説明

インクジェットヘッドユニット

【課題】 複数のインクジェットヘッドからなるラインヘッドの製造上の効率化を図る。
【解決手段】インクジェットヘッドユニットに備わる一対のインクジェットヘッドは、多数のノズルがマトリクス状に配列されたノズル面と、ノズルにインクを供給するインク室と、多数のノズルから延びてノズル面から引き出される配線とを有する。多数のノズルが配列されてなす四角形状の一辺をなす方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向とすると、X方向は記録媒体の搬送方向に対して角度θで傾き、ノズル面はX方向に沿う辺と有している。一対のインクジェットヘッドは主走査方向から見た当該一対のインクジェットヘッドのそれぞれのノズル列をなすノズルの個数が同数となるよう互いに補完して配置されている。一対のインクジェットヘッドのそれぞれの配線はノズル面のX方向に沿う辺から引き出されている。一対のインクジェットヘッドのインク室は共通化されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェットヘッドユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置に設けられ、複数の微細なノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェットヘッドが知られている。近年、インクジェット記録装置による高精度・高精細な画像形成を実現するために、インクジェットヘッドにおけるノズルの高密度配置が求められている。
ノズルを高密度に配置するために近年ではノズルを二次元に高密度配置することが知られている(特許文献1参照)。そして、ノズルが高密度配置されたインクジェットヘッドを千鳥状に配置することでラインヘッドを構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−264322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、単にインクジェットヘッドを千鳥状に配置してラインヘッドを構築する場合、インクジェットヘッドの個数が多いほど取り付け工程や位置調整等に工数がかかってしまうのが実状であった。
本発明の課題は、複数のインクジェットヘッドからなるラインヘッドの製造上の効率化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、
一対のインクジェットヘッドを一体的に備え、複数組み合わせることでラインヘッドをなすインクジェットヘッドユニットにおいて、
前記インクジェットヘッドは、
多数のノズルが略四角形のマトリクス状に配列されたノズル面と、
前記ノズルにインクを供給するインク室と、
前記多数のノズルのそれぞれから延びて前記ノズル面から引き出される配線とを有し、
前記多数のノズルが配列されてなす四角形状の一辺をなす方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向とすると、前記X方向は記録媒体の搬送方向に対して角度θで傾き、
前記ノズル面は前記X方向に沿う辺と有し、
前記一対のインクジェットヘッドは、当該一対のインクジェットヘッドの隣接部分で、前記搬送方向に直交する主走査方向から見た当該一対のインクジェットヘッドのそれぞれのノズル列をなす前記ノズルの個数が同数となるよう互いに補完して配置されていて、
前記一対のインクジェットヘッドのそれぞれの配線は、前記ノズル面の前記X方向に沿う辺から前記Y方向に沿うように引き出され、
前記一対のインクジェットヘッドのインク室は、共通化されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数のインクジェットヘッドからなるラインヘッドの製造上の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係るインクジェットヘッドを搭載したラインヘッドの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るインクジェットヘッドユニットの概略構成を示す説明図であり、(a)が上面図、(b)が正面図である。
【図3】図2(a)のIII−III切断線から見た断面図である。
【図4】本実施形態に係るインクジェットヘッドユニット2の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係るヘッドチップの概略構成を示す部分断面図である。
【図6】本実施形態に係る一対のインクジェットヘッドのそれぞれのヘッドチップの配置位置を示す下面図である。
【図7】本実施形態に係るヘッドチップのノズル面を示す拡大図である。
【図8】本実施形態に係るノズルの個数を少なくした場合のモデルを示す説明図である。
【図9】本実施形態に係る各ノズルの位置関係をより詳細に示す説明図である。
【図10】ノズル面を搬送方向に対して傾けずに千鳥配置した場合のラインヘッドの一部を示す模式図である。
【図11】第一パターンのインクジェットヘッドユニットを示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は下面図である。
【図12】第二パターンのインクジェットヘッドユニットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0009】
図1は、本発明に係るインクジェットヘッドユニットを搭載したラインヘッドの概略構成を示す下面図である。図1に示すようにラインヘッド1は、記録媒体の搬送方向に直交する主走査方向に沿って延在している。このラインヘッド1には、複数のインクジェットヘッドユニット2が主走査方向Bに沿って配列されている。
【0010】
図2はインクジェットヘッドユニット2の概略構成を示す説明図であり、(a)が上面図、(b)が正面図である。また、図3は図2(a)のIII−III切断線から見た断面図である。図4はインクジェットヘッドユニット2の概略構成を示す斜視図である。
この図2〜図4に示すように、インクジェットヘッドユニット2には、一対のインクジェットヘッド3が備えられている。
インクジェットヘッド3は、ヘッドチップ4と、インク供給部5と、これらヘッドチップ4及びインク供給部5を一体的に保持するフレーム部9とを備えている。
【0011】
インク供給部5は、耐インク性を持つ樹脂の成形や削りだしにより形成された筐体部80を備えており、一対のインクジェットヘッド3で共通化されている。この筐体部80の内部には、一対のインクジェットヘッド3のそれぞれのヘッドチップ4にインクを供給するため共通化されたインク室81が形成されている。また、筐体部80の上部からはインク室81にインクを供給するためのインク供給口82と、インク室81内のインクを排出するためのインク排出口83とが上方に向かって延出している。
【0012】
フレーム部9は、上面にインク供給部5が設置され、下面に一対のヘッドチップ4が設置されている。フレーム部9におけるインク供給部5とヘッドチップ4との間の領域には空間が形成されていて、インク供給部5とヘッドチップ4とを連通している。このため、インク供給部5はヘッドチップ4と対向して配置されなければならず、ヘッドチップ4の配置位置に対応するようにインク供給部5はフレーム部9の上面に配置されている。
フレーム部9の両端部には、それぞれ外側に向けて突出した突出部91が形成されている。この突出部91には、フレーム部9をインクジェットヘッドユニット2の基台(図示省略)に固定するための固定孔92が形成されている。
【0013】
ヘッドチップ4は、複数のノズル11を備えた板状の部材である。図5はヘッドチップ4の概略構成を示す部分断面図である。なお、図5は、一個のノズル11に係る構成要素のみを図示しているが、ヘッドチップ4を構成する層部材自体を除く各構成要素は、複数のノズル11に個別に対応して複数設けられている。
図5に示すように、ヘッドチップ4は、ノズルプレート層10、中間プレート層20、ボディプレート層30、第一接着層40、配線層50及び第二接着層60の6つの層部材が、この順で積層されて構成されている。
【0014】
このうち、ノズルプレート層10は、シリコン製の基板であり、ヘッドチップ4の最下層に位置している。このノズルプレート層10には、複数のノズル11が形成されている。
ノズル11は、略マトリクス状となるようにノズル面12上に配列されている。
【0015】
中間プレート層20は、ガラス製の基板であり、ノズルプレート層10の上面に積層され、接合されている。中間プレート層20には、ノズルプレート層10のノズル11と連通する貫通孔201が形成されている。
【0016】
ボディプレート層30は、圧力室層31と振動板32とから構成されている。
圧力室層31は、シリコン製の基板であり、中間プレート層20の上面に積層され、接合されている。圧力室層31には、ノズル11から吐出されるインクに吐出圧力を付与する圧力室311が、当該圧力室層31を貫通するように形成されている。圧力室311は、貫通孔201及びノズル11の上方に設けられ、これら貫通孔201及びノズル11と連通している。また、圧力室層31には、圧力室311と連通する連通孔312が、当該圧力室層31を貫通しつつ水平方向に延在するように形成されている。
振動板32は、圧力室311の開口を覆うように圧力室層31の上面に積層され、接合されている。すなわち、振動板32は、圧力室311の上壁部を構成している。振動板32の表面には、酸化膜が形成されている。また、振動板32には、連通孔312と連通する貫通孔321が形成されている。
【0017】
第一接着層40は、振動板32の上面に積層されている。この第一接着層40は、振動板32と配線層50とを接着する感光性樹脂層であるとともに、その内部に空間41を形成する隔壁層となっている。空間41は、第一接着層40を貫通するように圧力室311の上方に形成され、内部に圧電素子42を収容している。
圧電素子42は、圧力室311と略同一の平面視形状に形成され、振動板32を挟んで圧力室311と対向する位置に設けられている。この圧電素子42は、振動板32を変形させるためのPZT(lead zirconium titanate)からなるアクチュエータである。また、圧電素子42には、上面及び下面に2つの電極421,422が設けられており、このうち下面側の電極422が振動板32に接続されている。
また、第一接着層40には、振動板32の貫通孔321と連通する貫通孔401が、空間41とは独立して形成されている。
【0018】
配線層50は、シリコン製の基板であるインターポーザ51を備えている。インターポーザ51の下面には、2層の酸化ケイ素の絶縁層52,53が被覆され、上面には、同じく酸化ケイ素の絶縁層54が被覆されている。そして、絶縁層52,53のうち下方に位置する絶縁層53が、第一接着層40の上面に積層され、接合されている。
インターポーザ51には、スルーホール511が形成されており、このスルーホール511には、貫通電極55が挿通されている。貫通電極55の下端には、水平方向に延在するアルミ基板56の一端が接続されており、このアルミ基板56の他端には、圧電素子42上面の電極421に設けられたスタッドバンプ423が、空間41内に露出した半田561を介して接続されている。また、アルミ基板56は、インターポーザ51下面の2層の絶縁層52,53によって挟まれて保護されている。
また、インターポーザ51には、第一接着層40の貫通孔401と連通するインレット512が、当該インターポーザ51を貫通するように形成されている。
【0019】
第二接着層60は、配線層50の上面に配設された配線61を覆いつつ、インターポーザ51の絶縁層54の上面に積層され、接合されている。この第二接着層60は、フレーム部9とヘッドチップ4とを接着する感光性樹脂層であるとともに、配線61を保護する保護層となっている。配線61は、水平方向に延在されて、一端が貫通電極55の上端に接続されるとともに、他端が図示しないフレキシブル基板を介してドライバに接続されている。また、第二接着層60には、インレット512と連通する貫通孔601が形成されている。
また、ヘッドチップ4の連通孔312、貫通孔321,401,601及びインレット512は、インク室81と圧力室311とを連通する流路70を構成するので、インク室81のインクはこの流路70を介してノズル11に供給される。
【0020】
図6は、一対のインクジェットヘッド3のそれぞれのヘッドチップ4の配置位置を示す下面図である。図6に示すように、ノズル面12は四角形状に形成されている。ノズル面12の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とすると、X方向は記録媒体の搬送方向に対して角度θだけ傾いている。そして一対のヘッドチップ4のうち、搬送方向の上流側に配置されるヘッドチップ4と、下流側に配置されるヘッドチップ4とはY方向に沿ってずれている。この位置ズレについては後述する。
【0021】
そして、一対のヘッドチップ4それぞれのノズル面12には、多数のノズル11が略四角形のマトリクス状に配列されている。この多数のノズル11が配列されてなす四角形状の長辺はX方向に沿っており、短辺はY方向に沿っている。
【0022】
図7はヘッドチップ4のノズル面12を示す拡大図である。図7ではヘッドチップ4のノズル11毎に、それぞれ対応する圧力室311、スタッドバンプ423、連通孔312、流路70を実線で示している。また、各ノズル11に対する配線61も実際にはノズル面12の奥側に形成されているがその部分においては図示を省略し、ノズル面12から引き出された部分のみを実線にて示している。
図7に示すように、各ノズル11の配線61は、ノズル面12の長辺からY方向に沿うように所定の間隔を空けて引き出されている。
また、搬送方向(すなわち副走査方向)及び当該搬送方向に直交する主走査方向を基準とした場合、多数のノズル11の全てが搬送方向(副走査方向)から見て主走査方向に所定のピッチPで位置がずれている。
【0023】
以下、ノズル11の個数を少なくしたモデルを用いて各位置関係について説明する。図8は、ノズル11の個数を少なくした場合のモデルを示している。このモデルでは、X方向に並ぶノズル11の個数Nを8個とし、Y方向に沿うノズル11の個数Nも8個としている。なお、Y方向に沿うノズル11の並びは千鳥状に配列されている(図8中、一点鎖線参照)。これは拡大して図示したために千鳥状に配列されたように見えるが、実際のサイズであるとほとんど直線状に配列されている。
そして、上述したように多数のノズル11の全てが搬送方向(副走査方向)から見て主走査方向に所定のピッチPで位置がずれているため、主走査方向から見ると8つのノズル列L1〜L8が存在する。各ノズル列L1〜L8のノズル11は、搬送方向(副走査方向)の下流側から上流側に向けて徐々に所定のピッチPで左に位置がずれている。そして、ノズル列L1〜L8の最も上流側に位置するノズル11と、左隣のノズル列L1〜L8の最下流に位置するノズル11とも所定のピッチPで位置がずれている。
【0024】
図9は各ノズル11の位置関係をより詳細に示す説明図である。図9において無色の円はノズル面12が傾いていない場合のノズル11の位置を示している。ここで、X方向のノズル11のピッチをX、Y方向のノズル11のピッチをY、搬送方向(副走査方向)のノズル11のピッチをC、主走査方向のノズル11のピッチをSとすると以下の式(1)〜(3)の関係を満たすような配置となっている。
【0025】
=P×整数・・・(1)
=P×N・・・(2)
θ=atan(C/S)・・・(3)
【0026】
ここで、角度θとして好ましいのは45度以上であり、さらに好ましいのは45度である。角度θを45度以上とすることインクジェットヘッド3を主走査方向に多数配列することができ、主走査方向の解像度を向上させることが可能となる。さらに、45度のときにインクジェットヘッドユニット2の搬送方向の幅を小さく構成する事ができ、コンパクトにできる。
【0027】
また、図8に示すように、Y方向に並ぶノズル一列(図8中、一点鎖線参照)分の配線61は、X方向のノズル11のピッチX内で所定の間隔を空けて均一に配置されている。
【0028】
次に、一対のヘッドチップ4のうち、搬送方向の上流側に配置されるヘッドチップ4と、下流側に配置されるヘッドチップ4との位置ズレについて説明する。図6においては、主走査方向から見た搬送方向に並ぶノズル列をなすノズルの個数は、全て14個なければならないが、ヘッドチップ4が搬送方向に対して傾いているために、その両端(二点鎖線で囲った部分)では一つのヘッドチップ4では14個未満となってしまう。このため、一対のヘッドチップ4の隣接部分においては、互いに補完しあうことで主走査方向から見たノズル列をなすノズルの個数が搬送方向に数えて14個となるように、搬送方向の上流側に配置されるヘッドチップ4と、下流側に配置されるヘッドチップ4とを位置ズレさせている(真ん中の二点鎖線で囲った部分)。
【0029】
このように、一対のインクジェットヘッド3は、主走査方向から見た当該一対のインクジェットヘッド3のそれぞれのノズル列のノズル11の副走査方向に並ぶ個数が同数となるよう互いに補完して配置されている。
また、両端の二点鎖線で囲った部分においては、図1に示すように別のインクジェットヘッドユニット2で補完しあうことで、主走査方向から見たノズル列をなすノズル11の搬送方向に並ぶ個数を同数としている。
【0030】
ここで、図10は、ノズル面12を搬送方向に対して傾けずに千鳥配置した場合のラインヘッド100の一部を示す模式図である。このラインヘッド100において、一対のインクジェットヘッド103をユニット化しようとすると、図10の一点鎖線で囲まれた組み合わせのように主走査方向に並ぶ一対のインクジェットヘッド3をユニット化すること(第一パターン)か、二点鎖線で囲まれた組み合わせのように搬送方向の前後に並ぶ一対のインクジェットヘッド3をユニット化すること(第二パターン)が考えられる。
図11は、第一パターンのインクジェットヘッドユニット200を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は下面図である。このインクジェットヘッドユニット200では、一対のインクジェットヘッド103のインク供給部105を共通化することができるので、インク室181も共通化することができるが、図11(b)に示すように一つのインクジェットヘッド103を近接させることができないため、ノズル面112同士の間に隙間ができ、これが形成した画像にスジムラを発生させるおそれがあった。
一方、図12は第二パターンのインクジェットヘッドユニット300を示す斜視図である。このインクジェットヘッドユニット300では、一対のインクジェットヘッド103の間のそれぞれから配線161が引き出されるために、インク供給部105を共通化することができなかった。
【0031】
しかしながら、本実施形態のインクジェットヘッドユニット2では、一対のインクジェットヘッド3が、当該一対のインクジェットヘッド3の隣接部分で、主走査方向から見た当該一対のインクジェットヘッド3のそれぞれのノズル列をなすノズル11の個数が同数となるよう互いに補完して配置されているので、形成後の画像にスジムラが発生されにくくなる。
また、一対のインクジェットヘッド3のそれぞれの配線61は、ノズル面12のX方向に沿う辺からY方向に沿うように引き出され、一対のインクジェットヘッド3のインク室81が共通化されているので、インク室81の共通化によって流路構成の簡易化も可能となる。
そして、一対のインクジェットヘッド3を備えたインクジェットヘッドユニット2を組み付けることでラインヘッド1が構成されるので、従来のようにインクジェットヘッド3を一つずつラインヘッド1に組み付ける場合と比べても大幅に組み立て工数を削減することができる。
したがって、複数のインクジェットヘッド3からなるラインヘッド1の製造上の効率化を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 ラインヘッド
2 インクジェットヘッドユニット
3 インクジェットヘッド
4 ヘッドチップ
5 インク供給部
9 フレーム部
10 ノズルプレート層
11 ノズル
12 ノズル面
61 配線
70 流路
80 筐体部
81 インク室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のインクジェットヘッドを一体的に備え、複数組み合わせることでラインヘッドをなすインクジェットヘッドユニットにおいて、
前記インクジェットヘッドは、
多数のノズルが略四角形のマトリクス状に配列されたノズル面と、
前記ノズルにインクを供給するインク室と、
前記多数のノズルのそれぞれから延びて前記ノズル面から引き出される配線とを有し、
前記多数のノズルが配列されてなす四角形状の一辺をなす方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向とすると、前記X方向は記録媒体の搬送方向に対して角度θで傾き、
前記ノズル面は前記X方向に沿う辺と有し、
前記一対のインクジェットヘッドは、当該一対のインクジェットヘッドの隣接部分で、前記搬送方向に直交する主走査方向から見た当該一対のインクジェットヘッドのそれぞれのノズル列をなす前記ノズルの個数が同数となるよう互いに補完して配置されていて、
前記一対のインクジェットヘッドのそれぞれの配線は、前記ノズル面の前記X方向に沿う辺から前記Y方向に沿うように引き出され、
前記一対のインクジェットヘッドのインク室は、共通化されていることを特徴とするインクジェットヘッドユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−1095(P2013−1095A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137924(P2011−137924)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】