説明

イグニッションキースイッチ機構

自動または半自動ギアボックスを有する自動車用イグニッションキースイッチ機構であって、間にスライダ(32)またはレバーが載置され互いに直角に並べられた2つのソレノイド(30)および(31)を備える。本機構は、ロックすることで、イグニッションキーがオフの位置に回動することおよびキーが外れることを防止する。ロックするのは、1つのソレノイド(31)を推し動かし、そのソレノイドのアーマチュア内にあるソレノイドシャフトを引くことにより行われる。それによりスライダ(32)がソレノイドの方向に引かれ、スライダ上のロッキングピン(33)が本機構をロックすることを可能にする。ロックスライダ(32)がソレノイドの方向に移動すると、スライダ内のノッチが第2ソレノイド(31)のシャフトと一列に並ぶ。このシャフトはスプリング力を受けてノッチに挿入され、この機構をロック位置に保持する。ロック解除は、第2ソレノイドを駆動し、第1ソレノイドおよびロッキングピンをロック解除位置に戻してノッチからシャフトを引き抜くことにより行われ、それによりキーをオフ位置に回し、外すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用のイグニッションキースイッチ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
本機構は、自動または半自動のギアボックスであって、本機構に挿入されたキーを外す能力がギアボックスのギアシフタの位置によって左右されるギアボックスを有する自動車を対象とする。また、ギアシフタを所定の位置(通常パーキング位置)から動かす能力は、押し下げられているブレーキに依存し得る。挿入したキーが特定の条件の下でしか外せないようにイグニッションキースイッチ機構、ブレーキペダル、ギアシフタが連結されているシステムが既に存在する。そのような周知の配置は米国特許第5562568に記載されている。この配置では、車両ブレーキと、ギアボックスと、ギアシフタとにインターロックシステムが設けられている。このインターロックシステムは、2本の双安定ソレノイドであって、パーキング位置にてその一方がギアシフタのロック/ロック解除する働きを持ち、他方はイグニッションキーが外されるオフ位置に動くことをブロック/ブロック解除する働きを持った双安定ソレノイドを有する制御手段を含む。本発明の目的は、そのような配置を簡単化することである。
【発明の開示】
【0003】
本発明の一態様によれば、自動車用イグニッションキースイッチ機構であって、イグニッションスイッチに接続され、イグニッションキーのイグニッションキーアパーチャを規定し、オフ位置を有するロックバレルと、一方の位置ではバレルを回動させ、他方の位置ではイグニッションキーアパーチャに挿入されたイグニッションキーによってバレルが回動するのを防ぐ働きをする双安定ソレノイドと、挿入されたキーがロックバレルのオフ位置以外の位置でロックバレルから外れることを防ぐ手段と、連結したギアボックスのギアシフタがパーキング位置にない限りバレルがオフ位置に回動することを防止する手段とを備える自動車用イグニッションキースイッチ機構を提供する。
【0004】
本発明の他の一態様によれば、ギアシフタ制御自動ギアボックスを有する自動車用制御システムおよび、イグニッションキースイッチ機構であって、イグニッションスイッチに接続され、イグニッションキー用イグニッションキーアパーチャを規定し、オフ位置を有するロックバレルと、一方の位置ではバレルを回動させ、他方の位置ではイグニッションキーアパーチャに挿入されたイグニッションキーによってバレルが回動するのを防ぐ働きをする双安定ソレノイドと、挿入されたキーがロックバレルのオフ位置以外の位置でロックバレルから外れることを防ぐ手段と、連結したギアボックスのギアシフタがパーキング位置にない限りバレルがオフ位置に回動することを防止する手段とを備えたイグニッションキースイッチ機構を提供する。
【0005】
本発明のさらに他の一態様によれば、制御システムを有する自動車を提供し、制御システムはギアシフタ制御ギアボックスおよびイグニッションキースイッチ機構を有し、イグニッションキースイッチ機構は、イグニッションスイッチに接続され、イグニッションキー用イグニッションキーアパーチャを規定し、オフ位置を有するロックバレルと、一方の位置ではバレルを回動させ、他方の位置ではイグニッションキーアパーチャに挿入されたイグニッションキーによってバレルが回動するのを防ぐ働きをする双安定ソレノイドと、挿入されたキーがロックバレルのオフ位置以外の位置でロックバレルから外れることを防ぐ手段と、連結したギアボックスのギアシフタがパーキング位置にない限りバレルがオフ位置に回動することを防止する手段とを備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の好ましい実施の形態では、ソレノイドのアーマチュアは、アーマチュア上のピンをアーマチュアの自由端に推し動かす働きをする弾性手段を備えるのが有利である。バレルをオフ位置に回動するのと同時にギアシフタをパーキング位置に回動することによってロックバレル内でピンが動かなくなった場合、弾性手段はキーの解放時にピンを解放する働きをする。弾性手段は、有利にはアーマチュア上の接触部材とピン上の接触部材の間で作用するように固定されたコイルばねを備えることが好ましい。
【0007】
他の好ましい実施の形態では、ソレノイドのアーマチュアは、有利には、レバーに接続されることが好ましく、レバーはロックに対して向かうおよび離れる方向に枢動するよう載置されている。レバーによって接触可能なばね付ロッキングボルトは、有利には、ロックに関してロック位置とロック解除位置との間で動くよう載置されている。ソレノイドのアーマチュアが張り出している時、レバーがロックに関して外向きに枢動することで、ばね付ロッキングボルトがロック解除位置に引き抜かれる。
【0008】
本発明をより明確に理解するために、例として、添付の図面を参照しながら一実施の形態を説明する。
【0009】
図1(1)〜(6)を参照すると、本イグニッションキースイッチ機構は、イグニッションキー3(図1(1)には図示せず)を挿入することができるキーアパーチャ2を規定するロックバレル1と、アーマチュア5を有する双安定ソレノイドとを備える。本明細書では、双安定という用語は、半双安定も含む。後者では、磁気的に双方向での動きを実現する「完全な」双安定とは対象的に、伸縮バネによって一方向の動きを実現する。
【0010】
カプラが、ロックバレル1をイグニッションスイッチに対して対になるように載置され、次にプリント基板(PCB)に対しアセンブルされる。それらの全ては、プラスチック製のスイッチボックス上にアセンブルされる。
【0011】
本双安定ソレノイドには、2つの安定状態があり、一方ではアーマチュア5がブロック解除動作をとり、他方ではアーマチュアがバレル1に関してブロック動作をとる。状態間の移動には、電流のみを消費する。その2つの状態のどちらにおいても電流は利用しない。よって零入力電流が削減もしくは排除される。
【0012】
ロックバレル1には、本機構のリメインダに関する4つの回転位置があり、いわゆる、オフ、アクセサリ、イグニッション、およびクランクである。キーが、アクセサリ、イグニッション、またはクランクにあるとき、本ソレノイドが働く。エンジンオフ位置から始動した場合、キーが少なくともイグニッション位置にある時のみ、ギアセレクタをパーキング位置から動かすことができるが、これはギアセレクタ制御であって、キーがイグニッション位置に到達するまで、ギアセレクタはパーキング位置にロックされている。
【0013】
本双安定ソレノイドは、キーがアクセサリ位置に回された時および自動ギアボックスのギアシフタがパーキングから移動した時のみ働く。マイクロスイッチを、アパーチャ2のキー3の存在と不在を感知するために提供する。ロックがオフ位置にある時ソレノイドはロックのバレル1を妨げないため、キーが差し込まれて上記のどの位置にも回転することを可能にする。キーがオフ位置から動いた時のみギアシフタをパーキング位置から動かすことができ、その後ギアシフタがパーキング位置にない時のみ、ソレノイドはバレルがオフ位置に戻ることを阻止する。ロック位置にあるキーの存在はマイクロスイッチにより感知され、ソレノイドに信号が送られる。マイクロスイッチはキーがイグニッションスイッチ内にあるかどうかだけを感知する。マイクロスイッチからの信号およびパーキングにないことを示すギアシフタからの信号を処理するソレノイドが必要である。ソレノイドは、ギアシフタがパーキングに戻った時のみブロック解除位置をとり、キーはソレノイドがブロック解除位置をとった時のみロックから取り外すことができる。
【0014】
図1(1)は本機構の背面図である。連結した車両エンジンはオフであり、ロック内にイグニッションキーはなく、キーを感知するマイクロスイッチは従ってオフであり、ソレノイドはブロック解除位置であってロックに挿入されたキーの回動を可能にする位置をとる。
【0015】
図1(2)はロックの正面図である。再びエンジンはオフであるが、イグニッションキーはロックに挿入されている。マイクロスイッチはキーの存在を感知してオンであり、ソレノイドは引き続き、ロックに関してブロック解除位置をとっている。
【0016】
図1(3)は再びロックの正面図であり、再びエンジンはオフである。バレル1は車両エンジンを起動するのに先立ってイグニッション時にスイッチングによって60°まで回動しており、マイクロスイッチはキーの存在を感知してオンであり、ソレノイド4はロックに関してブロック解除位置をとる。
【0017】
図1(4)はドライブ位置での正面図であり、車両エンジンは起動され運転している。バレル1は90°まで回動され、マイクロスイッチはオンであり、ソレノイドはロックに関してブロック解除位置をとる。
【0018】
図1(5)はバレル1が60°まで戻されたエンジンオン状態の正面図であり、マイクロスイッチはオンであり、ソレノイドはロックに対してブロック解除位置をとる。
【0019】
図1(6)はエンジン停止状態での正面図である。バレル1は0度位置まで戻され、マイクロスイッチはオンであり、ソレノイドはブロック解除位置をとる。
【0020】
ロック機構における上記全ての状態において、車両自動ギアボックスのギアシフタはパーキング位置にある。図1(1)〜1(5)に示すように、キーバレルが同じく0°(オフ)位置にある時、キーを外すことができる。
【0021】
図2(1)〜2(4)を参照し、本ロック機構の様々な状態を示し、そこで車両自動ギアボックスのギアシフタはパーキング位置ではない。
【0022】
図2(1)〜2(3)は、本機構の正面図であり、図2(4)は背面図である。
【0023】
図3は本ロック機構の正面斜視図である。
【0024】
これらの図において、本機構の部品に、図1(1)〜1(6)と同様の参照番号を付す。図2(1)はエンジン停止状態を示す。キーが存在しており、よってマイクロスイッチはオンである。ロックバレル1は30°まで回動され、これは通常アクセサリ位置であり、例えば車両のラジオに対する電源供給をする位置である。自動ギアボックスのギアシフタはドライブであり、ソレノイドはキーがオフ位置に回動することを防ぐためのブロック位置をとる。ギアセレクタをドライブに、またキーをアクセサリに入れることができる。しかし、上述したように、この状態にするためには、キーをまずイグニッションにし、ギアセレクタをドライブにし、その後キーをアクセサリに入れなければならない。よってキーをロックから外すことはできない。エンジンが始動されようとする時の状態を図2(3)に示す。バレル1は60°のエンジン始動位置に回動することができるが、そうでなければブロックされている。図2(3)および2(4)を参照すると、もしキーを外す必要がある時には、バレル1はオフ位置の30°手前までソレノイドによってブロックされる。マイクロスイッチはキーの存在を感知し、よってオンである。もしキーが取り外されれば、ギアシフタをパーキング位置に動かさねばならない。ソレノイドはそこで、キーを最後の30°から取り外し可能なオフ位置まで回されるように、ブロック解除位置をとる。
【0025】
図4〜6は本機構の双安定ソレノイドの変形例を示す。この変形例は、車両ドライバーがキーをオフ位置に回すこととギアシフタをパーキング位置に移動することを同時にする場合に起こりうる誤差を回避することを意図する。この場合、ソレノイドと、特にソレノイドアーマチュアとは、ブロック解除位置に移すことはできない。それは、バレル1内で摩擦によってブロック位置に保持されているからである。この目的のために、圧縮コイルばね10が、アーマチュア12上作用端の接触部材11とピン14上の接触部材13の間で動作するよう束縛される。ソレノイドを駆動してアーマチュア12をブロック解除位置に移る時、ピン13はバレル1から解放されるはずであるが、ドライバーがキーをオフに回すこととギアシフタをパーキングに移動することを同時に行うことで動かなくなる可能性がある。ばね10はよって圧縮されるが、ピンは、キーが移動するとすぐにこの圧縮ばねからの圧力下で形を合わせる。
【0026】
ばねが解放されたアーマチュア2のこのブロック解除位置を図5に示す。アーマチュアの「通常」ブロック位置を図6に示す。
【0027】
第2の実施の形態を、図7〜11に図示する。本第2の実施の形態では、前段のように双安定ソレノイドとキー解放機構が係合されているが、ソレノイド4とロックの空間配置が異なっている。本第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の部分には同様の参照番号が付されている。ソレノイド4のアーマチュア5は自由端にてピン21を介してレバー20に枢動可能に接続されている。レバー20は他端にてピン22を介して、その上にバレル1とソレノイド4も載置された金属板23に枢動可能に接続されている。コイルばね29はピン22の周囲に設置され、レバー22をロックの方向に推し動かす。
【0028】
係止ボルト26がロック内のアパーチャ27を通して内部に張り出している。ボルト26はばね付であり、ボルト26をロックバレル1に関して外方向に推し動かすよう作用する圧縮ばね28を用いる。係止ボルト26はレバー20に接触はしているが、接続はされていない。係止ボルト26のロック解除位置では、ソレノイド4のアーマチュア5は図8に示すように張り出している。これが次にピン22のレバー20を枢動して、係止ボルト26を、圧縮ばね28の作用の下で、ロックのバレル1をロックしない位置へと外方向に移動する。
【0029】
図10はロックのバレル1がロック位置にあるときの位置を示す。この位置では、アーマチュア5は、ソレノイド4内に押入された位置にある。レバー20は、ロックに向かって枢軸22周りに枢動する。これは次に係止ボルト26をロックのバレル1と係止係合するように圧縮ばねの作用に逆らうように推し動かす。
【0030】
図11は、すでに第1の実施の形態で述べたように、イグニッションキーおよびパーキング位置へのギアセレクタの操作によってソレノイドがロック解除になっているにもかかわらず、係止ボルト26がロック位置で動かなくなった状態を示す。ソレノイドアーマチュア5およびレバー20が、図8に示されたソレノイドロック解除位置と同じ位置をとっている。しかし、係止ボルト26が動かなくなっているため、ロックバレル1に対し押圧され、レバー20から離間したままである。キーが取り外されると、ボルトは動かなくなった状態を脱し、圧縮ばね28の作用によりバレル1から離れレバー20に隣接するまで推し動かされる。
【0031】
図12および図13を参照すると、他の実施の形態であって、それぞれ30,31で参照をつけた2本のソレノイドを備え、それらの動作枢軸に直角または互いに直角になるよう設置されている。ソレノイド30はロックソレノイドであり、ソレノイド31はロック解除ソレノイドである。スライダ32は、ばね付ロックピン33と共動し、ロックダンパー34を囲んでいる。ロックソレノイドのシャフト35が、シャフト35およびスライダ32の双方に向かって張り出すピン36によってスライダ32に接続している。スライダ32を、ガイドピン37上に摺動可能なように設ける。圧縮ばね38をガイドピン37の同軸を囲んで設ける。ロック解除ソレノイドのシャフト39はスライダ32の方向に張り出しており、後述する形式で動作可能であって、スライダ32上に形成されたノッチ40と共動する。シャフト39もまた、シャフト39を同軸で囲む圧縮ばね41を用いたばね付である。ロック解除ダンパーがシャフト39と結合している。
【0032】
上記の配置による動作は、以下の通りである。ロック解除位置からロック位置へ動かすには、キーロックピン33がアクセサリ位置にあるイグニッションキーをロックし(よってその抜けを防ぐ)、ロックソレノイド30は電磁気的にソレノイド30のシャフト35をソレノイドのアーマチュア内に引き込む。
【0033】
これはまた、シャフト35に連結したスライダ32をばね38の作用に逆らってソレノイドの方向に引き込む。スライダ32は、スライダが枢動する傾向を妨げるガイドピン37上で摺動する。この動作はスライダ32上のノッチ40がロック解除ソレノイド31のシャフト39と直線状に並ばせる。次にばね41がロック解除ソレノイド31のシャフト39を、スライダ32およびロック位置にあるロックピン33をロックするノッチ40に機械的に押入する。イグニッションキーはまた位置ロックされており、それはキーがアクセサリ位置にあってオフ位置に回されて抜き取られることができないからであって、この回動はロックピン33により妨げられている。
【0034】
ロック位置からロック解除位置に動かすには、ロック解除ソレノイド31を駆動する。ソレノイド31のシャフト39は、ばね41の作用に反してソレノイドのアーマチュアに引き込まれ、スライダ32のノッチ40から引き抜かれて、スライダ32を解放できるようにする。換言すると、スライダ32がソレノイド30からガイドピン37を囲むばね38の作用により押し離される。ばね付キーロックピン33はそのばねにより外方向に押され、よってロックを解放してイグニッションキーを取り外すことのできるオフ位置に回動できるようにする。ロックダンパー34およびロック解除ダンパーはいずれも消音材でできており、それぞれ音を吸収し、ロックおよびロック解除ソレノイドを駆動する時の機構の速度を落とす。
【0035】
図12〜14の実施の形態の変形例において、スライダ32を、イグニッションキー機構に関するロック位置とロック解除位置の間にある、自身を軸に枢動するレバーおよびロックピンで置き換える。その他の観点では、図12〜14と同様の配置である。図12〜14に示す配置とその変形例は、操作において円滑性、静音性、信頼性のあるものである。このスライダの実施の形態は、図12〜14の実施の形態と、図7から10の実施の形態(いかにしてスライダをスイッチに対し取り付けるかを示す)の組合せである。
【0036】
上記の実施の形態は単に例示として記載され、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1(1)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図1(2)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図1(3)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図1(4)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図1(5)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図1(6)】パーキング位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、イグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図2(1)】パーキング位置でない位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、図1(1)〜1(6)におけるイグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図2(2)】パーキング位置でない位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、図1(1)〜1(6)におけるイグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図2(3)】パーキング位置でない位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、図1(1)〜1(6)におけるイグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図2(4)】パーキング位置でない位置にある連結した自動ギアボックスのギアシフタを有する、図1(1)〜1(6)におけるイグニッションキースイッチ機構の動作位置を示す概略図である。
【図3】図1および図2における機構の正面斜視図である。
【図4】図1、図2、図3における機構の、ソレノイド形成部の変形例を示す図である。
【図5】図1、図2、図3における機構の、ソレノイド形成部の変形例を示す図である。
【図6】図1、図2、図3における機構の、ソレノイド形成部の変形例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す概略平面図である。
【図8】図7における実施の形態の、ロック解除位置での側面斜視図である。
【図9】図8における実施の形態の正面斜視図である。
【図10】ロック解除位置にある図7〜9における実施の形態を示す図である。
【図11】動かずロックされた位置にある図7〜9における実施の形態を示す図である。
【図12】ロック解除位置にある他の実施の形態の正面斜視図である。
【図13】ロック位置にある図12における実施の形態の部分断面図である。
【図14】図12および図13における実施の形態の側面斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用イグニッションキースイッチ機構であって、イグニッションスイッチに接続され、イグニッションキーのイグニッションキーアパーチャを規定し、オフ位置を有するロックバレルと、一方の位置ではバレルを回動させ、他方の位置では前記イグニッションキーアパーチャに挿入されたイグニッションキーによって前記バレルが回動するのを防ぐ働きをする双安定ソレノイドと、挿入されたキーが前記ロックバレルのオフ位置以外の位置で前記ロックバレルから外れることを防ぐ手段と、連結したギアボックスのギアシフタがパーキング位置にない限り前記バレルがオフ位置に回動することを防止する手段とを備える自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項2】
前記アーマチュア上のピンを前記アーマチュアの自由端に向かって推し動かす弾性手段を備える請求項1に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項3】
前記弾性手段は、前記アーマチュア上の接触部材と前記ピン上の接触部材との間で作用するよう固定されたコイルばねを備える請求項2に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項4】
前記ソレノイドは前記ロックと近づくおよび離れる方向に枢動するよう載置されたレバーと接続している請求項1に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項5】
前記レバーによって接触可能であるばね付ロックピンが、前記ロックに関するロック位置とロック解除位置との間で動くよう載置された請求項4に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項6】
前記レバーがロックに関して外方向に枢動するよう載置されており、前記ソレノイドを駆動する時に前記ばね付ボルトが前記ロック解除位置に引き抜かれるのを可能にする請求項5に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項7】
自動車用イグニッションキースイッチ機構であって、イグニッションスイッチに接続され、イグニッションキー用イグニッションキーアパーチャを規定し、オフ位置を有するロックバレルと、挿入されたキーが前記ロックバレルのオフ位置以外の位置で前記ロックバレルから外れることを防ぐ手段と、連結したギアボックスのギアシフタがパーキング位置にない限り前記バレルが前記オフ位置に回動することを防止する手段と、第1および第2ソレノイドを備えたソレノイド部と、前記ソレノイド間に載置した中間部材とを備え、前記中間部材は、前記イグニッションキーアパーチャ内のイグニッションキーの回動を防止する第1位置と前記イグニッションキーアパーチャ内のイグニッションキーが前記オフ位置に回動することが可能な第2位置との間で動作するよう載置され、対応して前記イグニッションキーが前記イグニッションキーアパーチャから外れることを防ぐまたは許す自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項8】
前記中間部材はスライダを有することを特徴とする請求項7に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項9】
前記スライダは、前記第1ソレノイドから張り出したガイドピン上で動作するよう載置されている請求項8に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項10】
前記弾性部材は、前記スライダを前記第1ソレノイドから離れるよう推し動かすために前記ガイドピン上に載置されている請求項9に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項11】
前記第1および第2ソレノイドは、これらの動作軸が互いに横断し、前記部材および前記第2ソレノイドは、前記部材および第2ソレノイドが互いに連携した状態にロックする手段を有する請求項7〜10のいずれか1項に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項12】
前記部材および第2ソレノイドをロックする手段は、前記第2ソレノイドのシャフトとロックするよう動作する手段上のノッチを有する請求項11に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項13】
前記中間部材がレバーを有する請求項7に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項14】
前記中間部材と前記ロックバレルとの間および前記中間部材と前記第2ソレノイドとの間にダンパーが載置されている請求項7〜13のいずれか1項に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項15】
ロックピンが、前記中間部材と結合され、前記イグニッションキーが回動するのを防ぎ、前記中間部材の前記第1位置および第2位置各々での回動を許す請求項7〜14のいずれか1項に記載の自動車用イグニッションキースイッチ機構。
【請求項16】
自動車用制御システムであって、ギアシフタ制御自動ギアボックスと、請求項1〜15のいずれか1項に記載のイグニッションキースイッチ機構とを備える自動車用制御システム。
【請求項17】
請求項16に記載の自動車用制御システムを有する自動車。

【図1(1)】
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【図1(2)】
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【図1(3)】
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【図1(4)】
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【図1(5)】
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【図1(6)】
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【図2(1)】
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【図2(2)】
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【図2(3)】
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【図2(4)】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−514503(P2008−514503A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534074(P2007−534074)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【国際出願番号】PCT/GB2005/003716
【国際公開番号】WO2006/035219
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(303063311)ベントレー・モーターズ・リミテッド (5)
【Fターム(参考)】