説明

インクジェットヘッド

【課題】簡易な構成で駆動回路が高集積化されたインクジェットヘッドを提供する。
【解決手段】 インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、配線基板には、複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、複数の駆動部は、2以上の駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の駆動部群に含まれる駆動部は、データ入出力配線と、インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インクジェットヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圧力室の壁面に設けられた圧電素子に電圧を印加して圧力室を変形させることで圧力室に連通するノズルからインクを吐出させて、印刷面に画像を形成するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンターがある。
【0003】
近年、インクジェットプリンターの性能の向上に伴って、高解像度のデータを高速で描画したいという要求がある。しかしながら、画像データを処理して駆動電圧を出力する駆動回路を一枚のチップ上に高集積化して形成し、FPC(フレキシブルプリント回路基板)に搭載しようとすると、解像度が上がって配線数が増加するに従い、チップを製造する際の歩留まりが悪くなるという問題がある。そこで、駆動回路の配線を複数枚の小型ICチップに分割して、これらのICチップをFPCに搭載する技術が開発されている。
【0004】
また、データを処理する回路を複数に分割する場合におけるデータの整合性の確認に関連する技術として、特許文献1には、インクジェットヘッドとインクジェットプリンター本体との間のコネクタにおいて、コネクタの両端の端子をデータの入力端子及び出力端子とし、入力端子への入力データと出力端子からの出力データとを遅延を考慮して比較することで、データの整合性の確認を行う内容について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−178490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、一方で、出力画像の解像度が上がってICチップから出力される駆動電圧の配線数が増加するにつれて、インクジェットヘッドの幅に基づいて幅が設定される1枚のFPC上に全ての駆動電圧出力配線を設けるのが困難になってきているという問題がある。FPC上に複数のICチップを搭載する場合においても、全てのICチップを1枚のFPC上に並列に搭載することが困難になってきており、2枚以上のFPCに分散して搭載させる必要が生じている。その結果、各FPCに対してそれぞれデータの供給が必要となって配線数が増加し、回路の大型化を招くという課題があった。
【0007】
この発明の目的は、簡易な構成で駆動回路が高集積されたインクジェットヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板には、前記複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、
前記複数の駆動部は、2以上の前記駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の当該駆動部群に含まれる前記駆動部は、前記データ入出力配線と、前記インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される
ことを特徴とするインクジェットヘッドである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数の駆動部は、当該駆動部の数と同数の前記配線基板に各々所定数ずつ形成されている
ことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部の同一面に接続されている
ことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインクジェットヘッドにおいて、
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部との接続部が各々互いに平行になるように配置される
ことを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数の配線基板は、各々同一の配線形状を有する
ことを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数の駆動部は、第1の前記データ入出力配線と第2の前記データ入出力配線とが両端にそれぞれ接続されたシフトレジスターを各々備え、
前記シフトレジスターは、制御信号に従ってデータの入力方向を切り替えることが可能であり、
第1の前記駆動部のシフトレジスターから前記第1のデータ入出力配線に出力されたデータは、前記第1の駆動部と同一の前記駆動部群に属する第2の前記駆動部の前記第1のデータ入出力配線に前記接続配線を介して入力され、当該第2の駆動部におけるシフトレジスターでは、前記第1の駆動部におけるシフトレジスターと反対向きにデータが入力される
ことを特徴としている。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記駆動部には、共通電圧が供給され、
当該駆動部の一部には、前記駆動部を複数の領域に分割するように前記共通電圧が印加される領域が設けられ、
前記第1のデータ入出力配線及び前記第2のデータ入出力配線は、当該駆動部における他の配線とは異なる前記複数の領域に分離されて配置される
ことを特徴としている。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板には、前記所定数の負荷に対して個別に印加される駆動電圧を前記駆動部から出力する個別電圧配線と、全ての前記負荷に対して共通の電圧を出力する共通電圧配線とが形成され、前記共通電圧配線は、前記個別電圧配線と、前記データ入出力配線との間に設けられている
ことを特徴としている。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記駆動部において、前記データ入出力配線に接続されるデータパッドは、前記共通電圧配線に接続される共通電圧入力パッドの位置よりも当該駆動部の端部寄りに形成されている
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明に従うと、インクジェットヘッドにおいて、簡易な構成で駆動回路を高集積化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る第1実施形態のインクジェットヘッドの構成及び各構成要素の配置を示す断面図である。
【図2】インクジェットヘッドにおける信号の流れを説明する図である。
【図3】インクジェットヘッドにおける信号の流れを説明する図である。
【図4】駆動ICの内部構成を説明するブロック図である。
【図5】第1実施形態のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置を示す図である。
【図6】第1実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【図7】FPCに搭載された駆動ICにおけるパッドの配置を示す図である。
【図8】第2実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【図9】変形例のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置と、駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【図10】第3実施形態のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置を示す図である。
【図11】第3実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のインクジェットヘッド1の構成及び各構成要素の配置を示す断面図である。
【0021】
インクジェットヘッド1は、ヘッド基材10と配線基材20とが接着樹脂層30によって接着されたインク吐出部100と、インク吐出部100からインク滴を吐出させるための駆動を行う駆動回路200とを備えている。また、インク吐出部100の上部には、インクを内部に貯留するインク室40が設けられている。配線基材20には、複数枚のFPC(フレキシブルプリント回路基板)50(配線基板)が設けられている。駆動回路200は、これらのFPC50上に分割されて設けられている。
【0022】
インク吐出部100には、インクの流路として、配線基材20を貫通してインク室40内のインクを下方へ搬送する孔部21と、孔部21と連通されてインクが供給される圧力室12と、圧力室12の下面と連通されて当該圧力室12内のインクをインク滴として吐出するノズル11と、が備えられている。また、インクジェットヘッド1は、インク吐出動作を行わせる構成として、圧力室12の上面を覆う振動板13と、振動板13の上部に配設された負荷としての圧電素子16と、圧電素子16の下面に位置する共通電極14と、圧電素子16の上面に位置する個別電極15と、個別電極15を配線基材20の側と接続するバンプ17、22と、配線基材20におけるFPC50からバンプ22までの信号経路である上部配線25、金属端子24、及び、下部配線23とを備えている。
これらの圧力室12、振動板13、共通電極14、個別電極15、圧電素子16、バンプ17、22、下部配線23、金属端子24、上部配線25、及び、孔部21は、一のノズル11に対して各々設けられて、一組のノズル機構を構成している。
【0023】
圧力室12は、上面が振動板13に覆われ、且つ、下面がノズル11と連接される。圧力室12は、振動板13の振動に応じて内部に貯留するインクに圧力を付与して、インクをノズル11へと押し出す。振動板13は、圧電素子16(共通電極14)と圧力室12との間に配設され、圧力室12の上面に接合されている。この振動板13は、圧電素子16の変形に応じて振動し、圧力室12内の圧力を変化させる。
圧電素子16は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛、ピエゾ)である。圧電素子16は、上下を共通電極14及び個別電極15に挟まれて設けられ、共通電極14と個別電極15との間の電位差に応じて変形して振動板13を振動させることで圧力室12内の圧力を変化させるアクチュエーターである。
個別電極15から駆動回路200までの間には、各々回路が設けられている。駆動回路200から出力された駆動電圧波形は、個別電極15のそれぞれに供給される。一方、共通電極14は、各々共通電位に接続されたコモン電極である。本実施形態のインクジェットヘッド1では、共通電位として接地電位VH0が印加されている。
【0024】
ノズル11は、圧力室12から押し出されたインクを各々インク滴として吐出させる。この実施形態のインクジェットヘッド1では、256個配列されたノズル機構の列が4列に配置されて合計2048個設けられている。この第1ノズル列〜第4ノズル列110a〜110dは、各々ノズル列方向に300dpi(dot per inch)の解像度でノズルが配置されている。4列のノズル列110a〜110dは、それぞれの間隔を埋めるように配置されて、インクジェットヘッド1は、全体として1200dpiの解像度で出力が可能となっている。即ち、本実施形態のインクジェットヘッド1におけるノズルピッチは、21.2μmである。
【0025】
図2、及び、図3は、インクジェットヘッドにおける信号経路を説明する図である。
【0026】
図2に示すように、駆動回路200は、インク吐出部100のノズル列110a〜110dにそれぞれ対応する4個の駆動回路210a〜210d(駆動部群)により構成されている。
第1ノズル列110a、第2ノズル列110bにそれぞれ接続された駆動回路210a、210bへは、それぞれ画像データ、制御信号、及び、駆動信号が入力されて駆動電圧波形に変換される。そして、この駆動電圧波形が第1ノズル列110a、第2ノズル列110bの各ノズル機構の個別電極15に供給されて、ノズル11からインクを吐出させる。
【0027】
駆動回路210a〜210dの各々は、それぞれ複数の駆動IC(Integrated Circuit)(駆動部)が入力画像データについてカスケード接続されて形成されている。図3に示すように、ここでは、2枚の駆動ICがカスケード接続されている。第1の駆動IC211、及び、第2の駆動IC212は、各々256個のノズル機構の圧電素子16に印加する256個の駆動電圧波形を生成して出力する。即ち、第1の駆動IC211からは、256個のノズル機構各々における圧力室の壁面に設けられた圧電素子16に印加する駆動電圧波形出力out1〜out256(個別電圧配線)が得られ、第2の駆動IC212からは、他の256個のノズル機構各々における圧力室12の壁面に設けられた圧電素子16に印加する駆動電圧波形出力out257〜out512が得られる。
【0028】
なお、各ノズル列110a〜110dに対するデータ転送のタイミングや、各ノズル列110a〜110dにおけるインクの吐出タイミングは、各々独立に、或いは、連動して制御される。
【0029】
次に、駆動ICの内部構成について説明する。
図4は、駆動ICの内部構成を説明する図である。
ここで、各駆動回路210a〜210dにおいてそれぞれカスケード接続された2個の駆動ICの構成は、同一である。従って、以下では、駆動回路210aにおける第1の駆動IC211について説明する。
【0030】
本実施形態における第1の駆動IC211は、シフトレジスター221と、ラッチ回路222と、波形選択部(グレイスケールコントローラー)223と、バッファーアンプ231と、を備えている。
【0031】
シフトレジスター221は、3ビットのデータを256個入力された順番に直列に記憶して、記憶された256個のデータを並列に出力する。シフトレジスター221には、この3ビット画像データ、転送クロック信号DCLK、及び、入力方向信号DIRが入力される。1画素当たり3ビットのデータは、インクジェットヘッド1の外部、例えば、インクジェットプリンターの制御回路から転送クロック信号DCLKに同期して入力される。また、入力方向信号DIRの入力値により、レジスター配列の何れの側から画像データを入力可能とするかを切り替えることが出来る。即ち、図4に示されているシフトレジスター221において、左側から画像データが入力されるように設定された場合には、信号SAが入力信号となり、信号SBが出力信号となる。一方、図4に示されているシフトレジスター221の右側から画像データが入力されるように設定された場合には、信号SBが入力信号となり、信号SAが出力信号となる。
【0032】
信号SAが入力データである場合、シフトレジスター221に対し、256個以上の画像データが入力されると、この画像データは、入力された順番に信号SBとして出力される。信号SBは、カスケード接続された第2の駆動IC212におけるシフトレジスター221に直列に入力されて、入力された順番に記憶されていく。
ここで、第1の駆動IC211に入力された後、第1の駆動IC211から第2の駆動IC212に送られ、更に、第2の駆動ICから出力された画像データは、最後に制御回路に戻される。これにより、制御回路から出力時の画像データと戻ってきた画像データとを比較して、画像データが一周する間の遅延時間を取得することが出来る。
【0033】
カスケード接続されたそれぞれのシフトレジスター221に入力された画像データは、同期して各シフトレジスター221に接続されたラッチ回路222に対して並列に出力される。
ラッチ回路222は、シフトレジスター221から並列に出力されたパラレルデータをラッチ信号LATにより指定されたタイミングまで保持し、当該タイミングに同期して一斉に出力する。
ここで、カスケード接続される駆動ICの数が増えたり、シフトレジスター221の記憶データステップ数が増加したりすると、シフトレジスター221からラッチ回路222への各データの出力タイミングに遅延が生じる。そこで、制御回路からの入力データと、制御回路に戻された入力データとを比較することで算出された遅延量に基づき、データ出力のタイミングを制御することが出来る。
【0034】
波形選択部223は、ラッチ回路222から入力された画像データ信号に基づいて、各ノズル機構に所望の駆動電圧波形を供給するための選択信号をパルスタイミング信号PLSTIMを用いて生成し、同期クロック信号GSCLKに同期してバッファーアンプ231へ出力する。
【0035】
バッファーアンプ231は、波形選択部223から入力された選択信号に基づき、供給される電圧VH1、VH2、及び、接地電圧GNDを選択的に出力させて、インク吐出部100を駆動してインクを吐出させるための駆動電圧波形信号である出力信号OUTを生成する。駆動電圧VH1、VH2は、インクジェットヘッドの種類やサイズなど種々のパラメーターによって設定される。また、3種類以上の駆動電圧が出力される場合もある。本実施形態のインクジェットヘッド1では、接地電圧GNDは、共通電圧COMとしても利用される。
【0036】
次に、第1実施形態のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置、及び、FPCにおける信号の入出力を示す。
【0037】
図5は、第1実施形態のインクジェットヘッドにおいて駆動ICを搭載したFPCの配置を示す図である。また、図6は、第1実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【0038】
図5に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド1は、一の駆動回路210aに対し、インク吐出部100の上部に二枚一組で設けられたFPC50、51を備える。また、他の駆動回路210bに対して、インク吐出部100の上部に二枚一組で設けられたFPC52、53を備える。他の駆動回路210c、210dに対しても、それぞれ同様に図示略のFPCを二枚一組で備える。これらのFPC50〜53は、インク吐出部100との接続部が互いに平行になるように配置されている。FPC50、52上には、第1の駆動IC211(第1の駆動部)が設けられ、FPC51、53上には、第2の駆動IC212(第2の駆動部)が設けられている。
【0039】
図6(a)は、FPC50、51をインク吐出部100の上部から見た場合の配線を示す模式図である。また、図6(b)には、インク吐出部100に接続されたFPC51のみを示しており、図6(c)には、インク吐出部100に接続されたFPC50の全体、及び、FPC51とインク吐出部100との接続部分を示している。
なお、これらの配線は、特には限られないが、FPC50、51の下面に設けられており、図6では、これらの配線を上側から透過して見た図を示している。また、FPC50の配線パターンとFPC52の配線パターンとは同一であり、FPC51の配線パターンとFPC53の配線パターンは同一である。ここでは、FPC50及びFPC51について説明する。
【0040】
図5、及び、図6(a)に示すように、FPC50、51は、インク吐出部100の上面に対して傾斜して接続されている。また、FPC50は、それぞれ、FPC51よりもインク吐出部の端部側でインク吐出部100と接続され、FPC50、51の傾斜により、FPC51とインク吐出部100との間に設けられる形になっている。図6(c)に示すように、FPC50の中央部には、第1の駆動IC211が設けられ、この第1の駆動IC211に対しインク吐出部100とは反対の側には、共通入力バス501、503と、転送クロック信号DCLK、ラッチ信号LATなどの種々の制御信号を入力する制御信号入力バス502と、信号SBについてのデータバス504(第2のデータ入出力配線)とが設けられて駆動ICに接続されている。一方、第1の駆動IC211と、FPC50がインク吐出部100に接続される接続部500との間には、共通出力バス506、508と、信号SAについてのデータバス505(第1のデータ入出力配線)と、256本の駆動電圧波形を個別電極に出力する個別配線507とが設けられている。
【0041】
同様に、図6(b)に示すように、FPC51の中央部には、駆動IC212が設けられ、この駆動IC212に対しインク吐出部100とは反対の側には、共通入力バス511、513と、転送クロック信号DCLK、ラッチ信号LATなどの種々の制御信号を入力する制御信号入力バス512と、信号SBについてのデータバス514とが設けられて駆動IC212に接続されている。一方、駆動IC212と、FPC51がインク吐出部100に接続される接続部510との間には、共通出力バス516、518と、信号SAについてのデータバス515と、256本の駆動電圧波形を個別電極に出力する個別配線517とが設けられている。
即ち、FPC50上のバスの配置及びFPC51上のバスの配置は同一である。
【0042】
ここで、本実施形態のFPC50では、信号SBが入力信号、信号SAが出力信号にそれぞれ設定されているのに対し、FPC51では、信号SAが入力信号、信号SBが出力信号にそれぞれ設定される。この入出力方向は、制御信号入力バス502、512から第1の駆動IC211、第2の駆動IC212にそれぞれ入力される入力方向信号DIRによって設定されている。そして、図6(c)に示すように、FPC50において第1の駆動IC211から信号SAを出力するデータバス505と、FPC51において駆動IC212へ信号SAを入力するデータバス515とは、インク吐出部100上で接続配線251により接続されている。この接続配線251により第1の駆動IC211及び第2の駆動IC212がそれぞれ備えるシフトレジスター221がカスケード接続されて、第1の駆動IC211に対してデータバス504から入力された画像データ信号は、第1の駆動IC211、データバス505、接続配線251、及び、データバス515を介して駆動IC212に入力される構成となっている。
【0043】
図7は、FPCに搭載された駆動ICのパッドの配置を示す図である。
【0044】
第1の駆動IC211には、信号SBのデータパッド2111、信号SAのデータパッド2112、信号入力パッド2113、電源パッド2114、共通電圧入出力パッド2115、及び、駆動電圧波形出力パッド2116が設けられている。信号入力パッド2113には、制御信号入力バス502がそれぞれ接続されて、制御信号が第1の駆動IC211に入力される。駆動電圧波形出力パッド2116には、個別配線507が接続されて、第1の駆動IC211から256個の駆動電圧波形を出力している。電源パッド2114は、第1の駆動IC211の中央付近に設けられて、第1の駆動IC211に動作電圧及び駆動電圧を供給している。
【0045】
共通電圧入出力パッド2115により供給される共通電圧COM(接地電圧GND)は、駆動IC211において、図7のハッチされたH型の領域Cに印加されている。そして、この領域Cは、供給電圧が入力される電源パッド2114及び駆動電圧を出力する駆動電圧波形出力パッド2116をそれぞれ囲むように形成されている。
また、データパッド2111、2112は、それぞれ第1の駆動IC211の左右両端部に設けられ、領域Cによって電源パッド2114及び駆動電圧波形出力パッド2116と異なる領域に分離されている。特に、5個の共通電圧入出力パッド2115のうち、最も左側のものより更に左側にデータパッド2112及びこのデータパッド2112に接続されたデータバス505が配線され、最も右側のものより更に右側にデータパッド2111及びこのデータパッド2111に接続されたデータバス504が配線されている。このようにパッドを配置することで、入出力される画像データに対して駆動電圧の入出力に伴うノイズが混入することを防いでいる。
【0046】
上記のように、第1実施形態のインクジェットヘッド1によれば、駆動回路210aを複数の駆動IC211、212に分割してFPC50、51上に配置し、また、各駆動IC211、212のシフトレジスター221への画像データ入力をカスケード接続し、当該カスケード接続された駆動IC211、211の間でのデータのやり取りは、インク吐出部100上に設けられた接続配線251を介して行われるので、各FPC50、51に対し各々データ供給を行う必要がなく、配線を簡素化することが出来る。
【0047】
また、各FPC50、51に対して所定数ずつ、特に一枚ずつ駆動IC211、212を搭載するので、製造工程が簡略化されて歩留まりを高めることが出来、また、小型サイズのFPC50、51をコンパクトにインク吐出部100上に配列することが出来る。特に、インク吐出部100の同一面内において各FPC50、51とインク吐出部100との接続部500、510がお互いに平行になるようにFPC50、51を配置することで、FPC間の接続配線251を容易に短くして省スペース化を図り、同時に、データ転送速度及びデータ信号の品質維持を図ることが出来る。
【0048】
また、各FPC50、51上の配線形状を同一とすることで、FPC及び駆動ICの量産を低コスト且つ容易に行うことが出来る。
【0049】
また、駆動IC211、212内に設けられたシフトレジスター221のデータ入力方向が入力方向信号DIRを用いて切り替え可能に構成されることで、カスケード接続される2つのシフトレジスターを備えた隣接するFPC間の接続配線251を短くすることができ、従って、複数のFPC50、51をインク吐出部100上にコンパクトに配列することが出来る。
【0050】
また、駆動IC211、212に印加された共通電圧COM(接地電圧GND)により駆動IC211の領域を分割し、駆動電圧VH1、VH2などの高電圧が印加される部分と、画像データが流れるデータバス504、505やデータパッド2111、2112の配置される部分とを分離することで、画像データへのノイズの混入を低減させることが出来る。
【0051】
また、特に、データバス504、505およびデータパッド2111、2112の設けられる位置を、駆動IC211の両端部における共通電圧入出力パッド2115の配置位置より更に辺縁部とすることで、データバス504、505及びデータパッド2111、2112をノイズ発生部分から離隔するとともに、駆動電圧を出力する個別配線507とデータバス504、505とを容易に配列することが出来る。
【0052】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のインクジェットヘッドについて説明する。
図8は、第2実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【0053】
第2実施形態のインクジェットヘッド1におけるFPC50、51a、52、53aの配置は、第1実施形態のインクジェットヘッド1におけるFPC50〜53の配置において、FPC51、53をそれぞれFPC51a、53aに置き換えて、接続部510aでインク吐出部100と接続したものと同一であり、説明を省略する。
【0054】
この第2実施形態のインクジェットヘッド1において、図8(b)に示すFPC50の配線パターンは、第1実施形態のインクジェットヘッド1におけるFPC50の配線パターンと同一であり、同一符号を付して説明を省略する。一方、FPC51aの配線パターンは、図8(a)に示すように、データバス514a、515aの位置が第1実施形態のFPC51におけるデータバス514、515の位置とは異なっている。即ち、第2実施形態のインクジェットヘッド1のFPC51aにおいて、データバス515aは、右側の共通出力バス518の更に右側に設けられ、データバス514aは、左側の共通入力バス511の更に左側に設けられている。また、このような配置に伴って、データバス515aは、信号SBをシフトレジスター221に入力し、データバス514aは、信号SAをシフトレジスター221から出力する。即ち、画像データは、シフトレジスター221を図8(a)において右から左へ流れる。
【0055】
上記のようなFPC50、51aによると、FPC50に設けられた第1の駆動IC211からインク吐出部100に出力される画像データは、接続部500の左端部からインク吐出部100に送られ、インク吐出部100からFPC51へ入力される画像データは、接続部510の右端部から取得される。そして、インク吐出部100上の接続配線251aは、これらの2点間を繋ぐように設けられている。
【0056】
このような第2実施形態のインクジェットヘッド1に用いられるFPC50、51a、52、53aの配線パターンは、FPC50、52とFPC51a、53aとではそれぞれ異なることになる。また、FPC50のシフトレジスター221とFPC51aのシフトレジスター221とのカスケード接続に利用される接続配線251aは、実施形態1のインクジェットヘッド1において形成された接続配線251と比較して長くなる。一方、FPC50、51a、52、53a上に設けられたシフトレジスター221におけるデータの入力方向は、全て同一となり、入力方向信号DIRによる制御が不要となる。
【0057】
上記のように、第2実施形態のインクジェットヘッド1によれば、複数の駆動IC211、212をそれぞれFPC50、51a上に配置し、FPC50、51aの一端をインク吐出部100に接続する。そして、カスケード接続される駆動IC同士では、データをインク吐出部100に設けられた接続配線251aを介して送信する。この接続配線251aは、必ずしもFPC間を最短で繋ぐものではないが、代わりに、シフトレジスター221における入力方向の制御を行う必要がない。従って、容易な構成でインク吐出部100の上面にコンパクトに駆動回路210aを配置することが出来る。
【0058】
[変形例]
次に、第2実施形態のインクジェットヘッドの変形例を示す。
図9には、変形例のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置と、駆動ICへの信号の入出力配線を示す。
【0059】
図9(a)に示すように、この変形例のインクジェットヘッドでは、インク吐出部100の上面に3枚一組のFPCが接続されている。即ち、FPC50とFPC51aとの間にFPC55が更に設けられ、FPC52とFPC53aとの間にFPC56が更に設けられている。
【0060】
上記第1実施形態、及び、第2実施形態のインクジェットヘッドでは、2枚の駆動ICをカスケード接続したが、このように、3枚以上の駆動ICをカスケード接続することも可能である。このような場合、両端のFPC上に設けられた駆動IC以外の駆動ICは、両側に隣接する駆動ICとそれぞれ接続配線を介して接続される。
【0061】
図9(b)に示すように、中間に設けられたFPC55上には、中央部に駆動IC215が設けられ、この駆動IC215に対しインク吐出部100とは反対の側には、共通入力バス551、553と、転送クロック信号DCLK、ラッチ信号LATなどの種々の制御信号を入力する制御信号入力バス552とが設けられて駆動IC215に接続されている。一方、駆動IC215と、FPC55がインク吐出部100に接続される接続部550との間には、共通出力バス556、558と、信号SAについてのデータバス555と、信号SBについてのデータバス554と、256個の駆動電圧波形を個別電極15に出力する個別配線557とが設けられている。
【0062】
データバス555は、FPC51aにおけるデータバス515aと接続配線255により接続されている。また、データバス554は、FPC50におけるデータバス505と接続配線251aで接続されている。
【0063】
上記のようなFPC50、55、51aによると、FPC50上の第1の駆動IC211からインク吐出部100に入力された画像データは、FPC55の接続部550において右端部からFPC55のデータバス554を介して駆動IC215に右側から入力される。そして、駆動IC215の左側から出力されたデータは、データバス555を介して接続部550の左端部から再びインク吐出部100に戻される。更に、このデータは、インク吐出部100上を接続配線255によりFPC51aのデータバス515aに送られて、図8(a)と同様に、駆動IC212に右側から入力される。駆動IC212に入力されたデータは、駆動IC212の左側から出力されて、データバス514aによって外部に出力される。
【0064】
このように、変形例のインクジェットヘッドによれば、駆動IC215に対する2本のデータバス554、555をいずれも接続部550を介してインク吐出部100に接続するので、この駆動IC215を搭載したFPC55を両端のFPC50、51aの間に挟んで配置することによって、3個以上の駆動ICをカスケード接続させることができる。
【0065】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のインクジェットヘッドについて説明する。
図10は、第3実施形態のインクジェットヘッドにおいて駆動ICを搭載したFPCの配置を示す図である。また、図11は、第3実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
【0066】
図10に示すように、第3実施形態のインクジェットヘッド1において、FPC50、52は、インク吐出部100の表側の面(図10において、上側の面)にそれぞれ設けられている。また、FPC51b、53bは、インク吐出部100の裏面(図10において、下側の面)に、それぞれFPC50、52のインク吐出部100に対して対称な位置に設けられている。
【0067】
図11(a)に示すように、FPC50上の配線は、第1、第2実施形態におけるFPC50上の配線と同一であり、同一符号を付して説明を省略する。一方、図11(b)に示すように、FPC51b上の配線は、第2実施形態におけるFPC51a上の配線と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
本実施形態のインクジェットヘッド1におけるFPC50とFPC51bとの間には、インク吐出部100の表面でデータバス505に接続された接続配線251bと、インク吐出部100を貫通する金属端子252と、インク吐出部100の裏面でデータバス515aと接続された接続配線251cとが設けられている。金属端子252は、例えば、TSV(Through Silicon Via)である。
【0069】
このような構成により、FPC50上の第1の駆動IC211からデータバス505によりインク吐出部100に出力されたデータは、接続配線251b、金属端子252、及び、接続配線251cを介してデータバス515aに入力されて、第2の駆動IC212のシフトレジスター221へ送られる。
【0070】
このように、第3実施形態のインクジェットヘッド1によれば、インク吐出部100のFPC50、51b、52、53bを当該インク吐出部100の上面と下面とに別個に配置することが出来るので、多くのFPCをバランスよくインク吐出部100に接続して多くの駆動電圧波形出力を高集積で出力させることが出来る。また、カスケード接続された複数のICチップ間の接続配線251b、251c、252の長さを短くすることが出来るので、画像データ入力時の遅延を抑えることが出来る。
【0071】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、各FPCに一個ずつ駆動ICを設けることとしたが、例えば、FPCの両面に一枚ずつ複数の駆動ICを設けることも可能である。また、各FPCに設けられる駆動IC及び配線は、上記実施の形態では、駆動IC及び配線を全てFPCの下面側に設けられることとしたが、上面側に設けることとしてもよいし、上面側に設けるものと下面側に設けられるものとが混在してもよい。なお、FPCの上面側に駆動IC及び配線が設けられる場合には、接続部において配線とインク吐出部とを接続するためのTSVなどを更に設けることになる。
【0072】
また、上記実施の形態では、各FPCは、接続部がインク吐出部100に各々平行になるように配列されることとしたが、インクジェットヘッド1の形状などに応じて対応する2枚を直角に配置させるなど、他の位置関係に置くことも出来る。
【0073】
また、上記実施の形態では、一色のインクを吐出するための駆動回路210a〜210dについて説明したが、例えば、CMYKの各色に対して同様な駆動回路を設けることとしてもよい。また、色の数やカスケード接続される駆動ICチップの数などは、任意に設定することが出来る。例えば、K色に対する駆動回路についてカスケード接続される駆動ICチップの数と、CMY各色に対する駆動回路についてカスケード接続される駆動ICチップの数とを異なるものとする場合でも利用することが出来る。
その他、上記実施の形態で示した具体的な配置、構造、数値などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 インクジェットヘッド
10 ヘッド基材
11 ノズル
12 圧力室
13 振動板
14 共通電極
15 個別電極
16 圧電素子
17 バンプ
20 配線基材
21 孔部
22 バンプ
23 下部配線
24 金属端子
25 上部配線
30 接着樹脂層
40 インク室
50〜53、51a、53a、55、56 FPC
100 インク吐出部
110a〜110d ノズル列
200、210a〜210d 駆動回路
211、212、215 駆動IC
221 シフトレジスター
222 ラッチ回路
223 波形選択部
231 バッファーアンプ
251、251a〜251c、255 接続配線
252 金属端子
500、510、510a、550 接続部
501、503、511、513、551、553 共通入力バス
502、512、552 制御信号入力バス
504、505、514、514a、515、515a、554、555 データバス
506、508、516、518、556、558 共通出力バス
507、517、557 個別配線
2111、2112 データパッド
2113 信号入力パッド
2114 電源パッド
2115 共通電圧入出力パッド
2116 駆動電圧波形出力パッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板には、前記複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、
前記複数の駆動部は、2以上の前記駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の当該駆動部群に含まれる前記駆動部は、前記データ入出力配線と、前記インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される
ことを特徴とするインクジェットヘッド。
【請求項2】
前記複数の駆動部は、当該駆動部の数と同数の前記配線基板に各々所定数ずつ形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項3】
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部の同一面に接続されている
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項4】
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部との接続部が各々互いに平行になるように配置される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。
【請求項5】
前記複数の配線基板は、各々同一の配線形状を有する
ことを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。
【請求項6】
前記複数の駆動部は、第1の前記データ入出力配線と第2の前記データ入出力配線とが両端にそれぞれ接続されたシフトレジスターを各々備え、
前記シフトレジスターは、制御信号に従ってデータの入力方向を切り替えることが可能であり、
第1の前記駆動部のシフトレジスターから前記第1のデータ入出力配線に出力されたデータは、前記第1の駆動部と同一の前記駆動部群に属する第2の前記駆動部の前記第1のデータ入出力配線に前記接続配線を介して入力され、当該第2の駆動部におけるシフトレジスターでは、前記第1の駆動部におけるシフトレジスターと反対向きにデータが入力される
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
【請求項7】
前記駆動部には、共通電圧が供給され、
当該駆動部の一部には、前記駆動部を複数の領域に分割するように前記共通電圧が印加される領域が設けられ、
前記第1のデータ入出力配線及び前記第2のデータ入出力配線は、当該駆動部における他の配線とは異なる前記複数の領域に分離されて配置される
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。
【請求項8】
前記配線基板には、前記所定数の負荷に対して個別に印加される駆動電圧を前記駆動部から出力する個別電圧配線と、全ての前記負荷に対して共通の電圧を出力する共通電圧配線とが形成され、前記共通電圧配線は、前記個別電圧配線と、前記データ入出力配線との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。
【請求項9】
前記駆動部において、前記データ入出力配線に接続されるデータパッドは、前記共通電圧配線に接続される共通電圧入力パッドの位置よりも当該駆動部の端部寄りに形成されている
ことを特徴とする請求項8に記載のインクジェットヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−10228(P2013−10228A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143654(P2011−143654)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】