説明

インクジェット用インク、インクジェット用インクセット

下記一般式(A)で表される化合物を含有するインクジェット用インクおよびインクジェット用記録材料。
一般式(A)
【化1】


式中、R1〜R3はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。Lは2価の連結基を表す。R1〜R3およびL中の少なくとも1つに、炭素数8以上の基を含有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも染料、水および/または水混和性有機溶媒ならびに下記一般式(A)で表される化合物を含有することを特徴とするインクジェット用インク。
一般式(A)
【化1】


一般式(A)中、R1〜R3はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。Lは2価の連結基を表す。R1〜R3およびL中の少なくとも1つに、炭素数8以上の基を含有する。
【請求項2】
該染料が下記一般式(1)〜(4)で表される染料から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする第1項記載のインクジェット用インク。
一般式(1) (A11-N=N-B11)n−L
一般式(2)
【化2】


一般式(3)
【化3】


一般式(4) A41−N=N−A42−N=N−A43
一般式(1)中、A11およびB11はそれぞれ独立して、置換されていてもよい複素環基を表す。nは1または2を表し、Lは水素原子、1価の置換基、単なる結合または2価の連結基を表す。但し、nが1の場合にはLは水素原子または1価の置換基を表し、A11、B11共に1価の複素環基である。nが2の場合にはLは単なる結合または2価の連結基を表し、A11が1価の複素環基であり、B11が2価の複素環基である。
一般式(2)中、X21,X22,X23およびX24はそれぞれ独立に−SO−Z2、−SO2−Z2、−SO2NR21R22、スルホ基、−CONR21R22、または−COOR21を表す。
2はそれぞれ独立にアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基を表し、各基は更に置換されていてもよい。R21, R22はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基を表し、各基は更に置換されていてもよい。Y21,Y22,Y23およびY24はそれぞれ独立に、一価の置換基を表す。
a21〜a24、b21〜b24は、それぞれX21〜X24およびY21〜Y24の置換基数を表す。a21〜a24はそれぞれ独立に0〜4の数を表すが、全てが同時に0になることはない。 b21〜b24はそれぞれ独立に0〜4の数を表す。なお、a21〜a24およびb21〜b24が2以上の数を表す時、複数のX21〜X24、およびY21〜Y24はそれぞれそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。
一般式(3)中、A31は5員複素環を表す。
B31およびB32は各々、=CR31−、−CR32=を表すか、またはいずれか一方が窒素原子,他方が=CR31−または−CR32=を表す。R35およびR36は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表わし、各基は更に置換基を有していても良い。
G3,R31およびR32は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基(アリールアミノ基、複素環アミノ基を含む)、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、複素環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、複素環スルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、または複素環チオ基を表し、各基は更に置換されていても良い。
R31とR35、またはR35とR36が結合して5または6員環を形成しても良い。
一般式(4)中、A41、A42およびA43は、それぞれ独立に、芳香族基または複素環基を表し、各基は更に置換されていても良い。A41およびA43は一価の基であり、A42は二価の基である。
【請求項3】
一般式(2)で表される染料が下記一般式(5)で表される染料であることを特徴とする請求項2記載のインクジェット用インク。
一般式(5)
【化4】


一般式(5)において、X51〜X54、Y51〜Y58およびM1は一般式(2)の中のX21〜X24、Y21〜Y24およびMとそれぞれ同義である。a51〜a54はそれぞれ独立に1または2の整数を表す。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のインクを含むことを特徴とするインクジェット用インクセット。
【請求項5】
支持体上にインク受容層を有するインクジェット用記録材料において、該インク受容層が下記一般式(A)で表される化合物を含有することを特徴とするインクジェット用記録材料。
一般式(A)
【化5】


式中、R1〜R3はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。Lは2価の連結基を表す。R1〜R3およびL中の少なくとも1つに、炭素数8以上の基を含有する。
【請求項6】
インク受容層が、更に水溶性樹脂を含有する請求項5に記載のインクジェット用記録材料。
【請求項7】
水溶性樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、エーテル結合を有する樹脂、カルバモイル基を有する樹脂、カルボキシル基を有する樹脂およびゼラチン類から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット用記録材料。
【請求項8】
インク受容層が、水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有することを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット用記録材料。
【請求項9】
インク受容層が、更に微粒子を含有することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のインクジェット用記録材料。
【請求項10】
微粒子が、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、アルミナ微粒子および擬ベーマイトから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット用記録材料。
【請求項11】
インク受容層が、更に媒染剤を含有することを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載のインクジェット用記録材料。
【請求項12】
インク受容層が、少なくとも微粒子、水溶性樹脂、及び架橋剤を含有する塗布液を塗布した塗布層を架橋硬化させた層であり、前記架橋硬化が、
(1)前記塗布液を塗布すると同時、
(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前、
のいずれかのときに、pH8以上の塩基性溶液を前記塗布層又は塗膜に付与することにより行われることを特徴とする請求項5〜11のいずれかに記載のインクジェット用記録材料。
【請求項13】
請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット用インクを、インクジェット用記録材料に打滴することにより、印画または印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
【請求項14】
請求項5〜12のいずれかに記載のインクジェット用記録材料にインクを打滴することにより、印画または印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
【請求項15】
少なくとも1つのインクに、ベタイン化合物が含有されていることを特徴とする、請求項14に記載のインクジェット記録方法。
【請求項16】
ベタイン化合物が、請求項5に記載の一般式(A)で表される化合物であることを特徴とする、請求項15に記載のインクジェット記録方法。
【請求項17】
少なくとも1つのインクが、請求項1〜3のいずれかに記載のインクであることを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録方法。
【請求項18】
支持体上に、少なくとも微粒子、水溶性樹脂、及び架橋剤を含有する塗布液を塗布し、
(1)前記塗布液を塗布すると同時、
(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前、
のいずれかのときに、pH8以上の塩基性溶液を前記塗布層又は塗膜に付与して架橋硬化を行うことにより、インク受容層を形成することを特徴とするインクジェット用記録材料の製造方法。

【公表番号】特表2007−507556(P2007−507556A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515418(P2006−515418)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【国際出願番号】PCT/JP2004/014558
【国際公開番号】WO2005/030888
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】