説明

はさみ型接合部材を有するキー構造

【課題】容易に組み込め且つ分離し難いはさみ型接合部材を有するキー構造を提供する。
【解決手段】はさみ型接合部材は凸型部を有する第一フレームと凹型槽を有する第二フレームを含み、また凸型部の高さは凹型槽の開口部の長さより短く、凸型部底部の長さは凹型槽の開口部の長さより長い。第一フレームの凸型部が第二フレームの凹型槽内に進入する時、凸型部底部の長さが凹型槽の開口部の長さより長い為、凸型部がはさみ型接合部材で操作されている間、凹型槽から外れるのを防げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー構造に関し、より詳しくは、キーボード装置のキー構造にに関する。
【背景技術】
【0002】
よく見られるパソコン周辺機器の入力装置にはマウス装置、キーボード装置やトラックボール装置等があり、その中でキーボード装置はキーを押して直接文字や符号をパソコンに入力する物で、ユーザーや入力装置の製造業者から相当に重視されている。
【0003】
まずは従来のキーボード装置の構造と機能について説明する。図1は従来のキーボード装置の外観構造の概略図である。従来のキーボード装置1の表面上には複数個のキー10を有し、これらのキー10は一般キー、テンキー、ファンクションキーに分類され、これらのキー10はユーザーの指に触圧されて対応する信号をパソコンへ送り、触圧されたキーの機能をパソコンに執行させ、例えば一般キーは英字等の符号の入力、テンキーは数字の入力、例えばF1〜F12等のファンクションキーは各種機能の提供に用いられる。
【0004】
次に従来のキーボード装置のキー構造の各部材について説明する。図2は従来のキーボード装置のキー構造の構造の分解概略図である。従来のキー構造2はキーキャップ21、はさみ型接合部材22、弾性体23、薄膜スイッチ回路24及び基底25で構成される。キーキャップ21は接触される事で触圧され、またキーキャップ21ははさみ型接合部材22に連結される。はさみ型接合部材22はキーキャップ21と基底25の間に位置され、キーキャップ21と基底25にそれぞれ連結される。はさみ型接合部材22は内フレーム221と外フレーム222を含み、内フレーム221は内フレーム軸2211を有し、外フレーム222は外フレーム軸2221を有し、これにより内フレーム軸2211は外フレーム軸2221を貫通する事で内フレーム221と外フレーム222は連結され、内フレーム221を外フレーム222に対向させて上下動させる。薄膜スイッチ回路24は基底25上に設置され、弾性体23はキーキャップ21と薄膜スイッチ回路24の間に設置され、キーキャップ21が押された時に薄膜スイッチ回路24を触発させて信号を発生させる。
【0005】
キー構造2が触圧されていない時は、キー構造2のキーキャップ21は第一高度(図示せず)に位置し、キー構造2が触圧される時は、キーキャップ21は圧力を受け、弾性体23を加圧し圧縮状態とさせる。同時に、はさみ型接合部材22の内フレーム221と外フレーム222はキーキャップ21により上下動され、内フレーム221と外フレーム222を互いに平行にさせ、また弾性体23は基底25上の薄膜スイッチ回路24を触圧して信号を発生させる。この時キー構造2のキーキャップ21は第二高度(図示せず)に位置し、つまりは第一高度と第二高度間の距離がキー構造2の移動経路となる。続いてキーキャップ21が触圧から解放される時、キーキャップ21は弾性体23の弾性回復力により上へ押し上げられ、内フレーム221と外フレーム222はキーキャップ21に牽引されて回転され、キーキャップ21を第一高度の位置まで移動させ、触圧される前の原点位置まで戻す。
【0006】
キー構造2の移動過程中、キーキャップ21が触圧後に原点である第一高度まで回帰するには、弾性体23に押される以外に、内フレーム221と外フレーム222の組み合わせがキーキャップ21の上方への垂直方向の移動過程を精確に制御する事による。このため、はさみ型接合部材22と全キー構造2の品質並び耐用年数には直接的な因果関係が存在する。また、内フレーム221と外フレーム222の組み立て過程については、先ず外フレーム222を開き両側に位置する外フレーム軸2221間の距離を拡大させた後、内フレーム軸2211を外フレーム軸2221内に挿入させ内フレーム221と外フレーム222の組み立てを完成させる。外フレーム222を開く動作はキー構造2の組み立て時間を増加させるのみならず、キーボード装置の製造効率にも影響を及ぼし、また一方で、外力により外フレーム222を開く為に外フレーム222の損壊或いは永久的な変形を引き起こす、延いては余計な製造コストを掛ける事になる。このほか、キー構造2の薄型化が進むと、外フレーム222上には外フレーム軸2221が設置されるようになり、外フレーム222全体構造を脆弱化させて故障し易くなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のキー構造2の欠点を受けて市場では、はさみ型接合部材を使い従来のキー構造2を改善させた物が登場した。図3は従来のキーボード装置のキー構造のはさみ型接合部材の構造の分解概略図である。従来のはさみ型接合部材3は内フレーム31と外フレーム32からなり、内フレーム31は内凸型部311、内凹型槽312、第一内心棒313及び第二内心棒314を有し、外フレーム32は外凹型槽321、外凸型部322、第一外心棒323及び第二外心棒324を有する。内フレーム31と外フレーム32が結合される時、内凸型部311は外凹型槽321内に挿入され外凹型槽321中に収容され、また外凸型部322は内凹型槽312中に挿入されて内凹型槽312中に収容される。内フレーム31と外フレーム32が結合される事ではさみ型接合部材3を形成し、また内フレーム31の第一内心棒313と基底(図示せず)は連結され、内フレーム31の第二内心棒314はキーキャップ(図示せず)に連結される。もう一方では、外フレーム32の第一外心棒323とキーキャップは連結され、外フレーム32の第二外心棒324と基底は連結される。
【0008】
従来のはさみ型接合部材3では、内フレーム31と外フレーム32は内凸型部311と外凸型部322を利用して外凹型槽321中と内凹型槽312中にそれぞれ挿入されて相互に連結され、これにより、従来のはさみ型接合部材3の組み立て時に外フレームを開く動作を実施せずに組み立てを完成させる。内凸型部311と外凸型部322は外凹型槽321中と内凹型槽312中に容易に進入出来るが、同様に内凸型部311と外凸型部322は外凹型槽321中と内凹型槽312中から容易に外れてしまい、内フレーム31と外フレーム32を分離させた。上述のように、従来のはさみ型接合部材3は外フレームを開かずに組み立てを完成出来はするが、但し従来のはさみ型接合部材3は外フレームが容易に内フレームから分離してしまうといった問題を有している。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、組み立てが簡易でありながら分離し難いはさみ型接合部材を有するキー構造を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造は、
基底と、
基底の上方に位置するキーキャップと、
基底とキーキャップの間に位置し、基底とキーキャップを連結させキーキャップを基底に対向して上下移動させるはさみ型接合部材を含み、
はさみ型接合部材は、さらに
それの側壁に位置する凸型部を有し、凸型部は凸型部上部と凸型部底部を有し、凸型部上部と凸型部底部間の凸型部の高さは凸型部の凸型部の幅より短い第一フレームと、
第一フレームに連結され、またそれはそれの側壁に位置する凹型槽を有し、凹型槽はそれが第一フレームに連結される時に凸型部を収納し、凹型槽は凹型槽開口部と、第一凹型槽側壁及び凹型槽底部を有し、凹型槽開口部の長さは凸型部の高さより長く、凹型槽開口部の長さは凹型槽の凹型槽の幅より短く、凹型槽開口部の長さは凸型部の幅よりも短い第二フレームを含み、第一フレームが第二フレームに組み込まれる時、第一凹型槽側壁は凸型部の第一凸型部湾曲部に抵触されて干渉を行い、第一凹型槽側壁は第一フレームと第二フレームを変形させて結合させることを特徴とする。
【0011】
本発明が更に提供する他のはさみ型接合部材を有するキー構造は、
基底と
基底の上方に位置するキーキャップと、
基底とキーキャップの間に位置し、基底と前記キーキャップを連結させキーキャップを基底に対向させて上下移動させるはさみ型接合部材を含み、
はさみ型接合部材は、さらに
それの側壁に位置し、凸型部長軸と凸型部短軸からなる楕円凸型部を有し、凸型部短軸の長さは凸型部長軸の長さより短い第一フレームと、
第一フレームに連結され、それはそれの側壁に位置し、それが第一フレームに連結される時に凸型部を収納する凹型槽を有し、また凹型槽は凹型槽開口部と、第一凹型槽側壁及び凹型槽底部を有し、凹型槽開口部の長さは前記凸型部短軸の長さより長く、凹型槽開口部の長さは凹型槽の凹型槽の幅より短く、凹型槽開口部の長さは凸型部長軸の長さより短い第二フレームを含み、第一フレームが第二フレームに組み込まれる時、第一凹型槽側壁は楕円凸型部の第一長軸端に抵触されて干渉を行い、また第一凹型槽側壁は第一フレームと第二フレームを変形させて結合させることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、組み立てが簡易でありながら分離し難いはさみ型接合部材を有するキー構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来のキーボード装置の外観構造の概略図である。
【図2】従来のキーボード装置のキー構造の構造の分解概略図である。
【図3】従来のキーボード装置のキー構造のはさみ型接合部材の構造の分解概略図である。
【図4】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態の構造の分解概略図である。
【図5A】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態の第一フレームと第二フレームの構造の概略図である。
【図5B】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造の概略図である。
【図6A】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図6B】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図6C】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図6D】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図6E】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図7】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於けるはさみ型接合部材の構造の概略図である。
【図8】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第二実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【図9】本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第三実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0015】
本発明の実施形態に係るはさみ型接合部材を有するキー構造は従来の技術の欠点を鑑みた、はさみ型接合部材を有するキー構造を提供する。図4は本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態の構造の分解概略図である。はさみ型接合部材は、はさみ型接合部材40、基底41、キーキャップ42、薄膜スイッチ回路43及び弾性体44で構成されるキー構造4を有する。はさみ型接合部材40はキーキャップ42と薄膜スイッチ回路43の間に位置され、またはさみ型接合部材40は第一フレーム401と第二フレーム402からなり、好ましい本実施形態では、第一フレーム401は内フレームであり、第二フレーム402は外フレームである。第一フレーム401は基底スライド軸4011、キーキャップ固定軸4012、凸型部4013、補助凹型槽4014及び中心孔4016を有し、キーキャップ固定軸4012は第一フレーム401の第一端に位置し、キーキャップ42に連結される。基底スライド軸4011は第一フレーム401の第二端に位置し、基底41に連結される。凸型部4013は第一フレーム401の側壁4015上に位置し、補助凹型槽4014は第一フレーム401の側壁4015上に位置して凸型部4013に隣接し、中心孔4016は弾性体44に貫通される。第二フレーム402は基底固定軸4021、キーキャップスライド軸4022、凹型槽4023及び補助凸型部4024を有し、基底固定軸4021は第二フレーム402の第一端に位置し、基底41に連結される。またキーキャップスライド軸4022は第二フレーム402の第二端に位置し、キーキャップ42に連結される。凹型槽4023は第二フレーム402の側壁4025上に位置し、補助凸型部4024は第二フレーム402の側壁4025上に位置して凹型槽4023に隣接される。
【0016】
図4の基底41は薄膜スイッチ回路43の下方に位置し、また基底41は基底固定ラッチ411と基底スライドラッチ412を含む。基底固定ラッチ411は基底41の第一辺に位置し、基底固定軸4021に連結され、基底スライドラッチ412は基底41の第二辺に位置し、基底スライド軸4011に連結される。薄膜スイッチ回路43は基底41と弾性体44の間に位置し、触発される事でキー信号を発生させる。弾性体44はキーキャップ42と薄膜スイッチ回路43の間に位置し、また弾性体44は上部441と底部442を含み、はさみ型接合部材を有するキー構造4の各部材が結合される時、その中心孔4016を貫通する弾性体44の上部441とキーキャップ42が接触し、その底部442と薄膜スイッチ回路43が接触する。
【0017】
次にはさみ型接合部材40の構造の詳細について説明する。図5Aと図5Bは本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造の概略図である。第一フレーム401の、凸型部4013は凸型部上部4013A、凸型部底部4013B、第一凸型部湾曲部4013C、第一凸型部側壁4013D、第二凸型部側壁4013E、第二凸型部湾曲部4013F及び第三凸型部湾曲部4013Gを有する。好ましい本実施形態では、第一凸型部湾曲部4013Cは面取り構造であり、第二凸型部湾曲部4013Fは面取り構造であり、第三凸型部湾曲部4013Gは鋭角構造である。特に説明すると、凸型部4013の二つの面取り構造(円弧エリア)は第一凸型部湾曲部4013C、第二凸型部湾曲部4013Fとそれぞれ定義され、また第一凸型部湾曲部4013Cと第二凸型部湾曲部4013F間の長さは凸型部の幅W1(図6Aに図示する) と定義され、直線エリアは凸型部底部4013Bと定義される。
【0018】
図5Aと図5Bの、第一凸型部側壁4013Dは凸型部上部4013Aと第一凸型部湾曲部4013Cの間に位置し、第二凸型部側壁4013Eは凸型部上部4013Aの第一辺に位置する。第一凸型部湾曲部4013Cは凸型部底部4013Bと第一凸型部側壁4013Dの間に位置し、第二凸型部湾曲部4013Fは凸型部底部4013Bと第二凸型部側壁4013Eの間に位置し、第三凸型部湾曲部4013Gは凸型部上部4013Aと第二凸型部側壁4013Eの間に位置する。好ましい本実施形態では、凸型部上部4013Aは凸型部底部4013Bに平行にならず、凸型部上部4013Aと凸型部底部4013B間の高さは凸型部の高さHとなり、第一凸型部湾曲部4013Cと第二凸型部湾曲部4013F間の長さは凸型部の幅W1と定義され、また凸型部の高さは凸型部の幅W1 (図6Aに図示する)より短い。
【0019】
第二フレーム402の、凹型槽4023は凹型槽開口部4023A、第一凹型槽側壁4023B、凹型槽底部4023C、第二凹型槽側壁4023D、第一凹型槽湾曲部4023E及び第二凹型槽湾曲部4023Fを有する。第一凹型槽側壁4023Bは凹型槽開口部4023Aの第一辺に位置し、第二凹型槽側壁4023Dは凹型槽開口部4023Aの第二辺に位置する。第一凹型槽湾曲部4023Eは第一凹型槽側壁4023Bと凹型槽底部4023Cの間に位置し、第二凹型槽湾曲部4023Fは第二凹型槽側壁4023Dと凹型槽底部4023Cの間に位置する。好ましい本実施形態の、凹型槽開口部4023Aは凹型槽底部4023Cに平行にならず、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凸型部の高さHより長く、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凹型槽の幅W2より短く、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凸型部の幅W1(図6Aに図示する)より短く、凹型槽の幅W2の定義は第一凹型槽湾曲部4023Eと第二凹型槽湾曲部4023F間の長さとなる
【0020】
次に第一フレーム401と第二フレーム402の組み立ての運用方法について説明する。図6A、図6B、図6C、図6D、図6Eは本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第一実施形態に於ける結合する第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。図6Aによると、第一フレーム401と第二フレーム402を結合させる時は、先ず第一フレーム401と第二フレーム402の間の角度を90度に近付ける。図6Bによると、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凸型部の高さHより長い為、第一フレーム401の凸型部4013は第二フレーム402の凹型槽開口部4023Aを通過出来、但し凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cは凹型槽4023の外に位置され、且凸型部4013の第二凸型部湾曲部4013Fは凹型槽底部4023Cに接触される。
【0021】
図6Cによると、凸型部4013が凹型槽4023中に位置すると、第一フレーム401が第一方向C1へ向かい回転し、第一凹型槽側壁4023Bは凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cに抵触され干渉が行われる。同時に凹型槽4023の第二凹型槽側壁4023Dは凸型部4013の第三凸型部湾曲部4013Gに抵触され干渉が行われ、また凹型槽4023の凹型槽底部4023Cは凸型部4013の第二凸型部湾曲部4013Fに抵触され干渉が行われる。図6Dによると、第一凹型槽側壁4023Bは第一凸型部湾曲部4013Cに抵触されて変形が行われ、凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cを凹型槽4023に進入させ、また補助凸型部4024は補助凹型槽4014に挿入される。凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cが凹型槽4023に進入した後、第一凹型槽側壁4023Bが抵触から解放され原状を回復する。最後に図6E及び図7によると、第一フレーム401と第二フレーム402は平行になり、はさみ型接合部材40は折り畳まれた状態になり、また凹型槽4023は凸型部4013を収容し、補助凹型槽4014は補助凸型部4024を収容し、補助凸型部4024と凸型部4013は接触し、第一凸型部湾曲部4013Cと第一凹型槽湾曲部4023Eは接触し、第二凸型部湾曲部4013Fと第二凹型槽湾曲部4023Fは接触する。
【0022】
図6Dによると、凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cが凹型槽4023に進入した後、凸型部底部4013Bの長さは凹型槽開口部4023Aの長さL1より長く、第一フレーム401を第二フレーム402に対向させて上下動させた時(即ちキー構造4が触圧された時)、凸型部4013の第一凸型部湾曲部4013Cは第一凹型槽側壁4023Bにより閉止されて凸型部4013が凹型槽4023から外れるのを防ぎ、第一フレーム401と第二フレーム402の分離を防止する。
【0023】
図4によれば、はさみ型接合部材はキー構造4を有するキーキャップ42が触圧された時、基底固定軸4021は基底固定ラッチ411中で回転され、基底スライド軸4011は基底スライドラッチ412中を基底41の第二辺へ向かいスライドする。これによりはさみ型接合部材40の第一フレーム401は第二フレーム402に対向して上下動し、補助凸型部4024は凸型部4013の第二凸型部側壁4013Eに沿って凸型部4013に抵触し、はさみ型接合部材40を開かれた状態から折り畳まれた状態にさせ、また弾性体44はキーキャップ42に抵触されて薄膜スイッチ回路43を触発させ、薄膜スイッチ回路43にキー信号を発生させる。キーキャップ42が触圧から解放された時、弾性体44はキーキャップ42に弾力を与え、基底固定軸4021は基底固定ラッチ411中で回転され、基底スライド軸4011は基底スライドラッチ412中を基底41の第一辺へ向かいスライドさせ、キーキャップ42を触圧される前の原点位置まで移動させる。以上がはさみ型接合部材を有するキー構造4の作動情況である。
【0024】
つまりは、第一フレーム401の凸型部4013の凸型部の高さHは凸型部の幅W1より短く、また第二フレーム402の凹型槽4023の凹型槽開口部4023Aの長さL1は凸型部の高さHより長く、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凹型槽の幅W2より短く、凹型槽開口部4023Aの長さL1は凸型部の幅W1より短い。本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造4のはさみ型接合部材40は上述の構造的特徴により、第一フレーム401は以下の動作が行える。凸型部4013の第二凸型部側壁4013Eは第二フレーム402の凹型槽4023に進入し、第一フレーム401が回転されて第一フレーム401と第二フレーム402は結合される。このため本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造4の第一フレーム401と第二フレーム402の組み立てが容易になり、また第一フレーム401と第二フレーム402は分離し難くなる。
【0025】
続いて、本発明は好ましい第二実施形態を更に提供する。先ず、好ましい本実施形態のはさみ型接合部材を有するキー構造の基底、キーキャップ、薄膜スイッチ回路及び弾性体は皆、好ましい第一実施形態で述べる物と完全に同じであり、更なる詳述は省く。続いて好ましい本実施形態のはさみ型接合部材を有するキー構造のはさみ型接合部材50の構造について説明する。図8は本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第二実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。はさみ型接合部材50は第一フレーム501と第二フレーム502からなる。第一フレーム501は基底スライド軸5011、キーキャップ固定軸5012、凸型部5013及び補助凹型槽5014を有する。第二フレーム502は基底固定軸5021、キーキャップスライド軸5022、凹型槽5023及び補助凸型部5024を有する。第一フレーム501のキーキャップ固定軸5012、キーキャップ固定軸5012、補助凹型槽5014、及び第二フレーム502の基底固定軸5021、キーキャップスライド軸5022、補助凸型部5024の構造は皆、好ましい第一実施形態の物と完全に同じであり、更なる説明は省く。異なる点は凸型部5013と凹型槽5023の構造であり、これは以下に詳述する。
【0026】
好ましい本実施形態に於いて、凸型部5013は凸型部上部5013A、凸型部底部5013B、第一凸型部湾曲部5013C、第一凸型部側壁5013D、第二凸型部側壁5013E、第二凸型部湾曲部5013F及び第三凸型部湾曲部5013Gを有し、第一凸型部湾曲部5013Cと第二凸型部湾曲部5013Fは全て鋭角構造である。凹型槽5023は凹型槽開口部5023A、第一凹型槽側壁5023B、凹型槽底部5023C、第二凹型槽側壁5023D、第一凹型槽湾曲部5023E及び第二凹型槽湾曲部5023Fを有し、第一凹型槽側壁5023Bは凹型槽開口部5023Aに隣接する凸型突出部5023B*を更に含み、これは第一フレーム501が第二フレーム502に組み込まれる時に凸型部5013の第一凸型部湾曲部5013Cに抵触されて変形を行い、第一凸型部湾曲部5023Eに凸型突出部5023B*を通過させて凸型突出部5023B*と凹型槽底部5023Cとの間に位置させ、第一フレーム501と第二フレーム502を結合させる。また、第一凹型槽湾曲部5023Eと第二凹型槽湾曲部5023Fは全て鋭角構造である。第一フレーム501の凸型部上部5013A、凸型部底部5013B、第一凸型部側壁5013D、第二凸型部側壁5013E、第三凸型部湾曲部5013G、及び第二フレーム502の凹型槽開口部5023A、凹型槽底部5023C、第二凹型槽側壁5023Dは全て好ましい第一実施形態と同じである。
【0027】
上述のとおり、第一フレーム501と第二フレーム502の結合の過程では、凸型部5013と凸型突出部5023B*は干渉を生み凸型突出部5023B*に変形を行わせる。これにより、第二フレーム502の製造過程では、異なる要求に合わせて凸型突出部5023B*の厚さを変える事で、凸型突出部5023B*と凸型部5013の間の干渉量を制御し、異なる要求に答えられる。
【0028】
当然ながら、好ましい本実施形態では、第一フレーム501の凸型部5013の凸型部の高さH’は凸型部の幅W1’より短く、また第二フレーム502の凹型槽5023の凹型槽開口部5023Aの長さL1’は凸型部の高さH’より長く、凹型槽開口部5023Aの長さL1’凹型槽の幅W2’(即ち第一凹型槽湾曲部5023Eと第二凹型槽湾曲部5023F間の長さ)より短く、凹型槽開口部5023Aの長さL1’は凸型部の幅W1’より短い。
【0029】
このほか、本発明は好ましい第三実施形態を更に提供し、これも同様に、好ましい本実施形態のはさみ型接合部材を有するキー構造の基底、キーキャップ、薄膜スイッチ回路及び弾性体は皆、好ましい第一実施形態で述べる物と完全に同じであり、更なる詳述は省く。次に好ましい本実施形態のはさみ型接合部材を有するキー構造のはさみ型接合部材60の構造について説明する。図9は本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の好ましい第三実施形態に於ける第一フレームと第二フレームの構造を側視した概略図である。はさみ型接合部材60は第一フレーム601と第二フレーム602で構成される。第一フレーム601は基底スライド軸6011、キーキャップ固定軸6012、楕円凸型部6013及び補助凹型槽6014を有し、また楕円凸型部6013は第一フレーム601の側壁6015上に位置する。第二フレーム602は基底固定軸6021、キーキャップスライド軸6022、凹型槽6023及び補助凸型部6024を有する。凹型槽6023は第二フレーム602の側壁6025上に位置し、また凹型槽6023は凹型槽開口部6023A、第一凹型槽側壁6023B、凹型槽底部6023C、第二凹型槽側壁6023D、第一凹型槽湾曲部6023E及び第二凹型槽湾曲部6023Fを有し、凹型槽開口部6023Aの長さL1*は凹型槽の幅W2*より短く、また凹型槽の幅W2*は第一凹型槽湾曲部6023Eと第二凹型槽湾曲部6023F間の長さとなる。第一フレーム601のキーキャップ固定軸6012、キーキャップ固定軸6012、補助凹型槽6014、第二フレーム602の構造は全て好ましい第一実施形態物と完全に同じであり、更なる説明は省くが、異なる点は楕円凸型部6013の構造である。
【0030】
好ましい本実施形態の、楕円凸型部6013は凸型部長軸6013A、凸型部短軸6013B、第一長軸端6013C及び第二長軸端6013Dを有し、凸型部長軸6013Aの長さは長さLとなり、凸型部短軸6013Bの長さはSであり、且凸型部長軸6013Aの長さLは凸型部短軸6013Bの長さSより長く、凸型部長軸6013Aの長さLは凹型槽開口部6023Aの長さL1*より長く、凸型部短軸6013Bの長さSは凹型槽開口部6023Aの長さL1*より短い。第一長軸端6013Cは楕円凸型部6013の第一辺に位置し、第二長軸端6013Dは楕円凸型部6013の第二辺に位置する。
【0031】
第一フレーム601と第二フレーム602の組み立てを行う時、先ず第一フレーム601と第二フレーム602間の角度を90度に近付け、凹型槽開口部6023Aの長さL1*は凸型部短軸6013Bの長さSより長い為、第一フレーム601の楕円凸型部6013に第二フレーム602の凹型槽開口部6023Aを通過させれるが、但し楕円凸型部6013の第一長軸端6013Cは凹型槽6023の外に位置する。続いて楕円凸型部6013を凹型槽6023中に挿入させ、楕円凸型部6013の第二長軸端6013Dと凹型槽底部6023Cを接触させる。
【0032】
楕円凸型部6013が凹型槽6023中に位置すると、第一フレーム601は第一方向C1*へ回転し、第一凹型槽側壁6023Bは楕円凸型部6013の第一長軸端6013Cに抵触され干渉を行い、凹型槽底部6023Cは楕円凸型部6013の第二長軸端6013Dに抵触され干渉を行い、第一凹型槽側壁6023Bは抵触されて変形を行い、楕円凸型部6013の第一長軸端6013Cを凹型槽6023中へ進入させ、補助凸型部6024は補助凹型槽6014中に挿入される。楕円凸型部6013の第一長軸端6013Cが凹型槽6023に進入した後、第一凹型槽側壁6023Bは抵触から解放されて原状を回復する。また楕円凸型部6013の凸型部長軸6013Aの長さLは凹型槽開口部6023Aの長さL1*より長い為、楕円凸型部6013は凹型槽6023から外れる事は無い。第一フレーム601と第二フレーム602が結合され、また第一フレーム601が第二フレーム602に対向して上下動する時、第一凹型槽側壁6023Bは楕円凸型部6013の第一長軸端6013Cを閉止させて楕円凸型部6013が凹型槽6023から外れるのを防ぐ。
【0033】
ちなみに、上述の各好ましい実施形態の第一フレームは全て内フレームであり、第二フレームは外フレームであるが、これは第一フレームが全て内フレーム、第二フレームが全て外フレームという様に制限されるわけではない。他の好ましい実施形態では、第一フレームを外フレーム、第二フレームを内フレームといった構造を採用しても良い。
【0034】
上述の各好ましい実施形態のとおり、本発明に係るはさみ型接合部材を有するキー構造の第二フレームの凹型槽は凹型槽開口部が凹型槽底部より小さい袋型の凹型槽であり、また第一フレームの凸型部の水平方向(或いは水平方向に近い)の長さは垂直方向(或いは垂直方向に近い)の長さより長く、垂直方向(或いは垂直方向に近い)の長さは凹型槽開口部の長さより短く、凸型部が短い部分を有する事で凹型槽開孔を通過出来るようになり、第一フレームを回転させて凸型部を凹型槽の凹型槽側壁に抵触させ、また凹型槽側壁に変形を行わせて凸型部を完全に凹型槽中に進入させ、第一フレームと第二フレームを結合させる。相互に結合する第一フレームと第二フレームの凸型部の水平方向(或いは水平方向に近い)の長さは凹型槽開口部の長さより長く、この為凸型部が凹型槽から外れて第一フレームと第二フレームが分離する様な事は無い。
【0035】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0036】
1・・・・・・・・キーボード装置
2・・・・・・・・キー構造
3・・・・・・・・はさみ型接合部材
4・・・・・・・・キー構造
10・・・・・・・キー
21・・・・・・・キーキャップ
22・・・・・・・はさみ型接合部材
23・・・・・・・弾性体
24・・・・・・・薄膜スイッチ回路
25・・・・・・・基底
31・・・・・・・内フレーム
32・・・・・・・外フレーム
40・・・・・・・はさみ型接合部材
41・・・・・・・基底
42・・・・・・・キーキャップ
43・・・・・・・薄膜スイッチ回路
44・・・・・・・弾性体
50・・・・・・・はさみ型接合部材
60・・・・・・・はさみ型接合部材
221・・・・・・内フレーム
222・・・・・・外フレーム
311・・・・・・内凸型部
312・・・・・・内凹型槽
313・・・・・・第一内心棒
314・・・・・・第二内心棒
321・・・・・・外凹型槽
322・・・・・・外凸型部
323・・・・・・第一外心棒
324・・・・・・第二外心棒
401・・・・・・第一フレーム
402・・・・・・第二フレーム
411・・・・・・基底固定ラッチ
412・・・・・・基底スライドラッチ
441・・・・・・上部
442・・・・・・底部
501・・・・・・第一フレーム
502・・・・・・第二フレーム
601・・・・・・第一フレーム
602・・・・・・第二フレーム
2211・・・・・内フレーム軸
2221・・・・・外フレーム孔
4011・・・・・基底スライド軸
4012・・・・・キーキャップ固定軸
4013・・・・・凸型部
4013A・・・・凸型部上部
4013B・・・・凸型部底部
4013C・・・・第一凸型部湾曲部
4013D・・・・第一凸型部側壁
4013E・・・・第二凸型部側壁
4013F・・・・第二凸型部湾曲部
4013G・・・・第三凸型部湾曲部
4014・・・・・補助凹型槽
4015・・・・・第一フレームの側壁
4016・・・・・中心孔
4021・・・・・基底固定軸
4022・・・・・キーキャップスライド軸
4023・・・・・凹型槽
4023A・・・・凹型槽開口部
4023B・・・・第一凹型槽側壁
4023C・・・・凹型槽底部
4023D・・・・第二凹型槽側壁
4023E・・・・第一凹型槽湾曲部
4023F・・・・第二凹型槽湾曲部
4024・・・・・補助凸型部
4025・・・・・第二フレームの側壁
5011・・・・・基底スライド軸
5012・・・・・キーキャップ固定軸
5013・・・・・凸型部
5013A・・・・凸型部上部
5013B・・・・凸型部底部
5013C・・・・第一凸型部湾曲部
5013D・・・・第一凸型部側壁
5013E・・・・第二凸型部側壁
5013F・・・・第二凸型部湾曲部
5013G・・・・第三凸型部湾曲部
5014・・・・・補助凹型槽
5015・・・・・第一フレームの側壁
5021・・・・・基底固定軸
5021・・・・・基底固定軸
5021・・・・・基底固定軸
5022・・・・・キーキャップスライド軸
5023・・・・・凹型槽
5023A・・・・凹型槽開口部
5023B・・・・第一凹型槽側壁
5023B*・・・凸型突出部
5023C・・・・凹型槽底部
5023D・・・・第二凹型槽側壁
5023E・・・・第一凹型槽湾曲部
5023F・・・・第二凹型槽湾曲部
5024・・・・・補助凸型部
5025・・・・・第一フレームの側壁
6011・・・・・基底スライド軸
6012・・・・・キーキャップ固定軸
6013・・・・・楕円凸型部
6013A・・・・凸型部長軸
6013B・・・・凸型部短軸
6013C・・・・第一長軸端部
6013D・・・・第二長軸端部
6014・・・・・補助凹型槽
6015・・・・・第一フレームの側壁
6021・・・・・基底固定軸
6022・・・・・キーキャップスライド軸
6023・・・・・凹型槽
6023A・・・・凹型槽開口部
6023B・・・・第一凹型槽側壁
6023C・・・・凹型槽底部
6023D・・・・第二凹型槽側壁
6023E・・・・第一凹型槽湾曲部
6023F・・・・第二凹型槽湾曲部
6024・・・・・補助凸型部
6025・・・・・第一フレームの側壁C1第一方向
C1*・・・・・・・第一方向L凸型部長軸の長さ
H・・・・・・・・凸型部の高さ
H´・・・・・・・凸型部の高さ
S・・・・・・・・凸型部短軸の長さ
L1・・・・・・・凹型槽開口部の長さ
L1´・・・・・・凹型槽開口部の長さ
L1*・・・・・・凹型槽開口部の長さ
W1・・・・・・・凸型部の幅
W1*・・・・・・凸型部の幅
W2・・・・・・・凹型槽底部の長さ
W2´・・・・・・凹型槽底部の長さ
W2*・・・・・・・凹型槽底部の長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
はさみ型接合部材を有するキー構造であって、
基底と、
前記基底の上方に位置するキーキャップと、
前記基底と前記キーキャップの間に位置し、前記基底と前記キーキャップを連結させ前記キーキャップを前記基底に対向して上下移動させるはさみ型接合部材を含み、
前記はさみ型接合部材は、さらに
それの側壁に位置する凸型部を有し、前記凸型部は凸型部上部と凸型部底部を有し、前記凸型部上部と前記凸型部底部間の凸型部の高さは前記凸型部の凸型部の幅より短い第一フレームと、
前記第一フレームに連結され、またそれはそれの側壁に位置する凹型槽を有し、前記凹型槽はそれが前記第一フレームに連結される時に前記凸型部を収納し、前記凹型槽は凹型槽開口部と、第一凹型槽側壁及び凹型槽底部を有し、前記凹型槽開口部の長さは前記凸型部の高さより長く、前記凹型槽開口部の長さは前記凹型槽の凹型槽の幅より短く、前記凹型槽開口部の長さは前記凸型部の幅よりも短い第二フレームを含み、
前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時、前記第一凹型槽側壁は前記凸型部の第一凸型部湾曲部に抵触されて干渉を行い、前記第一凹型槽側壁は前記第一フレームと前記第二フレームを変形させて結合させる事を特徴とする、はさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項2】
前記凸型部は、
前記凸型部上部と第一凸型部湾曲部の間に位置する第一凸型部側壁と、
前記凸型部上部の第一辺に位置する第二凸型部側壁と、
前記凸型部底部と前記第二凸型部側壁の間に位置し、前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時に前記凹型槽底部を接触させて干渉を行わせ、また前記凸型部の幅は前記第一凸型部湾曲部とそれとの間の長さとなる第二凸型部湾曲部を更に含む事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項3】
前記第一凹型槽側壁は前記凹型槽開口部の第一辺に位置し、前記第一フレームが前記第二フレームに結合され、また前記第一フレームが前記第二フレームに対向して上下動する時、前記第一凹型槽側壁は前記凸型部の前記第一凸型部側壁を閉止させ前記凸型部が前記凹型槽から外れるのを防ぐ事を特徴とする、請求項2に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項4】
前記凹型槽は、
前記凹型槽開口部の第二辺に位置し、前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時、前記凸型部の第三凸型部湾曲部を接触させて干渉を行わせる第二凹型槽側壁と、
前記第一凹型槽側壁と前記凹型槽底部の間に位置する第一凹型槽湾曲部と、
前記第二凹型槽側壁と前記凹型槽底部の間に位置し、また前記凹型槽の幅は前記第一凹型槽湾曲部とそれとの間の長さとなる第二凹型槽湾曲部を更に含む事を特徴とする、請求項2に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項5】
前記第一凸型部湾曲部は面取り構造或いは鋭角構造で、前記第二凸型部湾曲部は前記面取り構造或いは前記鋭角構造で、前記第一凹型槽湾曲部は面取り構造或いは鋭角構造で、前記第二凹型槽湾曲部は前記面取り構造或いは前記鋭角構造である事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項6】
前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時、前記第二凸型部湾曲部はまず前記凹型槽開口部に進入し、また前記第一フレームは回転され前記第一凸型部湾曲部を前記第一凹型槽側壁に抵触させて干渉を行わせ、前記第一凹型槽側壁に前記第一フレームと前記第二フレームを変形させて結合させる事を特徴とする、請求項2に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項7】
前記第一凹型槽側壁は、前記凹型槽開口部に隣接し、前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時に前記凸型部の前記第一凸型部湾曲部に抵触されて変形を行い、前記第一凸型部湾曲部にそれを通過させてそれと前記凹型槽底部の間に位置させ、前記第一フレームと前記第二フレームを結合させる凸型突出部を更に含む事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項8】
前記第二フレームは、前記第二フレームの前記側壁に位置し且つ前記凹型槽に隣接し、前記第一フレームが前記第二フレームに対向して上下動する時に、それは前記凸型部に接触される補助凸型部を更に含む事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項9】
前記第一フレームは、前記第一フレームの前記側壁に位置し且つ前記凸型部に隣接し、前記第一フレームが前記第二フレームに対抗して上下動する時に、それは前記補助凸型部を収納する補助凹型槽を更に含む事を特徴とする、請求項8に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項10】
前記第一フレームは内フレームであり、前記第二フレームは外フレームであり、前記第一フレームは前記第二フレームの内側に架設され、また前記第一フレームは中心孔を有する事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項11】
前記第一フレームは外フレームであり、前記第二フレームは内フレームであり、前記第二フレームは前記第一フレームの内側に架設され、また前記第二フレームは中心孔を有する事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項12】
前記基底上に設置され、触発されてキー信号を発生させる薄膜スイッチ回路と、
前記薄膜スイッチ回路上に設置され、またそれの底部は前記薄膜スイッチ回路に接触されて、それは前記はさみ型接合部材を貫通し、それの上部を前記キーキャップに接触させ、それは前記キーキャップに抵触されると前記薄膜スイッチ回路を触発させ、或いは弾力を前記キーキャップへ与える弾性体を更に含む事を特徴とする、請求項1に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項13】
前記キーキャップが触圧された時、前記第一フレームは前記第二フレームに対向して上下動し、前記はさみ型接合部材を開かれた状態から折り畳まれた状態にさせ、また前記弾性体は前記キーキャップに抵触されて前記薄膜スイッチ回路を触発させ、前記薄膜スイッチ回路に前記キー信号を発生させ、前記キーキャップが触圧から解放された時、前記弾性体は前記キーキャップに前記弾力を与え、また前記第一フレームは前記第二フレームに対向して上下動し、前記はさみ型接合部材を前記折り畳まれた状態から前記開かれた状態にさせ、前記キーキャップを原点位置まで移動させる事を特徴とする、請求項12に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項14】
はさみ型接合部材を有するキー構造であって、
基底と
前記基底の上方に位置するキーキャップと、
前記基底と前記キーキャップの間に位置し、前記基底と前記キーキャップを連結させ前記キーキャップを前記基底に対向させて上下移動させるはさみ型接合部材を含み、
前記はさみ型接合部材は、さらに
それの側壁に位置し、凸型部長軸と凸型部短軸からなる楕円凸型部を有し、前記凸型部短軸の長さは前記凸型部長軸の長さより短い第一フレームと、
前記第一フレームに連結され、それはそれの側壁に位置し、それが前記第一フレームに連結される時に前記凸型部を収納する凹型槽を有し、また前記凹型槽は凹型槽開口部と、第一凹型槽側壁及び凹型槽底部を有し、前記凹型槽開口部の長さは前記凸型部短軸の長さより長く、前記凹型槽開口部の長さは前記凹型槽の凹型槽の幅より短く、前記凹型槽開口部の長さは前記凸型部長軸の長さより短い第二フレームを含み、
前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時、前記第一凹型槽側壁は前記楕円凸型部の第一長軸端に抵触されて干渉を行い、前記第一凹型槽側壁は前記第一フレームと前記第二フレームを変形させて結合させる事を特徴とする、はさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項15】
前記楕円凸型部は、前記楕円凸型部の第二辺に位置し、前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時に前記凹型槽底部を接触させて干渉を行わせる第二長軸端を更に含む事を特徴とする、請求項14に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項16】
前記第一凹型槽側壁は前記凹型槽開口部の第一辺に位置され、前記第一フレームと前記第二フレームが結合されて前記第一フレームが前記第二フレームに対向して上下動する時、前記第一凹型槽側壁は前記凸型部の前記第一長軸端を閉止させて前記凸型部が前記凹型槽から外れるのを防ぐ事を特徴とする、請求項15に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項17】
前記第一フレームが前記第二フレームに組み込まれる時、前記第二長軸端は前記凹型槽開口部に進入し、また前記第一フレームは回転され前記第一長軸端を前記第一凹型槽側壁に抵触させて干渉を行わせ、前記第一凹型槽側壁に前記第一フレームと前記第二フレームを変形させて結合させる事を特徴とする、請求項15に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。
【請求項18】
前記凹型槽は、
前記凹型槽開口部の第二側に位置する第二凹型槽側壁と、
前記第一凹型槽側壁と前記凹型槽底部の間に位置する第一凹型槽湾曲部と、
前記第二凹型槽側壁と前記凹型槽底部の間に位置し、前記凹型槽の幅は前記第一凹型槽湾曲部とそれとの間の長さとなる第二凹型槽湾曲部を更に含む事を特徴とする、請求項14に記載のはさみ型接合部材を有するキー構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−174679(P2012−174679A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56271(P2011−56271)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】