説明

アンテナの取付方法

【課題】山間地などクレーン車が進入できないような場所においても、鉄塔に新しい送信アンテナを追加して設置できるアンテナの取付方法を提供する。
【解決手段】昼間の予備作業時に、鉄塔11の頂部に仮設架台21を取付け、既設アンテナ取付柱12を固定した後、既設アンテナ取付柱12の上側及び下側の支点支持金物を外す。次に仮設架台21の上部に取付けたレバーブロック27a、27bにより新設アンテナ取付柱26を引上げる。この際、新設アンテナ取付柱26の上部内側に既設アンテナ取付柱12の下部を挿入し、所定の位置まで引上げて鉄塔11に固定する。送信を停止した夜間の作業では、新設アンテナ取付柱26の支持を緩めて既設アンテナ取付柱12と共に引上げ、既設送信アンテナ14を所定長さ嵩上げした後、仮設架台21を撤去する。次に新設送信アンテナ50を鉄塔11の頂部に引上げて新設アンテナ取付柱26の上部に取付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信アンテナが設置されている既存の鉄塔上に新しい送信アンテナを追加して設置するアンテナの取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信やテレビ放送等で用いられる送信アンテナは、通常、鉄塔上に取付けて使用されるが、鉄塔を有効活用するために、1つの鉄塔にFM放送やテレビ放送用の送信アンテナ等、多数のアンテナを取付けている。
【0003】
上記テレビ放送では、従来から行なわれているアナログテレビ放送の他にデジタルテレビ放送(ISDB−T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)が2003年から関東、近畿及び中京広域圏で開始され、また、2006年までにその他の地域で放送開始が予定されている。このためデジタルテレビ放送用の送信アンテナを既存の鉄塔に追加して設置することになるが、鉄塔には上記したように既に多数の送信アンテナが取付けられており、デジタルテレビ放送用の送信アンテナを設置する余裕がない状態となっている。
【0004】
上記のように既存の鉄塔に新しい送信アンテナを追加して設置する余裕がない場合、既存の送信アンテナを現在位置より所定の長さ嵩上げしてアンテナ設置スペースを設け、このスペース部分に新規の送信アンテナを取付けることが考えられる。
【0005】
従来、鉄塔に取付けられている既存の送信アンテナを新しいアンテナに取替える方法としては、鉄塔の頂部と地上との間に索道を設置し、既設のアンテナを取り外して上記索道により地上に降ろし、その後、新しいアンテナを上記索道により鉄塔頂部に引上げて設置する方法、あるいは鉄塔よりも高く延びる伸縮アームを備えたクレーン車を使用して既設のアンテナを新しいアンテナに取替える方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−222923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように既存の鉄塔に新しい送信アンテナを追加して設置する場合、従来の索道によるアンテナ取替え方法では、既存のアンテナの嵩上げを行なうことができない。また、クレーン車を使用したアンテナ取替え方法では、伸縮アームよりも高い鉄塔の場合は実施することができない。更に、山間地などクレーン車が進入できないような場所においては、クレーン車を使用することができないという問題がある。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、山間地などクレーン車が進入できないような場所においても、鉄塔に新しいアンテナを追加して設置することができるアンテナの取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、鉄塔の上部に設置された既設アンテナ取付柱にアンテナが取付けられている状態で、前記鉄塔の上部に新規のアンテナを追加して取付けるアンテナの取付方法において、前記既設アンテナ取付柱より径が大きく且つ該既設アンテナ取付柱を支持するためのフランジを備えた新設アンテナ取付柱を鉄塔の下方より引上げ、該新設アンテナ取付柱の上部内側に前記既設アンテナ取付柱の下部を挿入し、該既設アンテナ取付柱の下端部を前記フランジに当接させ、前記新設アンテナ取付柱を前記既設アンテナ取付柱と共に引上げて既設アンテナを所定高さ嵩上げし、該嵩上げしたスペースに新規のアンテナを追加して取付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、既存の鉄塔が高くてクレーン車を使用できない場合、あるいは山間地などクレーン車が進入できないような場所においても、既存の鉄塔に仮設架台を設置して既設アンテナ取付柱と共に既設アンテナを所望の長さ分嵩上げし、その嵩上げにより生じたスペースに新しいアンテナを追加して設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1ないし図3は、鉄塔の上部に設置されている既存のアンテナを現在位置より所定の高さまで嵩上げしてアンテナ設置スペースを設け、このスペース部分に新規のアンテナを取付ける場合の作業工程を示したもので、図1(a)はアンテナの取付工事を開始する前の状態、図1(b)ないし図2(b)は、途中の作業工程、図3はアンテナの取付けを完了した状態を示している。なお、上記図1ないし図3は、鉄塔の頂部における状態を示したものである。
【0011】
図1(a)において、11は既存の鉄塔で、その上端部分に直径が例えば16.5cm、長さが5.3m程度の既設アンテナ取付柱12が支点支持金物(図示せず)により固定されている。すなわち、既設アンテナ取付柱12は、鉄塔11の最上端部のA部において上側の支点支持金物(図示せず)により支持されていると共に、鉄塔11の最上端部から所定距離例えば1.5m程度下がった所に設けられている支持構体13に下側の支点支持金物(図示せず)により下端部が支持されている。
【0012】
そして、上記既設アンテナ取付柱12の上端部には、例えばアナログTV放送用の送信アンテナ等の既設送信アンテナ14が取付けられている。この既設送信アンテナ14は、例えばダイポールアンテナや双ループアンテナ等のパネル型のアンテナで、既設アンテナ取付柱12の外周に沿って多面に配置されている。
【0013】
また、上記鉄塔11には、主給電線15が取付けられている。この主給電線15は、電力分配器16を介して既設送信アンテナ14の給電端子に接続される。上記電力分配器16は、既設送信アンテナ14の下側近傍に設けられる。
【0014】
上記鉄塔11に対して新しいアンテナを取付ける場合、例えば予め昼間時にアンテナ取付けの準備工事を行ない、放送終了後の夜間にアンテナ取付け工事を行なう。
【0015】
まず、昼間時における準備工事について説明する。
(1)鉄塔11の頂部と地上との間に索道(図示せず)を設け、この索道及びウインチを使用して図1(b)に示す仮設架台21等の資材を鉄塔11の頂部まで引上げる。
(2)上記資材を使用して図1(b)に示すように鉄塔11の頂部に仮設架台21を取付ける。この仮設架台21の頂部は、鉄塔11の頂部より所定長さ例えば1.4m程度高い位置に設定する。
(3)仮設架台21の頂部に重量受け金物22を取付け、既設アンテナ取付柱12及び既設送信アンテナ14を固定する。
(4)鉄塔11の頂部において既設アンテナ取付柱12を支持している上側の支点支持金物(図1のA部)を外す。
【0016】
(5)鉄塔11の上部に既設送信アンテナ14に対する新しい分岐ケーブル(図示せず)を取付ける。
(6)上記既設アンテナ取付柱12の下部を角材23により鉄塔11に固定し、既設アンテナ取付柱12の振れ止め処理を行なう。
(7)既設アンテナ取付柱12の下部を鉄塔11の支持構体13に固定している下側の支点支持金物(図1のB部)を外す。
(8)鉄塔11の頂部より例えば2.5m下に支持構体24を設け、この支持構体24に新設アンテナ取付柱26をガイドする円筒状のガイド金物25を取付ける。このガイド金物25は、1対の半円筒状のバンドにより構成したもので、ボルト・ナットにより支持構体24に取付けて新設アンテナ取付柱26の移動をガイドする。上記支持構体24の取付け位置は、新設アンテナ取付柱26の最終的な下端部位置となる。
【0017】
(9)仮設架台21の上部、すなわち、鉄塔11の頂部より上の位置において、2つのレバーブロック27a、27bを対角に取付けると共に、新設アンテナ取付柱26のほぼ中央部に鋼索28を取付け、レバーブロック27a、27bにより上記鋼索28と共に新設アンテナ取付柱26を引上げる。この場合、新設アンテナ取付柱26は、上記ガイド金物25によりガイドされて上方に引上げられる。
【0018】
上記レバーブロック27a、27bにより新設アンテナ取付柱26を引上げる際、既設アンテナ取付柱12の下部が新設アンテナ取付柱26の上端部から内側に挿入できるようにする。上記新設アンテナ取付柱26は、詳細を後述するように管状に形成され、且つ、その直径が既設アンテナ取付柱12の直径より十分に大きく例えば26.7cm程度に設定される。すなわち、新設アンテナ取付柱26は、上部内側に既設アンテナ取付柱12を挿入でき、且つ十分な強度を持つように設定している。また、新設アンテナ取付柱26には、上端から内部に挿入された既設アンテナ取付柱12の下端部に当接して支持するフランジが設けられる。
【0019】
(10)更に、図2(a)に示すよう新設アンテナ取付柱26の上部内側に既設アンテナ取付柱12の下端部を挿入した状態で、レバーブロック27a、27bにより新設アンテナ取付柱26を引上げる。この場合、上記新設アンテナ取付柱26は、その最上端が仮設架台21の頂部に達するまで引上げる。また、このとき詳細を後述するように、新設アンテナ取付柱26に設けたフランジが既設アンテナ取付柱12の下端部に当接するように新設アンテナ取付柱26の長さ、フランジの位置等が設定される。上記の状態で、鉄塔11の頂部に支持金物29を取付け、ボルト・ナットを締め付けて新設アンテナ取付柱26を鉄塔11に固定する。すなわち、夜間の工事を行なうまで、新設アンテナ取付柱26を鉄塔11に一時的に固定する。
【0020】
(11)仮設架台21の頂部で既設アンテナ取付柱12及び既設送信アンテナ14を支持していた重量受け金物22(図1(b)参照)を取り外す。
図4は、上記新設アンテナ取付柱26の詳細、及び該新設アンテナ取付柱26と既設アンテナ取付柱12との関係を示したものである。新設アンテナ取付柱26は、上側鋼管31aと下側鋼管31bからなり、上側鋼管31aの下端部にフランジ32a、下側鋼管31bの上端部にフランジ32bがそれぞれ溶接により取付けられる。上記上側鋼管31aと下側鋼管31bは、フランジ32a、32b部分がボルト・ナットにより接合される。
【0021】
上記上側鋼管31aに設けられるフランジ32aは、上側鋼管31aの下部周囲だけでなく、上側鋼管31aの底部を閉塞するように設けられる。すなわち、上側鋼管31aの上部内側に挿入された既設アンテナ取付柱12の下端部をフランジ32aで保持するようにしている。この場合、図2(a)に示すように新設アンテナ取付柱26の上端を仮設架台21の頂部まで引上げたときに、フランジ32aが既設アンテナ取付柱12の下端部に当接するように上側鋼管31aの長さを設定する。
【0022】
上記上側鋼管31aの上端部には、最上端から所定距離下がった位置の周囲に4本のボルト・ナット33が等間隔で螺着されると共に、更に所定距離下がった位置の周囲に4本のボルト・ナット34が等間隔で螺着される。また、上側鋼管31aの下端部には、最下端すなわちフランジ32aから所定距離上がった位置の周囲に4本のボルト・ナット35が等間隔で螺着されると共に、更に所定距離上がった位置の周囲に4本のボルト・ナット36が等間隔で螺着される。上側鋼管31a内に挿入された既設アンテナ取付柱12は、上側鋼管31aの上端部に螺着されたボルト・ナット33、34、及び上側鋼管31aの下端部に螺着されたボルト・ナット35、36を締め付けて固定する。
【0023】
また、上側鋼管31aの外周には、作業用の足場金物37が複数段例えば6段設けられる。
下側鋼管31bの下端部には、新設アンテナ取付柱26の引上げ工程では上記したようにガイド金物25が装着されるが、引上げ完了後は詳細を図5に示すように重量受け金物40が装着される。
【0024】
図5(a)は鉄塔11の支持構体24に重量受け金物40を取付けた状態を示す平面図、図5(b)は同側面図、図5(c)は重量受け金物40のみの側面図である。
重量受け金物40は、半円筒状の1対の取付バンド41、42からなり、底部外側に床板43を備えると共に外周部に補強部材44を設けている。更に、取付バンド41、42は、半円状筒部の両側に取付部45を備えている。上記重量受け金物40は、底板46と共に支持構体24にボルト・ナット47により固定される。そして、重量受け金物40は、取付部45の部分において、ボルト・ナット48により新設アンテナ取付柱26を保持する。
【0025】
次に、放送終了後の夜間におけるアンテナ取付け工事について説明する。
(1)既設の給電用分岐ケーブルを新しい分岐ケーブル(図示せず)に交換する。
【0026】
(2)電力分配器16を既設の分岐ケーブル及び主給電線15から取り外す。
【0027】
(3)電力分配器16を索道(図示せず)により吊り上げて図2(a)に示すように鉄塔11の頂部側面に移設する。
【0028】
(4)次に、図2(a)において、新設アンテナ取付柱26を仮設架台21に固定している支持金物29のボルト・ナットを緩め、新設アンテナ取付柱26を移動できる状態とする。この状態で、レバーブロック27a、27bにより新設アンテナ取付柱26を引上げ、新設アンテナ取付柱26の下端部を支持構体24の位置まで移動する。このとき新設アンテナ取付柱26の上端は、図2(b)に示すように仮設架台21の頂部より所定長さL、例えば70cm突出し状態となる。
【0029】
また、新設アンテナ取付柱26内に挿入されている既設アンテナ取付柱12は、新設アンテナ取付柱26の上側鋼管31aに設けられているフランジ32aに当接しているので、新設アンテナ取付柱26を引上げた際に同時に引上げられ、既設送信アンテナ14が所定長さL、この例では70cm嵩上げされる。この既設送信アンテナ14を嵩上げすることにより、この既設送信アンテナ14と鉄塔11の頂部との間に新しいアンテナを設置する余裕ができる。
【0030】
(5)上記のように新設アンテナ取付柱26を既設アンテナ取付柱12及び既設送信アンテナ14と共に上方に引上げた状態で、上記支持構体24に取付けられているガイド金物25を図5に詳細を示した重量受け金物40に交換し、新設アンテナ取付柱26の下端部を支持構体24に固定する。また、鉄塔11の頂部においても、支持金物29のボルト・ナットを締め付けて新設アンテナ取付柱26を鉄塔11に固定する。
【0031】
(6)上記鉄塔11の頂部側面に移設した電力分配器16に上記新設の分岐ケーブル及び主給電線15を接続する。
【0032】
(7)新設アンテナ取付柱26から鋼索28及び足場金物37を取り外すと共に仮設架台21からレバーブロック27a、27bを取り外した後、仮設架台21を撤去する。この仮設架台21は、索道及びウインチを使用して地上に降ろす。
【0033】
(8)索道及びウインチを使用し、図3に示すように例えば双ループアンテナ等のデジタル放送用のTV送信アンテナ、すなわち、新設送信アンテナ50を1面ずつ地上から鉄塔11の頂部に引上げて新設アンテナ取付柱26の上部に取付ける。
【0034】
(9)上記新設アンテナ取付柱26の上部周囲に所定面数の新設送信アンテナ50を取付けた後、図示しないが新設送信アンテナ50に対する分岐給電線及び電力分配器を鉄塔11の頂部側面に取付ける。そして、上記分岐給電線を新設送信アンテナ50及び電力分配器に接続すると共に、この電力分配器を主給電線15に接続する。この場合、既存の主給電線15に余裕があれば、この主給電線15を利用して新設送信アンテナ50への給電を行なうが、主給電線15に余裕がなければ新たに主給電線を増設する。
【0035】
(10)新設アンテナ取付柱26に取付けてある足場金物37の取り外し、更には鉄塔11に取付けた索道やウインチ等の取り外しを行なう。
【0036】
上記実施形態で示したように既設の鉄塔11に仮設架台21を設置した後、この仮設架台21に既設アンテナ取付柱12より径の大きい新設アンテナ取付柱26を取付け、この新設アンテナ取付柱26の先端部内側に既設アンテナ取付柱12を挿入し、レバーブロック27a、27bにより上記新設アンテナ取付柱26を既設アンテナ取付柱12と共に上方に引上げることで、既設送信アンテナ14を任意の長さ嵩上げすることができる。そして、上記既設送信アンテナ14の嵩上げにより、鉄塔11の頂部と既設送信アンテナ14との間にアンテナ設置スペースを設けることができ、そのスペースに新設送信アンテナ50を設置することができる。この場合、新設アンテナ取付柱26を鉄塔11の頂部から上方に所定長さ突出させて新設送信アンテナ50を取付けているので、既設アンテナ取付柱12に余分な負担を掛けることなく新設送信アンテナ50を設置することができる。
【0037】
また、上記実施形態で示したアンテナの取付方法を使用することで、鉄塔11が高くてクレーン車を使用できない場合、あるいは山間地などクレーン車が進入できないような場所においても、既存の鉄塔11に新設送信アンテナ50を追加して設置することができる。
【0038】
また、昼間時に仮設架台21の取付けなど送信に影響を与えない準備工事を行なっているので、送信を停止した夜間における工事を短時間で行なうことが可能である。
なお、昼間時に既設送信アンテナ14の送信を停止できる状況であれば、上記夜間における工事を昼間時に行なっても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るアンテナの取付方法を示すもので、(a)はアンテナ取付工事を開始する前の状態を示す図、(b)はアンテナ取付工事の途中の作業工程を示す図である。
【図2】同実施形態におけるアンテナ取付工事の途中の作業工程を示す図である。
【図3】同実施形態におけるアンテナ取付工事の作業完了後の状態を示す図である。
【図4】同実施形態における新設アンテナ取付柱部分の詳細を示す側面図である。
【図5】(a)は同実施形態における鉄塔の支持構体に重量受け金物を取付けた状態を示す平面図、(b)は同側面図、(c)は重量受け金物のみの側面図である。
【符号の説明】
【0040】
11…鉄塔、12…既設アンテナ取付柱、13…鉄塔の支持構体、14…既設送信アンテナ、15…主給電線、16…電力分配器、21…仮設架台、22…重量受け金物、23…角材、24…支持構体、25…ガイド金物、26…新設アンテナ取付柱、27a、27b…レバーブロック、28…鋼索、29…支持金物、31a…上側鋼管、31b…下側鋼管、32a、32b…フランジ、33〜36…ボルト・ナット、37…足場金物、40…重量受け金物、41、42…取付バンド、43…床板、44…補強部材、45…取付部、46…底板、47、48…ボルト・ナット、50…新設送信アンテナ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔の上部に設置された既設アンテナ取付柱にアンテナが取付けられている状態で、前記鉄塔の上部に新規のアンテナを追加して取付けるアンテナの取付方法において、
前記既設アンテナ取付柱より径が大きく且つ該既設アンテナ取付柱を支持するためのフランジを備えた新設アンテナ取付柱を鉄塔の下方より引上げ、該新設アンテナ取付柱の上部内側に前記既設アンテナ取付柱の下部を挿入し、該既設アンテナ取付柱の下端部を前記フランジに当接させ、前記新設アンテナ取付柱を前記既設アンテナ取付柱と共に引上げて既設アンテナを所定高さ嵩上げし、該嵩上げしたスペースに新規のアンテナを追加して取付けることを特徴とするアンテナの取付方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−140939(P2006−140939A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−330878(P2004−330878)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レバーブロック
【出願人】(504378814)八木アンテナ株式会社 (190)
【Fターム(参考)】