説明

インクジェット式記録装置

【課題】紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドを含む複数のヘッドを備え、それらヘッドが互いに独立してキャリッジに搬送されるインクジェット式記録装置において、構成の小型化を図る。
【解決手段】インクジェットプリンタは、キャリッジ30とインクヘッド40との間に架け渡されてキャリッジ30とインクヘッド40とを着脱自在に連結する第1の連結機構61と、インクヘッド40に取り付けられた紫外線発光ダイオード51とを備えている。紫外線発光ダイオード51は、キャリッジ30とインクヘッド40とが連結されているときに、第1の連結機構61の前方に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット式記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、記録用紙等の記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、記録媒体を切断するカッティングヘッドとを備えたインクジェット式記録装置が知られている(例えば特許文献1参照)。インクヘッドおよびカッティングヘッドは、所定方向に延びるガイドレールに係合しており、当該ガイドレールに沿って移動するキャリッジによって搬送される。特許文献1には、キャリッジがカッティングヘッドに内蔵されたインクジェット式記録装置が開示されている。
【0003】
上記インクジェット式記録装置では、インクヘッドおよびカッティングヘッドは、互いに着脱自在に構成されている。インクヘッドによる印刷の際には、カッティングヘッドとインクヘッドとが連結される。そして、インクヘッドは、カッティングヘッドに内蔵されたキャリッジにより、カッティングヘッドと一体となって走査方向に搬送される。インクヘッドは、走査方向に移動しながら、記録媒体にインク滴を吐出する。一方、記録媒体を切断する際には、カッティングヘッドとインクヘッドとの連結が解除される。そして、インクヘッドは所定の退避位置、すなわちホームポジションにて待機し、カッティングヘッドのみが内蔵のキャリッジによって搬送される。
【0004】
インクヘッドから吐出されるインクとして、紫外線が照射されると硬化するインク(以下、紫外線硬化インクという)を用いるインクジェット式記録装置が知られている(例えば特許文献2参照)。紫外線硬化インクを用いるインクジェット式記録装置では、インクヘッドから吐出したインクを記録媒体上で硬化させるために、紫外線を照射する装置(以下、紫外線照射装置という)を備えている。紫外線照射装置として、インクヘッドに取り付けられ、インクヘッドと一体となって走査方向に搬送されるものが知られている。このような紫外線照射装置によれば、記録媒体の必要箇所のみに紫外線を照射することができ、紫外線の無駄な照射を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−56642号公報
【特許文献2】特開2005−144679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に開示されたインクジェット式記録装置では、インクヘッドによる印刷の際には、カッティングヘッドが不要であるにも拘わらず、キャリッジはインクヘッドおよびカッティングヘッドの両方を搬送しなければならない。そのため、キャリッジの負荷が大きくなってしまう。特に、インクヘッドに紫外線照射装置を取り付けた場合、キャリッジはインクヘッド、紫外線照射装置、およびカッティングヘッドを搬送しなければならず、その負荷はより大きくなってしまう。
【0007】
そこで、キャリッジをカッティングヘッドから独立させ、インクヘッドによる印刷の際にはキャリッジをインクヘッドにのみ連結させ、記録媒体の切断の際にはキャリッジをカッティングヘッドにのみ連結させることが考えられる。しかし、キャリッジをインクヘッドに着脱自在に連結するための連結機構および紫外線照射装置について、何らの工夫も施さなければ、インクジェット式記録装置の大型化を招くおそれがある。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドを含む複数のヘッドを備え、それらヘッドが互いに独立してキャリッジに搬送されるインクジェット式記録装置において、構成の小型化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るインクジェット式記録装置は、左右方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールにスライド自在に係合し、記録媒体に向かって紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドと、前記ガイドレールにスライド自在に係合する他のヘッドと、前記ガイドレールに沿って移動するキャリッジと、前記キャリッジと前記インクヘッドとの間に架け渡されて前記キャリッジと前記インクヘッドとを着脱自在に連結する第1の連結機構と、前記キャリッジと前記他のヘッドとを着脱自在に連結する第2の連結機構と、前記インクヘッドに対して前記インクヘッドと共に移動するように取り付けられ、前記第1の連結機構によって前記キャリッジと前記インクヘッドとが連結されているときに前記第1の連結機構の前方、後方または下方に位置し、前記インクヘッドから前記記録媒体に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する紫外線照射装置と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドと他のヘッドとを備え、それらヘッドが互いに独立してキャリッジに搬送されるインクジェット式記録装置において、構成の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】インクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】実施形態1に係るインクジェットプリンタの内部構成を示す平面図である。
【図3】キャリッジおよびインクヘッドの平面図である。
【図4】キャリッジおよびインクヘッドの正面図である。
【図5】キャリッジおよびカッティングヘッドの平面図である。
【図6】キャリッジおよびカッティングヘッドの正面図である。
【図7】キャリッジの連結動作を説明するための正面図である。
【図8】キャリッジが第2の反転位置に移動したときの平面図である。
【図9】実施形態2に係るインクジェットプリンタの内部構成を示す平面図である。
【図10】他の実施形態に係るインクヘッドおよび紫外線発光ダイオードの平面図である。
【図11】他の実施形態に係るインクヘッドおよび紫外線発光ダイオードの平面図である。
【図12】キャリッジおよび他のインクヘッドの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
(インクジェットプリンタの構成)
図1に示す本実施形態に係るインクジェット式記録装置は、いわゆるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ1である。後述するように、インクジェットプリンタ1はインクヘッド40(図2参照)とカッティングヘッド70とを備え、記録用紙5に対する印刷と切り取り加工とを実行することができる。なお、図1に示す符号Yは主走査方向を示し、符号Xは、主走査方向Yと直交する方向である副走査方向を示す。
【0013】
インクジェットプリンタ1は、主走査方向に延びるケーシング10Aを有する本体10と、本体10を支持する脚11とを備えている。本体10の右側には、操作パネル12が設けられている。
【0014】
図示は省略するが、操作パネル12には、操作状態を表示する表示部、インクヘッド40およびカッティングヘッド70の位置を指定するカーソルキー、画像データの信号に基づいて印刷または切り抜きを開始すべき所定部位の領域を指定するための開始領域設定キー、設定された開始領域からの印刷または切り抜きを開始するための作動開始キー、等が設けられている。
【0015】
本体10の上側部分には、開閉自在なフロントカバー15が取り付けられている。本体10の下側には、記録用紙5を排出する排出口13が形成されている。排出口13の前方かつ下方の位置には、排出口13から排出される記録用紙5を前方斜め下向きに案内するガイド14が設けられている。
【0016】
次に、本体10の内部構成について説明する。図2に示すように、本体10の内部には、主走査方向Yに延びるガイドレール20が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1を正面から見たときに、主走査方向Yは左右方向に対応し、副走査方向Xは前後方向に対応する。そこで以下では、主走査方向Yを左右方向、副走査方向Xを前後方向と適宜称することがある。ガイドレール20の中央部の前方には、プラテン25が配置されている。プラテン25は、インクヘッド40による印刷およびカッティングヘッド70による記録用紙5の切断の際に、記録用紙5を支持する部分である。記録用紙5の印刷および切断は、プラテン25上において行われる。
【0017】
ガイドレール20の右端部分の近傍にはプーリ21が設けられ、ガイドレール20の左端部分の近傍にはプーリ22が設けられている。プーリ21とプーリ22とには、無端状のベルト23が巻き掛けられている。なお、図4等において、符号23aはベルト23の上側部分を表し、符号23bはベルト23の下側部分を表している。プーリ21には、モータ24が連結されている。モータ24がプーリ21を駆動すると、プーリ21とプーリ22との間でベルト23が走行する。モータ24には、制御装置35が通信可能に接続されている。モータ24は正逆回転自在なモータである。制御装置35は、モータ24を制御することにより、後述するキャリッジ30の移動を制御する。なお、本実施形態ではプーリ21が駆動されるが、プーリ22を駆動してもよいことは勿論である。
【0018】
ベルト23には、キャリッジ30が取り付けられている。また、図示は省略するが、キャリッジ30はガイドレール20に係合している。そのため、キャリッジ30は、ベルト23の走行に従って、左右方向に移動する。図3に示すように、キャリッジ30の右側には、右方に延びる連結部材31が固定されている。本実施形態では、連結部材31は、キャリッジ30の前後方向の中央位置よりも後方に配置されている。連結部材31の右端部には、磁石32が取り付けられている。キャリッジ30の左側には、磁石33が取り付けられている。連結部材31、磁石32、および磁石33は、キャリッジ30と別体であってもよく、一体であってもよい。連結部材31、磁石32、および磁石33は、キャリッジ30と外観上明瞭に区別できないものであってもよい。なお、連結部材31、磁石32、および磁石33は、キャリッジ30と一体となって移動する。そのため、キャリッジ30、連結部材31、磁石32、および磁石33の全体を総称して「キャリッジ」と言うこともできる。ただし、本明細書では便宜上、キャリッジ30を連結部材31、磁石32、および磁石33と区別することとする。
【0019】
図2に示すように、プラテン25の左端部および右端部には、記録用紙5を副走査方向Xに送り出す上下一対のローラ26(なお、図2では上側のローラ26のみ図示されている)がそれぞれ配置されている。上下一対のローラ26のうち、いずれか一方のローラ26は自ら回転する駆動ローラであり、他方のローラ26は、当該駆動ローラと共に記録用紙5を挟み込むためのピンチローラである。なお、駆動ローラの動作は制御装置35によって制御される。これらローラ26は、記録用紙5を副走査方向Xに搬送する搬送機構を構成している。なお、上下一対のプーリ26の設置位置は、プラテン25の左端部および右端部に限定される訳ではない。
【0020】
次に、インクヘッド40について説明する。インクヘッド40は、記録用紙5に向かってインクを吐出するヘッドである。インクヘッド40は、インクを吐出するノズル(図示せず)を有する複数のプリントヘッド41と、それらプリントヘッド41を支持するプリントヘッドキャリッジ42とを有している。プリントヘッドキャリッジ42は、左右方向に移動自在なようにガイドレール20に係合している。プリントヘッド41は、上記ノズルからインク滴を下方に向かって吐出する。図示は省略するが、本体10の後部には、インクが充填されたインクカートリッジが取り付けられている。プリントヘッド41は、チューブ(図示せず)等を介して上記インクカートリッジに接続されている。プリントヘッド41には、上記インクカートリッジからインクが供給される。なお、インクヘッド40の吐出動作も制御装置35によって制御される。
【0021】
インクヘッド40は、紫外線が照射されると硬化するインク、すなわち紫外線硬化インクを吐出する。インクジェットプリンタ1は、紫外線照射装置として、第1および第2の紫外線発光ダイオード51,52を備えている。第1の紫外線発光ダイオード51は、連結部材43を介してプリントヘッドキャリッジ42の左側に取り付けられている。第2の紫外線発光ダイオード52は、連結部材44を介してプリントヘッドキャリッジ42の右側に取り付けられている。第1の紫外線発光ダイオード51と第2の紫外線発光ダイオード52とは、互いに前後方向にずれた位置に配置されている。第1の紫外線発光ダイオード51は第2紫外線発光ダイオード52よりも後方に配置されている。
【0022】
図4に示すように、第1の紫外線発光ダイオード51は、ケース53と、ケース53に内蔵された複数の発光素子54と、発光素子54に電気を供給するケーブル55とを備えている。ケーブル55は、ケーブルベア56(図2参照)を介して図示しない電源に接続されている。第2の紫外線発光ダイオード52の構成は、第1の紫外線発光ダイオード51の構成と同様である。両紫外線発光ダイオード51,52の発光動作も制御装置35によって制御される。
【0023】
紫外線発光ダイオード51,52は、キャリッジ30よりもプラテン25に接近している。すなわち、キャリッジ30の下端30bは、紫外線発光ダイオード51,52の下端51b,52bよりも上方に位置している。また、キャリッジ30の下端30bは、紫外線発光ダイオード51,52の発光素子54の下端54bよりも上方に位置している。また、キャリッジ30の下端30bは、インクヘッド40の下端40bよりも上方に位置している。
【0024】
図3に示すように、プリントヘッドキャリッジ42の後側かつ左側には、左方向に延びる連結部材47が設けられている。なお、連結部材47はプリントヘッドキャリッジ42と一体であってもよく、別体であってもよい。連結部材47の少なくとも左端部は、磁性体によって形成されている。そのため、磁石32が連結部材47に接触すると、連結部材47は磁石32によって吸着される。その結果、キャリッジ30とインクヘッド40とは、連結部材31、磁石32および連結部材47を介して、互いに連結されることになる。一方、インクヘッド40が固定された状態でベルト23が走行し、キャリッジ30に左向きの力が加えられると、磁石32は連結部材47から離反する。すなわち、インクヘッド40が後述するホームポジションHP(図2参照)において固定され、キャリッジ30が左側に移動すると、キャリッジ30とインクヘッド40との連結が解除される。このように、連結部材31、磁石32および連結部材47は、キャリッジ30とインクヘッド40とを着脱自在に連結する第1の連結機構61を構成している。第1の連結機構61は、キャリッジ30とインクヘッド40との間に架け渡されるように左右方向に延びている。
【0025】
図3に示すように、第1の連結機構61によってキャリッジ30とインクヘッド40とが連結されているときに、第1の連結機構61は紫外線発光ダイオード51の後方に位置する。言い換えると、紫外線発光ダイオード51と第1の連結機構61とは、インクヘッド40がキャリッジ30に搬送されるときに、前後に重なるような位置に配置されている。ただし、第1の連結機構61と紫外線発光ダイオード51とは、前後に重なるような位置になくてもよく、上下方向に関して互いにずれた位置に配置されていてもよい。このような配置であっても、第1の連結機構61および紫外線発光ダイオード51の位置は、平面視において前後に重なる位置となる。
【0026】
次に、カッティングヘッド70について説明する。カッティングヘッド70は、記録用紙5を切断するヘッドである。記録用紙5の切り抜き加工を行う際には、キャリッジ30によってカッティングヘッド70を主走査方向Yに移動させるとともに、ローラ26によって記録用紙5を副走査方向Xに移動させる。これにより、カッティングヘッド70を記録用紙5に対して二次元的に移動させることができ、記録用紙5の任意の箇所を切断したり、切り抜いたりすることができる。図6に示すように、カッティングヘッド70は、カッター72と、カッター72を支持するケース71とを備えている。ケース71は、ガイドレール20に係合している。そのため、カッティングヘッド70は、ガイドレール20によって主走査方向Yにガイドされる。
【0027】
ケース71における少なくとも磁石33と対向する部分は、磁性体からなっている。そのため、キャリッジ30に設けられた磁石33がケース71と接触すると、ケース71は磁石33によって吸着される。その結果、キャリッジ30とカッティングヘッド70とは、磁石33を介して互いに連結されることになる。一方、カッティングヘッド70が固定された状態でベルト23が走行し、キャリッジ30に右向きの力が加えられると、磁石33はケース71から離反する。すなわち、カッティングヘッド70が後述するホームポジションHC(図2参照)において固定され、キャリッジ30が右側に移動すると、キャリッジ30とカッティングヘッド70との連結が解除される。このように、磁石33は、キャリッジ30とカッティングヘッド70とを着脱自在に連結する第2の連結機構を構成している。
【0028】
(インクジェットプリンタの動作)
次に、インクジェットプリンタ1の動作について説明する。前述したように、インクジェットプリンタ1は、インクヘッド40による印刷と、カッティングヘッド70による切り抜き加工とを実行することができる。
【0029】
印刷時には、カッティングヘッド70は、キャリッジ30から切り離された状態でホームポジションHC(図2参照)において待機する。なお、本実施形態では、本体10内の左端部分がカッティングヘッド70のホームポジションとなる。図7に模式的に示すように、カッティングヘッド70には係止部材75が設けられ、本体10の左端部には、カッティングヘッド70の係止部材75と係脱可能な係止部材28が設けられている。切り抜き加工の終了時には、カッティングヘッド70はキャリッジ30によってホームポジションHCに搬送される。そして、カッティングヘッド70がホームポジションHCに到達すると、係止部材28が非係止状態(図7にて仮想線で示す状態)から係止状態(図7にて実線で示す状態)となり、カッティングヘッド70の係止部材75と係合する。この状態でキャリッジ30が右方に移動すると、キャリッジ30の磁石33の磁力に抗して、キャリッジ30がカッティングヘッド70から離反する。これにより、カッティングヘッド70はホームポジションHCに残り、ホームポジションHCにおいて待機することになる。
【0030】
印刷時には、インクヘッド40はキャリッジ30に連結される。キャリッジ30とインクヘッド40との連結は、インクヘッド40のホームポジションHPにおいて行われる。本実施形態では、本体10内の右端部分がインクヘッド40のホームポジションHPとなる。
【0031】
図示は省略するが、本体10内の右端部分の下側には、キャップが配置されている。インクヘッド40は、ホームポジションHPにおいて待機しているときに、上記キャップの上方に位置する。そして、少なくともインクヘッド40のプリントヘッド41は、上記キャップによって下方から覆われる。これにより、プリントヘッド41におけるインクの乾燥が抑制される。
【0032】
また、図2に示すように、プラテン25と上記キャップとの間には、上向きに開口した容器16と、ワイパー17とが配置されている。容器16は、プリントヘッド41から吐出されるインクを受けるものである。プリントヘッド41内のインクが空気に触れると、インクの粘度が増加する。しかし、インクの粘度が増加すると、インクヘッド40の吐出性能が変化してしまうおそれがある。そこで、インクヘッド40は、吐出性能の信頼性向上のために、容器16に向かってインクを吐出する動作を適宜行う。容器16は、そのような動作時にインクヘッド40から吐出されるインクを回収するものである。ワイパー17は、プリントヘッド41のノズル面を清掃するものである。インクヘッド40がワイパー17の上方を通過すると、プリントヘッド41がワイパー17によって適度に擦られ、プリントヘッド41に付着している不要なインク等が除去される。
【0033】
上述の通り、本実施形態では、本体10内の右端部分がインクヘッド40のホームポジションHPとなっている。ただし、カッティングヘッド70のホームポジションHCとインクヘッド40のホームポジションHPとは、逆であってもよい。すなわち、カッティングヘッド70のホームポジションHCが本体10内の右端部分であり、インクヘッド40のホームポジションHPが本体10内の左端部分であってもよい。
【0034】
インクヘッド40がホームポジションHPに待機しているときにキャリッジ30がガイドレール20に沿って右方に移動していくと、やがてキャリッジ30に設けられた磁石32がインクヘッド40の連結部材47と接触し、磁石32によってキャリッジ30とインクヘッド40とが連結される。図7に示すように、インクヘッド40には係止部材45が設けられ、本体10の右端部には係止部材45と係脱可能な係止部材27が設けられている。なお、図7では、ベルト23および紫外線発光ダイオード51,52の図示は省略している。印刷時には、係止部材27が非係止状態(図7にて実線で示す状態)となり、インクヘッド40の係止部材45と本体10の係止部材27との係合が解除される。そのため、キャリッジ30が主走査方向に移動すると、インクヘッド40もキャリッジ30と一体となって主走査方向に移動することになる。
【0035】
インクヘッド40は、主走査方向Yに往復移動しながら、記録用紙5に向かってインク滴を吐出する。記録用紙5は、インクヘッド40の往復移動に伴い、ローラ26によって副走査方向Xに搬送される。例えば、インクヘッド40が主走査方向Yの一方から他方へ移動すると、記録用紙5が所定長さだけ前方へ搬送され、続いてインクヘッド40が反転して他方から一方へ移動すると、記録用紙5が再び所定長さだけ前方へ搬送され、以下同様の動作が繰り返される。これにより、記録用紙5上に2次元の画像等が形成される。また、インクヘッド40の主走査方向Yの移動に伴い、紫外線発光ダイオード51,52が適宜発光する。これにより、記録用紙5に吐出されたインク滴に紫外線が照射される。そして、記録用紙5上のインク滴は硬化し、記録用紙5に定着する。
【0036】
切り抜き加工の時には、インクヘッド40は、キャリッジ30から切り離された状態でホームポジションHPにおいて待機する。印刷動作の終了時には、インクヘッド40はキャリッジ30によってホームポジションHPに搬送される。そして、インクヘッド40がホームポジションHPに到達すると、係止部材27が非係止状態(図7にて実線で示す状態)から係止状態(図7にて仮想線で示す状態)となり、インクヘッド40の係止部材45と係合する。この状態でキャリッジ30が左方に移動すると、キャリッジ30に設けられた磁石32の磁力に抗して、キャリッジ30がインクヘッド40から離反する。これにより、インクヘッド40はホームポジションHPに残り、ホームポジションHPにおいて待機することになる。
【0037】
切り抜き加工の時には、カッティングヘッド70はキャリッジ30に連結される。キャリッジ30とカッティングヘッド70との連結は、カッティングヘッド70のホームポジションHCにおいて行われる。カッティングヘッド70がホームポジションHCに待機しているときにキャリッジ30がガイドレール20に沿って左方に移動していくと、やがてキャリッジ30に設けられた磁石33がカッティングヘッド70と接触し、この磁石33によってキャリッジ30とカッティングヘッド70とが連結される。切り抜き加工の際には、係止部材28が非係止状態となり、カッティングヘッド70の係止部材75と本体10の係止部材28との係合が解除される。そのため、キャリッジ30が主走査方向Yに移動すると、カッティングヘッド70もキャリッジ30と一体となって主走査方向Yに移動することになる。
【0038】
カッティングヘッド70が記録用紙5の所定の位置に移動すると、カッティングヘッド70のカッター72(図6参照)が下降し、記録用紙5を切り込む。そして、カッター72が記録用紙5を切り込んだ状態のまま、カッティングヘッド70が主走査方向Yに移動すると共に、ローラ26によって記録用紙5が副走査方向Xに搬送される。これにより、記録用紙5が所定形状に切断される。
【0039】
なお、カッティングヘッド70に連結されたキャリッジ30は、ガイドレール20の左端側に位置する第1の反転位置P1(図2参照)と、ガイドレール20の右端側に位置する第2の反転位置P2との間を往復するように制御される。なお、図2に示す第1の反転位置P1は一例である。第1の反転位置P1は、図2に示す位置に限定される訳ではない。図8は、カッティングヘッド70に連結されたキャリッジ30が第2の反転位置P2に移動したときの状態を表している。図8に示すように、カッティングヘッド70に連結されたキャリッジ30は、第2の反転位置P2に移動したときに、紫外線発光ダイオード51から離間した状態を保ちつつ、その前端30fが紫外線発光ダイオード51の後端51cよりも前方に位置する。言い換えると、第2の反転位置P2におけるキャリッジ30の少なくとも一部は、紫外線発光ダイオード51に対して、前後方向に関してオーバーラップする。
【0040】
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1によれば、キャリッジ30は、印刷時にはインクヘッド40のみを搬送し、切断時にはカッティングヘッド70のみを搬送する。そのため、キャリッジ30の負荷を低減することができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、図3に示すように、第1の連結機構61によってキャリッジ30とインクヘッド40とが連結されているときに、紫外線発光ダイオード51は第1の連結機構61の前方に位置する。よって、キャリッジ30、第1の連結機構61、インクヘッド40、および紫外線発光ダイオード51の全体の左右方向長さを短く抑えることができる。したがって、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッド40とカッティングヘッド70とを利用可能なインクジェットプリンタ1において、キャリッジ30の負荷低減とコンパクト化との両立を図ることができる。
【0042】
なお、紫外線発光ダイオード51は、第1の連結機構61によってキャリッジ30とインクヘッド40とが連結されているときに、第1の連結機構60の後方または下方に位置するように構成されていてもよい。言い換えると、第1の連結機構60は、キャリッジ30とインクヘッド40とを連結しているときに、紫外線発光ダイオード51の前方に位置してもよく、上方に位置してもよい。このような形態であっても、上述の効果を得ることができる。
【0043】
図4に示すように、キャリッジ30の下端30bは、紫外線発光ダイオード51,52の下端51b,52bよりも上方に位置している。このように、キャリッジ30が比較的上方に配置されていることにより、キャリッジ30と記録用紙5との接触をより確実に防止することができる。一方、紫外線発光ダイオード51,52は比較的下方に配置されているので、紫外線の照射効率を向上させることができる。
【0044】
また、キャリッジ30の下端30bは、インクヘッド40の下端40bよりも上方に位置している。上述の通り、キャリッジ30が比較的上方に配置されていることにより、キャリッジ30と記録用紙5との接触をより確実に防止することができる。一方、インクヘッド40は比較的下方に配置されているので、記録用紙5に対するインク滴の着弾位置のずれをより効果的に抑制することができる。したがって、印刷の品質向上を図ることができる。
【0045】
図8に示すように、本実施形態によれば、カッティングヘッド70に連結されたキャリッジ30は、第2の反転位置P2に移動したときに、紫外線発光ダイオード51から離間した状態を保ちつつ、その前端30fが紫外線発光ダイオード51の後端51cよりも前方に位置する。このように、キャリッジ30がインクヘッド40に最も近づいた位置に移動しても、キャリッジ30と紫外線発光ダイオード51とは離間しているので、それらの干渉が確実に避けられる。一方、キャリッジ30と紫外線発光ダイオード51とは、前後方向に関してオーバーラップした位置関係にある。そのため、キャリッジ30、紫外線発光ダイオード51、およびインクヘッド40の全体の前後方向長さを短く抑えることができる。よって、インクジェットプリンタ1のコンパクト化を図ることができる。
【0046】
図3に示すように、ガイドレール20はインクヘッド40の前後方向の中間位置よりも後方に配置され、第1の連結機構60は、紫外線発光ダイオード51の前端51aよりも後方に配置されている。このように、第1の連結機構60がガイドレール20の比較的近傍に配置されているので、第1の連結機構60におけるがたつきは生じにくい。よって、キャリッジ30とインクヘッド40との連結の信頼性を向上させることができる。
【0047】
同様に、ガイドレール20はインクヘッド40の前後方向の中間位置よりも後方に配置され、第2の連結機構である磁石33は、紫外線発光ダイオード51の前端51aよりも後方に配置されている。このように、第2の連結機構である磁石33もガイドレール20の比較的近傍に配置されているので、キャリッジ30とカッティングヘッド70との連結についても、信頼性を向上させることができる。
【0048】
<実施形態2>
図9に示すように、実施形態2に係るインクジェット式記録装置は、実施形態1のインクジェットプリンタ1において、プラテン25の前方に、左右方向に延びる紫外線発光ダイオード29を設けたものである。その他の部分の構成は実施形態1と同様であるので、以下では、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
【0049】
紫外線発光ダイオード29は、本体10のケーシング10Aに固定されている。紫外線発光ダイオード29は、ガイドレール20よりも前方においてガイドレール20と平行に延びている。図示は省略するが、紫外線発光ダイオード29は、左右方向に配列された複数の発光素子を有している。紫外線発光ダイオード29は、左右方向に関して、カッティングヘッド70のホームポジションHCとインクヘッド40のホームポジションHPとの間に配置されている。
【0050】
紫外線発光ダイオード29は、記録用紙5がローラ26によって前方に搬送されてくる際に、記録用紙5上の紫外線硬化インクに紫外線を照射する。紫外線硬化インクはある程度の粘性を有している。そのため、インクヘッド40から記録用紙5に吐出された直後の紫外線硬化インクは、記録用紙5上に均一に広がりにくく、その表面には凹凸が生じやすい。しかし、ある程度の時間が経過すると、紫外線硬化インクは記録用紙5上に均一に広がり、その表面は滑らかとなる。この状態で紫外線を照射すると、印刷の仕上がり状態を滑らかな状態にすることができる。紫外線発光ダイオード29は、例えば、このように表面が滑らかな印刷面を形成する目的等に用いられる。
【0051】
本実施形態によれば、実施形態1と同様の効果を得ることができる。加えて、例えば表面が滑らかな印刷面を形成することができる等、実施形態1よりも多様な印刷が可能となる。紫外線発光ダイオード29は、カッティングヘッド70のホームポジションHCよりも右方に配置され、また、プリントヘッド40のホームポジションHPよりも左方に配置されている。そのため、インクヘッド40をホームポジションHPに移動させることにより、紫外線発光ダイオード29に邪魔されることなくインクヘッド40または紫外線発光ダイオード51,52のメンテナンスを行うことができる。同様に、カッティングヘッド70をホームポジションHCに移動させることにより、紫外線発光ダイオード29に邪魔されることなくカッティングヘッド70のメンテナンスを行うことができる。
【0052】
なお、本実施形態においても、インクヘッド40の左側に紫外線発光ダイオード51が取り付けられ、インクヘッド40の右側に紫外線発光ダイオード52が取り付けられている。すなわち、本実施形態では、紫外線照射装置として、紫外線発光ダイオード51、紫外線発光ダイオード52、および紫外線発光ダイオード29が設けられている。しかし、紫外線発光ダイオード51および紫外線発光ダイオード52のうち、いずれか一方を省略してもよい。
【0053】
<その他の実施形態>
図3に示すように、前記各実施形態では、第2の紫外線発光ダイオード52は第1の紫外線発光ダイオード51よりも前方に配置されていた。しかし、第1の紫外線発光ダイオード51と第2の紫外線発光ダイオード52との前後の位置関係は、特に限定されない。図10に示すように、第1の紫外線発光ダイオード51および第2の紫外線発光ダイオード52の前後の位置が同じであってもよい。また、図11に示すように、第2の紫外線発光ダイオード52が第1の紫外線発光ダイオード51よりも後方に配置されていてもよい。
【0054】
前記各実施形態では、紫外線硬化インクに紫外線を照射する装置は、紫外線発光ダイオードであった。しかし、紫外線照射装置は、紫外線発光ダイオードに限定される訳ではなく、他に種々の照射装置を利用することができる。例えば、紫外線照射装置としてハロゲンランプ等を用いることも可能である。
【0055】
前記各実施形態では、インクジェットプリンタ1に設けられた複数のヘッドのうち、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッド40以外のヘッドは、カッティングヘッド70であった。しかし、紫外線硬化インクを吐出するインクヘッド40以外の他のヘッドは、カッティングヘッド70に限られない。例えば図12に示すように、他のヘッドは、紫外線硬化インクと異なるインクを吐出するインクヘッド48であってもよい。これにより、紫外線硬化インクおよび他のインクによる印刷が可能なインクジェットプリンタにおいて、前述の効果を得ることができる。
【0056】
<用語の意味>
本明細書において、「記録媒体」とは、その表面または内部にインクが付着することにより、文字や画像等が形成されるものであればよく、その材料は特に限定されない。記録媒体の材料として、例えば、紙、樹脂、アルミ、鉄、木材等を用いることができる。また、記録媒体の形状も何ら限定されない。記録媒体には、紙、ビニールシート、樹脂製シート等のシート状の媒体が含まれる。また、記録媒体には、ガラス板等のサブストレイトも含まれる。
【0057】
ヘッドの「ホームポジション」は、必ずしも一定の位置でなくてもよく、一定領域の任意の位置であってもよい。「ホームポジション」は、一定の位置と、一定の位置領域とを含む意味である。例えば、ヘッドがキャリッジから取り外される位置と、ヘッドが待機している位置と、ヘッドがキャリッジに連結される位置とは、一定領域の位置であればよく、それらが互いに一致していなくてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 インクジェットプリンタ(インクジェット式記録装置)
5 記録用紙(記録媒体)
10A ケーシング
20 ガイドレール
25 プラテン
26 ローラ(搬送機構)
29 紫外線発光ダイオード(紫外線照射体)
30 キャリッジ
33 磁石(第2の連結機構)
35 制御装置
40 インクヘッド
48 他のインクヘッド(他のヘッド)
51 第1の紫外線発光ダイオード(紫外線照射装置)
52 第2の紫外線発光ダイオード
61 第1の連結機構
70 カッティングヘッド(他のヘッド)
72 カッター
HC カッティングヘッドのホームポジション
HP インクヘッドのホームポジション
P1 第1の反転位置
P2 第2の反転位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に延びるガイドレールと、
前記ガイドレールにスライド自在に係合し、記録媒体に向かって紫外線硬化インクを吐出するインクヘッドと、
前記ガイドレールにスライド自在に係合する他のヘッドと、
前記ガイドレールに沿って移動するキャリッジと、
前記キャリッジと前記インクヘッドとの間に架け渡されて前記キャリッジと前記インクヘッドとを着脱自在に連結する第1の連結機構と、
前記キャリッジと前記他のヘッドとを着脱自在に連結する第2の連結機構と、
前記インクヘッドに対して前記インクヘッドと共に移動するように取り付けられ、前記第1の連結機構によって前記キャリッジと前記インクヘッドとが連結されているときに前記第1の連結機構の前方、後方または下方に位置し、前記インクヘッドから前記記録媒体に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する紫外線照射装置と、
を備えたインクジェット式記録装置。
【請求項2】
前記キャリッジの下端は、前記紫外線照射装置の下端よりも上方に位置している、請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
【請求項3】
前記キャリッジの下端は、前記インクヘッドの下端よりも上方に位置している、請求項1または2に記載のインクジェット式記録装置。
【請求項4】
前記キャリッジの移動を制御する制御装置をさらに備え、
前記インクヘッドは、前記ガイドレールの一端側に位置するホームポジションにおいて前記キャリッジに着脱され、前記キャリッジと連結されていないときには前記ホームポジションにて待機し、
前記キャリッジは、前記他のヘッドに連結されると、前記ガイドレールの他端側に位置する第1の反転位置と、前記ホームポジションよりも前記ガイドレールの他端側に位置する第2の反転位置との間を往復するように前記制御装置によって制御され、
前記他のヘッドに連結された前記キャリッジは、前記第2の反転位置に移動したときに、前記紫外線照射装置から離間した状態を保ちつつ、その前端が前記紫外線照射装置の後端よりも前方に位置する、請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項5】
前記ガイドレールは、前記インクヘッドの前後方向の中間位置よりも後方に配置され、
前記第1の連結機構は、前記紫外線照射装置の前端よりも後方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項6】
前記ガイドレールは、前記インクヘッドの前後方向の中間位置よりも後方に配置され、
前記第2の連結機構は、前記紫外線照射装置の前端よりも後方に配置されている、請求項1〜5のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項7】
前記記録媒体が載置されるプラテンを有するケーシングと、
前記記録媒体を前記ガイドレールの軸方向と交差する方向に搬送する搬送機構と、
前記ケーシングに固定され、前記ガイドレールよりも前方において前記ガイドレールと平行に延び、前記搬送機構による前記記録媒体の搬送に伴って、前記インクヘッドから前記記録媒体に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する紫外線照射体と、をさらに備え、
前記インクヘッドは、前記ガイドレールの一端側に位置する第1のホームポジションにおいて前記キャリッジに着脱され、前記キャリッジと連結されていないときには前記第1のホームポジションにて待機し、
前記他のヘッドは、前記ガイドレールの他端側に位置する第2のホームポジションにおいて前記キャリッジに着脱され、前記キャリッジと連結されていないときには前記第2のホームポジションにて待機し、
前記紫外線照射体は、左右方向に関して前記第1のホームポジションと前記第2のホームポジションとの間に配置されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項8】
前記紫外線照射装置は紫外線発光ダイオードである、請求項1〜7のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項9】
前記他のヘッドは、カッターを有し、前記記録媒体に対し前記カッターにより切り抜き加工を行うカッティングヘッドである、請求項1〜8のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。
【請求項10】
前記他のヘッドは、前記記録媒体に向かって紫外線硬化インクと異なるインクを吐出する他のインクヘッドである、請求項1〜8のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−214770(P2010−214770A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64243(P2009−64243)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ケーブルベア
【出願人】(000116057)ローランドディー.ジー.株式会社 (163)
【Fターム(参考)】