アミノホスホン酸誘導体とその付加塩及びS1P受容体調節剤
一般式(1)
で表されるアミノホスホン酸誘導体(具体例:2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルペンチルホスホン酸モノエステル)はS1P受容体に対し優れた調節作用を有し、かつ副作用の少ないアミノホスホン酸誘導体である。
で表されるアミノホスホン酸誘導体(具体例:2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルペンチルホスホン酸モノエステル)はS1P受容体に対し優れた調節作用を有し、かつ副作用の少ないアミノホスホン酸誘導体である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アラルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、置換基を有しても良いフェノキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキシ基、ピリジルメチルオキシ基、シンナミルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フェノキシメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基、炭素数1〜4の低級アルキルスルフィニル基、炭素数1〜4の低級アルキルスルホニル基、ベンジルチオ基、アセチル基、ニトロ基、シアノ基を示し、
R2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基を示し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオメチル基、ヒドロキシメチル基、フェニル基、アラルキル基を示し、
R5は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、
XはO、S、SO、SO2を示し、
Yは−CH2O−、−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CFH−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、nは1〜4の整数を示す]
で表されることを特徴とするアミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項2】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1a)
[式中、X、R3、R4、nは前記定義に同じ]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項3】
前記R3が塩素原子であることを特徴とする請求項2に記載の2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項4】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1b)
[式中、Zは−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CHF−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、X、R3、R4、nは前記定義に同じ]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項5】
前記R3が塩素原子であることを特徴とする請求項4に記載の3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項6】
前記一般式(1)で示される化合物が、
1)2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルペンチルホスホン酸モノエステル、
2)2−アミノ−4−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルブチルホスホン酸モノエステル、
3)2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−ヒドロキシメチルペンチルホスホン酸モノエステル、
4)2−アミノ−4−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−ヒドロキシメチルブチルホスホン酸モノエステル、
5)3−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−3−ヒドロキシメチルペンチルホスホン酸、または
6)3−アミノ−6−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−3−ヒドロキシメチルヘキシルホスホン酸、である請求項1記載のアミノホスホン酸エステル誘導体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項7】
一般式(1)
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アラルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、置換基を有しても良いフェノキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキシ基、ピリジルメチルオキシ基、シンナミルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フェノキシメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基、炭素数1〜4の低級アルキルスルフィニル基、炭素数1〜4の低級アルキルスルホニル基、ベンジルチオ基、アセチル基、ニトロ基、シアノ基を示し、
R2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基を示し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオメチル基、ヒドロキシメチル基、フェニル基、アラルキル基を示し、
R5は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、
XはO、S、SO、SO2を示し、
Yは−CH2O−、−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CFH−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、
nは1〜4の整数を示す]
で表されることを特徴とするアミノホスホン酸エステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とするS1P受容体調節剤。
【請求項8】
前記一般式(1)で示される化合物が、一般式(1a)
[式中、R3、R4、X及びnは前記定義に同じ]
で表される2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とすることを特徴とする請求項7に記載のS1P受容体調節剤。
【請求項9】
前記一般式(1)で示される化合物が、一般式(1b)
[式中、R3、R4、X、Z及びnは前記定義に同じ]
で表される3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とすることを特徴とする請求項7に記載のS1P受容体調節剤。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載されたアミノホスホン酸誘導体、その光学異性体及び薬理学に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する医薬。
【請求項1】
一般式(1)
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アラルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、置換基を有しても良いフェノキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキシ基、ピリジルメチルオキシ基、シンナミルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フェノキシメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基、炭素数1〜4の低級アルキルスルフィニル基、炭素数1〜4の低級アルキルスルホニル基、ベンジルチオ基、アセチル基、ニトロ基、シアノ基を示し、
R2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基を示し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオメチル基、ヒドロキシメチル基、フェニル基、アラルキル基を示し、
R5は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、
XはO、S、SO、SO2を示し、
Yは−CH2O−、−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CFH−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、nは1〜4の整数を示す]
で表されることを特徴とするアミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項2】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1a)
[式中、X、R3、R4、nは前記定義に同じ]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項3】
前記R3が塩素原子であることを特徴とする請求項2に記載の2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項4】
前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(1b)
[式中、Zは−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CHF−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、X、R3、R4、nは前記定義に同じ]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項5】
前記R3が塩素原子であることを特徴とする請求項4に記載の3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項6】
前記一般式(1)で示される化合物が、
1)2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルペンチルホスホン酸モノエステル、
2)2−アミノ−4−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−メチルブチルホスホン酸モノエステル、
3)2−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−ヒドロキシメチルペンチルホスホン酸モノエステル、
4)2−アミノ−4−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−2−ヒドロキシメチルブチルホスホン酸モノエステル、
5)3−アミノ−5−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−3−ヒドロキシメチルペンチルホスホン酸、または
6)3−アミノ−6−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−2−クロロフェニル]−3−ヒドロキシメチルヘキシルホスホン酸、である請求項1記載のアミノホスホン酸エステル誘導体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
【請求項7】
一般式(1)
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、アラルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、置換基を有しても良いフェノキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキシ基、ピリジルメチルオキシ基、シンナミルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フェノキシメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基、炭素数1〜4の低級アルキルスルフィニル基、炭素数1〜4の低級アルキルスルホニル基、ベンジルチオ基、アセチル基、ニトロ基、シアノ基を示し、
R2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン置換しても良い炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基を示し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、フェニル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオ基を示し、
R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシメチル基、炭素数1〜4の低級アルキルチオメチル基、ヒドロキシメチル基、フェニル基、アラルキル基を示し、
R5は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、
XはO、S、SO、SO2を示し、
Yは−CH2O−、−CH2−、−CH=CH−、−CH=CF−、−CH2CH2−、−CH2CFH−、−CH2CF2−、−CH(OH)CF2−を示し、
nは1〜4の整数を示す]
で表されることを特徴とするアミノホスホン酸エステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とするS1P受容体調節剤。
【請求項8】
前記一般式(1)で示される化合物が、一般式(1a)
[式中、R3、R4、X及びnは前記定義に同じ]
で表される2−アミノホスホン酸モノエステル誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とすることを特徴とする請求項7に記載のS1P受容体調節剤。
【請求項9】
前記一般式(1)で示される化合物が、一般式(1b)
[式中、R3、R4、X、Z及びnは前記定義に同じ]
で表される3−アミノホスホン酸誘導体とその光学異性体及びそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分とすることを特徴とする請求項7に記載のS1P受容体調節剤。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載されたアミノホスホン酸誘導体、その光学異性体及び薬理学に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する医薬。
【国際公開番号】WO2004/074297
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【発行日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−502730(P2005−502730)
【国際出願番号】PCT/JP2004/001783
【国際出願日】平成16年2月18日(2004.2.18)
【出願人】(000001395)杏林製薬株式会社 (120)
【Fターム(参考)】
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【発行日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【国際出願番号】PCT/JP2004/001783
【国際出願日】平成16年2月18日(2004.2.18)
【出願人】(000001395)杏林製薬株式会社 (120)
【Fターム(参考)】
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