説明

アースドリル

【課題】簡単な構造でシリンダに供給される作動油の量を正確に検出することができ、拡底孔を掘削中の拡底翼の開度を確実に知ることが可能な拡底翼開度検出手段を備えたアースドリルを提供する。
【解決手段】ロータリージョイント33より作動油供給源側の作動油の経路に、シリンダ27に供給される作動油の流量を検出する第1流量検出手段43d,43eを設け、前記ロータリージョイントに、前記シリンダに供給される作動油のドレンのみを取り出すドレン経路42fを設けるとともに、該ドレン経路を流れる作動油の流量を検出する第2流量検出手段43fを設け、さらに、第1流量検出手段で検出した作動油の流量と、第2流量検出手段で検出した作動油の流量とに基づいて拡底翼の開度を算出する演算手段44を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アースドリルに関し、詳しくは、掘削孔の底部を拡底バケットで拡底掘削する際の拡底翼の開度を検出する開度検出手段を備えたアースドリルに関する。
【背景技術】
【0002】
アースドリルの本体に吊持したケリーバの下端部に拡底バケットを装着し、ケリーバ駆動装置によってケリーバを回転させるとともに、作動油供給源からロータリージョイントを介して拡底翼拡縮用のシリンダに作動油を供給し、シリンダを伸縮させて拡底翼を拡開させることにより掘削孔の底部に拡底孔を拡底掘削することが行われている。拡底バケットによって掘削孔の底部を拡底掘削する際には、拡底翼の開度を検出する必要があるため、ロータリージョイントよりも上流(作動油供給源側)の掘削孔外の作動油流路中に流量検出手段を設けるとともに、該流量検出手段で検出した流量に基づいて拡底翼の開度を算出する算出手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実公平7−541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、ロータリジョイントの上流側に流量検出手段を設けたものでは、ロータリジョイントでの作動油の漏れ出し量が多くなると、実際にシリンダに供給された作動油の量と流量検出手段で検出した作動油の流量との差が大きくなり、前記算出手段で算出した拡底翼の開度と実際の拡底翼の開度との間に誤差が生じることがあった、また、ロータリジョイントの下流側に流量検出手段を設けたり、シリンダの伸縮量を直接検出したりすることによって拡底翼の開度を正確に得ることはできるが、この場合は、前記特許文献1にも記載されているように、検出した流量の送受信に無線通信を行う必要があることから、検出装置の信頼性に問題があったり、装置構成が複雑になったりするなどの問題があった。
【0004】
そこで本発明は、簡単な構造でシリンダに供給される作動油の量を正確に検出することができ、拡底孔を掘削中の拡底翼の開度を確実に知ることが可能な拡底翼開度検出手段を備えたアースドリルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のアースドリルは、ケリーバ駆動装置で駆動されて回転するケリーバの下端部に設装着した拡底バケットの拡底翼を、作動油供給源からロータリージョイントを介して拡底翼拡縮用のシリンダに供給される作動油で前記シリンダを伸縮させることにより前記拡底翼を拡縮させて掘削孔の底部に拡底孔を拡底掘削するアースドリルにおいて、前記ロータリージョイントより前記作動油供給源側の作動油の経路に、前記シリンダに供給される作動油の流量を検出する第1流量検出手段を設け、前記ロータリージョイントに、前記シリンダに供給される作動油のドレンのみを取り出すドレン経路を設けるとともに、該ドレン経路を流れる作動油の流量を検出する第2流量検出手段を設けたことを特徴としている。
【0006】
前記第1流量検出手段は、前記シリンダの伸び側に作動油を供給する経路及び前記シリンダの縮み側に作動油を供給する経路のいずれか一方の経路又は双方の経路に設けることができる。さらに、本発明のアースドリルは、前記第1流量検出手段で検出した作動油の流量と、前記第2流量検出手段で検出した作動油の流量とに基づいて前記拡底翼の開度を算出する演算手段を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明のアースドリルによれば、第1流量検出手段と第2流量検出手段とによって拡底翼拡縮用のシリンダに供給される作動油の量を正確に知ることができるので、拡底バケットの拡底翼を拡縮させるシリンダの伸縮量を正確に検出でき、拡底翼を所定の開度に確実に開くことができる。したがって、掘削孔底部の拡底孔を効率よく正確に掘削することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1乃至図5は、本発明のアースドリルの第1形態例を示すもので、図1は作動油供給系統の要部を示す回路図、図2はロータリージョイントの要部を示す断面図、図3はケリーバの下端部に拡底バケットを装着したアースドリルの側面図、図4は拡底バケットの拡底翼を開いて拡底孔を拡底掘削中の状態を示すアースドリルの側面図、図5は拡底バケットの一例を示す正面図である。
【0009】
まず、アースドリルは、自走式の本体11に設けられたブーム12の先端に回動可能に支承されたシーブ13に、ウインチ14からのワイヤーロープ15を巻掛け、このワイヤーロープ15の先端にスイベルジョイント16を介してケリーバ17を回転可能に吊下げ、ウインチ14でケリーバ17を昇降させるように構成している。また、本体11に支持されたアーム18の先端には、前記ケリーバ17が昇降可能な状態で挿通されるケリーバ駆動装置19が設けられており、該ケリーバ駆動装置19でケリーバ17を回転させるように構成している。さらに、ケリーバ駆動装置19の下部には、ケリーバ17と一体に回転はするが、昇降はしない回転テーブル20が設けられており、この回転テーブル20から下方に突出したケリーバ17の下端部に、ケリーバ17と一体に回転し、かつ、昇降する拡底バケット21が装着されている。
【0010】
拡底バケット21は、掘削孔22の内径に対応した外径を有する円筒状の本体部23の下端に、掘削した土砂を排出するための円盤状の底蓋24を開閉可能に設けるとともに、本体部23と底蓋24との間に、下部が幅広で、上部が幅狭の略三角形状に形成された複数の拡底翼25を開閉可能に設けたものであって、拡底翼25は、その基端が鉛直方向に軸線を有するヒンジによって本体部23に枢支され、掘削刃26を有する先端側が開閉するように形成されている。また、拡底翼25は、閉じたときには掘削孔22の内径と同じ外径となり、開いたときには先端下部が大きく突出して回転時の掘削刃26の軌跡が円錐面を描くように形成されている。
【0011】
前記本体部23には、拡底翼25を開閉するためのシリンダ27,スライダ28及びリンク29からなる拡底翼拡縮機構が設けられており、シリンダ27の伸び側に高圧の作動油を供給してシリンダロッドを伸張させ、スライダ28を下方に押動することにより、スライダ28からリンク29を介して拡底翼25を開くことができ、シリンダ27の縮み側に高圧の作動油を供給してシリンダロッドを短縮させ、スライダ28を上方に引き上げることにより、リンク29を介して拡底翼25を閉じることができるように形成されている。
【0012】
シリンダ27への作動油の供給は、前記回転テーブル20に配置したホースリール30に巻回される一対の油圧ホース31a,31bによって行われ、ホースリール30への油圧ホース31a,31bの巻き取りは、油圧モータ32でホースリール30を回転駆動することにより行われる。ホースリール30及び油圧モータ32は、ケリーバ17と一体に回転する回転テーブル20上に配置されていることから、アースドリルの本体11に設けられた作動油供給源であるアースドリル本体油圧源(図示せず)からシリンダ27や油圧モータ32に作動油を供給するため、ケリーバ駆動装置19と回転テーブル20との間にロータリージョイント33が設けられている。
【0013】
図2に示すように、ロータリージョイント33は、非回転状態のケリーバ駆動装置19側から回転状態の回転テーブル20側に作動油を供給あるいは回収するため、ケリーバ駆動装置19の非回転部分に固着された外筒34と、回転する回転テーブル側に固着されて前記外筒34内で同軸回転する内筒35とで構成されており、外筒34の外面には、アースドリル本体油圧源に接続した複数の油圧ホース31(図3,図4参照)が接続される複数のコネクタ36a〜36gが設けられ、外筒34の内周面には、前記コネクタ36a〜36gにそれぞれ対応して連通する環状の作動油流路37a〜37gが設けられるとともに、各流路37a〜37gの間には油漏れ(リーク)を抑えるためのシールリング38がそれぞれ設けられている。また、内筒35の内部には、前記ホースリール30を介して油圧ホース31a,31bに作動油を供給したり、前記油圧モータ32に作動油を供給したりするための作動油流路39が周方向に所定間隔で配置され、外筒34から下方に突出した内筒35の突出部にはホースリール30や油圧モータ32に接続する油圧ホースのコネクタ40が設けられている。
【0014】
さらに、前記外筒34の内部には、前記シリンダ27を伸張させる際に高圧の作動油が流れる作動油流路37dと、シリンダ27を短縮させる際に高圧の作動油が流れる作動油流路37eとを跨ぐようにしてシリンダドレン回収流路41が設けられている。
【0015】
このシリンダドレン回収流路41は、作動油流路37dの両側に設けられた環状のドレン回収溝41a,41bと、シリンダドレン回収用コネクタ36fに対応して設けられた作動油流路37fとを連通させるものであって、シリンダ伸張操作時に作動油流路37dから両側のシールリング38を超えて外筒34と内筒35との間に漏れ出した作動油をドレン回収溝41a,41bで回収し、シリンダドレン回収流路41から作動油流路37f及びシリンダドレン回収用コネクタ36fを介して該コネクタ36fに接続されたシリンダドレン経路42fに送り出す。また、シリンダ短縮操作時に作動油流路37eから両側のシールリング38を超えて外筒34と内筒35との間に漏れ出した作動油を一方のドレン回収溝41bと作動油流路37fとで回収し、ドレン回収溝41bで回収した作動油をシリンダドレン回収流路41を通して作動油流路37fで回収した作動油と合流させ、前記同様に、作動油流路37fからシリンダドレン回収用コネクタ36fを介してシリンダドレン経路42fに送り出す。
【0016】
さらに、油圧モータ32を回転駆動するための作動油を供給する作動油流路37bと、前記ドレン回収溝41aとの間には、油圧モータ32を回転駆動した後の低圧の作動油を排出するための作動油流路37cが設けられており、油圧モータ32を回転駆動するための作動油が外筒34と内筒35との間に漏れ出したとしても、漏れ出した作動油を作動油流路37cで回収し、ドレン回収溝41aに油圧モータ用の作動油が流れ込まないようにしている。
【0017】
そして、図1に示すように、シリンダ27を伸張させる際に、前記ロータリージョイント33のコネクタ36dから各流路を介して高圧の作動油を供給するシリンダ伸張側経路42dには、該シリンダ伸張側経路42dを流れる作動油の流量を検出する伸張側第1流量検出器43dが設けられ、シリンダ27を短縮させる際に、前記ロータリージョイント33のコネクタ36eから各流路を介して高圧の作動油を供給するシリンダ短縮側経路42eには、該シリンダ短縮側経路42eを流れる作動油の流量を検出する短縮側第1流量検出器43eが設けられるとともに、シリンダドレン回収用コネクタ36fに接続したシリンダドレン経路42fには、該シリンダドレン経路42fを流れる作動油の流量を検出する第2流量検出器43fが設けられている。
【0018】
各流量検出器43d,43e、43fで検出した流量信号は、信号線を用いた有線伝送によって演算手段44にそれぞれ送信され、演算手段44において演算処理が行われ、各流量信号に基づいてシリンダ27の伸縮量を求め、この伸縮量から拡底翼25の開度を算出する。例えば、シリンダ27を伸張させる場合は、伸張側第1流量検出器43dからの流量信号に基づいて算出した作動油供給量から、第2流量検出器43fからの流量信号に基づいて算出した作動油のドレン量を差し引くことにより、ロータリージョイント33で漏洩せずにシリンダ27の伸張側に供給した実際の作動油の量を正確に算出することができる。したがって、シリンダ27への高圧作動油の供給量と拡底翼25の開度との関係をあらかじめ求めておくことにより、両流量検出器43d,43fからの流量信号に基づいて拡底翼25の開度を正確に算出することができる。
【0019】
また、第1流量検出器43d,43eは、シリンダ伸張側経路42d及びシリンダ短縮側経路42eの双方に設けることで、拡底翼25の開度をより正確かつ確実に算出する点で好ましいが、いずれか一方の経路、好ましくはシリンダ伸張側経路42dにのみ第1流量検出器を設けても拡底翼25の開度を算出することができる。さらに、双方の経路42d,42eに第1流量検出器をそれぞれ設けて両者の検出流量を比較することにより、拡底掘削中に土砂の抵抗で拡底翼25が拡縮変化した場合でも、これを確実に検出することができるとともに、ロータリージョイント33からシリンダドレン経路42fに回収した作動油以外のいずれかの場所で作動油が漏れ出しているか否かを判断することも可能である。
【0020】
このようにして拡底翼25の開度を正確に算出することにより、掘削孔22の底部に所望の拡底孔22aを正確に施工することができ、拡底掘削中に掘削孔22内の泥水中に没した状態になる検出器や無線送信機を用いた無線通信によらずに、拡底掘削中も地上側に残る作動油経路に流量検出器を設け、信号線を用いた有線伝送にて信号を送受信することにより、装置構成の簡略化や信頼性の向上を図ることができる。また、第2流量検出器43fで作動油のドレン量を検出することによってシールリング38の損傷や劣化状態なども確実に知ることができる。
【0021】
さらに、拡底孔22aを複数回に分けて施工する場合、拡底翼25をあらかじめ設定された開度に開いて掘削した土砂を、拡底翼25を閉じて拡底バケット21の内部に取り込んだ状態でケリーバ17を上昇させ、拡底バケット21内から掘削孔22外の所定の場所に排出する必要があるが、拡底翼25を大きく開いた状態で掘削すると、大量の土砂が拡底翼25の内側に入り込んで拡底翼25を閉じることができなくなり、ケリーバ17を上昇させることができなくなる。また、開度が小さい状態で掘削した場合には、掘削した土砂の排出は行えるが、拡底掘削を所定回数行っても所定の拡底孔22aを施工することができなくなる。したがって、拡底翼25の開度を正確に知ることにより、拡底バケット21の土砂収納能力に応じた土砂を効率よく掘削して排出することができ、拡底孔22aを効率よく正確に拡底掘削することができる。
【0022】
図6及び図7は、本発明のアースドリルの第2形態例を示すもので、図6は作動油供給系統の要部を示す回路図、図7はロータリージョイントの要部を示す断面図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例に示したアースドリルの構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0023】
本形態例は、前記同様に形成したロータリージョイント33の外筒34において、シリンダ27を伸張させる作動油流路37dの上部側(油圧モータ32から作動油を排出するための作動油流路37c側)に伸張側ドレン回収コネクタ51を設け、この伸張側ドレン回収コネクタ51に連通する環状の伸張側ドレン回収溝52aと、作動油流路37dの下部側に設けた環状の伸張側ドレン回収溝52bとを伸張側ドレン回収流路52で連通させ、シリンダ27を伸張させる際に作動油流路37dから外筒34と内筒35との間に漏れ出した作動油を伸張側ドレン回収コネクタ51から伸張側ドレン経路53に抜き出すように形成するとともに、シリンダ27を短縮させる作動油流路37eの下部側に短縮側ドレン回収コネクタ54を設け、この短縮側ドレン回収コネクタ54に連通する環状の短縮側ドレン回収溝55aと、作動油流路37eの上部側に設けた環状の短縮側ドレン回収溝55bとを短縮側ドレン回収流路55で通させ、シリンダ27を短縮させる際に作動油流路37eから外筒34と内筒35との間に漏れ出した作動油を短縮側ドレン回収コネクタ54から短縮側ドレン経路56に抜き出すように形成し、伸張側と短縮側とを別個にドレン回収するようにしている。
【0024】
このように、伸張側及び短縮側のそれぞれに、シールリング38を越えて外筒34と内筒35との間に漏れ出した作動油を回収するシリンダドレン経路53,56を設けるとともに、両シリンダドレン経路53,56に伸張側第2流量検出器57及び短縮側第2流量検出器58をそれぞれ設け、両第2流量検出器57,58で検出した流量信号を演算手段44に送信することにより、シリンダ27を伸張させて拡底翼25を拡開させるときの開度、シリンダ27を短縮させて拡底翼25を縮径させるときの開度をそれぞれ正確に算出することができる。また、外力によって拡底翼25が拡縮したときの拡縮方向及び角度も正確に知ることができる。
【0025】
なお、流量検出器は、この種の作動油の流量検出に用いられている任意の流量検出器を使用することができ、流量信号は、使用した流量検出器に応じた電気信号、例えばロータリーエンコーダからのパルス信号として出力される。また、演算手段による流量信号から拡底翼の開度の算出は、あらかじめ作動油の流量と拡底翼の開度との関係を求めておくことによって簡単に行うことができる。さらに、検出した流量信号又は算出した拡底翼の開度に応じてアースドリル本体油圧源を制御することにより、拡底翼を自動的に拡縮させることができる。また、ケリーバの昇降や回転、油圧モータによるホースリールの駆動、拡底翼の拡縮切換などの操作は、アースドリル本体油圧源からの作動油の供給状態を適宜切り換えることによって従来と同様にして行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のアースドリルの第1形態例における作動油供給系統の要部を示す回路図である。
【図2】同じくロータリージョイントの要部を示す断面図である。
【図3】ケリーバの下端部に拡底バケットを装着したアースドリルの側面図である。
【図4】拡底バケットの拡底翼を開いて拡底孔を拡底掘削中の状態を示すアースドリルの側面図である。
【図5】拡底バケットの一例を示す正面図である。
【図6】本発明のアースドリルの第2形態例における作動油供給系統の要部を示す回路図である。
【図7】同じくロータリージョイントの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0027】
11…本体、12…ブーム、13…シーブ、14…ウインチ、15…ワイヤーロープ、16…スイベルジョイント、17…ケリーバ、18…アーム、19…ケリーバ駆動装置、20…回転テーブル、21…拡底バケット、22…掘削孔、22a…拡底孔、23…本体部、24…底蓋、25…拡底翼、26…掘削刃、27…シリンダ、28…スライダ、29…リンク、30…ホースリール、31,31a,31b…油圧ホース、32…油圧モータ、33…ロータリージョイント、34…外筒、35…内筒、36a〜36g…コネクタ、37a〜37g…作動油流路、38…シールリング、39…作動油流路、40…コネクタ、41…シリンダドレン回収流路、41a,41b…ドレン回収溝、42d…シリンダ伸張側経路、42e…シリンダ短縮側経路、42f…シリンダドレン経路、43d…伸張側第1流量検出器、43e…短縮側第1流量検出器、43f…第2流量検出器、44…演算手段、51…伸張側ドレン回収コネクタ、52…伸張側ドレン回収流路、52a,52b…伸張側ドレン回収溝、53…伸張側ドレン経路、54…短縮側ドレン回収コネクタ、55…短縮側ドレン回収流路、55a、55b…短縮側ドレン回収溝、56…短縮側ドレン経路、57…伸張側第2流量検出器、58…短縮側第2流量検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケリーバ駆動装置で駆動されて回転するケリーバの下端部に装着した拡底バケットの拡底翼を、作動油供給源からロータリージョイントを介して拡底翼拡縮用のシリンダに供給される作動油で前記シリンダを伸縮させることにより前記拡底翼を拡縮させて掘削孔の底部に拡底孔を拡底掘削するアースドリルにおいて、前記ロータリージョイントより前記作動油供給源側の作動油の経路に、前記シリンダに供給される作動油の流量を検出する第1流量検出手段を設け、前記ロータリージョイントに、前記シリンダに供給される作動油のドレンのみを取り出すドレン経路を設けるとともに、該ドレン経路を流れる作動油の流量を検出する第2流量検出手段を設けたことを特徴とするアースドリル。
【請求項2】
前記第1流量検出手段は、前記シリンダの伸び側に作動油を供給する経路及び前記シリンダの縮み側に作動油を供給する経路のいずれか一方の経路又は双方の経路に設けられた流量検出器であることを特徴とする請求項1記載のアースドリル。
【請求項3】
前記第1流量検出手段で検出した作動油の流量と、前記第2流量検出手段で検出した作動油の流量とに基づいて前記拡底翼の開度を算出する演算手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のアースドリル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−108588(P2009−108588A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−281793(P2007−281793)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【Fターム(参考)】