説明

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

【課題】小型化を図ることが可能なインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】第1のプレートH1200に形成されたインク供給口(液体供給流路)H1201は、記録素子基板(不図示)の第1のプレートH1200に接する面に対して垂直な垂直壁H1202と、その面に対して傾いた傾斜壁H1203とを有している。1つの列に配列されている複数の記録素子基板の各々のインク供給口(不図示)にインクを供給するインク供給口H1201では、傾斜壁H1203は垂直壁H1202に対して記録素子基板の配列方向に沿う第1の方向に延びている。1つの列に隣接する列に配列されている複数の記録素子基板の各々のインク供給口(不図示)にインクを供給するインク供給口H1201では、傾斜壁H1203は垂直壁H1202に対して第1の方向とは反対の方向である第2の方向に延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインクジェット方式による記録装置においては、給紙部から給紙した被記録媒体であるシート材に対し、画像形成部においてシート材の搬送方向と交叉する方向に、インクを吐出する記録ヘッドが移動走査させられるように構成されている。これにより、シート材上にインクを吐出させて画像を形成する。画像形成されたシート材は、その後、記録装置の排出部へ排出される。このようなインクジェット方式の記録装置においては、例えばA4サイズ一枚のシート材に画像を形成するにあたり記録ヘッドを数回往復移動させるので、その記録速度は一般に毎分2枚〜数枚程度であった。しかしながら、近年、記録速度の高速化が求められている。その要求を満たすために、インクを吐出するためのノズルをシート材の搬送方向に交差する方向の記録媒体の全幅にわたって配列することで記録速度を毎分数十枚程度まで向上させた、いわゆるフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドが提案されている。そして、そのようなフルラインタイプのインクジェット記録ヘッド1本から複数本備えた記録装置も提案されている。
【0003】
例えば4〜13インチ等の長尺のフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドを実現する手段として、一定のノズル数を持つ記録素子基板を支持板上に複数配列して記録媒体全幅にわたるインク吐出を行うことを可能にする形態の記録ヘッドが提案されている。あるいは、記録素子基板そのものを記録媒体の全幅にわたって長尺化した形態の記録ヘッド等も提案されている。
【0004】
上述したフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドおよびそのインクジェット記録ヘッドを備えた記録装置は、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2007−015257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなフルラインタイプの記録ヘッドは、従来のインクジェット記録装置に用いられている往復走査型の記録ヘッドよりも一般にサイズが大きくなる。また、記録装置を構成する上で、例えばインク1色につき1つのインクジェット記録ヘッドを使い、全体で複数本のインクジェット記録ヘッドを備える場合もある。そのため、フルラインタイプの記録ヘッドを用いる記録装置は大型化してしまう。その一方で、ユーザーの使用環境におけるスペース効率等の観点から、記録装置には小型化が求められている。
【0006】
そこで本発明は、小型化を図ることが可能なインクジェット記録ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット記録ヘッドは、液体を吐出する複数の吐出口と該吐出口から前記液体を吐出させる吐出エネルギーを発生する複数の記録素子とが複数列に配置され、前記記録素子に前記液体を供給する液体供給口が形成された記録素子基板と、複数の前記記録素子基板が前記吐出口及び前記記録素子の配列方向に沿って一方の面上に複数列に配置され、前記記録素子の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する複数の液体供給流路が形成された支持板と、前記支持板の前記一方の面とは反対側の面上に配置され、前記液体供給流路に異物が侵入することを防止するフィルター部材と、を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、前記液体供給流路は、前記記録素子基板の前記支持板に接する面に対して垂直な垂直壁と、前記記録素子基板の前記面に対面し、かつ前記面との間に鋭角を形成するように傾いた傾斜壁とを有しており、1つの列に配列されている複数の前記記録素子基板の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する前記液体供給流路では、前記傾斜壁は前記垂直壁に対して前記記録素子基板の配列方向に沿う第1の方向に延びており、前記1つの列に隣接する列に配列されている複数の前記記録素子基板の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する前記液体供給流路では、前記傾斜壁は前記垂直壁に対して前記第1の方向とは反対の方向である第2の方向に延びていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、小型化を図ることが可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置を正面から見た全体概略構成図である。図2及び図3は、図1に示したインクジェット記録装置における記録ヘッドユニット、キャップ部およびクリーニング機構の概略構成を示す斜視図である。
【0011】
図1を参照すると、インクジェット記録装置内にある給紙カセット1に収容された被記録媒体のシート材である記録紙Pは、最上紙からピックアップローラ2aにより繰り出され、分離パッド3aの働きによって1枚ずつ分離給送される。給紙カセット1から給紙された記録紙Pは、搬送ローラ対4によって、回転停止しているレジストローラ対5へ搬送される。また、インクジェット記録装置Sの側方には手差しトレイ6が備えられており、ピックアップローラ2bにより繰り出され、分離パッド3bによって1枚ずつ分離給送され、レジストローラ対5へ搬送される。
【0012】
レジストローラ対5へ搬送された記録紙Pは、ベルト搬送部7へ向かって所定のタイミングで送り出され、搬送ベルト8に吸着ローラ9の直前で静電吸着される。搬送ベルト8は下流側搬送ローラである駆動ローラ10、上流側搬送ローラである搬送ローラ11及び圧力ローラ12によって巻架されている。駆動ローラ10には図示しない駆動源より駆動力が伝達され、これにより搬送ベルト8が回転される。このとき、搬送ベルト8の表面は帯電器13によって電位が与えられている。搬送ベルト8に載置された記録紙Pが、接地された吸着ローラ9に達すると、記録紙Pと搬送ベルト8とがより密着した状態に静電吸着力によって維持されるため、記録紙Pは搬送ベルト8に密着して搬送ベルト8とともに移動する。
【0013】
搬送ローラ11の記録紙搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成するための記録ヘッドユニット14が設けられている。記録ヘッドユニット14内には、インクの吐出により画像形成を行う複数の記録ヘッド15が配置されている。記録ヘッド15は、黒インク用の記録ヘッド15K、シアンインク用の記録ヘッド15C、マゼンタインク用の記録ヘッド15M、イエローインク用の記録ヘッド15Yを含んでいる。これらの記録ヘッド15K,15C,15M,15Yは、記録紙Pの搬送方向上流側からこの順に互いに所定の間隔をおいて配置され、ヘッドホルダ16に取り付けられている。
【0014】
記録ヘッド15は、ヒータ等の電気熱エネルギー変換体を有してインクに熱を与えることが可能となっている。この熱によってインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド15の記録素子基板H1100上に配列されたノズルH1105(共に図4参照)からインクを吐出し、記録紙P上に画像を形成する。記録紙Pは、ベルト搬送部7を通過する際、記録ヘッドユニット14内に配置された各色用の記録ヘッド15K,15C,15M,15Yにより画像が記録される。記録ヘッド15の各々は、記録紙Pの搬送方向と直交する方向に複数の記録素子基板H1100を配置することで、全幅に複数のノズルH1105が配列されたフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドとして構成されている。また、インクの吐出の方式としては、ピエゾ素子を用いてインク液室の容積変化によりインクの吐出を行う方式等もあり、記録ヘッド15はそのような他のインク吐出方式のものであってもよい。
【0015】
各々の記録ヘッド15が固定されているヘッドホルダ16は、モータ17とヘッド上下ガイド18とにより上下に移動される。また、記録ヘッドユニット14内のヘッド上下ガイド18の近傍に設けられたセンサ19により、ヘッドホルダ16の上下動の移動距離が規定される。
【0016】
また、各々の記録ヘッド15は、画像形成のためのインク吐出を行っていないときは、インクの乾燥によるノズルH1105でのインクの凝固や記録素子基板H1100へのゴミやホコリ等の付着を防止するために、キャップ20により保護されている。キャップ20は、黒インク用のキャップ20K,シアンインク用のキャップ20C,マゼンタインク用のキャップ20M,イエローインク用のキャップ20Yを含んでいる。画像形成が行われていないとき、各キャップ20K,20C,20M,20Yは、図2に示すように、各色用の記録ヘッド15K,15C,15M,15Yの記録素子基板H1100をそれぞれ保護するキャッピング位置に配置されている。
【0017】
画像形成を行う場合には、モータ17、ヘッド上下ガイド18、センサ19によってヘッドホルダ16を所定量移動させる。それとともに、図3に示すように、不図示の駆動源によりキャップ20K,20C,20M,20Yを各々の記録ヘッド15K,15C,15M,15Yから記録紙Pへのインクの吐出を妨げない退避位置に移動させる。そして、再びヘッドホルダ16をモータ17、ヘッド上下ガイド18、センサ19によって各記録ヘッド15の記録素子基板H1100と搬送ベルト8上の記録紙Pとの距離(紙間)が規定の値になるまで移動させる。そして、各記録ヘッド15から記録紙Pに向けて各色のインクを吐出させる。搬送ベルト8に密着して搬送ベルト8とともに記録紙Pが記録ヘッドユニット14の下を移動するのと同期して、記録ヘッド15によるインクの吐出が記録ヘッド15に設けられたノズルH1105から行われ、記録紙P上に画像が形成される。
【0018】
記録ヘッドユニット14に対向する領域(画像形成領域)において画像が形成された後の記録紙Pは、分離ガイド21により搬送ベルトから分離され、排紙反転ローラ22と拍車23とのニップ部に導かれる。一方、インクの吐出が終わった記録ヘッド15およびヘッドホルダ16、キャップ20は、記録ヘッド15の記録素子基板H1100をキャップ20により保護する初期の位置へと戻される。
【0019】
記録ヘッド15は、クリーニング機構35によって、記録ヘッド15の記録素子基板H1100が搭載されている面に残るインク滴等の除去が行われる。クリーニング機構35は、記録ヘッド15の記録素子基板H1100の搭載面に残るインク滴等を吸収する多孔質吸収体からなる吸収体36を有している。クリーニング機構35は、さらに、記録ヘッド15の記録素子基板H1100の搭載面に残るインク滴等を除去するための記録ヘッド15の全幅をワイプできる幅を持った弾性体からなる全面ワイパー37を有している。クリーニング機構35は、さらに、記録ヘッド15の記録素子基板H1100の配列領域部をワイプできる幅を持ったノズルワイパー38を有している。クリーニング機構35は、さらに、吸収体36と全面ワイパー37およびノズルワイパー38とを一体的に支持する支持部材39を有している。支持部材39が、不図示の駆動源からの駆動によって、記録ヘッド15の長手方向に延びるレール(不図示)の上を記録ヘッド15に当接しながら移動することで、クリーニング機構35による記録ヘッド15のクリーニングが行われる。
【0020】
画像形成後の記録紙Pは、排紙反転ローラ22と拍車23とに挟持搬送されるが、その後の搬送経路は、記録紙Pの片面にのみ画像を形成する片面記録モードか、記録紙の表裏両面に画像を形成する両面記録モードかによって異なる。片面記録モードの場合は、記録紙Pはそのまま排紙部24に排出され、両面記録モードの場合は、記録紙Pは再給紙部25に送られて再び機内に戻されて裏面に画像が形成された後、排紙部24に送られて記録装置の外に排出される。
【0021】
片面記録モードの場合、画像形成後の記録紙Pは、排紙反転ローラ22と拍車23とのニップ部から排紙パス26を通り、排紙ローラ27とそれと対向した拍車28とにより挟持搬送され、排紙トレイ29上に排出される。
【0022】
一方、両面記録モードの場合、排紙ローラ27及び拍車28と、それらよりも搬送方向下流側に設けたセンサ30とにより、搬送方向の切り換えタイミングが制御される。すなわち、記録紙Pの後端が排紙ローラ27と拍車28とのニップを抜ける直前に排紙ローラ27及び拍車28を反転させることで、記録紙Pは排紙パス26を通り、排紙反転ローラ22と拍車31とによりスイッチバックパス32に導かれる。スイッチバックパス32上を搬送された記録紙Pは、再給紙パス33へと送られる。記録紙Pは、再給紙ローラ34a,34bにより再びレジストローラ対5に送られ、表面と同様にして裏面に画像形成が行われる。裏面の画像形成がなされた記録紙Pは、片面記録モード時と同様に排紙パス26に導かれ、排紙ローラ27とそれと対向した拍車28とにより挟持搬送され、排紙トレイ29上に排出される。
【0023】
次に、図4〜図7を参照して、記録ヘッドの構成について説明する。図4(a)は記録ヘッドの外観斜視図であり、図4(b)は図(a)のA−A断面図である。図5は記録ヘッドの分解斜視図であり、図6は記録ヘッドの記録素子ユニットの分解斜視図である。図7(a)は記録ヘッドの記録素子基板の斜視図であり、図7(b)は図7(a)のB−B断面図である。図8(a)は記録素子基板と電気配線基板の配線接続部の斜視図であり、図8(b)は図8(a)のC−C断面図である。
【0024】
図4に示す記録ヘッド15は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせる熱エネルギーを発生させる熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて、吐出口からインクを飛翔させて被記録媒体に記録を行うバブルジェット方式の記録ヘッドである。図4に示す記録ヘッド15は、特にサイドシュータ型と呼ばれるタイプの記録ヘッドである。なお、上述したとおり、記録ヘッド15の吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたものがある。エネルギー発生素子としては、その他にも、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは、発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させるもの等がある。エネルギー発生素子としては、これらのいかなる構成のものを用いることができる。
【0025】
図5の分解斜視図に示すように、記録ヘッド15は、記録素子ユニットH1001とインク供給ユニットH1002とを有している。さらに、記録素子ユニットH1001は、図6の分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300、第2のプレートH1400、フィルター部材H1600を有している。フィルター部材H1600は、第1のプレートH1200の記録素子基板H1100が配置される面とは反対側の面上に配置されている。
【0026】
再び図5を参照すると、インク供給ユニットH1002のインク供給部材(液体供給部材)H1500には、インク供給液室H1501が形成されている。インク供給液室H1501は、第1のプレートH1200に設けられたフィルター部材H1600を収容する。また、インク供給部材H1500はインク入口部材H1502、インク出口部材H1503を備えている。
【0027】
図7に示すように、記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1108を有している。Si基板H1108には、インク流路として長溝状の貫通口からなるインク供給口(液体供給口)H1101が複数形成されている。インク供給口H1101の両側には電気熱変換素子H1102がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列されている。電気熱変換素子H1102及びAl等の電気配線は成膜技術によって形成されている。電気熱変換素子H1102は、ノズル(吐出口)H1105から液体であるインクを吐出させる吐出エネルギーを発生する記録素子である。また、Si基板H1108には、電気配線に電気信号の入出力や電力供給するための電極H1103が設けられている。
【0028】
インク供給口H1101は、Si基板H1108の結晶方位を利用した異方性エッチングによって形成される。ウエハー面に<100>、厚さ方向に<111>の結晶方位を持つSi基板H1108の場合、アルカリ系(KOH、TMAH、ヒトラジン等)のエッチング液を用いた異方性エッチングにより、約54.7度の角度でSi基板H1108のエッチングが進行する。この方法を用いて、所望の深さのエッチングを行う。
【0029】
また、Si基板H1108上にはノズルプレートH1110が設けられている。ノズルプレートH1110には、電気熱変換素子H1102に対応したインク流路H1104、ノズル(吐出口)H1105、発泡室H1107がフォトリソグラフィー技術によって形成されている。このように、記録素子基板H1100には、複数のノズルH1105及び複数の電気熱変換素子H1102が複数列に配置されている。ノズルH1105は、電気熱変換素子H1102に対向する位置に設けられており、インク供給口H1101から供給されたインクを電気熱変換素子H1102により気泡を発生させてインクを吐出させる。
【0030】
支持板である第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al23)で構成されている。なお、第1のプレートH1200の素材は、アルミナに限られることなく、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。第1のプレートH1200の素材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちのいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、記録素子基板H1100にインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。記録素子基板H1100のインク供給口H1101が第1のプレートH1200のインク供給口(液体供給流路)H1201に対応し、かつ、記録素子基板H1100は第1のプレートH1200に対して位置精度良く接着固定される。その接着剤は、例えば、粘度が低く、接触面に形成される接着層が薄く、かつ、硬化後、比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤、もしくは紫外線硬化併用型の熱硬化接着剤を用いることができ、接着層の厚みは50μm以下であることが望ましい。
【0031】
図4に示すように、複数の記録素子基板H1100が第1のプレートH1200上に千鳥状に2列に配置され、同一色による幅広の記録を可能としている。図4に示す構成では、ノズル群の長さが1.5インチ程度の6つの記録素子基板H1100a,H1100b,H1100c,H1100d,H1100e,H1100fが千鳥状に配置され、A4幅の記録を可能にしている。
【0032】
また、各記録素子基板H1100の吐出口群の端部には、記録方向において、千鳥状に隣接する他の記録素子基板H1100のノズル群の端部と重複するノズルオーバーラップ部Nが設けられている。これにより、各記録素子基板H1100のノズル群は記録方向において隙間がなくなるため、記録画像にそのような隙間に起因する筋が形成されることを防止している。本実施形態では、例えば、記録素子基板H1100aのノズル群H1106aに重複領域H1109aが設けられ、記録素子基板H1100bのノズル群H1106bに重複領域H1109bが設けられている。なお、本実施形態のように6個の記録素子基板H1100を用いた場合には、5つのノズルオーバーラップ部Nが存在することになる。
【0033】
図6及び図8を参照すると、電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100に対してインクを吐出するための電気信号を印加する配線を備えたものである。電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100を組み込むための開口部を有しており、裏面には第2のプレートH1400が接着固定される。また、電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100の電極H1103に対応する電極端子H1302と、配線基板端部に位置し記録装置本体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301とを有している。電気配線基板H1300と記録素子基板H1100とは電気的に接続されている。その接続方法には、例えば、記録素子基板H1100の電極H1103と電気配線基板H1300の電極端子H1302とを金ワイヤーH1303を用いたワイヤーボンディング技術を用いることができる。電気配線基板H1300の素材としては、例えば、配線が二層構造のフレキシブル配線基板が使用され、表層はポリイミドフィルムで覆われている。
【0034】
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.1〜1mm程度のステンレス鋼板で形成されている。なお、第2のプレートH1400の素材は、ステンレス鋼に限られることなく、耐インク性を有し、良好な平面性を有する材料で作られてもよい。第2のプレートH1400は、第1のプレートH1200に接着固定された記録素子基板H1100および該記録素子基板H1100を取り込む開口部H1402を有しており、第1のプレートH1200に接着固定される。
【0035】
さらに、図8に示すように、記録素子基板H1100と電気配線基板H1300の電気実装部は第1の封止剤H1304により封止される。第1の封止剤H1304による封止部は記録素子基板H1100および電気配線基板H1300よりも0.05〜0.3mm程度突出する。また、記録素子基板H1100と電気配線基板H1300との間に生じる溝部は第2の封止剤H1305で封止され、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。
【0036】
第1のプレートH1200の裏面側のインク供給口H1201には、インク中に混入された異物がインク供給口(液体供給流路)H1201に侵入することを防止するフィルター部材H1600が接着固定される(図4(b)及び図6を参照)。
【0037】
次に、主に図9〜図13を参照して、記録ヘッドの回復動作およびそれにまつわる記録ヘッドの構造について説明する。図9はインク供給の経路を示す概念図である。図10Aは記録ヘッドを示す斜視図、図10Bは図10AのD−D線に沿った断面図、図10Cは図10BにおけるE部の拡大断面図である。図10B及び図10Cは、記録ヘッド内部のインクの流れの様子を示している。図11A,11B及び図12は記録ヘッドのフィルターの配置を示す概略図である。図13は本発明の記録ヘッドを用いた他の形態のインクジェット記録装置を示す概略図である。
【0038】
インクジェット記録ヘッドを用いた画像形成装置においては、一般に、インクを強制的にヘッド内に流し、ノズルH1105からインクを排出させる回復動作が行われる。このような回復動作は、記録ヘッド15を記録装置Sに取り付けた時に、記録ヘッド15内にインクを充填する場合に行われる。また、ノズルH1105内に凝固したインクやノズルH1105内やインク供給口H1201内などに溜まった気泡によって、ノズルH1105の目詰まり等が生じることに起因して発生する画像不良等を解消するためにも行われる。
【0039】
図9は、本実施形態におけるインク供給経路を示す概念図である。回復動作の実行指令が記録装置S内にある不図示のコントローラから送られると、サブポンプ45によりインクが記録ヘッド15の記録素子基板H1100のノズルH1105から強制的に押し流される。記録ヘッド15から押し出されたインクは、キャップ20に溜まり、そこから廃インクポンプ46により廃インクタンク43へ回収される。ノズルH1105からのインクの強制的排出が終わると、記録ヘッド15の記録素子基板H1100の搭載面のクリーニングのためのワイピング動作が行われ、これにより記録ヘッド15は良好なインク吐出を行うことができる状態になる。なお、回復方法としては、ここに述べたように記録ヘッド15の内圧を上げてノズルH1105からインクを強制的に排出させる回復方法とは異なる、他のいずれの回復方法を用いることができる。例えば、記録ヘッド15の記録素子基板H1100の搭載面をキャップ20で覆い、ポンプ等によりノズルH1105からインクを強制的に吸引する回復方法等を用いてもよい。
【0040】
回復動作が行われるときの記録ヘッド15内部のインクの流れは、図10B及び図10Cに示すようになる。インク供給口H1201(図6等参照)は、ノズル群H1106(図4(a)参照)の長手方向に沿って、片側が垂直壁H1202、反対側が傾斜壁H1203となるような構造になっている。垂直壁H1202は、記録素子基板H1100の第1のプレートH1200に接する面に対して垂直である。傾斜壁H1203は、記録素子基板H1100の第1のプレートH1200に接する面に対面し、かつその面との間に鋭角を形成するように傾いている。インク供給口H1201は、垂直壁H1202側の上部においてフィルター部材H1600と通じるような形状になっている。このような構成により、インクは、おおよそ図10B及び図10Cに示す矢印のように流れ、フィルター部材H1600を通過して傾斜壁H1203側に押し流されるような流れになる。すなわち、インク供給口H1201は、回復動作が行われたときに、フィルター部材H1600と記録素子基板H1100との間のインク液室内にある気泡を、ノズルH1105から効果的に押し流して除去しやすい形状になっている。フィルター部材H1600と記録素子基板H1100との間のインク液室内は、フィルター部材H1600と記録素子基板H1100のノズルH1105によって囲まれた空間である。そのため、インク吐出時に生じる気泡やインクに含まれる気体の溶出などにより生じる気泡が、この空間に溜まりやすい。そこで、大量に溜まった気泡によりインク供給口H1201を通るインクの流れが遮断され、ノズルH1105からのインクの吐出ができなくなるようなことを防ぐ必要がある。このような理由により、インク供給口H1201は、回復動作によりフィルター部材H1600と記録素子基板H1100との間のインク液室内にある気泡をノズルH1105から効果的に押し流して除去しやすい形状にすることが求められている。
【0041】
図11Aに示すように、インク供給口H1201の垂直壁H1202と傾斜壁H1203との配置関係は、記録素子基板H1100の配列方向に沿って、列ごとに向きを反転させた状態になっている。すなわち、インク供給口H1201の垂直壁H1202と傾斜壁H1203とは、第1のプレートH1200上に千鳥状に配列された記録素子基板H1100の配列ごとに、向きが反対になるように構成されている。換言すると、ある1つの列に配列されている複数の記録素子基板H1100の各々のインク供給口H1101にインクを供給するインク供給口H1201では、傾斜壁H1203は垂直壁H1202に対して記録素子基板の配列方向に沿う第1の方向に延びている。これに対し、その1つの列に隣接する列に配列されている複数の記録素子基板H1100の各々のインク供給口H1101にインクを供給するインク供給口H1201では、垂直壁H1202に対する傾斜壁H1203の配置が異なる。すなわち、傾斜壁H1203は垂直壁H1202に対して記録素子基板の配列方向に沿う第1の方向とは反対の方向である第2の方向に延びている。
【0042】
図11Bに示す構成では、インク供給口H1201の垂直壁H1202と傾斜壁H1203との配置方向を一定方向のみとしており、フィルター部材H1600が千鳥状に配列されている。これに対し、図11Aに示すインク供給口H1201は、ノズル群H1106の長手方向に沿って、片側が垂直壁H1202となり反対側が傾斜壁H1203となるような構造となっている。さらに、図11Aに示すインク供給口H1201は、垂直壁H1202側の上部においてフィルター部材H1600と連通している。したがって、図11Aに示す構成によれば、図11Bに示すように隣り合う列のフィルター部材H1600を千鳥状に配列するのではなく、フィルター部材H1600をマトリクス状に配置することができる。
【0043】
図12(a)は図11Aに示したフィルター部材の配置構成に対応したインク供給部材を示す図であり、図12(b)は図11Bに示したフィルター部材の配置構成に対応したインク供給部材を示す図である。すべてのフィルター部材H1600を覆うことが要求されるインク供給部材H1500の、インク供給液室H1501の長手方向の長さL1,L2(インク入口H1504とインク出口H1505との間の距離でもある)を比較する。図12に示すように、図12(a)に示す構成における長さL1の方が、図12(b)に示す構成における長さL2よりも短い。
【0044】
したがって、インク供給口H1201の垂直壁H1202と傾斜壁H1203とを図11Aに示すように構成することで、図12(a)に示すようにインク供給部材H1500を小型化することができる。その結果、記録ヘッド15の小型化が可能となり、ひいてはキャップ20やクリーニング機構35なども小型化することができるため、記録装置Sを全体的に小型化することが可能になる。
【0045】
なお、本実施形態においては、記録素子基板H1100上にノズル群H1106が4列配置され、それに対応してインク供給口H1201が4列ずつ分割された構造を例に挙げて説明した。しかし、記録素子基板H1100上に配列されるノズル群H1106の数やそれに対応するインク供給口H1201の分割数はこれに限られるものではない。また、本実施形態においては、第1のプレートH1200上に千鳥状に2列で記録素子基板H1100を配置した構成になっているが、第1のプレートH1200上に配列される記録素子基板H1100の列数や配置構成は、これに限られるものではない。
【0046】
さらに、本実施形態の記録ヘッド15は、記録ヘッド15の記録領域に配される記録媒体の搬送方向に対して交差する方向の記録媒体の全幅にわたってノズル及び電気熱変換素子が配列されたフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドである。そして、本実施形態のインクジェット記録装置は、記録ヘッド15が固定され、記録媒体が記録ヘッド15の下方を通過することで画像形成を行う構成を有している。記録ヘッド15および記録装置の構成はこれに限られず、例えば図13に示すように、記録ヘッドが記録媒体上を複数回往復運動して画像を形成する、いわゆるシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置であっても良い。
【0047】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図14及び図15を用いて説明する。図14は本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図、図15は図14に示した記録ヘッドのフィルターの配置を示す斜視図である。これらの図面において、第1の実施形態の記録ヘッドと同一あるいは相当する構成については、第1の実施形態の説明において用いた符号と同一の符号を付している。
【0048】
第1の実施形態における記録ヘッド15では、記録素子基板H1100の数に応じた数のインク供給口H1201群が設けられ、さらにそれらのインク供給口H1201群ごとにフィルター部材H1600が接着固定されていた。
【0049】
これに対し、本実施形態においては、図14及び図15に示すように、各列の互いに隣接するインク供給口H1201群同士が2つで1組となっており、これら各組に対して1つのフィルター部材H1600が接着固定されている。このように、各列の互いに隣接するインク供給口H1201群に用いられるフィルター部材H1600を共通化することにより、フィルター部材H1600の部品点数、および組立て工数を減少させることが可能になっている。
【0050】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図16及び図17を用いて説明する。図16は本発明の第3の実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図、図17は図16に示した記録ヘッドのフィルターの配置を示す平面図である。これらの図面において、第1及び第2の実施形態の記録ヘッドと同一あるいは相当する構成については、第1及び第2の実施形態の説明において用いた符号と同一の符号を付している。
【0051】
第1及び第2の実施形態に係る記録ヘッド15のインクユニットH1002は、インク供給液室H1501の記録ヘッド15の長手方向両端部にインク入口部材H1502およびインク出口部材H1503を設けた構成を有していた。
【0052】
これに対し、本実施形態においては、図16に示すように、第1のプレートH1200上に千鳥状に配列された記録素子基板H1100の配列方向に沿ってインク供給液室H1501を分割する隔壁H1506が、インク供給液室H1501内に設けられている。さらに、インク入口部材H1502とインク出口部材H1503とが2つとも記録ヘッド15の長手方向の片側に配置されている。この構成では、記録ヘッド15内部(インク供給液室H1501内部)のインクの流れは、図17に矢印で示すようになる。すなわち、隔壁H1506は、インク供給液室H1501内のインクの流れを、第1のプレートH1200に形成されたインク供給口H1201の垂直壁H1202に対して傾斜壁H1203が延びている方向に規制する。
【0053】
本実施形態の構成によれば、インク入口部材H1502およびインク出口部材H1503を記録ヘッド15の長手方向の同じ側に集約することができる。そのため、これらの部材H1502,H1503に接続されるインク管路を、例えば記録装置内の後ろ側に集約することなどが可能になり、記録装置の一層の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置を正面から見た全体概略構成図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置における記録ヘッドユニット、キャップ部およびクリーニング機構の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置における記録ヘッドユニット、キャップ部およびクリーニング機構の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図4(a)は記録ヘッドの外観斜視図であり、図4(b)は図(a)のA−A断面図である。
【図5】記録ヘッドの分解斜視図である。
【図6】記録ヘッドの記録素子ユニットの分解斜視図である。
【図7】図7(a)は記録ヘッドの記録素子基板の斜視図であり、図7(b)は図7(a)のB−B断面図である。
【図8】図8(a)は記録素子基板と電気配線基板の配線接続部の斜視図であり、図8(b)は図8(a)のC−C断面図である。
【図9】インク供給の経路を示す概念図である。
【図10A】記録ヘッドを示す斜視図である。
【図10B】図10AのD−D線に沿った断面図である。
【図10C】図10BにおけるE部の拡大断面図である。
【図11A】記録ヘッドのフィルターの配置を示す概略図である。
【図11B】記録ヘッドのフィルターの配置を示す概略図である。
【図12】記録ヘッドのフィルターの配置を示す概略図である。
【図13】本発明の記録ヘッドを用いた他の形態のインクジェット記録装置を示す概略図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図である。
【図15】図14に示した記録ヘッドのフィルターの配置を示す斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図である。
【図17】図16に示した記録ヘッドのフィルターの配置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0055】
H1100 記録素子基板
H1101 インク供給口(液体供給口)
H1102 電機熱変換素子(記録素子)
H1105 ノズル(吐出口)
H1200 第1のプレート(支持板)
H1201 インク供給口(液体供給流路)
H1202 垂直壁
H1203 傾斜壁
H1500 インク供給部材(液体供給部材)
H1600 フィルター部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吐出する複数の吐出口と該吐出口から前記液体を吐出させる吐出エネルギーを発生する複数の記録素子とが複数列に配置され、前記記録素子に前記液体を供給する液体供給口が形成された記録素子基板と、
複数の前記記録素子基板が前記吐出口及び前記記録素子の配列方向に沿って一方の面上に複数列に配置され、前記記録素子の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する複数の液体供給流路が形成された支持板と、
前記支持板の前記一方の面とは反対側の面上に配置され、前記液体供給流路に異物が侵入することを防止するフィルター部材と、
を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記液体供給流路は、前記記録素子基板の前記支持板に接する面に対して垂直な垂直壁と、前記記録素子基板の前記面に対面し、かつ前記面との間に鋭角を形成するように傾いた傾斜壁とを有しており、
1つの列に配列されている複数の前記記録素子基板の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する前記液体供給流路では、前記傾斜壁は前記垂直壁に対して前記記録素子基板の配列方向に沿う第1の方向に延びており、
前記1つの列に隣接する列に配列されている複数の前記記録素子基板の各々の前記液体供給口に前記液体を供給する前記液体供給流路では、前記傾斜壁は前記垂直壁に対して前記第1の方向とは反対の方向である第2の方向に延びていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
【請求項2】
前記フィルター部材を収容し、かつ前記液体が供給される液室を前記支持板との間に形成する液体供給部材をさらに有し、
前記液室には、前記傾斜壁が前記垂直壁に対して前記第1の方向に延びている前記液体供給口に対する前記液室内の前記液体の流れ方向を前記第1の方向に規制し、前記傾斜壁が前記垂直壁に対して前記第2の方向に延びている前記液体供給口に対する前記液室内の前記液体の流れ方向を前記第2の方向に規制する隔壁が設けられている、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項3】
前記吐出口及び前記記録素子が、前記インクジェット記録ヘッドの記録領域に配される記録媒体の搬送方向に対して交差する方向の前記記録媒体の全幅にわたって配列されたフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドである、請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項4】
前記記録素子基板の数と同じかそれよりも少ない数の前記フィルター部材が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−273093(P2008−273093A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−121100(P2007−121100)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.バブルジェット
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】