説明

アクセスポイント名の加入構成の更新方法及び装置

アクセスポイント名(APN)の加入構成を更新する方法及び装置が開示される。前記方法は、ネットワーク要素から送信され、第1のAPN情報と、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)情報と、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)とを含む、更新要求メッセージを受信し(101)、前記IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得し(102)、前記第1のAPN情報が前記第2のAPN情報と異なり、かつ、前記対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPNの加入構成を更新すること(103)、を含む。本発明の実施形態によれば、ホーム加入者サーバの、及びそれと他のネットワーク要素との間の、不必要なシグナリング相互作用動作を減少させることが可能であり、ネットワークデータ伝送性能を向上させることが可能であり、HSSの不必要なオーバヘッドを減少させることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年1月23日に中国専利局に出願された、「APN加入構成の更新方法及び装置」と題された、中国特許出願第200910001166.4号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本発明は、通信技術に関し、特に、アクセスポイント名(APN)加入構成(subscription configuration)を更新(アップデート)する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
発展型パケットシステム(EPS)は、制御プレーンモビリティ管理に関与する、モビリティ管理エンティティ(MME)を含むことができる。MMEは、ユーザコンテキスト及びモビリティ状態を管理し、ユーザに一時識別情報を割り当てる。ホーム加入者サーバ(HSS)は、加入情報を記憶するための、ホームネットワークサーバ、及び/又はホームロケーションレジスタ(HLR)を含んでもよい。パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスシステムと非3GPPアクセスシステムとの間のユーザプレーンアンカーであり、外部PDNへのインタフェースを終端させる。EPSのコアネットワークは、3GPPアクセス技術に基づくユーザ装置(UE)にとって、及び、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、符号分割多元接続(CDMA)、及びワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)などの、非3GPPアクセス技術に基づくUEにとって、アクセス可能である。非3GPPアクセス技術に基づくUEは、3GPP認証、認可、及び課金(AAA)サーバによって認証及び認可される。AAAサーバは非3GPP UEから、要求を受信し、HSSから加入者データを取得する。AAAサーバがUEを正常に認証及び認可した後、UEは、サービスを利用するためにEPSネットワークにアクセスすることを許可される。
【0004】
EPS内で、ネットワークは、UEによって開始された、APN向きのPDN接続(APN−oriented PDN connection)に、PDN GWを割り当てる。PDN GWに関する情報は、静的に登録されてもよく、又は動的に生成されてもよく、HSS内に記憶される。PDN GW情報は、UEが3GPPアクセスから非3GPPアクセスに引き続き切り替える場合、又はその逆の場合の、シグナリング及びベアラスイッチングアンカー(signaling and bearer switching anchor)を提供する。動的に生成されるPDN GW情報が変化した場合、ネットワーク要素は、記憶されたPDN GW情報を更新するようHSSをトリガする。HSSのユーザは、ワイルドカードAPN(その値は「*」である)に加入してもよい。ワイルドカードAPNは、ユーザが、所与のPDNタイプ(IPv4、IPv6、又はIPv4−IPv6など)を使用することによって、任意のネットワークにアクセスすることを可能にする。ワイルドカードAPNは、「*」として表される。
【0005】
特別なシナリオでは、例えば、ユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、UEがネットワークにアクセスする際に、ネットワーク要素は、UEからの要求内のAPN情報に従って、又は、ネットワーク構成に従って、ユーザのための特定のAPNを選択し、APNアクセスのための特定のPDN GWを割り当てて、PDN接続をセットアップする。UEがサービスを利用するために(複数のAPNを介して)複数のPDNに同時にアクセスすることをネットワークが許可する場合、ネットワークはUEによってアクセスされるPDN(又はAPN)に従って、異なるPDN GWを選択してもよい。UEによってアクセスされるAPNと、対応するPDN GW情報とは、HSS内に記憶され、他のネットワーク要素上の対応する情報を更新するために使用される必要がある。従来技術では、HSSが、MME、サービングGPRSサポートノード(SGSN)(ここで、GPRSは、General Packet Radio Service(汎用パケット無線サービス)の略称である)、及び/又はAAAサーバから、関連するAPN情報及びPDN GW情報を受信した後、HSSはAPN加入(登録)レコードを動的に作成し、新たなAPN加入レコードに従って、他の関連するネットワーク要素上の対応する情報を、同期して更新する。一方で、HSSは、APN加入レコードに特別な印を付けて、それを静的に登録されたAPN加入レコードとは異なるようにし、続いてUEがAPNから切断されるか又はネットワークから切り離された後、APN加入レコードは好都合に削除されることが可能である。UEがAPNから切断されるか又はネットワークから切り離された後、MME、SGSN、及び/又はAAAサーバは、HSSに、APN加入レコードに対応するPDN GWを削除するよう通知する。HSSは、このAPN加入レコードを削除し、他のネットワーク要素内のAPN加入レコードを同期して削除する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のプロセスは、APN加入レコードが、HSSとその他のネットワーク要素(MME、SGSN、及び/又はAAAサーバなど)との間で同期して作成及び削除されることが可能なように、HSSがAPN加入レコードを作成する際に、APN加入レコードに特別な印を付ける必要がある、ということを示している。これによりHSSとその他のネットワーク要素との間で、不必要な相互作用が発生する。例えば、UEがAPNから切断された場合、MME及び/又はSGSNは、APNに対応するPDN GW情報の削除を要求するPDN GW更新メッセージを、HSSに送信する。HSSは、レコードの作成時に付けられた特別な印に従って、APN加入データを削除し、次に、MME/SGSN上の対応するAPN加入レコードを削除するために、MME/SGSNに、ユーザデータ削除要求メッセージを送信する。従って、HSSとその他のネットワーク要素との間に、不必要な操作が追加され、ネットワークのデータ伝送性能が低下する。更に、APN加入レコードを作成する際に、HSSは、APN及びPDN GW情報のみでなく、通常のAPN加入レコード内に必要とされる情報(例えば、PDNタイプ、及びコンテキスト識別子)も作成する必要があり、これにより、不必要なオーバヘッドがHSSに追加される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、HSSの不必要なオーバヘッドを減少させ、従来技術における以下の問題、即ち、HSSはAPN加入構成の動的な作成及び削除に起因して動的に作成されたAPN加入構成を静的なAPN加入構成と区別する必要があり、かつ、APN加入構成を他のネットワーク要素と同期させることの結果として、シグナリング相互作用が頻繁に実行されること、を解決するための、APN及びPDN GW情報を記録する方法及び装置を提供する。
【0008】
このような問題を解決するために、本発明の一実施形態は、APN加入構成の更新方法を提供する。この方法は、
ネットワーク要素によって送信され、第1のAPN情報と、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)とを運ぶ、更新要求メッセージを受信し、
IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得し、
第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新すること、を含む。
【0009】
本発明の一実施形態は、APN加入構成の作成装置を提供する。この装置は、
ネットワーク要素によって送信され、第1のAPN情報とIMSIとを運ぶ、更新要求メッセージを受信するように構成された、受信モジュールと、
IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新するように構成された、更新モジュールと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態は、以下の利点をもたらす。
【0011】
本発明の実施形態では、HSSが、ネットワーク要素によって送信された、更新要求メッセージを受信し、更新要求メッセージ内のIMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得する。更新要求メッセージ内の第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、HSSは第1のAPN情報に従って、ワイルドカードAPN加入構成を更新する。本発明の実施形態では、HSSはAPN加入構成を動的に作成する必要がなく、HSSとその他のネットワーク要素との間の、APN加入構成の同期に関連するシグナリング相互作用が大幅に減少し、ネットワークのデータ伝送性能が向上する。更に、HSSの不必要なオーバヘッドが減少する。
【0012】
本発明による技術的解決法をより明確に説明するために、以下に、本発明の実施形態の説明に関連する添付の図面について説明する。以下に説明する添付の図面は明らかに例示的なものであり、網羅的なものではない。当業者は、いかなる創造的な活動も行うことなく、このような添付の図面から、その他の図面を導き出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態における、APN加入構成の更新方法のフローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施形態における、APN加入構成の更新方法のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態における、APN加入構成の更新方法において、インターワーキング機能(IWF)が追加された後の、接続関係を示す。
【図4】本発明の第3の実施形態における、APN加入構成の更新方法のフローチャートである。
【図5】本発明の第4の実施形態における、APN加入構成の更新方法のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態における、APN加入構成の更新装置の構成を示す。
【図7】本発明の第2の実施形態における、APN加入構成の更新装置の構成を示す。
【図8】本発明の第3の実施形態における、APN加入構成の更新装置の構成を示す。
【図9】本発明の実施形態における、APN加入構成の更新システムの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の理解を提供するために、添付の図面を参照して、以下に詳細な説明を行う。図面及び詳細な説明は明らかに、本発明の特定の実施形態を表すものにすぎず、実施形態は本質的に例示的なものであり、網羅的なものではない。本明細書において提供される実施形態から、当業者によって、いかなる創造的な活動も行うことなく導き出されることが可能な他の全ての実施形態が、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0015】
本発明による技術的解決法の目的、特徴、及び利点をより明確にするために、以下では、本発明の実施形態について、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
【0017】
ステップ101:HSSは、ネットワーク要素によって送信された更新要求メッセージを受信し、更新要求メッセージは、第1のAPN情報と、IMSIとを運ぶ。
【0018】
実際には、HSSは、HSS及び/又はHLRであってもよく、ネットワーク要素は、MME、SGSN、及び/又はAAAサーバであってもよい。MME及びSGSNの更新要求メッセージは、Notify要求メッセージであってもよく、AAAサーバの更新要求メッセージは、非3GPP IP Registration要求メッセージであってもよい。第1のAPN情報は、更新対象のPDN GWに対応する。IMSIは、HSSへの更新要求メッセージ内の、ユーザ名内で運ばれる。更新要求メッセージは、PDN GW情報を更に運んでもよいということに留意されたい。第1のAPN情報は、第1のAPN名であってもよい。
【0019】
ステップ102:HSSは、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得する。
【0020】
HSSは、IMSIに従って、対応する加入者に関する情報を取得してもよく、記憶された加入データ内の加入者の第2のAPN情報を照会し発見してもよい。第2のAPN情報は、第2のAPN名であってもよい。
【0021】
ステップ103:HSSは、第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新する。
【0022】
HSSは最初に、第1のAPN情報を第2のAPN情報と比較し、第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新する。
【0023】
第1の実施形態では、ネットワーク要素によって送信される更新要求メッセージ内のパラメータ情報に従って、ユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新することによって、ワイルドカードは、第1のAPN情報と、PDN GW情報とを、記憶又は削除することができる。ワイルドカードAPN加入構成を直接更新することによって、第1のAPN情報に特別な印を付ける必要がなくなり、HSSとその他のネットワーク要素との間の不必要なシグナリング相互作用が減少し、ネットワークのデータ伝送性能が向上する。更に、ワイルドカードAPN加入構成を更新する場合、HSSは、APN情報及びPDN GW情報以外の、通常のAPN加入構成において必要とされていた情報(例えば、PDNタイプ、及びコンテキスト識別子)を作成する必要がなく、従って、HSSの不必要なオーバヘッドが更に減少する。
【0024】
図2に示すように、本発明の第2の実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
【0025】
ステップ201:HSSは、MME及び/又はSGSNによって送信された、Notify要求メッセージを受信する。Notify要求メッセージは、第1のAPN情報と、PDN GW情報と、IMSIとを運ぶ。
【0026】
この実施形態では、ネットワーク要素はMME及び/又はSGSNである。従って、MME及び/又はSGSNによって送信される更新要求メッセージは、Notify要求メッセージである。この実施形態におけるNotify要求メッセージは、PDN GW情報を運んでもよい。Notify要求メッセージの例を以下に示す。
【表1】

【0027】
HSSは、MME及び/又はSGSNによって送信された、更新要求メッセージを、IWFを介して受信することができる。ネットワークの発展プロセスにおいて、EPSネットワークと、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークとが、一時期共存する場合がある。EPSネットワークでは、MMEとHSSとの間のS6aインタフェースと、SGSNとHSSとの間のS6dインタフェースとの両方は、Diameterプロトコルに基づく。GPRSネットワークでは、SGSNから、HSS及び/又はHLRへの、Gr/Gr+インタフェースは、モバイルアプリケーションパート(MAP)プロトコルに基づく。GRPSネットワークに影響を及ぼすことなしに、GPRSユーザがEPSネットワーク内にローミングすることを可能にするために、Gr/Gr+インタフェースのみをサポートするHSS/HLRと、MME及び/又はSGSNとの間に、IWFが追加されてもよい。接続図を図3に示す。
【0028】
IWFは、MAPベースのGrインタフェースと、DiameterベースのS6aインタフェースとの間でプロトコルを変換する。GPRSユーザがEPS内にローミングする場合、ネットワーク要素はユーザの加入データを、古いHSS及び/又はHLRからIWFを介してダウンロードし、ユーザの位置を登録し、後続のサービスを処理することができる。MAPベースのGrインタフェースと、DiameterベースのS6dインタフェースとの間でプロトコルを変換するために、IWFは、DiameterベースのS6dインタフェースをサポートするSGSNと、HSS及び/又はHLRとの間に置かれてもよい。
【0029】
具体的には、Notify要求メッセージを受信した場合、IWFはNotify要求メッセージをMAPベースの位置更新メッセージに変換し、位置更新メッセージをHSS及び/又はHLRに送信する。位置更新メッセージは、第1のAPN情報と、PDN GW情報と、IMSIとを運んでもよい。
【0030】
ステップ202:HSSは、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得する。
【0031】
ステップ203:第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、HSSは対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成に、APNレコードを直接追加する。APNレコードは、第1のAPN情報と、PDN GW情報とを含む。
【0032】
具体的には、APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成の例を以下に示す。

APN-Configuration::= <AVP header: XXX XXXX>
{ Context-Identifier }
* 2 [ Served-Party-IP-Address ]
{ PDN-Type }
{ Service-Selection}
[ EPS-Subscribed-QoS Profile ]
[ VPLMN-Dynamic-Address-Allowed ]
[ MIP6-Agent-Info ]
[ PDN-GW-Allocation-Type ]
[ 3GPP-Charging-Characteristics ]
[ AMBR ]
*[ Specific-APN-Info ]
*[ AVP ]

【0033】
上記の例において、各属性値ペア(AVP)パラメータの前の文字「*」は、複数のそのようなAVPパラメータが存在してもよいということを示し、Service−Selectionの値が1つの「*」文字である場合、それは、対応するAPN構成がワイルドカードAPN加入構成であることを示し、Specific−APN−Infoは、新たに追加された第1のAPN情報と、その情報に対応するPDN GWとを含む。Specific−APN−Infoの例を以下に示す。

Specific-APN-Info::= <AVP header: XXX XXXX>
{ Service-Selection}
[ MIP6-Agent-Info ]
[ Sub-Context-Identifier ]
*[ AVP ]

【0034】
上記の例において、Service−Selectionは、「www.cmnet.com」などの、第1のAPN情報を含み、MIP6−Agent−Infoは、対応するPDN GW情報を含み、必要に応じて、Sub−Context−Identifierパラメータを含み、これは、タイプ及び機能に関して、APN−Configuration内のContext−Identifierパラメータに類似しており、全てのAPN加入構成のうち、第1のAPN情報を一意に識別する。
【0035】
ステップ204:HSSは、AAAサーバ内のワイルドカードAPN加入構成を更新するために、MME及び/又はSGSNに、Notify応答メッセージを返す。Notify応答メッセージは、APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成を運ぶ。
【0036】
HSSは、APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成を運ぶ、Insert Subscriber Data Request(IDR)メッセージを送信することによって、MME及び/又はSGSN内のワイルドカードAPN加入構成を更新してもよい、ということに留意されたい。
【0037】
あるいは、UEによってアクセスされるAPNにネットワークがPDN GWを割り当てた後、MME及び/又はSGSNはHSSにNotifyメッセージを送信し、同時に、記憶されたワイルドカードAPN加入構成に、APNと、対応するPDN GW情報とを追加する。このようにして、HSSは、MME及び/又はSGSNのためのワイルドカードAPN加入データを更新する必要がなくなる。
【0038】
HSSと、MME及び/又はSGSNとの間にIWFが存在する場合、HSSはIWFに、MAPベースの位置更新応答メッセージを送信してもよく、次いでIWFは位置更新応答メッセージをDiameterベースのNotify応答メッセージに変換し、それをMME及び/又はSGSNに送信する。
【0039】
ステップ205:HSSはAAAサーバに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶPush Profile Request(PPR)メッセージを送信する。ワイルドカードAPN加入構成は、APNレコードを含む。
【0040】
HSSがAAAサーバに関する情報を記憶する場合、追加されたAPNレコードに関する情報がAAAサーバに更新される必要がある、ということに留意されたい。具体的には、HSSはAPNレコードを更新するために、AAAサーバにPPRメッセージを送信し、PPRメッセージはワイルドカードAPN加入構成(APN−Configuration)を運び、APN−Configurationは追加されたAPNレコードを含む。詳細については、ステップ203におけるデータを参照されたい。
【0041】
ステップ206:AAAサーバは、受信されたワイルドカードAPN加入構成に従って、AAAサーバ内に記憶されたワイルドカードAPN加入構成を更新する。
【0042】
この実施形態では、HSSと、MME及び又はSGSNとの間に、IWFが存在してもよい。この場合、この実施形態における方法は、EPSが、Rel−8のS6a又はS6dインタフェースをサポートしないHSS及び/又はHLRと相互動作するシナリオにも適用可能である。HSS及び/又はHLRと、その他のネットワーク要素との間の相互作用が減少するため、HSSの性能が向上する。
【0043】
図4に示すように、本発明の第3の実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ401:HSSは、AAAサーバによって送信されたRegistration要求メッセージを受信する。Registration要求メッセージは、第1のAPN情報と、PDN GW情報と、IMSIとを運ぶ。
【0045】
この実施形態では、更新要求メッセージは、Registration要求メッセージである。
【0046】
ステップ402:HSSは、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得する。
【0047】
ステップ403:第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、HSSは、IMSIに対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成に、APNレコードを直接追加する。APNレコードは、第1のAPN情報と、PDN GW情報とを含む。
【0048】
APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成の例を以下に示す。

APN-Configuration::= <AVP header: XXX XXXX>
{ Context-Identifier }
* 2 [ Served-Party-IP-Address ]
{ PDN-Type }
{ Service-Selection}
[ EPS-Subscribed-QoS Profile ]
[ VPLMN-Dynamic-Address-Allowed ]
[ MIP6-Agent-Info ]
[ PDN-GW-Allocation-Type ]
[ 3GPP-Charging-Characteristics ]
[ AMBR ]
*[ Specific-APN-Info ]
*[ AVP ]

【0049】
上記の例において、各AVPパラメータの前の文字「*」は、複数のそのようなAVPパラメータが存在してもよいということを示し、Service−Selectionの値が1つの「*」文字である場合、それはデータがワイルドカードAPN加入構成であることを示し、Specific−APN−Infoは、新たに追加された第1のAPN情報と、その情報に対応するPDN GWとを含む。Specific−APN−Infoの例を以下に示す。

Specific-APN-Info::= <AVP header: XXX XXXX>
{ Service-Selection}
[ MIP6-Agent-Info ]
[ Sub-Context-Identifier ]
*[ AVP ]

【0050】
上記の例において、Service−Selectionは、「www.cmnet.com」などの、第1のAPN情報を含む。MIP6−Agent−Infoは、対応するPDN GW情報を含み、必要に応じて(オプションとして)Sub−Context−Identifierパラメータを含み、これは、タイプ及び機能に関して、APN−Configuration内のContext−Identifierパラメータに類似しており、全てのAPN加入構成のうち第1のAPN情報を一意に識別する。
【0051】
ステップ404:HSSはAAAサーバにregistration応答メッセージを送信する。
【0052】
HSSによってAAAサーバに送信されるregistration応答メッセージは、AAAサーバ内のワイルドカードAPN加入構成を更新するために、APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成を運ぶことができる。
【0053】
HSSは、AAAサーバ内のワイルドカードAPN加入構成を更新するために、APNレコードを含むワイルドカードAPN加入構成を運ぶ、PPRメッセージを送信することができる。
【0054】
あるいは、UEによってアクセスされるAPNにネットワークがPDN GWを割り当てた後、AAAサーバはHSSにRegistration要求メッセージを送信し、同時に、HSS内に記憶されたワイルドカードAPN加入構成に、APN情報と、対応するPDN GW情報とを追加する。このように、HSSは、AAAサーバのためのワイルドカードAPN加入構成を別個に更新する必要がなくなる。
【0055】
ステップ405:HSSは、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶIDRメッセージを送信する。ワイルドカードAPN加入構成は、APNレコードを含む。
【0056】
HSSがMME及び/又はSGSNに関する情報を記憶する場合、HSSは、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶIDRメッセージを送信してもよく、このとき、ワイルドカードAPN加入構成は、追加されたAPNレコードを含む。
【0057】
ステップ406:MME及び/又はSGSNは、受信されたワイルドカードAPN加入構成に従って、MME及び/又はSGSN内に記憶された、記憶されたワイルドカードAPN加入構成を更新する。
【0058】
この実施形態では、HSSが、AAAサーバによって送信されたRegistration要求メッセージ内のパラメータに従って、加入者のワイルドカードAPN加入構成に、対応するAPNレコードを直接追加する。HSSがMME及び/又はSGSNに関する情報を記憶する場合、HSSは、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶIDRメッセージを送信する。このようにして、MME及び/又はSGSNは、記憶されたAPN加入構成を更新することが可能になる。
【0059】
図5に示すように、本発明の第4の実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
【0060】
ステップ501:HSSは、AAAサーバによって送信された、Registration要求メッセージを受信する。Registration要求メッセージは、第1のAPN情報と、IMSIとを運ぶ。
【0061】
ステップ502:HSSは、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得する。
【0062】
ステップ503:第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なる場合、HSSは、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成が、APNレコードを含むかどうかを判定する。APNレコードを含む場合、手順はステップ504に進み、含まない場合、手順はステップ505に進む。
【0063】
ステップ504:HSSは、IMSIに対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成から、APNレコードを直接削除する。APNレコードは、第1のAPN情報と、対応するPDN GW情報とを含む。
【0064】
ステップ505:HSSは、AAAサーバに、registration応答メッセージを送信する。
【0065】
HSSによってAAAサーバに送信されるregistration応答メッセージは、AAAサーバ内のワイルドカードAPN加入構成を更新するために、APNレコードを含まないワイルドカードAPN加入構成を運んでもよい。
【0066】
HSSは、AAAサーバ内のワイルドカードAPN加入構成を更新するために、APNレコードを含まないワイルドカードAPN加入構成を運ぶPPRメッセージを送信してもよい、ということに留意されたい。
【0067】
あるいは、UEが切り離された、又は対応するPDN接続が切断された後の、対応するPDN GWの削除時に、AAAサーバは、ワイルドカードAPN加入構成内にAPNが記憶されていることを発見できるので、記憶されたワイルドカードAPN加入構成から、APNと、対応するPDN GWとを削除する。このようにして、HSSは、AAAサーバのためのワイルドカードAPNを別個に更新する必要がなくなる。
【0068】
ステップ506:HSSは、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶIDRメッセージを送信する。ワイルドカードAPN加入構成は、APNレコードを含まない。
【0069】
HSSがMME及び/又はSGSNに関する情報を記憶する場合、HSSは、MME及び/又はSGSN内の対応する情報を更新するために、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶIDRメッセージを送信してもよい。
【0070】
ステップ506:MME及び/又はSGSNは、受信されたワイルドカードAPN加入構成に従って、記憶されたAPN加入データを削除する。
【0071】
この実施形態では、Registration要求メッセージは、PDN GW情報を含まない。HSSは、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成がAPNレコードを含むと判断した場合、第1のAPN情報に従って、対応するAPNレコードを削除する必要がある。APNレコードは、第1のAPN情報と、対応するPDN GW情報とを含む。削除情報はIDRメッセージを介してMME及び/又はSGSNに通知されてもよく、これにより、MME及び/又はSGSNは、MME及び/又はSGSN内に記憶された記憶データを、同期して削除することが可能である。
【0072】
上記の方法の実施形態において説明を容易にするために、各方法は一連の操作として記載されたということに留意されたい。操作は順序の影響を受けるものではなく、他の順序で実行されてもよく、又は、同時に実行されてもよい、ということは当業者にとって明らかである。加えて、本明細書に記載された実施形態は例示的実施形態であり、含まれる操作及びモジュールは必須ではない、ということを当業者は認識している。
【0073】
上述の方法に対応して、APN加入構成更新装置が、本発明の一実施形態において提供される。図6に示すように、本発明の第1の実施形態で提供される装置は、受信モジュール601と、取得モジュール602と、更新モジュール603とを含んでもよい。
【0074】
受信モジュール601は、ネットワーク要素によって送信された、更新要求メッセージを受信するように構成され、更新要求メッセージは、第1のAPN情報と、IMSIとを運ぶ。
【0075】
この実施形態では、装置はHSS内に組み込まれることができるか、又はHSSであり、更新要求メッセージは、PDN GW情報を更に運んでもよく、第1のAPN情報は、第1のAPN名であってもよい。
【0076】
取得モジュール602は、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成される。
【0077】
取得モジュール602は、IMSIに従って対応する加入者を取得し、HSS内に記憶された加入データ内の、加入者の第2のAPN情報を、照会及び発見する。第2のAPN情報は、第2のAPN名であってもよい。
【0078】
更新モジュール603は、第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザがワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新するように構成される。
【0079】
HSSは、HSS及び/又はHLRを含んでもよく、受信モジュール501は、ネットワーク要素から、IWFを介して、更新要求メッセージを受信するように更に構成され、本装置は、HSS内に組み込まれてもよく、又はHSSであってもよい、ということに留意されたい。
【0080】
この実施形態では、受信モジュール601によって受信されたIMSIに従って、取得モジュール602が対応するユーザの第2のAPN情報を取得し、更新モジュール603が、第2のAPN情報が第1のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新する。この実施形態では、第1のAPN情報に特別な印を付けることを回避するために、ワイルドカードAPN加入構成が直接更新されることが可能である。これにより、HSSとその他のネットワーク要素との間の不必要なシグナリング相互作用が減少し、ネットワークのデータ伝送性能が向上し、HSSの不必要なオーバヘッドが減少する。
【0081】
上述の第2の方法の実施形態に対応する、第2の装置の実施形態を、図7に示す。この装置は、受信モジュール701と、取得モジュール702と、取得サブモジュール703と、追加サブモジュール704と、第2の送信モジュール705と、第3の送信モジュール706とを含む。
【0082】
受信モジュール701は、MME及び/又はSGSNによって送信された更新要求メッセージを、IWFを介して受信するように構成される。更新要求メッセージは、第1のAPN情報と、PDN GW情報と、IMSIとを運ぶ。
【0083】
ネットワーク要素は、MME及び/又はSGSNである。従って、MME及び/又はSGSNによって送信される更新要求メッセージは、Notify要求メッセージであり、この実施形態におけるNotify要求メッセージは、PDN GW情報を更に運ぶことができる。
【0084】
具体的には、Notify要求メッセージを受信した後、IWFはNotify要求メッセージをMAPベースの位置更新メッセージに変換し、位置更新メッセージをHSS及び/又はHLRに送信する。位置更新メッセージは、第1のAPN情報と、PDN GW情報と、IMSIとを運んでもよい。
【0085】
この実施形態では、ネットワーク要素は、MME及び/又はSGSNであり、更新要求メッセージは、Notify要求メッセージである。
【0086】
取得モジュール702は、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成される。
【0087】
取得サブモジュール703は、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を取得するように構成される。
【0088】
追加サブモジュール704は、ワイルドカードAPN加入構成に、APNレコードを直接追加するように構成され、このAPNレコードは、第1のAPN情報と、PDN GW情報とを含む。
【0089】
第2の送信モジュール705は、AAAサーバに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶPPRメッセージを送信するように構成され、このワイルドカードAPN加入構成は、APNレコードを含む。
【0090】
第3の送信モジュール706は、MME及び/又はSGSNに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶNotify応答メッセージを送信するように構成される。
【0091】
この実施形態では、受信モジュール701が、MME及び/又はSGSNから、IWFを介して更新要求メッセージを受信し、従って、この実施形態における装置はIWFが存在するシナリオにおいて更に適用可能であり、APNレコードはIWFによって転送されるメッセージに従って動的に作成されることが可能であり、ネットワークのデータ伝送性能が向上する。
【0092】
上述の第4の方法の実施形態に対応する第3の装置の実施形態を、図8に示す。この装置は、受信モジュール801と、取得モジュール802と、判定サブモジュール803と、削除サブモジュール804と、第1の送信モジュール805と、第4の送信モジュール806とを含んでもよい。
【0093】
受信モジュール801は、AAAサーバによって送信された、Registration要求メッセージを受信するように構成され、このRegistration要求メッセージは、第1のAPN情報と、IMSIとを運ぶ。
【0094】
この実施形態では、ネットワーク要素はAAAサーバであり、更新要求メッセージはRegistration要求メッセージである。
【0095】
取得モジュール802は、IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成される。
【0096】
判定サブモジュール803は、第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成がAPNレコードを含むかどうかを判定するように構成される。
【0097】
削除サブモジュール804は、判定サブモジュールが、ワイルドカードAPN加入構成がAPNレコードを含むと判断した場合、ワイルドカードAPN加入構成からAPNレコードを直接削除するように構成され、このAPNレコードは、第1のAPN情報と、PDN GW情報とを含む。
【0098】
第1の送信モジュール805は、MME及び/又はSGSNに、APN加入構成を運ぶPPRメッセージを送信するように構成され、このAPN加入構成は、APNレコードを含む。
【0099】
第4の送信モジュール806は、AAAサーバに、ワイルドカードAPN加入構成を運ぶregistration応答メッセージを送信するように構成される。
【0100】
この実施形態では、受信モジュール801によって受信された第1のAPN情報が、HSS内に記憶された第2のAPN情報と異なる場合、対応する加入者の、記憶されたワイルドカードAPN加入構成に、新たなAPNレコードが追加されることができ、加入構成は、他のネットワーク要素内に記憶された情報を更新するために、他のネットワーク要素に送信されることができる。これにより、HSSの性能が向上し、HSSの不必要なオーバヘッドが減少する。
【0101】
上記の方法実施形態及び装置実施形態に対応して、APN加入構成更新システムが、本発明の一実施形態において提供される。図9に示すように、このシステムは、
APN加入構成更新装置に、第1のAPNパラメータとPDN GW情報と、IMSIとを運ぶ更新要求メッセージを送信するように構成された、ネットワーク要素901と、
IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得し、第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新するように構成された、APN加入構成更新装置902と、を含んでもよい。
【0102】
APN加入構成更新装置902は、
ネットワーク要素によって送信された、第1のAPN情報とIMSIとを運ぶ更新要求メッセージを受信するように構成された、受信モジュールと、
IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
第1のAPN情報が第2のAPN情報と異なり、かつ、対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、第1のAPN情報に従って、対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新するように構成された、更新モジュールと、を含んでもよい。
【0103】
APN加入構成の更新方法及び装置については上記で詳細に説明しており、同じ原理が、APN加入構成更新システムに適用可能であるため、APN加入構成更新システムについて更に説明することはしない。
【0104】
本明細書の記載における、「第1の」及び「第2の」のような用語は、1つのエンティティ(実体)又は操作を、別のエンティティ又は操作から区別するために使用されるものであり、エンティティ又は操作が、いかなる実際の関係又は順序で配列されることも意味しない。更に、用語「含む」、「備える」、及びその任意の変形は、「含むがそれに限定されない」ことを意味する。従って、一連の要素を含むプロセス、方法、物体、又は装置の文脈において、そのプロセス、方法、物体、又は装置は、そのような要素を含むのみでなく、本明細書で指定されていない他の要素も含み、かつ、そのプロセス、方法、物体、又は装置の、固有の要素を含んでもよい。特に明記しない限り、「含む」、又は「備える」の文脈において、指定された要素を含むプロセス、方法、物体、又は装置は、同質の他の要素を含んでもよい。
【0105】
本発明による、APN加入構成の更新方法及び装置について、上記で説明した。本発明について、いくつかの例示的実施形態を介して説明したが、本発明は、これらのような実施形態に限定されない。当業者が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して修正及び変形を行うことが可能であることは明らかである。本発明は、それらの修正及び変形が、添付の特許請求の範囲又はその均等物によって規定される保護範囲内に入るならば、それらの修正及び変形を包含することを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク要素によって送信された、第1のアクセスポイント名(APN)情報と国際モバイル加入者識別情報(IMSI)とを運ぶ更新要求メッセージを受信し、
前記IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得し、
前記第1のAPN情報が前記第2のAPN情報と異なり、かつ、前記対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、前記第1のAPN情報に従って、前記対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新すること
を含む、APN加入構成の更新方法。
【請求項2】
前記更新要求メッセージは、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報を更に運び、
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成を更新することは、
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成に、APNレコードを追加すること
を含み、前記APNレコードが、前記第1のAPN情報と、前記PDN GW情報とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成を更新することは、
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成がAPNレコードを含むかどうかを判定し、前記APNレコードは、前記第1のAPN情報と、前記第1のAPNに対応するパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含み、
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成が前記APNレコードを含む場合、前記ワイルドカードAPN加入構成から、前記APNレコードを削除すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク要素は、モビリティ管理エンティティ(MME)及びサービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN)の少なくとも一方であり、前記第1のAPN情報に従って、前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成を更新することの後に、前記方法は、
認証、認可、及び課金(AAA)サーバに、前記ワイルドカードAPN加入構成を運ぶPush Profile Request(PPR)メッセージを送信すること
を更に含み、前記APN加入構成は、前記第1のAPN情報と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワーク要素は、認証、認可、及び課金(AAA)サーバであり、前記第1のAPN情報に従って、前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成を更新することの後に、前記方法は、
モビリティ管理エンティティ(MME)及びサービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN)の少なくとも一方に、前記ワイルドカードAPN加入構成を運ぶInsert Subscriber Data Request(IDR)メッセージを送信すること
を更に含み、前記APN加入構成は、前記第1のAPN情報と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク要素から、前記更新要求メッセージを受信することは、
前記ネットワーク要素からインターワーキング機能(IWF)を介して前記更新要求メッセージを受信すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク要素によって送信された、第1のアクセスポイント名(APN)情報と国際モバイル加入者識別情報(IMSI)とを運ぶ更新要求メッセージを受信するように構成された、受信モジュールと、
前記IMSIに従って、対応するユーザの第2のAPN情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
前記第1のAPN情報が前記第2のAPN情報と異なり、かつ、前記対応するユーザが、ワイルドカードAPNに加入している場合、前記第1のAPN情報に従って、前記対応するユーザのワイルドカードAPN加入構成を更新するように構成された、更新モジュールと
を備える、APN加入構成を更新する装置。
【請求項8】
前記受信モジュールは、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報を受信するように更に構成され、前記更新モジュールは、
前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成を取得するように構成された、取得サブモジュールと、
前記APN加入構成に、APNレコードを追加するように構成された、追加サブモジュールと
を備え、前記APNレコードは、前記第1のAPN情報と、前記PDN GW情報とを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記更新モジュールは、
前記第1のAPN情報が前記第2のAPN情報と異なり、かつ、前記対応するユーザが、前記ワイルドカードAPNに加入している場合、前記対応するユーザの前記ワイルドカードAPN加入構成がAPNレコードを含むかどうかを判定するように構成され、前記APNレコードは、前記第1のAPN情報とパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含む、判定サブモジュールと、
前記判定サブモジュールが、前記ワイルドカードAPN加入構成が前記APNレコードを含むと判断した場合、前記ワイルドカードAPN加入構成から、前記APNレコードを削除するように構成された、削除サブモジュールと、
を備える、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
モビリティ管理エンティティ(MME)及びサービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN)の少なくとも一方に、前記APN加入構成を運ぶInsert Subscriber Data Request(IDR)メッセージを送信するように構成された、第1の送信モジュールと、
を更に備え、前記APN加入構成は、前記第1のAPN情報と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
認証、認可、及び課金(AAA)サーバに、前記APN加入構成を運ぶPush Profile Request(PPR)メッセージを送信するように構成された、第2の送信モジュールと、
を更に備え、前記APN加入構成は、前記第1のAPN情報と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)情報とを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記受信モジュールは、前記ネットワーク要素から、インターワーキング機能(IWF)を介して、前記更新要求メッセージを受信するように構成される、請求項7に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−516085(P2012−516085A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546576(P2011−546576)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【国際出願番号】PCT/CN2010/070281
【国際公開番号】WO2010/083759
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】