説明

アルコール検知器テスタ

【課題】アルコールが一定量含まれている呼気であるにもかかわらずアルコールの量を誤って計測する故障、及びアルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をしてしまう故障の有無を簡単に確認する。
【解決手段】アルコールを一定量含むガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第1ガス缶21と、アルコールを含まないガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第2ガス缶21と、第1アルコール検知器セット部4にセットされたアルコール検知器の吹き込み口に上記第1ガス缶21からのガスを吹きかける第1ガス噴出ノズル10と、第2アルコール検知器セット部5にセットされたアルコール検知器の吹き込み口に上記第2ガス缶22からのガスを吹きかける第2ガス噴出ノズル11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アルコール検知器の故障の有無を確認するためのアルコール検知器テスタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、飲酒運転を防止するために、アルコール検知器によって呼気中のアルコール濃度を検知することが行われている。そして、この飲酒運転防止の徹底を図るべく、2011年4月より、自動車運送事業者は、点呼時に酒気帯びの有無を確認するために、事業所ごとにアルコール検知器を備え、常時有効に保持しなければならず、このために上記アルコール検知器の故障の有無を定期的に確認することが義務化される。
【0003】
ところで、上記アルコール検知器の保守性等を向上させる技術として、特許文献1のアルコール検知システムがある。そして、この特許文献1の段落0029には、「アルコールガスセンサー20を図35のRsの場所に挿入し、その抵抗値と同等の値に設定できる可変抵抗58を設ける。そこで、基準濃度ガス、例えば日本であれば0.15mg/Lの濃度ガスをセンサーに吹きかけた時点の抵抗値は、図34のRj1〜Rj3まで変化する。」とあるので、上記基準濃度のガスを上記センサーに吹きかけてアルコール検知器の故障の有無を確認することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−212217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、具体的にどのようにして上記基準濃度のガスをアルコール検知器のセンサーに吹きかけるのか不明である。また、この特許文献1に示される技術では、アルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をする故障を確認することができない。
【0006】
この発明は、アルコールが一定量含まれている呼気であるにもかかわらずアルコールの量を誤って計測する故障、及びアルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をしてしまう故障の有無を簡単に確認することができるアルコール検知器テスタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明のアルコール検知器テスタは、アルコールを一定量含むガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第1ガス供給部と、アルコールを含まないガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第2ガス供給部と、第1のセット部にセットされた検査対象となるアルコール検知器の吹き込み口に上記第1ガス供給部からのガスを吹きかける第1ガス噴出ノズルと、第2のセット部にセットされた検査対象となるアルコール検知器の吹き込み口に上記第2ガス供給部からのガスを吹きかける第2ガス噴出ノズルと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
このような構成であれば、検査対象となるアルコール検知器を第1のセット部にセットした状態で第1ガス供給部に対する操作をユーザが行うことにより、アルコールを一定量含むガスが上記第1ガス噴出ノズルから上記アルコール検知器の吹き込み口に吹きかけられる。このガスの吹きかけによってアルコール検知器の表示部には呼気中アルコール濃度が表示されることになるが、この表示濃度が上記一定量のアルコールに対して表示されるべきアルコール濃度でないなら、アルコールが一定量含まれている呼気であるにもかかわらずアルコールの量を誤って計測する故障を生じているとの確認が行えることになる。
【0009】
また、検査対象となるアルコール検知器を第2のセット部にセットした状態で第2ガス供給部に対する操作をユーザが行うことにより、アルコールを含まないガスが上記第2ガス噴出ノズルから上記アルコール検知器の吹き込み口に吹きかけられる。このガスの吹きかけによってアルコール検知器の表示部には呼気中アルコール濃度が表示されることになるが、この表示濃度がゼロになっていないなら、アルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をする故障を生じているとの確認が行えることになる。
【0010】
そして、このように検査対象となるアルコール検知器を上記第1セット部と第2セット部にセットし、ユーザの操作で各ガス供給部から噴出ガスを吹きかけるだけでよいので、上記故障の有無を簡単に確認できることになる。
【0011】
このようなアルコール検知器テスタにおいて、上記第1ガス噴出ノズル及び第2ガス噴出ノズルが伸縮自在に設けられているのがよい。これによれば、検査対象となるアルコール検知器の吹き込み口の高さが検知器によって異なる場合でも、そのような高さの異なる吹き込み口に適切に噴出ガスを吹きかけることができる。
【0012】
また、このようなアルコール検知器テスタにおいて、上記第1ガス供給部及び第2ガス供給部は、アルコール検知器テスタの本体部に着脱可能に装着されるガス缶により構成されるのがよい。これによれば、ガスが無くなったときにアルコール検知器テスタごと買い換える必要はなく、上記ガス缶を交換するだけでよいので、ランニングコストを低減することができる。
【0013】
また、上記ガス缶が用いられるアルコール検知器テスタにおいて、上記本体部に上記ガス缶が装着された状態で上記ガス缶の噴出ボタンがユーザ操作可能に位置するようになっていてもよい。これによれば、アルコール検知器テスタの本体部に噴出ボタン機構を設けておく必要がなく、この本体部の構成を簡素化できるとともにガス缶の交換も容易になる。
【0014】
また、上記ガス缶が用いられるアルコール検知器テスタにおいて、上記第1ガス供給部となるガス缶の上記噴出ボタンの色と上記第1ガス噴出ノズルの色とが同色であり、上記第2ガス供給部となるガス缶の上記噴出ボタンの色と上記第2ガス噴出ノズルの色とが同色であるのがよい。これによれば、第1ガス供給部となるガス缶と第2ガス供給部となるガス缶とを誤って装着するといったミスを防止できることになる。
【発明の効果】
【0015】
この発明のアルコール検知器テスタであれば、アルコールが一定量含まれている呼気であるにもかかわらずアルコールの量を誤って計測する故障、及びアルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をしてしまう故障の有無を簡単に確認できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るアルコール検知器テスタ及びこのテスタに用いるガス缶を示した斜視図である。
【図2】図1のアルコール検知器テスタにおいて第1ガス噴出ノズル及び第2ガス噴出ノズルを本体部に装着した状態を示した斜視図である。
【図3】図1のアルコール検知器テスタにおいて第1ガス噴出ノズル及び第2ガス噴出ノズルを伸長させた状態を示した斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るアルコール検知器テスタの斜視図である。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るアルコール検知器テスタの第1ガス噴出ノズルの位置にアルコール検知器をセットした状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の第2の実施形態に係るアルコール検知器テスタの第2ガス噴出ノズルの位置に、図5とは異なる種類のアルコール検知器をセットした状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係るアルコール検知器テスタの側面図である。
【図8】この発明の第2の実施形態に係るアルコール検知器テスタの本体部1aの上面と前面を前方へ開いた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示しているように、アルコール検知器テスタ1の本体部1aには、第1ガス供給部となる第1ガス缶21及び第2ガス供給部となる第2ガス缶22が収納される空間部が形成されている。
【0018】
上記第1ガス缶21は、エチルアルコールを例えば0.15mg/Lの濃度で含むガス(例えば窒素ガスにエチルアルコールを混入したガス等)を、ユーザの操作がなされたときに所定の風圧又は風量で噴出する。また、上記第2ガス缶22は、エチルアルコールを含まないガス(例えば窒素ガス或いは空気等)を、ユーザの操作がなされたときに所定の風圧又は風量で噴出する。上記所定の風圧又は風量は、アルコール検知器においてそのセンサー部に呼気が所定の風圧又は風量で吹きかけられることが必要である場合に、そのような所定の風圧又は風量を生じさせることになる。
【0019】
上記第1ガス缶21にはユーザにより押下操作されるガス噴出ボタン21aが設けられており、第2ガス缶22にはユーザにより押下操作されるガス噴出ボタン22aが設けられている。この実施形態では、上記第1ガス缶21のガス噴出ボタン21aは赤色に着色され、第2ガス缶22のガス噴出ボタン22aは青色に着色されている。また、上記ガス噴出ボタン21aの側面には、ガスを噴出する噴出口21bが設けられており、上記ガス噴出ボタン22aの側面には、ガスを噴出する噴出口22bが設けられている。
【0020】
上記アルコール検知器テスタ1の本体部1aの上面部には、第1の貫通穴2及び第2の貫通穴3が形成されている。そして、上記第1ガス缶21を上記本体部1aに装着したときは、上記ガス噴出ボタン21aにおける上記噴出口21bよりも上の部分が上記第1の貫通穴2から突出し、上記第2ガス缶22を上記本体部1aに装着したときは、上記ガス噴出ボタン22aにおける上記噴出口22bよりも上の部分が上記第2の貫通穴3から突出するようになっている。なお、本体部1aの下面に底板を設けずに、上記ガス缶21,22が、当該アルコール検知器テスタ1が置かれるテーブル上に直置きされるようにしてもよいし、或いは、本体部1aの下面に底板を設けておいてこの底板の上に上記ガス缶21,22が置かれるようにしてもよい。
【0021】
また、上記アルコール検知器テスタ1の本体部1aには、上記第1,第2貫通穴2,3が形成される上面部の縁から下り傾斜し、その傾斜最下端から上り傾斜する形状を有した第1アルコール検知器セット部4及び第2アルコール検知器セット部5が互いに区分されて形成されている。また、上記第1アルコール検知器セット部4における上記上り傾斜する面には第1継手6が設けられており、上記第2アルコール検知器セット部5における上記上り傾斜する面には第2継手7が設けられている。
【0022】
上記第1継手6の一端は、上記本体部1a内に臨んでおり、フレキシブルな第1チューブ8によって上記噴出口21bに接続されている。同様に、上記第2継手7の一端は、上記本体部1a内に臨んでおり、フレキシブルな第2チューブ9によって上記ガス噴出ボタン22aに設けられている噴出口22bに接続されている。
【0023】
上記第1継手6の他端(外側端)には、図2にも示すように、第1ガス噴出ノズル10が接続されるようになっている。この第1ガス噴出ノズル10は、第1アルコール検知器セット部4にセットされた検査対象となるアルコール検知器100の吹き込み口100aに上記第1ガス缶21からのガスを吹きかける。また、上記第2継手7の他端(外側端)には、第2ガス噴出ノズル11が接続されるようになっている。この第2ガス噴出ノズル11は、第2アルコール検知器セット部5にセットされた検査対象となるアルコール検知器100の吹き込み口100aに上記第2ガス缶22からのガスを吹きかける。また、この実施形態では、上記第1ガス噴出ノズル10は、上記第1ガス缶21のガス噴出ボタン21aと同様に赤色に着色され、上記第2ガス噴出ノズル11は、第2ガス缶22のガス噴出ボタン22aと同様に青色に着色されている。更に、この実施形態では、上記第1ガス噴出ノズル10及び第2ガス噴出ノズル11を、例えば第1径の管及びこの第1径よりも小径の第2の管により構成して伸縮自在の機能を持つようにしている。
【0024】
このようなアルコール検知器テスタ1であれば、検査対象となるアルコール検知器100を第1アルコール検知器セット部4にセットした状態で上記第1ガス缶21のガス噴出ボタン21aに対してユーザが押下操作することにより、エチルアルコールを一定量含むガスが上記第1ガス噴出ノズル10から上記アルコール検知器100の吹き込み口100aに吹きかけられる。このガスの吹きかけによってアルコール検知器100の表示部には呼気中アルコール濃度が表示されることになるが、この表示濃度が上記一定量のアルコールに対して表示されるべきアルコール濃度でないなら、アルコールが一定量含まれている呼気であるにもかかわらずアルコールの量を誤って計測する故障を生じているとの確認が行えることになる。
【0025】
また、検査対象となるアルコール検知器100を第2アルコール検知器セット部5にセットした状態で第2ガス缶22のガス噴出ボタン22aに対してユーザが押下操作することにより、エチルアルコールを含まないガスが上記第2ガス噴出ノズル11から上記アルコール検知器100の吹き込み口100aに吹きかけられる。このガスの吹きかけによってアルコール検知器100の表示部には呼気中アルコール濃度が表示されることになるが、この表示濃度がゼロになっていないなら、アルコールが含まれていない呼気であるにもかかわらずアルコールが含まれるとの誤った検知をする故障を生じているとの確認が行えることになる。
【0026】
そして、このように検査対象となるアルコール検知器100を上記第1アルコール検知器セット部4と第2アルコール検知器セット部5にセットした状態でユーザの操作で各ガス缶21,22から噴出ガスを吹きかけるだけでよいので、上記故障の有無を簡単に確認できることになる。
【0027】
また、この実施形態では、第1ガス供給部及び第2ガス供給部は、アルコール検知器テスタ1の本体部1aに着脱可能に装着されるガス缶21,22により構成されるので、ガスが無くなったときにアルコール検知器テスタ1ごと買い換える必要はなく、上記ガス缶21,22を交換するだけでよいので、ランニングコストを低減することができる。
【0028】
また、この実施形態では、上記ガス缶21,22が上記本体部1aに装着された状態で各ガス缶21,22のガス噴出ボタン21a,22aが上記本体部1aに設けた貫通穴2,3から突出するようにしている。これによれば、アルコール検知器テスタ1の本体部1a自体に噴出ボタン機構を設けておく必要がなく、この本体部1aの構成を簡素化できるとともにガス缶21,22の交換も容易になる。なお、アルコール検知器テスタ1の本体部1a自体に噴出ボタン機構を設けておき、カセットコンロに用いるようなガス噴出ボタンの無いガス缶を用い、このガス缶を上記噴出ボタン機構に押圧装着する構造を採用してもよいものである。
【0029】
また、この実施形態では、上記第1ガス噴出ノズル10は、上記第1ガス缶21のガス噴出ボタン21aと同様に赤色に着色され、また、上記第2ガス噴出ノズル11は、第2ガス缶22のガス噴出ボタン22aと同様に青色に着色されているので、第1ガス缶21と第2ガス缶22とを誤って装着するといったミスを防止できることになる。
【0030】
また、この実施形態では、上記第1ガス噴出ノズル10及び第2ガス噴出ノズル11を伸縮自在に構成している。これによれば、図3示すように、吹き込み口101aの高さが高いアルコール検知器101がセットされる場合でも、このようなアルコール検知器101の吹き込み口101aに適切に噴出ガスを吹きかけることができる。
【0031】
次に、図4〜図8は、この発明の第2の実施形態を示している。
この発明の第2の実施形態は、第1の実施形態におけるガス缶21,22を、カセットボンベ形にしたものであり、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
第1ガス缶21を構成するカセットボンベには、第1ガス缶21と同様に、エチルアルコールを例えば0.15mg/Lの濃度で含むガス(例えば窒素ガスにエチルアルコールを混入したガス等)が充填され、カセットボンベの頭部のガス噴出ボタン21aを押すことによって、カセットボンベ内のガスが所定の風圧又は風量で噴出するようになっている、
【0033】
また、上記第2ガス缶22を構成するカセットボンベには、第2ガス缶22と同様に、カセットボンベの頭部のガス噴出ボタン22aを押すことによって、カセットボンベ内のガスが所定の風圧又は風量で噴出するようになっている。
【0034】
第1ガス缶21を構成するカセットボンベと、第2ガス缶22を構成するカセットボンベは、横に寝かせた状態で、アルコール検知器テスタ1の本体部1aに収容されている。
【0035】
本体部1aは、上面が傾斜面となったボックス型に形成され、背面からガス噴出ボタン21aとガス噴出ボタン22aが、本体部1aの外面に突出するように、カセットボンベがセットされるようになっている。
【0036】
本体部1aは、上面と前面が、図8に示すように、カセットボンベの交換の際に、前方側に開くように構成されている。
【0037】
本体部1aの上面は、上記のように、傾斜面に形成されているので、図5及び図6に示すように、本体部1aの上面には、アルコール検知器100を載置した場合に、アルコール検知器100が滑り落ちないように、ゴム製のマット23を敷いている。
【0038】
マット23の表面には、図5又は図6に示すように、大きさの異なるアルコール検知器100を載置した場合に、種類毎に、アルコール検知器100の吹き込み口と、第1ガス噴出ノズル10及び第2ガス噴出ノズル11とが、きっちりと位置合わせができるように、種類毎のアルコール検知器100のセット位置を示すガイドライン24を描いている。
【0039】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 アルコール検知器テスタ
1a 本体部
2 第1貫通穴
3 第2貫通穴
4 第1アルコール検知器セット部
5 第1アルコール検知器セット部
6 第1継手
7 第2継手
8 第1チューブ
9 第2チューブ
10 第1ガス噴出ノズル
11 第2ガス噴出ノズル
21 第1ガス缶(第1ガス供給部)
21a ガス噴出ボタン
22 第2ガス缶(第2ガス供給部)
22a ガス噴出ボタン
23 マット
24 ガイドライン
100 アルコール検知器
101 アルコール検知器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルコールを一定量含むガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第1ガス供給部と、アルコールを含まないガスをユーザの操作がなされたときに噴出する第2ガス供給部と、第1のセット部にセットされた検査対象となるアルコール検知器の吹き込み口に上記第1ガス供給部からのガスを吹きかける第1ガス噴出ノズルと、第2のセット部にセットされた検査対象となるアルコール検知器の吹き込み口に上記第2ガス供給部からのガスを吹きかける第2ガス噴出ノズルと、を備えたことを特徴とするアルコール検知器テスタ。
【請求項2】
上記第1ガス噴出ノズル及び第2ガス噴出ノズルが伸縮自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアルコール検知器テスタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のアルコール検知器テスタにおいて、上記第1ガス供給部及び第2ガス供給部は、アルコール検知器テスタの本体部に着脱可能に装着されるガス缶により構成されることを特徴とするアルコール検知器テスタ。
【請求項4】
請求項3に記載のアルコール検知器テスタにおいて、上記本体部に上記ガス缶が装着された状態で上記ガス缶の噴出ボタンがユーザ操作可能に位置するようになっていることを特徴とするアルコール検知器テスタ。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載のアルコール検知器テスタにおいて、上記第1ガス供給部となるガス缶の上記噴出ボタンの色と上記第1ガス噴出ノズルの色とが同色であり、上記第2ガス供給部となるガス缶の上記噴出ボタンの色と上記第2ガス噴出ノズルの色とが同色であることを特徴とするアルコール検知器テスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−194163(P2012−194163A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62903(P2011−62903)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(504199699)
【Fターム(参考)】