア発見リソースセット2 434と、ピア発見リソースセット3 436と、ピア発見リソースセット4 438と、ピア発見リソースセット5 440と、ピア発見リソースセット6 442と、ピア発見リソースセット7 444と、ピア発見リソースセット8 446と、ピア発見リソースセット9 448と、ピア発見リソースセット10 450と、ピア発見リソースセット11 452と、ピア発見リソースセット12 454と、ピア発見リソースセット13 456と、ピア発見リソースセット14 458とを含む。ピア発見エアリンクリソースブロック310は、高い周波数から低い周波数の順に、ピア発見リソースセット1 462と、ピア発見リソースセット2 464と、ピア発見リソースセット3 466と、ピア発見リソースセット4 468と、ピア発見リソースセット5 470と、ピア発見リソースセット6 472と、ピア発見リソースセット7 474と、ピア発見リソースセット8 476と、ピア発見リソースセット9 478と、ピア発見リソースセット10 480と、ピア発見リソースセット11 482と、ピア発見リソースセット12 484と、ピア発見リソースセット13 486と、ピア発見リソースセット14 488とを含む。
【0021】
ピア発見通信チャネルは、セット番号に関係するピア発見リソースセットを含んでいてもよい。例えば、第1のピア発見通信チャネルは、セット番号1(402、432、...、462)に関係するピア発見リソースセットを含んでいてもよい。同様に、第2のピア発見通信チャネルは、セット番号2(404、434、...、464)等に関係するピア発見リソースセットを含んでいてもよい。
【0022】
図4の例では、ピア発見リソースブロックは、14個の例示的なピア発見リソースセットに区分されている。他の例では、ピア発見リソースブロックは、異なる数のピア発見リソースセットを含んでいてもよい。いくつかのこのような実施形態では、ピア発見リソースブロックは、100個のピア発見リソースセットよりも多く含む。いくつかの実施形態では、同じピア発見リソースセットが、それぞれの連続するピア発見リソースブロック中に必ずしも含まれているとは限らない。いくつかの実施形態では、ピア発見リソースブロックにおいて同じトーンに対応する複数のピア発見リソースセットが、例えば、ピア発見間隔の第1のサブ時間間隔に対する第1のピア発見リソースセットと、ピア発見間隔の第2のサブ時間間隔に対する第2のピア発見リソースセットとが存在していてもよい。
【0023】
図5は、例示的なピア発見リソースセットi502を図示している図500である。例示的なピア発見リソースセットi502は、図4中で図示されているピア発見リソースセットのうちの任意のものであってもよい。ピア発見リソースセットi 502は、K個のOFDMシンボルの送信時間期間506の時間量の間に、1トーン 504を含む。例示的なピア発見リソースセットi 502は、K個のOFDMトーンシンボル(OFDMトーンシンボル1 508、OFDMトーンシンボル2 510、OFDMトーンシンボル3 512、OFDMトーンシンボル4 514、OFDMトーンシンボル5 516、OFDMトーンシンボル6 518、...、OFDMトーンシンボルK 520)として表してもよい。いくつかの実施形態では、Kは、8よりも大きい、または、8に等しい整数である。1つの例示的な実施形態では、K=16であり、ピア発見リソースセット中に16個のOFDMトーンシンボルが存在する。別の例示的な実施形態では、K=64であり、ピア発見リソースセット中に64個のOFDMトーンシンボルが存在する。いくつかの実施形態では、K個のトーンシンボルのKPは、パイロットトーンシンボルであり、ここで、K/KP≧4である。1つの実施形態では、K=64であり、KP=8である。1つの実施形態では、K=72であり、KP=8である。いくつかの実施形態では、K個のトーンシンボルの完全セットは、同じトーンに対応する。
【0024】
図6は、パイロットシンボルとデータシンボルとを伝えるために使用される例示的なピア発見リソースセット602を図示している図600である。ピア発見リソースセット602は、例えば、図5のピア発見リソースセット502であり、ここで、K=16であり、KP=4である。例示的なピア発見リソースセット602は、16個の、インデックスされているOFDMトーンシンボル(トーンシンボル1 604、トーンシンボル2 606、トーンシンボル3 608、トーンシンボル4 610、トーンシンボル5 612、トーンシンボル6 614、トーンシンボル7 616、トーンシンボル8 618、トーンシンボル9 620、トーンシンボル10 622、トーンシンボル11 624、トーンシンボル12 626、トーンシンボル13 628、トーンシンボル14 630、トーンシンボル15 632、およびトーンシンボル16 634)を含む。
【0025】
凡例636のボックス638によって示されているような、陰影が付いている斜線は、パイロットシンボルを伝えるために、ピア発見リソースセットのOFDMトーンシンボルが使用されることを示している。凡例636のボックス640によって示されているような、陰影が付いている水平線は、データシンボルを伝えるために、ピア発見リソースセットのOFDMトーンシンボルが使用されることを示している。この例では、パイロットシンボルを伝えるために使用されるように、トーンシンボルの第1のサブセット(606、614、622、および630)が指定されている一方で、データシンボルを伝えるために、トーンシンボルの第2のオーバーラップしていないサブセット(604、608、610、612、616、618、620、624、626、628、632、634)が使用される。この例では、パイロット指定されたトーンシンボル間のスペーシングは、パイロット指定されたトーンシンボル間の空所を占めている複数のデータシンボル指定されたトーンシンボルと均一である。いくつかの実施形態では、パイロット指定されたトーンシンボル間のスペーシングは、実質的に均一である。1つの実施形態では、パイロットシンボルを一時的に伝えるように指定されているトーンシンボルは、データシンボルを伝えるように指定されているトーンシンボルに先行する。いくつかの実施形態では、ピア発見リソースセットの、最初のトーンシンボルと最後のトーンシンボルは、パイロットシンボルを伝えるように指定されている。
【0026】
図6の例では、トーンシンボル(606、614、622、および630)が、それぞれ、パイロットシンボル(P1 644、P2 652、P3 660、およびP4 668)を伝える。図6の例では、トーンシンボル(604、608、610、612、616、618、620、624、626、628、632、634)が、それぞれ、データシンボル(D1 642、D2 646、D3 648、D4 650、D5 654、D6 656、D7 658、D8 662、D9 664、D10 666、D11 670、D12 672)を伝える。
【0027】
図7は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な一定の送信電力パターンを図示している図700である。例えば、いくつかの実施形態において、ワイヤレス通信デバイスが一定の送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD 間隔1、PD 間隔2、PD 間隔3、PD 間隔4、PD 間隔5、PD 間隔6、...)の間に、図7の例示的な一定の送信電力パターンAがワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。電力レベルPcは、ピア発見間隔の間に送信された、パイロット信号とデータ信号との両方によって使用される一定の送信電力レベルである。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号のパイロットレベルを表しており、このケースでは両方とも、Pcに等しい。
【0028】
図8は、いくつかの実施形態において使用される、別の例示的な一定の送信電力パターンを図示している図800である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが一定の送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD 間隔1、PD 間隔2、PD 間隔3、PD 間隔4、PD 間隔5、PD 間隔6、...)の間に、図8の例示的な一定の送信電力パターンBがワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。電力レベルPCPは、ピア発見間隔の間に送信されるパイロット信号によって使用される一定の送信電力レベルである。電力レベルPCDは、ピア発見間隔の間に送信されるデータ信号によって使用される一定の送信電力レベルである。PPが、PCPに等しいパイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、PCDに等しいデータ信号のパイロットレベルを表している。図8の例では、パイロット信号およびデータ信号は、異なる一定の電力レベルで送信される。
【0029】
図9は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図900である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図9の例示的な時間変動する送信電力パターンA1がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、3つの異なる電力レベル、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。この例では、パイロット信号は、ピア発見間隔のそれぞれ(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)中に、一定の電力レベルP1で送信される。しかしながら、送信されるデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔2の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔3の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される。その後、パターンは、繰り返される。ピア発見間隔4の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔5の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔6の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される。
【0030】
図10は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1000である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図10の例示的な時間変動する送信電力パターンB1がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、3つの異なる電力レベル、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。送信されるパイロット信号およびデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔2の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔3の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔5の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔6の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される。
【0031】
図11は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1100である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図11の例示的な時間変動する送信電力パターンB2がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸は、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、3つの異なる電力レベル、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、P1>P2>P3である。PPは、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。送信されるパイロット信号およびデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔2の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔3の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔5の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔6の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される。
【0032】
図12は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1200である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図12の例示的な時間変動する送信電力パターンB3がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、3つの異なる電力レベル、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。送信されるパイロット信号およびデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔2の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔3の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔5の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔6の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される。
【0033】
図13は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1300である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図1300の例示的な時間変動する送信電力パターンC1がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、3つの異なる電力レベル、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、P1>P2>P3である。PPは、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。送信されるパイロット信号およびデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔2の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔3の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される。ピア発見間隔4の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔5の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔6の間に、パイロット信号およびデータ信号は、電力レベルP2で送信される。その後、パターンは繰り返される。
【0034】
図14は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1400である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間、図14の例示的な時間変動する送信電力パターンD1がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、4つの異なる電力レベル、PCP、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、PCP>P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。この例では、パイロット信号は、ピア発見間隔のそれぞれ(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)中に、一定の電力レベルPCPで送信される。しかしながら、送信されるデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔2の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔3の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔5の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔6の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される。
【0035】
図15は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1500である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図15の例示的な時間変動する送信電力パターンD2がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、4つの異なる電力レベル、PCP、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、PCP>P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。この例では、パイロット信号は、ピア発見間隔のそれぞれ(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)中に、一定の電力レベルPCPで送信される。しかしながら、送信されるデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔2の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔3の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される;ピア発見間隔5の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔6の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される。
【0036】
図16は、いくつかの実施形態において使用される、例示的な時間変動する送信電力パターンを図示している図1600である。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するとき、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見間隔(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)の間に、図16の例示的な時間変動する送信電力パターンD3がワイヤレス通信デバイスによって使用される。垂直軸が、送信電力レベルを表している一方で、水平軸は、時間を表している。この例では、4つの異なる電力レベル、PCP、P1、P2、およびP3が存在しており、ここで、PCP>P1>P2>P3である。PPが、パイロット信号の電力レベルを表している一方で、PDは、データ信号の電力レベルを表している。この例では、パイロット信号は、ピア発見間隔のそれぞれ(PD間隔1、PD間隔2、PD間隔3、PD間隔4、PD間隔5、PD間隔6、...)中に、一定の電力レベルPCPで送信される。しかしながら、送信されるデータ信号の電力レベルは、予め定められたスケジュールにしたがって、時間の関数として変動する。ピア発見間隔1の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔2の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔3の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される。その後、パターンは繰り返される。ピア発見間隔4の間に、データ信号は、電力レベルP3で送信される;ピア発見間隔5の間に、データ信号は、電力レベルP1で送信される;ピア発見間隔6の間に、データ信号は、電力レベルP2で送信される。
【0037】
いくつかの実施形態では、例えば、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、および/または図16のうちの1つ以上において記述されている電力レベルPDは、例えば、ピア発見間隔中にデータを伝えるトーンシンボルに基づく、トーンシンボルあたりの何らかの平均電力レベルを表している。いくつかの実施形態では、例えば、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、および/または図16のうちの1つ以上において記述されている、電力レベルPPは、ピア発見間隔中にパイロットを伝える、トーンに対するトーンシンボルあたりの電力レベルを表している。
【0038】
図17は、いくつかの実施形態において使用される、異なる時間変動する送信電力パータ―ンに関係する例示的な代替的なパイロットシーケンスを図示している。図17は、例示的な代替的なパイロットシーケンス1701のテーブルと、複素平面への、2つのパイロットシンボルのセットのマッピングを図示しているプロット1750とを図示している図1700を含む。プロット1750は、実軸を表している水平軸1752と、虚軸を表している垂直軸1754とを含んでいる。「+」として指定されているパイロットシンボル1756は、実軸に沿って、0度の位相角でマッピングしている一方で、「−」として指定されているパイロットシンボル1758は、実軸に沿って、180度の位相角でマッピングしている。「+」のパイロットシンボルの送信電力レベルは、ピア発見間隔の間の、ピア発見リソースセット内の「−」のパイロットシンボルの送信電力レベルと同じである。異なるパイロットシーケンスの使用が、送信リソースの利用と再使用とを改善させ、干渉問題を緩和させるのに役立つことを正しく認識すべきである。
【0039】
表1701は、パイロットシーケンス番号を表している第1列1702と、代替パイロットシーケンスのそれぞれに対するパイロットシンボル1を識別する第2列1704と、代替パイロットシーケンスのそれぞれに対するパイロットシンボル2を識別する第3列1706と、代替パイロットシーケンスのそれぞれに対するパイロットシンボル3を識別する第4列1708と、代替パイロットシーケンスのそれぞれに対するパイロットシンボル4を識別する第5列1710とを含む。第6列1712は、ワイヤレス端末が一定の送信電力の動作モードで動作しており、特定のパイロットシーケンスを使用することを選択したときに使用される一定の送信電力パターンを識別する;第7列1714は、ワイヤレス端末が、時間変動する送信電力の動作モードで動作しており、特定のパイロットシーケンスを使用することを選択したときに使用される時間変動する送信パターンを識別する。
【0040】
第1行1720は、パイロットシーケンス1がパターン+、+、+、+にしたがうことを示している。第1行1720はまた、ワイヤレス通信デバイスが、そのピア発見信号を送信していて、パイロットシーケンス1を使用することを選択したとき、そのワイヤレス通信デバイスは、一定の送信電力の動作モードで動作している場合には、図8の一定の送信パターンBにしたがうことを、そして、そのワイヤレス通信デバイスは、時間変動する送信電力の動作モードで動作しているときには、図14の時間変動する送信パターンD1にしたがうことを示している。第2行1722は、パイロットシーケンス2が、パターン+、+、−、−にしたがうことを示している。第2行1722はまた、ワイヤレス通信デバイスが、そのピア発見信号を送信していて、パイロットシーケンス2を使用することを選択したときに、そのワイヤレス通信デバイスは、一定の送信電力の動作モードで動作している場合には、図8の一定の送信パターンBにしたがうことを、そして、そのワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードで動作しているときには、図15の時間変動する送信パターンD2にしたがうことを示している。第3行1724は、パイロットシーケンス3が、パターン+、−、+、−にしたがうことを示している。第3行1724はまた、ワイヤレス通信デバイスが、そのピア発見信号を送信していて、パイロットシーケンス3を使用することを選択したとき、そのワイヤレス通信デバイスは、一定の送信電力の動作モードで動作している場合には、図8の一定の送信パターンBにしたがうことを、そして、そのワイヤレス通信デバイスは、時間変動する送信電力の動作モードで動作しているときには、図16の時間変動する送信パターンD3にしたがうことも示している。いくつかの実施形態では、図14、図15、および図16の電力レベルP1は、図8の電力レベルPCDに等しい。
【0041】
単一のデバイスが、特定のピア発見リソースチャネル上で送信している、例えば、単一のデバイスが、図4のセット2(404、434、...、464)で識別されるピア発見リソース中にピア発見信号を送信している、ネットワーク輻輳が低いシナリオを考慮する。単一のデバイスが、3つの代替パイロットシーケンスのうちの1つを使用することを選択した。さらに、ピア発見リソースセットのそれぞれ(404、434、464)は、図6の図600の構成にしたがうことを考慮する。さらに、図8の一定の送信電力パターンBを使用することを考慮する。
【0042】
これから、複数のデバイスが、特定のピア発見リソースチャネル上で送信している、例えば、複数のデバイスが、図4のセット2(404、434、...、464)で識別されるピア発見リソース中にピア発見信号を同時に送信している、ネットワーク輻輳が高いシナリオを考慮する。3つの異なるデバイスが、3つの代替パイロットシーケンスのうちの異なるものを使用することを選択したことを考慮する。さらに、ピア発見リソースセットのそれぞれ(404、434、464)は、図6の図600の構成にしたがうことを考慮する。第1のワイヤレス通信デバイスは、図14の時間変動する送信パターンD1にしたがって、そのピア発見信号を送信する。第2のワイヤレス通信デバイスは、図15の時間変動する送信パターンD2にしたがって、そのピア発見信号を送信する。第3のワイヤレス通信デバイスは、図16の時間変動する送信パターンD3にしたがって、そのピア発見信号を送信する。
【0043】
いくつかの実施形態では、例えば、そのピア発見データが他のデバイスによって検出され、首尾よく発見される可能性を増加させるために、ワイヤレス通信デバイスは、同じピア発見データ信号を複数回、送信してもよく、時には送信する。例えば、第1の、第2の、および第3のワイヤレス通信デバイスが、3つの連続したピア発見間隔の間に、同じピア発見データを送信した場合、いくつかのデバイスは、一定の送信パターンが使用された場合に、それらデバイスが別な方法では首尾よく復元することができないであろうピア発見データを首尾よく復元することができるかもしれない。図14の異なる時間変動する送信パターンD1、図15のD2、および図16のD3は、データ信号に対する最大のデータ送信電力レベル信号(P1)が、異なるピア発見間隔の間に生じるように意図的に構成されている。
【0044】
図18Aと図18Bとを組み合わせたものからなる図18は、例示的な実施形態にしたがった、ワイヤレス通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1800である。フローチャート1800の方法を実現する例示的な通信デバイスは、例えば、ピア発見送信シグナリングに関して、一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードとをサポートする。いくつかの実施形態では、一定の送信電力の動作モード、および、時間変動する送信電力の動作モードは、ブロードキャスト信号を送信するために使用される。いくつかのこのような実施形態では、ブロードキャスト信号は、ピア発見信号である。いくつかの実施形態では、フローチャート1800の方法を実現するワイヤレス通信デバイスは、アドホック通信ネットワークにおけるワイヤレス端末である。さまざまな実施形態では、ワイヤレス端末は、基地局として動作しないハンドヘルドデバイスである。
【0045】
ステップ1802において、動作が開始し、ステップ1802では、ワイヤレス通信デバイスが電源投入されて初期化され、ステップ1804に進む。ステップ1804では、ワイヤレス通信デバイスが、現在の動作モードを、例えば、一定の送信電力の動作モードに初期化する。動作は、ステップ1804からステップ1806に進む。
【0046】
ステップ1806では、ワイヤレス通信デバイスが、送信リソースのセットを監視する。その後、ステップ1808では、ワイヤレス通信デバイスが、ネットワーク輻輳の量を決定する。いくつかの実施形態では、ステップ1808では、ワイヤレス通信デバイスが、送信リソースのセット上で検出されたエネルギーに基づいて、ネットワーク輻輳の量を決定する。いくつかの実施形態では、送信リソースのセットは、ピア発見リソースのセットである。動作は、ステップ1808からステップ1810に進む。
【0047】
ステップ1810では、ワイヤレス通信デバイスが、ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替える。ステップ1810は、ステップ1812と、ステップ1814と、ステップ1816と、ステップ1818と、ステップ1820とを含む。
【0048】
ステップ1812では、ワイヤレス通信が、ネットワーク輻輳の決定された量を、しきい値と、例えば、予め定められた輻輳しきい値と比較する。ステップ1808から決定された輻輳の量が、しきい値より上である場合に、動作は、ステップ1812からステップ1818に進む;そうでない場合には、動作は、ステップ1812からステップ1814に進む。
【0049】
ステップ1814では、ワイヤレス通信デバイスが、その現在の動作モードが一定の送信電力の動作モードであるか否かを決定する。現在の動作モードが一定の送信電力の動作モードである場合、動作は、ステップ1814からステップ1821に進む。しかしながら、現在の動作モードが、一定の送信電力の動作モードでない場合、動作は、ステップ1814からステップ1816に進む。ステップ1816では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードから、一定の送信電力の動作モードに切り替える。動作は、ステップ1816からステップ1821に進む。
【0050】
ステップ1821では、ワイヤレス通信デバイスが、一定の送信電力の動作モードの間に、信号を送信する。ステップ1821は、ステップ1822を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1821は、ステップ1824を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1821は、ステップ1825を含む。ステップ1822では、ワイヤレス通信デバイスが、一定の送信電力の動作モードの間に、一定の送信電力レベルでデータを送信する。いくつかの実施形態では、一定の送信電力レベルは、平均電力レベルである。ステップ1824では、ワイヤレス通信デバイスが、一定の送信電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信する。ステップ1825では、ワイヤレス通信デバイスが、前記一定の送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信する。送信リソースのセットの監視のために、動作は、ステップ1821からステップ1806に進む。
【0051】
ステップ1818に戻ると、ステップ1818では、現在の動作モードが、時間変動する送信電力の動作モードであるか否かを、ワイヤレス通信デバイスが決定する。現在の動作モードが、時間変動する送信電力の動作モードである場合、動作は、接続ノードA1826を通して、ステップ1818からステップ1835に進む。しかしながら、現在の動作モードが、時間変動する動作モードでない場合、動作は、ステップ1818からステップ1820に進む。ステップ1820では、ワイヤレス通信デバイスが、一定の送信電力の動作モードから、時間変動する送信電力の動作モードに切り替える。いくつかの実施形態では、動作は、接続ノードB1828を通して、ステップ1820から、代替ステップ1830、1832、1834のうちの1つに進む。他の実施形態では、動作は、接続ノードB1828を通して、ステップ1820からステップ1835に進む。
【0052】
ステップ1830に戻ると、ステップ1830では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択する。動作は、ステップ1830からステップ1835に進む。
【0053】
ステップ1832に戻ると、ステップ1832では、ワイヤレス通信デバイスが、送信電力レベルを制御するように、時間変動する送信電力の動作モードの間の異なる時点において、複数の異なる送信電力レベルのうちの1つをランダムに選択する。動作は、ステップ1832からステップ1835に進む。
【0054】
ステップ1834に戻ると、ステップ1834では、ワイヤレス通信デバイスが、そのワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる電力レベル送信パターンのうちの1つを選択する。例えば、ワイヤレス通信デバイスは、その近傍にある他のデバイスによって使用されていないパイロットシーケンスに関係する電力レベル送信パターンを選択する。いくつかの実施形態では、ステップ1834では、ワイヤレス通信デバイスは、送信のために同じワイヤレスリソースを使用する、そのワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって、複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる電力レベル送信パターンのうちの1つを選択する。例えば、ワイヤレス通信デバイスは、送信のために同じワイヤレスリソースを使用している、その近傍にある他のデバイスによって使用されていないパイロットシーケンスに関係する電力レベル送信パターンを選択する。動作は、ステップ1834からステップ1835に進む。
【0055】
ステップ1835では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する送信電力の動作モードの間に信号を送信する。ステップ1835は、ステップ1836を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1835は、ステップ1838を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1835は、ステップ1839を含む。ステップ1836では、ワイヤレス通信デバイスが、時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信する。いくつかの実施形態では、時間変動する電力の動作モードの間に送信された信号は、ピア発見信号であるブロードキャスト信号であり、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信することは、異なるピア発見送信時間期間の間に異なる電力レベルで、同じピア発見情報を複数回送信することを含む。いくつかの実施形態では、データは、時間変動する送信の動作モードの間に、異なる時間において送信され、少なくとも3つの異なる電力レベルが使用される。このようないくつかの実施形態では、少なくとも3つの異なる電力レベルは、少なくとも3dB分だけ、互いに異なる。
【0056】
ステップ1838では、ワイヤレス通信デバイスが、時間変動する電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信する。ステップ1839では、ワイヤレス通信デバイスは、前記時間変動する送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信する。いくつかの実施形態では、パイロットは、ワイヤレス通信デバイスが使用しているのと同じパイロット送信リソースを使用している隣接通信デバイスによって使用されるものとは異なるパイロットシーケンスを使用して送信される。いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスは、時間変動する送信の動作モードの間、時折、送信するのをやめ、それゆえ、ワイヤレス通信デバイスは、例えば、使用している共通の共有リソース上で聞くことができる。動作は、ステップ1835からステップ1840に進み、このステップ1840では、動作は、ステップ1806に進む。
【0057】
上記の説明から、1つ以上の同じ送信リソースを共有しているデバイス間の干渉を最小にするための1つの方法は、例えば、異なるピア発見間隔の間に、データを送信するために、送信リソースを共有しているデバイスに、異なる送信電力レベルを使用させることであることを正しく認識すべきである。さまざまな実施形態では、送信リソースのセット中の個々の送信リソースは、トーンシンボル、例えば、OFDMトーンシンボルであり、個々の送信リソース上で送信される信号は、変調シンボルである。いくつかの実施形態では、送信リソースのそれぞれのセットは、予め定められた数のシンボル送信時間期間の間、単一のトーンに対応する連続的なOFDMトーンシンボルのセットである。いくつかの実施形態では、デバイスは、ピアツーピアタイミング構造におけるピア発見リソースのセットに関係するピア発見リソースIDを獲得する。ワイヤレス通信デバイスは、その獲得したピア発見リソース上で、ピア発見信号を送信、例えば、ブロードキャストする。しかしながら、ワイヤレス通信デバイスは、時折、送信をやめて、その獲得したピア発見リソース上で聞いて、例えば、異なるパイロットシンボルシーケンスを使用して、その獲得したピア発見リソース上で同時に送信しているかもしれない他のデバイスの存在を検出する。
【0058】
図19は、1つの例示的な実施形態にしたがった、例示的な通信デバイスの図1900である。通信デバイス1900は、ピアツーピア通信をサポートする移動体ワイヤレス端末であってもよく、図18のフローチャート1800にしたがった方法を実現していてもよく、そして、少なくとも1つの実施形態では、ピアツーピア通信をサポートする移動体ワイヤレス端末であり、図18のフローチャート1800にしたがった方法を実現している。通信デバイス1900は、例えば、図1の例示的な通信デバイス1 102である。いくつかの実施形態では、通信デバイス1900は、アドホック通信ネットワークにおけるワイヤレス端末である。いくつかのこのような実施形態では、通信デバイス1900は、基地局として動作しないハンドヘルドデバイスである、ワイヤレス端末である。通信デバイス1900は、バス1909を通して共に結合されている、プロセッサ1902とメモリ1904とを備えており、このバス1909を通して、さまざまなエレメント(1902、1904)が、データおよび情報を交換してもよい。通信デバイス1900は、入力モジュール1906と出力モジュール1908とをさらに備えており、これらは、示されているように、プロセッサ1902に結合されていてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、入力モジュール1906および出力モジュール1908は、プロセッサ1902の内部に位置付けられている。入力モジュール1906は、入力信号を受け取ることができる。入力モジュール1906は、入力を受け取るための、ワイヤレス受信機、ならびに/あるいは、ワイヤードまたは光入力インターフェースを備えることができ、そして、いくつかの実施形態では備えている。出力モジュール1908は、出力を送信するための、ワイヤレス送信機、ならびに/あるいは、ワイヤードまたは光出力インターフェースを備えていてもよく、そして、いくつかの実施形態では備えている。
【0059】
プロセッサ1902は、一定の送信電力レベルで、一定の送信電力の動作モードの間にデータを送信するようにと、時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードは、ブロードキャスト信号を送信するために使用される。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト信号は、ピア発見信号である。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、異なるピア発見送信時間期間の間に異なる電力レベルで、同じピア発見情報を複数回、時間変動する送信電力の動作モードの間に送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、異なる時間において、少なくとも3つの異なる電力レベルで、時間変動する送信の動作モードの間にデータを送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、少なくとも3つの異なる電力レベルは、少なくとも3dB分だけ、互いに異なる。
【0060】
プロセッサ1902は、送信リソースの、例えば、ピア発見送信リソースの、セット上で検出されたエネルギーの量に基づいて、ネットワーク輻輳の量を決定するようにさらに構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替えるようにさらに構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、時間変動する動作モードでの動作の間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択するようにさらに構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、送信電力レベルを制御するように、時間変動する送信電力の動作モードの間の異なる時点において、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択するように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、ワイヤレス通信デバイス1900の近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択するように構成されている。
【0061】
プロセッサ1902は、いくつかの実施形態では、一定の送信電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信するようにさらに構成されている。いくつかのこのような実施形態では、プロセッサ1902は、時間変動する送信電力の動作モードの間に、前記第1の電力レベルでパイロットを送信するようにさらに構成されている。いくつかの実施形態では、パイロットは、通信デバイス1900と同じパイロット送信リソースを使用している隣接通信デバイスによって使用されるものとは異なるパイロットシーケンスを使用して送信される。
【0062】
プロセッサ1902は、いくつかの実施形態では、前記一定の送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ1902は、前記時間変動する送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信するように構成されている。
【0063】
図20は、モジュールのアセンブリ2000であり、このモジュールのアセンブリ2000は、図19中で図示されている通信デバイス1900において使用することができ、そして、いくつかの実施形態では、図19中で図示されている通信デバイス1900において使用される。アセンブリ2000におけるモジュールは、図19のプロセッサ1902内のハードウェアで、例えば、個々の回路のように実現することができる。代替的には、モジュールは、ソフトウェアで実現してもよく、および、図19中で示されている、通信デバイス1900のメモリ1904中に記憶させてもよい。図19では実施形態を単一のプロセッサとして、例えば、コンピュータとして示されているが、プロセッサ1902は、1つ以上のプロセッサとして、例えば、コンピュータとして実現してもよいことを正しく認識すべきである。
【0064】
ソフトウェアにおいて実現するとき、モジュールは、プロセッサ1902によって実行されるときに、モジュールに対応する機能を実現するようにプロセッサを構成するコードを含む。モジュールのアセンブリ2000がメモリ1904中に記憶されている実施形態では、メモリ1904は、少なくとも1つのコンピュータに、例えば、プロセッサ1902に、モジュールが対応する機能を実現させるためのコードを、例えば、それぞれのモジュールに対する個々のコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクトである。
【0065】
完全にハードウェアベースまたは完全にソフトウェアベースのモジュールを使用してもよい。しかしながら、ソフトウェアとハードウェアとの任意の組み合わせ、例えば、回路実現されるモジュールを使用して機能を実現してもよいことを正しく認識すべきである。正しく認識すべきように、図20中で図示されているモジュールは、図18の方法フローチャート1800で図示されている対応するステップの機能を実行するように、通信デバイス1900を、または、プロセッサ1902のようなここでのエレメントを、制御および/または構成する。
【0066】
モジュールのアセンブリ2000は、図18中で示されている方法のそれぞれのステップに対応しているモジュールを含む。図20中のモジュールは、対応するステップを、例えば、図18に関して、示されているステップおよび/または記述されているステップを実行するように、プロセッサ1902を実行または制御する。例えば、モジュール2004は、ステップ1804に対応しており、ステップ1804に関して記述されている動作の実行に関与する。
【0067】
図20中で図示されているように、モジュールのアセンブリ2000は、デバイスの現在の動作モードを、例えば、一定の送信電力の動作モードに初期化するモジュール2004と、送信リソースのセットを監視する、例えば、ピア発見リソースを監視するモジュール2006と、例えば、送信リソースのセット上で検出されたエネルギーの量に基づいて、ネットワーク輻輳の量を決定するモジュール2008とを備える。モジュールのアセンブリ2000は、ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、前記一定の送信電力の動作モードと、時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替えるモジュール2010をさらに備える。モジュール2010は、ネットワーク輻輳の決定された量をしきい値と比較するモジュール2012と、現在のモードが一定の送信電力モードであるか否かを決定するモジュール2014と、時間変動する送信電力の動作モードから、一定の送信電力の動作モードに切り替えるモジュール2016と、現在の動作モードが、時間変動する送信電力の動作モードであるか否かを決定するモジュール2018と、一定の送信電力の動作モードから、時間変動する送信電力の動作モードに切り替えるモジュール2020とを備える。
【0068】
モジュールのアセンブリ2000は、一定の送信電力の動作モードの間に信号を送信するモジュール2021と、時間変動する送信電力の動作モードの間に信号を送信するモジュール2035とをさらに備える。モジュール2021は、一定の送信電力の動作モードの間に一定の電力レベルでデータを送信するモジュール2022を備える。さまざまな実施形態では、一定の送信電力レベルは、平均電力である。いくつかの実施形態では、モジュール2021は、一定の送信電力の動作モードの間に第1の電力レベルでパイロットを送信するモジュール2024を備える。いくつかの実施形態では、モジュール2021は、前記一定の送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信するモジュール2025を備える。
【0069】
モジュール2035は、時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信するモジュール2036を備える。いくつかの実施形態では、モジュール2035は、時間変動する送信電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信するモジュール2038を備える。いくつかの実施形態では、プロセッサ2035は、前記時間変動する送信電力の動作モードの間に、データと同じ電力レベルでパイロットを送信するモジュール2039を備える。
【0070】
いくつかの実施形態では、パイロットを送信するモジュール2038は、通信デバイス1900と同じパイロット送信リソースを使用している隣接通信デバイスによって使用されるものとは異なるパイロットシーケンスを使用する。いくつかの実施形態では、データは、異なる時間において、少なくとも3つの異なる電力レベルで、時間変動する送信電力の動作モードの間にモジュール2036によって送信される。
【0071】
いくつかの実施形態では、モジュールのアセンブリ2000は、前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択するモジュール2030と、送信電力レベルを制御するように、前記時間変動する送信電力の動作モードの間の異なる時点において複数の異なる送信電力レベルのうちの1つをランダムに選択するモジュール2032と、前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択するモジュール2034とのうちの1つ以上を備えている。いくつかの実施形態では、モジュール2034は、送信のために同じワイヤレスリソースを使用する、前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって、複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択する。
【0072】
破線ボックスを使用して示されているモジュールは、さまざまな実施形態において、これらのモジュールがモジュールのアセンブリ2000中に備えられているが、これらのモジュールが対応しているステップが実行される実施形態において、プロセッサ1902が、このようなモジュールを実行してもよいことを示している。いくつかの実施形態では、別のモジュール内に含まれている、図20中に示されている1つ以上のモジュールは、1つの独立モジュールまたは複数の独立モジュールとして実現してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、モジュール2012は、モジュール2010に関してスタンドアローンモジュールとして実現してもよい。
【0073】
必ずしもすべての実施形態とは限らないが、いくつかの実施形態において使用される、さまざまな特徴および態様を記述する。さまざまな例示的に記述した方法および装置は、ワイヤレスピアツーピアネットワーク中で信号を、送信するための、例えば、ブロードキャストするための、送信電力適応に関連する。さまざまな記述した方法および装置は、アドホックピアツーピアワイヤレス通信システムを使用するのに良く適しており、このアドホックピアツーピアワイヤレス通信システムでは、例えば、異なるが潜在的に近くの位置において、限定されたエアリソースが、異なるデバイスによって再使用される。
【0074】
さまざまなピアツーピアネットワークでは、ネットワークにおけるそれぞれのデバイスが、ピア発見情報をブロードキャストするための、および/または、他のデバイスからのピア発見情報を、例えば、ピア発見時間間隔を聞くための、いくつかのエアリンクリソースを持つことができる場合に、いくつかの間隔をピアツーピアタイミング構造中に含むことが好ましい。しかしながら、タイミング構成におけるエアリンクリソースの総量は限定されており、ピア発見目的のためのエアリンクリソースの割り振りは、他の潜在的使用の、例えば、ピアツーピアトラフィックシグナリングの効果を減ずる。
【0075】
いくつかの実施形態では、ピア発見のために割り振られた通信リソースは限定されている一方で、密集した配置では、システムにおけるユーザ数が、非常に多いことがある。さまざまな例示的な方法および装置は、例えば、ネットワークが密になっているときに、デバイスの送信電力を変動させることによって、利用可能なピア発見エアリンクリソースを効率的に使用する。
【0076】
まばらな配置環境では、ピア発見の範囲が、干渉送信とは対照的に、例えば、熱ノイズによって限定されている場合、より多くのデバイスは、最大限に可能性ある送信電力を使用して、それらのピア発見情報をブロードキャストすることがある。しかしながら、ネットワークが密集化したとき、(幾何学的に近くても)複数のデバイスは、通信リソースの同じセットを共有することを開始するかもしれず、ピア発見品質は、干渉限定されるようになる。このようなシナリオでは、送信電力制御の変動が、システムに非常に有益になり得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、送信電力の変動に加えて、異なるパイロット位相、例えば、異なるパイロットシーケンスは、利用可能であり、性能をさらに改善させるために使用される。いくつかの実施形態のうちの1つの特徴にしたがって、通信デバイスは、そのピア発見送信リソースを共有しているかもしれないピアに周期的に聞くために、少なくともいくつかのピア発見時間間隔の間、休止を保つ。いくつかの実施形態では、ピア発見送信リソース上で検出された電力は、デコード可能なエネルギーしきい値よりも非常に大きく、さらに、リスニングデバイスが、ピア発見リソースのセットによって伝えられた信号/情報をデコードすることができない場合、これは、送信リソースの同じセットを、通信デバイスと共有している1つよりも多いすぐ近くのデバイスが存在することの良好な指標とすることができる。いくつかの実施形態では、このような条件が検出されたとき、条件を検出するデバイスは、ネットワーク輻輳レベルが、十分に高いことを考慮して、ピア発見に関して、一定の送信電力の動作モードから、時間変動する送信電力の動作モードへの遷移をトリガする。
【0078】
したがって、ネットワーク輻輳の高いレベルが検出された後、通信デバイスは、ピア発見間隔に関して、時間変動する送信電力の動作モードに遷移するかもしれず、時には遷移する。1つの例示的な実施形態では、通信デバイスが、異なるタイムスロットの間に、異なる電力レベルで送信する。例えば、デバイスは、異なるピア発見間隔の間に、異なる送信電力レベルで、そのピア発見データ信号を送信する。例えば、ユーザは、そのピア発見時間間隔のうちの1/3では、フル電力で送信し、そのピア発見時間間隔の別の1/3の割合では、フル電力レベルから離れた−3dBの電力で送信し、そのピア発見時間間隔のうちの残りの1/3の割合では、フル電力レベルから−6dBの電力で送信することができる。電力バックオフの量の特定の選択は、ピア発見コデックのデコード可能なSNRしきい値に依存することができ、いくつかの実施形態では依存する。直交パイロット位相が利用可能でないシナリオでは、ユーザは、疑似ランダムの態様で、例えば、その識別子、あるいは、それ自体について一意的である別の特性または性質に基づいて、タイムスロットの1/3、および/または、バックオフ量を選ぶことができる。また、そのピア発見時間間隔における休止期間の間、デバイスが、使用しているのと同じピア発見リソースを使用して、他のデバイスからのアクティビティを監視するときに、ユーザは、その隣接の選択を予測する機会を得ることができ、この情報を使用して、それに応じて、その送信電力を同調させることができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、所定のタイムスロット、例えば、循環するピアツーピアタイミング構造における所定のピア発見時間間隔の間、ピア発見リソースの同じセットを局所的に共有しているデバイスは、異なる送信電力レベルを使用することを意図的に選択する。パイロット位相が利用可能であるいくつかの実施形態では、この目的は、局所的に一意的であるはずであるそのパイロット位相に基づいて、送信電力パターンを、それぞれのユーザに選ばせることによって達成される。
【0080】
図21は、3つのパイロット位相がデバイスによって使用されている例を図示している図2100を含む。例におけるデバイス(2102、2104、2106、2108、2110、2112、2114)は、小さい実点によって表されている。それぞれのデバイス(2102、2104、2106、2108、2110、2112、2114)は、それぞれ、対応する円(2122、2124、2126、2128、2130、2132、2134)で囲まれており、送信電力レベルを表すために、円のサイズを使用している。異なるパイロット位相は、円を埋めるために使用される異なるパターンを、例えば、垂直線のパターン、水平線のパターン、およびハッシュド線のパターンを使用して示されている。この例では、第1の時間の間に、デバイス2102、2104、および2106は、第1のパイロット位相を使用し、この第1のパイロット位相は、垂直線のパターンによって表されており、そして、デバイス(2102、2104、2106)は、それぞれ、大きいサイズの円(2122、2124、2126)によって示されているような、高い、例えば、最大電力レベルで送信している。ハッシュド線のパターンによって表されている第2のパイロット位相を使用するデバイス2108は、中間サイズの円2128によって示されているような中間の電力レベルで送信している。中間の電力レベルは、デバイス2102、2104、および2106によって使用されている送信電力レベルよりも低い送信電力レベルである。デバイス2110、2112、および2114は、水平線のパターンによって表されているような第3のパイロット位相を使用している。デバイス(2110、2112、2114)は、それぞれ、小さいサイズの円(2130、2132、および2134)によって示されているような、低い、例えば、最小の電力レベルで送信している。低い電力レベルは、中間電力レベルよりも低い。いくつかの実施形態では、高い電力レベルは、中間電力レベルよりも少なくとも3dB高く、中間電力レベルは、低い電力レベルよりも少なくとも3dB高い。さまざまな実施形態において、高い電力レベル、中間の電力レベル、および低い電力レベルは、平均的な送信電力レベルを表している。
【0081】
図22は、3つのパイロット位相がデバイスによって使用されている例を図示している図2200を含む。例におけるデバイス(2102、2104、2106、2108、2110、2112、2114)は、小さい実点によって表されており、図21中で示されているのと同じデバイスである。それぞれのデバイス(2102、2104、2106、2108、2110、2112、2114)は、それぞれ、対応する円(2222、2224、2226、2228、2230、2232、2234)で囲まれており、送信電力レベルを表すために、円のサイズを使用している。円を埋めるために使用される異なるパターン、例えば、垂直線のパターン、水平線のパターン、およびハッシュド線のパターンを使用して、異なるパイロット位相を示している。この例では、図21の第1の時間とは異なる第2の時間の間に、デバイス2102、2104、および2106は、垂直線のパターンによって表されている第1のパイロット位相を使用し、デバイス(2102、2104、2106)は、小さいサイズの円(2222、2224、2226)によってそれぞれ示されているような、低い電力レベルで送信している。ハッシュド線のパターンによって表されている第2のパイロット位相を使用するデバイス2108は、大きいサイズの円2228によって示されているような、高い、例えば、最大電力レベルで送信している。デバイス2110、2112、および2114は、水平線のパターンによって表されているような第3のパイロット位相を使用している。デバイス(2110、2112、2114)は、それぞれ、中間サイズの円(2230、2232および2234)によって示されているような中間電力レベルで送信している。
【0082】
図21は、ピアツーピア循環する時間構成における第1のピア発見時間間隔の間の時間に対応していてもよい一方で、図22は、ピアツーピア循環する時間構成における第2のピア発見時間間隔の間の時間に対応していてもよい。
【0083】
さまざまな実施形態の技術を、ソフトウェア、ハードウェア、および/または、ソフトウェアとハードウェアとを組み合わせたものを使用して実現してもよい。さまざまな実施形態は、装置に、例えば、移動体端末のような移動体ノード、基地局、通信システムに向けられている。さまざまな実施形態は、方法に、例えば、移動体ノード、基地局、および/または通信システムを、例えば、ホストを、制御および/または動作させる方法にも向けられている。さまざまな実施形態は、機械にも、例えば、例えば、ROM、RAM、CD、ハードディスク等のような、コンピュータ読み取り可能媒体にも向けられており、これらは、方法の1つ以上のステップを実現するように機械を制御するための機械読み取り可能命令を含む。
【0084】
開示したプロセスにおける、ステップの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、本開示の範囲内のままで、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を再構成してもよいことが理解される。付随する方法の請求項は、サンプルの順序で、さまざまステップの要素を表しており、示した特定の順序または階層に限定することを意味しているわけではない。
【0085】
さまざまな実施形態では、1つ以上の方法に対応するステップを、例えば、信号処理、選択、および/または、送信ステップを実行するための1つ以上のモジュールを使用して、ここで記述したノードを実現する。したがって、いくつかの実施形態では、モジュールを使用して、さまざまな特徴を実現する。このようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせたもの使用して実現してもよい。上述した方法または方法ステップの多くは、機械を、例えば、付加的なハードウェアを持つ、または、持たない汎用コンピュータを制御して、例えば1つ以上のノードにおいて、上述した方法のすべて、または、一部分を実現するために、メモリデバイス、例えば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスク等のような、機械読み取り可能媒体中に、例えば、1つ以上のノード中に含まれている、ソフトウェアのような機械実行可能な命令を使用して実現することができる。したがって、数ある中でも、さまざまな実施形態は、機械に、例えば、プロセッサおよび関係するハードウェアに、上述した方法のステップのうちの1つ以上を実行させるための機械実行可能な命令を含む機械読み取り可能媒体に向けられている。いくつかの実施形態は、この発明の1つ以上の方法のステップのうちの1つ、複数のもの、またはすべてを実現するように構成されているプロセッサを含む、デバイスに、例えば、通信ノードに向けられている。
【0086】
いくつかの実施形態では、1つ以上のデバイスの、例えば、アクセスノードおよび/またはワイヤレス端末のような通信ノードの、プロセッサ、例えばCPUは、通信ノードによって実行されているとして記述した方法のステップを実行するように構成されている。プロセッサ構成を制御するために、1つ以上のモジュールを、例えば、ソフトウェアモジュールを使用することによって、ならびに/あるいは、記述したステップを実行および/またはプロセッサ構成を制御するために、ハードウェアを、例えば、ハードウェアモジュールをプロセッサ中に備えることによって、プロセッサの構成を達成してもよい。したがって、すべての実施形態ではないが、いくつかの実施形態は、プロセッサが含まれるデバイスによって実行されるさまざまな記述した方法のステップのそれぞれに対応するモジュールを含むプロセッサを持つ、デバイスに、例えば通信ノードに向けられている。すべての実施形態ではないがいくつかの実施形態では、デバイス、例えば通信ノードは、プロセッサが備えられているデバイスによって実行される、さまざまな記述した方法のステップのそれぞれに対応するモジュールを備える。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアを使用して実現してもよい。
【0087】
いくつかの実施形態は、さまざまな機能、ステップ、動作、および/または演算を、例えば、上述した1つ以上のステップを、コンピュータに、または、複数のコンピュータに実現させるためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトに向けられている。実施形態に基づいて、コンピュータプログラムプロダクトは、実行されるべきそれぞれのステップのための異なるコードを、含むことができ、時には含む。したがって、コンピュータプログラムプロダクトは、方法の、例えば、通信デバイスまたはノードを制御する方法の、それぞれの個々のステップに対するコードを含んでいてもよく、時には含む。コードは、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、または他のタイプの記憶デバイスのような、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されている、機械、例えば、コンピュータ実行可能な命令の形態であってもよい。コンピュータプログラムプロダクトに向けられていることに加えて、いくつかの実施形態は、上述した1つ以上の方法の、さまざまな機能、ステップ、動作、および/または、演算のうちの1つ以上を実現するように構成されているプロセッサに向けられている。したがって、いくつかの実施形態は、ここで記述した方法のステップのいくつか、または、すべてを実現するように構成されている、プロセッサに、例えばCPUに向けられている。プロセッサは、本出願中で記述した、例えば、通信デバイスまたは他のデバイスにおいて使用するためのものであってもよい。
【0088】
OFDMシステムの文脈で記述したが、さまざまな実施形態の方法および装置のうちの少なくともいくつかが、多くの非OFDMおよび/または非セルラシステムを含む、幅広い範囲の通信システムに適用可能である。
【0089】
上述したさまざまな実施形態の方法および装置上の数々の付加的な変形が、上記の記述の観点から、当業者に明らかになるだろう。このような変形は、範囲内であると考えるべきである。方法および装置は、CDMA、直交周波数分割多重化(OFDM)、および/または、通信デバイスの間のワイヤレス通信リンクを提供するのに使用されてもよいさまざまな他のタイプの通信技術とともに使用され、そして、さまざまな実施形態では、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の通信デバイスは、OFDMおよび/またはCDMAを使用して、移動体ノードとの通信リンクを確立するアクセスポイントとして実現される、ならびに/あるいは、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを通して、インターネットまたは別のネットワークに接続性を提供してもよい。さまざまな実施形態では、方法を実現するために、移動体ノードは、ノートブックコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、あるいは、受信機/送信機回路と、論理および/またはルーチンとを含む他のポータブルデバイスとして実現される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を通信するようにワイヤレス通信デバイスを動作させる方法において、
一定の送信電力の動作モードの間に、一定の送信電力レベルでデータを送信することと、
時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信することとを含む方法。
【請求項2】
ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、前記一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替えることをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードは、ブロードキャスト信号を送信するために使用される請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ブロードキャスト信号は、ピア発見信号であり、
前記時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信することは、異なるピア発見送信時間期間の間に、異なる電力レベルで、同じピア発見情報を複数回送信することを含む請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての前記送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択することをさらに含む請求項3記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての前記送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択することをさらに含む請求項3記載の方法。
【請求項7】
前記一定の送信電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信することと、
前記時間変動する送信電力の動作モードの間に、前記第1の電力レベルでパイロットを送信することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記パイロットは、前記通信デバイスと同じパイロット送信リソースを使用している隣接通信デバイスによって使用されるものとは異なるパイロットシーケンスを使用して送信される請求項7記載の方法。
【請求項9】
ワイヤレス通信デバイスにおいて、
一定の送信電力の動作モードの間に、一定の送信電力レベルでデータを送信する手段と、
時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信する手段とを具備するワイヤレス通信デバイス。
【請求項10】
ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、前記一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替える手段をさらに具備する請求項9記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードは、ブロードキャスト信号を送信するために使用される請求項10記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記ブロードキャスト信号は、ピア発見信号であり、
前記時間変動する送信電力の動作モードの間に送信する手段は、異なるピア発見送信時間期間の間に、異なる送信電力レベルで、同じピア発見情報を複数回送信する請求項11記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択する手段をさらに具備する請求項11記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての前記送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択する手段をさらに具備する請求項11記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記一定の送信電力の動作モードの間に、第1の電力レベルでパイロットを送信する手段と、
前記時間変動する送信電力の動作モードの間に、前記第1の電力レベルでパイロットを送信する手段とをさらに具備する請求項9記載の通信デバイス。
【請求項16】
ワイヤレス通信デバイスにおいて使用するためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記コンピュータプログラムプロダクトは、
少なくとも1つのコンピュータに、一定の送信電力の動作モードの間に、一定の送信電力レベルでデータを送信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、時間の関数として変動する電力レベルを使用させて、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信させるためのコードとを含むコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項17】
ワイヤレス通信デバイスにおいて、
一定の送信電力の動作モードの間に、一定の送信電力レベルでデータを送信するようにと、
時間の関数として変動する電力レベルを使用して、時間変動する送信電力の動作モードの間にデータを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備するワイヤレス通信デバイス。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワーク輻輳の決定された量に応じて、前記一定の送信電力の動作モードと、前記時間変動する送信電力の動作モードとの間を切り替えるようにさらに構成されている請求項17記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての前記送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つをランダムに選択するようにさらに構成されている請求項18記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレス通信デバイスの近傍にあるデバイスによって複数のパイロットシーケンスのうちのどのパイロットシーケンスが使用されるかに基づいて、前記時間変動する送信電力の動作モードの間の時間の関数としての前記送信電力レベルを制御するように、複数の異なる送信電力レベルパターンのうちの1つを選択するようにさらに構成されている請求項18記載の通信デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2013−521678(P2013−521678A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555193(P2012−555193)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【国際出願番号】PCT/US2011/026318
【国際公開番号】WO2011/106699
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】