説明

インバータ

【課題】変換効率が向上し、製造コストが低減され、漏れ電流が抑制されたインバーターを提供する。
【解決手段】DC電力を変換して第1出力端子Aと第2出力端子Bの間にAC電圧を出力するスイッチ回路31を含むインバーター3が提供される。このスイッチ回路31は、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2及び第3スイッチ素子S3を有する第1スイッチブランチ312と、第4スイッチ素子S4、第5スイッチ素子S5及び第6スイッチ素子S6を有する第2スイッチブランチ313と、第2出力端子Bに接続され、第1スイッチ素子S1と第2スイッチ素子S2の間にフリーホイーリングパスを提供する第1フリーホイーリングユニット310と、第1出力端子Aに接続され、第1出力端子Aと第4スイッチ素子S4と第5スイッチ素子S5の間にフリーホイーリングパスを提供する第2フリーホイーリングユニット311を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバーターに関し、さらに詳しくは変換効率が向上し、製造コストが低減され、漏れ電流が抑制されたインバーターに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人類の主要なエネルギー源は、石油から来ている。車を動かしたり、火力発電所を動かすのに必要な電力又は電気は、石油を燃やすことによって得られる。しかしながら、石油の燃焼によって生成される熱及び排ガスは、大気汚染を引き起こすだけでなく、地球温暖化効果を悪化させ得る。さらに、石油の産出量は、10年以内にピークに達し、その後は年々減少する。このことは、石油の価格(電気料金を含む)がもはや安価なものではないことを意味する。従って、結局は、エネルギー危機が訪れ、世界経済に打撃を与える。
【0003】
上記の世界経済への打撃を鑑みて、再生可能エネルギーによって、効率的かつ経済的に、家庭又は事業所に、電気又は動力を供給することが探求されてきた。これまでに、再生可能エネルギーの発展は、先進国では、発電と環境保護を両立させるwin-win政策として重要なエネルギー政策となった。種々の再生可能エネルギー(太陽光エネルギー、風力エネルギー、潮力エネルギー、地熱エネルギー、生物廃棄物エネルギー)のうち、太陽光エネルギーが主流となった。なぜなら、太陽光エネルギー発電器は、環境への優しさ、設置の容易さ、商業化の成熟さ、及び国家による圧倒的な後押しという利点があるからである。従って、太陽光エネルギーは、先進国では、分散型電力供給システムを構築するに当たって主な選択肢となった。
【0004】
図1は、従来技術によるインバーターの回路を示す。図1に示すように、インバーター1は、ソーラーグリッドに接続された太陽光発電システムで使用され、従って、インバーター1は、太陽光発電インバーター又はPVインバーターとしても知られている。インバーター1は、非絶縁及びフルブリッジトポロジーで構成され、入力フィルター10、フルブリッジスイッチ回路11、及び出力フィルター12を含む。入力フィルター10は、第1コンデンサC1で構成され、太陽電池によって生成されたDC入力電圧VDCを受け取り、DC入力電圧VDCをフィルタリングする。フルブリッジスイッチ回路11は、出力フィルター12に接続され、スイッチ素子S1-S4で構成される、第1スイッチ素子S1は、第2スイッチ素子S2と直列接続され、第3スイッチ素子S3は、第4スイッチ素子S4と直列接続され、2つのブリッジアームを有するフルブリッジ回路を形成する。スイッチ素子S1-S4は、制御ユニット(図示せず)によってオン・オフ制御され、これによってフルブリッジスイッチ回路11がフィルタリングされたDC入力電圧VDCをAC変調電圧VTへ変換することを可能にする。出力フィルター12は、フルブリッジスイッチ回路11に接続され、第1インダクタL1、第2インダクタL2、及び第2フィルタリングコンデンサC2で構成される。出力フィルター12は、AC変調電圧VTの高周波成分を除去し、グリッドGへAC出力電圧Voを出力するために使用される。
【0005】
一般に、フルブリッジスイッチ回路11のスイッチ素子S1-S4は、パルス幅変調(PWM)で動作するように構成されている。より正確には、フルブリッジスイッチ回路11のスイッチ素子S1-S4は、バイポーラースイッチングモード又はユニポーラースイッチングモード下で動作可能である。フルブリッジスイッチ回路11がユニポーラースイッチングモード下で動作しているとき、2つのスイッチ素子で構成される一つだけのブリッジアームが高周波スイッチング動作を行うように構成されている。AC変調電圧VTは、0と正のDC入力電圧VDCの間で変動するか又は0と負のDC入力電圧-VDCの間で変動する。
逆に、フルブリッジスイッチ回路11がバイポーラースイッチングモード下で動作しているとき、スイッチ素子S1-S4は、高周波スイッチング動作を行うように構成され、AC変調電圧VTは、正のDC入力電圧VDCと負のDC入力電圧-VDCの間で変動する。従って、ユニポーラースイッチングモード下で動作しているフルブリッジスイッチ回路11のスイッチング損失は、バイポーラースイッチングモード下で動作しているフルブリッジスイッチ回路11のスイッチング損失より小さい。言い換えると、フルブリッジスイッチ回路11は、ユニポーラースイッチングモード下では、より良い変換効率を有する。
しかしながら、図1に示すように、DC入力電圧VDCを生成する太陽電池と接地端子の間に寄生容量Cpが存在しているので、フルブリッジスイッチ回路11がユニポーラースイッチングモード下で動作するとき、変調電圧VTは、高周波成分を有する。従って、スイッチ回路11の正出力端子とインバーター1内の特定ノードの間の相対電圧及びスイッチ回路11の負出力端子とインバーター1内の特定ノードの間に相対電圧は、スイッチングの何れの時点においても、その相加平均値(total average)が一定値に維持されるように設定することはできない。これによって、寄生容量Cpを横切って大きな電圧変化が発生し、ユーザー及び装置を危険にさらす。
【0006】
図2を参照すると、図2は、従来技術によるインバーターの異なる回路を示す。図2では、インバーター2は、中性点クランプ式インバーター(NPCインバーター)として構成される。インバーター2は、入力フィルター20、スイッチ回路21、及び出力フィルター22を含む。入力フィルター20と出力フィルター22の間の接続関係は、図1の入力フィルター10と出力フィルター12の間の接続関係に類似する。従って、入力フィルター20及び出力フィルター22に関連する詳細は、ここでは説明しない。スイッチ回路21は、スイッチ素子S1-S12で構成され、スイッチ素子S1-S6は、第1スイッチブランチを形成し、スイッチ素子S7-S12は、第2スイッチブランチを形成する。
【0007】
インバーター2がソーラーグリッドに接続された太陽光発電システムへ適用されると、太陽電池内の寄生容量Cpは、スイッチ素子S1-S12のスイッチング動作によって大きな電圧降下を生じさせない。従って、漏れ電流が回避可能である。しかしながら、インバーター2は、12個のスイッチ素子を含み、インバーター2の製造コストは、非常に高い。さらに不利なことに、インバーター2が12個のスイッチ素子を使用してスイッチング動作を行うと、インバーター2のスイッチング損失は、悪化するであろう。これは、インバーター2の変換効率を低下させる。
【0008】
従って、出願人は、変換効率が向上し且つ漏れ電流が低減されたインバーターの開発を試みた。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、従来のインバーターがソーラーグリッドに接続された太陽光発電システムに適用されるときの、低変換効率及び大きい漏れ電流という問題に対処するインバーターを提供することである。
【0010】
この目的のために、本発明は、DC電力を受け取り、このDC電力をAC変調電圧へ変換して第1出力端子と第2出力端子の間に出力するように構成されているスイッチ回路を含むインバーターを提供する。このスイッチ回路は、互いに直列に接続された第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、及び第3スイッチ素子を含む第1スイッチブランチと、第1スイッチブランチと並列に接続され、且つ互いに直列に接続された第4スイッチ素子、第5スイッチ素子、及び第6スイッチ素子を含む第2スイッチブランチを含み、第2スイッチ素子及び第3スイッチ素子は、第1出力端子に接続され、第5スイッチ素子及び第6スイッチ素子は、第2出力端子に接続される。また、このスイッチ回路は、第1スイッチ素子と第2スイッチ素子の間に接続された一端と、第2出力端子に接続された他端を有する第1フリーホイーリング(freewheeling)ユニットと、第4スイッチ素子と第5スイッチ素子の間に接続された一端と、及び第1出力端子に接続された他端を有する第2フリーホイーリングユニットも含む。第1スイッチ素子及び第6スイッチ素子は、同時かつ連続的にオン・オフされ、第2スイッチ素子は、正の半サイクルの間にオンになり、第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子は、同時かつ連続的にオン・オフされ、第5スイッチ素子は、負の半サイクルの間にオンになる。
【0011】
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、次の詳細な説明及び添付図面を通じて、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、従来技術によるインバーターの回路を示す。
【0013】
【図2】図2は、従来技術によるインバーターの異なる回路を示す。
【0014】
【図3】図3は、本発明の一実施形態によるインバーターの回路を示す。
【0015】
【図4A】図4Aは、図3の回路内で使用される制御信号の波形図を示す。
【0016】
【図4B】図4Bは、図3の回路内で使用されるAC変調電圧の波形図を示す。
【0017】
【図5A】図5Aは、図3の制御ユニットの回路を示す。
【0018】
【図5B】図5Bは、図5Aの回路内で使用される制御信号の波形図を示す。
【0019】
【図6A】図6Aは、図3の制御ユニットの変更された回路を示す。
【0020】
【図6B】図6Bは、図6Aの回路内で使用される制御信号の波形図を示す。
【0021】
【図7】図7は、図3のインバーターの変更後の回路である。
【0022】
【図8A】図8Aは、図7に示す制御ユニットの回路を示す。
【0023】
【図8B】図8Bは、図8Aの制御ユニット内で使用される制御信号の波形図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の特徴及び利点を具現化するいくつかの例示的実施形態を次の説明のパラグラフで説明する。本発明は、種々の点で種々の変更を許容するものであり、それらは全て本発明の範囲から逸脱するものではない。ここでの説明及び図面は、例示的なものであり、本発明の限定するものと解釈すべきではない。
【0025】
図3に、本発明の一実施形態によるインバーターの回路を示す。図3に示すように、インバーター3は、ソーラーグリッドに接続された太陽光発電システムへ適用してもよく、非絶縁回路である。インバーター3は、DCデバイス8(例:太陽電池)からDC入力電圧VDCを受け取り、DC入力電圧VDCをAC出力電圧Voへ変換するために使用される。AC出力電圧Voは、AC負荷9(例:AC電気器具又はACネットワークシステム)へ供給される。
【0026】
インバーター3は、入力フィルター30、スイッチ回路31、出力フィルター32、及び制御ユニット33を含む。入力フィルター30は、DCデバイス8の正極及び負極のそれぞれに接続され、DC入力電圧VDCを受け取り、DC入力電圧VDCをフィルタリングする。この実施形態では、入力フィルター30は、第1コンデンサC1を含んでもよい。
【0027】
スイッチ回路31は、入力フィルター30に接続され、スイッチ素子S1-S6、第1フリーホイーリングユニット310、及び第2フリーホイーリングユニット311を含む。スイッチ回路31は、フィルタリングされたDC入力電圧VDCをスイッチ素子S1-S6、第1フリーホイーリングユニット310、及び第2フリーホイーリングユニット311のスイッチング動作によって変換し、これによって第1出力端子Aと第2出力端子Bの間にAC変調電圧VTを出力するために使用される。
【0028】
この実施形態では、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2、及び第3スイッチ素子S3は、互いに直列に接続され、第1スイッチブランチ312を形成する。第1スイッチ素子S1の一端は、DCデバイス8の正極及び入力フィルター30の正極に接続されている。第3スイッチ素子S3の一端は、DCデバイス8の負極及び入力フィルター30の負極に接続されている。また、第2スイッチ素子S2及び第3スイッチ素子S3は、第1出力端子Aに接続されている。第4スイッチ素子S4、第5スイッチ素子S5、及び第6スイッチ素子S6は、互いに直列に接続され、第1スイッチブランチ312と並列に接続される第2スイッチブランチ313を形成する。第4スイッチ素子S4の一端は、DCデバイス8の正極及び入力フィルター30の正極に接続されている。第6スイッチ素子S6の一端は、DCデバイス8の負極及び入力フィルター30の負極に接続されている。また、第5スイッチ素子S5及び第6スイッチ素子S6は、第2出力端子Bに接続される。
【0029】
第1フリーホイーリングユニット310の一端は、第1スイッチ素子S1と第2スイッチ素子S2の間に接続される。第1フリーホイーリングユニット310の他端は、第2出力端子Bに接続される。第1フリーホイーリングユニット310は、第2出力端子Bと第1スイッチ素子S1と第2スイッチ素子S2の間にフリーホイーリングパスを提供するために使用される。第2フリーホイーリングユニット311の一端は、第4スイッチ素子S4と第5スイッチ素子S5の間に接続される。第2フリーホイーリングユニット311の他端は、第1出力端子Aに接続されている。第2フリーホイーリングユニット311は、第1出力端子Aと第4スイッチ素子S4と第5スイッチ素子S5の間に別のフリーホイーリングパスを提供するために使用される。
【0030】
この実施形態では、第1フリーホイーリングユニット310は、第1フリーホイーリングダイオードD1で構成され、第2フリーホイーリングユニット311は、第2フリーホイーリングダイオードD2で構成される。第1フリーホイーリングダイオードD1のカソードは、第1スイッチ素子S1と第2スイッチ素子S2の間に接続される。第1フリーホイーリングダイオードD1のアノードは、第2出力端子Bに接続される。第2フリーホイーリングダイオードD2のカソードは、第4スイッチ素子S4と第5スイッチ素子S5の間に接続される。第2フリーホイーリングダイオードD2のアノードは、第1出力端子Aに接続されている。
【0031】
制御ユニット33は、スイッチ素子S1-S6の制御端子に接続される。制御ユニット33は、PWMベースの制御信号Vc1-Vc6を生成し、スイッチ素子S1-S6をオン・オフ制御するために使用される。
【0032】
出力フィルター32は、スイッチ回路31の第1出力端子A及び第2出力端子Bに接続されている。また、出力フィルター32は、負荷9に接続されており、AC変調電圧VTを受け取り、AC変調電圧VTの高周波成分を除去し、これによってAC出力電圧VoをAC負荷9へ出力する。この実施形態では、出力フィルター32は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、及び第2キャパシタC2を含む。第1インダクタL1の一端は、第1出力端子Aに接続される。第2インダクタL2の一端は、第2出力端子Bに接続される。第2キャパシタC2は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、及びAC負荷9に接続される。
【0033】
次に、本発明のインバーター3の動作を説明する。図4A及び4B及び図3を参照すると、図4Aは、図3の回路内で使用される制御信号の波形図を示し、図4Bは、図3の回路内で使用されるAC変調電圧の波形図を示す。図3、4A及び4Bに示すように、正の半サイクルの間に(例:点0と第1点T1の間に)、第1制御信号Vc1及び第6制御信号Vc6は、PWMで変動する。つまり、第1制御信号Vc1及び第6制御信号Vc6は、無効状態(disabled state)と有効状態(enabled state)が交互に入れ替わる。従って、第1スイッチ素子S1及び第6スイッチ素子S6は、同時かつ連続的にオン・オフされる。さらに、第3制御信号Vc3、第4制御信号Vc4、及び第5制御信号Vc5は、無効状態のままである。従って、第3スイッチ素子S3、第4スイッチ素子S4、及び第5スイッチ素子S5は、オフになっている。さらに、第2制御信号Vc2は、有効状態のままであり、従って第2スイッチ素子S2がオンになる。
【0034】
従って、第1スイッチ素子S1及び第6スイッチ素子S6の両方が正の半サイクルの間にオンになると、DCデバイス8によって出力された電流は、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2、第1インダクタL1、第2キャパシタC2、第2インダクタL2、及び第6スイッチ素子S6を通じてこの順で流れる。従って、DCデバイス8によって出力されたDC電力は、フィルタリングされてAC電力へ変換され、AC負荷9へ供給される。一方、第1インダクタL1及び第2インダクタL2は、エネルギーを蓄積する。第1スイッチ素子S1及び第6スイッチ素子S6の両方が正の半サイクルの間にオフになると、第1インダクタL1及び第2インダクタL2に蓄積されたネルギーは、第1フリーホイーリングユニット310及びオンになっている第2スイッチ素子S2を通じて流れる。従って、AC負荷9は、DCデバイス8によって出力されたエネルギーを連続的に受け取ることができる。
【0035】
負の半サイクルの間に(例:第1点T1と第2点T2の間に)、第3制御信号Vc3及び第4制御信号Vc4は、PWMで変動する。つまり、第3制御信号Vc3及び第4制御信号Vc4は、無効状態と有効状態が交互に入れ替わる。従って、第3スイッチ素子S3及び第4スイッチ素子S4は、同時かつ連続的にオン・オフされる。さらに、第1制御信号Vc1、第2制御信号Vc2、及び第6制御信号Vc6は、無効状態へ遷移する。従って、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2、及び第6スイッチ素子S6は、オフになる。さらに、第5制御信号Vc5は、有効状態へ遷移する。従って、第5スイッチ素子S5がオンになる。
【0036】
従って、第3スイッチ素子S3及び第4スイッチ素子S4の両方が負の半サイクルの間にオンになると、DCデバイス8によって出力された電流は、第4スイッチ素子S4、第5スイッチ素子S5、第2インダクタL2、第2キャパシタC2、第1インダクタL1、及び第3スイッチ素子S3を通じてこの順に流れる。従って、DCデバイス8によって出力されたDC電力は、フィルタリングされてAC電力へ変換され、AC負荷9へ供給される。一方、第1インダクタL1及び第2インダクタL2は、エネルギーを蓄積する。第3スイッチ素子S3及び第4スイッチ素子S4の両方が負の半サイクルの間にオフになると、第1インダクタL1及び第2インダクタL2に蓄積されたネルギーは、第2フリーホイーリングユニット311及びオンになっている第5スイッチ素子S5を通じて流れる。従って、AC負荷9は、DCデバイス8によって出力されたエネルギーを連続的に受け取る。
【0037】
図4Bを参照すると、スイッチ素子S1-S6、第1フリーホイーリングユニット310、及び第2フリーホイーリングユニット311を配置すると、スイッチ回路31によって出力されたAC変調電圧VTは、正の半サイクルの間に0と正の所定の値Vrの間で変動し、負の半サイクルの間に0と負の所定の値-Vrの間で変動する。従って、スイッチ回路31の実際の動作は、図1のユニポーラースイッチングモード下で動作しているフルブリッジスイッチ回路11の動作に類似している。従って、本発明のインバーター3は、内部スイッチ素子S1-S6のスイッチング損失を低減可能であり、これによって変換効率を高めることができる。また、第1出力端子Aとインバーター内の所定のノードの間の相対電圧と、第1出力端子Bとインバーター内の所定のノードの間の相対電圧(例:図3に示す第1出力端子AとノードN(寄生容量Cpに繋がるノード)の間の第1相対電圧VANと、第2出力端子BとノードNの間の第2相対電圧VBN)は、スイッチングの何れの時点においても、その相加平均値(total average)が一定値に維持されるように設定される。従って、寄生容量Cpは、大きな電圧変化を誘起しない。このように、漏れ電流の発生は、抑制され、ユーザー及び装置が受けるリスクが低減されるであろう。さらに有利なことに、図2の従来のインバーターと比較すると、本発明のインバーター3は、6つのスイッチ素子及び2つのフリーホイーリングユニットのみを使用してスイッチング動作を行う。従って、インバーター3の製造コストが低減され、インバーター3のスイッチング損失が低減される。従って、インバーター3の変換効率が向上する。
【0038】
この実施形態では、スイッチ素子S1-S6は、MOSFETで構成可能である。上記の実施形態では、第1制御信号Vc1、第3制御信号Vc3、第4制御信号Vc4、及び第6制御信号Vc6は、高周波PWM信号であり、第2制御信号Vc2及び第5制御信号Vc5は、低周波PWM信号である。
【0039】
次に、図3の制御ユニット33の回路を説明する。図3及び図5A及び5Bを参照すると、図5Aは、図3の制御ユニットの回路を示し、図5Bは、図5Aの回路内で使用される制御信号の波形図を示す。制御ユニット33は、第1コンパレータ330、第2コンパレータ331、第3コンパレータ332、及びNOTゲート333を含む。第1コンパレータ330の正入力端子は、第1正弦波信号V1を受け取るために使用され、第1コンパレータ330の負入力端子は、接地される。第1コンパレータ330の出力端子は、第2スイッチ素子S2の制御端子に接続され、第2制御信号Vc2を出力する。第2コンパレータ331の正入力端子は、第1正弦波信号V1を受け取るために使用され、第2コンパレータ331の負入力端子は、三角信号VTRIを受け取るために使用される。第2コンパレータ331の出力端子は、第1スイッチ素子S1の制御端子及び第6スイッチ素子S6の制御端子に接続され、第1制御信号Vc1及び第6制御信号Vc6を出力するために使用される。第3コンパレータ332の正入力端子は、第1正弦波信号V1とは位相差が180度である第2正弦波信号V2を受け取るために使用される。第3コンパレータ332の負入力端子は、三角信号VTRIを受け取るために使用される。第3コンパレータ332の出力端子は、第3スイッチ素子S3の制御端子及び第4スイッチ素子S4の制御端子に接続され、第3制御信号Vc3及び第4制御信号Vc4を出力するために使用される。NOTゲート333の入力端子は、第1コンパレータ330の出力端子に接続され、NOTゲート333の出力端子は、第5スイッチ素子S5の制御端子に接続される。NOTゲート333は、第2制御信号Vc2を反転させ、これによって第5制御信号Vc5を出力するために使用される。
【0040】
制御ユニット33の回路は、ここで説明したそのままの形に限定されないのはいうまでもない。図6A及び図6Bを参照すると、図6Aは、制御ユニット33の変更後の回路を示し、図6Bは、図6Aの回路内で使用される制御信号の波形図を示す。図6Aでは、制御ユニット33は、第1コンパレータ630、第2コンパレータ631、第3コンパレータ632、第1NOTゲート633、第1ANDゲート634、第2ANDゲート635、及び整流器636を含む。整流器636は、正弦波信号V3を受け取り、正弦波信号V3を整流して整流された正弦波信号V4にするために使用される。
【0041】
第1コンパレータ630の正入力端子は、整流器636に接続され、整流された正弦波信号V4を受け取るために使用される。第1コンパレータ630の負極は、三角信号VTRIを受け取るために使用される。第1コンパレータ630の出力端子は、第1ANDゲート634の第1入力端子に接続される。第2コンパレータ631の正入力端子は、正弦波信号V3を受け取るために使用される。第2コンパレータ631の負入力端子は、接地される。第2コンパレータ631の出力端子は、第2スイッチ素子S2の制御端子に接続され、第2制御信号Vc2を出力するために使用される。第3コンパレータ632の正入力端子は、整流器636に接続され、整流された正弦波信号V4を受け取るために使用される。第3コンパレータ632の負極は、三角信号VTRIを受け取るために使用される。第3コンパレータ632の出力端子は、第2ANDゲート635の第1入力端子に接続される。
【0042】
第1NOTゲート633の入力端子は、第2コンパレータ631の出力端子に接続され、第2制御信号Vc2を受け取るために使用される。第1NOTゲート633の出力端子は、第5スイッチ素子S5に接続される。第1NOTゲート633は、第2制御信号Vc2を反転させ、これによって第1NOTゲート633の出力端子に第5制御信号Vc5を出力するために使用される。第1ANDゲート634の第2入力端子は、第2コンパレータ631の出力端子に接続され、第2制御信号Vc2を受け取るために使用される。第1ANDゲート634の出力端子は、第1スイッチ素子S1の制御端子及び第6スイッチ素子S6の制御端子に接続され、第1制御信号Vc1及び第6制御信号Vc6を出力するために使用される。第2ANDゲート635の第2入力端子は、第1NOTゲート633の出力端子に接続され、第5制御信号Vc5を受け取るために使用される。第2ANDゲート635の出力端子は、第3スイッチ素子S3の制御端子及び第4スイッチ素子S4の制御端子に接続され、第3制御信号Vc3及び第4制御信号Vc4を出力するために使用される。
【0043】
図7及び図8A及び8Bを参照すると、図7は、図3のインバーターの変更後の回路であり、図8Aは、図7に示す制御ユニットの回路を示し、図8Bは、図8Aの制御ユニット内で使用される制御信号の波形図を示す。この実施形態では、図3に示す第1フリーホイーリングユニット310及び第2フリーホイーリングユニット311は、それぞれ第7スイッチ素子S7及び第8スイッチ素子S8と置換される。さらに、第7スイッチ素子S7及び第8スイッチ素子S8は、MOSFETで構成されている。また、制御ユニット33は、第7スイッチ素子S7の制御端子及び第8スイッチ素子S8の制御端子に接続され、これによって第7制御信号Vc7及び第8制御信号Vc8を出力して、第7スイッチ素子S7及び第8スイッチ素子S8のスイッチング動作を制御する。
【0044】
さらに、図6Aの制御ユニット33と比較すると、図8Aの制御ユニット33は、第2NOTゲート830、第3NOTゲート831、第3ANDゲート832、第4ANDゲート833を追加的に含む。第2NOTゲート830の入力端子は、第1コンパレータ630の出力端子に接続され、第2NOTゲート830の出力端子は、第3ANDゲート832の第1入力端子に接続される。第3NOTゲート831の入力端子は、第3コンパレータ632の出力端子に接続され、第3NOTゲート831の出力端子は、第4ANDゲート833の第1入力端子に接続される。第3ANDゲート832の第2入力端子は、第2コンパレータ631の出力端子に接続され、第2制御信号Vc2を受け取るために使用される。第3ANDゲート832の出力端子は、第7スイッチ素子S7の制御端子に接続され、第7制御信号Vc7を出力するために使用される。第4ANDゲート833の第2入力端子は、第1NOTゲート633の出力端子に接続され、第5制御信号Vc5を受け取るために使用される。第4ANDゲート833の出力端子は、第8スイッチ素子S8の制御端子に接続され、第8制御信号Vc8を出力するために使用される。
【0045】
正の半サイクルの間に(例:点0と第1点T1の間に)、第7制御信号Vc7は、高周波でPWMで変動する。また、第7制御信号Vc7のステータスは、第1制御信号Vc1のステータス及び第6制御信号Vc6のステータスと反対である。従って、第1スイッチ素子S1及び第6スイッチ素子S6がオンになると、第7スイッチ素子S7は、オフになる。逆に、第1スイッチ素子S1及び第6スイッチ素子S6がオフになると、第7スイッチ素子S7は、オンになる。このように、フリーホイーリングパスが提供され、第1インダクタL1及び第2インダクタL2に蓄積されたネルギーが解放される。第8制御信号Vc8は、無効状態のままである。
【0046】
負の半サイクルの間に(例:第1点T1と第2点T2の間に)、第8制御信号Vc8が高周波でPWMで変動する。また、第8制御信号Vc8のステータスは、第3制御信号Vc3のステータス及び第4制御信号Vc4のステータスと反対である。従って、第3スイッチ素子S3及び第4スイッチ素子S4がオンになると、第8スイッチ素子S8は、オフになる。逆に、第3スイッチ素子S3及び第4スイッチ素子S4がオフになると、第8スイッチ素子S8は、オンになる。このように、フリーホイーリングパスが提供され、第1インダクタL1及び第2インダクタL2に蓄積されたネルギーが解放される。第7制御信号Vc7は、無効状態のままである。
【0047】
まとめると、本発明のインバーターは、スイッチ素子S1-S6、第1フリーホイーリングユニット310、及び第2フリーホイーリングユニット311の配置によって、変換効率を高め、製造コストを低減し、漏れ電流の発生を防ぎ、ユーザー及び装置が受けるリスクを低減することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
DC電力をAC電力へ変換するインバーターであって、
前記DC電力を受け取り、このDC電力をAC変調電圧へ変換して第1出力端子と第2出力端子の間に出力するように構成されているスイッチ回路を備え、このスイッチ回路は、
互いに直列に接続された第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、及び第3スイッチ素子を含む第1スイッチブランチと、
第1スイッチブランチと並列に接続され、且つ互いに直列に接続された第4スイッチ素子、第5スイッチ素子、及び第6スイッチ素子を含む第2スイッチブランチと、
一端が第1スイッチ素子と第2イッチ素子の間に接続され、他端が第2出力端子に接続された第1フリーホイーリングユニットと、
一端が第4スイッチ素子と第5イッチ素子の間に接続され、他端が第1出力端子に接続された第2フリーホイーリングユニットと、
第2スイッチ素子及び第3スイッチ素子は、第1出力端子に接続され、第5スイッチ素子及び第6スイッチ素子は、第2出力端子に接続され、
第1スイッチ素子及び第6スイッチ素子は、同時かつ連続的にオン・オフされ、第2スイッチ素子は、正の半サイクルの間にオンになり、第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子は、同時かつ連続的にオン・オフされ、第5スイッチ素子は、負の半サイクルの間にオンになる、インバーター。
【請求項2】
請求項1に記載のインバーターであって、第3スイッチ素子、第4スイッチ素子、及び第5スイッチ素子は、正の半サイクルの間にオフになり、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、及び第6スイッチ素子は、負の半サイクルの間にオフになる、インバーター。
【請求項3】
請求項1に記載のインバーターであって、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、第3スイッチ素子、第4スイッチ素子、第5スイッチ素子、及び第6スイッチ素子に接続され、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、第3スイッチ素子、第4スイッチ素子、第5スイッチ素子、及び第6スイッチ素子のスイッチング動作を制御する制御ユニットをさらに備える、インバーター。
【請求項4】
請求項3に記載のインバーターであって、前記制御ユニットは、
第1正弦波信号を受け取る正入力端子及び接地端子に接続された負入力端子、及び第2スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第1コンパレータと、
第1正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子、及び第1スイッチ素子の制御端子及び第6スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第2コンパレータと、
第2正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子、及び第3スイッチ素子の制御端子及び第4スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第3コンパレータと、
第1コンパレータの出力端子に接続された入力端子及び第5スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有するNOTゲートを備え、
第1正弦波信号は、第2正弦波信号と位相差が180度である、インバーター。
【請求項5】
請求項3に記載のインバーターであって、前記制御ユニットは、
正弦波信号を受け取り、この正弦波信号を整流して整流された正弦波信号にする整流器と、
前記整流器に接続され且つ整流された正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子を有する第1コンパレータと、
正弦波信号を受け取る正入力端子及び接地端子に接続された負入力端子、及び第2スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第2コンパレータと、
前記整流器に接続され且つ整流された正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子を有する第3コンパレータと、
第2コンパレータの出力端子に接続された入力端子及び第5スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有するNOTゲートと、
第1コンパレータの出力端子に接続された第1入力端子及び第2コンパレータの出力端子に接続された第2入力端子、及び第1スイッチ素子の制御端子及び第6スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第1ANDゲートと、
NOTゲートの出力端子に接続された第1入力端子及び第3コンパレータの出力端子に接続された第2入力端子、及び第3スイッチ素子の制御端子及び第4スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第2ANDゲートを備える、インバーター。
【請求項6】
請求項3に記載のインバーターであって、第1フリーホイーリングユニットは、第7スイッチ素子を備え、第2フリーホイーリングユニットは、第8スイッチ素子を備え、前記制御ユニットは、第7スイッチ素子及び第8スイッチ素子に接続され、第7スイッチ素子及び第8スイッチ素子のスイッチング動作を制御する、インバーター。
【請求項7】
請求項6に記載のインバーターであって、前記制御ユニットは、第1スイッチ素子及び第6スイッチ素子がオンになるときに第7スイッチ素子をオフにし、第1スイッチ素子及び第6スイッチ素子がオフになるときに第7スイッチ素子をオンにし、正の半サイクルの間に第8スイッチ素子をオフにするように構成され、前記制御ユニットは、第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子がオンになるときに第8スイッチ素子をオフにし、第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子がオフになるときに第8スイッチ素子をオンにし、負の半サイクルの間に第7スイッチ素子をオフにするように構成されている、インバーター。
【請求項8】
請求項6に記載のインバーターであって、第7スイッチ素子及び第8スイッチ素子は、パルス幅変調で高周波で動作するように構成されている、インバーター。
【請求項9】
請求項6に記載のインバーターであって、前記制御ユニットは、
正弦波信号を受け取り、この正弦波信号を整流して整流された正弦波信号にする整流器と、
前記整流器に接続され且つ整流された正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子を有する第1コンパレータと、
正弦波信号を受け取る正入力端子及び接地端子に接続された負入力端子、及び第2スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第2コンパレータと、
前記整流器に接続され且つ整流された正弦波信号を受け取る正入力端子及び三角信号を受け取る負入力端子を有する第3コンパレータと、
第2コンパレータの出力端子に接続された入力端子及び第5スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第1NOTゲートと、
第1コンパレータの出力端子に接続された第1入力端子及び第2コンパレータの出力端子に接続された第2入力端子、及び第1スイッチ素子の制御端子及び第6スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第1ANDゲートと、
第1NOTゲートの出力端子に接続された第1入力端子及び第3コンパレータの出力端子に接続された第2入力端子、及び第3スイッチ素子の制御端子及び第4スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第2ANDゲートと、
第1コンパレータの出力端子に接続された入力端子を有する第2NOTゲートと、
第3コンパレータの出力端子に接続された入力端子を有する第3NOTゲートと、
第2NOTゲートの出力端子に接続された第1入力端子及び第2コンパレータの出力端子に接続された第2入力端子、及び第7スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第3ANDゲートと、
第3NOTゲートの出力端子に接続された第1入力端子及び第1NOTゲートの出力端子に接続された第2入力端子、及び第8スイッチ素子の制御端子に接続された出力端子を有する第4ANDゲートを備える、インバーター。
【請求項10】
請求項1に記載のインバーターであって、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、第3スイッチ素子、第4スイッチ素子、第5スイッチ素子、及び第6スイッチ素子は、パルス幅変調で動作するように構成されており、第1スイッチ素子、第3スイッチ素子、第4スイッチ素子、及び第6スイッチ素子は、高周波でオン・オフするように構成されており、第2スイッチ素子及び第5スイッチ素子は、低周波でオン・オフするように構成されている、インバーター。
【請求項11】
請求項1に記載のインバーターであって、前記インバーターは、非絶縁インバーターであり、前記インバーターは、ソーラーグリッドに接続された太陽光発電システムに適用可能である、インバーター。
【請求項12】
請求項1に記載のインバーターであって、前記スイッチ回路の第1出力端子とインバーター内の特定ノード(N)の間の第1相対電圧及び前記スイッチ回路の第2出力端子と前記特定ノード(N)の間の第2相対電圧は、その相加平均値が一定値に維持されるように設定されている、インバーター。
【請求項13】
請求項1に記載のインバーターであって、第1フリーホイーリングユニットは、第1スイッチ素子と第2スイッチ素子の間に接続されたカソード及び第2出力端子に接続されたアノードを有する第1フリーホイーリングダイオードを備え、第2フリーホイーリングユニットは、第4スイッチ素子と第5スイッチ素子の間に接続されたカソード及び第1出力端子に接続されたアノードを有する第2フリーホイーリングダイオードを備える、インバーター。
【請求項14】
請求項1に記載のインバーターであって、:
前記スイッチ回路に接続され、DC入力電圧を受け取ってフィルタリングし、整流されたDC電圧を前記スイッチ回路へ出力する入力フィルターと、
前記スイッチ回路に接続され、AC変調電圧の高周波成分を除去し、これによってAC出力電圧を出力する出力フィルターをさらに備える、インバーター。
【請求項15】
請求項1に記載のインバーターであって、第1フリーホイーリングユニットは、第2出力端子と第1スイッチ素子と第2スイッチ素子の間にフリーホイーリングパスを提供するように構成され、第2フリーホイーリングユニットは、第1出力端子と第4スイッチ素子と第5スイッチ素子の間の別のフリーホイーリングパスを提供するように構成されている。インバーター。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2013−21907(P2013−21907A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−136685(P2012−136685)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【出願人】(505326623)台達電子工業股▲ふん▼有限公司 (9)
【Fターム(参考)】