説明

アラートを有する電子フロアディスプレイ

電子フロアディスプレイシステム(100)は、フロアディスプレイシステムの近くまたは上に立っている人に、見下ろしてディスプレイに気付かせるよう仕向けるためのアラート機能(105、205)を有する。ディスプレイシステムは、外殻(110)および透明または半透明のカバー(115)を有するハウジングと、制御装置(120)、複数の検知装置(103)、複数のアラート装置(105、205)、および1つまたは複数の電子ディスプレイ装置(117)を含む封入および/または支持部材を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許法119条(e)項に基づいて、2004年8月10日に出願された米国仮出願番号第60/599,878号の利益を主張するものである。さらに本出願は、米国特許法119条(e)項に基づいて、2003年12月3日に出願された米国仮出願番号第60/526,271号の利益を主張するものである、2004年12月3日に出願された同時係属中の出願番号第11/002,276号の一部継続出願である。出願番号第11/002,276号は、米国特許法119条(e)項に基づいて、2002年6月5日に出願された米国仮出願番号第60/385,579号の利益を主張するものである、2003年6月5日に出願された同時係属中の出願番号第10/454,631号の一部継続出願である。出願番号第10/454,631号は、米国特許法119条(e)項に基づいて、2002年5月16日に出願された米国仮出願番号第60/378,070号の利益を主張するものである、2003年5月16日に出願された同時係属中の出願番号第10/438,923号の一部継続出願である。出願番号第10/438,923号は、2002年5月3日に出願され、2003年1月14日に米国特許第6,507,285号として発行された、出願番号第10/137,357号の継続出願である、2002年11月1日に出願された同時係属中の出願番号第10/285,639号の一部継続出願である。出願番号第10/137,357号は、2001年1月24日に出願され、2002年7月9日に米国特許第6,417,778号として発行された、出願番号第09/767,846号の継続出願である。出願番号第09/767,846号は、1999年10月15日に出願され、現在は放棄されている出願番号第09/418,752号の継続出願である。出願番号第09/418,752号は、1999年5月4日に出願され、2001年4月24日に米国特許第6,219,876号として発行された、出願番号第09/304,051号の一部継続出願である。さらに、本出願は、米国特許法119条(e)項に基づいて、2003年1月22日に出願された米国仮出願番号第60/441,408号の利益を主張するものである、2004年1月20日に出願された同時係属中の出願番号第10/759,167号の一部継続出願である。出願番号第10/759,167号は、米国特許法119条(e)項に基づいて、以下のとおり特定する米国仮出願の利益を主張するものである、2003年10月10日に出願された同時係属中の出願番号第10/682,435号の一部継続出願である。2002年10月12日に出願された出願番号第60/418,626号、2002年11月21日に出願された出願番号第60/428,387号、および2002年11月23日に出願された出願番号第60/429,044号。出願番号第10/682,435号は、2003年5月16日に出願された同時係属中の出願番号第10/438,923号の一部継続出願である。上記特定した出願および特許の各々の内容全体は参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
内容全体が参照により本明細書に完全に組み込まれる、Blum et alによる米国特許第6,417,778号は、動的な画像およびテキストによって情報の伝達を可能にする、フロアに関連する電子ディスプレイ装置を記載している。本開示は、このような電子ディスプレイ装置の、種々の新規かつ有利な特徴に関する。
【0003】
例えば、電子ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置のための保護ハウジング、制御電子装置、検知器およびその他の部材を含むフロアディスプレイシステム全体に含まれてもよい。つまずく危険が生じるのを防ぐため、フロアディスプレイシステムを、人の歩行への障害を最小限にするよう設計してもよい。従って、フロアディスプレイシステムは、非常に薄く、フロアとほぼ同一平面上にあるかまたはフロアに埋め込まれるなどのものであってもよく、フロアディスプレイシステムは、歩いて横切ったり上に乗ったりが非常に容易になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
市場調査によると、ほとんどわずかにしか目立たない外形のため、人の通常の歩幅に及ぼす影響の点から見て、実際にフロアディスプレイシステムの近くまたは直上に立っている間でさえも、人(例えば、店の買い物客)が上記の設計を有するフロアディスプレイに気付かないこともあることを示唆している。従って、人が見下ろしてメッセージまたは広告などのディスプレイのコンテンツを把握することができるよう、人がその近くまたは上に立っているとき、人にフロアディスプレイシステムの存在への注意を喚起することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、電子ディスプレイ装置と、電子ディスプレイ装置のためのハウジングと、人の検出に応じてアラートを発生させるアラート装置とを備えるフロアディスプレイシステムに関する。前記人は、フロアディスプレイシステムの近くにいてもよい。例えば、人は、ハウジングの近くにいるまたは上に立っていてもよい。アラートは、人の注意を引くための、任意の種類の刺激であってもよい。例えば、アラートは、振動、光、音、またはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。検出は、ハウジングの近くにいるまたは上に立っている人に関連する任意の種類の物理的作用に基づいてもよい。例えば、作用は、所定時間ハウジングの上に立っている人の体重によって加えられる圧力を含むことが可能である。別の例として、作用は、ハウジングの近くにいるまたは上に立っている人が周辺光または初期光を遮断することによって起こる、所定時間のハウジング上の光の強度変化を含むことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施形態によるフロアディスプレイシステム100を示す。システム100は、外殻110に縁取られた透明または半透明の保護カバー115を備えるハウジングを含んでもよい。外殻110は、薄いエッジに向かってテーパする傾斜面を備えてもよい。ハウジングは、傾斜面および薄いエッジがディスプレイシステムにつまずく可能性を減らす役割を果たしている場合には、上を歩くことを可能としてもよい。さらに、ハウジングは立ててもよい。ハウジングは、1つまたは複数の電子ディスプレイ装置117を封入し、それ/それらを損傷から保護してもよい。
【0007】
複数の検知装置103は、ハウジングの近くにいるまたは上に立っている人に関連する作用を検知するよう、ハウジングの上または中に配置してもよい。例えば、検知装置103は、人の体重を検知するための圧力検知装置を含んでもよい。さらにまたは代わりに、検知装置103は、光応答性装置または温度検知装置を含んでもよい。光応答性装置は、ハウジングの近くにいるまたは上に立っていることで人の体が光を遮断することによって起こる、保護カバー115に当たる光の強度の減少を検知することが可能である。実施形態では、光応答性装置は、周辺光からの光エネルギーを受け、受けた光エネルギー量をレジスタが変更する受動装置とすることが可能である。他の実施形態では、光応答性装置は、光またはその他の放射物などの電磁エネルギーを放射し、放射された光エネルギーが反射されるか遮断されるかに基づいて信号を発生させる、レーザなどの能動検知装置とすることが可能である。実施形態は、受動および能動装置の両方を含むことも可能である。
【0008】
上記のように、圧力検知装置または温度検知装置も、ハウジングの上に立っている人を検出するのに用いることが可能である。圧力検知装置、温度検知装置、および光応答性装置はそれぞれ、単独でも、相互の組み合わせでも、他の種類の検知装置との組み合わせでも用いることが可能である。
【0009】
検知装置103は、ハウジングの上、中、または近傍のどこに配置してもよい。例えば、透明/半透明の保護カバー115および/または縁取っている外殻110の下に配置することが可能である。さらにまたは代わりに、保護カバー115および/または縁取っている外殻110の上面に配置する、または保護カバー115および/または縁取っている外殻110に埋め込むことも可能である。例えば、保護カバー115および/または縁取っている外殻110は、検知装置アレイは保護されているが、光および/または圧力および/または温度の変化を検知できるように、中に検知装置アレイを収容するよう機械加工または組み立てられることが可能である。受動または能動光応答性装置は、例えば、ハウジングに近接して配置可能であるが、必ずしもハウジングの上または中とは限らない。
【0010】
フロアディスプレイシステム100は、さらに制御装置120を備えてもよい。制御装置120は、検知装置103に連結してもよい。制御装置120は、例えば、ソフトウェアで書き換え可能な汎用マイクロプロセッサ、またはASIC(特定用途向け集積回路)のような、任意の種類の電子論理回路を含んでもよい。制御装置に、人がフロアディスプレイシステム100のハウジングの近くにいるまたは上に立っているかを決定する論理をプログラムしてもよい。人はフロアディスプレイシステムに単に通りかかりまたは横切り、かなりの時間ハウジングの近くあるいは上で立ち止まることはないであろうから、この操作は有利であろう。このような動きは、人がシステムのディスプレイに注目しているかどうか判断するのには役立たないであろう。一方、人がディスプレイに注目しているなら、その人はディスプレイの視界を覆い隠さないようにするために移動すると思われるので、所定時間ハウジングの上に立っているということは、立っている人はディスプレイに注目していないことを意味するであろう。
【0011】
従って、制御装置120は、検知装置103からの入力を受け、人がフロアディスプレイシステム100のハウジングの近くまたは上に立っているかを入力に基づいて決定する論理を実行するよう設定してもよい。論理は、任意の種類の演算またはアルゴリズムを含むことが可能であるが、少なくとも一部は、検知装置103によって記録され制御装置120に入力される、ハウジングの近くまたは上に立っている人に関連する物理的作用の測定に基づくことが可能である。例えば、所定時間続くある程度の圧力が検知装置によって記録されると、制御装置120によって、人がハウジングの上に立っていることを示すと解釈されることが可能である。制御装置120またはそれと関連するデータ記憶媒体は、例えば、圧力の大きさに対する所定値または値の範囲、および時間閾値に対する対応する所定値を含むデータテーブルを記憶することが可能である。例えば、検知装置から入力される測定値をこれらの所定値と比較することにより、制御装置は人がハウジングの上に立っているかを決定することが可能となる。
【0012】
同様に、検知装置によってある期間にわたって周辺光または初期光の強度変化を測定することが可能であり、この測定は制御装置に入力することが可能である。制御装置は、測定値を所定値および時間閾値と比較し、人がハウジングの近くまたは上に立っているかを決定することが可能である。光の強度変化を記録するため、例えば、光エネルギーのベースラインレベルを複数の検知装置によって受けた光エネルギーの平均値に基づいて求め、測定された光の強度をこのベースライン値と比較することが可能である。
【0013】
温度または任意の物理的作用の測定変化によって、同様の判定を行うことが可能である。制御装置の判定は、圧力、光、温度またはその他を含む複数の異なる種類の物理的作用を測定する検知装置からの入力の組み合わせに基づくことが可能である。
【0014】
図1は、さらに複数のアラート装置105を示す。制御装置120は、さらにアラート装置と連結してもよい。アラート装置105は、人がフロアディスプレイシステム100のハウジングの近くまたは上に立っていると制御装置120が判断した場合、制御装置120によってアラートを発生するよう作動されることが可能である。アラート装置は、例えば、振動を発生するための電気機械アクチュエータを含むことが可能である。振動は、立っている人に感知され、ディスプレイを見下ろさせることが可能である。アクチュエータは、例えば、圧電アクチュエータであってもよい。
【0015】
図2は、点滅光または閃光などの何らかの視覚刺激を発生する装置を表すアラート装置205を有するフロアディスプレイシステム100の実施形態を示す。視覚刺激を発生するためのアラート装置は、例えば発光ダイオードを含むことが可能である。アラート装置205は、保護カバーを縁取っている外殻の中または上に配置してもよいが、この配置に限定されるものではない。アラート装置205はまた、ジングル音楽などの聴覚刺激を発生するための音声発生装置を表すと考えてもよい。図2に示すように、制御装置120は、検知装置103およびアラート装置205の両方に連結してもよい。検知装置103からの入力に基づき、制御装置120はアラート装置205を作動してもよい。通常本発明の実施形態によるアラート装置は、振動、視覚、聴覚またはその他の刺激を発生する装置の任意の組み合わせを含むことが可能である。フロアディスプレイシステムにより発生されたこれらの刺激は、フロアディスプレイシステム100のハウジングの近くまたは上に立っている人にディスプレイを見下ろさせる効果を有するであろう。アラート装置により発生したアラートは、周期的でも、連続的でも、強度または持続時間が可変であってもよい。
【0016】
先に述べたように、フロアに関連する電子ディスプレイは、既に開示されている。さらに具体的には、米国特許第6,417,778号が、フロアに関連する電子ディスプレイ装置によって情報を電子的に伝達するシステムを開示している。電子ディスプレイ装置は、例えば液晶ディスプレイのような表面を呈する変更可能な電子ディスプレイを組み込んでもよい。ディスプレイはコンピュータに接続され、コンピュータが生成した画像はディスプレイに表示することが可能である。従って、異なるコンピュータ画像を生成し、ディスプレイにそのコンピュータ画像を表示することにより、ディスプレイに表示される画像は変更することが可能である。ディスプレイは、フロアカバーリングのベース部に、凹部内に組み込むなどして関連させることが可能であり、またはフロアカバーリングの挿入部の底面に上向きに組み込むことも可能である。あるいは、ディスプレイは、ベース部または挿入部に一体成形することも可能である。変更可能なディスプレイは、任意の様々な方法でディスプレイに表示できる複数の異なるグラフィックスを用いることが可能である。例えば、多数のグラフィックスを個別にまたは組み合わせて表示するいずれも例示的な手法で、グラフィックスをディスプレイの略固定位置に表示、またはディスプレイにわたってスクロールすることが可能である。
【0017】
フロアカバーリングに表示されたグラフィックスを変更するための別の方法として、発光ポリマーを用いてグラフィックスを形成ひいては変更する方法がある。発光ポリマーは、フロアカバーリングに塗布、付着、または織り込み可能である。発光ポリマーは、例えば、ベース部または挿入部、またはフロアカバーリングの異なる実施形態の任意のその他の部分など、フロアカバーリングの任意の部分に用いてもよい。発光ポリマーは公知であり、内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする、米国特許第5,945,502号、第5,869,350号、および第5,571,626号に記載されている。
【0018】
ディスプレイに対するその他の選択肢は、電子インクまたは電子ペーパーの使用である。電子ペーパーは、Xerox社から入手でき、内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする、米国特許第5,723,204号、第5,604,027号、第4,126,854号、および第4,143,103号に記載されている。電子ペーパーは、各々が人間の毛髪程度の幅を有するジリコンと呼ばれる無数の極めて小さい帯電ビーズを用い、画素を形成する。2色に塗り分けられたビーズは、紙の表面を形成する液体充填プラスチックシートの内部に埋め込まれている。各ビーズは、半分が黒、半分が白で、電場に応じて回転する。ビーズが黒側を上にしているか白側を上にしているかにより画像が決定される。画像をリフレッシュする必要がなく、スクリーンがバックライト式でないので、電子ペーパーは、従来の電子ディスプレイが用いる電力のほんのわずかしか用いない。電磁スタイラスおよびプリンタのような装置は、画像を紙に写すのに使用できる。
【0019】
電子インクは、E Ink社(マサチューセッツ02138,ケンブリッジ,スピナリプレイス45)から入手できる。電子インクは、マイクロカプセル化した微小機械ディスプレイシステムを使用している。画素を形成するよう、極めて小さいマイクロカプセルが2枚のプラスチックの間に捕捉されている。あるいは、カプセルを表面に吹き付けてもよい。その結果、フレキシブルなディスプレイ材料となる。極めて小さいマイクロカプセルは透明であり、濃インクと白の塗料チップの混合物を含有している。電荷はカプセルを通過する。静電荷によって、塗料チップは各カプセルの上部に浮くか下部に静止する。塗料チップが上部に浮いている場合、表面は白に見える。下部ひいてはインクの下に静止している場合は、表面は黒に見える。2つの状態、黒または白は、それぞれ安定している。シート表面一面に敷設された透明な電磁グリッドは、画像の形状を制御する。ディスプレイは、例えば、Motorola社ページングシステムを用いることにより、例えば、コンピュータひいてはワールドワイドウェブに無線で接続してもよい。多数のディスプレイが用いられている場合、ウェブページを介して、単一のエディタで全てのディスプレイのテキストを一気に変更することができる。
【0020】
本発明の実施形態で用いてもよいディスプレイ技術は、上記の技術に加えて、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、電子発光(EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)、電界放出ディスプレイ(FED)、強誘電性ディスプレイ、発光ポリマー、画素、マイクロカプセル化した部材、および光ファイバーディスプレイが挙げられる。
【0021】
上記に開示したフロアディスプレイシステムは、店舗、公共建築物または家への通路などの歩行者またはその他(例えば、車輪の付いたショッピングカート)の往来がある場所で用いてもよい。このような環境下では、歩行者またはその他の往来によって、強い力がフロアディスプレイシステムに与えられる可能性がある。電子ディスプレイ装置をこのような力およびその他の要因による損傷から適切に保護するための技術が開示されている。その技術には、電子ディスプレイ装置を覆う強化ガラスまたはプラスチックなどの、強く、耐久性のある保護材料を用いる技術がある。より高度な保護構造も開示されている。例えば、内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする、米国特許出願第10/454,631号は、フロアに関連する電子ディスプレイ装置のためのモジュール式保護構造を記載している。
【0022】
米国特許出願第10/454,631号に記載されているように、電子ディスプレイアセンブリは、複数のディスプレイモジュールを備えてもよい。干渉ディスプレイが複数のディスプレイモジュール上にあってもよい。つまり、個別のディスプレイモジュールはディスプレイの小部分だけを示すが、複数のディスプレイモジュールの集合は、完全なまたは統合されたディスプレイを示してもよい。一方、各モジュールは、無関係な画像および/またはテキストを表示するよう設定することが可能である。
【0023】
さらに具体的には、ディスプレイモジュールは、本明細書に開示された技術、およびその他、具体的に開示していない技術を含む、任意のディスプレイ技術を組み込んだ電子ディスプレイ装置であってもよい。ディスプレイモジュールは、グラフィック画像および英数字データを静的(移動または変更がない)、または動的(例えば、スクロールあるいは他の移動または変更)フォーマットで電子的に表示するよう設定してもよい。さらに具体的には、ディスプレイモジュールは、有線または無線手段で制御装置に連結され、ユーザによって選択された任意のコンテンツを表示するよう、制御装置によって変更可能としてもよい。例えば、ディスプレイモジュールは、ビデオグラフィックスアダプタカードなどのディスプレイ駆動回路を経て制御装置に連結されてもよい。制御装置は、例えば、ソフトウェアで書き換え可能な汎用マイクロプロセッサ、またはASIC(特定用途向け集積回路)のような、任意の種類の電子論理回路を含んでもよい。ディスプレイモジュールの駆動装置は、制御装置に統合しても、またはASICに組み込んでもよい。制御装置はまた、外部との通信またはメモリへの読み込みのための無線コンポーネントに加えて、プロセッサおよびメモリを有し、ボードに組み込まれた1つまたは複数のディスプレイ駆動回路を有するシングルボードコンピュータの形式であってもよい。制御装置は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、フラッシュまたはその他の不揮発性半導体電子記憶装置、EEPROM(電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ)、または、磁気および/または光ディスク記憶装置を含む、デジタルデータの短期または長期の記憶に適した任意の形式の媒体であり得る記憶媒体に連結してもよい。記憶媒体は、例えば、制御装置によって実行するための制御ソフトウェア、および制御ソフトウェアの制御下で、ディスプレイモジュールによって表示するのに最適な映像コンテンツを記憶してもよい。
【0024】
図1に図示したように、制御装置120は、ディスプレイモジュール(例えば、その1つまたは複数の側面)に対して側面に沿って配置されてもよい。ディスプレイモジュールおよび制御装置は、ほぼ同一平面に位置するよう配置されてもよく、いずれも薄く平らであってもよい。
【0025】
本発明の実施形態は、参照により本明細書に組み込まれるものとする出願の任意の機能または特性をさらに含んでもよい。例えば、本発明の実施形態は、オーディオ装置、人の存在を検知し(動作検知装置など、ディスプレイハウジングの近くまたは直上に立っている人だけでなく)それに応じて処置を行うための検知装置、可変の画像方向、および顧客の質問に応じた製品情報の提供を含む双方向の機能を含むまたは関連してもよい。本発明の実施形態は、さらに、ネットワークでの有線または無線通信を可能としてもよい。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に具体的に図示および/または記載されている。しかし、当然のことながら、本発明の修正および変更は、上記の教示によってカバーされ、本発明の精神および意図した範囲から逸脱することなく添付の特許請求の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態によるフロアディスプレイシステムの平面図である。
【図2】本発明の実施形態によるフロアディスプレイシステムの平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ディスプレイ装置と、
人の検出に応じてアラートを発生させるアラート装置と、
を備えるフロアディスプレイシステム。
【請求項2】
前記電子ディスプレイ装置のためのハウジングをさらに備えるフロアディスプレイシステムであって、
前記アラート装置は、前記ハウジングの上に立っている人の前記検出に応じてアラートを発生させる、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項3】
前記アラートは振動を備える、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項4】
前記アラートは光を備える、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項5】
前記アラートは音を備える、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項6】
前記検出は所定時間の前記ハウジング上の圧力に基づく、請求項2に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項7】
前記検出は所定時間の前記ハウジング上の光の強度変化に基づく、請求項2に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項8】
前記アラートは周期的である、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項9】
前記アラートは連続的である、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項10】
前記アラートは強度が可変である、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項11】
前記アラートの持続時間が可変である、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項12】
前記ハウジングの上に立っている人に関連する物理的作用を記録するための検知装置をさらに備える、請求項2に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項13】
前記検知装置からの入力に基づいて、人が前記ハウジングの上に立っているかを判断するための制御装置をさらに備える、請求項2に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項14】
前記検知装置は圧力を検知する、請求項12に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項15】
前記検知装置は光を検知する、請求項12に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項16】
前記アラート装置は振動を発生するためのアクチュエータを備える、請求項2に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項17】
前記アラート装置は視覚刺激を発生する、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項18】
前記アラート装置は聴覚刺激を発生する、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項19】
前記アクチュエータは圧電アクチュエータを含む、請求項16に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項20】
前記アラート装置は発光ダイオードを含む、請求項17に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項21】
前記アラート装置はストローブ信号を発生する、請求項17に記載のフロアディスプレイシステム。
【請求項22】
前記電子ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ、電子ペーパー、電子インク、発光ポリマー、有機発光ダイオード、マイクロカプセル化した部材、および画素のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載のフロアディスプレイシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−510184(P2008−510184A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525738(P2007−525738)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/028264
【国際公開番号】WO2006/020637
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(507046875)インテリマッツ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【Fターム(参考)】