説明

アナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラム

【課題】数百msに及ぶような回線エコーが発生する場合であっても、相手側からの信号を正常に受信することが可能なアナログ回線端末を提供する。
【解決手段】通信網との間のアナログ回線20を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、レベル検出部13にて直前に受信した受信信号の信号レベルまたは相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴と比較して、直前に受信した受信信号の信号レベルに対してあらかじめ定めた閾値xdBの範囲内、または、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴に対してあらかじめ定めた第2の閾値ydBの範囲内、に収まっていなかった場合には、当該アナログ回線端末1が送信した送信信号の回線エコーと看做して廃棄し、該閾値xdBまたは第2の閾値ydBの範囲内に収まっている信号を信号送信受信部12にて相手端末からの正しい受信信号として受信処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
アナログ回線端末においてデータを送受信する場合、図3に示すように、相手端末側から受信するデータn、データ(n+1)に先行して、自ら送信したデータ要求信号aによるハイブリッドエコーbが受信される。図3は、アナログ回線端末においてデータを送受信する様子を模式的に示す説明図であり、図3(A)は、データ要求信号aの送信に応じて、相手端末側からデータn、データ(n+1)を受信する理想的なデータ受信状態を示しており、図3(B)は、相手端末側から受信するデータn、データ(n+1)に先行して、自ら送信したデータ要求信号aによるハイブリッドエコーbが受信される実際のデータ受信状態を示している。
【0003】
つまり、従来、アナログ回線端末のアナログ回線用として適用されているDTMF(Dial Tone Multiple Frequency)信号においては、データ要求信号aに対して数十ms程度遅延したハイブリットエコーbが受信されることになるが、このようなハイブリッドエコー対策として、例えば、特許文献1の特開平9−312595号公報「ハンズフリー電話機」にも記載されているような、検出ガードおよびエコーキャンセル等の対策が施されている。
【0004】
しかしながら、昨今、IP(Internet Protocol)網が構築され、光変換ユニット等が接続されているアナログ回線端末においては、送信信号に伴って想定外の遅延(数百ms)およびレベルの回線エコーが発生する場合が多くなってきている。このため、従来のような検出ガードおよびエコーキャンセル等によるハイブリッドエコー対策では対応できなくなり、誤動作を引き起こしてしまう場合が多くなってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−312595号公報(第3−4頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、近年のアナログ回線端末においては、送信信号に対して数百msにも及ぶ想定外の遅延時間を伴う回線エコーが発生して、従来のような検出ガードおよびエコーキャンセル等によるハイブリッドエコー対策では対応できなくなり、誤動作を引き起こしてしまう場合が多くなってきている。
【0007】
(本発明の目的)
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、数百msに及ぶような回線エコーが発生する場合であっても、相手側からの信号を正常に受信することが可能なアナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明によるアナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
【0009】
(1)本発明によるアナログ回線端末は、通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、直前に受信した受信信号の信号レベルと比較して、直前に受信した前記受信信号の信号レベルに対してあらかじめ定めた閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該閾値の範囲内に収まっている受信信号を前記相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とする。
【0010】
(2)本発明による他のアナログ回線端末は、通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において、相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴を各相手端末毎に保存しておき、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴と比較して、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴に対してあらかじめ定めた第2の閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該第2の閾値の範囲内に収まっている受信信号を該相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とする。
【0011】
(3)本発明によるアナログ信号受信方法は、通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において前記アナログ回線を介してアナログ信号を受信するアナログ信号受信方法であって、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、直前に受信した受信信号の信号レベルと比較して、直前に受信した前記受信信号の信号レベルに対してあらかじめ定めた閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該閾値の範囲内に収まっている受信信号を前記相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とする。
【0012】
(4)本発明による他のアナログ信号受信方法は、通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において前記アナログ回線を介してアナログ信号を受信するアナログ信号受信方法であって、相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴を各相手端末毎に保存しておき、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴と比較して、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴に対してあらかじめ定めた第2の閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該第2の閾値の範囲内に収まっている受信信号を該相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とする。
【0013】
(5)本発明によるアナログ信号受信プログラムは、少なくとも前記(3)または(4)に記載のアナログ信号受信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明のアナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
【0015】
第1の効果は、アナログ回線端末として、送信信号に対して数十ms程度の遅延となるハイブリッドエコーが生じるアナログ回線のみならず、想定外の遅延時間(数百ms)およびレベルの回線エコーを発生させ易い各種アダプタ(TA(Terminal Adaptor)アダプタや光変換ユニット等)に接続されていた場合であっても、アナログ回線端末自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーを確実に廃棄することを可能にし、而して、相手端末からの受信信号を正しく受信し、良好な通信状態が確保することができることにある。
【0016】
第2の効果は、相手端末からの受信信号の信号レベルが小さい場合であっても、当該相手端末からの受信信号を、アナログ回線端末自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーとして誤って廃棄することなく、確実に受信することができるので、良好な通信状態が確保することができることにある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るアナログ回線端末のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示すアナログ回線端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】アナログ回線端末においてデータを送受信する様子を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明によるアナログ回線端末、アナログ信号受信方法およびアナログ信号受信プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるアナログ回線端末およびアナログ信号受信方法について説明するが、かかるアナログ信号受信方法をコンピュータにより実行可能なアナログ信号受信プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、アナログ信号受信プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0019】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、アナログ回線からの受信信号の信号レベルがあらかじめ定めた閾値以下の小さな信号レベルか否かに応じて、相手端末側が送信した信号か、アナログ回線端末自らが送信した送信信号による回線エコーかを判別することによって、自らが送信した送信信号に対して数百ms程度の遅延時間となるような想定外の回線エコーが生じる場合であっても、良好な通信を実現させることが可能なアナログ回線端末を実現している。
【0020】
(実施形態の構成例)
次に、本発明に係るアナログ回線端末の具体的な構成例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係るアナログ回線端末のブロック構成の一例を示すブロック構成図であり、本発明に直接関連する機能ブロックについて抽出して示している。
【0021】
図1に示すアナログ回線端末1は、回線監視部10、回線捕捉回路11、信号送信受信部12、レベル検出部13、制御部14を少なくとも含んで構成されている。
【0022】
回線監視部10は、通信網との接続を行うアナログ回線20の状態を監視する部位であり、アナログ回線20の極性を検出する極性検出回路、アナログ回線20の直流ループ電流を検出する直流ループ検出回路、通信網からのアナログ回線20を介した呼出信号を検出する呼出信号検出回路を少なくとも備えている。回線捕捉回路11は、相手端末からの着信があった際に、制御部14からの指示に応じて、アナログ回線20の捕捉を行う部位であり、信号送信受信部12は、制御部14からの指示に応じて、送信信号を生成してアナログ回線20上に送信したり、アナログ回線20からの受信信号を受信したりする部位である。
【0023】
また、レベル検出部13は、アナログ回線20からの受信信号の信号レベルを検出する部位であり、直前に受信した受信信号の信号レベルと比較するための手段として、受信信号のピークレベルを保持するピークホールド回路等を含んで構成されている。制御部14は、アナログ回線端末1の全体を制御するための部位である。
【0024】
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示したアナログ回線端末1の動作の一例について、図2のフローチャートを参照しながらその詳細に説明する。図2は、図1に示すアナログ回線端末1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0025】
図2のフローチャートにおいて、まず、アナログ回線端末1に対して相手端末より着信が発生した場合、アナログ回線端末1は、回線監視部10の呼出信号検出回路において着信(呼出信号)を検出し、制御部14に通知する(ステップS1)、相手端末からの着信の通知を受け取った制御部14は、回線捕捉回路11を制御して、アナログ回線20を捕捉する(ステップS2)。しかる後、制御部14は、信号送信受信部12を制御することにより、着信してきた相手端末に対して、データ要求信号をアナログ回線20を介して送信する(ステップS3)。
【0026】
データ要求信号を送信した後においては、アナログ回線20上から信号を受信する都度、回線監視部10は、受信した信号を、信号送信受信部12の信号受信部とレベル検出部13とに引き継ぐ(ステップS4)。レベル検出部13は、アナログ回線20から第n桁目(n=1,2,3…)の信号を受信した場合、その直前に受信していた第(n−1)桁目の信号の信号レベルと比較する(ステップS5)。
【0027】
第n桁目の信号の信号レベルが、第(n−1)桁目の信号の信号レベルよりもあらかじめ定めた閾値xdB以上に大きかった場合(ステップS5の「n−1桁よりxdB大きい」場合)、その直前に受信していた第(n−1)桁目の信号は、アナログ回線端末1自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーであったものと判断して、第(n−1)桁目の信号を廃棄する(ステップS6)。
【0028】
逆に、第n桁目の信号の信号レベルが、第(n−1)桁目の信号の信号レベルよりもあらかじめ定めた閾値xdB以上に小さかった場合(ステップS5の「n−1桁よりxdB小さい」場合)、今回受信した第n桁目の信号は、アナログ回線端末1自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーであったものと判断して、第n桁目の信号を廃棄する(ステップS8)。
【0029】
一方、第n桁目の信号の信号レベルが、第(n−1)桁目の信号の信号レベルに比してあらかじめ定めた閾値xdBの範囲内に収まっていた場合(ステップS5の「n−1桁と±xdB以内」の場合)、相手端末から送信されてきた正しい信号であるものと判断して(ステップS7)、信号送信受信部12において、制御部14からの指示に基づいて、相手端末からの受信信号としての受信処理を行う(ステップS9)。
【0030】
なお、以上の説明においては、第n桁目の信号の信号レベルを、直前に受信していた第(n−1)桁目の信号の信号レベルと比較し、あらかじめ定めた閾値xdBの範囲内に収まっているか否かの判定結果に基づいて、相手端末から受信した受信信号であるか、あるいは、当該アナログ回線端末1が送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーであるか否かを判断している場合について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
【0031】
例えば、相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴を、相手端末毎にあらかじめ記憶保存しておき、或る相手端末からの着信を受け付けた以降において、アナログ回線20を介して信号を受信した際に、その都度、過去に受信していた当該相手端末からの受信信号の信号レベルの履歴と比較して、あらかじめ定めた第2の閾値ydBの範囲内に収まっているか否かに基づいて、相手端末から受信した受信信号であるか、あるいは、当該アナログ回線端末1が送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーであるか否かを判定するようにしても良い。
【0032】
つまり、過去に受信していた当該相手端末からの受信信号の信号レベルの履歴に比してあらかじめ定めた第2の閾値ydBの範囲内に収まっている場合には、当該相手端末から受信した正しい受信信号であるものと判定し、第2の閾値ydBの範囲内に収まっていない場合には、該アナログ回線端末1が送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーであるものと判定して廃棄するようにしても良い。
【0033】
なお、受信した信号の信号レベルを比較するための比較対象となる、過去に受信していた当該相手端末からの受信信号の信号レベルの履歴としては、過去の当該相手端末からの受信信号の信号レベルを単純に算術平均するかまたは受信環境に応じて重み付け平均した平均値(平均信号レベル)を用いても良いし、あるいは、過去の当該相手端末からの受信信号の信号レベルの履歴の中の最小値を用いても良い。
【0034】
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下に記載するような効果を得ることができる。
【0035】
アナログ回線端末1として、送信信号に対して数十ms程度の遅延となるハイブリッドエコーが生じるアナログ回線のみならず、想定外の遅延時間(数百ms)およびレベルの回線エコーを発生させ易い各種アダプタ(TA(Terminal Adaptor:ターミナルアダプタ)や光変換ユニット等)に接続されていた場合であっても、アナログ回線端末1自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーを確実に廃棄することを可能にし、而して、相手端末からの受信信号を正しく受信し、良好な通信状態が確保することができる。
【0036】
また、相手端末からの受信信号の信号レベルが小さい場合であっても、当該相手端末からの受信信号を、アナログ回線端末1自らが送信した送信信号によるハイブリッドエコーや回線エコーとして誤って廃棄することなく、確実に受信することができるので、良好な通信状態が確保することができる。
【0037】
以上、本発明の好適な実施例を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
【符号の説明】
【0038】
1 アナログ回線端末
10 回線監視部
11 回線捕捉回路
12 信号送信受信部
13 レベル検出部
14 制御部
20 アナログ回線
a データ要求信号
b ハイブリッドエコー
n データ
n+1 データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、直前に受信した受信信号の信号レベルと比較して、直前に受信した前記受信信号の信号レベルに対してあらかじめ定めた閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該閾値の範囲内に収まっている受信信号を前記相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とするアナログ回線端末。
【請求項2】
通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において、相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴を各相手端末毎に保存しておき、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴と比較して、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴に対してあらかじめ定めた第2の閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該第2の閾値の範囲内に収まっている受信信号を該相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とするアナログ回線端末。
【請求項3】
前記相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて比較する前記受信信号の信号レベルの履歴として、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴の平均値または最小値を用いることを特徴とする請求項2に記載のアナログ回線端末。
【請求項4】
通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において前記アナログ回線を介してアナログ信号を受信するアナログ信号受信方法であって、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、直前に受信した受信信号の信号レベルと比較して、直前に受信した前記受信信号の信号レベルに対してあらかじめ定めた閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該閾値の範囲内に収まっている受信信号を前記相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とするアナログ信号受信方法。
【請求項5】
通信網との間のアナログ回線に接続するアナログ回線端末において前記アナログ回線を介してアナログ信号を受信するアナログ信号受信方法であって、相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴を各相手端末毎に保存しておき、相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴と比較して、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴に対してあらかじめ定めた第2の閾値の範囲内に収まっていなかった受信信号は廃棄し、該第2の閾値の範囲内に収まっている受信信号を該相手端末からの受信信号として受信処理を行うことを特徴とするアナログ信号受信方法。
【請求項6】
前記相手端末からの着信を受け付けた以降に前記アナログ回線を介して受信した複数の受信信号それぞれの信号レベルについて比較する前記受信信号の信号レベルの履歴として、該相手端末から過去に受信した受信信号の信号レベルの履歴の平均値または最小値を用いることを特徴とする請求項5に記載のアナログ信号受信方法。
【請求項7】
請求項4ないし6のいずれかに記載のアナログ信号受信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするアナログ信号受信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−44293(P2012−44293A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181576(P2010−181576)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】