説明

アスファルト混合物加熱運搬車およびクッキングユニット

【課題】使用頻度の拡幅が可能でかつ、コストパフォーマンスを向上させることを可能としたアスファルト混合物加熱運搬車を提供する。
【解決手段】車両本体1と、車両本体1の後側に搭載されたクッキング釜30と、車両本体1に搭載されてクッキング釜30に加熱用の電力を供給する発電機40とを備えるアスファルト混合物加熱運搬車Aであって、クッキング釜30および発電機40は、架台20に固定されており、この架台20を介して車両本体1に着脱可能に設置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物加熱運搬車およびクッキングユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルト混合物加熱運搬車は、アスファルト及び骨材を主成分とする道路舗装用材料やシーリング材料(以下、単に「アスファルト混合物」という)を、クッキング釜により加熱・撹拌混合しながら、アスファルト合材製造工場から施工現場まで安定した品質で運搬する車両である。
【0003】
このようなアスファルト混合物加熱運搬車は、クッキング釜とこのクッキング釜を加熱するための材料加熱装置とが、車両本体に一体に構成されているのが一般的である。
従来のアスファルト混合物加熱運搬車は、火気使用による材料加熱装置が用いられるのが一般的であった。
【0004】
また、特許文献1には、車両走行時の変速状態にかかわらず、常時走行用エンジンから動力を断続的に取り出す動力取り出し装置を備える発電設備と、この発電設備から供給された電力により作動するヒーターと、このヒーターにより加熱されるクッキング釜とが一体に構成されたアスファルト混合物加熱運搬車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4468915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、アスファルト混合物加熱運搬車は、その用途が限られており、使用頻度が少なく、他の建設機器と比較してコストパフォーマンスが悪いという問題点があった。
また、火気使用による材料加熱装置は、安全運行上、材料運搬中(走行中)における材料の加熱・保温を差し控える必要があった。さらに、材料の加熱・保温のために化石燃料を熱源としたLPG(液化石油ガス)式加熱ヒーターを採用していたことにより、COの排出による地球環境への負荷が懸念されていた。
【0007】
本発明は、使用頻度の拡幅が可能で、かつ、コストパフォーマンスを向上させ、なおかつ、環境負荷の軽減を可能としたアスファルト混合物加熱運搬車およびクッキングユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明のアスファルト混合物加熱運搬車は、車両本体と、前記車両本体に搭載されたクッキング釜と、前記車両本体に搭載されて前記クッキング釜に加熱用の電力を供給する発電機とを備えていて、前記クッキング釜および前記発電機は、前記車両本体に着脱可能に設置されていることを特徴としている。
【0009】
かかるアスファルト混合物加熱運搬車によれば、発電機およびクッキング釜が車両本体に着脱可能に設置されているため、アスファルト混合物加熱運搬車として使用していないときは、発電機とクッキング釜を取り外すことで、車両本体を他の用途に使用することができる。
そのため、車両本体を有効に活用することで、コストパフォーマンスが向上する。また、車両本体と同様に、発電機を他の用途に使用することも可能である。
【0010】
また、発電機とクッキング釜は、車両本体とは別に保管することができるので、保管スペースの省スペース化を図ることができ、ひいては、維持費の低減化が可能となる。
また、発電機とクッキング釜を組み合わせてなるクッキングユニットは、材料加熱貯蔵装置として使用することも可能である。
【0011】
前記発電機および前記クッキング釜は架台に固定されており、前記架台が前記車両本体のシャーシに着脱可能に設置されていれば、着脱が容易になるとともに、様々なタイプの車両本体に発電機やクッキング釜を搭載させてアスファルト混合物加熱運搬車を構成することが可能となり、汎用性が向上する。
【0012】
前記クッキング釜は、その後側の側面に排出口が形成されており、前記クッキング釜の前記排出口側の下端部は水平軸を中心に前後方向での回転が可能となるように前記架台に固定されていて、前記クッキング釜の前記排出口と反対側の下端部が上下動可能となるように、当該下端部が傾斜用シリンダを介して前記架台に固定されていてもよい。
【0013】
かかるアスファルト混合物加熱運搬車によれば、クッキング釜の内部から材料の排出性が向上し、排出時間が短縮される。また、クッキング釜の内部に残留する材料の量を最小限に抑えることが可能となる。
【0014】
また、前記クッキング釜が底部に内容物を加熱するための加熱装置を備えており、前記加熱装置は前記発電機により供給された電力により発熱する複数のヒーターが配設されていれば、一部のヒーターが何らかの原因により発熱しなくなったとしても、他のヒーターの熱により材料の加熱を継続させることができる。
また、火気を使用しない電気発熱式ヒーターを採用することにより、運搬移動中における材料の加熱、保温が可能となる。
なお、ヒーターへの電力供給は、商用電源の供給可能な設備から供給することも可能である。
【0015】
また、本発明のクッキングユニットは、車両のシャーシへの着脱が可能な架台と、前記架台に固定された発電機およびクッキング釜とを備えることを特徴としている。
【0016】
かかるクッキングユニットによれば、搭載させるのみで、様々な車両をアスファルト混合物加熱運搬車として使用することができるため、専用車両としてのアスファルト混合物加熱運搬車を所有するよりも、初期費用および維持管理費用を大幅に削減することができる。
また、クッキングユニットを、材料加熱貯蔵装置として単独で使用するも可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のアスファルト混合物加熱運搬車およびクッキングユニットによれば、使用する機会を広げることが可能となり、かつ、維持費を安価に抑えることが可能となり、なおかつ、環境負荷の軽減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態のアスファルト混合物加熱運搬車を示す側面図である。
【図2】図1に示すアスファルト混合物加熱運搬車の平面図である。
【図3】アスファルト混合物加熱運搬車のクッキングユニットの取り外し状況を示す側面図である。
【図4】クッキング釜を示す断面図である。
【図5】クッキング釜の後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本実施形態のアスファルト混合物加熱運搬車Aは、図1および図2に示すように、車両本体1と、車両本体1に搭載されたクッキングユニット2とを備えている。
【0020】
車両本体1は、図1に示すように、キャブ10と、キャブ10の後部に取り付けられたシャーシ11と、キャブ10の下側に回転可能に取り付けられた左右の前側車輪12と、シャーシ11の下側に回転可能に取り付けられた左右の後側車輪13とを備えた自走式車両である。
【0021】
本実施形態では、前側車輪12を1列、後側車輪13を前後に2列配設するものとし、合計6輪の車輪により支持された車両本体1について説明するが、車両本体1の車輪の数や配置は限定されるものではない。また、車両本体1の構成は、本実施形態で示したものに限定されない。
【0022】
キャブ10は、運転室とエンジン室とを備えており、エンジン室内には、車輪(本実施形態では後側車輪13)に回転力を付与するエンジンが配置されている。
【0023】
シャーシ11は、クッキングユニット2等を配置する荷台であって、キャブ10の後部から車両本体1の後端まで延設された2本の縦桁11a,11aと、縦桁11a,11aから左右方向に延設された4本の横桁11b,11b,…を備えている。
【0024】
縦桁11aは、シャーシ11に搭載されるクッキングユニット2の荷重を支持するために必要な耐力を備えた鋼材により構成されている。
縦桁11aには、前方下側に燃料タンク14が固定されており、燃料タンク14の側方には燃料タンク14等を保護部材15が固定されている。
また、縦桁11aは、後方下側において後側車輪13の車軸(図示せず)を回転可能に支持している。
【0025】
横桁11bは、断面矩形の鋼材からなり、縦桁11aに一体に固定されている。
横桁11bは、架台20の位置に対応して配設されており、本実施形態では前後方向に間隔をあけて、4本の横桁11b,11b,…が配設されている。
なお、横桁11bの本数や配置は限定されるものではない。
また、シャーシ11の構成は、前記の構成に限定されるものではない。
【0026】
横桁11bは、両端部にクッキングユニット2を固定するための固定部材16が設置されている。
本実施形態では、固定部材16をツイストロック式とするが、固定部材16の形式は限定されるものではない。
【0027】
クッキングユニット2は、シャーシ11への着脱が可能な架台20と、架台20に固定されたクッキング釜30および発電機40とを備えている。
【0028】
架台20は、クッキング釜30や発電機40の荷重に対して十分な耐力を有した板状の部材であって、固定部材16の位置に対応して固定部材16を取り付けるための取付部21が形成されている。
【0029】
本実施形態では、架台20を前後に2つ配置するものとし、前側の架台20に発電機40を、後側の架台20にクッキング釜30を配設する。
なお、前側の架台20には、必要に応じて制御盤50や油タンク51を配設してもよい。
【0030】
架台20には、図3に示すように、シャーシ11への着脱の際にクレーン等により吊持することが可能となるように、ワイヤーW等を係止するための係止具22を備えている。なお、係止具22は、架台20に着脱可能に固定されていてもよいし、一体に固定されていてもよい。
【0031】
クッキング釜30は、アスファルト及び骨材を主成分とする道路舗装用材料やシーリング材料等のアスファルト混合物(内容物)を加熱・撹拌混合する装置である。
クッキング釜30は、架台20に固定されており、架台20を介して車両本体1に着脱可能に設置されている。なお、クッキング釜30と架台20との間には、図示しない防振ゴムが介設されており、走行時や着脱時等の振動を吸収するように構成されている。
【0032】
クッキング釜30は、アスファルト混合物を収容可能に構成された平面視円形の容器である。なお、クッキング釜30の形状は限定されるものではない。
図4に示すように、クッキング釜30の内部には、アスファルト混合物を撹拌混合するための撹拌部材31が回転可能に配設されている。
【0033】
撹拌部材31は、クッキング釜30の中心部分に立設された回転軸31aと、回転軸31aの上下2段に放射状に配設された支持部材31b,31bと、支持部材31b,31bを介して回転軸31aから間隔をあけて配設された複数の回転翼31c,31c,…を有している。
なお、支持部材31bは必ずしも上下2段に配置されている必要は無く、1段でも3段以上でもよい。また、回転翼31cの形状や配置は、アスファルト混合物の撹拌効率を考慮して適宜決定すればよい。
【0034】
撹拌部材31は、クッキング釜30の上部に取り付けられた油圧モータ32の動力により回転する。
つまり、油圧モータ32が駆動すると、動力伝達部材32aを介して回転軸31aに回転力が付与され、回転軸31aの回転に伴ない、回転翼31c,31c,…がクッキング釜30の内部で回転してアスファルト混合物を撹拌混合する。
油圧モータ32は、油圧タンク51から供給された油圧により回動する。
【0035】
クッキング釜30の底部には、加熱装置33が配設されており、クッキング釜30の内部のアスファルト混合物の加熱および保温が可能に構成されている。
クッキング釜30の底面は、中心が高く、周縁が低くなるように形成されている。本実施形態では、クッキング釜30の底面が、上に凸となる曲面に形成されている。クッキン釜30の形状は限定されるものではなく、例えば、クッキング釜30の底面の形状を平面としても良い。
【0036】
加熱装置33は、クッキング釜30の底面に沿って配設された複数のヒーター33a,33a,…を主体に構成されている。
ヒーター33aは、発電機40に図示しない配線を介して接続されており、発電機40から供給された電力により発熱する。
ここで、加熱装置33は、クッキング釜30の底面に接触して加熱させる伝導式加熱ヒーターやクッキング釜30の底面に配設して遠近赤外線により加熱させる放射式加熱ヒーターを使用しても良く、加熱装置33の形式は限定されるものではない。
【0037】
ヒーター33aの下側には、保温材33bが配設されており、保温性が高められている。
また、クッキング釜30の側面および上面にも保温材33bが敷き詰められている。
本実施形態では、保温材33bとしてロックウールを使用しているが、保温材33bを構成する材料は限定されるものではなく、例えばグラスウールやポリスチレンフォームなどを採用してもよい。また、クッキング釜30の側面壁を2重構造とし、ヒーター33aの加熱空気を対流させても良い。
【0038】
クッキング釜30には、後側の側面(キャブ10と反対側の側面)に排出口34が形成されている。
排出口34は、クッキング釜30内のアスファルト混合物を排出するための開口である。
【0039】
排出口34にはスライドゲート34aが配置されている。
スライドゲート34aは、図5に示すように、矩形状の板材であって、ゲートシリンダ34bにより上下動することで、排出口34の開閉を行う。なお、排出口34の開閉手段はスライドゲートに限定されるものではない。また、スライドゲート34aは、横移動してもよい。
【0040】
また、排出口34には、シュート35が配設されており、排出口34から排出されたアスファルト混合物を誘導する。
シュート35は、手動ウィンチ35aを介して上下動可能に構成されており、アスファルト混合物の排出時以外(例えば、走行時)は、クッキング釜30の側面に沿って立設した状態で収納されている(図1参照)。ここで、ウィンチ35aは、電動式ウインチとしても良い。
【0041】
クッキング釜30の後側(キャブ10と反対側)の下端部は、水平軸36aを中心に回転可能に固定されており、前側(キャブ側)の下端部が傾斜シリンダ36を介して上下動可能に固定されている。
【0042】
クッキング釜30は、図4に示すように、アスファルト混合物の排出時に、前側を上昇させることで、架台20に対して傾斜させることで、アスファルト混合物を排出しやすくすることができる。
【0043】
クッキング釜30の後側上面には、投入口37が形成されている。投入口37は、投入口扉37a,37aにより開閉する。なお、投入口37の構成は限定されるものではなく、例えば納入口扉37aに代えてスライドゲートを採用してもよい。
【0044】
発電機40は、クッキング釜30に加熱用の電力を供給する装置である。
発電機40は、架台20に固定されており、架台20を介して車両本体1に着脱可能に設置されている。なお、発電機40と架台20との間には、図示しない防振ゴムが介設されており、走行時や着脱時等の振動を吸収するように構成されている。
【0045】
発電機40は、発電機40の下部から車両本体1の燃料タンクに接続する輸送管41を備えており、車両本体1の燃料タンク14から採取した燃料により駆動する。
【0046】
発電機40が駆動することで発電された電力はヒーター33aに供給されて、クッキング釜30が加熱される。
【0047】
このように、アスファルト混合物加熱運搬車Aは、クッキングユニット2を車両本体1から取り外すことが可能なため、アスファルト混合物加熱運搬車として使用していないときは、クッキングユニット2を取り外して、車両本体1を運搬車両等として利用することができる。
そのため、車両本体1を有効に活用することができる。
【0048】
また、クッキングユニット2は、車両本体1に搭載させるのみで、様々な車両をアスファルト混合物加熱運搬車Aとして使用することができるため、専用車両としてのアスファルト混合物加熱運搬車を所有(製造)するよりも、安価に構成することができる。
【0049】
また、クッキングユニット2は、車両本体1に搭載させた状態か搭載させていない状態に関わらず、材料加熱貯蔵装置として単独で使用するも可能である。
【0050】
また、クッキング釜30および発電機40を、それぞれ個別に保管することができるため、保管スペースの省スペース化を図ることができ、ひいては、維持費の低減化が可能となる。
【0051】
また、発電機40も個別に使用することで、アスファルト混合物加熱運搬車として使用していないときに有効に利用することができる。
また、発電機40は、車両本体1の燃料タンク14から供給された燃料を利用することで、自身の燃料タンクを省略し、軽量化および小型化が実現されている。そのため、車両本体1への着脱時の取り扱いが簡易となり、また、アスファルト混合物加熱運搬車Aの走行時の車両本体1への負担も軽減させることができる。
【0052】
発電機40は、車両本体1の運行状況に関わらず作動させることが可能なため、アスファルト混合物の運搬時や作業現場での待機中も加熱状態を継続することができる。
【0053】
また、クッキング釜30は、傾斜シリンダ36により排出口34側が低くなるように傾斜させることが可能に構成されているため、クッキング釜30の内部のアスファルト混合物を速やかに排出することができるとともに、クッキング釜30内に残留するアスファルト混合物を最小限に抑えることができる。
【0054】
クッキング釜30を加熱するヒーター33aを複数備えていることで、何らかの原因によりヒーター33aの一部が発熱しなくなったとしても、他のヒーター33aにより加熱を継続させることができる。
【0055】
また、電気発熱式のヒーター33aにより加熱するため、運搬移動中でも安全にアスファルト混合物を加熱・保温できる。
なお、ヒーター33aへの電力供給を商用電源から行うことで、クッキング釜30を個別に使用することも可能である。
【0056】
固定部材としてツイストロックを採用しているため、架台20の着脱を容易に行うことができる。
【0057】
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
クッキング釜および発電機を、架台を介して車両本体に搭載するものとしたが、クッキング釜および発電機の車両本体への搭載方法は限定されるものではない。
また、クッキング釜および発電機を、それぞれ別の架台に固定したが、クッキング釜および発電機を1つの架台に固定してもよい。
【0059】
車両本体の構成は、前記実施形態で示したものに限定されるものではなく、クッキングユニットを着脱可能に搭載させることが可能なあらゆる車両本体が適用可能である。
【0060】
発電機は、車両本体の燃料タンクから燃料を採取する場合について説明したが、発電機は燃料タンクを備えたものであってもよい。
【0061】
油圧モータを使用したが、撹拌部材の駆動手段は限定されるものではない。
また、油圧モータの油圧タンクを、前側の架台に配置したが、油圧タンクの設置箇所は限定されるものではない。
【0062】
クッキング釜は必ずしも傾斜シリンダを備えている必要はなく、傾斜シリンダは省略してもよい。
加熱装置は、必ずしも複数のヒーターを備えている必要はない。
【符号の説明】
【0063】
A アスファルト混合物加熱運搬車
1 車両本体
2 クッキングユニット
11 シャーシ
20 架台
30 クッキング釜
33 加熱装置
34 排出口
36 傾斜用シリンダ
40 発電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体と、
前記車両本体に搭載されたクッキング釜と、
前記車両本体に搭載されて前記クッキング釜に加熱用の電力を供給する発電機と、を備えるアスファルト混合物加熱運搬車であって、
前記クッキング釜および前記発電機は、前記車両本体に着脱可能に設置されていることを特徴とする、アスファルト混合物加熱運搬車。
【請求項2】
前記発電機および前記クッキング釜は、架台に固定されており、
前記架台は、前記車両本体のシャーシに着脱可能に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のアスファルト混合物加熱運搬車。
【請求項3】
前記クッキング釜は、その後側の側面に排出口が形成されており、
前記クッキング釜の前記排出口と反対側の下端部が上下動可能となるように、当該下端部が傾斜用シリンダを介して前記架台に固定されていることを特徴とする、請求項2に記載のアスファルト混合物加熱運搬車。
【請求項4】
前記クッキング釜は、内容物を加熱するための加熱装置を備えており、
前記加熱装置は、前記発電機により供給された電力により発熱する複数のヒーターが配設されてなることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアスファルト混合物加熱運搬車。
【請求項5】
車両のシャーシへの着脱が可能な架台と、
前記架台に固定されたクッキング釜および発電機と、を備えることを特徴とする、クッキングユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−154086(P2012−154086A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−13543(P2011−13543)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(000194756)成和リニューアルワークス株式会社 (32)
【出願人】(390002185)大成ロテック株式会社 (90)
【Fターム(参考)】