インターロイキン15(IL−15)に特異的なヒト抗体
IL-15(例えばヒトIL-15)に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体、並びに関連する抗体ベースの組成物及び分子を開示する。本ヒト抗体は、V-D-J組換え及びアイソタイプ・スイッチングを起こすことにより、複数のアイソタイプのヒトモノクローナル抗体を産生することのできる、トランスフェクトーマ、又は、トランスジェニック・マウスなどの非ヒトトランスジェニック動物に産生させることができる。更に本ヒト抗体を含む医薬組成物、本ヒト抗体を産生する非ヒトトランスジェニック動物及びハイブリドーマ、並びに本ヒト抗体を用いる治療法及び診断法も開示されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;及び
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
から成る群より選択される少なくとも1つのCDR配列を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項2】
(i)配列番号7;
(ii)配列番号7に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
(i)配列番号5及び8;
(ii)配列番号6及び9;
(iii)配列番号7及び10;
(iv)(i)、(ii)又は(iii)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(v)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;及び
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
から選択される少なくとも4つのCDR配列を含む、請求項1に記載の。
【請求項5】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
アミノ酸配列配列番号2を持つ;又は、配列番号2に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列を持つ、重鎖可変領域を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項7】
アミノ酸配列配列番号4を持つ;又は、配列番号4に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列を持つ、軽鎖可変領域を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項8】
ヒトIL-15のγ-鎖相互作用ドメイン上に位置するエピトープに特異的に結合することによりIL-15Rγ-鎖を通じたcisシグナル伝達を阻害し、かつ、別のサイトカイン受容体のIL-15Rの一部としてγ-鎖か、又は、β-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上のtransシグナル伝達を阻害する、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項9】
ヒトIL-15に特異的に結合し、かつ、IL-15受容体α-、β-及びγ-鎖集合に干渉する、単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項10】
ヒトIL-15に特異的に結合し、かつ、IL-15受容体又は別のサイトカイン受容体の一部としてβ-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上の集合を阻害する、単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項11】
前記抗体が、IL-15受容体又は別のサイトカイン受容体の一部としてβ-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上の集合も阻害する、請求項9に記載の抗体。
【請求項12】
ヒトIL-15の過剰発現と関連する、及び/又は、ヒトIL-15誘導性効果の下方調節又は阻害が有益である、異常を治療又は防止する方法であって、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体を、前記異常を治療又は防止するために有効量、対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項13】
前記異常が、関節炎疹、結合組織異常、眼科学的異常、神経学的異常、胃腸管及び肝臓の異常、アレルギ性の異常、血液学的異常、皮膚の異常、肺の異常、悪性病変、移植由来の異常、内分泌学的異常、血管の異常、婦人科の異常及び感染性疾患から成る群より選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記異常が、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、同種移植片拒絶及び移植片対宿主疾患から成る群より選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項1】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;及び
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
から成る群より選択される少なくとも1つのCDR配列を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項2】
(i)配列番号7;
(ii)配列番号7に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
(i)配列番号5及び8;
(ii)配列番号6及び9;
(iii)配列番号7及び10;
(iv)(i)、(ii)又は(iii)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(v)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;及び
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
から選択される少なくとも4つのCDR配列を含む、請求項1に記載の。
【請求項5】
(i)配列番号5、6、7、8、9、及び10;
(ii)(i)で定義された配列に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列;又は
(iii)ヒトIL-15への特異的結合能を保持した、(i)又は(ii)に定義された配列のフラグメント、
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
アミノ酸配列配列番号2を持つ;又は、配列番号2に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列を持つ、重鎖可変領域を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項7】
アミノ酸配列配列番号4を持つ;又は、配列番号4に対して少なくとも90%相同、好ましくは少なくとも95%相同、そしてより好ましくは少なくとも98%、又は、少なくとも99%相同な配列を持つ、軽鎖可変領域を含む、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項8】
ヒトIL-15のγ-鎖相互作用ドメイン上に位置するエピトープに特異的に結合することによりIL-15Rγ-鎖を通じたcisシグナル伝達を阻害し、かつ、別のサイトカイン受容体のIL-15Rの一部としてγ-鎖か、又は、β-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上のtransシグナル伝達を阻害する、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項9】
ヒトIL-15に特異的に結合し、かつ、IL-15受容体α-、β-及びγ-鎖集合に干渉する、単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項10】
ヒトIL-15に特異的に結合し、かつ、IL-15受容体又は別のサイトカイン受容体の一部としてβ-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上の集合を阻害する、単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項11】
前記抗体が、IL-15受容体又は別のサイトカイン受容体の一部としてβ-及びγ-鎖を発現している隣接細胞上の集合も阻害する、請求項9に記載の抗体。
【請求項12】
ヒトIL-15の過剰発現と関連する、及び/又は、ヒトIL-15誘導性効果の下方調節又は阻害が有益である、異常を治療又は防止する方法であって、ヒトIL-15に特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体を、前記異常を治療又は防止するために有効量、対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項13】
前記異常が、関節炎疹、結合組織異常、眼科学的異常、神経学的異常、胃腸管及び肝臓の異常、アレルギ性の異常、血液学的異常、皮膚の異常、肺の異常、悪性病変、移植由来の異常、内分泌学的異常、血管の異常、婦人科の異常及び感染性疾患から成る群より選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記異常が、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、同種移植片拒絶及び移植片対宿主疾患から成る群より選択される、請求項12に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図10】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図10】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2007−528348(P2007−528348A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502466(P2006−502466)
【出願日】平成16年2月25日(2004.2.25)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000484
【国際公開番号】WO2004/076620
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(504069738)ゲンマブ エー/エス (3)
【氏名又は名称原語表記】GENMAB A/S
【住所又は居所原語表記】Toldbodgade 33 1253 Copenhagen K Denmark
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年2月25日(2004.2.25)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000484
【国際公開番号】WO2004/076620
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(504069738)ゲンマブ エー/エス (3)
【氏名又は名称原語表記】GENMAB A/S
【住所又は居所原語表記】Toldbodgade 33 1253 Copenhagen K Denmark
【Fターム(参考)】
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